JPH10175369A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH10175369A
JPH10175369A JP9280620A JP28062097A JPH10175369A JP H10175369 A JPH10175369 A JP H10175369A JP 9280620 A JP9280620 A JP 9280620A JP 28062097 A JP28062097 A JP 28062097A JP H10175369 A JPH10175369 A JP H10175369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
paper
coating layer
jet recording
ink jet
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP9280620A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Kawashima
義晴 川島
Yoshitaka Okumura
嘉孝 奥村
Hiromasa Kondo
博雅 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発色、インク吸収性、プリンター搬送性に優れ
たインクジェット記録用紙を提供する。 【解決手段】 セルロースパルプを主成分とした支持体
にインク受容性被覆層を設けたインクジェット記録用紙
において、前記記録用紙の搬送方向のガーレー剛度(J
APAN TAPPI No.40)が温度5〜35
℃、湿度20〜90%RHの環境下で80mgf〜35
0mgfであり、且つA4版試料の4隅の高さの平均値
で示したカールがインク受容性被覆層側に1〜10mm
の範囲であることを特徴とするインクジェット記録用
紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
たプリンター、プロッター等に用いるインクジェット記
録用紙に関し、特に優れた色彩の発色、優れたドット形
状等を有する画像の記録ができ、かつ搬送性の良好なイ
ンクジェット記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット方式
のプリンターの性能とインクの改良によって、インクジ
ェット用紙として普通紙を使用して、鮮明な画像、印字
品位を得ることが可能となってきた。しかし、プリント
の品位、彩度、外観、画像を更に魅力あるものとするた
めに、より高度な特性を持つ記録材が要求されるように
なっている。特にプリント速度、解像度、彩度などの向
上によって、被記録材に対しても高速吸収性、高吸収容
量、規則的なインクにじみ等、より高度な特性が要求さ
れるようになり、インク受容性被覆層を表面に設けた塗
工紙型のインクジェット記録用紙が開発されている。例
えば、特開昭62−158084号公報には、微粒子合
成シリカを用い、高い水性インク吸収性、色再現性及び
色濃度を持つインクジェット記録媒体の製造方法が開示
されている。即ち、前記した要求特性に応じるために、
微粒子合成シリカのような吸液性の優れた白色顔料を主
成分とする被覆層をセルロースパルプを主成分とする基
紙の表面に設けることが通常実施されている。特に、微
塗工・基紙吸収タイプのインクジェット用紙が、コス
ト、風合、性能のバランスがよく、将来のインクジェッ
ト用紙として期待されている。非塗工タイプや微塗工・
基紙吸収タイプのインクジェット用紙には、インクの吸
収性が良く、インクが紙層内部に吸収されて、見掛け上
乾燥した状態になることと、紙に吸収された水性インク
による裏抜けが発生しないことの二つの性能が要求され
る。インク吸収性の大きい紙ほど、その結果として水性
インクによる裏抜けは大きくなることから、この二つの
条件は一般には相矛盾し問題を生じる。例えば、低サイ
ズの紙を用い吸収速度を速くするとインクの浸透が早く
なり、インクが深く浸透して裏抜けの原因となる。一
方、高サイズの非塗工紙や、高サイズの基紙上に吸収性
被覆層を設けた微塗工紙では、吸収層のみの吸収速度を
速くし、基紙へのインク吸収を抑えることができる。し
かし吸収層がインクの吸収能力の限界を越えた場合は、
基紙がインクを吸収できないため、にじみなどの画像欠
陥が生じるため、塗工量を多くしなければならず、塗工
層の剥がれ落ちなどによるプリンターヘッドの目詰ま
り、コストの増加等の問題があった。
【0003】インクジェット記録は、低騒音、高速印
字、低ランニングコスト、容易にカラー記録が可能等の
特徴が有り、また、近年パーソナルコンピューターの爆
発的普及から、ハードの価格の安いインクジェットプリ
ンターが、文字や画像情報のハードコピー用として急速
に普及している。また、最近、マルチメディアのカラー
情報を静止画像として紙にハードコピーしたり、デジタ
ルカメラの普及に伴い、写真並みの高画質の画像を印字
する用途も広まりつつあり、ますますハードコピーの増
加が見込まれている。
【0004】このような世の中の流れに伴い、インクジ
ェットプリンターも更なる高画質、高速化を要求されて
いる。プリンターの高速化は、プリンターヘッドの移動
速度の向上、インクノズルの複数化(シリアルヘッドか
らラインヘッドへの移行)、記録シートのインク吸収性
の向上等により行われている。しかし、プリンターの高
速化が進むと、記録シートの搬送速度も速くなり、搬送
性トラブルは、高速印字の障害になる。ここで言う搬送
性トラブルとは、プリンターが給紙または排紙する際の
ノンフィード(記録シートが給紙されない)、ジャム
(記録シートがプリンター内部に絡み付く)、耳折れ
(給紙の際に用紙の角が折れ曲がる)等である。特開平
7−32722号公報には、記録シートの搬送方向のク
ラーク剛直度が20〜100cm3 /100であるイン
クジェット記録用紙が開示されているが、湿度75%以
上の高湿度環境下では、耳折れ等の搬送性不良が発生
し、高湿度環境下で使用するには不十分であった。そこ
でこのような問題を解決したインクジェット記録用紙が
望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット方式のプリンターを用いて、プリンターの給紙及び
排紙の際の搬送性トラブルを引き起こすことなく、高品
位の画像を高速でプリントすることができるインクジェ
ット記録用紙を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の態様を含
む。 [1] セルロースパルプを主成分とした支持体にイン
ク受容性被覆層を設けたインクジェット記録用紙におい
て、前記記録用紙の搬送方向のガーレー剛度(JAPA
N TAPPI No.40)が温度5〜35℃、湿度
20〜90%RHの環境下で80mgf〜350mgf
であり、且つA4版試料の4隅の高さの平均値で示した
カールがインク受容性被覆層側に1〜10mmの範囲で
あることを特徴とするインクジェット記録用紙。 [2] インクジェット記録用紙のカールの軸が記録用
紙の搬送方向と垂直であることを特徴とする[1]記載
のインクジェット記録用紙。 [3] インク受容性被覆層が白色顔料と樹脂を含有す
る[1]または[2]記載のインクジェット記録用紙。 [4] インク受容性被覆層が微粉合成シリカ、シラノ
ール変性ポリビニルアルコール及びカチオン性樹脂を含
有することを特徴とする[1],[2]または[3]記
載のインクジェット記録用紙。 [5] 積層したインクジェット記録用紙を連続給紙す
る記録装置でインクジェット記録する方法において、記
録装置が記録面を上として積層したインクジェット記録
用紙の最上に位置する記録用紙の搬送方向先頭部分に接
する給紙ロールにより記録用紙を給紙する方式の記録装
置であり、記録用紙がセルロースパルプを主成分とした
支持体にインク受容性被覆層を設けたインクジェット記
録用紙において、前記記録用紙の搬送方向のガーレー剛
度(JAPAN TAPPI No.40)が温度5〜
35℃、湿度20〜90%RHの環境下で80mgf〜
350mgfであり、且つA4版試料の4隅の高さの平
均値で示したカールがインク受容性被覆層側に1〜10
mmの範囲であることを特徴とするインクジェット記録
方法。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、プリンターの給紙部を例
示した説明図である。ここで、インクジェット記録用紙
(2)のガーレー剛度が低すぎると、給紙ロール(3)
で給紙され、プラットホーム(6)にインクジェット記
録用紙の先端がぶつかった際に耳折れが生じたり、ジャ
ムを発生させ易い。一方、用紙の剛度が高すぎる場合、
プラットホーム(6)で用紙が突っ張り、給紙されない
ものと推定できる。また用紙のカールが反インク受容性
被覆層側であると、インクジェット記録用紙の給紙方向
に対し、反対方向に用紙が進もうとするので、プラット
ホーム(6)で用紙がつかえて給紙されなかったり、耳
折れが生じるものと考えられる。一方、インク受容性被
覆層側に、本発明の特定範囲でカールした用紙は、抵抗
なく給紙されると考えられる。
【0008】本発明のガーレー剛度は、支持体の種類、
物性(坪量、厚さなど)、インク受容性被覆層の塗工量
(厚さ)、製造方法等を適宜選択することで調整する。
ガーレー剛度を上げる具体的な手段としては、支持体に
用いるセルロースパルプの種類を変更したり、叩解を弱
くする、填料の添加量の調整、紙力増強剤等の接着剤の
量を増やしたり、表面サイズの実施、表面サイズの塗布
量の増加、マシンカレンダー処理を軽度にする等によっ
て可能である。また、用紙の坪量、厚みを増加させるこ
とで、ガーレー剛度を増加させることも可能である。ま
た同様の理由により、インク受容性被覆層の塗工量を上
げることで剛度は増加し、一方下げることで剛度は低下
する.インク受容性被覆層を設けた後、スーパーカレン
ダー等で処理することにより、剛度を調整することも可
能である。
【0009】本発明の記録用紙のガーレー剛度は、温度
5〜35℃、湿度20〜90%RHの環境下で80mg
f〜350mgfの範囲とする。剛度が80mgf未満
では、用紙の腰が不十分で、プリンターの給紙時に耳折
れの発生を生じたり、ジャムが発生し易いため、不適で
ある。一方、350mgfを越えると、手差しなど1枚
1枚通紙する際には問題にならないが、連続給紙の際に
は、用紙の腰がありすぎて、給紙ロールに食い付かずノ
ンフィードの発生等の搬送性不良を引き起こすためやは
り不適である。ガーレー剛度は好ましくは100mgf
〜300mgfである。
【0010】記録用紙のカールは次のように測定する。
原紙の流れ方向(MD方向)を縦目(長い方向)にA4
サイズに断裁したサンプルを、温度5〜35℃、湿度2
0〜90%RHの環境下に、塗工面を上に向けたサンプ
ルと塗工面を下にしたサンプルの2種類を準備して、1
0時間調湿した後、塗工面を上又は下にしたサンプルの
うち、カールしている側の4隅の高さを定規で測定し、
その平均値をカールの大きさとするとともに、カールの
起きている軸を記録する。カールの軸は、用紙の丸まっ
ている向きで判断し、用紙の横目と同じ向きにカールし
ているものをMD方向、用紙の縦目と同じ向きにカール
しているものをCD方向と規定した。つまり紙の流れ方
向と直角方向をカール軸とするものをCDカール、紙の
流れ方向をカール軸とするものをMDカールとする。
【0011】本発明の記録用紙のカールは、インク受容
性被覆層側(これをプラスカールとする)であり、カー
ルの大きさは1〜10mmである。カールが1mm未満
もしくは反インク受容性被覆層側では、プリンターの給
紙部分での用紙の抵抗が大きく、ノンフィードを引き起
こし易い。一方、インク受容性被覆層側であっても10
mmを越えると、印字の際に用紙のエッジがプリンター
のヘッドにあたり、印字品位の低下を招いたり、時には
ジャムとなりうる。カールの大きさはより好ましくは1
〜7mmである。
【0012】本発明の記録用紙のカールの制御は、具体
的にはインク受容性被覆層の反対面を蒸気で加湿した
り、水等を塗布し、再度乾燥することによって行うこと
ができる。カールの程度も、加湿および水塗布の量およ
び乾燥条件によって制御できる。また、反対面に塗布す
る水に、例えば澱粉、ポリビニルアルコール等の樹脂、
サイズ剤、滑剤、帯電防止剤等を適宜必要に応じて添加
することも可能である。また、本発明のシートのカール
方向は、用紙の搬送方向と垂直(CDカール)であるこ
とが望ましい.MDカールの場合には、カールが大きく
なった場合には見かけの剛度が増すため、ノンフィード
等の給紙不良を引き起こす恐れもある。
【0013】本発明に用いられるシート状の支持体に含
有されるパルプ材は赤松、黒松、エゾマツ、トドマツ、
杉等の針葉樹、ブナ、カバ、シイノキ等の広葉樹等を主
原料とした砕木パルプ、亜硫酸パルプ、クラフトパル
プ、セミケミカルパルプ、ケミグランドパルプ、リファ
イナーグランドパルプや、古紙パルプから適宜選択して
用いられる。本発明で用いられるシート状支持体として
の基紙は、上記の木材パルプの他に、クレー、タルク、
炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水
酸化アルミニウム、酸化チタン等の無機顔料や尿素樹脂
系微粒子等の有機顔料を含有し、さらに添加剤としてロ
ジン系、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸
等の内添サイズ剤、硫酸バンド、カチオン澱粉等の定着
剤、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉等の紙力増強
剤等を適宜選択して内添し、公知の抄紙機で抄造された
基紙が好適に用いられる。また、必要に応じてロジン
系、石油樹脂系、酸化澱粉、アセチル化澱粉、ヒドロキ
シエチル化澱粉等の澱粉およびその誘導体、ポリビニル
アルコールおよびその誘導体、スチレン、アルキド、ポ
リアミド、アクリル、オレフィン、マレイン酸、酢酸ビ
ニル等の重合体または2つ以上の共重合体からなる合成
樹脂系およびこれらの合成樹脂エマルジョン系、ワック
ス系等の表面サイズ剤でサイズ処理を施しても良い。表
面サイズはサイズプレス等の装置で行える。紙には酸性
紙、中性紙等がある。また、必要に応じてマシンカレン
ダー、スーパーカレンダー等の公知の設備を用いること
も可能である。これにより厚さを調整することもでき
る。
【0014】インク受容性被覆層に用いられる白色顔料
は多孔性でインクの吸収性が高く、且つ鮮明な発色を可
能とするものを主成分とすることが好ましい。このよう
な顔料として、特に微粉合成シリカが好ましい。微粉合
成シリカは、その製造法により湿式法によるものと乾式
法によるものとに大別される。湿式法は珪酸ソーダを原
料として、酸で中和してシリカを析出させることにより
得られるが、更に沈降法とゲル化法に分けられる。ま
た、乾式法は四塩化珪素を原料として、水素、酸素と共
に燃焼し、シリカを析出することで得られる。前記微粉
合成シリカは平均粒径として0.5〜15μmが好まし
い。粒径がこの範囲から外れると、ドットの形状が悪く
なる場合もある。また、インクを吸収する目的のために
は、合成シリカの吸油量は高いことが望ましく100m
l/100g以上が好ましい。吸油量がこの範囲から外
れると、インク吸収容量が不足し画質の低下を引き起こ
す恐れもある。記録用紙の使用目的、プリンターの要求
性能に応じて他の顔料も併用することが可能である。こ
れらの顔料としては、コロイダルシリカ、沈降性炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、ゼオライト、焼成クレー、カオリンク
レー、タルク、ホワイトカーボン、有機顔料(プラスチ
ックピグメント、尿素樹脂)等、一般に紙塗工に用いら
れている顔料が挙げられる。このような白色顔料の含有
比率は特に限定しないが、例えば全被覆層固形分の50
〜90重量%である。少ないとインク吸収性が不十分と
なる場合もあり、多いとインク受容性被覆層の強度の低
下が懸念される。
【0015】インク受容性被覆層に用いられる樹脂とし
てはポリビニルアルコールやシラノール基変性ポリビニ
ルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール等の
ポリビニルアルコール誘導体、ポリビニルピロリドン、
カゼイン等の蛋白質、澱粉、および酸化澱粉等の誘導
体、スチレン−ブタジエン共重合体メチルメタクリレー
ト−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテッ
クス、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル
の重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボキシ
ル基、カチオン性基等の官能基含有変性重合体ラテック
ス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合成樹
脂系の水性接着剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポリ
アクリルアミド系、ポリメチルメタクリレート系、ポリ
ウレタン樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビニ
ルブチラール系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂系接着
剤などの高分子が例示できる。インク受容性被覆層にお
いては顔料との接着性が良く、かつ水性インクとの親和
性が良く、吸液性を向上させるものが好ましく用いられ
る。
【0016】特に樹脂としては、シラノール基変性ポリ
ビニルアルコール誘導体が好ましい。シラノール基変性
ポリビニルアルコールは、珪素を含むビニル化合物を酢
酸ビニルと共重合させた後、ケン化することにより、酢
酸ビニル単位はビニルアルコールに、珪素含有単量体単
位が、シラノール基にそれぞれ転換されて得られるもの
である(特開昭58−59203号公報)。シラノール
基変性ポリビニルアルコールは、微粉合成シリカ等の無
機顔料と特異的に強固に結合するので、発色や解像度を
妨げない程の少量で十分な塗膜強度を実現することが出
来る。インク受容性被覆層における樹脂の含有量も特に
限定しないが、例えば全被覆層固形分の10〜50重量
%、好ましくは10〜40重量%である。少ないと接着
力が不十分となり、被覆層の強度の低下が懸念される。
一方、多いと接着性は大きくなるものの、顔料の使用比
率が低下し、前記したようにインクの吸収性に問題が生
じる恐れもある。インク受容性被覆層にはカチオン性樹
脂を添加することができる。カチオン性樹脂としては、
ポリエチレンイミン、ポリビニルピリジン、ポリジアル
キルアミノエチルメタクリレート、ポリジアルキルアミ
ノエチルアクリレート、ポリジアルキルアミノエチルメ
タクリルアミド、ポリジアルキルアミノエチルアクリル
アミド、ポリエポキシアミン、ポリアミドアミン、ジシ
アンジアミド−ホルマリン縮合物、ジシアンジアミド−
ポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリジメチルジアリ
ルアンモニウムクロライド、ポリビニルアミン、ポリア
リルアミン等の化合物およびこれらの変性物等が例示で
きる。
【0017】インク受容性被覆層におけるカチオン系樹
脂の含有量も特に限定しないが、例えば全被覆層固形分
の1〜30重量%である。少ないとインク染料の定着性
向上効果が不十分となったり、インクの耐水性改良効果
が不十分となる場合がある。一方、多いとインクの定着
性は良くなるものの、光による退色や用紙の変色等の問
題が生じる懸念もある。この他、添加剤として、顔料分
散剤、消泡剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘
度調整剤、架橋剤等が製造条件、印字品質、要求性能に
応じて適宜使用される。
【0018】インク受容性被覆層に用いられる塗料の塗
工装置としてはバーコーター、エアナイフコーター、ブ
レードコーター、グラビアコーター等の公知の塗工設備
が応用される。基紙上にインク受容性被覆層を設けたシ
ートは、そのまま本発明の記録用紙として使用すること
が可能であるが、例えばスーパーカレンダー、グロスカ
レンダー等で処理し、表面の平滑性を与えることも可能
である。インク吸収性被覆層の塗工量は、最終用途によ
って決定され、インク吸収性、記録特性、保存性等を満
足させるかぎり不必要に多くする必要はなく、例えば1
〜20g/m2 の範囲から適宜選択して用いられる。イ
ンク受容性被覆層が少ないとインク吸収容量が不足し、
画像が流れ出したり、色にじみ込みが生じ、画像がぼけ
てしまったり、乾燥が遅く、プリンターの排紙ロール等
にインクが付着し、汚れてしまう等の懸念がある。ま
た、基紙が吸収するインクの量が多くなるため、カー
ル、ぼこつきが発生しやすくなる場合もある。しかしな
がら、多いと、塗工層が厚いため紙との接着性が弱くな
り、剥がれ落ちた塗工層によりヘッドノズルが目づまり
を起こす原因となる恐れもあり、さらにコストも高価と
なるため好ましくない。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部および%とあるのは、す
べて重量部および重量%を示す。 実施例1 軽質炭酸カルシウム20部を広葉樹晒クラフトパルプ9
0部および針葉樹晒クラフトパルプ10部のスラリー中
に添加し、カチオン澱粉0.8部、無水アルケニルコハ
ク酸系中性サイズ剤0.05部を添加し、十分に混合し
て抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて水分を10
%まで乾燥させ、サイズプレスで酸化澱粉の3%溶液を
両面で(乾燥重量で)3g/m2 塗布、乾燥し、水分7
%まで乾燥させて米坪83g/m2 の上質紙を製造し
た。得られた上質紙の片面にバーコーターを用いて塗料
−1を11g/m2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形
成し、インクジェット記録用紙を製造した。得られたイ
ンクジェット記録用紙を10℃20%RH、10℃85
%RH、20℃65%RH、35℃25%RH、35℃
85%RHの各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛度
とカールを測定した後、プリンター通紙テストを実施し
た。塗料−1 炭酸カルシウム(商品名:タマパールTP−121,奥
多摩工業製)75部、ポリビニルアルコール(商品名:
PVA−117,クラレ製)10部、澱粉(商品名:エ
ースA,王子コーンスターチ製)10部、ポリジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド系カチオン樹脂(商品
名:PAS−H−5L,日東紡績製)5部。
【0020】実施例2 実施例1で用いた上質紙の片面にバーコーターを用いて
塗料−2を12g/m 2 の割合で塗工、乾燥して被覆層
を形成し、実施例1と同様にしてインクジェット記録用
紙を製造した。得られたインクジェット記録用紙を、実
施例1と同様に10℃20%RH、10℃85%RH、
20℃65%RH、35℃25%RH、35℃85%R
Hの各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛度とカール
を測定した後、プリンター通紙テストを実施した。塗料−2 微粒子合成シリカ(ファインシールX37:トクヤマ
製)70部、シラノール化ポリビニルアルコール(R−
1130:クラレ製)25部、ポリジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド系カチオン樹脂(PAS−H−5
L:日東紡績製)5部。
【0021】実施例3 実施例1で用いた上質紙の片面にバーコーターを用いて
塗料−2を12g/m 2 の割合で塗工、乾燥して被覆層
を形成し、実施例1と同様にしてインクジェット記録用
紙を製造した。得られたインクジェット記録用紙を実施
例1と同様にして10℃20%RH、10℃85%R
H、20℃65%RH、35℃25%RH、35℃85
%RHの各環境下で、ただしカールの方向(カールの
軸)がプリンターの搬送方向と平行になるように巻いた
状態で10時間調湿した後に、実施例1と同様にガーレ
ー剛度とカールを測定し、プリンター通紙テストを実施
した。 実施例4 軽質炭酸カルシウム16部を広葉樹晒クラフトパルプ9
0部および針葉樹晒クラフトパルプ10部のスラリー中
に添加し、カチオン澱粉0.8部、無水アルケニルコハ
ク酸系中性サイズ剤0.1部を添加し、十分に混合して
抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて水分を10%
まで乾燥させ、サイズプレスで酸化澱粉の6%溶液を両
面で5g/m2 (乾燥塗工量)塗布、乾燥し、水分7%
まで乾燥させて米坪65g/m2 の上質紙を製造した。
得られた上質紙の片面にバーコーターを用いて塗料−2
を11g/m2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。得られたイン
クジェット記録用紙を10℃20%RH、10℃85%
RH、20℃65%RH、35℃25%RH、35℃8
5%RHの各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛度と
カールを測定した後、プリンター通紙テストを実施し
た。
【0022】実施例5 軽質炭酸カルシウム25部を広葉樹晒クラフトパルプ9
0部および針葉樹晒クラフトパルプ10部のスラリー中
に添加し、カオチン澱粉0.8部、無水アルケニルコハ
ク酸系中性サイズ剤0.03部を添加し、十分に混合し
て抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて水分を10
%まで乾燥させ、サイズプレスで酸化澱粉の6%溶液を
両面で5g/m2 塗布(乾燥塗工量)、乾燥し、水分7
%まで乾燥させて米坪98g/m2 の上質紙を製造し
た。得られた上質紙の片面にバーコーターを用いて塗料
−2を11g/m2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形
成し、インクジェット記録用紙を製造した。得られたイ
ンクジェット記録用紙を10℃20%RH、10℃85
%RH、20℃65%RH、35℃25%RH、35℃
85%RHの各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛度
とカールを測定した後、プリンター通紙テストを実施し
た。
【0023】比較例1 実施例1と同様にして米坪56g/m2 の上質紙を製造
した。得られた上質紙の片面にバーコーターを用いて塗
料−2を10g/m2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を
形成し、インクジェット記録用紙を製造した。得られた
インクジェット記録用紙を10℃20%RH、10℃8
5%RH、20℃65%RH、35℃25%RH、35
℃85%RHの各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛
度とカールを測定した後、プリンター通紙テストを実施
した。 比較例2 実施例1と同様にして米坪120g/m2 の上質紙を製
造した。得られた上質紙の片面にバーコーターを用いて
塗料−2を10g/m2 の割合で塗工、乾燥して被覆層
を形成し、インクジェット記録用紙を製造した。得られ
たインクジェット記録用紙を10℃20%RH、10℃
85%RH、20℃65%RH、35℃25%RH、3
5℃85%RHの各環境下で10時間調湿し、ガーレー
剛度とカールを測定した後、プリンター通紙テストを実
施した。
【0024】比較例3 実施例2で製造したインクジェット記録用紙を強制的に
反インク受容性被覆層側にかつプリンターの搬送方向と
垂直な方向にカールの軸がなるようにカールさせて保持
した状態で、10℃20%RH、10℃85%RH、2
0℃65%RH、35℃25%RH、35℃85%RH
の各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛度とカールを
測定した後、プリンター通紙テストを実施した。 比較例4 実施例2で製造したインクジェット記録用紙を強制的に
インク受容性被覆層側にかつプリンターの搬送方向と垂
直な方向にカールの軸がなるようにカールさせて保持し
た状態で、10℃20%、10℃85%、20℃65
%、35℃25%、35℃85%の各環境下で10時間
調湿し、ガーレー剛度とカールを測定した後、プリンタ
ー通紙テストを実施した。
【0025】比較例5 実施例2で製造したインクジェット記録用紙を強制的に
反インク受容性被覆層側にかつプリンターの搬送方向と
平行な方向にカールの軸がなるようにカールさせて保持
した状態で、得られたインクジェット記録用紙を10℃
20%、10℃85%、20℃65%、35℃25%、
35℃85%の各環境下で10時間調湿し、ガーレー剛
度とカールを測定した後、プリンター通紙テストを実施
した。 比較例6 実施例2で製造したインクジェット記録用紙を強制的に
インク受容性被覆層側にかつプリンターの搬送方向と平
行な方向にカールの軸がなるようにカールさせて保持し
た状態で、10℃20%、10℃85%、20℃65
%、35℃25%、35℃85%の各環境下で10時間
調湿し、ガーレー剛度とカールを測定した後、プリンタ
ー通紙テストを実施した。
【0026】これらの各塗工紙の評価結果を表1、表2
および表3 に示す。インクジェット記録特性の評価は次
の方法によった。インクジェットプリンター(マッハジ
ェットMJ−800C:セイコーエプソン社製)を用
い、インク吸収性、発色の鮮やかさ、プリンター走行性
について行なった。インク吸収性の評価は、プリントし
たインクが乾燥し、インクによる光沢がなくなるまでの
秒数を測定した。5秒以下を○、6〜10秒を△、11
秒以上を×で示した。発色の鮮やかさは、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのインクの発色を目視で評価
した。発色の良いものを○、不十分なものを△、更に不
良なものを×で示した。プリンター走行性は、インクジ
ェットプリンターのシートスタックに50枚用紙を入
れ、全く人の手を加えない状態で連続通紙し、走行性ト
ラブルの生じた枚数で示した。ガーレー剛度は、JAP
AN TAPPI No.40に規定される方法で、各
環境において測定した。カールは、平らな机の上にカー
ルしている面を上置きにし、四隅のカールを測定し、そ
の平均値で示した。なお、カールの向きはインク受容性
被覆層側を+、反インク受容性被覆層側を−で示し、カ
ールの軸は搬送方向と垂直な方向をCD、平行な方向を
MDと表記した。大きさはmm単位で測定した。走行性
不良はノンフィードをNF、ジャムをJ 、耳折れをH と表
記した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】表1からわかるように、実施例により得ら
れたインクジェット用記録シートは、インク吸収性、発
色の鮮やかさ、プリンター走行性のいずれに関しても非
常に優れている。顔料にシリカを用いたものは、発色、
インク吸収性が特に優れていた(実施例2)。カールの
軸がCD方向のものは低湿下でのノンフィードが一層発
生し難かった。本発明の中でも特にガーレー剛度が10
0〜300mgfの範囲のものは、走行性トラブルの発
生率がより少なかった。
【0031】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター記録
用紙は、インクの吸収性、発色性に優れているだけでな
く、あらゆる環境下でプリンターの搬送性でトラブルを
生じることなく、 高速なインクジェット・プリント・シ
ステムを可能とするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録用紙がプリンター内に給紙
される様子の説明図。
【符号の説明】
1:用紙トレイ 2:インクジェット記録用紙 3:給紙ロール 4:印字ヘッド 5:排紙ロール 6:プラットホーム 7:排紙トレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースパルプを主成分とした支持体
    にインク受容性被覆層を設けたインクジェット記録用紙
    において、前記記録用紙の搬送方向のガーレー剛度(J
    APAN TAPPI No.40)が温度5〜35
    ℃、湿度20〜90%RHの環境下で80mgf〜35
    0mgfであり、且つA4版試料の4隅の高さの平均値
    で示したカールがインク受容性被覆層側に1〜10mm
    の範囲であることを特徴とするインクジェット記録用
    紙。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録用紙のカールの軸が
    記録用紙の搬送方向と垂直であることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 インク受容性被覆層が微粉合成シリカ、
    シラノール変性ポリビニルアルコール及びカチオン性樹
    脂を含有することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のインクジェット記録用紙。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285497A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd バックコータの水溶液浸透性促進方法及び装置
JP2006160877A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Kuraray Co Ltd 樹脂組成物およびそれを用いた記録材
WO2015115493A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 日本製紙株式会社 インクジェット記録媒体及びその製造方法

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JPWO2015115493A1 (ja) * 2014-01-31 2017-03-23 日本製紙株式会社 インクジェット記録媒体及びその製造方法

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