JP3486806B2 - インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

インクジェット記録方法及び記録物

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JP3486806B2 JP17967798A JP17967798A JP3486806B2 JP 3486806 B2 JP3486806 B2 JP 3486806B2 JP 17967798 A JP17967798 A JP 17967798A JP 17967798 A JP17967798 A JP 17967798A JP 3486806 B2 JP3486806 B2 JP 3486806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
方法に関し、特に高品位のプリントが得られるインク
ジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、インクの微小液
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。この方式で従来から問題となっていたノ
ズルの目詰まりとメンテナンスについては、インクおよ
び装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンタ
ー、ファクシミリ、コンピューター端末等、さまざまな
分野に急速に普及している。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録用紙としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明
るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドット
が重なった場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が
要求される。
【0004】特にインク吸収速度が遅い場合には、2色
以上のインク液滴が重なって記録される際に、記録用紙
上で液滴がハジキ現象を起こしてムラになったり、ま
た、異なる色の境界領域でお互いの色が滲んだりして画
質を大きく低下させやすいために、記録用紙としては高
いインク吸収性を持たせるようにすることが必要であ
る。
【0005】これらの問題を解決するために、従来から
非常に多くの技術が提案されている。例えば、特開昭5
2−53012号公報に記載されている低サイズ原紙に
表面加工用の塗料を湿潤させた記録用紙、特開昭55−
5830号に記載されている支持体表面にインク吸収性
の塗層を設けた記録用紙、特開昭56−157号公報に
記載されている被履層中の顔料として非膠質シリカ粉末
を含有する記録用紙、特開昭57−107878号に記
載されている無機顔料と有機顔料を併用した記録用紙、
特開昭58−110287号公報に記載されている2つ
の空孔分布ピークを有する記録用紙、特開昭62−11
1782号に記載されている上下2層の多孔質層からな
る記録用紙、特開昭59−68292号、同59−12
3696号および同60−18383号公報などに記載
されている不定形亀裂を有する記録用紙、特開昭61−
135786号、同61−148092号および同62
−149475号公報等に記載されている微粉末層を有
する記録用紙、特開昭63−252779号、特開平1
−108083号、同2−136279号、同3−65
376号および同3−27976号等に記載されている
特定の物性値を有する顔料や微粒子シリカを含有する記
録用紙、特開昭57−14091号、同60−2190
83号、同60−210984号、同61−20797
号、同61−188183号、特開平5−278324
号、同6−92011号、同6−183134号、同7
−137431号、同7−276789号等に記載され
ているコロイド状シリカ等の微粒子シリカを含有する記
録用紙、および特開平2−276671号公報、同3−
67684号公報、同3−215082号、同3−25
1488号、同4−67986号、同4−263983
号および同5−16517号公報などに記載されている
アルミナ水和物微粒子を含有する記録用紙等の多数が知
られている。
【0006】上記の中でも、微小な無機微粒子と親水性
バインダーを使用し、微小な空隙をインク受容層に形成
した空隙型記録用紙は比較的高い光沢が得られるため高
品位の光沢紙として好ましいものである。
【0007】ところで、記録用紙があまりに高い光沢性
を有する場合、表面摩擦が高すぎて複数枚重ねて給紙し
た際に重送しやすくなったり、あるいはインクジェット
記録後にプリント部分の光沢性が低下しやすいことが判
明した。
【0008】特に後者については、従来の高い光沢性を
有する記録用紙においては、未プリント部分の光沢性が
高くなればなるほどプリント部分の光沢性のわずかの低
下がプリント品位を大きく低下させやすくなる傾向があ
り、プリント品位の点からは単に未プリント部分の光沢
性を改善してもプリントとしての品位に対しては不十分
である。
【0009】この点は従来のインクジェット記録の画質
ではドットのザラツキや解像度が主要な因子であり、あ
まり問題になることではなかったが、近年の高品質なプ
リンターの出現により、プリント画質が著しく改善され
ていっそう写真のレベルに近づいてくるようになってそ
の重要性が増してきた。
【0010】プリント部分の光沢性が何故低下するの
か、その理由は定かではないが、インクジェットで記録
されるインクに含まれる低蒸発性の溶媒がインク吸収層
の親水性バインダーを膨潤状態にすることにより生じる
のではないかと推定される。
【0011】従来のインクジェット記録用紙において
は、かかる観点からプリント品位を改善する試みはされ
ておらず、本発明者らはこの点について鋭意検討した結
果、表面の光沢性を特定の範囲にし、プリント部分の光
沢度をプリントされていない部分より高めることによ
り、非常に優れた高品位のプリントが得られることが判
明した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、比較
的高い光沢性を有し、インクジェットでプリントした場
合に光沢度が更に上昇して高品位のプリントを与えるイ
ンクジェット記録方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記構成によって達成される。 1.非吸水性支持体上に平均粒径が100nm以下
散度が2以下である無機微粒子としてのシリカ、ポリビ
ニルアルコール及びホウ酸又はその塩である硬膜剤を含
有する少なくとも2層の空隙層をインク吸収層として有
し、最上層以外の空隙層の少なくとも1層に有機化合物
の粒子が添加されており、該インク吸収層の表面のJI
S Z8741に規定される60度鏡面光沢が20%以
かつ70%未満であるインクジェット記録用紙に水溶
性染料、高沸点有機溶媒及び水を含有するインクを打つ
記録方法であって、下記の測定条件におけるインクジェ
ット記録された部分のJIS Z8741に規定される
60度鏡面光沢度がインクジェット記録されていない部
分のJIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度
より3%以上高いことを特徴とするインクジェット記録
方法測定条件:黒色で最高濃度が得られる条件でイン
クジェットプリンターで印字し、20〜25℃で相対湿
度が40〜60%の範囲で1時間放置した後で測定した
値。
【0014】2.非吸水性支持体上に平均粒径が100
nm以下の分散度が2以下である無機微粒子としてのシ
リカ、ポリビニルアルコール及びホウ酸又はその塩であ
る硬膜剤を含有する少なくとも2層の空隙層をインク吸
収層として有し、最上層以外の空隙層の少なくとも1層
に空隙を形成するのに用いられる無機微粒子より屈折率
の高い微粒子が添加されており、該インク吸収層の表面
のJIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度が
20%以上かつ70%未満であるインクジェット記録用
紙に水溶性染料、高沸点有機溶媒及び水を含有するイン
クを打つ記録方法であって、下記の測定条件におけるイ
ンクジェット記録された部分のJIS Z8741に規
定される60度鏡面光沢度がインクジェット記録されて
いない部分のJIS Z8741に規定される60度鏡
面光沢度より3%以上高いことを特徴とするインクジェ
ット記録方法。測定条件:黒色で最高濃度が得られる条
件でインクジェットプリンターで印字し、20〜25℃
で相対湿度が40〜60%の範囲で1時間放置した後で
測定した値。
【0015】非吸水性支持体上に膨潤層からなるイ
ンク吸収層、その上に平均粒径が100nm以下で分散
度が2以下である無機微粒子としてのシリカ、ポリビニ
ルアルコール及びホウ酸又はその塩である硬膜剤を含有
する空隙層をインク吸収層として有し、該インク吸収層
の表面のJIS Z8741に規定される60度鏡面光
沢が20%以上かつ70%未満であるインクジェット記
録用紙に水溶性染料、高沸点有機溶媒及び水を含有する
インクを打つ記録方法であって、下記の測定条件におけ
インクジェット記録された部分のJIS Z8741
に規定される60度鏡面光沢度がインクジェット記録さ
れていない部分のJIS Z8741に規定される60
度鏡面光沢度より3%以上高いことを特徴とするインク
ジェット記録方法。測定条件:黒色で最高濃度が得られ
る条件でインクジェットプリンターで印字し、20〜2
5℃で相対湿度が40〜60%の範囲で1時間放置した
後で測定した値。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のインクジェット記録用紙に用いられる支持体
吸水性支持体である。吸水性支持体の場合には、イン
クジェットでプリントした部分がシワが生じやすくプリ
ント品位を低下させやすい。また、光沢がプリントされ
ていない部分よりプリントされた部分が低下しやすくな
る。
【0019】好ましく用いれる非吸水性支持体として
は、例えば、ポリエステル系フィルム、ジアセテート系
フィルム、トリアセテート系フィルム、アクリル系フィ
ルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリ塩化ビニル系
フィルム、ポリイミド系フィルム、セロハン、セルロイ
ド等の材料からなる透明フィルム、あるいは基紙の少な
くとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン樹脂
被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)、
ポリエチレンテレフタレートに酸化チタンや硫酸バリウ
ム等の白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペット
等の半透明もしくは不透明支持体が用いられる。本発明
の効果が特に顕著な支持体は不透明支持体であり、プリ
ントを反射画像として観察する場合である。
【0020】本発明で特に好ましく用いられる支持体は
不透明ポリエステルフィルム、不透明ポリオレフィン樹
脂フィルム及び原紙支持体の両面をポリエチレンでラミ
ネートした紙支持体である。
【0021】特に好ましいのはポリエステルでラミネー
トした紙支持体であり、以下に説明する支持体は、比較
的高い光沢性を有しインクジェットでプリントした場合
に光沢度が更に上昇して高品位のプリントを与えるイン
クジェット記録用紙を提供するのに好ましい。
【0022】紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリエステ
ルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとし
てはLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LD
P、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いること
が出来るが短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBS
P、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSPおよびまたはLDPの比率は10重量%
以上、70重量%以下が好ましい。
【0023】上記パルプは不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
【0024】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことができる。
【0025】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で200〜500mlが好ましく、また、叩解後の
繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシ
ュ残分重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30
〜70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の重量%は
20重量%以下であることが好ましい。原紙の坪量は3
0〜250gが好ましく、特に50〜200gが好まし
い。原紙の厚さは40〜250μmが好ましい。
【0026】原紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー
処理して高平滑性を与えることもできる。原紙密度は
0.7〜1.2g/m(JIS−P−8118)が一
般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に規
定される条件で20〜200gが好ましい。
【0027】原紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。原紙のpHはJIS−
P−8113で規定された熱水抽出法ににより測定され
た場合、5〜9であることが好ましい。
【0028】原紙表面および裏面を被覆するポリエチレ
ンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)およ
び/または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが
他のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用すること
ができる。特に塗布層側のポリエチレン層は写真用印画
紙で広く行われているようにルチルまたはアナターゼ型
の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透明度およ
び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン含有量
はポリエチレンに対して概ね3〜20重量%、好ましく
は4〜13重量%である。
【0029】ポリエチレン被覆紙は光沢紙として用いる
ことも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出
してコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って
通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を
形成した物も本発明で使用できる。
【0030】原紙の表裏のポリエチレンの使用量は水系
塗布組成物の膜厚やバック層を設けた後で低湿および高
湿化でのカールを最適化するように選択されるが、本発
明の水系塗布組成物を塗布する側のポリエチレン層が2
0〜40μm、バック層側が10〜30μmの範囲であ
る。
【0031】更に上記ポリエチレン被覆紙支持体は以下
の特性を有していることが好ましい。 引っ張り強さ:JIS−P−8113で規定される強
度で縦方向が2〜30Kg、横方向が1〜20Kgであ
ることが好ましい。 引き裂き強度はJIS−P−8116による規定方法
で縦方向が10〜200g、横方向が20〜200gが
好ましい。 圧縮弾性率≧10Kgf/cm 表面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定され
る条件で20秒以上が光沢面としては好ましいが、いわ
ゆる型付け品ではこれ以下であっても良い。 不透明度:直線光入射/拡散光透過条件の測定条件で
可視域の光線での透過率が20%以下、特に15%以下
が好ましい。
【0032】上記支持体のインク吸収層側の光沢度は、
本発明の効果を得るためにはその60度鏡面光沢度が2
0%以上であり、特に20〜60%であることが好まし
い。支持体の光沢度が20%未満の場合には記録用紙と
しての光沢度が不十分となりやすく、また、光沢度が8
0%を越えるとプリント部分と未プリント部分の光沢度
の差が生じにくくなって本発明の効果が低下しやすい。
【0033】本発明の記録用紙はインク吸収層として平
均粒径が100nm以下であって分散度が2以下の無機
微粒子及び親水性バインダーを含有する空隙層から構成
される。
【0034】インク吸収層が実質的に親水性バインダー
のみからなり、この親水性バインダーの膨潤作用でイン
クを保持するいわゆる膨潤型のインク吸収層の場合に
は、インク吸収層がインク液滴の吸収・乾燥により膜厚
の増大・収縮を経由するためにプリント部分の光沢性が
一般に未プリント部分より低下しやすく本発明の効果が
得にくいことから、インク吸収層として空隙層にするこ
とが本発明では必要である。
【0035】インク吸収層に用いられる無機微粒子の例
としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、塩化亜鉛、水
酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、
珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸
マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、
アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化
アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシ
ウム等の白色無機顔料等を挙げることができる。そのよ
うな無機微粒子は、1次粒子のまま用いても、また、2
次凝集粒子を形成した状態で使用することもできる。
【0036】本発明においては、特に微細な空隙が形成
できる観点より、シリカ又は擬べーマイトが好ましく、
特に平均粒径が100nm以下の気相法により合成され
たシリカ、コロイダルシリカ及び擬ベーマイトが好まし
い。特に好ましいのは気相法により合成された微粒子シ
リカである。無機微粒子の平均粒径は、粒子そのものあ
るいは空隙層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、10
0個の任意の粒子の粒径を求めてその単純平均値(個数
平均)として求められる。ここで個々の粒径はその投影
面積に等しい円を仮定した時の直径で表したものであ
る。
【0037】また、本発明における分散度とは、任意の
100個の無機微粒子の粒子を測定し、その粒度分布測
定により得られる球相当粒子直径から、(ΣNV/Σ
NV)を基準に算出された標準偏差及び平均粒径から、
標準偏差/平均粒径の比で表される値を示す。
【0038】
【0039】空隙層に用いられる親水性バインダーとし
ては、従来公知のものの中から適宜選択して使用するこ
とができる。例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、寒天、カラギーナン、デキス
トラン、デキストリン、プルラン、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース等を挙げること
ができる。これらの親水性バインダーは2種以上を併用
することもできる。
【0040】本発明では、空隙層に用いる親水性バイン
ダーとしてポリビニルアルコールを用いる。本発明で好
ましく用いられるポリビニルアルコールには、ポリ酢酸
ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコ
ールの他に、末端をカチオン変性したポリビニルアルコ
ールやアニオン性基を有するアニオン変性ポリビニルア
ルコール等の変性ポリビニルアルコールも含まれる。
【0041】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が300以上のものが好ま
しく用いられ、特に平均重合度が1000〜4000の
ものが好ましく用いられる。ケン化度は70〜100%
のものが好ましく、80〜99.5%のものが特に好ま
しい。
【0042】カチオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば特開昭61−10483号に記載されている
ような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を
上記ポリビニルアルコールの主鎖又は側鎖中に有するポ
リビニルアルコールであり、カチオン性基を有するエチ
レン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化
することにより得られる。
【0043】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、
トリメチル−(−メタクリルアミドプロピル)アンモニ
ウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメチ
ルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられる。カ
チオン変性ポリビニルアルコールのカチオン変性基含有
単量体の比率は、酢酸ビニルに対して0.1〜10モル
%、好ましくは0.2〜5モル%である。
【0044】アニオン変性ポリビニルアルコールは例え
ば、特開平1−206088号公報に記載されているよ
うなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開
平61−237681号、及び同63−307979号
公報に記載されているような、ビニルアルコールと水溶
性基を有するビニル化合物との共重合体、及び特開平7
−285265号公報に記載されているような水溶性基
を有する変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
【0045】また、ノニオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば、特開平7−9758号公報に記載さ
れているようなポリアルキレンオキサイド基をビニルア
ルコールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導
体、特開平8−25795号公報に記載された疎水性基
を有するビニル化合物とビニルアルコールとのブロック
共重合体等が挙げられる。ポリビニルアルコールは重合
度や変性の種類違いなど2種類以上を併用することもで
きる。
【0046】上記無機微粒子の好ましい使用量は、記録
用紙1m当たり3〜50gであり、特に5〜30gが
好ましい。また、親水性バインダーの好ましい使用量は
記録用紙1m当たり0.5〜10g、特に1〜5gで
ある。また、無機微粒子の親水性バインダーに対する比
率は概ね重量比で3〜10であり、特に4〜8が好まし
い。
【0047】本発明のインクジェット記録用紙のインク
吸収層の表面の60度鏡面光沢度は20%以上であり、
インクジェットでプリント後の光沢度は記録されていな
い部分より3%以上高いものである。
【0048】未プリント部分の光沢度が20%未満の場
合には、プリント部分の光沢度が未プリント部分より高
くても高級感は得られず、逆にプリント部分のみの光沢
度が異常に高すぎると却って品位は損ないやすい。未プ
リント部分の光沢度の上限は本発明の効果を得る観点か
ら特に制約はないが、概ね70%未満である。
【0049】また未プリント部分の光沢度よりプリント
部分の光沢度は3%以上高いことが必要であるが、5%
以上高いことがより好ましい。また、両者の光沢度の差
が15%を越えない範囲で光沢度は未プリント部分より
高いことが好ましい。15%を越えると、プリント面の
みが異常に光沢を持つようになり、自然な風合いの仕上
がりができにくくなる。
【0050】ここで、プリント部分の光沢度は、黒色で
最高濃度が得られる条件でインクジェットプリンターで
印字し、20〜25℃で相対湿度が40〜60%の範囲
で1時間放置した後で測定した値を示す。
【0051】本発明のインクジェット記録用紙の光沢度
を20%以上にするためには、前述のごとく、使用する
無機微粒子の粒径を100nm以下にすることが必要で
あるが、これに加えてインク吸収層を支持体上に塗布す
る塗布液中に粗大粒子の含有量を可能な限り少なくした
り、あるいは塗布後に塗膜面が完全に乾く前に鏡面ロー
ラーに加熱化で加圧接触させて光沢度を制御すること等
を併用することも本発明で使用できる。
【0052】次に、未プリント部分よりプリント部分の
光沢度を上昇させる方法について説明する。プリント部
分の光沢を未プリント部分の光沢より高める第1の方法
は、少なくとも2層以上の空隙層からなるようにインク
吸収層を構成し、最上層以外の空隙層の少なくとも1層
に、比較的粒径の大きな有機化合物の粒子を添加し、支
持体から最も離れた空隙層(最上層の空隙層)にはこの
ような粒子を全く添加しないか極く僅かのみ添加し、か
かる粒子の分布を層間に持たせることによって得られ
る。この場合に用いられる有機化合物の粒子は疎水性有
機化合物を乳化分散して得られる粒子や、ラテックスポ
リマー粒子などが用いられる。
【0053】これらの粒子は、比較的粒径分布が揃った
ものであっても、粒径分布が広いものでも良いが、概ね
1〜5μm程度の粒径成分が本発明の効果を得るために
は重要である。従って、比較的粒径分布が揃った粒子を
使用する場合にはその平均粒径が概ね0.5〜5μm程
度の粒子が好ましく用いられる。一方、粒径分布が広い
場合には平均粒径としては0.2〜1μmであるものが
好ましい。
【0054】上記の有機化合物の粒子はこれを含有する
層の親水性バインダーに対して概ね10〜50重量%の
範囲で添加される。
【0055】プリント部分の光沢を未プリント部分の光
沢より高める第2の方法は、少なくとも2層以上の空隙
層からなるようにインク吸収層を構成し、最上層以外の
空隙層の少なくとも1層に、空隙を形成するのに用いら
れる無機微粒子より屈折率の高い微粒子を使用すること
である。
【0056】そのような高屈折率微粒子としては、例え
ば酸化チタン、酸化亜鉛あるいは硫酸バリウムなどが挙
げられる。これらの高屈折率無機微粒子は支持体から最
上層の空隙層中には添加しないことが発色濃度の低下が
ないことやプリント部分の光沢を低下させないことから
好ましい。
【0057】上記高屈折率の無機微粒子の粒径は好まし
くはその平均粒径が1μm以下、特に0.5μm以下で
あるのが最も好ましい。平均粒径の下限は概ね0.1μ
m以上である。上記高屈折率の無機微粒子の添加量はそ
れを含む空隙層が含有する無機微粒子に対して概ね1〜
20重量%である。
【0058】プリント部分の光沢を未プリント部分の光
沢より高める第3の方法は、少なくとも2層以上の空隙
層からなるようにインク吸収層を構成し、最上層の空隙
層が含有する無機微粒子の親水性バインダーに対する比
率より、最上層以外の少なくとも1層の空隙層における
比率が少なくとも1以上、好ましくは2以上大きくする
ことである。
【0059】すなわち、最上層以外の層の少なくとも1
層において、親水性バインダーの無機微粒子に値する比
率を高めることでプリント後の光沢を高めることができ
る。そのような無機微粒子の比率の高い層は好ましくは
最上層に隣接する層である。
【0060】プリント部分の光沢を未プリント部分の光
沢より高める第4の方法は、空隙層を形成する無機微粒
子として平均粒径の異なる無機微粒子を異なる空隙層に
使用する方法である。無機微粒子の平均粒径は好ましく
は2nm以上、好ましくは5nm以上平均粒径が異なる
無機微粒子を別々の層に使用することで達成できる。こ
の場合、平均粒径のより大きな無機微粒子で空隙層を形
成する層はより支持体に近い側に設けるのが最大濃度の
低下が少なく好ましい。最上層の無機微粒子の平均粒径
は複数の空隙層の中で最も小さいことが好ましい。
【0061】プリント部分の光沢を未プリント部分の光
沢より高める第5の方法は、2種の塗布液を混合した際
に、弱い凝集物を形成するような塗布液から形成される
空隙層を隣接する層として設けることにより得られる。
【0062】そのような凝集物を形成する2種の塗布液
にはいくつかあり、例えば、それぞれ異なるpHを有し
各々のpHで安定化されている2種の塗布液を混合した
際にpHの変動により少なくとも一方の液が凝集するよ
うな塗布液を積層して同時塗布する方法、それぞれの塗
布液が混合された際にpHが急激に変化するような塗布
液を積層して同時塗布する方法、さらには、一方の塗布
液がカチオン性の液であり他方がアニオン性であるよう
な塗布液を積層して同時塗布する方法など種々の方法が
ある。
【0063】プリント部分の光沢を未プリント部分の光
沢より高める第6の方法は、支持体上に実質的に膨潤層
からなるインク吸収層を設け、その上に本発明の空隙層
を設ける方法がある。ここで言う膨潤層とは、インクや
水を吸収した場合にその膜厚が膨潤作用で増大する層で
あり、その層が主として親水性バインダーから構成され
る。この膨潤層は無機顔料を含有することもできるがそ
の使用量は親水性バインダーに対して重量で概ね3倍以
下、好ましくは2倍以下である。この親水性バインダー
は空隙層を構成する親水性バインダーと同じであっても
異なってもよい。膨潤層に用いられる好ましい親水性バ
インダーはゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、及びポリエチレンオキサイド及びこれら
の混合物である。特に少なくとも1種はゼラチンである
のが好ましい。
【0064】これらの膨潤層に含まれる親水性バインダ
ーは親水性バインダーと架橋し得る硬膜剤により硬膜さ
れるのが空隙層を塗布する際にひび割れを起こさないこ
とから好ましい。この膨潤層に用いられる親水性バイン
ダーの量は記録用紙1m当たり、概ね0.1〜3gで
ある。この膨潤層と空隙層は同時塗布することも、膨潤
層を塗布乾燥後に空隙層を塗布してもよいが、後者の方
がひび割れが少ないことから好ましい。
【0065】本発明において、プリント部分の光沢度を
未プリント部分の光沢度より上昇させる上記の方法は単
独で行っても2以上を組み合わせ行ってもよい。
【0066】本発明の空隙層は硬膜剤で硬膜しておくこ
とがインクジェットでプリントとした部分の光沢度を上
げるのに必要である。硬膜していない場合にはプリント
部分の光沢度がプリント前より低下する。
【0067】硬膜剤としては、親水性バインダーがポリ
ビニルアルコールであるため、ホウ酸又はその塩を使用
する。ホウ酸又はその塩としては、硼素原子を中心原子
とする酸素酸及びその塩のことを示し、具体的にはオル
トホウ酸、メタホウ酸、次ホウ酸、四ホウ酸、五ホウ酸
及びそれらの塩が含まれる。
【0068】ホウ酸又はその塩の使用量は、塗布液の無
機微粒子や親水性バインダーの量により広範に変わり得
るが、親水性バインダーに対して概ね1〜60重量%、
好ましくは5〜40重量%である。
【0069】本発明のインクジェット記録用紙の空隙層
には上記以外の各種の添加剤を添加することができる。
中でもカチオン媒染剤は印字後の耐水性や耐湿性を改良
するために好ましい。カチオン媒染剤としては第1級〜
第3級アミノ基及び第4級アンモニウム塩基を有するポ
リマー媒染剤が用いられるが、経時での変色や耐光性の
劣化が少ないこと、染料の媒染能が充分高いことなどか
ら、第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が
好ましい。好ましいポリマー媒染剤は上記第4級アンモ
ニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他のモ
ノマーとの共重合体又は縮重合体として得られる。
【0070】上記以外に、例えば、特開昭57−741
93号公報、同57−87988号公報及び同62−2
61476号公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−
74192号公報、同57−87989号公報、同60
−72785号公報、同61−146591号公報、特
開平1−95091号公報及び同3−13376号公報
等に記載されている退色防止剤、アニオン、カチオン又
は非イオンの各種界面活性剤、特開昭59−42993
号公報、同59−52689号公報、同62−2800
69号公報、同61−242871号公報及び特開平4
−219266号公報等に記載されている蛍光増白剤、
消泡剤、ジエチレングリコール等の潤滑剤、防腐剤、増
粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含
有させることもできる。
【0071】特に最上層には滑り性を改良する目的で、
シリコンオイル、フッ素系の界面活性剤及び平均粒径が
5〜30μmの有機又は無機のマット剤を本発明の効果
を損なわない範囲で添加することができる。
【0072】本発明の記録用紙において、複数の空隙層
を支持体上に塗布するに当たっては、公知の方法から適
宜選択して行うことができるが、全ての空隙層を同時に
塗布することが好ましい。
【0073】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2,681,294号公報記載のホッパ
ーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく用
いられる。
【0074】本発明のインクジェット記録用紙の空隙層
を有する側と反対側にはカール防止や印字直後に重ね合
わせた際のくっつきやインク転写をさらに向上させるた
めに種々の種類やバック層を設けることが好ましい。
【0075】バック層の構成は支持体の種類や厚み、表
側の構成や厚みによっても変わるが一般には親水性バイ
ンダーや疎水性バインダーが用いられる。バック層の厚
みは通常は0.1〜10μmの範囲である。
【0076】また、バック層には他の記録用紙とのくっ
つき防止、筆記性改良、さらにはインクジェット記録装
置内での搬送性改良のために表面を粗面化できる。この
目的で好ましく用いられるのは粒径が2〜20μmの有
機又は無機の微粒子である。これらのバック層は予め設
けていてもよく、本発明の塗布組成物を塗布した後で設
けてもよい。
【0077】次に本発明のインクジェット記録用紙を用
いてインクジェット記録する時使用する場合の水溶性記
録液について以下に説明する。水溶性記録液は、通常は
水溶性染料及び液媒体、その他の添加剤からなる記録液
体である。水溶性染料としてはインクジェットで公知の
直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料あるいは
食品用色素等の水溶性染料が使用できるが直接染料、又
は酸性染料が好ましい。
【0078】記録液の溶媒は水を主体としてなるが、記
録液が乾燥した際に染料が析出してノズル先端や記録液
供給経路での目詰まりを防止するために、通常沸点が1
20℃以上で室温で液状の高沸点有機溶媒が使用され
る。高沸点有機溶媒は水が蒸発した際に染料などの固形
成分が析出して粗大析出物の発生を防止する作用を持つ
ために水よりはるかに低い蒸気圧を有することが要求さ
れる一方、水に対して混和性が高い必要がある。
【0079】そのような目的で高沸点有機溶媒としては
高沸点の有機溶媒が通常多く使用されるが、具体例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセ
リン、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレング
リコールモノブチルエーテル、グリセリンモノメチルエ
ーテル、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−
ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
トリエタノールアミン、ポリエチレングリコール(平均
分子量が約300以下)等のアルコール類が挙げられ
る。また、上記した以外にも、ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン等も使用できる。
【0080】これらの多くの高沸点有機溶媒の中でも、
ジエチレングリコール、トリエタノールアミンやグリセ
リン、トリエタノールアミン等の多価アルコール類、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテルの多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル等は好ましいものである。
これらの高沸点有機溶媒の使用量はインク中に10〜5
0重量%、好ましくは15〜40重量%の範囲内で用い
られる。
【0081】記録液が含有するその他の添加剤として
は、例えばpH調節剤、金属封鎖剤、防バイ剤、粘度調
整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆
剤、等が挙げられる。
【0082】記録液は記録用紙に対する濡れ性を良好に
するため及びインクジェットノズルからの吐出を安定化
させる目的で、25℃において、25〜50dyne/
cm、好ましくは28〜40dyne/cmの範囲内の
表面張力を有するのが好ましい。また、記録液の粘度は
通常25℃において2〜10cp、好ましくは2.5〜
8cpである。また、記録液のpHは3〜9が好まし
い。
【0083】インクノズルから吐出される最小インク液
滴としては1〜30×10−3nlの容量の場合、記録
紙上で約20〜60μmの直径の最小ドット径が得られ
るので好ましい。このようなドット径で印字されたカラ
ープリントは高画質画像を与える。好ましくは2〜20
×10−3nlの容積を有する液滴が最小液滴として吐
出される場合である。
【0084】また、前記水性インクが、少なくともマゼ
ンタ及びシアンについて、各々濃度が2倍以上異なる2
種類のインクで記録する方式において、ハイライト部で
は低濃度のインクが使用されるためにドットの識別がし
にくくなるが、本発明はかかる記録方式を採用した場合
も適用できる。
【0085】インクジェット記録方法において、記録方
法としては、従来公知の各種の方式を用いることがで
き、その詳細は例えば、インクジェット記録技術の動向
(中村孝一編、平成7年3月31日、日本化学情報社発
行)に記載されている。
【0086】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、
実施例中で「%」は特に断りのない限り絶乾重量%を示
す。
【0087】比較例1 予め均一に分散されている1次粒子の平均粒径が約0.
007μmの気相法シリカ(日本アエロジル工業社製:
A300)の18%水溶液A1(pH=2.6、エタノ
ール1重量%含有)450リットルを、下記のカチオン
性ポリマーP−1を18重量%及びエタノールを1重量
%含有する水溶液C1(pH=2.3、サンノブコ社製
消泡剤SN381を2g含有)100リットルに、室温
で攪拌しながら添加した。次に、ホウ酸とホウ砂の1:
1重量比の混合水溶液D液(各々3重量%の濃度)47
リットルを攪拌しながら徐々に添加した。次いで、三和
工業社製の高圧ホモジナイザーで500Kg/cm
圧力で分散し全量を純水で630リットルに仕上げて、
ほぼ透明な分散液B1を得た。
【0088】この分散液は30μmの濾過精度を持つ、
アドバンテックス東洋社製のTCP−10タイプのフィ
ルターを用いて濾過を行った。
【0089】
【化1】
【0090】上記分散液を使用して、4層構成からなる
インクジェット記録用紙を塗布するために以下のの4種
類の塗布液を調製した。(値はいずれも塗布液1リット
ル当たりの量で示し、添加順は記載の順番で混合し
た。)
【0091】 第1層用塗布液 シリカ分散液B1 520ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA203)10%水溶液 10ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)5%水溶液 250ml 蛍光増白剤分散液(下記) 30ml エタノール 8.5ml 純水(全量を1000mlに仕上げる)
【0092】 第2層用塗布液 分散液B1 シリカ分散液B1 600ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA203)10%水溶液 10ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)5%水溶液 260ml 蛍光増白剤分散液(下記) 30ml エタノール 3.5ml 純水(全量を1000mlに仕上げる)
【0093】 第3層用塗布液 分散液B1 シリカ分散液B1 620ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA203)10%水溶液 10ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)5%水溶液 265ml 蛍光増白剤分散液(下記) 10ml エタノール 10ml 純水(全量を1000mlに仕上げる)
【0094】 第4層(最上層)用塗布液 分散液B1 シリカ分散液B1 590ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA203)10%水溶液 5ml ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)5%水溶液 240ml サポニン水溶液(20%) 10ml 平均粒径が5μmで分散度が0.5のメタクリル酸メチルを10重量%含有す るマット剤分散液 4ml エタノール 11ml 純水(全量を1000mlに仕上げる)
【0095】蛍光増白剤分散液:3%の酸処理ゼラチン
水溶液100リットル中(サポニンを4Kg、カチオン
性ポリマーP−1を2Kg含有)中に、チバガイギー社
製の油溶性蛍光増白剤(UVITEX−OB)600g
とジイソデシルフタレート12Kgを酢酸エチル25リ
ットルに加熱溶解した液を添加し、高圧ホモジナイザー
で乳化分散して全量を純水で140リットルに仕上げ
た。この分散液の粒径分布をコールターカウンターで測
定した結果、平均粒径は約0.34μmで1μm以上の
粒径を持つ粒子は0.1%以下であった。
【0096】上記塗布液をポリエチレンで両面を被覆し
た紙支持体(厚み240μm、塗布面の75度光沢度が
30%)上に、下記の湿潤膜厚で4層同時塗布しインク
ジェット記録用紙−1を得た。 第1層:50μm 第2層:50μm 第3層:50μm 第4層:50μm 塗布は40℃の塗布液を同時塗布した後、0℃の冷却ゾ
ーンを20秒間通過させた後に、30〜50℃の風を吹
き付けて4分間かけて乾燥した。得られた記録用紙の切
片を顕微鏡で観察したところ、乾燥膜厚は全体で約40
μmであった。
【0097】次に記録用紙−1の第1層〜第4層に用い
た分散液B1において、下記の変更点を加えた分散液B
2〜B7を分散液B1と同様にして調整し、記録用紙−
1と同様にして記録用紙−2〜7を作成した。
【0098】分散液B2:カチオン性ポリマーの量を2
/3の量に減量した以外は分散液B1と同じ 分散液B3:シリカ粒子を、1次粒子の平均粒径が0.
012nmの気相法シリカ(日本アエロジカル社製、A
200)に変更した以外は分散液B1に同じ 分散液B4:シリカ粒子を、1次粒子の平均粒径が0.
03nmの気相法シリカ(日本アエロジカル社製、A5
0)に変更した以外は分散液B1に同じ 分散液B5:シリカ粒子を、分散液B1で使用した1次
粒子の平均粒径が0.007nmの気相法シリカと分散
液B3で使用した1次粒子の平均粒径が0.012nm
の気相法シリカの1:1の重量比の混合物に変更した以
外は分散液B1に同じ 分散液B6:シリカ粒子を、分散液B1で使用した1次
粒子の平均粒径が0.007nmの気相法シリカと分散
液B3で使用した1次粒子の平均粒径が0.03nmの
気相法シリカの4:1の重量比の混合物に変更した以外
は分散液B1に同じ 分散液B7:シリカ粒子を、分散液B1で使用した1次
粒子の平均粒径が0.007nmの気相法シリカと分散
液B4で使用した1次粒子の平均粒径が0.03nmの
気相法シリカの1:1の重量比の混合物に変更した以外
は分散液B1に同じ
【0099】なお、各記録用紙の空隙層に含まれる無機
微粒子の粒径を電子顕微鏡で測定し表1に示す結果を得
た。各記録用紙の光沢度を日本電色工業社製の光沢度計
(VGS−1001DP)を用いてその60度光沢度を
測定した。
【0100】また、インクジェットプリンターとして、
下記の3種類のプリンターで黒ベタ印字を行った後の光
沢度を同様に測定した。 (a):セイコーエプソン社製 PM750C (b):キャノン社製 BJC700J (c):ヒューレットパッカード社製 フォトスマート 結果を表1に示す。
【0101】
【表1】
【0102】表1の結果から、分散度が2以下で平均粒
径が100nm以下である無機微粒子を使用した記録用
紙1、3、5は比較的光沢度が高いが、インクジェット
プリンターでベタ印字した部分も概ね同等の光沢度であ
る。
【0103】実施例1 比較例1の記録用紙−1〜7において、第1層〜第3層
に使用した蛍光増白剤分散液を分散する際に、酢酸エチ
ルを2/3に減量し、さらにサポニンを1/2に減量し
た以外は比較例と同様の方法で乳化分散液を調製した。
【0104】この蛍光増白剤分散液の平均粒径は約0.
7μmであるが1.0μm以上の粒径を有する割合は約
15%であった。この蛍光増白剤分散液を用いて、比較
例1と同様にして記録用紙−11〜17を作成した。比
較例1と同様にプリント前後の光沢度を測定し表2に示
す結果を得た。
【0105】
【表2】
【0106】表2に示す結果から粒径の大きな乳化分散
物を使用することにより、本発明に関る記録用紙(1
1、13、15)はプリント前の光沢度は比較例1で作
成した記録用紙(1、3、5)よりわずかに低下してい
るが、インクジェットプリンターでプリントした後では
逆に光沢度が上昇し、プリント(記録物。以下同じ。)
としてはプリント部分がいっそう鮮明になり鮮やかさが
増している。
【0107】これに対して、粒径が100nmを越える
無機微粒子を使用した記録用紙(14,17)及び分散
度が2を越える無機微粒子を使用した記録用紙(12、
16)では低光沢であり、インクジェットプリンターに
よるプリントで光沢の上昇もほとんどなく、プリント全
体の鮮やかさも低いものであった。
【0108】実施例2 比較例1の記録用紙−1〜7において、第1層にカチオ
ン性のラテックス粒子(平均粒径が約0.75μm、
1.0μm以上が約20%を占める)を塗布液1リット
ル当たり25ml添加した塗布液を準備し、比較例1と
同様にして分散液B1〜B7を用いて記録用紙−21〜
27を作成した。実施例1と同様に評価し表3に示す結
果を得た。
【0109】
【表3】
【0110】表3に示す結果から、本発明の記録用紙
(21、23、25)は実施例1同様、比較的大粒径の
ラテックス粒子の添加により、プリント前の光沢度が若
干低下するがプリント後は反対に光沢度が増加し、この
記録用紙からは非常に鮮やかなプリントが得られること
がわかった。
【0111】実施例3 比較例1の記録用紙−1〜7において、第1層に平均粒
径が約0.30μmの酸化チタンを記録用紙1m当た
り0.4gになるように添加した以外は比較例1と同様
にして記録用紙−31〜37を作成した。比較例1と同
様にプリント前後の光沢度を測定し表4に示す結果を得
た。
【0112】
【表4】
【0113】表4の結果から、実施例1〜2と同様の効
果が第1層に高屈折率である酸化チタン粒子を添加する
ことでも得られることがわかる。
【0114】実施例4 比較例1の記録用紙−1〜7において、第1層〜第4層
を塗布する前に、支持体上に予めゼラチンを記録用紙1
当たり2.0gを塗布した。このゼラチン層はゼラ
チン1g当たり20mgの2,4−ジクロロ−6−ヒド
ロキシ−s−トリアジン・ナトリウム塩を硬膜剤として
添加してゼラチン膜を硬膜した。このゼラチン層の上に
上記第1層〜第4層を塗布して記録用紙−41〜47を
作成した。比較例1と同様にプリント前後の光沢度を測
定し表5に示す結果を得た。
【0115】
【表5】
【0116】表5に示す結果から、本発明の記録用紙
(41、43、45)は比較的高い光沢度を持ったま
ま、プリントでの光沢度がさらに上昇し、比較例1で得
られたプリントをよりいっそう鮮やかなプリントが得ら
れることがわかる。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、比較的高い光沢性を有
し、インクジェットでプリントした場合に光沢度がさら
に上昇して高品位のプリントを与えるインクジェット記
録用紙に対する記録方法及び記録物を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−119423(JP,A) 特開 平9−156210(JP,A) 特開 平9−150570(JP,A) 特開 平7−89221(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非吸水性支持体上に平均粒径が100nm
    以下分散度が2以下である無機微粒子としてのシリ
    カ、ポリビニルアルコール及びホウ酸又はその塩である
    硬膜剤を含有する少なくとも2層の空隙層をインク吸収
    層として有し、最上層以外の空隙層の少なくとも1層に
    有機化合物の粒子が添加されており、該インク吸収層の
    表面のJIS Z8741に規定される60度鏡面光沢
    が20%以上かつ70%未満であるインクジェット記録
    用紙に水溶性染料、高沸点有機溶媒及び水を含有するイ
    ンクを打つ記録方法であって、下記の測定条件における
    インクジェット記録された部分のJIS Z8741に
    規定される60度鏡面光沢度がインクジェット記録され
    ていない部分のJIS Z8741に規定される60度
    鏡面光沢度より3%以上高いことを特徴とするインクジ
    ェット記録方法測定条件:黒色で最高濃度が得られる
    条件でインクジェットプリンターで印字し、20〜25
    ℃で相対湿度が40〜60%の範囲で1時間放置した後
    で測定した値。
  2. 【請求項2】非吸水性支持体上に平均粒径が100nm
    以下の分散度が2以下である無機微粒子としてのシリ
    カ、ポリビニルアルコール及びホウ酸又はその塩である
    硬膜剤を含有する少なくとも2層の空隙層をインク吸収
    層として有し、最上層以外の空隙層の少なくとも1層に
    空隙を形成するのに用いられる無機微粒子より屈折率の
    高い微粒子が添加されており、該インク吸収層の表面の
    JIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度が2
    0%以上かつ70%未満であるインクジェット記録用紙
    に水溶性染料、高沸点有機溶媒及び水を含有するインク
    を打つ記録方法であって、下記の測定条件におけるイン
    クジェット記録された部分のJIS Z8741に規定
    される60度鏡面光沢度がインクジェット記録されてい
    ない部分のJIS Z8741に規定される60度鏡面
    光沢度より3%以上高いことを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。測定条件:黒色で最高濃度が得られる条件
    でインクジェットプリンターで印字し、20〜25℃で
    相対湿度が40〜60%の範囲で1時間放置した後で測
    定した値。
  3. 【請求項3】非吸水性支持体上に膨潤層からなるインク
    吸収層、その上に平均粒径が100nm以下で分散度が
    2以下である無機微粒子としてのシリカ、ポリビニルア
    ルコール及びホウ酸又はその塩である硬膜剤を含有する
    空隙層をインク吸収層として有し、該インク吸収層の表
    面のJIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度
    が20%以上かつ70%未満であるインクジェット記録
    用紙に水溶性染料、高沸点有機溶媒及び水を含有するイ
    ンクを打つ記録方法であって、下記の測定条件における
    インクジェット記録された部分のJIS Z8741に
    規定される60度鏡面光沢度がインクジェット記録され
    ていない部分のJIS Z8741に規定される60度
    鏡面光沢度より3%以上高いことを特徴とするインクジ
    ェット記録方法測定条件:黒色で最高濃度が得られる
    条件でインクジェットプリンターで印字し、20〜25
    ℃で相対湿度が40〜60%の範囲で1時間放置した後
    で測定した値。
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