JP3102168B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
インクジェット記録用紙Info
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- JP3102168B2 JP3102168B2 JP04322254A JP32225492A JP3102168B2 JP 3102168 B2 JP3102168 B2 JP 3102168B2 JP 04322254 A JP04322254 A JP 04322254A JP 32225492 A JP32225492 A JP 32225492A JP 3102168 B2 JP3102168 B2 JP 3102168B2
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- ink
- paper
- coating layer
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録材に関する。更
に詳しく述べれば、本発明は、優れた色彩の画像特性を
持つインク受容性被覆層を基紙の表面に設けた、ドット
の均一性、インク吸収性の優れた水性インクジェット記
録用シートに関するものである。
に詳しく述べれば、本発明は、優れた色彩の画像特性を
持つインク受容性被覆層を基紙の表面に設けた、ドット
の均一性、インク吸収性の優れた水性インクジェット記
録用シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット方式
のプリンターの性能、特にプリント速度、解像度、彩度
などの向上によって、被記録材に対しても高速吸収性、
高吸収容量、規則的なインクにじみ等、より高度な特性
が要求されるようになり、インク受容性被覆層を表面に
設けたいわゆる塗工紙が開発されている。
のプリンターの性能、特にプリント速度、解像度、彩度
などの向上によって、被記録材に対しても高速吸収性、
高吸収容量、規則的なインクにじみ等、より高度な特性
が要求されるようになり、インク受容性被覆層を表面に
設けたいわゆる塗工紙が開発されている。
【０００３】例えば、特開昭６２−１５８０８４号公報
には、微粒子合成シリカを用い、高い水性インク吸収
性、色再現性及び色濃度を持つインクジェット記録媒体
の製造方法が開示されている。即ち、前記した要求特性
に応じるために、微粒子合成シリカのような吸液性の優
れた白色顔料を主成分とする被覆層を１０ｇ／ｍ2 以上
セルロースパルプを主成分とする基紙の表面に設けるこ
とが通常実施されている。
には、微粒子合成シリカを用い、高い水性インク吸収
性、色再現性及び色濃度を持つインクジェット記録媒体
の製造方法が開示されている。即ち、前記した要求特性
に応じるために、微粒子合成シリカのような吸液性の優
れた白色顔料を主成分とする被覆層を１０ｇ／ｍ2 以上
セルロースパルプを主成分とする基紙の表面に設けるこ
とが通常実施されている。
【０００４】一方、コスト面の要請から、インク受容性
被覆層を１〜１０ｇ／ｍ2 の割合のように薄く表面のみ
に設けたいわゆる片面塗工紙が開発されている。しかし
ながらかような微塗工紙は、被覆層が薄いためパルプ繊
維の一部が表面に露出し、インクの吸収ムラを引き起こ
し、これがドットの不均一性となる等の問題として残さ
れている。
被覆層を１〜１０ｇ／ｍ2 の割合のように薄く表面のみ
に設けたいわゆる片面塗工紙が開発されている。しかし
ながらかような微塗工紙は、被覆層が薄いためパルプ繊
維の一部が表面に露出し、インクの吸収ムラを引き起こ
し、これがドットの不均一性となる等の問題として残さ
れている。
【０００５】また、従来より、インク吸収性を上げた
り、ドットの広がりを押さえるために酸化でんぷんとポ
リビニルアルコール（ＰＶＡと略す）または酸化でんぷ
んとＰＶＡとスチレンーマレイン酸共重合体とからなる
混合水溶液を原紙表面にサイズ処理したもの（特開昭５
２ー７４３４０号公報）、ケン化型石油樹脂系サイズ剤
を紙表面に処理したもの（特開昭５６−５７１７７号公
報、同５７−１５７７８６号公報）、表面サイズ剤また
は塗布用バインダーとしてポリビニルピロリドンまたは
ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマーを含むも
の（特開昭５７−３８１８５号公報）、原紙にポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル、Ｐ
ＶＡ、ＣＭＣ、ポリアクリルアミド、メタアクリル酸エ
ステルのいずれかを含浸したもの（特開昭５９−９５１
８６号公報）、記録用紙の裏面にサイズ処理を行ったも
の（特開昭５９−９５１８７号公報）等がある。
り、ドットの広がりを押さえるために酸化でんぷんとポ
リビニルアルコール（ＰＶＡと略す）または酸化でんぷ
んとＰＶＡとスチレンーマレイン酸共重合体とからなる
混合水溶液を原紙表面にサイズ処理したもの（特開昭５
２ー７４３４０号公報）、ケン化型石油樹脂系サイズ剤
を紙表面に処理したもの（特開昭５６−５７１７７号公
報、同５７−１５７７８６号公報）、表面サイズ剤また
は塗布用バインダーとしてポリビニルピロリドンまたは
ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマーを含むも
の（特開昭５７−３８１８５号公報）、原紙にポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル、Ｐ
ＶＡ、ＣＭＣ、ポリアクリルアミド、メタアクリル酸エ
ステルのいずれかを含浸したもの（特開昭５９−９５１
８６号公報）、記録用紙の裏面にサイズ処理を行ったも
の（特開昭５９−９５１８７号公報）等がある。
【０００６】しかし、基紙のステキヒトサイズ度が上昇
し、インク吸収性を上げるためにインク受容性被覆層を
１０ｇ／ｍ2 を越えて厚く設ける必要があり、このため
非常に高価となる他、ドット径が過小になるという問題
がある。一方、基紙のステキヒトサイズ度を低く抑える
ことができ、インク吸収性を上げることができても、イ
ンク受容性被覆層を形成するための塗料を塗工する際、
基紙に塗料の水成分を取られ、形成されたインク受容性
被覆層の強度が低下したり、均一なインク受容性被覆層
ができにくく、インク吸収むら、さらにはドットの不均
一を生じるといった問題がある。
し、インク吸収性を上げるためにインク受容性被覆層を
１０ｇ／ｍ2 を越えて厚く設ける必要があり、このため
非常に高価となる他、ドット径が過小になるという問題
がある。一方、基紙のステキヒトサイズ度を低く抑える
ことができ、インク吸収性を上げることができても、イ
ンク受容性被覆層を形成するための塗料を塗工する際、
基紙に塗料の水成分を取られ、形成されたインク受容性
被覆層の強度が低下したり、均一なインク受容性被覆層
ができにくく、インク吸収むら、さらにはドットの不均
一を生じるといった問題がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑みインクの均一な吸収に関して鋭意研究した結
果、水性高分子接着剤と特定の表面サイズ剤を含むサイ
ズ液でサイズ処理した基紙の片面に吸収性の大きい白色
顔料と水性高分子接着剤とを主成分としたインク受容性
被覆層を設けることによってドットの均一性と共にイン
ク吸収の均一性が著しく改善できること、かくして製造
した記録用紙をインクジェット方式でプリントすると高
品位で均質な画像が得られることを見いだし、本発明を
完成させるに至った。
現状に鑑みインクの均一な吸収に関して鋭意研究した結
果、水性高分子接着剤と特定の表面サイズ剤を含むサイ
ズ液でサイズ処理した基紙の片面に吸収性の大きい白色
顔料と水性高分子接着剤とを主成分としたインク受容性
被覆層を設けることによってドットの均一性と共にイン
ク吸収の均一性が著しく改善できること、かくして製造
した記録用紙をインクジェット方式でプリントすると高
品位で均質な画像が得られることを見いだし、本発明を
完成させるに至った。
【０００８】従って、本発明の目的は、水性インクによ
るインクジェット方式のプリンターを用いて高品位の画
像を高速でプリントすることができ、しかもインク受容
性被覆層を薄く塗工した場合でもインクの吸収性が均一
となるようなインクジェット記録用紙を提供することに
ある。
るインクジェット方式のプリンターを用いて高品位の画
像を高速でプリントすることができ、しかもインク受容
性被覆層を薄く塗工した場合でもインクの吸収性が均一
となるようなインクジェット記録用紙を提供することに
ある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明はセルロースパル
プを主成分とする原紙に、水性高分子接着剤と、表面サ
イズ剤としてスチレンーアクリル系共重合体またはスチ
レンーマレイン酸共重合体との水性混合液をサイズ処理
を施した基紙の１面上に、白色顔料と水性高分子接着剤
を主成分としたインク受容性被覆層を設けたことを特徴
とする水性インクジェット記録用紙である。
プを主成分とする原紙に、水性高分子接着剤と、表面サ
イズ剤としてスチレンーアクリル系共重合体またはスチ
レンーマレイン酸共重合体との水性混合液をサイズ処理
を施した基紙の１面上に、白色顔料と水性高分子接着剤
を主成分としたインク受容性被覆層を設けたことを特徴
とする水性インクジェット記録用紙である。
【００１０】本発明に用いられる表面サイズ剤のスチレ
ンーアクリル系共重合体とは、（ａ）スチレンおよびス
チレン誘導体からなる群より選ばれるスチレン系モノマ
ーと、（ｂ）アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸
エステル、およびメタアクリル酸エステルからなる群よ
り選ばれるアクリル系モノマーを主成分とする共重合体
である。またスチレンーマレイン酸共重合体とは、スチ
レンーマレイン酸共重合体ないしそのアルキルエステル
のアンモニウム塩、ナトリウム塩等である。
ンーアクリル系共重合体とは、（ａ）スチレンおよびス
チレン誘導体からなる群より選ばれるスチレン系モノマ
ーと、（ｂ）アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸
エステル、およびメタアクリル酸エステルからなる群よ
り選ばれるアクリル系モノマーを主成分とする共重合体
である。またスチレンーマレイン酸共重合体とは、スチ
レンーマレイン酸共重合体ないしそのアルキルエステル
のアンモニウム塩、ナトリウム塩等である。
【００１１】本発明に用いられる表面サイズ液の水性高
分子接着剤とは、ＰＶＡおよびその誘導体、カゼイン等
の蛋白質、澱粉、およびその澱粉誘導体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または
共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あ
るいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、カチオン
性基等の官能基含有変性重合体ラテックス、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着
剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポリアクリルアミド
系、ポリメチルメタクリレート系、ポリウレタン樹脂
系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビニルブチラール
系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂系接着剤などの高分
子物質であり、これらは水性液として好ましく用いられ
る。
分子接着剤とは、ＰＶＡおよびその誘導体、カゼイン等
の蛋白質、澱粉、およびその澱粉誘導体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または
共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あ
るいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、カチオン
性基等の官能基含有変性重合体ラテックス、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着
剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポリアクリルアミド
系、ポリメチルメタクリレート系、ポリウレタン樹脂
系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビニルブチラール
系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂系接着剤などの高分
子物質であり、これらは水性液として好ましく用いられ
る。
【００１２】このような表面サイズ剤と水性高分子接着
剤のサイズ液における使用比率は、絶乾で表面サイズ
剤：水性高分子接着剤が０．１：９９．９〜５：９５の
範囲にあり、表面サイズ剤の使用比率が０．１％未満で
はサイズ効果が期待できず、ステキヒトサイズ度が低す
ぎて均一な塗工層の形成ができず、不適である。一方、
５％を越えるとステキヒトサイズ度が高くなり過ぎて、
インク吸収性を上げるためにインク受容性被覆層を１０
ｇ／ｍ2 を越えて厚く設ける必要があり、このため非常
に高価となる他、ドット径が過小になるため不適であ
る。
剤のサイズ液における使用比率は、絶乾で表面サイズ
剤：水性高分子接着剤が０．１：９９．９〜５：９５の
範囲にあり、表面サイズ剤の使用比率が０．１％未満で
はサイズ効果が期待できず、ステキヒトサイズ度が低す
ぎて均一な塗工層の形成ができず、不適である。一方、
５％を越えるとステキヒトサイズ度が高くなり過ぎて、
インク吸収性を上げるためにインク受容性被覆層を１０
ｇ／ｍ2 を越えて厚く設ける必要があり、このため非常
に高価となる他、ドット径が過小になるため不適であ
る。
【００１３】本発明に用いられるインク受容性被覆層に
用いられる顔料は多孔性でインクの吸収性が高く、且つ
鮮明な発色を可能とする白色顔料を主成分とすることが
好ましい。このような顔料としては、微粒子合成シリ
カ、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、珪酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、
ホワイトカーボン、有機顔料（プラスチックピグメン
ト）等が挙げられる。このような顔料の使用比率は、全
被覆層固形分の５０〜９０重量％が望ましい。５０％未
満ではインク吸収の均一性が不十分となり、９０％を越
えるとインク受容性被覆層の強度の低下が懸念されるの
で不適である。
用いられる顔料は多孔性でインクの吸収性が高く、且つ
鮮明な発色を可能とする白色顔料を主成分とすることが
好ましい。このような顔料としては、微粒子合成シリ
カ、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、珪酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、
ホワイトカーボン、有機顔料（プラスチックピグメン
ト）等が挙げられる。このような顔料の使用比率は、全
被覆層固形分の５０〜９０重量％が望ましい。５０％未
満ではインク吸収の均一性が不十分となり、９０％を越
えるとインク受容性被覆層の強度の低下が懸念されるの
で不適である。
【００１４】本発明の基紙の表面のインク受容性被覆層
に用いられる水性高分子接着剤としては、ポリビニルア
ルコールおよびその誘導体、カゼイン等の蛋白質、澱
粉、およびその澱粉誘導体、スチレン−ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の
共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステルお
よびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体等の
アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれら
の各種重合体のカルボキシル基、カチオン性基等の官能
基含有変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂
等の熱硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着剤、無水マレ
イン酸共重合樹脂系、ポリアクリルアミド系、ポリメチ
ルメタクリレート系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリ
エステル樹脂系、ポリビニルブチラール系、アルキッド
樹脂系等の合成樹脂系接着剤などの高分子物質が、好ま
しく用いられる。
に用いられる水性高分子接着剤としては、ポリビニルア
ルコールおよびその誘導体、カゼイン等の蛋白質、澱
粉、およびその澱粉誘導体、スチレン−ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の
共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステルお
よびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体等の
アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれら
の各種重合体のカルボキシル基、カチオン性基等の官能
基含有変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂
等の熱硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着剤、無水マレ
イン酸共重合樹脂系、ポリアクリルアミド系、ポリメチ
ルメタクリレート系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリ
エステル樹脂系、ポリビニルブチラール系、アルキッド
樹脂系等の合成樹脂系接着剤などの高分子物質が、好ま
しく用いられる。
【００１５】インク受容性被覆層における水性高分子接
着剤の使用比率は、全被覆層固形分の１０〜５０重量
％、好ましくは１０〜３５重量％である。１０％未満で
は接着力が不十分となり、被覆層の強度の低下が懸念さ
れる。一方、５０％を越えると接着性は大きくなるもの
の、顔料の使用比率が低下し、前記したようにインクの
吸収の均一性に問題が生じるので不適である。
着剤の使用比率は、全被覆層固形分の１０〜５０重量
％、好ましくは１０〜３５重量％である。１０％未満で
は接着力が不十分となり、被覆層の強度の低下が懸念さ
れる。一方、５０％を越えると接着性は大きくなるもの
の、顔料の使用比率が低下し、前記したようにインクの
吸収の均一性に問題が生じるので不適である。
【００１６】本発明で用いられるシート支持体としての
基紙は、通常の木材パルプを主原料として、添加剤とし
てアルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸等の内
添サイズ剤、硫酸バンド、カチオン澱粉等の定着剤、ク
レー、タルク、軽質炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸
化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等の
填料、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉等の紙力増
強剤等を適宜選択して内添し、公知の抄紙機で抄造され
た原紙に、前記の表面サイズ処理を施したステキヒトサ
イズ度（ＪＩＳ Ｐ−８１２２による）が１０〜５０秒
の基紙が好適に用いられる。
基紙は、通常の木材パルプを主原料として、添加剤とし
てアルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸等の内
添サイズ剤、硫酸バンド、カチオン澱粉等の定着剤、ク
レー、タルク、軽質炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸
化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等の
填料、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉等の紙力増
強剤等を適宜選択して内添し、公知の抄紙機で抄造され
た原紙に、前記の表面サイズ処理を施したステキヒトサ
イズ度（ＪＩＳ Ｐ−８１２２による）が１０〜５０秒
の基紙が好適に用いられる。
【００１７】基紙のサイズ度が１０秒未満では被覆層と
しての塗工量との関係でインクの裏抜け、インクの不規
則な広がり、染料の耐水性の低下等が懸念され、サイズ
度が５０秒を越えると、インク吸収性が不足し、その結
果、吸収性を一定の水準に維持するため基紙表面のイン
ク受容性被覆層を１０ｇ／ｍ2 を越えて大幅に厚くする
ことが必要になる。
しての塗工量との関係でインクの裏抜け、インクの不規
則な広がり、染料の耐水性の低下等が懸念され、サイズ
度が５０秒を越えると、インク吸収性が不足し、その結
果、吸収性を一定の水準に維持するため基紙表面のイン
ク受容性被覆層を１０ｇ／ｍ2 を越えて大幅に厚くする
ことが必要になる。
【００１８】本発明に用いられる基紙の坪量はプリント
の最終用途によって決定されるが、２０〜２００ｇ／ｍ
2 、望ましくは６０〜１２０ｇ／ｍ2 のものが好ましく
用いられる。本発明のための基紙の坪量はパルプ組成、
叩解条件、填料、サイズ剤、紙力増強剤等の各種助剤類
の種類と添加量の調製、乾燥条件、加圧条件等、使用す
る抄紙機に合わせた操業条件を適宜選択して行うことが
出来る。
の最終用途によって決定されるが、２０〜２００ｇ／ｍ
2 、望ましくは６０〜１２０ｇ／ｍ2 のものが好ましく
用いられる。本発明のための基紙の坪量はパルプ組成、
叩解条件、填料、サイズ剤、紙力増強剤等の各種助剤類
の種類と添加量の調製、乾燥条件、加圧条件等、使用す
る抄紙機に合わせた操業条件を適宜選択して行うことが
出来る。
【００１９】本発明の表面サイズ液の塗布方法にはサイ
ズプレス等の公知の塗布設備が用いられる。本発明の表
面サイズ液の塗布量は、基紙の両面で１〜４ｇ／ｍ2 が
適当である。塗布量が１ｇ／ｍ2 未満ではサイズ効果が
期待できず、ステキヒトサイズ度が低すぎて均一な塗工
層の形成ができず、不適である。一方、４ｇ／ｍ2 を越
えるとステキヒトサイズ度が高くなり過ぎて、インク吸
収性を上げるためにインク受容性被覆層を１０ｇ／ｍ2
を越えて厚く設ける必要があり、このため非常に高価と
なる他、ドット径が過小になるため不適である。
ズプレス等の公知の塗布設備が用いられる。本発明の表
面サイズ液の塗布量は、基紙の両面で１〜４ｇ／ｍ2 が
適当である。塗布量が１ｇ／ｍ2 未満ではサイズ効果が
期待できず、ステキヒトサイズ度が低すぎて均一な塗工
層の形成ができず、不適である。一方、４ｇ／ｍ2 を越
えるとステキヒトサイズ度が高くなり過ぎて、インク吸
収性を上げるためにインク受容性被覆層を１０ｇ／ｍ2
を越えて厚く設ける必要があり、このため非常に高価と
なる他、ドット径が過小になるため不適である。
【００２０】本発明のインク受容性被覆層を形成するた
めの塗工はブレードコーター、バーコーター、エアナイ
フコーター等の公知の塗工設備が応用される。基紙上に
インク受容性被覆層を設けたシートは、そのまま本発明
の記録用紙として使用することが可能であるが、例えば
スーパーカレンダー、グロスカレンダー等で処理し、表
面の平滑性を与えることも可能である。
めの塗工はブレードコーター、バーコーター、エアナイ
フコーター等の公知の塗工設備が応用される。基紙上に
インク受容性被覆層を設けたシートは、そのまま本発明
の記録用紙として使用することが可能であるが、例えば
スーパーカレンダー、グロスカレンダー等で処理し、表
面の平滑性を与えることも可能である。
【００２１】本発明で得られるインク吸収性被覆層の塗
工量は、最終用途によって決定され、インク吸収性、記
録特性、保存性等を満足させるかぎり不必要に多くする
必要はなく、１〜１０ｇ／ｍ2 の範囲から適宜選択して
用いられる。インク受容性被覆層が１ｇ／ｍ2 未満では
多くの場合インク吸収容量が不足し、画像が流れ出した
り、色にじみ込みが生じ、画像がぼけてしまったり、乾
燥が遅くロールにインクが付着し、汚れてしまう。しか
しながら、１０ｇ／ｍ2 を越えるインク受容性被覆層を
設けると、塗工層が厚いため紙との接着性が弱くなり、
ヘッドノズルの目づまりのような問題を生じることが多
く、さらにコスト的にも高価なものとなる。
工量は、最終用途によって決定され、インク吸収性、記
録特性、保存性等を満足させるかぎり不必要に多くする
必要はなく、１〜１０ｇ／ｍ2 の範囲から適宜選択して
用いられる。インク受容性被覆層が１ｇ／ｍ2 未満では
多くの場合インク吸収容量が不足し、画像が流れ出した
り、色にじみ込みが生じ、画像がぼけてしまったり、乾
燥が遅くロールにインクが付着し、汚れてしまう。しか
しながら、１０ｇ／ｍ2 を越えるインク受容性被覆層を
設けると、塗工層が厚いため紙との接着性が弱くなり、
ヘッドノズルの目づまりのような問題を生じることが多
く、さらにコスト的にも高価なものとなる。
【００２２】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部および％とあるのは、す
べて「固形分重量部」および「固形分重量％」を示す。
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部および％とあるのは、す
べて「固形分重量部」および「固形分重量％」を示す。
【００２３】実施例１ 軽質炭酸カルシウム２５部を、広葉樹晒クラフトパルプ
８０部、針葉樹晒クラフトパルプ２０部のスラリー中に
添加し、カチオン澱粉１部、アルキルケテンダイマー系
中性サイズ剤０．０５部を添加し、十分に混合して抄紙
原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて湿紙を形成し、ヤ
ンキードライヤーの表面にフェルト面を密着させ、水分
を１０％まで乾燥させ、サイズプレスで塗料−１を両面
で１．５ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分７％まで乾燥させ
て米坪７０ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は１２秒であった。得られた上質紙の片面
に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料
−２を５ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
８０部、針葉樹晒クラフトパルプ２０部のスラリー中に
添加し、カチオン澱粉１部、アルキルケテンダイマー系
中性サイズ剤０．０５部を添加し、十分に混合して抄紙
原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて湿紙を形成し、ヤ
ンキードライヤーの表面にフェルト面を密着させ、水分
を１０％まで乾燥させ、サイズプレスで塗料−１を両面
で１．５ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分７％まで乾燥させ
て米坪７０ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は１２秒であった。得られた上質紙の片面
に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料
−２を５ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
【００２４】 塗料−１ 成 分 量 澱 粉 （王子エースＡ：王子コーンスターチ製） ９９．８部 スチレン−マレイン酸共重合体系表面サイズ剤 （ポリマロン３８５：荒川化学製、固形分２５％） ０．２部 塗料−２ 成 分 量 微粒子珪酸 （ファインシール：徳山曹達製） １００部 ポリビニルアルコール （ＰＶＡ２１７：クラレ製） ２５部
【００２５】実施例２ 実施例１と同様にして、但しサイズプレスで塗料−３を
両面で３ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分８％まで乾燥させ
て米坪７２ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は３２秒であった。得られた上質紙の片面
に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料
−２を７ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
両面で３ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分８％まで乾燥させ
て米坪７２ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は３２秒であった。得られた上質紙の片面
に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料
−２を７ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
【００２６】 塗料−３ 成 分 量 ポリビニルアルコール （ＰＶＡ１０５：クラレ製） ９９．８部 スチレン−アクリル系共重合体表面サイズ剤 （ポリマロン３６５−２５：荒川化学製、固形分２５％） ０．２部
【００２７】実施例３ 実施例１と同様にして、軽質炭酸カルシウム３０部を、
広葉樹晒クラフトパルプ８０部、針葉樹晒クラフトパル
プ２０部のスラリー中に添加し、カチオン澱粉１部、ア
ルキルケテンダイマー系中性サイズ剤０．０５部を添加
し、十分に混合して抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を
用いて湿紙を形成し、ヤンキードライヤーの表面にフェ
ルト面を密着させ、水分を１５％まで乾燥させ、サイズ
プレスで塗料−４を両面で２ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水
分８％まで乾燥させて米坪７５ｇ／ｍ2 の上質紙を製造
した。得られた上質紙の灰分は１４．２％（炭酸カルシ
ウム換算）、ステキヒトサイズ度は１３秒であった。得
られた上質紙の片面に実験室においてテストバーコータ
ーを用いて塗料−２を６ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥し
て被覆層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。
広葉樹晒クラフトパルプ８０部、針葉樹晒クラフトパル
プ２０部のスラリー中に添加し、カチオン澱粉１部、ア
ルキルケテンダイマー系中性サイズ剤０．０５部を添加
し、十分に混合して抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を
用いて湿紙を形成し、ヤンキードライヤーの表面にフェ
ルト面を密着させ、水分を１５％まで乾燥させ、サイズ
プレスで塗料−４を両面で２ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水
分８％まで乾燥させて米坪７５ｇ／ｍ2 の上質紙を製造
した。得られた上質紙の灰分は１４．２％（炭酸カルシ
ウム換算）、ステキヒトサイズ度は１３秒であった。得
られた上質紙の片面に実験室においてテストバーコータ
ーを用いて塗料−２を６ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥し
て被覆層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。
【００２８】 塗料−４ 成 分 量 ポリビニルアルコール （ＰＶＡ１０５：クラレ製） ９５．３部 スチレン−マレイン酸共重合体系表面サイズ剤 （ポリマロン３８５：荒川化学製、固形分２５％） ４．７部
【００２９】実施例４ 実施例３と同様にして、但しサイズプレスで塗料−５を
両面で３．５ｇ／ｍ2塗布、乾燥し、水分８％まで乾燥
させて米坪７２ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた
上質紙の灰分は１４．２％（炭酸カルシウム換算）、ス
テキヒトサイズ度は４５秒であった。得られた上質紙の
片面に実験室においてテストブレードコーターを用いて
塗料−２を５ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を
形成し、インクジェット記録用紙を製造した。
両面で３．５ｇ／ｍ2塗布、乾燥し、水分８％まで乾燥
させて米坪７２ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた
上質紙の灰分は１４．２％（炭酸カルシウム換算）、ス
テキヒトサイズ度は４５秒であった。得られた上質紙の
片面に実験室においてテストブレードコーターを用いて
塗料−２を５ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を
形成し、インクジェット記録用紙を製造した。
【００３０】 塗料−５ 成 分 量 澱 粉 （王子エースＢ：王子コーンスターチ製） ６５部 ポリビニルアルコール （ＰＶＡ１０５：クラレ製） ３０．３部 スチレン−アクリル系共重合体表面サイズ剤 （ポリマロン３５６−２５：荒川化学製、 固形分２５％） ４．７部
【００３１】比較例１ 実施例１と同様にして、軽質炭酸カルシウム２５部を、
広葉樹晒クラフトパルプ８０部、針葉樹晒クラフトパル
プ２０部のスラリー中に添加し、カチオン澱粉１部、ア
ルキルケテンダイマー系中性サイズ剤０．０５部を添加
し、十分に混合して抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を
用いて米坪７０ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた
上質紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ス
テキヒトサイズ度は３秒であった。得られた上質紙の片
面に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗
料−２を５ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形
成し、インクジェット記録用紙を製造した。
広葉樹晒クラフトパルプ８０部、針葉樹晒クラフトパル
プ２０部のスラリー中に添加し、カチオン澱粉１部、ア
ルキルケテンダイマー系中性サイズ剤０．０５部を添加
し、十分に混合して抄紙原料とし、長網多筒式抄紙機を
用いて米坪７０ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた
上質紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ス
テキヒトサイズ度は３秒であった。得られた上質紙の片
面に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗
料−２を５ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形
成し、インクジェット記録用紙を製造した。
【００３２】比較例２ 実施例１と同様にして、但しサイズプレスで塗料−６を
両面で３ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分８％まで乾燥させ
て米坪７２ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は９秒であった。得られた上質紙の片面に
実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料−
２を７ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
両面で３ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分８％まで乾燥させ
て米坪７２ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は９秒であった。得られた上質紙の片面に
実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料−
２を７ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
【００３３】 塗料−６ 成 分 量 澱 粉 （王子エースＡ：王子コーンスターチ製） １００部
【００３４】比較例３ 実施例１と同様にして、但しサイズプレスで塗料−７を
両面で３ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分７％まで乾燥させ
て米坪７０ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は１６秒であった。得られた上質紙の片面
に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料
−２を６ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
両面で３ｇ／ｍ2 塗布、乾燥し、水分７％まで乾燥させ
て米坪７０ｇ／ｍ2 の上質紙を製造した。得られた上質
紙の灰分は１３．０％（炭酸カルシウム換算）、ステキ
ヒトサイズ度は１６秒であった。得られた上質紙の片面
に実験室においてテストブレードコーターを用いて塗料
−２を６ｇ／ｍ2 の割合で塗工、乾燥して被覆層を形成
し、インクジェット記録用紙を製造した。
【００３５】 塗料−７ 成 分 量 ポリビニルアルコール （ＰＶＡ１０５：クラレ製） ９７部 オレフィン系重合体表面サイズ剤 （ポリマロン４８２：荒川化学製、固形分２５％） ３部
【００３６】これらの各塗工紙の評価結果を表１に示
す。インクジェット記録特性の評価は次の方法によっ
た。記録性能 インクジェットプリンター（ＩＯ−７３５Ｘ：ＳＨＡＲ
Ｐ社製）を用い、インク吸収性、インクの発色濃度の均
一性、発色の鮮やかさ及びドットの形状について行っ
た。インク吸収性の評価は、プリントしたインクが乾燥
するまでの秒数を測定した。５秒以下を○、６〜１０秒
を△、１１秒以上を×で示した。インクの発色濃度の均
一性は、べた印字をして、無作為に選んだ２０ヵ所の光
学濃度をマクベス濃度計( Kollmorgen Corp 製）で測定
し、ばらつきが０．０５以下を○、０．０６〜０．１を
△、０．１１以上を×で示した。発色の鮮やかさは、イ
エロー、マゼンタ、シアンのカラーインクの発色を目視
で評価した。発色の良いものから○、△、×で示した。
ドットの形状は真円に近いものから○、△、×で示し
た。これらの各塗工紙の評価結果を表１に示す。
す。インクジェット記録特性の評価は次の方法によっ
た。記録性能 インクジェットプリンター（ＩＯ−７３５Ｘ：ＳＨＡＲ
Ｐ社製）を用い、インク吸収性、インクの発色濃度の均
一性、発色の鮮やかさ及びドットの形状について行っ
た。インク吸収性の評価は、プリントしたインクが乾燥
するまでの秒数を測定した。５秒以下を○、６〜１０秒
を△、１１秒以上を×で示した。インクの発色濃度の均
一性は、べた印字をして、無作為に選んだ２０ヵ所の光
学濃度をマクベス濃度計( Kollmorgen Corp 製）で測定
し、ばらつきが０．０５以下を○、０．０６〜０．１を
△、０．１１以上を×で示した。発色の鮮やかさは、イ
エロー、マゼンタ、シアンのカラーインクの発色を目視
で評価した。発色の良いものから○、△、×で示した。
ドットの形状は真円に近いものから○、△、×で示し
た。これらの各塗工紙の評価結果を表１に示す。
【００３７】
【表１】
【００３８】表１からわかるように、実施例及び比較例
により得られたインクジェット記録用紙は、発色の鮮や
かさに関しては殆ど差はなかったが、インク吸収性、発
色濃度の均一性、ドットの形状に関しては実施例で得ら
れたインクジェット記録用紙の方が比較例のものより優
れている。
により得られたインクジェット記録用紙は、発色の鮮や
かさに関しては殆ど差はなかったが、インク吸収性、発
色濃度の均一性、ドットの形状に関しては実施例で得ら
れたインクジェット記録用紙の方が比較例のものより優
れている。
【００３９】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター記録
用紙は、インクの吸収性が優れているだけでなく、均一
なインク吸収が得られるため、均質で優れた発色とドッ
トの形状を有し、高速のインクジェットプリンティング
を可能とするという効果を奏する。
用紙は、インクの吸収性が優れているだけでなく、均一
なインク吸収が得られるため、均質で優れた発色とドッ
トの形状を有し、高速のインクジェットプリンティング
を可能とするという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−74340（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−149398（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−33298（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−299174（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−16078（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−160674（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−1584（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 5/00
Claims (1)
- 【請求項１】 セルロースパルプを主成分とする原紙
に、水性高分子接着剤と、スチレン−アクリル系共重合
体またはスチレン−マレイン酸共重合体との水性混合液
で表面サイズ処理を施したステキヒトサイズ度１０〜５
０秒の基紙の１面上に、白色顔料と水性高分子接着剤を
主成分としたインク受容性被覆層を設けたことを特徴と
する水性インクジェット記録用紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04322254A JP3102168B2 (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | インクジェット記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04322254A JP3102168B2 (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | インクジェット記録用紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06143799A JPH06143799A (ja) | 1994-05-24 |
| JP3102168B2 true JP3102168B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=18141609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04322254A Expired - Fee Related JP3102168B2 (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | インクジェット記録用紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3102168B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6494990B2 (en) | 1995-08-25 | 2002-12-17 | Bayer Corporation | Paper or board with surface of carboxylated surface size and polyacrylamide |
| US5824190A (en) * | 1995-08-25 | 1998-10-20 | Cytec Technology Corp. | Methods and agents for improving paper printability and strength |
| JP5097462B2 (ja) * | 2007-07-23 | 2012-12-12 | メッツォ ペーパー インコーポレイテッド | 紙又は板紙の製造方法 |
-
1992
- 1992-11-09 JP JP04322254A patent/JP3102168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06143799A (ja) | 1994-05-24 |
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