JP3444156B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JP3444156B2 JP25992497A JP25992497A JP3444156B2 JP 3444156 B2 JP3444156 B2 JP 3444156B2 JP 25992497 A JP25992497 A JP 25992497A JP 25992497 A JP25992497 A JP 25992497A JP 3444156 B2 JP3444156 B2 JP 3444156B2
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光沢及びインクジ
ェット記録適性に優れるインクジェット記録用紙に関
し、特にインクジェットプリンターの搬送部に設置して
ある紙送りロールによる用紙表面の損傷(走行痕、拍車
跡)の目立たないインクジェット記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタによる記録は、
騒音が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多色化が
容易なために多方面で利用されている。インクジェット
記録用紙としては、インク吸収性に富むように工夫され
た上質紙や、表面に多孔性顔料を塗工した塗工紙等が適
用されている。例えば、特開昭62−158084号に
は、微粒子合成シリカを用いた高インク吸収性、高発色
性のインクッジェト記録用紙の製造方法が開示されてい
る。しかしながら、これらの用紙はすべて表面光沢の低
い、いわゆるマット調のインクジェット記録用紙が主体
であったため写真調のフルカラー記録が得られなかっ
た。このため近年では、表面光沢の高い、優れた外観を
持つインクジェット記録用紙が要望されている。
【0003】一般に、表面光沢の高い用紙としては、表
面に板状顔料を塗工し、さらに必要に応じてキャレンダ
ー処理を施した光沢を有する塗工紙、あるいは湿潤塗工
層を鏡面を有する加熱ドラム面に圧着、乾燥することに
より、その鏡面を写し取ることによって得られる、いわ
ゆるキャスト塗工紙が知られている。このキャスト塗工
紙はスーパーキャレンダー仕上げされた通常の塗工紙に
比較して高い表面光沢とより優れた表面平滑性を有し、
優れた印刷効果が得られることから、高級印刷物等の用
途に専ら利用されているが、インクジェット記録用紙に
利用した場合、種々の難点を抱えている。すなわち、一
般に従来のキャスト塗工紙は、例えばUS527584
6号に開示されている。その塗工層を構成する顔料組成
物中の接着剤等の成膜性物質がキャストコーターの鏡面
ドラム表面を写し取ることにより高い光沢を得ている。
他方、この成膜性物質の存在によって塗工層の多孔性が
失われ、インクジェット記録時のインクの吸収を極端に
低下させる等の問題を抱えている。そして、このインク
吸収性を改善するには、キャスト塗工層がインクを容易
に吸収できるようにポーラスにしてやることが重要であ
り、そのためには成膜性を減ずることが必要となるが、
成膜性物質の量を減らすことにより、結果として白紙光
沢が低下する。以上の如く、キャスト塗工紙の表面光沢
とインクジェット記録適性の両方を同時に満足させるこ
とが極めて困難であった。
【0004】上記問題を解決する方法として、顔料およ
び接着剤を主成分とする下塗り層を設けた原紙上に、エ
チレン性不飽和結合を有するモノマーを重合させてなる
40℃以上のガラス転移点を有する共重合体組成物を主
成分とする塗工液を塗工してキャスト用塗工層を形成せ
しめ、該キャスト用塗工層が湿潤状態にある間に加熱さ
れた鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げることにより、
優れた光沢とインク吸収性を兼ね備えるインクジェット
記録用キャスト紙が得られることを本発明者等は見出
し、特開平7-89220 号として提案した。上記技術によ
り、表面光沢及びインクジェット記録適性に優れた記録
シートが得られるようになったが、表面光沢に優れる記
録シート、具体的には、表面の75°光沢度(JISZ
8741)が30%以上の記録シートの場合、インクジ
ェットプリンターの搬送部に設置してある、紙送りロー
ルの歯車等の拍車による用紙表面の損傷(以下拍車跡と
称する)が目視により目立つという課題がある。特に、
近年プリンターの高精細化により、写真調の画像が得ら
れるようになってきているが、この場合プリンターの搬
送精度を上げるため、印字後の搬送ロールに付随する歯
車等の拍車の個数を増やす傾向があり、より拍車跡が目
立ち易くなってきているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】印字された記録体は印
字面側から、例えば金属歯車(拍車)で押さえられて搬
送される。印字部がインクで膨潤し、記録体が柔らかく
なったところに拍車があたるため跡がついてしまう。本
発明はこのような問題を解決し、光沢及び印字濃度、イ
ンク吸収性、記録画質等のインクジェット記録適性に優
れたインクジェット記録用紙を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録用紙は、紙支持体と、この紙支持体上に形成され、
かつ非晶質シリカ、ゼオライト、及び酸化アルミニウム
から選ばれる顔料と接着剤樹脂とを含む少なくとも1層
の記録層と、前記記録層上に形成された光沢層とを有す
るインクジェット記録用紙であって、 (1)前記紙支持体が、パルプを含み、さらに、0.5
〜5μmの平均粒径及び5〜50m2 /gの比表面積を
有する焼成カオリン、又は1〜50μmの平均粒径及び
50〜300m2 /gの比表面積を有する非晶質シリカ
を1〜15重量%の含有量で含み、かつ前記紙支持体
の、Tappi UM403に準拠して測定された内部
結合強さが135.6mJ(100×10-3ft−lb)以上
であり、 (2)前記光沢層が、樹脂及び非晶質シリカ微細粒子を
含有し、該非晶質シリカ微細粒子が一次粒子の平均粒子
径が3nm以上40nm以下で二次粒子の平均粒子径が10
nm以上300nm以下である非晶質シリカ微細粒子であ
り、かつ (3)前記記録用紙の記録される側の表面の、JIS
Z 8741に準拠して測定された75°光沢度が30
%以上である、ことを特徴とするものである。
【0007】本発明のインクジェット記録用紙におい
て、前記紙支持体の内部結合強さが135.6mJ(10
0×10-3ft−lb)以上406.8mJ(300×10-3
ft−lb)以下であることが好ましい。本発明のインクジ
ェット記録用紙において、前記紙支持体に含まれるパル
プのフリーネス(CSF)が300〜450mlであるこ
とが好ましい。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において紙支持体として用
いる原紙としては、木材等のパルプを主成分とし、紙支
持体のZ軸強度すなわち内部結合強さが、135.6mJ
(100×10-3ft−lb)以上であることを特徴とす
る。Z軸強度は203.4mJ(150×10-3ft−lb)
以上がより好ましい。Z軸強度とは、紙を2層に分離す
るのに必要な平均エネルギーを測定することにより得ら
れ、具体的な測定方法は、TappiUM403に示さ
れている。上限は特に規定しないが、406.8mJ(3
00×10-3ft−lb)を超えるとその効果は飽和し、印
字ニジミ、コックリング、カール等が悪化するおそれも
ある。本発明者等は、拍車跡を低下させるべく検討を重
ねた結果、原紙のZ軸強度と拍車跡のレベルに相関があ
ることを見出した。即ち、表面の75°光沢度(JIS
Z8741)が30%以上であるインクジェット記録用
紙においては、その原紙のZ軸強度が高いほど、拍車跡
の発現が少なくなることが明らかになった。その理由と
しては、インクジェット記録の際、インクにより原紙が
膨潤し柔軟になり、印字部に拍車跡が付き易くなるもの
と考えられるが、原紙のZ軸強度が高い場合には、原紙
の繊維間結合が強固になっており、インクが浸透しても
膨潤し難くなるものと推定される。
【0010】原紙の主成分として用いられるパルプとし
ては、LBKPやNBKP等の化学パルプ、GP、TM
P等の機械パルプ、およびDIP等の古紙パルプが挙げ
られる。一般にパルプのフリーネス(CSF)が低い
程、原紙のZ軸強度は高くなる傾向がある。ただし、フ
リーネス(CSF)が低すぎると(例えば300ml未
満)、印字後のコックリング(印字部の膨れによる凸
凹)が悪化し、さらに濾水性が低下するため抄紙工程で
の操業性に支障をきたす他、製造された原紙のカールの
制御が困難となったりする。また原紙の透気度が低下す
るため、キャスト方式で塗工する場合、水分が抜けにく
くなり、紙がぼこついたり、操業性が著しく低下する。
【0011】原紙に使用するパルプのJISP−812
1に規定されるフリーネス(CSF)は、300〜45
0mlが好ましい。フリーネスは350〜440mlで
あると更に好ましい。その理由としては、パルプのフリ
ーネスを450ml以下にすると、パルプの柔軟化、フ
ィブリル化が進むことにより原紙の繊維間結合が強固に
なり、インクが浸透しても膨潤し難くなるものと推定さ
れる。ただしフリーネスが300ml未満になると、印
字後のコックリング(印字部の部分的な膨れによる凸
凹)が悪化し、さらに濾水性が低下するため抄紙工程で
の操業性に支障をきたす恐れがあり、製造された原紙の
カールの制御が困難となる恐れがある。また原紙の透気
度が低下するため、キャスト方式で塗工する場合、水分
が抜けにくくなり、紙がぼこついたり、操業性が著しく
低下する恐れもある。
【0012】フリーネスは叩解により調整できる。叩解
とは、パルプ繊維を機械的手段で柔軟化、フィブリル化
(パルプ表面や内部をほぐして微細繊維化する)し、紙
のパルプ繊維間結合を増大させる働きがある。一般にビ
ーター、ジョルダン、コニカル型リファイナー、ドラム
型リファイナー、ディスク型リファイナー等の叩解装置
が使用される。フリーネスは、叩解装置での処理に要す
るエネルギーにより調整される。一般に叩解のエネルギ
ーをかけるほど、フリーネス(CSF)は低下する。
【0013】原紙の材料としてはパルプの他に、顔料
(填料)、接着剤、サイズ剤、定着剤、歩留まり向上
剤、カチオン化剤、紙力増強剤、染料、蛍光増白剤等が
適宜使用される。顔料としては、非晶質シリカ及び焼成
カオリンが、不透明度付与、インクの裏ぬけ防止、イン
ク吸収性の付与等の目的で配合される。特に非晶質シリ
カとしては平均粒子1〜50μm、比表面積50〜30
0m2/g のもの、焼成カオリンとしては平均粒径0.5
〜5μm、比表面積5〜50m2/g のものが用いられ
る。
【0014】ただし、本発明のインクジェット記録用紙
の支持体用原紙においては、顔料の配合量が多すぎると
層間強度が低下する傾向がある。一方、顔料の配合量が
少ないと、層間強度が向上する傾向があり、インクによ
る原紙の膨潤が抑えられ、拍車跡が付きにくくなるが、
インク吸収性が低下し、印字のニジミやムラが発生する
場合があり、またインクの裏抜け(裏写り)が目立って
くる場合があるので、適宜調整する必要がある。顔料が
シリカ及び焼成カオリンの場合、その配合量は、上述し
た理由により、原紙(紙支持体)に対する含有量として
1〜15重量%であり、好ましくは2〜8重量%であ
る。原紙に対する顔料の含有量は原紙の灰分を測定する
ことにより求めることができる。原紙上には、サイズプ
レス等により、デンプン、ポリビニルアルコールあるい
はカチオン樹脂等を塗工・含浸させ、表面強度を向上さ
せたり、塗工層の浸透を調整したりすることができる。
また、カレンダー等により原紙表面を平滑化処理すると
塗工層の形成が均一となりやすく好ましい。
【0015】尚、原紙へのサイズ剤等の配合や、原紙表
面にバリヤー層を設けたりすることによりインクの浸透
を抑え、原紙の膨潤を抑えることもできるが、この場
合、インクの吸収速度や吸収容量が低下しやすく、イン
クが滲んだり、濃淡ムラが生じ易くなり、画質の劣るも
のとなり易い。サイズ度は100g/m2 の紙を基準と
した場合、1〜100秒程度が好ましく、より好ましく
は2〜50秒程度である。上述したように、一般にパル
プのフリーネス(CSF)が低い程、また内添顔料の配
合量が少ない程、原紙のZ軸強度は高くなる傾向があ
る。また紙力増強剤の配合によりZ軸強度は高くなる。
紙力増強剤には澱粉、カチオン化澱粉、植物ガム、ポリ
アクリルアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン
樹脂等が例示できる。さらに原紙の表面にでんぷん、ポ
リビニルアルコール等のポリマーをサイズプレス処理す
ると該材料の含浸により層間強度は高くなる傾向があ
る。
【0016】原紙上に設ける記録層について述べる。記
録層は、顔料と接着剤を含有する。記録層そのものに、
キャスト仕上げやスーパーカレンダー処理等により光沢
化処理を施してもよいが、記録層上に樹脂および必要に
応じ顔料を主成分とする光沢層を設けることもできる。
記録層に含有させる顔料としては、非晶質シリカ(コロ
イダルシリカを含む)、ゼオライト及び酸化アルミニウ
ムが、単独で、若しくは2種以上の併用で用いられる。
【0017】非晶質シリカ、ゼオライト、酸化アルミニ
ウムはインク吸収性の点で優れており、特に、顔料の主
成分として非晶質シリカを含有させることが好ましい。
非晶質シリカとしては、合成非晶質シリカが好ましい。
合成非晶質シリカはその製造方法により湿式法によるも
のと乾式法によるものとに大別される。湿式法は珪酸ソ
ーダを原料として酸で中和してシリカを析出させること
により得られるが、更に沈降法とゲル化法に分けられ
る。また、乾式法は四塩化珪素を原料として、水素、酸
素と共に燃焼し、シリカを析出することで得られる。通
常、ホワイトカーボンと呼称され、無水珪酸、含水珪酸
等として知られている。前記合成非晶質シリカの平均二
次粒子径は0.5 〜20μm程度が好ましい。また、インク
を吸収する目的のためには吸油量及びBET式比表面積
が高いことが望ましいが、高すぎると塗工用組成物の粘
度が高くなりすぎる場合があり、一般に吸油量は100
〜400ml/100g程度、BET式比表面積は10
0〜500m2 程度が好ましい。
【0018】接着剤としては、カゼイン、大豆蛋白、合
成蛋白等の蛋白質類、澱粉や酸化澱粉等の各種澱粉類、
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースや
メチルセルロース等のセルロース誘導体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系
重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
ビニル系重合体ラテックス、等一般に塗被紙用として用
いられている従来公知の接着剤が単独、あるいは併用し
て用いられる。なお接着剤の配合量は特に限定しないが
顔料100重量部に対し、1〜100重量部、より好ま
しくは2〜50重量部の範囲で調節される。ここで接着
剤の量が少ないと、記録層の強度が弱くなり表面が傷つ
きやすくなったり、粉落ちが発生する場合がある。逆に
接着剤の量が多いと、インク吸収性が低下し、所望のイ
ンクジェット記録適性が得られなくなる場合がある。
【0019】記録層には、インク中の染料成分を定着さ
せ、印字濃度を高め印字耐水性を付与する目的で、カチ
オン性化合物を配合することができる。カチオン性化合
物としては、カチオン性樹脂や低分子カチオン性化合物
(例えばカチオン性界面活性剤等)が挙げられる。印字
濃度向上の効果の点ではカチオン性樹脂が好ましく、水
溶性樹脂あるいはエマルジョンとして使用できる。更に
カチオン性樹脂を架橋等の手段により不溶化し粒子状の
形態としたカチオン性有機顔料としても使用できる。こ
のようなカチオン性顔料は、カチオン樹脂を重合する
際、多官能性モノマーを共重合し架橋樹脂とする、ある
いは反応性の官能基(水酸基、カルボキシル基、アミノ
基、アセトアセチル基等)を有するカチオン樹脂に必要
に応じ架橋剤を添加し、熱、放射線等の手段により架橋
樹脂としたものである。カチオン性化合物、特にカチオ
ン性樹脂は接着剤としての役割を果たす場合もある。
【0020】カチオン性樹脂は下記のものが例示でき
る。具体的には、1)ポリエチレンポリアミンやポリプ
ロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類
またはその誘導体、2)第2級アミン基や第3級アミン
基や第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、3)
ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン類、4)ジシア
ンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン
系カチオン樹脂、5)ジシアンジアミド−ジエチレント
リアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹
脂、6)エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合
物、7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−S
2 共重合物、8)ジアリルアミン塩−S02 共重合
物、9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合
物、10)アリルアミン塩の重合物、11)ジアルキル
アミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、1
2)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物等のカ
チオン性化合物。カチオン性化合物は顔料100重量部
に対し、1〜100重量部、より好ましくは5〜50重
量部の範囲で使用することができる。配合量が少ないと
印字濃度向上の効果が得られにくく、多いと逆に印字濃
度が低下したり、画像のニジミが発生する場合がある。
【0021】その他、一般塗工紙の製造において使用さ
れる分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防
腐剤等の各種助剤が適宜添加される。上記材料をもって
構成される記録層用組成物は、一般に固形分濃度を5〜
65重量%程度に調整し、坪量が約20〜400g/m
2 程度の基材上に乾燥重量で1〜50g/m2 、より好
ましくは2〜20g/m2 程度になるようにブレードコ
ーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブラ
シコーター、チャンプレックスコーター、バーコータ
ー、グラビアコーター等の各種公知公用の塗工装置によ
り塗工、乾燥される。さらに、必要に応じて記録層の乾
燥後にスーパーキャレンダー、ブラシ掛け等の平滑化処
理を施すこともできる。
【0022】次に、上記した顔料と接着剤を主成分とす
る記録層上に、さらに光沢層が設けられる。この光沢層
は、樹脂および顔料を含有させて構成される。光沢層は
インクが速やかに通過できるよう、光沢を阻害しない範
囲で多孔性もしくは通液性にするのが好ましい。このよ
うにするためには、顔料を配合し、光沢を落とさない範
囲で、樹脂が完全に成膜しないような乾燥条件を選択す
るとよい。光沢層に配合される顔料としては、光沢、透
明性、インク吸収性の点で優れている非晶質シリカが用
いられる。
【0023】光沢層に配合される非晶質シリカ顔料とし
て、一次粒子の平均粒子径が3nm以上40nm以下で、二
次粒子の平均粒子径が10nm以上300nm以下であるシ
リカ微細粒子を使用すると、光沢、インクの吸収性に特
に優れたものとなる。光沢層が顔料を主成分(好ましく
は40〜90重量%、より好ましくは50〜90重量
%)として形成する場合特に好ましい。この場合、光沢
層がインク吸収性および透明性に優れるため、光沢層に
カチオン性化合物を配合すると、インク染料が効率よく
光沢層に定着し、光沢層の透明性とあいまって印字濃度
の極めて優れたものとなり易い。
【0024】光沢層の樹脂としては、有機高分子、特に
ポリビニルアルコール類、水性ウレタン樹脂、エチレン
性不飽和結合を有するモノマーを重合してなる重合体樹
脂等が例示できる。水性ウレタン樹脂はジイソシアネー
ト、トリイソシアネート、テトライソシアネート等のイ
ソシアネートとポリオール類を反応させて得られる。中
でも特にエチレン性不飽和結合を有するモノマー(以下
エチレン性モノマーという)を重合してなる重合体組成
物が好適に使用され、この様な重合体としては、例えば
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、2エチルヘキシルアクリレート、ラウリルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリ
シジルアクリレート等のアルキル基炭素数が1〜18個
のアクリル酸エステル、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジ
ルメタクリレート等のアルキル基炭素数が1〜18個の
メタクリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、エチレ
ン、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル酸等のエチレ
ン性モノマーを重合して得られる重合体が挙げられる。
【0025】なお、重合体は、必要に応じて2種類以上
のエチレン性モノマーを併用した共重合体であっても良
いし、さらに、これら重合体あるいは共重合体の置換誘
導体でも良い。また、上記のエチレン性モノマーをコロ
イダルシリカの存在下で重合させ、Si−O−R(R:
重合体成分)結合によって複合体になった形、あるいは
上記重合体または共重合体にSiOH基等のコロイダル
シリカと反応するような官能基を導入しておき、コロイ
ダルシリカと反応させて複合体になった形で使用するこ
とも可能である。この複合体を使用した場合、光沢、イ
ンク吸収性に優れたものとなりやすく、更に後述するキ
ャスト方式を用いた際に、キャストドラムからの離型性
に優れたものとなり易い。複合体粒子は特に限定しない
が、例えば平均粒径が30〜150nm程度である。
【0026】上記の(共)重合体組成物は、そのガラス
転移点が40℃以上のものが好ましく、50〜100℃
の範囲であるものがより望ましい。ガラス転移点が低い
と乾燥の際に成膜が進みすぎ、表面の多孔性が低下する
結果、インクの吸収速度が低下するおそれが生じる。ま
た、乾燥温度が重要であり、乾燥温度が高すぎると成膜
が進みすぎ、表面の多孔性が低下する結果、インクの吸
収速度が低下し、逆に乾燥温度が低すぎると、光沢に乏
しくなる傾向が有り、生産性も低下する。光沢層を設け
る方法としては、記録層上に樹脂および必要に応じて顔
料を主成分として構成される塗工液を塗工し、スーパー
カレンダー等により平滑化処理を施すこともできる。た
だし、好ましくは樹脂および必要に応じて顔料を主成分
として構成される塗工液を塗工して、該塗工層が湿潤状
態にある間に加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕
上げる方法(ウェットキャスト方式)、あるいは該塗工
層を一旦乾燥し再湿潤後、加熱された鏡面ドラムに圧
接、乾燥して仕上げる方法(リウェットキャスト方式)
が、優れた光沢とインク吸収性を兼ね備えるインクジェ
ット記録用紙が得られるため好ましい。加熱された鏡面
ドラムの温度は例えば50〜150℃、好ましくは70
〜120℃である。
【0027】さらに、加熱された鏡面ドラムに樹脂およ
び必要に応じて顔料を含有して構成される塗工液を直接
塗工して、該塗工層がある程度湿潤状態にある間に記録
層を予め設けた基材に圧接、乾燥して仕上げる方法(プ
レキャスト方式)を採用することもできる。さらに、平
滑なフィルムやシート上に樹脂および必要に応じて顔料
を含有して構成される塗工液を塗工して、塗工層あるい
は、貼り合せようとする記録層面がある程度湿潤状態に
ある間に、基材に圧接、乾燥した後平滑なフィルムやシ
ートを剥離して仕上げる方法(フィルム転写方式)を採
用することもできる。光沢層用塗工組成物中には白色
度、粘度、流動性等を調節するために、一般の印刷用塗
工紙やインクジェット用紙に使用されている顔料、消泡
剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤及び分散剤、増粘剤等
の各種助剤が適宜添加される。また、カチオン樹脂を配
合し、光沢層にもインク染料定着性を付与させることが
可能である。
【0028】前述した光沢層用塗工液を記録層上に塗工
する場合、ブレードコーター、エアーナイフコーター、
ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレックスコ
ーター、バーコーター、グラビアコーター等の各種公知
の塗工装置が使用できる。またその後、好ましくは前述
したように塗工層が湿潤状態にある間に、あるいは一旦
乾燥し再湿潤後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥し
てキャスト仕上げを行う。この場合の光沢層用塗工液の
塗工量は、乾燥固形分で0.2〜30g/m2、好まし
くは、1〜10g/m2 である。ここで、0.2g/m
2 未満では光沢が十分に出ない場合があり、30g/m
2 を越えて多いとインク乾燥性が劣ったり、記録濃度が
低下する恐れがある。光沢層を設けた後で、さらにスー
パーカレンダー等により平滑化処理を行うこともでき
る。
【0029】本発明では、光沢性に優れた記録体が得ら
れるが、記録する面の表面の75°光沢度(JIS Z
8741) は30%以上であり、これにより優れた画質と
写真調の高品位の記録が得られる。光沢度は好ましくは
40%以上、より好ましくは65%以上である。上限は
特にないが、例えば95%である。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。実施例1 広葉樹クラフトパルプ100部、焼成カオリン(平均粒
径1μm、比表面積18m2 /g、アンシレックス;エ
ンゲルハードミネラル社)0〜30部、市販サイズ剤
0.2部、デンプン(タピオカ)0.75部、湿潤紙力
増強剤0.5部、硫酸バンド1.5部よりなる原紙処方
にて、坪量100g/m2 の原紙を抄造した。本実施例
および下記比較例で使用したパルプのフリネース(CS
F:JISP−8121)は表1に示す。また、焼成カ
オリンは灰分として表1に示す値になるように配合し
た。
【0031】
【0032】
【0033】上記原紙上に、下記記録層用塗工液を、乾
燥重量で12g/m2 になるように、エアーナイフコー
ターで塗工、乾燥した。次に、下記光沢層用塗工液を、
上記の記録層上にエアーナイフコーターで塗工し、冷風
で20秒乾燥し半乾燥状態にした後(塗工層絶乾量に対
する水分率150%)、表面温度が100℃の鏡面ドラ
ムに圧接し、乾燥後、離型させ、光沢タイプのインクジ
ェット記録用紙を得た。このときのキャスト塗工層の塗
工量は固形分重量で、5g/m2 であった。 〔記録層用塗工液(固形分濃度17%)〕 合成非晶質シリカ(ファインシールX−60;トクヤマ
製、比表面積290m2 /g,平均二次粒子径6.0μ
m、一次粒子径15nm)80部、ゼオライト(トヨビ
ルダー;トーソー製、平均粒子径1.5μm)20部、
シリル変性ポリビニルアルコール(R1130;クラレ
製)20部、ガラス転移点75℃のスチレン−2メチル
ヘキシルアクリレート共重合体と粒子径30nmのコロ
イダルシリカとの複合体エマルジョン(共重合体とコロ
イダルシリカは重量比で40:60、エマルジョンの粒
子径は80nm)40部。
【0034】〔光沢層用塗工液(固形分濃度12%)〕
下記シリカ微細粒子A100部、ジアリルジメチルアン
モニウムクロライド−アクリルアミド共重合体(日東紡
績社製、商品名;PAS−J−81)10部、カチオン
性アクリル樹脂(XC−2010;星光化学製、四級ア
ミン変性アクリル水性樹脂、Tg85℃)20部、シリ
ル変性ポリビニルアルコール(R1130;クラレ製)
10部、離型剤(レシチン)2部。 〔シリカ微細粒子Aの調製〕合成非晶質シリカ(トクヤ
マ社製、商品名:ファインシールX−45、2次粒子径
4.5μm、1次粒子径15nm)の水分散液を用い、
圧力式ホモジナイザー(SMT社製、商品名:超高圧式
ホモジナイザーGM−1)を用いて粉砕の操作を繰り返
した(加圧500kg/cm2 )。処理後の分散液の平
均2次粒子径は50nm、固形分濃度は12%であっ
た。
【0035】比較例1 顔料として非晶質シリカ(平均粒子径4.5 μm 、商品
名;ファインシールX−45、(株)トクヤマ製)を1
00部、接着剤として、シリル変性ポリビニルアルコー
ル(R1130:クラレ(株)製)25部、カチオン性
樹脂としてジシアンジアミド系樹脂(ネオフィックスE
−117;日華化学(株)製)5部、およびカチオン性
アクリルアミド系樹脂(スミレッツレジンSR100
1;住友化学(株)製)15部、分散剤として、ポリ燐
酸ソーダ0.5部を添加し、固形分濃度18%の記録層
用塗工液を調成した。この記録層用塗工液を、実施例1
で用いたものと同様の原紙の片面に、乾燥重量で8g/
2 になるように、エアーナイフコーターで塗工、乾燥
しインクジェット記録用紙を得た。光沢層は設けてな
い。
【0036】比較例2 実施例1で用いたものと同様の原紙をそのまま用いた。比較例3 市販の光沢タイプのインクジェット記録用フィルム(H
G101:キヤノン(株)製)を用いた。
【0037】この様にして得られたインクジェット記録
用紙のインクジェット記録適性、白紙光沢、印字保存性
を表1にまとめて示した。なお、上記の評価については
下記の如き方法で評価を行った。 [Z軸強度、内部結合強さ]原紙をMD方向に剥離する
ようにSisalkraft-SCOTT INTERNAL BOND TESTER MODEL-
B を用いて測定した(TAPPI UM403) 。 [インクジェット記録適性]インクジェットプリンター
PM700C(セイコーエプソン(株)製)を用いて印
字を行なった。 (ベタ印字部の均一性)シアンインクとマゼンタインク
の2色混合のベタ印字部の印字ムラ(濃淡ムラ)を目視
にて評価した。 ○:印字ムラはほとんど無く良好なレベル。 △:印字ムラがやや目立ち、実用上問題となるレベル。 ×:印字ムラが目立つ。
【0038】(インクのにじみ)シアンインクとマゼン
タインクの各ベタ印字を、境界を接触させて印字し、境
界部のにじみを評価した。 ○ :にじみはほとんどみられない。 ○−:にじみがやや見られるが、実用上問題の無いレベ
ル。 × :にじみが目立ち、実用上問題となるレベルであ
る。 (インクの乾燥性)シアンインクとマゼンタインクの2
色混合のベタ印字部につきインクの乾燥性を評価した。 ○:印字直後に指で触れてもまったく汚れない。 ×:印字直後に指で触れると汚れる。 (印字耐水性)ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
各色のインクで文字を印字し、印字部に、スポイドで水
を3滴たらし、1分後に印字のにじみ具合を目視で評価
した。 ○:印字にほとんど変化無し。 ×:印字が乱れる。
【0039】(インクジェット記録後の印字濃度)黒ベ
タ印字部分の印字濃度をマクベスRD−914で測定。 (拍車跡)A4サイズの記録シートの全面に、シアンイ
ンクとマゼンタインクの2色混合のベタ印字を行い、拍
車跡を目視にて評価した。 ◎ :拍車跡がほとんど見られない。 ○ :拍車跡がわずかに見られる。 ○−:拍車跡が若干目立つが、実用上問題の無いレベ
ル。 △ :拍車跡がやや目立ち、実用上問題となるレベルで
ある。 × :拍車跡がきつい。
【0040】[コックリング]A4サイズの記録シート
の全面に、シアンインクとマゼンタインクの2色混合の
ベタ印字を行い、コックリング(印字後のしわ)を目視
にて評価した。 ○ :コックリングは目立たない。 ○−:コックリングがやや目立つが、実用上許容できる
レベル。 [白紙光沢]JIS−P8142に準じて白紙部の75
°光沢を測定した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】表1の結果より明らかなように、本発明
のインクジェット記録用紙は光沢およびインクジェット
記録適性に優れ、拍車跡の目立たないものであった。
フロントページの続き (72)発明者 久保田 雅美 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子 製紙株式会社 東雲研究センター内 (56)参考文献 特開 平7−117335(JP,A) 特開 平8−300805(JP,A) 特開 平9−230534(JP,A) 特開 昭62−158084(JP,A) 特開 平2−274587(JP,A) 特開 平5−294057(JP,A) 特開 平5−64953(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙支持体と、この紙支持体上に形成さ
    れ、かつ非晶質シリカ、ゼオライト、及び酸化アルミニ
    ウムから選ばれる顔料と接着剤樹脂とを含む少なくとも
    1層の記録層と、前記記録層上に形成された光沢層とを
    有するインクジェット記録用紙であって、 (1)前記紙支持体が、パルプを含み、さらに、0.5
    〜5μmの平均粒径及び5〜50m2 /gの比表面積を
    有する焼成カオリン、又は1〜50μmの平均粒径及び
    50〜300m2 /gの比表面積を有する非晶質シリカ
    を1〜15重量%の含有量で含み、かつ前記紙支持体
    の、Tappi UM403に準拠して測定された内部
    結合強さが135.6mJ(100×10-3ft−lb)以上
    であり、 (2)前記光沢層が、樹脂及び非晶質シリカ微細粒子を
    含有し、該非晶質シリカ微細粒子が一次粒子の平均粒子
    径が3nm以上40nm以下で二次粒子の平均粒子径が10
    nm以上300nm以下である非晶質シリカ微細粒子であ
    り、かつ (3)前記記録用紙の記録される側の表面の、JIS
    Z 8741に準拠して測定された75°光沢度が30
    %以上である、 ことを特徴とするインクジェット記録用紙。
  2. 【請求項2】 前記紙支持体の内部結合強さが135.
    6mJ(100×10-3ft−lb)以上406.8mJ(30
    0×10-3ft−lb)以下である、請求項1に記載のイン
    クジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 前記紙支持体に含まれるパルプのフリー
    ネス(CSF)が300〜450mlである、請求項1又
    は2に記載のインクジェット記録用紙。
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