JPS6023150B2 - ハードバターの製造法 - Google Patents
ハードバターの製造法Info
- Publication number
- JPS6023150B2 JPS6023150B2 JP53104204A JP10420478A JPS6023150B2 JP S6023150 B2 JPS6023150 B2 JP S6023150B2 JP 53104204 A JP53104204 A JP 53104204A JP 10420478 A JP10420478 A JP 10420478A JP S6023150 B2 JPS6023150 B2 JP S6023150B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- hard butter
- weight
- vegetable
- triglyceride
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11C—FATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
- C11C3/00—Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
- C11C3/12—Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by hydrogenation
- C11C3/123—Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by hydrogenation using catalysts based principally on nickel or derivates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11C—FATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
- C11C3/00—Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
- C11C3/04—Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by esterification of fats or fatty oils
- C11C3/10—Ester interchange
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はミリスチン酸トリグリセリドを必須原料とした
ハードバターの製造法に関するものである。
ハードバターの製造法に関するものである。
更に詳しくは、ミリスチン酸トリグリセリド20〜40
重量%と特定の植物油または硬化植物油80〜6の重量
%とをェステル交換させる工程を経て新規な型のハード
バターを製造する方法に関する。ハードバターは通常体
温附近の融点(32〜38℃)を有し常温では適当な硬
さをもつことが必要である。ャシ油、パ−ム核油からつ
くられるラゥリン系のハードバターは食感が良く、製造
工程も簡単で古くからハードバターとして使用されてい
るが、加水分解によって生じる炭素数12以下の脂肪酸
に起因するいわゆる石鹸臭を発生することがあるため用
途が限定される。‐一方、大豆油、コーン油などの植物
油をトランス酸の生成の多い条件下で水素添加して得ら
れる油脂をそのまま又は溶剤分別して得られる油脂(ト
ランス型ハードバター)は石鹸臭を発生するおそれがな
いので広い用途を有する。しかし、食感、硬化速度の点
でラウリン系ハードバターより劣る。本発明はラウリン
系ハードバターが有する食感の良さとトランス型ハード
バターが有する石鹸臭を発生しないという利点を併有す
る新規なハードバターを提供することを目的とする。
重量%と特定の植物油または硬化植物油80〜6の重量
%とをェステル交換させる工程を経て新規な型のハード
バターを製造する方法に関する。ハードバターは通常体
温附近の融点(32〜38℃)を有し常温では適当な硬
さをもつことが必要である。ャシ油、パ−ム核油からつ
くられるラゥリン系のハードバターは食感が良く、製造
工程も簡単で古くからハードバターとして使用されてい
るが、加水分解によって生じる炭素数12以下の脂肪酸
に起因するいわゆる石鹸臭を発生することがあるため用
途が限定される。‐一方、大豆油、コーン油などの植物
油をトランス酸の生成の多い条件下で水素添加して得ら
れる油脂をそのまま又は溶剤分別して得られる油脂(ト
ランス型ハードバター)は石鹸臭を発生するおそれがな
いので広い用途を有する。しかし、食感、硬化速度の点
でラウリン系ハードバターより劣る。本発明はラウリン
系ハードバターが有する食感の良さとトランス型ハード
バターが有する石鹸臭を発生しないという利点を併有す
る新規なハードバターを提供することを目的とする。
本発明の特徴はミリスチン酸トリグリセリド20〜4の
重量%とナタネ油、大豆油及びコーン油からなる群より
選択された植物油(又は該植物油とパーム油との混合油
)またはそれらを水素添加して得た硬化植物油80〜6
の重量%をェステル交換させる工程を経てハードバター
を製造する点にあり、詳しくは次の二つの発明を含むも
のである。
重量%とナタネ油、大豆油及びコーン油からなる群より
選択された植物油(又は該植物油とパーム油との混合油
)またはそれらを水素添加して得た硬化植物油80〜6
の重量%をェステル交換させる工程を経てハードバター
を製造する点にあり、詳しくは次の二つの発明を含むも
のである。
その1は、‘a)ミリスチン酸トリグリセリド20〜4
0重量%と{b)ナタネ油、大豆油及びコーン油からな
る群より選ばれた植物油の1種又は2種以上またはナタ
ネ油、大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物
油の1種又は2種以上の一部をそれよりも少量のパーム
油で置き代えてなる混合植物油80〜6の重量%をェス
テル交換した後、トランス酸の生成の多い条件下で融点
34〜3800まで水素添加することを特徴とするハー
ドバターの製造法である。その2は、(a}ミリスチン
酸トリグリセリド20〜4の重量%と{b}ナタネ油、
大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物油の1
種又は2種以上を融点36〜4000、トランス酸含有
量45%以上となるまで水素添加した植物油またはナタ
ネ油、大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物
油の1種又は2種以上の一部をそれよりも少量のパーム
油で置き代えてなる混合油を融点36〜40qo、トラ
ンス酸含有量45%以上となるまで水素添加した混合植
物油80〜6の重量%とをェステル交換することを特徴
とするハードバターの製造法である。
0重量%と{b)ナタネ油、大豆油及びコーン油からな
る群より選ばれた植物油の1種又は2種以上またはナタ
ネ油、大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物
油の1種又は2種以上の一部をそれよりも少量のパーム
油で置き代えてなる混合植物油80〜6の重量%をェス
テル交換した後、トランス酸の生成の多い条件下で融点
34〜3800まで水素添加することを特徴とするハー
ドバターの製造法である。その2は、(a}ミリスチン
酸トリグリセリド20〜4の重量%と{b}ナタネ油、
大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物油の1
種又は2種以上を融点36〜4000、トランス酸含有
量45%以上となるまで水素添加した植物油またはナタ
ネ油、大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物
油の1種又は2種以上の一部をそれよりも少量のパーム
油で置き代えてなる混合油を融点36〜40qo、トラ
ンス酸含有量45%以上となるまで水素添加した混合植
物油80〜6の重量%とをェステル交換することを特徴
とするハードバターの製造法である。
即ち、ミリスチン酸トリグリセリドと併用するナタネ油
、大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物油又
は該植物油とパーム油との混合物は、ェステル交換後に
水素添加されるかまたは予めェステル交換する前に水素
添加されていることが必要である。ミリスチン酸トリグ
リセリドの使用量を4の雲量%以下にしたのは、40重
量%より多く用いてハードバターの製造は可能ではある
が、そのハードバターを用いて主用途のチョコレート製
品を製造した場合、フアツトブルームを生じ易くなり望
ましくないからである。
、大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物油又
は該植物油とパーム油との混合物は、ェステル交換後に
水素添加されるかまたは予めェステル交換する前に水素
添加されていることが必要である。ミリスチン酸トリグ
リセリドの使用量を4の雲量%以下にしたのは、40重
量%より多く用いてハードバターの製造は可能ではある
が、そのハードバターを用いて主用途のチョコレート製
品を製造した場合、フアツトブルームを生じ易くなり望
ましくないからである。
ミリスチン酸トリグリセリドの使用量は原料油脂組成の
20〜4の重量%の範囲が最適である。2の重量%より
少い場合は所望のハードバターを得ることができない。
20〜4の重量%の範囲が最適である。2の重量%より
少い場合は所望のハードバターを得ることができない。
トリグリセリドと併用する植物油としてはナタネ油、大
豆油及びコーン油からなる群より選ばれた油の1種又は
2種以上が好ましいが、その一部をそれよりも少量のパ
ーム油で置き代えて用いることができる。
豆油及びコーン油からなる群より選ばれた油の1種又は
2種以上が好ましいが、その一部をそれよりも少量のパ
ーム油で置き代えて用いることができる。
これらの植物油の使用量は原料油脂組成中80〜60重
量%を占めることが好適である。ミリスチン酸トリグリ
セリドの代りにパルミチソ酸トリグリセリドやステアリ
ン酸トリグリセリドを使用しても優れたハードバターを
得ることはできない。
量%を占めることが好適である。ミリスチン酸トリグリ
セリドの代りにパルミチソ酸トリグリセリドやステアリ
ン酸トリグリセリドを使用しても優れたハードバターを
得ることはできない。
即ち、ミリスチン酸トリグリセリド以外のこれらCI6
〜CI8脂肪酸トリグリセリドを使用することは、食感
及び硬さの点でハードバターとして満足なものにはなら
ず、不適当である。ェステル交換は常法に従って行うこ
とができる。即ち、適当な触媒の存在下60〜150℃
の温度で窒素気流中で行うのが便利である。ェステル交
換反応に用いることができる触媒としては、塩基性の無
水物質、例えばナトリウム、カリウム、4個迄の炭素原
子を有するアルカリ金属アルコキシド(例えばナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムェトキシドなど)、水素化ア
ルカリ金属たとえば水素化ナトリウム、及び水素化アル
カリ士類金属たとえば水素化カルシウムなどを挙げるこ
とができる。
〜CI8脂肪酸トリグリセリドを使用することは、食感
及び硬さの点でハードバターとして満足なものにはなら
ず、不適当である。ェステル交換は常法に従って行うこ
とができる。即ち、適当な触媒の存在下60〜150℃
の温度で窒素気流中で行うのが便利である。ェステル交
換反応に用いることができる触媒としては、塩基性の無
水物質、例えばナトリウム、カリウム、4個迄の炭素原
子を有するアルカリ金属アルコキシド(例えばナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムェトキシドなど)、水素化ア
ルカリ金属たとえば水素化ナトリウム、及び水素化アル
カリ士類金属たとえば水素化カルシウムなどを挙げるこ
とができる。
触媒の有効性及び反応の完了は色の変化によって容易に
求めることができる。水素添加は常法に従って行うこと
ができる。例えば、トランス酸の生成を多くするために
は加熱及び加圧下に触媒たとえば硫黄で被毒したニッケ
ル触媒あるいはケィソウ士担体還元ニッケルの存在下で
の接触水素添加方法は好適な方法である。通常、水素圧
0.1〜3k9/地、好ましくは0.1〜lkg/の、
温度160〜220qo好まし〈は200〜220oo
の水素添加条件で行なわれる。水素添加用の触媒として
は上記以外のものでも、本発明の実施に適するものであ
ればその他種々のものが使用できることはいうまでもな
い。ェステル交換触媒及び水素添加用触媒の添加量は適
宜選択しうるが、油脂に対し0.1〜2重量%程度が好
ましい。
求めることができる。水素添加は常法に従って行うこと
ができる。例えば、トランス酸の生成を多くするために
は加熱及び加圧下に触媒たとえば硫黄で被毒したニッケ
ル触媒あるいはケィソウ士担体還元ニッケルの存在下で
の接触水素添加方法は好適な方法である。通常、水素圧
0.1〜3k9/地、好ましくは0.1〜lkg/の、
温度160〜220qo好まし〈は200〜220oo
の水素添加条件で行なわれる。水素添加用の触媒として
は上記以外のものでも、本発明の実施に適するものであ
ればその他種々のものが使用できることはいうまでもな
い。ェステル交換触媒及び水素添加用触媒の添加量は適
宜選択しうるが、油脂に対し0.1〜2重量%程度が好
ましい。
本発明で得られたハードバターは、石鹸臭やフアツトブ
ルームを生じることは全くなく、チョコレート製品用と
した時、良好な食感を与える優れた品質のものである。
ルームを生じることは全くなく、チョコレート製品用と
した時、良好な食感を与える優れた品質のものである。
次に本発明の理解を助けるための実施例を示す。実施例
中の%は重量%である。実施例 1 ミリスチン酸トリグリセリドとナタネ油を下記表−1に
示す割合に配合した配合油を0.2重量%のナトリウム
メトキシドの存在下、窒素気流中で120ooに加熱し
ェステル交換した。
中の%は重量%である。実施例 1 ミリスチン酸トリグリセリドとナタネ油を下記表−1に
示す割合に配合した配合油を0.2重量%のナトリウム
メトキシドの存在下、窒素気流中で120ooに加熱し
ェステル交換した。
ェステル交換後、硫黄で被毒したニッケル触媒0.5重
量%(対酌合油)を用い水素圧0.5〜lk9/鮒、2
00〜220℃の条件下で、生成物が所定の融点となる
まで水素添加した。この様にして得られたハードバター
の分析値を表−1に、また生成ハードバターの固体脂指
数を表−2に示す。表−1 註※)ェライジン酸として,赤外吸収法によつて測定。
量%(対酌合油)を用い水素圧0.5〜lk9/鮒、2
00〜220℃の条件下で、生成物が所定の融点となる
まで水素添加した。この様にして得られたハードバター
の分析値を表−1に、また生成ハードバターの固体脂指
数を表−2に示す。表−1 註※)ェライジン酸として,赤外吸収法によつて測定。
表 − 2 固体脂指数(米国油脂協会法 Cdio
−57 に依る)次に、表−1の試料番号1〜3のハー
ドバターを用い次の配合割合によりチョコレートを作り
、20〜2500で1ケ月保存した後、チョコレートを
観察した。チョコレートの配合組成 ハードバター 3丸重量部チョコ
レートリツカー 5 〃ココア粉
10 〃 脱脂粉乳 15 〃粉 糖
47 〃レシチン
0.3 ″観察の結果、石鹸臭やフ
アットブルームは全く生じていないことを確認した。
−57 に依る)次に、表−1の試料番号1〜3のハー
ドバターを用い次の配合割合によりチョコレートを作り
、20〜2500で1ケ月保存した後、チョコレートを
観察した。チョコレートの配合組成 ハードバター 3丸重量部チョコ
レートリツカー 5 〃ココア粉
10 〃 脱脂粉乳 15 〃粉 糖
47 〃レシチン
0.3 ″観察の結果、石鹸臭やフ
アットブルームは全く生じていないことを確認した。
また、食感も極めて良好であった。実施例 2
選択的水素添加したコーン油(ヨウ素価71.0、トラ
ンス酸含有量50.0%、上昇融点38.5q0)65
%とミリスチン酸トリグリセリド35%を常法によりェ
ステル交換して表−3に示す通りの沃素価、融点および
固体脂指数(略称SFI)を有するハードバターを製造
した。
ンス酸含有量50.0%、上昇融点38.5q0)65
%とミリスチン酸トリグリセリド35%を常法によりェ
ステル交換して表−3に示す通りの沃素価、融点および
固体脂指数(略称SFI)を有するハードバターを製造
した。
表−3
得られたハードバターを用い、実施例1で用いたチョコ
レート配合処方にてチョコレートをつくり、20〜25
℃で1ケ月保存した後、観察した結果、石鹸臭は無いこ
と、フアットプルームも生じていないことを認めた。
レート配合処方にてチョコレートをつくり、20〜25
℃で1ケ月保存した後、観察した結果、石鹸臭は無いこ
と、フアットプルームも生じていないことを認めた。
また、食感は極めて良好であった。実施例 3
ナタネ油55%とパーム油45%の配合油を常法により
選択的水素添加し、ヨウ素価66.5トランス酸含有量
52.0%の硬化油を得た。
選択的水素添加し、ヨウ素価66.5トランス酸含有量
52.0%の硬化油を得た。
この硬化油を75%と、ミリスチン酸トリグリセリド2
5%とを常法によりェステル交換して下記表−4に示す
特性を有するハードバターを得た。表−4 得られたハードバターは何ら石鹸臭を有していない。
5%とを常法によりェステル交換して下記表−4に示す
特性を有するハードバターを得た。表−4 得られたハードバターは何ら石鹸臭を有していない。
次に該試料番号5のハードバターを用い実施例1で用い
たチョコレート配合処方にてチョコレートをつくり、2
0〜25℃で1ケ月保存した後、ファットブルームを生
じるかどうかを観察した結果、フアツトブルームは生じ
ていなかった。また、製品の食感は、極めて良好であっ
た。比較例 1 ミリスチン酸トリグリセリド25重量%とナタネ油75
重量%からなる配合油(実施例1の試料番号2の配合油
)の代わりに、ャシ油25重量%とナタネ油75重量%
からなる配合油を用い、0.2重量%のナトリウムメト
キシドの存在下、窒素気流中で12000に加熱しェス
テル交換をした。
たチョコレート配合処方にてチョコレートをつくり、2
0〜25℃で1ケ月保存した後、ファットブルームを生
じるかどうかを観察した結果、フアツトブルームは生じ
ていなかった。また、製品の食感は、極めて良好であっ
た。比較例 1 ミリスチン酸トリグリセリド25重量%とナタネ油75
重量%からなる配合油(実施例1の試料番号2の配合油
)の代わりに、ャシ油25重量%とナタネ油75重量%
からなる配合油を用い、0.2重量%のナトリウムメト
キシドの存在下、窒素気流中で12000に加熱しェス
テル交換をした。
ェステル交換後、硫黄で被蓑したニッケル触媒0.5重
量%(対配合油)を用い水素圧0.5〜lkg′の、温
度200〜220COの条件下で、生成物が37.5o
oの融点となるまで水素添加した。この様にして得られ
たハ−ドバターの固体脂指数は表−5に示す通りであっ
た。表−5 該試料番号6のハードバター(比較試料1)は実施例1
で得られたハードバター(例えば試料番号2のハードバ
ター)に比し硬さがはるかに低く、特に3000以下で
の硬さ(硬度)が低く、劣っている。
量%(対配合油)を用い水素圧0.5〜lkg′の、温
度200〜220COの条件下で、生成物が37.5o
oの融点となるまで水素添加した。この様にして得られ
たハ−ドバターの固体脂指数は表−5に示す通りであっ
た。表−5 該試料番号6のハードバター(比較試料1)は実施例1
で得られたハードバター(例えば試料番号2のハードバ
ター)に比し硬さがはるかに低く、特に3000以下で
の硬さ(硬度)が低く、劣っている。
すなわち試料番号6のハードバターは満足すべきもので
はない。即ち本発明の製造法におけるミリスチン酸トリ
グリセリドの代わりにャシ油(代表的なラウリン系油脂
)を使用た場合は、ハードバターの特徴である低温で硬
く(低温で固体脂指数が高い)かつ体温付近で速やかに
融解するという物性が減殺される。
はない。即ち本発明の製造法におけるミリスチン酸トリ
グリセリドの代わりにャシ油(代表的なラウリン系油脂
)を使用た場合は、ハードバターの特徴である低温で硬
く(低温で固体脂指数が高い)かつ体温付近で速やかに
融解するという物性が減殺される。
比較例 2
実施例1におけるミリスチン酸トリグリセリドとナタネ
油との配合油の代わりにパーム油45重量%とナタネ油
55重量%から成る配合油を用い、それ以外は実施例1
と同一条件でェステル交換及び水素添加をして融点37
.3午0のハードバターを製造した。
油との配合油の代わりにパーム油45重量%とナタネ油
55重量%から成る配合油を用い、それ以外は実施例1
と同一条件でェステル交換及び水素添加をして融点37
.3午0のハードバターを製造した。
このようにして得られたハードバター(比較試料2)の
固体脂指数は表−6に示す通りであつた。表−6 該試料番号7のハードバターは実施例1で得られたハー
ドバター(例えば試料番号2の本発明品)に比し30午
0以下での硬さが低くて劣り、SFI曲線はシャープで
ない。
固体脂指数は表−6に示す通りであつた。表−6 該試料番号7のハードバターは実施例1で得られたハー
ドバター(例えば試料番号2の本発明品)に比し30午
0以下での硬さが低くて劣り、SFI曲線はシャープで
ない。
〔SFI曲線は、縦軸に固体脂指数(SFI)、横軸に
温度(00)をとり、ハードバターの温度によるSFI
値の変化をそこにマークし、マークした各点を線で結ぶ
事により、容易にえが〈ことができる。〕参考例 ハードバターにとって重要な性状の一つとして、成形時
にすみやかに固化することが挙げられている。
温度(00)をとり、ハードバターの温度によるSFI
値の変化をそこにマークし、マークした各点を線で結ぶ
事により、容易にえが〈ことができる。〕参考例 ハードバターにとって重要な性状の一つとして、成形時
にすみやかに固化することが挙げられている。
例えば、ハードバターを用いチョコレ−トを製造する場
合、固化速度が速い方が望ましい。本発明によるハード
バターはこのような固化速度の点でもすぐれている。す
なわち、実施例1で用いたチョコレートの配合組成でチ
ョコレート用試料をつくり、40qoに保った後、温度
10℃で深さ1弧、面積6.2地のシャーレに該試料を
流し込み、固化するまでの時間を比較した結果、本発明
のハードバター(実施例1の試料番号2のハードバター
)を使用したものは6.流ごで固化した。
合、固化速度が速い方が望ましい。本発明によるハード
バターはこのような固化速度の点でもすぐれている。す
なわち、実施例1で用いたチョコレートの配合組成でチ
ョコレート用試料をつくり、40qoに保った後、温度
10℃で深さ1弧、面積6.2地のシャーレに該試料を
流し込み、固化するまでの時間を比較した結果、本発明
のハードバター(実施例1の試料番号2のハードバター
)を使用したものは6.流ごで固化した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a)ミリスチン酸トリグリセリド20〜40重量
%と(b)ナタネ油、大豆油及びコーン油からなる群よ
り選ばれた植物油の1種又は2種以上またはナタネ油、
大豆油及びコーン油からなる群より選ばれた植物油の1
種又は2種以上の一部をそれよりも少量のパーム油で置
き代えてなる混合植物油80〜60重量%をエステル交
換した後、トランス酸の生成の多い条件下で融点34〜
38℃まで水素添加することを特徴とするハードバター
の製造法。 2 (a)ミリスチン酸トリグリセリド20〜40重量
%と(b)ナタネ油、大豆油及びコーン油からなる群よ
り選ばれた植物油の1種又は2種以上を融点36〜40
℃、トランス酸含有量45%以上となるまで水素添加し
た植物油またはナタネ油、大豆油及びコーン油からなる
群より選ばれた植物油の1種又は2種以上の一部をそれ
よりも少量のパーム油で置き代えてなる混合油を融点3
6〜40℃、トランス酸含有量45%以上となるまで水
素添加した混合植物油80〜60重量%とをエステル交
換することを特徴とするハードバターの製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53104204A JPS6023150B2 (ja) | 1978-08-25 | 1978-08-25 | ハードバターの製造法 |
US06/069,086 US4268534A (en) | 1978-08-25 | 1979-08-23 | Method for producing hard butter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53104204A JPS6023150B2 (ja) | 1978-08-25 | 1978-08-25 | ハードバターの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5558060A JPS5558060A (en) | 1980-04-30 |
JPS6023150B2 true JPS6023150B2 (ja) | 1985-06-06 |
Family
ID=14374433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53104204A Expired JPS6023150B2 (ja) | 1978-08-25 | 1978-08-25 | ハードバターの製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4268534A (ja) |
JP (1) | JPS6023150B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS5894345A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-04 | Kao Corp | ハ−ドバタ− |
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