JP3743179B2 - 油脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は食用加工油脂に関する。更に詳しくは硬化魚油代替油脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬化魚油は食用加工油脂として従来から広く用いられている。とりわけ業務用マーガリン類ならびにショートニングの原料として重要な位置を占めている。その背景には、硬化魚油が他の動植物油脂あるいはそれらの加工油脂に較べ可塑性に優れ、また安価であったことがある。
【0003】
ところが、魚油の原料となる小魚(例えば、いわし類やさば類)の漁獲量が日本近海だけでなく世界的に減少し続け、価格も高騰し、入手することさえ困難になりつつある。かかる情況の中にあって、動植物油脂を用いて可塑性油脂組成物が製造されているが、硬化魚油と比較すれば、可塑性範囲の広さや、キメ、ツヤ、ノビあるいはホイップ性は著しく劣る物しか得られていなかった。 それらの欠点を改良するため、パーム系油脂とラウリン系油脂および液体油の配合油をエステル交換した油脂で良好なクリームを得ることが提案され(特開昭52−78203号)、また同様に硬化魚油との相溶性ある特性を持つ可塑性油脂組成物を得ることが提案されている(特開平8−242765号)。また、液体油のシミだしがなく、グレーニングの発生が抑制される提案もされている(特開平9−241672号)。
【0004】
また、ランダムエステル交換反応において、炭素数20以上の脂肪酸を含有する油脂を用いて焼き菓子用油脂等を改善する提案がある(例えば、特開昭58−94345号、特開平4−66045号、特開平4−71441号、特開平9−224571号)。
【0005】
また、炭素数20以上の脂肪酸を含有する油脂、ラウリン系油脂及びパーム系油脂等の配合油をエステル交換反応させることによって、可塑性等を改善する提案もある(例えば、特開昭50−26804号、特開昭54−31407号、特開昭54−34002号、特開平9−165595号)。
【0006】
しかしながら、これらは、従来の動植物油脂の可塑性の改善あるいは、硬化魚油との相溶性の改善を追究したものであって、それらの効果があっても硬化魚油本来の可塑性範囲の広さや、キメ、ツヤ、ノビあるいはホイップ性においては硬化魚油に勝るものではなく、硬化魚油と混合することによって商品価値を有する可塑性油脂組成物を提供するにすぎなかった。
【0007】
また、近年栄養学的観点から油脂の構成脂肪酸であるトランス異性体についての論議が展開され、トランス異性体含量の少ない油脂の開発が望まれている。トランス酸含有率の低い可塑性油脂の開発例として、パラジウム、白金等の貴金属とエステル交換触媒であるナトリウムメトキシドを共存させて水素添加する提案(特開平7−118688号)があり、またトランス酸を含まない油脂の開発例として、パーム油と菜種油あるいはパーム核油とパーム極度硬化油を1,3位置特異性リパーゼを用いてエステル交換させる提案がある(特開平4−65493号)。
【0008】
しかしながら、いずれも可塑性は改善されていると報告されているものの、硬化魚油に代替できる程の特長は報告されていないし、特性評価もなされていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようにこれまでの技術では、硬化魚油と同等の特性を有し、硬化魚油に代替できる油脂組成物は知られておらず、かかる油脂組成物が求められ、またトランス酸含有率の少ない油脂も求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる情況の中にあって、本発明者は硬化魚油の組成を解析し、構成脂肪酸がランダムに配列していると仮定した場合のトリグリトータルカーボン分布と魚油のトリグリトータルカーボン分布が、極めて良く一致することを知見し、この知見に基づいて、硬化魚油に近いトリグリセライド組成物を得ることができれば、硬化魚油と同等あるいはそれ以上の特性を発現する可能性があると考え鋭意研究した結果、本発明の油脂組成物及びその製造方法を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明の第1は、飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が29.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が110±22の特性を有することを特徴とする油脂組成物に関する。
【0012】
好ましい実施態様としては、さらに構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物に関する。
【0013】
本発明の第2は、上記油脂組成物に、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が38.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を有することを特徴とする油脂組成物を配合してなる油脂組成物に関する。
【0014】
好ましい実施態様としては、さらに構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物に関する。
【0015】
本発明の第3は、上記油脂組成物に、さらに飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が43.0±1.5℃、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を有することを特徴とする油脂組成物を配合してなる油脂組成物に関する。
【0016】
好ましい実施態様としては、さらに構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物に関する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明における上昇融点、脂肪酸組成及びトランス異性体含有率は基準油脂分析試験法(日本油化学会編―1996)に基づく。更に詳しくは、2.2.4.2 融点(上昇融点)、2.4.2.2 脂肪酸組成(FID昇温ガスクロマトグラフ法)、2.4.4.1 孤立トランス異性体(差赤外スペクトル法)による測定値を表す。 ここでいう上昇融点とは、油脂を毛細管に採取し所定条件下で固化させた後、水槽に浸漬し毛細管下部から水柱30mmの差圧下、水槽温度を所定速度で上げていくと、油脂は徐々に溶融していき遂にはスリップし上昇し始める温度のことであり、油脂製品の口溶けと密接な関係がある。
【0020】
油脂製品の上昇融点は、食品として食する時、口での食感とりわけ口どけと大いに関係する。例えば、体温近くの温度で固体が多すぎてローソクをかじっているようであっては食用には不向きである。
【0021】
また本発明におけるペネトレーション値はJIS K2220−1993のちょう度試験法に基づく。但し、円すい(いわゆるコーン)の質量は102.5g、プランジャー質量は47.5gの物を、またペネ缶はブリキ製で内径57mm、深さ25mmの物を使用し、ペネトロメーターはデジタル式オート・ペネトロメータ(三田村理研工業製)を用いる。
【0022】
ペネトレーション測定用サンプルの調製は次のようにする。
【0023】
測定する油脂を60℃ないし65℃に加熱して、厚さ5cm以上の氷を水平に置き、その上においたペネ缶に溢れ出す程度まで注ぐ。そのまま氷上で1.5時間固化静置した後、所望測定温度の恒温水槽に浸漬しておき、2時間後にペネトロメーターで測定する。
【0024】
ペネトレーション値は、上記のようにちょう度を針入度で表したものであって、測定温度における硬度を表す指標である。
【0025】
また、油脂製品の硬さは、例えばパンに練り込むとかパンに塗るとかする際の作業性に大きな影響を与える。油脂製品の硬さは温度によって変化するので、季節によって、また地域によって気温が異なり、また使用する用途、使用方法、使用する環境によって所望の硬さが異なることが多く、上昇融点とともに重要視されている。
【0026】
それらの要望に応えるには単独の油脂では満足することが困難であり、種々の油脂を加工し、それらを混合して特長ある多くの製品が上市されている。
【0027】
硬化魚油が重要な原料油脂であることは先にも触れたが、硬化魚油も単独で満足できることは希であり種々の特性を持つものが望まれ使用されている。
【0028】
以下、本発明に関わる硬化魚油について説明する。硬化魚油の中でも代表的な次の3品種を対象に特性値を明示する。
【0029】
第一の硬化魚油(以下、硬化魚油Aという。)は、上昇融点が29.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション値が110±22の特性を持つものである。
【0030】
第二の硬化魚油(以下、硬化魚油Bという。)は、上昇融点が38.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を持つものである。
【0031】
第三の硬化魚油(以下、硬化魚油Cという。)は、上昇融点が43.0±1.5℃であって、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を持つものである。
【0032】
これら硬化魚油A、硬化魚油B及び硬化魚油Cは、これらを使用する製品の所要特性に応じて単独でも用いられるし、2種又は3種を配合して用いることができる。
【0033】
また、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化魚油Cは、これらを使用する製品の所要特性に応じて、それぞれ選ばれた1種、2種又は3種と他の動植物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用いることができる。
【0034】
硬化魚油Aに相当する特性を有する本発明の油脂組成物(以下、AA油脂組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換することによって得られた上昇融点が29.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション値が110±22の特性を持つものであり、硬化魚油Aの代替油脂として用いることができる。
【0035】
飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%の範囲を外れると、硬化魚油Aの特性値(即ち、上昇融点が29.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が110±22)の範囲を越えてしまうことがあり、硬化魚油Aの代替油としてマーガリンやショートニング原料として用いる際には配合割合を修正しなければならないなどの不都合が生じ好ましくない。
【0036】
脂肪酸組成とランダムエステル交換油の特性との関係については、特に飽和脂肪酸含有率が大きく影響する。飽和脂肪酸含有率が少なすぎると上昇融点が低くなりペネトレーション値が大きく(つまり、針入度が大きく、軟らかく)なりすぎ、また飽和脂肪酸含有率が多すぎると上昇融点が高くなりすぎペネトレーション値は小さく(針入度が小さく、硬く)なりすぎる。
【0037】
炭素数12以下の飽和脂肪酸の含有率も上昇融点及びペネトレーション値に影響を与えるが、飽和脂肪酸含有率程大きな影響はない。
【0038】
飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽和脂肪酸含有率が同じ条件であれば、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率は上昇融点及びペネトレーション値に与える影響は小さい。
【0039】
但し、炭素数20以上の飽和脂肪酸をほとんど含まないランダム油を用いたマーガリンは商品性に欠ける。
【0040】
AA油脂組成物においては、炭素数20以上の飽和脂肪酸を4重量%未満含有するランダム油を用いたものは満足できるマーガリン特性を示さない。また、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率を14重量%以上にしてもその効果が増大することはない。よって、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率は4重量%から14重量%である必要がある。
【0041】
硬化魚油Bに相当する特性を有する本発明の油脂組成物(以下、BB油脂組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換することによって得られた上昇融点が38.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を持つものであり、硬化魚油Bの代替油脂として用いることができる。
【0042】
飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%の範囲を外れると、硬化魚油Bの特性値(即ち、上昇融点が38.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が25±5)の範囲を越えてしまうことがあり、硬化魚油Bの代替油としてマーガリンやショートニング原料として用いる際には配合割合を修正しなければならないなどの不都合が生じ好ましくない。
【0043】
脂肪酸組成とランダムエステル交換油の特性との関係については、特に飽和脂肪酸含有率が大きく影響する。飽和脂肪酸含有率が少なすぎると上昇融点が低くなりペネトレーション値が大きく(つまり、針入度が大きく、軟らかく)なりすぎ、また飽和脂肪酸含有率が多すぎると上昇融点が高くなりすぎペネトレーション値は小さく(針入度が小さく、硬く)なりすぎる。
【0044】
炭素数12以下の飽和脂肪酸の含有率も上昇融点及びペネトレーション値に影響を与えるが、飽和脂肪酸含有率程大きな影響はない。
【0045】
飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽和脂肪酸含有率が同じ条件であれば、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率は上昇融点及びペネトレーション値に与える影響は小さい。
【0046】
但し、炭素数20以上の飽和脂肪酸をほとんど含まないランダム油を用いたマーガリンは商品性に欠ける。
【0047】
BB油脂組成物においては、炭素数20以上の飽和脂肪酸を5重量%未満含有するランダム油を用いたものは満足できるマーガリン特性を示さない。また、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率を20重量%以上にしてもその効果が増大することはない。よって、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率は5重量%から20重量%である必要がある。
【0048】
硬化魚油Cに相当する特性を有する本発明の油脂組成物(以下,CC油脂組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換することによって得られた上昇融点が43.0±1.5℃であって、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を持つものであり、硬化魚油Cの代替油脂として用いることができる。
【0049】
飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%の範囲を外れると、硬化魚油Cの特性値(即ち、上昇融点が43.0±1.5℃、30℃のペネトレーション値が25±7)の範囲を越えてしまうことがあり、硬化魚油Cの代替油としてマーガリンやショートニング原料として用いる際には配合割合を修正しなければならないなどの不都合が生じ好ましくない。
【0050】
脂肪酸組成とランダムエステル交換油の特性との関係については、特に飽和脂肪酸含有率が大きく影響する。飽和脂肪酸含有率が少なすぎると上昇融点が低くなりペネトレーション値が大きく(つまり、針入度が大きく、軟らかく)なりすぎ、また飽和脂肪酸含有率が多すぎると上昇融点が高くなりすぎペネトレーション値は小さく(針入度が小さく、硬く)なりすぎる。
【0051】
炭素数12以下の飽和脂肪酸の含有率も上昇融点及びペネトレーション値に影響を与えるが、飽和脂肪酸含有率程大きな影響はない。
【0052】
飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽和脂肪酸含有率が同じ条件であれば、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率は上昇融点及びペネトレーション値に与える影響は小さい。
【0053】
但し、炭素数20以上の飽和脂肪酸をほとんど含まないランダム油を用いたマーガリンは商品性に欠ける。
【0054】
CC油脂組成物においては、炭素数20以上の飽和脂肪酸を8重量%未満含有するランダム油を用いたものは満足できるマーガリン特性を示さない。また、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率を24重量%以上にしてもその効果が増大することはない。よって、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率は8重量%から24重量%である必要がある。
【0055】
これらAA油脂組成物、BB油脂組成及びCC油脂組成物は、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応じて、単独でも用いられるし、2種又は3種を配合して用いることができる。
【0056】
また、AA油脂組成物、BB油脂組成物及びCC油脂組成物は、硬化魚油A、硬化魚油B及び硬化魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応じて、それぞれ選ばれた1種、2種又は3種と他の動植物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用いることができる。
【0057】
硬化魚油Aに相当する特性を有し構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする本発明の油脂組成物(以下、AT油脂組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換することによって得られた上昇融点が29.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション値が110±22の特性を持つものであり、硬化魚油A又はAA油脂組成物の代替油脂として用いることができる。
【0058】
硬化魚油Bに相当する特性を有し構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする本発明の油脂組成物(以下、BT油脂組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換することによって得られた上昇融点が38.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を持つものであり、硬化魚油B又はBB油脂組成物の代替油脂として用いることができる。
【0059】
硬化魚油Cに相当する特性を有し構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする本発明の油脂組成物(以下、CT油脂組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換することによって得られた上昇融点が43.0±1.5℃であって、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を持つものであり、硬化魚油C又はCC油脂組成物の代替油脂として用いることができる。
【0060】
これらAT油脂組成物、BT油脂組成物及びCT油脂組成物は、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応じて、単独でも用いられるし、2種又は3種を配合して用いることができる。 これらAT油脂組成物、BT油脂組成物及びCT油脂組成物は、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応じて、それぞれ選ばれた1種、2種又は3種と他の動植物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用いることができる。
【0061】
これらAA油脂組成物、BB油脂組成、CC油脂組成物、AT油脂組成物、BT油脂組成物、及びCT油脂組成物は、これらを使用する製品の所要特性に応じて、単独でも用いられるし、2種以上を配合して用いることができる。
【0062】
これらAA油脂組成物、BB油脂組成、CC油脂組成物、AT油脂組成物、BT油脂組成物、及びCT油脂組成物は、これらを使用する製品の所要特性に応じて、これらの群から選ばれた1種又は2種以上と他の動植物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用いることができる。
【0063】
本発明のAA油脂組成物、BB油脂組成物及びCC油脂組成物を得るために用いる原料油脂は、次の必要条件を満足するものであればよい。
1)AA油脂組成物を得るために用いられる原料油脂は、飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物を提供する油脂から選ばれた油脂であることが必要である。
2)BB油脂組成物を得るために用いられる原料油脂は、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし14重量%含有する油脂混合物を提供する油脂から選ばれた油脂であることが必要である。
3)CC油脂組成物を得るために用いられる原料油脂は、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物を提供する油脂から選ばれた油脂であることが必要である。
【0064】
従って、AA油脂組成物、BB油脂組成物及びCC油脂組成物を得るためにはいずれについても、炭素数12以下の飽和脂肪酸を含む油脂及び炭素数20以上の飽和脂肪酸を含む油脂が必要である。脂肪酸組成を所望の範囲にするために、その他の脂肪酸からなる油脂を用いることもできる。
【0065】
炭素数12以下の飽和脂肪酸を含む原料油脂としては、例えば、ヤシ油、パーム核油、ババス油、乳脂等をそれぞれ単独若しくは混合して用いることができる。また、これらの油脂の単独若しくは混合油の水素添加油脂、分別油脂、分別油脂の水素添加油脂、水素添加油脂の分別油脂、及びエステル交換油脂を用いることもできる。
【0066】
炭素数20以上の脂肪酸を含む油脂としては、例えば、ハイエルシンナタネ油、シロカラシナ油、サル脂、魚油等があり、これら油脂の単独若しくは混合油の水素添加油脂、水素添加油脂の分別油脂及びエステル交換油脂を用いることができる。
【0067】
その他の油脂としては、例えば、大豆油、なたね油、コーン油、米油、綿実 油、パーム油、牛脂、豚脂等を単独若しくは混合して用いることができる。ま た、これら油脂の単独若しくは混合油の水素添加油脂、分別油脂、分別油脂の 水素添加油脂、水素添加油脂の分別油脂及びエステル交換油脂を用いることも できる。
【0068】
本発明のAT油脂組成物、BT油脂組成物、及びCT油脂組成物を得るために用いる原料油脂は、AA油脂組成物、BB油脂組成物及びCC油脂組成物を得るために用いる原料油脂と類似であるが、油脂混合物の構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下になる油脂から選ばれた油脂である必要がある。構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%を越えると、天然の油脂のトランス異性体含有率からかけ離れ、市場のニーズからも離れがちになる点で不都合である。
【0069】
天然の油脂はトランス異性体をほとんど含んでいないが、水素添加油脂中には例えば30〜50重量%存在することがある。
【0070】
従って、原料油として水素添加油脂を用いる場合には、トランス異性体含有率を限定する必要がある。例えば、ランダムエステル交換する油脂混合物中に水素添加油脂を30重量%使用する場合には、水素添加油脂のトランス異性体含有率は10.0重量%以下であることが要求される。同様に水素添加油脂を20重量%使用する場合には、水素添加油脂のトランス異性体含有率は15.0重量%以下であることが要求される。これらの要求は、水素添加油脂を作製する際の反応条件、例えば触媒種、触媒添加量、温度、圧力等が通常の条件であれば、トランス異性体含有率は用いる原料油脂によってそれぞれ再現され、水素添加終了時点の沃素価を規定すれば容易に満足させることができる。
【0071】
次に、本発明の油脂組成物の製造方法について説明する。
【0072】
本発明の製造方法においてランダムエステル交換する前の油脂混合物は、上記の各種ランダムエステル交換油脂の主要脂肪酸組成をそれぞれ所要の範囲において設定し、それらの所要条件を満足する原料油脂3種以上の選定及び各原料油脂の混合率を求めて調製することができる。
【0073】
上記の各種ランダムエステル交換油脂は、ナトリウムメチラート等のアルカリ触媒による方法でもリパーゼ等の酵素による方法でもよく、特に制限されるものではなく公知の非選択的エステル交換法によって得ることができる。
【0074】
ランダムエステル交換油脂は通常の油脂製品と同様に、脱臭して使用される。
【0075】
【実施例】
以下に実施例と比較例を挙げて更に本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜14)
飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%の範囲にあって、トランス異性体が3重量%を超えるかもしくは3重量%以下の油脂混合物を用いて、ランダムエステル交換反応してランダム反応油(AA油脂組成物7種及びAT油脂組成物7種の計14種)を作成した。
【0076】
ランダムエステル交換反応の方法及び条件を以下に示す。
<ランダムエステル交換反応の方法及び条件>
ランダム反応容器に原料混合油を仕込み、減圧下撹拌しつつ加熱し120℃、30mmHgに達するまで脱水した。次いで、ナトリウムメチラートを0.3重量%加え、撹拌下窒素気流中で40分反応させた。反応液を90℃まで冷却した後、10%クエン酸水溶液を加えてpH11以下にし、撹拌を止め静置した後、油層と水層を分離した。油層に新たに90℃の温水を加え撹拌した後、静置して油層と水層を分離するいわゆる温水洗浄を行った。分離した水層のpHが8以下になるまで温水洗浄を繰り返した後、減圧下撹拌しつつ加熱し100℃、30mmHgに達するまで脱水した。次いで、活性白土3重量%を加え、減圧下撹拌して100℃、30mmHgに達してから30分後に全量濾過した。
【0077】
このようにして製造したランダム反応油の脂肪酸組成は、用いた原料混合油とほとんど差がなかった。
【0078】
原料混合油及びランダム反応油のトリグリセライド・トータルカーボン分布をガスクロマトグラフによって測定し、未反応率を求め、未反応率が3モル%を越えたものはデータとしなかった。
【0079】
未反応率は原料混合油の脂肪酸組成、原料混合油及びランダム反応油のトリグリセライド・トータルカーボン組成に基づき、ランダム反応油が平衡トリグリセライド、平衡ジグリセライド及び未反応トリグリセライドからなるものとして、最小二乗法によって近似解を算出した。
【0080】
原料油の配合(配合率は重量%である)、ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表1に示す。
【0081】
【表1】
表1よりいずれの実施例においても硬化魚油Aの特性を持つ反応油が得られることがわかった。
(実施例15〜28)
実施例1と同様に、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%の範囲にあって、トランス異性体が3重量%を超えるか、もしくは3重量%以下の油脂混合物を用いて、ランダムエステル交換反応してランダム反応油(BB油脂組成物7種及びBT油脂組成物7種の計14種)を作成した。
【0082】
原料油の配合(配合率は重量%である)、ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表2に示す。
【0083】
【表2】
表2よりいずれの実施例においても硬化魚油Bの特性を持つ反応油が得られることがわかった。
(実施例29〜42)
実施例1と同様に、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%の範囲にあって、トランス異性体が3重量%を超えるか、もしくは3重量%以下の油脂混合物を用いて、ランダムエステル交換反応してランダム反応油(CC油脂組成物7種及びCT油脂組成物7種の計14種)を作成した。
【0084】
原料油の配合(配合率は重量%である)、ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表3に示す。
【0085】
【表3】
表3よりいずれの実施例においても硬化魚油Cの特性を持つ反応油が得られることがわかった。
(比較例1〜12)
実施例1と同様に、本発明の脂肪酸組成の範囲をわずかずつ超える油脂混合物を用いて、ランダムエステル交換反応してランダム反応油(AAA油脂組成物4種、BBB油脂組成物4種及びCCC油脂組成物4種の計12種)を作成した。
【0086】
原料油の配合(配合率は重量%である)、ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表4に示す。
【0087】
【表4】
表4よりいずれの比較例とも本発明の特性を持つものは得られないことがわかった。
(比較例13〜15)
実施例1と同様に、炭素数20以上の脂肪酸をほとんど含まない油脂を用いて、飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽和脂肪酸含有率は本発明の範囲にある油脂混合物を調製して、ランダムエステル交換反応してランダム反応油(AAA油脂組成物1種、BBB油脂組成物1種及びCCC油脂組成物1種の計3種)を作成した。
【0088】
その結果を表4に示す。
【0089】
表4より、比較例13、比較例14及び比較例15において、炭素数20以上の脂肪酸をほとんど含まない油脂混合物を用いた場合でも、硬化魚油A、硬化魚油B又は硬化魚油Cに相当する特性を有する反応油が得られることがわかった。(実施例43〜57、比較例16〜18、対照例1〜3)
【0090】
以上のようにして得た硬化魚油A、硬化魚油B、又は硬化魚油Cに相当する特性を有する油脂組成物等を用いてマーガリンを作製しその特性を評価した。<マーガリンの作製方法及び条件>
1)油相部の調製;原料配合した油脂(以下「調合油」という)80.94重量部、乳化剤としてエマルジーMS(理研ビタミン油製)0.1重量部、大豆レシチン0.1重量部、着色料としてカロチン10ppm、アナトー色素0.01重量部、香料としてバターフレーバー5ppm、ミルクフレーバー70ppmを混合し60℃に保った。
【0091】
2)水相部の調製;脱脂乳(乳固型分8%)14.4重量部、食塩1.2重量部を混合し水分が16.4重量部になるように水を追加し、80℃以上で30分殺菌した。
【0092】
3)予備乳化及び急冷可塑化;上記1)および2)で調製した油相部と水相部を混合し、60℃に保ち以下連続的に乳化槽を通して乳化均質化し、3段のクーリングシリンダーからなるコンビネータータイプのモデル機で急冷可塑化した。
【0093】
急冷可塑化は、2段目出口温度が調合油の上昇融点よりも20℃±2℃低い温度になるように、また3段目の出口温度が調合油の上昇融点よりも13℃±2℃低い温度となるように、また1段目の出口温度が2段目出口温度と1段目入口温度の平均値に近くなるように冷媒流量を調節して行った。
【0094】
クーリングシリンダーの回転数は、1段目、2段目、3段目とも500rpmで行い、流量は概ね50Kg/Hrであった。
【0095】
4)充填;急冷可塑化した製品を5Kgのダンボールに充填した。
【0096】
5)テンパリング;ダンボールに充填した製品を、調合油の上昇融点より5℃±1℃低い温度で36時間保管して熟成した。
【0097】
6)保管条件;テンパリング終了後、マーガリンを調合油の上昇融点より15℃ないし20℃低い温度で保管した。
<マーガリン製品の評価項目とその方法及び条件>
1)ペネトレーション値;ダンボールに充填してあるマーガリンに、両切りペネ缶(内径57mm、長さ40mm)の片方から完全に突っ込み両端に盛り上げた状態でサンプルを採取し、ぺネ缶の両端をバターナイフで面切りし、測定温度の恒温水糟に浸漬しておき2時間後にペネトロメーターで測定した。
【0098】
2)キメ及びツヤ;ダンボールに充填してあるマーガリンを、バターナイフを用いてその表面を平滑に削り取って、マーガリンの表面状態を各々5点法で評価した。
【0099】
3)キメの評価基準;
5点=極めてなめらかで、ザラザラ感が全くない。
【0100】
4点=なめらかで、ザラザラ感が殆どない。
【0101】
3点=ややなめらかであるが、ザラザラ感がある。
【0102】
2点=なめらかさが殆どなくザラザラ感がかなり強い。
【0103】
1点=なめらかさが全くなく、ザラザラしている。
4)ツヤの評価基準;
5点=極めて光沢がある。
【0104】
4点=かなり光沢がある。
【0105】
3点=光沢がある。
【0106】
2点=光沢が殆どない。
【0107】
1点=光沢が全くない。
<バタークリーム試験>
ホバートミキサー(カントーミキサー社製)タイプN50(5コート用)を用い測定温度に設定した恒温室で行った。試験はテンパリング終了時点と4週間後の2回行った。
【0108】
測定温度に保持したマーガリン試料300gをボールに入れ、ホバートミキサーにセットし撹拌スピードNO.1(低速)で2分間撹拌し試料をほぐした。次いで撹拌しながら、比重1.31に調整したシロップ240mlを1分間で添加し、撹拌スピードをNO.2(中速)にし、5分後撹拌を止めてボール内壁に付着している試料をかき落とし更に撹拌した。撹拌を止めてクリームを秤量缶に採取して秤量し、クリーミング価(含気空気量ml/試料g×100)を求めた。
【0109】
撹拌スピードをNO.2(中速)にしてからの実質撹拌時間が10分と15分のクリーミング価を求めた。この操作後のクリームについて、次の項目について評価した。
<クリーム評価項目>
1)シロップの分離;シロップ分離の程度を次の評価基準で評価した。
【0110】
5点=シロップの分離が認められず、光沢が均一である。
【0111】
4点=シロップの分離はないが、光沢がやや不均一である。
【0112】
3点=小粒のシロップ分離が認められる。
【0113】
2点=小粒のシロップ分離がかなり認められる
1点=大粒のシロップ分離が認められる
2)かたさ;絞り性の評価;クリームを花形口金付絞り袋に詰め、絞り出す時のかたさを評価した。
【0114】
5点=かたさが適度であって、絞りやすい。
【0115】
4点=かたさにやや難点があるが、絞りやすい。
【0116】
3点=ややかたい又はやや軟らかいが、絞りやすい。
【0117】
2点=ややかたく又はやや軟らかく、やや絞りにくい。
【0118】
1点=かた過ぎて又は柔らか過ぎて、絞りにくい。
【0119】
3)キメ及びツヤ;花形口金付絞り袋から絞り出したクリームの表面状態を評価した。
【0120】
評価基準は<マーガリン製品の評価項目とその方法及び条件>に記したものと同じである。
【0121】
4)のび;絞り出したクリームの表面状態を評価した。
【0122】
5点=絞り目(エッジ)がシャープで、目がきれいにたっている。
【0123】
4点=絞り目(エッジ)がシャープであるが、わずかに乱れている。
【0124】
3点=絞り目(エッジ)が少し切れ、ところどころアバタになる。
【0125】
2点=絞り目(エッジ)がかなり切れ、かなりアバタである。
【0126】
1点=絞り目(エッジ)がデコボコで非常にもろい。
【0127】
5)こし;絞り出したクリームに振動を与え、振動前後の保型性を評価した。
【0128】
5点=形が振動前と変化していない。非常に安定している。
4点=形が極わずかに変化しているが安定している。
【0129】
3点=形が若干くずれ変形しかかっている。
【0130】
2点=形がくずれ変形している。
【0131】
1点=形が大きく変形している。
<マーガリンの作製と評価>
上昇融点及び硬さの異なるマーガリンを作製し、評価した。
【0132】
対照例1〜3は、硬化魚油A、硬化魚油B、硬化魚油Cから選ばれた油脂を主体とする油脂を用いた。
【0133】
比較例16〜18は、硬化魚油A、硬化魚油B、硬化魚油Cから選ばれた1種又は2種以上と、比較例13、比較例14、又は比較例15で得た油脂組成物を用いた。
【0134】
実施例43〜57は、硬化魚油A、硬化魚油B、硬化魚油Cから選ばれた1種又は2種、及び実施例1〜42で得た油脂組成物を用いた。
【0135】
なお、ここで用いた硬化魚油の特性は以下の通りであった。
【0136】
硬化魚油A;上昇融点29.8℃、20℃のペネトレーション値105
硬化魚油B;上昇融点38.4℃、20℃のペネトレーション値24
硬化魚油C;上昇融点43.5℃、30℃のペネトレーション値27
調合油の原料油配合(配合率は重量%である)と調合油の上昇融点を表5〜7に示す。
【0137】
【表5】
【0138】
【表6】
【0139】
【表7】
マーガリン製品の特性の経日変化の結果を表8〜10に示す。
【0140】
【表8】
【0141】
【表9】
【0142】
【表10】
表8〜10より、対照例、比較例、実施例のいずれにおいてもペネトレーション値(ペネ値)の経日変化の差異はほとんどないことがわかった。
【0143】
即ち、製品のちょう度(硬さ)の経日変化については、硬化魚油A、硬化魚油B又は硬化魚油Cの配合油を用いたものであっても、炭素数20以上の脂肪酸をほとんど含まない油脂のランダム油と硬化魚油A、硬化魚油B又は硬化魚油Cの配合油を用いたものであってもまた、本発明の油脂組成物と硬化魚油A、硬化魚油B又は硬化魚油Cの配合油を用いたものであってもほとんど差がないことがわかった。
【0144】
表8〜10より、キメ及びツヤの経日変化については、対照例1〜3のいずれもが8週間後でも良好な商品性を有するのに対して、比較例16〜18は2週間後で既に商品性に欠けるものとなることがわかった。また実施例43〜57のいずれもが、8週間後でも良好な商品性を有し対照例と同等であることがわかった。
【0145】
クリーム評価結果を表11〜13に示す。
【0146】
【表11】
【0147】
【表12】
【0148】
【表13】
なお、バタークリーム試験の結果は、テンパリング終了時点と4週間後でほとんど違いが認められなかったのでテンパリング終了時点の結果を示した。
【0149】
表11〜13より、クリーム評価結果については、ホイップ価、シロップの分離及びのびは対照例、比較例、及び実施例との差異はほとんどないことがわかった。こし、キメ及びツヤは対照例に対し比較例は劣るものであることがわかった。実施例はいずれも対照例に匹敵する商品性に優れたものであることがわかった。
【0150】
【発明の効果】
本発明による油脂組成物はマーガリンあるいはショートニング原料として、硬化魚油と混合使用してもまた、硬化魚油と混合しなくとも、硬化魚油を用いた製品のキメ及びツヤの経日変化並びにホイップクリームのこし、キメ及びツヤが同等の特性を有する製品を提供する。また、トランス異性体含有率が3%以下であって、硬化魚油を用いた製品と同等の特性を有するマーガリンあるいはショートニングを提供することができる。
Claims (6)
- 飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が29.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が110±22の特性を有することを特徴とする油脂組成物。
- 請求項1に記載の油脂組成物に、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が38.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を有することを特徴とする油脂組成物を配合してなる油脂組成物。
- 請求項1又は2に記載の油脂組成物に、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が43.0±1.5℃、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を有することを特徴とする油脂組成物を配合してなる油脂組成物。
- 飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が29.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が110±22の特性を有し、構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の油脂組成物に、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が38.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を有し、構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物を配合してなる油脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の油脂組成物に、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が43.0±1.5℃、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を有し、構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物を配合してなる油脂組成物。
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