JP2000129286A - 油脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

油脂組成物及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000129286A
JP2000129286A JP30649198A JP30649198A JP2000129286A JP 2000129286 A JP2000129286 A JP 2000129286A JP 30649198 A JP30649198 A JP 30649198A JP 30649198 A JP30649198 A JP 30649198A JP 2000129286 A JP2000129286 A JP 2000129286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
weight
fatty acid
saturated fatty
fat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30649198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3743179B2 (ja
Inventor
Toshiji Horisawa
利治 堀沢
Kazuto Okada
和人 岡田
Toshiyuki Teranishi
利之 寺西
Shinzo Kobayashi
信三 小林
Takahiko Masayama
孝彦 正山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP30649198A priority Critical patent/JP3743179B2/ja
Priority to PCT/JP1999/005808 priority patent/WO2000024850A1/ja
Priority to CN 99812408 priority patent/CN1324395A/zh
Priority to IDW00200101012A priority patent/ID29259A/id
Publication of JP2000129286A publication Critical patent/JP2000129286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3743179B2 publication Critical patent/JP3743179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D7/00Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
    • A23D7/001Spread compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D9/00Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11CFATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
    • C11C3/00Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
    • C11C3/04Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by esterification of fats or fatty oils
    • C11C3/10Ester interchange

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーガリン及びショートニング原料として、
硬化魚油が広く使用されてきたが、近年漁獲量が激減し
代替油脂組成物が求められているので、硬化魚油と同等
の特性を有し、硬化魚油に代替できる油脂組成物を提供
すること、またトランス酸含有率の少ない油脂も求めら
れているので、トランス異性体含量の少ない油脂を提供
すること。 【解決手段】 飽和脂肪酸、炭素数12以下の飽和脂肪
酸及び炭素数20以上の飽和脂肪酸の含有率を所定範囲
に調整した油脂混合物をランダムエステル交換反応して
得た油脂組成物であって、硬化魚油と同等の製品特性を
有する、硬化魚油代替油脂組成物及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食用加工油脂に関す
る。更に詳しくは硬化魚油代替油脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化魚油は食用加工油脂として従来から
広く用いられている。とりわけ業務用マーガリン類なら
びにショートニングの原料として重要な位置を占めてい
る。その背景には、硬化魚油が他の動植物油脂あるいは
それらの加工油脂に較べ可塑性に優れ、また安価であっ
たことがある。
【0003】ところが、魚油の原料となる小魚(例え
ば、いわし類やさば類)の漁獲量が日本近海だけでなく
世界的に減少し続け、価格も高騰し、入手することさえ
困難になりつつある。かかる情況の中にあって、動植物
油脂を用いて可塑性油脂組成物が製造されているが、硬
化魚油と比較すれば、可塑性範囲の広さや、キメ、ツ
ヤ、ノビあるいはホイップ性は著しく劣る物しか得られ
ていなかった。 それらの欠点を改良するため、パーム
系油脂とラウリン系油脂および液体油の配合油をエステ
ル交換した油脂で良好なクリームを得ることが提案され
(特開昭52−78203号)、また同様に硬化魚油と
の相溶性ある特性を持つ可塑性油脂組成物を得ることが
提案されている(特開平8−242765号)。また、
液体油のシミだしがなく、グレーニングの発生が抑制さ
れる提案もされている(特開平9−241672号)。
【0004】また、ランダムエステル交換反応におい
て、炭素数20以上の脂肪酸を含有する油脂を用いて焼
き菓子用油脂等を改善する提案がある(例えば、特開昭
58−94345号、特開平4−66045号、特開平
4−71441号、特開平9−224571号)。
【0005】また、炭素数20以上の脂肪酸を含有する
油脂、ラウリン系油脂及びパーム系油脂等の配合油をエ
ステル交換反応させることによって、可塑性等を改善す
る提案もある(例えば、特開昭50−26804号、特
開昭54−31407号、特開昭54−34002号、
特開平9−165595号)。
【0006】しかしながら、これらは、従来の動植物油
脂の可塑性の改善あるいは、硬化魚油との相溶性の改善
を追究したものであって、それらの効果があっても硬化
魚油本来の可塑性範囲の広さや、キメ、ツヤ、ノビある
いはホイップ性においては硬化魚油に勝るものではな
く、硬化魚油と混合することによって商品価値を有する
可塑性油脂組成物を提供するにすぎなかった。
【0007】また、近年栄養学的観点から油脂の構成脂
肪酸であるトランス異性体についての論議が展開され、
トランス異性体含量の少ない油脂の開発が望まれてい
る。トランス酸含有率の低い可塑性油脂の開発例とし
て、パラジウム、白金等の貴金属とエステル交換触媒で
あるナトリウムメトキシドを共存させて水素添加する提
案(特開平7−118688号)があり、またトランス
酸を含まない油脂の開発例として、パーム油と菜種油あ
るいはパーム核油とパーム極度硬化油を1,3位置特異
性リパーゼを用いてエステル交換させる提案がある(特
開平4−65493号)。
【0008】しかしながら、いずれも可塑性は改善され
ていると報告されているものの、硬化魚油に代替できる
程の特長は報告されていないし、特性評価もなされてい
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにこれまで
の技術では、硬化魚油と同等の特性を有し、硬化魚油に
代替できる油脂組成物は知られておらず、かかる油脂組
成物が求められ、またトランス酸含有率の少ない油脂も
求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる情況の中にあっ
て、本発明者は硬化魚油の組成を解析し、構成脂肪酸が
ランダムに配列していると仮定した場合のトリグリトー
タルカーボン分布と魚油のトリグリトータルカーボン分
布が、極めて良く一致することを知見し、この知見に基
づいて、硬化魚油に近いトリグリセライド組成物を得る
ことができれば、硬化魚油と同等あるいはそれ以上の特
性を発現する可能性があると考え鋭意研究した結果、本
発明の油脂組成物及びその製造方法を完成するに至っ
た。
【0011】即ち、本発明の第1は、飽和脂肪酸含有率
が48重量%ないし52重量%で、炭素数12以下の飽
和脂肪酸12.5重量%ないし16重量%及び炭素数2
0以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14重量%含有する
油脂混合物のランダムエステル交換油脂であって、上昇
融点が29.0±1.5℃、20℃のペネトレーション
値が110±22の特性を有することを特徴とする油脂
組成物に関する。
【0012】好ましい実施態様としては、さらに構成脂
肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であ
ることを特徴とする油脂組成物に関する。
【0013】本発明の第2は、飽和脂肪酸含有率が68
重量%ないし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪
酸11重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽
和脂肪酸5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物
のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が3
8.0±1.5℃、20℃のペネトレーション値が25
±5の特性を有することを特徴とする油脂組成物に関す
る。
【0014】好ましい実施態様としては、さらに構成脂
肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であ
ることを特徴とする油脂組成物に関する。
【0015】本発明の第3は、飽和脂肪酸含有率が79
重量%ないし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪
酸12重量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽
和脂肪酸8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物
のランダムエステル交換油脂であって、上昇融点が4
3.0±1.5℃、30℃のペネトレーション値が25
±7の特性を有することを特徴とする油脂組成物に関す
る。
【0016】好ましい実施態様としては、さらに構成脂
肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下であ
ることを特徴とする油脂組成物に関する。
【0017】本発明の第4は前記の油脂組成物からなる
群より選択される少なくとも2種を配合して得られる油
脂組成物に関する。
【0018】本発明の第5は前記油脂組成物の製造方法
に関する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明における上昇融点、脂肪酸
組成及びトランス異性体含有率は基準油脂分析試験法
(日本油化学会編―1996)に基づく。更に詳しく
は、2.2.4.2 融点(上昇融点)、2.4.2.2 脂肪酸組成
(FID昇温ガスクロマトグラフ法)、2.4.4.1 孤立ト
ランス異性体(差赤外スペクトル法)による測定値を表
す。 ここでいう上昇融点とは、油脂を毛細管に採取し
所定条件下で固化させた後、水槽に浸漬し毛細管下部か
ら水柱30mmの差圧下、水槽温度を所定速度で上げて
いくと、油脂は徐々に溶融していき遂にはスリップし上
昇し始める温度のことであり、油脂製品の口溶けと密接
な関係がある。
【0020】油脂製品の上昇融点は、食品として食する
時、口での食感とりわけ口どけと大いに関係する。例え
ば、体温近くの温度で固体が多すぎてローソクをかじっ
ているようであっては食用には不向きである。
【0021】また本発明におけるペネトレーション値は
JIS K2220−1993のちょう度試験法に基づ
く。但し、円すい(いわゆるコーン)の質量は102.
5g、プランジャー質量は47.5gの物を、またペネ
缶はブリキ製で内径57mm、深さ25mmの物を使用
し、ペネトロメーターはデジタル式オート・ペネトロメ
ータ(三田村理研工業製)を用いる。
【0022】ペネトレーション測定用サンプルの調製は
次のようにする。
【0023】測定する油脂を60℃ないし65℃に加熱
して、厚さ5cm以上の氷を水平に置き、その上におい
たペネ缶に溢れ出す程度まで注ぐ。そのまま氷上で1.
5時間固化静置した後、所望測定温度の恒温水槽に浸漬
しておき、2時間後にペネトロメーターで測定する。
【0024】ペネトレーション値は、上記のようにちょ
う度を針入度で表したものであって、測定温度における
硬度を表す指標である。
【0025】また、油脂製品の硬さは、例えばパンに練
り込むとかパンに塗るとかする際の作業性に大きな影響
を与える。油脂製品の硬さは温度によって変化するの
で、季節によって、また地域によって気温が異なり、ま
た使用する用途、使用方法、使用する環境によって所望
の硬さが異なることが多く、上昇融点とともに重要視さ
れている。
【0026】それらの要望に応えるには単独の油脂では
満足することが困難であり、種々の油脂を加工し、それ
らを混合して特長ある多くの製品が上市されている。
【0027】硬化魚油が重要な原料油脂であることは先
にも触れたが、硬化魚油も単独で満足できることは希で
あり種々の特性を持つものが望まれ使用されている。
【0028】以下、本発明に関わる硬化魚油について説
明する。硬化魚油の中でも代表的な次の3品種を対象に
特性値を明示する。
【0029】第一の硬化魚油(以下、硬化魚油Aとい
う。)は、上昇融点が29.0±1.5℃であって、2
0℃のペネトレーション値が110±22の特性を持つ
ものである。
【0030】第二の硬化魚油(以下、硬化魚油Bとい
う。)は、上昇融点が38.0±1.5℃であって、2
0℃のペネトレーション値が25±5の特性を持つもの
である。
【0031】第三の硬化魚油(以下、硬化魚油Cとい
う。)は、上昇融点が43.0±1.5℃であって、3
0℃のペネトレーション値が25±7の特性を持つもの
である。
【0032】これら硬化魚油A、硬化魚油B及び硬化魚
油Cは、これらを使用する製品の所要特性に応じて単独
でも用いられるし、2種又は3種を配合して用いること
ができる。
【0033】また、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化魚
油Cは、これらを使用する製品の所要特性に応じて、そ
れぞれ選ばれた1種、2種又は3種と他の動植物油脂あ
るいは動植物加工油脂と配合して用いることができる。
【0034】硬化魚油Aに相当する特性を有する本発明
の油脂組成物(以下、AA油脂組成物という。)は、飽
和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%で、炭素
数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし16重量
%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%ないし14
重量%含有する油脂混合物をランダムエステル交換する
ことによって得られた上昇融点が29.0±1.5℃で
あって、20℃のペネトレーション値が110±22の
特性を持つものであり、硬化魚油Aの代替油脂として用
いることができる。
【0035】飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52
重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%
ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重
量%ないし14重量%の範囲を外れると、硬化魚油Aの
特性値(即ち、上昇融点が29.0±1.5℃、20℃
のペネトレーション値が110±22)の範囲を越えて
しまうことがあり、硬化魚油Aの代替油としてマーガリ
ンやショートニング原料として用いる際には配合割合を
修正しなければならないなどの不都合が生じ好ましくな
い。
【0036】脂肪酸組成とランダムエステル交換油の特
性との関係については、特に飽和脂肪酸含有率が大きく
影響する。飽和脂肪酸含有率が少なすぎると上昇融点が
低くなりペネトレーション値が大きく(つまり、針入度
が大きく、軟らかく)なりすぎ、また飽和脂肪酸含有率
が多すぎると上昇融点が高くなりすぎペネトレーション
値は小さく(針入度が小さく、硬く)なりすぎる。
【0037】炭素数12以下の飽和脂肪酸の含有率も上
昇融点及びペネトレーション値に影響を与えるが、飽和
脂肪酸含有率程大きな影響はない。
【0038】飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽
和脂肪酸含有率が同じ条件であれば、炭素数20以上の
飽和脂肪酸含有率は上昇融点及びペネトレーション値に
与える影響は小さい。
【0039】但し、炭素数20以上の飽和脂肪酸をほと
んど含まないランダム油を用いたマーガリンは商品性に
欠ける。
【0040】AA油脂組成物においては、炭素数20以
上の飽和脂肪酸を4重量%未満含有するランダム油を用
いたものは満足できるマーガリン特性を示さない。ま
た、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率を14重量%以
上にしてもその効果が増大することはない。よって、炭
素数20以上の飽和脂肪酸含有率は4重量%から14重
量%である必要がある。
【0041】硬化魚油Bに相当する特性を有する本発明
の油脂組成物(以下、BB油脂組成物という。)は、飽
和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%で、炭素
数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及
び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量
%含有する油脂混合物をランダムエステル交換すること
によって得られた上昇融点が38.0±1.5℃であっ
て、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を持
つものであり、硬化魚油Bの代替油脂として用いること
ができる。
【0042】飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75
重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ない
し16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%
ないし20重量%の範囲を外れると、硬化魚油Bの特性
値(即ち、上昇融点が38.0±1.5℃、20℃のペ
ネトレーション値が25±5)の範囲を越えてしまうこ
とがあり、硬化魚油Bの代替油としてマーガリンやショ
ートニング原料として用いる際には配合割合を修正しな
ければならないなどの不都合が生じ好ましくない。
【0043】脂肪酸組成とランダムエステル交換油の特
性との関係については、特に飽和脂肪酸含有率が大きく
影響する。飽和脂肪酸含有率が少なすぎると上昇融点が
低くなりペネトレーション値が大きく(つまり、針入度
が大きく、軟らかく)なりすぎ、また飽和脂肪酸含有率
が多すぎると上昇融点が高くなりすぎペネトレーション
値は小さく(針入度が小さく、硬く)なりすぎる。
【0044】炭素数12以下の飽和脂肪酸の含有率も上
昇融点及びペネトレーション値に影響を与えるが、飽和
脂肪酸含有率程大きな影響はない。
【0045】飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽
和脂肪酸含有率が同じ条件であれば、炭素数20以上の
飽和脂肪酸含有率は上昇融点及びペネトレーション値に
与える影響は小さい。
【0046】但し、炭素数20以上の飽和脂肪酸をほと
んど含まないランダム油を用いたマーガリンは商品性に
欠ける。
【0047】BB油脂組成物においては、炭素数20以
上の飽和脂肪酸を5重量%未満含有するランダム油を用
いたものは満足できるマーガリン特性を示さない。ま
た、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率を20重量%以
上にしてもその効果が増大することはない。よって、炭
素数20以上の飽和脂肪酸含有率は5重量%から20重
量%である必要がある。
【0048】硬化魚油Cに相当する特性を有する本発明
の油脂組成物(以下,CC油脂組成物という。)は、飽
和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%で、炭素
数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及
び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量
%含有する油脂混合物をランダムエステル交換すること
によって得られた上昇融点が43.0±1.5℃であっ
て、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を持
つものであり、硬化魚油Cの代替油脂として用いること
ができる。
【0049】飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82
重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ない
し17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%
ないし24重量%の範囲を外れると、硬化魚油Cの特性
値(即ち、上昇融点が43.0±1.5℃、30℃のペ
ネトレーション値が25±7)の範囲を越えてしまうこ
とがあり、硬化魚油Cの代替油としてマーガリンやショ
ートニング原料として用いる際には配合割合を修正しな
ければならないなどの不都合が生じ好ましくない。
【0050】脂肪酸組成とランダムエステル交換油の特
性との関係については、特に飽和脂肪酸含有率が大きく
影響する。飽和脂肪酸含有率が少なすぎると上昇融点が
低くなりペネトレーション値が大きく(つまり、針入度
が大きく、軟らかく)なりすぎ、また飽和脂肪酸含有率
が多すぎると上昇融点が高くなりすぎペネトレーション
値は小さく(針入度が小さく、硬く)なりすぎる。
【0051】炭素数12以下の飽和脂肪酸の含有率も上
昇融点及びペネトレーション値に影響を与えるが、飽和
脂肪酸含有率程大きな影響はない。
【0052】飽和脂肪酸含有率及び炭素数12以下の飽
和脂肪酸含有率が同じ条件であれば、炭素数20以上の
飽和脂肪酸含有率は上昇融点及びペネトレーション値に
与える影響は小さい。
【0053】但し、炭素数20以上の飽和脂肪酸をほと
んど含まないランダム油を用いたマーガリンは商品性に
欠ける。
【0054】CC油脂組成物においては、炭素数20以
上の飽和脂肪酸を8重量%未満含有するランダム油を用
いたものは満足できるマーガリン特性を示さない。ま
た、炭素数20以上の飽和脂肪酸含有率を24重量%以
上にしてもその効果が増大することはない。よって、炭
素数20以上の飽和脂肪酸含有率は8重量%から24重
量%である必要がある。
【0055】これらAA油脂組成物、BB油脂組成及び
CC油脂組成物は、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化魚
油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応じ
て、単独でも用いられるし、2種又は3種を配合して用
いることができる。
【0056】また、AA油脂組成物、BB油脂組成物及
びCC油脂組成物は、硬化魚油A、硬化魚油B及び硬化
魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応
じて、それぞれ選ばれた1種、2種又は3種と他の動植
物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用いることが
できる。
【0057】硬化魚油Aに相当する特性を有し構成脂肪
酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下である
ことを特徴とする本発明の油脂組成物(以下、AT油脂
組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が48重量%な
いし52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.
5重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂
肪酸4重量%ないし14重量%含有する油脂混合物をラ
ンダムエステル交換することによって得られた上昇融点
が29.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーシ
ョン値が110±22の特性を持つものであり、硬化魚
油A又はAA油脂組成物の代替油脂として用いることが
できる。
【0058】硬化魚油Bに相当する特性を有し構成脂肪
酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下である
ことを特徴とする本発明の油脂組成物(以下、BT油脂
組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が68重量%な
いし75重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重
量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸
5重量%ないし20重量%含有する油脂混合物をランダ
ムエステル交換することによって得られた上昇融点が3
8.0±1.5℃であって、20℃のペネトレーション
値が25±5の特性を持つものであり、硬化魚油B又は
BB油脂組成物の代替油脂として用いることができる。
【0059】硬化魚油Cに相当する特性を有し構成脂肪
酸としてのトランス異性体含有率が3重量%以下である
ことを特徴とする本発明の油脂組成物(以下、CT油脂
組成物という。)は、飽和脂肪酸含有率が79重量%な
いし82重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重
量%ないし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸
8重量%ないし24重量%含有する油脂混合物をランダ
ムエステル交換することによって得られた上昇融点が4
3.0±1.5℃であって、30℃のペネトレーション
値が25±7の特性を持つものであり、硬化魚油C又は
CC油脂組成物の代替油脂として用いることができる。
【0060】これらAT油脂組成物、BT油脂組成物及
びCT油脂組成物は、硬化魚油A,硬化魚油B及び硬化
魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所要特性に応
じて、単独でも用いられるし、2種又は3種を配合して
用いることができる。 これらAT油脂組成物、BT油
脂組成物及びCT油脂組成物は、硬化魚油A,硬化魚油
B及び硬化魚油Cと同様に、これらを使用する製品の所
要特性に応じて、それぞれ選ばれた1種、2種又は3種
と他の動植物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用
いることができる。
【0061】これらAA油脂組成物、BB油脂組成、C
C油脂組成物、AT油脂組成物、BT油脂組成物、及び
CT油脂組成物は、これらを使用する製品の所要特性に
応じて、単独でも用いられるし、2種以上を配合して用
いることができる。
【0062】これらAA油脂組成物、BB油脂組成、C
C油脂組成物、AT油脂組成物、BT油脂組成物、及び
CT油脂組成物は、これらを使用する製品の所要特性に
応じて、これらの群から選ばれた1種又は2種以上と他
の動植物油脂あるいは動植物加工油脂と配合して用いる
ことができる。
【0063】本発明のAA油脂組成物、BB油脂組成物
及びCC油脂組成物を得るために用いる原料油脂は、次
の必要条件を満足するものであればよい。 1)AA油脂組成物を得るために用いられる原料油脂
は、飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし52重量%
で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量%ないし
16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4重量%な
いし14重量%含有する油脂混合物を提供する油脂から
選ばれた油脂であることが必要である。 2)BB油脂組成物を得るために用いられる原料油脂
は、飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし75重量%
で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%ないし16
重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量%ないし
14重量%含有する油脂混合物を提供する油脂から選ば
れた油脂であることが必要である。 3)CC油脂組成物を得るために用いられる原料油脂
は、飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし82重量%
で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%ないし17
重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量%ないし
24重量%含有する油脂混合物を提供する油脂から選ば
れた油脂であることが必要である。
【0064】従って、AA油脂組成物、BB油脂組成物
及びCC油脂組成物を得るためにはいずれについても、
炭素数12以下の飽和脂肪酸を含む油脂及び炭素数20
以上の飽和脂肪酸を含む油脂が必要である。脂肪酸組成
を所望の範囲にするために、その他の脂肪酸からなる油
脂を用いることもできる。
【0065】炭素数12以下の飽和脂肪酸を含む原料油
脂としては、例えば、ヤシ油、パーム核油、ババス油、
乳脂等をそれぞれ単独若しくは混合して用いることがで
きる。また、これらの油脂の単独若しくは混合油の水素
添加油脂、分別油脂、分別油脂の水素添加油脂、水素添
加油脂の分別油脂、及びエステル交換油脂を用いること
もできる。
【0066】炭素数20以上の脂肪酸を含む油脂として
は、例えば、ハイエルシンナタネ油、シロカラシナ油、
サル脂、魚油等があり、これら油脂の単独若しくは混合
油の水素添加油脂、水素添加油脂の分別油脂及びエステ
ル交換油脂を用いることができる。
【0067】その他の油脂としては、例えば、大豆油、
なたね油、コーン油、米油、綿実油、パーム油、牛脂、
豚脂等を単独若しくは混合して用いることができる。ま
た、これら油脂の単独若しくは混合油の水素添加油脂、
分別油脂、分別油脂の水素添加油脂、水素添加油脂の分
別油脂及びエステル交換油脂を用いることもできる。
【0068】本発明のAT油脂組成物、BT油脂組成
物、及びCT油脂組成物を得るために用いる原料油脂
は、AA油脂組成物、BB油脂組成物及びCC油脂組成
物を得るために用いる原料油脂と類似であるが、油脂混
合物の構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重
量%以下になる油脂から選ばれた油脂である必要があ
る。構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量
%を越えると、天然の油脂のトランス異性体含有率から
かけ離れ、市場のニーズからも離れがちになる点で不都
合である。
【0069】天然の油脂はトランス異性体をほとんど含
んでいないが、水素添加油脂中には例えば30〜50重
量%存在することがある。
【0070】従って、原料油として水素添加油脂を用い
る場合には、トランス異性体含有率を限定する必要があ
る。例えば、ランダムエステル交換する油脂混合物中に
水素添加油脂を30重量%使用する場合には、水素添加
油脂のトランス異性体含有率は10.0重量%以下であ
ることが要求される。同様に水素添加油脂を20重量%
使用する場合には、水素添加油脂のトランス異性体含有
率は15.0重量%以下であることが要求される。これ
らの要求は、水素添加油脂を作製する際の反応条件、例
えば触媒種、触媒添加量、温度、圧力等が通常の条件で
あれば、トランス異性体含有率は用いる原料油脂によっ
てそれぞれ再現され、水素添加終了時点の沃素価を規定
すれば容易に満足させることができる。
【0071】次に、本発明の油脂組成物の製造方法につ
いて説明する。
【0072】本発明の製造方法においてランダムエステ
ル交換する前の油脂混合物は、上記の各種ランダムエス
テル交換油脂の主要脂肪酸組成をそれぞれ所要の範囲に
おいて設定し、それらの所要条件を満足する原料油脂3
種以上の選定及び各原料油脂の混合率を求めて調製する
ことができる。
【0073】上記の各種ランダムエステル交換油脂は、
ナトリウムメチラート等のアルカリ触媒による方法でも
リパーゼ等の酵素による方法でもよく、特に制限される
ものではなく公知の非選択的エステル交換法によって得
ることができる。
【0074】ランダムエステル交換油脂は通常の油脂製
品と同様に、脱臭して使用される。
【0075】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて更に本発明を
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 (実施例1〜14)飽和脂肪酸含有率が48重量%ない
し52重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5
重量%ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪
酸4重量%ないし14重量%の範囲にあって、トランス
異性体が3重量%を超えるかもしくは3重量%以下の油
脂混合物を用いて、ランダムエステル交換反応してラン
ダム反応油(AA油脂組成物7種及びAT油脂組成物7
種の計14種)を作成した。
【0076】ランダムエステル交換反応の方法及び条件
を以下に示す。 <ランダムエステル交換反応の方法及び条件>ランダム
反応容器に原料混合油を仕込み、減圧下撹拌しつつ加熱
し120℃、30mmHgに達するまで脱水した。次いで、
ナトリウムメチラートを0.3重量%加え、撹拌下窒素
気流中で40分反応させた。反応液を90℃まで冷却し
た後、10%クエン酸水溶液を加えてpH11以下に
し、撹拌を止め静置した後、油層と水層を分離した。油
層に新たに90℃の温水を加え撹拌した後、静置して油
層と水層を分離するいわゆる温水洗浄を行った。分離し
た水層のpHが8以下になるまで温水洗浄を繰り返した
後、減圧下撹拌しつつ加熱し100℃、30mmHgに達す
るまで脱水した。次いで、活性白土3重量%を加え、減
圧下撹拌して100℃、30mmHgに達してから30分後
に全量濾過した。
【0077】このようにして製造したランダム反応油の
脂肪酸組成は、用いた原料混合油とほとんど差がなかっ
た。
【0078】原料混合油及びランダム反応油のトリグリ
セライド・トータルカーボン分布をガスクロマトグラフ
によって測定し、未反応率を求め、未反応率が3モル%
を越えたものはデータとしなかった。
【0079】未反応率は原料混合油の脂肪酸組成、原料
混合油及びランダム反応油のトリグリセライド・トータ
ルカーボン組成に基づき、ランダム反応油が平衡トリグ
リセライド、平衡ジグリセライド及び未反応トリグリセ
ライドからなるものとして、最小二乗法によって近似解
を算出した。
【0080】原料油の配合(配合率は重量%である)、
ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表1に示す。
【0081】
【表1】 表1よりいずれの実施例においても硬化魚油Aの特性を
持つ反応油が得られることがわかった。 (実施例15〜28)実施例1と同様に、飽和脂肪酸含
有率が68重量%ないし75重量%で、炭素数12以下
の飽和脂肪酸11重量%ないし16重量%及び炭素数2
0以上の飽和脂肪酸5重量%ないし20重量%の範囲に
あって、トランス異性体が3重量%を超えるか、もしく
は3重量%以下の油脂混合物を用いて、ランダムエステ
ル交換反応してランダム反応油(BB油脂組成物7種及
びBT油脂組成物7種の計14種)を作成した。
【0082】原料油の配合(配合率は重量%である)、
ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表2に示す。
【0083】
【表2】 表2よりいずれの実施例においても硬化魚油Bの特性を
持つ反応油が得られることがわかった。 (実施例29〜42)実施例1と同様に、飽和脂肪酸含
有率が79重量%ないし82重量%で、炭素数12以下
の飽和脂肪酸12重量%ないし17重量%及び炭素数2
0以上の飽和脂肪酸8重量%ないし24重量%の範囲に
あって、トランス異性体が3重量%を超えるか、もしく
は3重量%以下の油脂混合物を用いて、ランダムエステ
ル交換反応してランダム反応油(CC油脂組成物7種及
びCT油脂組成物7種の計14種)を作成した。
【0084】原料油の配合(配合率は重量%である)、
ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表3に示す。
【0085】
【表3】 表3よりいずれの実施例においても硬化魚油Cの特性を
持つ反応油が得られることがわかった。 (比較例1〜12)実施例1と同様に、本発明の脂肪酸
組成の範囲をわずかずつ超える油脂混合物を用いて、ラ
ンダムエステル交換反応してランダム反応油(AAA油
脂組成物4種、BBB油脂組成物4種及びCCC油脂組
成物4種の計12種)を作成した。
【0086】原料油の配合(配合率は重量%である)、
ランダム反応油の脂肪酸組成及び特性を表4に示す。
【0087】
【表4】 表4よりいずれの比較例とも本発明の特性を持つものは
得られないことがわかった。 (比較例13〜15)実施例1と同様に、炭素数20以
上の脂肪酸をほとんど含まない油脂を用いて、飽和脂肪
酸含有率及び炭素数12以下の飽和脂肪酸含有率は本発
明の範囲にある油脂混合物を調製して、ランダムエステ
ル交換反応してランダム反応油(AAA油脂組成物1
種、BBB油脂組成物1種及びCCC油脂組成物1種の
計3種)を作成した。
【0088】その結果を表4に示す。
【0089】表4より、比較例13、比較例14及び比
較例15において、炭素数20以上の脂肪酸をほとんど
含まない油脂混合物を用いた場合でも、硬化魚油A、硬
化魚油B又は硬化魚油Cに相当する特性を有する反応油
が得られることがわかった。(実施例43〜57、比較
例16〜18、対照例1〜3)
【0090】以上のようにして得た硬化魚油A、硬化魚
油B、又は硬化魚油Cに相当する特性を有する油脂組成
物等を用いてマーガリンを作製しその特性を評価した。
<マーガリンの作製方法及び条件> 1)油相部の調製;原料配合した油脂(以下「調合油」
という)80.94重量部、乳化剤としてエマルジーM
S(理研ビタミン油製)0.1重量部、大豆レシチン
0.1重量部、着色料としてカロチン10ppm、アナ
トー色素0.01重量部、香料としてバターフレーバー
5ppm、ミルクフレーバー70ppmを混合し60℃
に保った。
【0091】2)水相部の調製;脱脂乳(乳固型分8
%)14.4重量部、食塩1.2重量部を混合し水分が
16.4重量部になるように水を追加し、80℃以上で
30分殺菌した。
【0092】3)予備乳化及び急冷可塑化;上記1)お
よび2)で調製した油相部と水相部を混合し、60℃に
保ち以下連続的に乳化槽を通して乳化均質化し、3段の
クーリングシリンダーからなるコンビネータータイプの
モデル機で急冷可塑化した。
【0093】急冷可塑化は、2段目出口温度が調合油の
上昇融点よりも20℃±2℃低い温度になるように、ま
た3段目の出口温度が調合油の上昇融点よりも13℃±
2℃低い温度となるように、また1段目の出口温度が2
段目出口温度と1段目入口温度の平均値に近くなるよう
に冷媒流量を調節して行った。
【0094】クーリングシリンダーの回転数は、1段
目、2段目、3段目とも500rpmで行い、流量は概
ね50Kg/Hrであった。
【0095】4)充填;急冷可塑化した製品を5Kgの
ダンボールに充填した。
【0096】5)テンパリング;ダンボールに充填した
製品を、調合油の上昇融点より5℃±1℃低い温度で3
6時間保管して熟成した。
【0097】6)保管条件;テンパリング終了後、マー
ガリンを調合油の上昇融点より15℃ないし20℃低い
温度で保管した。 <マーガリン製品の評価項目とその方法及び条件> 1)ペネトレーション値;ダンボールに充填してあるマ
ーガリンに、両切りペネ缶(内径57mm、長さ40m
m)の片方から完全に突っ込み両端に盛り上げた状態で
サンプルを採取し、ぺネ缶の両端をバターナイフで面切
りし、測定温度の恒温水糟に浸漬しておき2時間後にペ
ネトロメーターで測定した。
【0098】2)キメ及びツヤ;ダンボールに充填して
あるマーガリンを、バターナイフを用いてその表面を平
滑に削り取って、マーガリンの表面状態を各々5点法で
評価した。
【0099】3)キメの評価基準; 5点=極めてなめらかで、ザラザラ感が全くない。
【0100】4点=なめらかで、ザラザラ感が殆どな
い。
【0101】3点=ややなめらかであるが、ザラザラ感
がある。
【0102】2点=なめらかさが殆どなくザラザラ感が
かなり強い。
【0103】1点=なめらかさが全くなく、ザラザラし
ている。 4)ツヤの評価基準; 5点=極めて光沢がある。
【0104】4点=かなり光沢がある。
【0105】3点=光沢がある。
【0106】2点=光沢が殆どない。
【0107】1点=光沢が全くない。 <バタークリーム試験>ホバートミキサー(カントーミ
キサー社製)タイプN50(5コート用)を用い測定温
度に設定した恒温室で行った。試験はテンパリング終了
時点と4週間後の2回行った。
【0108】測定温度に保持したマーガリン試料300
gをボールに入れ、ホバートミキサーにセットし撹拌ス
ピードNO.1(低速)で2分間撹拌し試料をほぐし
た。次いで撹拌しながら、比重1.31に調整したシロ
ップ240mlを1分間で添加し、撹拌スピードをN
O.2(中速)にし、5分後撹拌を止めてボール内壁に
付着している試料をかき落とし更に撹拌した。撹拌を止
めてクリームを秤量缶に採取して秤量し、クリーミング
価(含気空気量ml/試料g×100)を求めた。
【0109】撹拌スピードをNO.2(中速)にしてか
らの実質撹拌時間が10分と15分のクリーミング価を
求めた。この操作後のクリームについて、次の項目につ
いて評価した。 <クリーム評価項目> 1)シロップの分離;シロップ分離の程度を次の評価基
準で評価した。
【0110】5点=シロップの分離が認められず、光沢
が均一である。
【0111】4点=シロップの分離はないが、光沢がや
や不均一である。
【0112】3点=小粒のシロップ分離が認められる。
【0113】 2点=小粒のシロップ分離がかなり認められる 1点=大粒のシロップ分離が認められる 2)かたさ;絞り性の評価;クリームを花形口金付絞り
袋に詰め、絞り出す時のかたさを評価した。
【0114】5点=かたさが適度であって、絞りやす
い。
【0115】4点=かたさにやや難点があるが、絞りや
すい。
【0116】3点=ややかたい又はやや軟らかいが、絞
りやすい。
【0117】2点=ややかたく又はやや軟らかく、やや
絞りにくい。
【0118】1点=かた過ぎて又は柔らか過ぎて、絞り
にくい。
【0119】3)キメ及びツヤ;花形口金付絞り袋から
絞り出したクリームの表面状態を評価した。
【0120】評価基準は<マーガリン製品の評価項目と
その方法及び条件>に記したものと同じである。
【0121】4)のび;絞り出したクリームの表面状態
を評価した。
【0122】5点=絞り目(エッジ)がシャープで、目
がきれいにたっている。
【0123】4点=絞り目(エッジ)がシャープである
が、わずかに乱れている。
【0124】3点=絞り目(エッジ)が少し切れ、とこ
ろどころアバタになる。
【0125】2点=絞り目(エッジ)がかなり切れ、か
なりアバタである。
【0126】1点=絞り目(エッジ)がデコボコで非常
にもろい。
【0127】5)こし;絞り出したクリームに振動を与
え、振動前後の保型性を評価した。
【0128】 5点=形が振動前と変化していない。非常に安定してい
る。 4点=形が極わずかに変化しているが安定している。
【0129】3点=形が若干くずれ変形しかかってい
る。
【0130】2点=形がくずれ変形している。
【0131】1点=形が大きく変形している。 <マーガリンの作製と評価>上昇融点及び硬さの異なる
マーガリンを作製し、評価した。
【0132】対照例1〜3は、硬化魚油A、硬化魚油
B、硬化魚油Cから選ばれた油脂を主体とする油脂を用
いた。
【0133】比較例16〜18は、硬化魚油A、硬化魚
油B、硬化魚油Cから選ばれた1種又は2種以上と、比
較例13、比較例14、又は比較例15で得た油脂組成
物を用いた。
【0134】実施例43〜57は、硬化魚油A、硬化魚
油B、硬化魚油Cから選ばれた1種又は2種、及び実施
例1〜42で得た油脂組成物を用いた。
【0135】なお、ここで用いた硬化魚油の特性は以下
の通りであった。
【0136】硬化魚油A;上昇融点29.8℃、20℃
のペネトレーション値105 硬化魚油B;上昇融点38.4℃、20℃のペネトレー
ション値24 硬化魚油C;上昇融点43.5℃、30℃のペネトレー
ション値27 調合油の原料油配合(配合率は重量%である)と調合油
の上昇融点を表5〜7に示す。
【0137】
【表5】
【0138】
【表6】
【0139】
【表7】 マーガリン製品の特性の経日変化の結果を表8〜10に
示す。
【0140】
【表8】
【0141】
【表9】
【0142】
【表10】 表8〜10より、対照例、比較例、実施例のいずれにお
いてもペネトレーション値(ペネ値)の経日変化の差異
はほとんどないことがわかった。
【0143】即ち、製品のちょう度(硬さ)の経日変化
については、硬化魚油A、硬化魚油B又は硬化魚油Cの
配合油を用いたものであっても、炭素数20以上の脂肪
酸をほとんど含まない油脂のランダム油と硬化魚油A、
硬化魚油B又は硬化魚油Cの配合油を用いたものであっ
てもまた、本発明の油脂組成物と硬化魚油A、硬化魚油
B又は硬化魚油Cの配合油を用いたものであってもほと
んど差がないことがわかった。
【0144】表8〜10より、キメ及びツヤの経日変化
については、対照例1〜3のいずれもが8週間後でも良
好な商品性を有するのに対して、比較例16〜18は2
週間後で既に商品性に欠けるものとなることがわかっ
た。また実施例43〜57のいずれもが、8週間後でも
良好な商品性を有し対照例と同等であることがわかっ
た。
【0145】クリーム評価結果を表11〜13に示す。
【0146】
【表11】
【0147】
【表12】
【0148】
【表13】 なお、バタークリーム試験の結果は、テンパリング終了
時点と4週間後でほとんど違いが認められなかったので
テンパリング終了時点の結果を示した。
【0149】表11〜13より、クリーム評価結果につ
いては、ホイップ価、シロップの分離及びのびは対照
例、比較例、及び実施例との差異はほとんどないことが
わかった。こし、キメ及びツヤは対照例に対し比較例は
劣るものであることがわかった。実施例はいずれも対照
例に匹敵する商品性に優れたものであることがわかっ
た。
【0150】
【発明の効果】本発明による油脂組成物はマーガリンあ
るいはショートニング原料として、硬化魚油と混合使用
してもまた、硬化魚油と混合しなくとも、硬化魚油を用
いた製品のキメ及びツヤの経日変化並びにホイップクリ
ームのこし、キメ及びツヤが同等の特性を有する製品を
提供する。また、トランス異性体含有率が3%以下であ
って、硬化魚油を用いた製品と同等の特性を有するマー
ガリンあるいはショートニングを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正山 孝彦 兵庫県加古川市上荘町都台3丁目12−7 Fターム(参考) 4B026 DC06 DG01 DG11 DP01 DP03 DX02 4H059 BA33 BB02 BB07 BC03 BC13 CA35 DA02 DA03 EA17 EA40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし5
    2重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量
    %ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4
    重量%ないし14重量%含有する油脂混合物のランダム
    エステル交換油脂であって、上昇融点が29.0±1.
    5℃、20℃のペネトレーション値が110±22の特
    性を有することを特徴とする油脂組成物。
  2. 【請求項2】 飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし7
    5重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%な
    いし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量
    %ないし20重量%含有する油脂混合物のランダムエス
    テル交換油脂であって、上昇融点が38.0±1.5
    ℃、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を有
    することを特徴とする油脂組成物。
  3. 【請求項3】 飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし8
    2重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%な
    いし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量
    %ないし24重量%含有する油脂混合物のランダムエス
    テル交換油脂であって、上昇融点が43.0±1.5
    ℃、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を有
    することを特徴とする油脂組成物。
  4. 【請求項4】 飽和脂肪酸含有率が48重量%ないし5
    2重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12.5重量
    %ないし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸4
    重量%ないし14重量%含有する油脂混合物のランダム
    エステル交換油脂であって、上昇融点が29.0±1.
    5℃、20℃のペネトレーション値が110±22の特
    性を有し、構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が
    3重量%以下であることを特徴とする油脂組成物。
  5. 【請求項5】 飽和脂肪酸含有率が68重量%ないし7
    5重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸11重量%な
    いし16重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸5重量
    %ないし20重量%含有する油脂混合物のランダムエス
    テル交換油脂であって、上昇融点が38.0±1.5
    ℃、20℃のペネトレーション値が25±5の特性を有
    し、構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量
    %以下であることを特徴とする油脂組成物。
  6. 【請求項6】 飽和脂肪酸含有率が79重量%ないし8
    2重量%で、炭素数12以下の飽和脂肪酸12重量%な
    いし17重量%及び炭素数20以上の飽和脂肪酸8重量
    %ないし24重量%含有する油脂混合物のランダムエス
    テル交換油脂であって、上昇融点が43.0±1.5
    ℃、30℃のペネトレーション値が25±7の特性を有
    し、構成脂肪酸としてのトランス異性体含有率が3重量
    %以下であることを特徴とする油脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の油脂組成物からなる
    群より選択される少なくとも2種を配合して得られる油
    脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の油脂組成物の製造方
    法。
JP30649198A 1998-10-28 1998-10-28 油脂組成物 Expired - Lifetime JP3743179B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30649198A JP3743179B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 油脂組成物
PCT/JP1999/005808 WO2000024850A1 (fr) 1998-10-28 1999-10-20 Compositions a base de graisse et procedes de fabrication correspondants
CN 99812408 CN1324395A (zh) 1998-10-28 1999-10-20 油脂组合物及其制造方法
IDW00200101012A ID29259A (id) 1998-10-28 1999-10-20 Komposisi lemak dan minyak serta metode produksinya

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30649198A JP3743179B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 油脂組成物

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004352875A Division JP4238823B2 (ja) 2004-12-06 2004-12-06 油脂組成物
JP2004352906A Division JP4238824B2 (ja) 2004-12-06 2004-12-06 油脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000129286A true JP2000129286A (ja) 2000-05-09
JP3743179B2 JP3743179B2 (ja) 2006-02-08

Family

ID=17957668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30649198A Expired - Lifetime JP3743179B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 油脂組成物

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP3743179B2 (ja)
CN (1) CN1324395A (ja)
ID (1) ID29259A (ja)
WO (1) WO2000024850A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002121586A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 油脂組成物及びその製造法
JP2003003195A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Asahi Denka Kogyo Kk エステル交換油脂組成物
JP2003204753A (ja) * 2001-11-06 2003-07-22 Kao Corp トリグリセリド組成物
JP2007282606A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Fuji Oil Co Ltd エステル交換油及びこれをハードストックとする可塑性油脂組成物
JP2009000090A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Nof Corp バタークリーム用油脂組成物
JP2009219391A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Ueda Oils & Fats Mfg Co Ltd 起泡性クリーム用油脂組成物
JP2009297033A (ja) * 2001-11-06 2009-12-24 Kao Corp トリグリセリド組成物
JP6172423B1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-02 不二製油株式会社 エステル交換油及びこれをハードストックとする可塑性油脂組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090081352A1 (en) * 2005-05-11 2009-03-26 The Nisshin Oillio Group, Ltd. Oil/ fat composition
JP4930660B2 (ja) * 2010-04-22 2012-05-16 株式会社カネカ 液状油脂とその製造法
CN103181417A (zh) * 2011-12-28 2013-07-03 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 一种油脂组合物、复合油脂组合物、制品及其制备方法

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1382573A (en) * 1971-01-06 1975-02-05 Unilever Ltd Confectioners butter
GB1481418A (en) * 1973-10-09 1977-07-27 Unilever Ltd Margarine
JPS5278203A (en) * 1975-12-25 1977-07-01 Asahi Denka Kogyo Kk Production of oily porduct for creamy composition
JPS5431407A (en) * 1977-08-15 1979-03-08 Asahi Denka Kogyo Kk Fat composition
JPS6023150B2 (ja) * 1978-08-25 1985-06-06 花王株式会社 ハードバターの製造法
CA1136483A (en) * 1980-06-19 1982-11-30 John Ward Edible fat product i
CA1136482A (en) * 1980-06-19 1982-11-30 John Ward Edible fat product ii
JPS5894345A (ja) * 1981-11-30 1983-06-04 Kao Corp ハ−ドバタ−
US4486457A (en) * 1982-03-12 1984-12-04 Lever Brothers Company Margarine fat blend, and a process for producing said fat blend
NL8205047A (nl) * 1982-12-30 1984-07-16 Unilever Nv Vetten geschikt voor gebruik als hardvetcomponenten in margarines en margarinevetmengsels voor in wikkels te verpakken margarines.
GB8432058D0 (en) * 1984-12-19 1985-01-30 Unilever Plc Edible fat
NL8501957A (nl) * 1985-07-09 1987-02-02 Unilever Nv Vetten en eetbare emulsies in het bijzonder dieetprodukten met een hoog gehalte aan cis-poly-onverzadigde vetzuren.
JPH0643595B2 (ja) * 1985-10-03 1994-06-08 不二製油株式会社 油脂組成物の製造法
JPS62207399A (ja) * 1986-03-06 1987-09-11 月島食品工業株式会社 可塑性油脂の製造方法
CA1301775C (en) * 1986-06-04 1992-05-26 Karel Petrus Agnes Maria Van Putte Fractionation of fat blends
CA1339929C (en) * 1987-12-15 1998-06-30 Paul Seiden Reduced calorie fats made from triglycerides containing medium and long chain fatty acids
JP2569911B2 (ja) * 1990-07-06 1997-01-08 鐘淵化学工業株式会社 油脂組成物及び複合菓子用焼菓子類の製造方法
JP2961827B2 (ja) * 1990-07-12 1999-10-12 鐘淵化学工業株式会社 焼菓子用練り込み油脂組成物及びそれを用いた複合菓子の製造方法
JP2715633B2 (ja) * 1990-07-17 1998-02-18 鐘淵化学工業株式会社 ファットブルーム耐性向上剤、及びこれを含有してなるハードバター、並びにそれらを用いたチョコレート類.
ATE121271T1 (de) * 1991-07-03 1995-05-15 Unilever Nv Verbesserte schokolade-zusammensetzung.
AU675949B2 (en) * 1992-05-22 1997-02-27 Loders Croklaan B.V. Bloom-inhibiting fat blends
JP3537840B2 (ja) * 1993-03-31 2004-06-14 雪印乳業株式会社 食用エステル交換油脂ならびにそれを用いた栄養組成物
JP3488280B2 (ja) * 1994-01-17 2004-01-19 鐘淵化学工業株式会社 機能性油脂、及びそれを含有してなる流動ショートニング
JPH08242765A (ja) * 1995-03-08 1996-09-24 Fuji Oil Co Ltd 可塑性油脂組成物製造用油脂および可塑性油脂組成物
JP3791943B2 (ja) * 1995-06-07 2006-06-28 旭電化工業株式会社 エステル交換油脂の製造方法
JP3611655B2 (ja) * 1995-12-14 2005-01-19 旭電化工業株式会社 油脂組成物及びその製造方法並びに該油脂組成物を用いて製造された焼き菓子類
JPH09194876A (ja) * 1996-01-25 1997-07-29 Ueda Seiyu Kk 可塑性油脂の製造方法
JPH09224571A (ja) * 1996-02-28 1997-09-02 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 油脂組成物及びそれを用いた固形油脂食品
JPH09241672A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Fuji Oil Co Ltd ハードストック及びハードストック含有可塑性油脂組成物の製造法
JPH10295271A (ja) * 1997-05-02 1998-11-10 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 食用油脂組成物
JP3870406B2 (ja) * 1998-04-10 2007-01-17 日本油脂株式会社 可塑性油脂

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002121586A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 油脂組成物及びその製造法
JP2003003195A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Asahi Denka Kogyo Kk エステル交換油脂組成物
JP2009297033A (ja) * 2001-11-06 2009-12-24 Kao Corp トリグリセリド組成物
JP2003204753A (ja) * 2001-11-06 2003-07-22 Kao Corp トリグリセリド組成物
JP4667518B2 (ja) * 2001-11-06 2011-04-13 花王株式会社 トリグリセリド組成物
JP2007282606A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Fuji Oil Co Ltd エステル交換油及びこれをハードストックとする可塑性油脂組成物
JP4715614B2 (ja) * 2006-04-20 2011-07-06 不二製油株式会社 エステル交換油及びこれをハードストックとする可塑性油脂組成物
JP2009000090A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Nof Corp バタークリーム用油脂組成物
JP2009219391A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Ueda Oils & Fats Mfg Co Ltd 起泡性クリーム用油脂組成物
JP4612702B2 (ja) * 2008-03-14 2011-01-12 植田製油株式会社 起泡性クリーム用油脂組成物
JP6172423B1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-02 不二製油株式会社 エステル交換油及びこれをハードストックとする可塑性油脂組成物
WO2017145927A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 不二製油グループ本社株式会社 エステル交換油及びこれをハードストックとする可塑性油脂組成物
CN108699489A (zh) * 2016-02-22 2018-10-23 不二制油集团控股株式会社 酯交换油及将其设为硬浆的可塑性油脂组合物
US11178885B2 (en) 2016-02-22 2021-11-23 Fuji Oil Holdings Inc. Transesterified oil and plastic oil/fat composition using same as hardstock
CN108699489B (zh) * 2016-02-22 2022-03-01 不二制油集团控股株式会社 酯交换油及将其设为硬浆的可塑性油脂组合物

Also Published As

Publication number Publication date
ID29259A (id) 2001-08-16
CN1324395A (zh) 2001-11-28
JP3743179B2 (ja) 2006-02-08
WO2000024850A1 (fr) 2000-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8603565B2 (en) Oil-and-fat composition and plastic oil-and-fat composition
RU2422032C2 (ru) Продукты питания с низким содержанием насыщенных и трансизомерных ненасыщенных жиров
JP4052776B2 (ja) 配合油およびこれを含む食品
CN111935984B (zh) 非氢化脂肪组合物、用途和方法
JP5549225B2 (ja) 被覆チョコレート用油脂組成物
WO2003080779A1 (en) Low-trans fats for confectionery and bakery fat compositions
WO2006131539A1 (en) Non-hydrogenated fat composition and its use
JP5901622B2 (ja) 非テンパリング型テクスチャー付与性脂肪組成物
EP1992231A1 (en) Food products with low content of saturated and trans unsaturated fats
WO2006005141A2 (en) Low-trans fats for confectionery fat compositions with improved texture and crystallisation rate
JP6466089B2 (ja) チョコレート
JP4657239B2 (ja) 水中油型乳化物用油脂組成物及び該水中油型乳化物用油脂組成物を含有する水中油型乳化物
MXPA05001630A (es) Grasa de trigliceridos.
JP3743179B2 (ja) 油脂組成物
JPH0549399A (ja) 冷菓用チヨコレート及びその利用食品
EP3687299B1 (en) Spreadable fat-containing food products
WO2002080692A1 (fr) Procede de production de chocolats contenant de l'eau
JP4238823B2 (ja) 油脂組成物
JP4238824B2 (ja) 油脂組成物
JP2009297033A (ja) トリグリセリド組成物
WO2006095505A1 (ja) 耐熱性フィリング類及びその製造法
JP2682277B2 (ja) チョコレート包餡食品の製造法
JP2000106823A (ja) ハードキャンディー

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131125

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131125

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term