JP2005262705A - インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、顔料インクで印字した際に、非印字部と画像部との間の光沢差が低減され、光沢感、インク溢れ耐性、耐水性及びスリ傷耐性が改良されたインクジェット記録媒体とそれを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
【解決手段】 支持体上にインクジェット画像記録層を有し、該インクジェット画像記録層の平均屈折率が1.5以上であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法に関する。
近年、インクジェット記録方式の進歩は目覚しいものがある。インクジェット記録は、細いノズルから色材を含むインク液をインクジェット記録媒体上に吐出して画像を形成する方式のため、当初から色材としては水に溶ける水溶性染料が用いられていた。インクジェット記録媒体も、高画質化のために染料をインク液とともにインクジェット記録媒体の中に取り込む、いわゆる膨潤型、または空隙型と言われるインクジェット専用の記録媒体が登場しており、染料の滲み、ブリーディング防止等の画質向上、耐光性、耐オゾン褪色等の画像保存性を目標に開発が進められて、今日に至っている。しかしながら、染料では、染料自身の耐久性が低いために、高い画像保存性を求められる画像を得ることができなかった。
一方、高い画像保存性を目指して、色材に顔料を使用するインク液を用いるインクジェットが提案されている。これは、顔料を分散したインクを用いたものであり、顔料自身が高い耐光性、耐オゾン褪色性を有しているため、得られた画像の画像保存性は、染料を用いたものを比べると著しく高めることができる。しかしながら、顔料を用いたインクでは、顔料がインクジェット記録媒体の中に染み込まず表面に析出する結果、顔料により作られた画像部とインクが載っていない白地の部分とで光沢が異なる、画像の高濃度部で表面が荒れる等の画質の大きな課題、擦るとスリ傷ができる等擦過性が悪いという課題が浮上してきた。
この問題と解決するために、一般には表面を凹凸にして、反射光を拡散させ光沢差を目立たせなくさせるとともに、接触面積を減らしたインクジェット記録媒体が、顔料インク用として用いられている。しかしながら、表面を凹凸にした結果、光沢が弱くザラザラした画像しか得られない欠点があった。
均一な光沢を向上させる試みとしては、顔料定着層と溶剤吸収層とを機能分離させる方法(例えば、特許文献1、2参照。)、屈折率1.65以上の球状粒子を表面に配置することにより、60°光沢の高いインクジェット記録媒体(例えば、特許文献3参照。)、保護層とインク受容層の2層構成で、保護層に酸化チタンとコロイダルシリカを入れて、画像色彩性、塗膜強度を上げる試み(例えば、特許文献4参照。)がある。確かにこの方法で塗膜強度が上がり、擦り等に対して強くなるが、これらの方法でも顔料インクを用いて得られる画像内での光沢差、特に白地と画像部の光沢差があるため、不均一な光沢を与えてしまい、均一な光沢画像を得るには至らないのが現状である。
特開2000−127613号公報 特開2002−211113号公報 特開2001−328341号公報 特開2001−10212号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、顔料インクで印字した際に、非印字部と画像部との間の光沢差が低減され、光沢感、インク溢れ耐性、耐水性及びスリ傷耐性が改良されたインクジェット記録媒体とそれを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
支持体上にインクジェット画像記録層を有し、該インクジェット画像記録層の平均屈折率が1.5以上であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
(請求項2)
前記インクジェット画像記録層の少なくとも1層が、平均屈折率が2.1〜2.9の無機微粒子及びバインダーを含有する表面層であることを特徴とする請求項1にインクジェット記録媒体。
(請求項3)
前記表面層の表面粗さRa(μm)と前記無機微粒子の平均屈折率との積が1.7μm以下であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項4)
前記表面層の無機微粒子が、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム及びシリカから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項5)
前記表面層が、カチオン性ポリマーを含有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項6)
前記インクジェット画像記録層の少なくとも1層が、前記表面層と前記支持体との間に設けた溶媒吸収層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項7)
前記溶媒吸収層が、平均屈折率が1.3〜1.7で、平均粒径が1〜200nmである無機微粒子及びバインダーを含有する多孔質層であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項8)
前記多孔質層が、カチオン性ポリマーを含有することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項9)
前記支持体がレジンコート紙であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
(請求項10)
少なくとも水溶性溶媒と顔料とを含有するインクを、請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体に吐出して画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明により、顔料インクで印字した際に、非印字部と画像部との間の光沢差が低減され、光沢感、インク溢れ耐性、耐水性及びスリ傷耐性が改良されたインクジェット記録媒体とそれを用いたインクジェット記録方法を提供することができる。
本発明者は鋭意研究の結果、塗設されたインクジェット画像記録層の平均屈折率が1.5以上であることが重要であることを突き止め、本発明に至った。つまり、インクジェット画像記録層の白地部分と画像部分に亘って均一な光沢感を得るためには、平滑な表面を作製させることが必要であるが、画像部分の平均屈折率が顔料の付与により高くなり、白地部分の平均屈折率との差による反射率が光沢差を発現させているため、白地部分の平均屈折率を1.5以上とすることが必要との結論に至り、本発明となった。
上記構成に加えて、インクジェット画像記録層の少なくとも1層として、平均屈折率が2.1〜2.9の無機微粒子とバインダーを含有する表面層を有するインクジェット記録媒体により、スリ傷耐性が高くなる他に、白地と画像部に亘って均一な光沢感が得られ、例え傷が付いても目立ちにくい画像が得られるインクジェット記録媒体が得られることを見出した。
また、表面層の表面粗さと表面層の無機微粒子の平均屈折率との積を1.7μm以下にすると、光沢値が上がり、見た目にも銀塩に近い画像が得られること、更に表面層と支持体の間に、インクジェット画像記録層の1つとして溶媒吸収層を設けることにより、インクジェット記録時のインク溢れによる画質の劣化を防止することができる。
更に、この溶媒吸収層が、平均屈折率が1.3〜1.7で、平均粒径が1〜200nmである無機微粒子とバインダーを含有する多孔質層を有することにより、インク吸収容量が更に多くなるので、インク溢れを更に防止することができ、表面層にシリカを含有させることにより、インク吸収速度を速めることができるので、インクジェット記録時のインク溢れによる画質の劣化を防止することができ、表面層にカチオン性ポリマーを含有させることにより、顔料の定着性を高め、滲みを向上させることができ、多孔質層にカチオン性ポリマーを含有させることにより、多孔質層に含有される無機微粒子の分散性を高めることができるので、表面粗さを下げ、光沢を上げる効果がある。また、支持体としてレジンコート紙を用いることにより、更に耐水性を高めることができる。
以下、本発明の詳細について、順次説明する。
本発明のインクジェット記録媒体(以下、単に記録媒体ともいう)では、支持体上に有するインクジェット画像記録層の平均屈折率が1.5以上であることを特徴とする。
本発明でいうインクジェット画像記録層とは、支持体上の設けられた全ての構成層を意味し、例えば、詳細は後述する本発明に係る表面層、溶媒吸収層の総称である。
本発明のインクジェット記録媒体におけるインクジェット画像記録層の平均屈折率の測定法としては、インクジェット記録媒体の多くが、支持体として紙もしくは白色レジンコート紙等の不透明な支持体であり、光が透過しにくいため、通常の屈折率の測定法を適用することが難しく、例えば、下記の方法により測定を行う。
屈折率が1.4以下(高いと影響がでてくるため測定しにくい)の屈折率既知の液体をアッベ屈折計のプリズム部分にたらし、断面をカミソリ、ガラスナイフ等の鋭利なナイフで露出させた測定対象物であるインクジェット記録媒体の断面を、切断面が光源側になるようにして、インクジェット画像記録層を下向きにして、空隙部分に液体を滲みこませる。インクジェット記録媒体の上に厚さ5mm程度のステンレス板を乗せて重石にして、インクジェット媒体が反ったりしないように密着させる。もし質量不足ならば、更にその上に分銅等を乗せる。次いで、断面方向から白色灯光源で照明して、通常のようにアッベ屈折計で輝線を読む。屈折率既知の液体の屈折率で輝線が現れ、更に本発明に係るインクジェット画像記録層の平均屈折率に相当する輝線が現れるのでその値を読み取る。
このとき使用する液体に水を使用すると安全性の点でも好ましく、測定前に測定条件での屈折率を通常の測定方法で確認しておくことが好ましい。
次いで、本発明のインクジェット記録媒体の各構成要素について説明する。
〔表面層〕
本発明のインクジェット記録媒体においては、インクジェット画像記録層の少なくとも1層が、平均屈折率が2.1〜2.9の無機微粒子及びバインダーを含有する表面層であることが好ましい。
(無機微粒子)
表面層に用いられる無機微粒子(無機フィラーともいう)は、平均屈折率が2.1〜2.9の無機微粒子である。
本発明において平均屈折率とは、無機微粒子が1種類からなる場合はその屈折率を言う。複数種からなる場合は各無機微粒子の質量分率で平均化した屈折率であり、各単独の無機微粒子の屈折率及び無機微粒子の組成比から質量分率によって計算で求めることが可能である。例えば、酸化チタン(屈折率=2.76):シリカ(屈折率=1.44)=2:1(質量比)の組成からなる無機微粒子の平均屈折率は、(2.76×2/3)+(1.44×1/3)=2.32と求められる。無機微粒子の屈折率については、多数の測定値が公知文献に掲載されている。
このような無機微粒子としては、酸化チタン(ルチル型、屈折率=2.76)、酸化チタン(アナターゼ型、2.52)、酸化亜鉛(2.02)、酸化ジルコニウム(2.40)、酸化セリウム(2.21)、三酸化二鉄(2.9)、酸化アンチモン(2.19)等が挙げられる。中でも酸化チタン、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムから選ばれる1種であることが記録媒体表面の白地を確保する点から好ましい。また、平均屈折率が2.1〜2.9の範囲内にあれば、個々の無機微粒子としてはこれより屈折率が低い無機微粒子、例えば、α−アルミナ(1.8)、γ−アルミナ(1.7)、アルミナ(1.56)、水酸化マグネシウム(1.52)、シリカ(1.44)、酸化スズ(2.093)を併用することができる。特に、酸化チタンは、屈折率が高く、少量で大きな効果をもたらすため、コストの点から特に好ましい。
また、表面層の表面粗さRa(μm)と上記平均屈折率の積が1.7μm以下であることが好ましい。積が1.7μmより大きくても白地と画像で均一な光沢が得られるが、1.7μm以下であると、60°光沢値が上がり、更によい光沢を得ることができる。本発明における表面粗さの測定は、WYKO社製、RST/PLUSを用いて測定することができる。表面粗さは光散乱防止の観点からできるだけ小さいことが好ましい。光散乱は表面粗さと表面層の屈折率とが影響するが、本発明においては上記のように表面層に高屈折率の微粒子を使用することから表面粗さを特に小さくすることが好ましく、その積が一定の値、1.7μm以下であることが好ましい。
平均屈折率が2.1〜2.9の無機微粒子の平均一次粒子径は1〜200nmが必要である。平均一次粒子径がこの範囲内にあれば特に制約はないが、5〜80nmの範囲が特に好ましい、1nm以上とすることで表面のインクが通る隙間が大きくなるので、更にインク吸収が向上し、インク溢れを一層防止することができる。200nmより小さいと、表面粗さが小さくなるので、光沢を一層向上させることができる。
(バインダー)
表面層のバインダーとしては、従来公知の親水性樹脂が用いられる。公知の親水性樹脂としては、例えば、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、プルラン、ポリビニルアルコールまたはその誘導体、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、水溶性ポリビニルブチラール等を挙げることができる。
バインダーの添加量は、表面層の無機粒子を脱着させない量ならば制限はないが、無機微粒子に対して質量比で、1〜200%の範囲で用いられる。好ましくは5〜50%である。1%より大きいと、表面層の結合が強固になり、スリ傷耐性が更に向上する。200%より小さいと、インク吸収性が高まり、インク溢れを一層防止することができる。
表面層を形成する塗布液中には、各種の添加剤を添加することができる。そのような添加剤としては、例えば、カチオン性ポリマー、架橋剤、界面活性剤(カチオン、ノニオン、アニオン、両性)、白地色調調整剤、蛍光増白剤、防黴剤、粘度調整剤、低沸点有機溶媒、高沸点有機溶媒、ラテックスエマルジョン、退色防止剤、紫外線吸収剤、多価金属化合物(水溶性もしくは非水溶性)、マット剤、シリコンオイル等が挙げられるが、中でもカチオン性ポリマーは、印字後の耐水性や耐湿性を改良するために好ましい。
カチオン性ポリマーとしては、第1〜3級アミノ基及び第4級アンモニウム塩基を有するカチオン性ポリマーが用いられるが、経時での変色や耐光性の劣化が少ないこと、染料の媒染能が充分高いこと等から、第4級アンモニウム塩基を有するカチオン性ポリマーが好ましい。
好ましいカチオン性ポリマーは、上記第4級アンモニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他のモノマーとの共重合体または縮重合体として得られる。
カチオン性ポリマーの例としては、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ジシアンジアミドポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリアルキレンポリアミンジシアンジアミドアンモニウム塩縮合物、ジシアンジアミドホルマリン縮合物、エピクロルヒドリン・ジアルキルアミン重縮合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・SO2共重合物、ポリビニルイミダゾール、ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール共重合体、ポリビニルピリジン、ポリアミジン、キトサン、カチオン化澱粉、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド重合物、(2−メタクロイルオキシ)トリメチルアンモニウムクロライド重合物、ジメチルアミノエチルメタクリレート重合物等が挙げられる。
表面層の膜厚は特に限定する必要がないが、塗膜形成の観点から、0.01〜100μmが好ましい。この範囲では、塗布故障等を起こさずに均一な塗膜を得ることができる。更に好ましくは、光の干渉縞を防ぐ観点から0.01〜0.3μmまたは1.2〜100μmであり、更に好ましくは0.02〜0.3μmまたは1.2〜20μmである。
インク吸収容量を増やし、濃度の高い画像を得るためには、表面層と支持体の間に溶媒吸収層を設けることが好ましい。溶媒吸収層としては、大きく分けて膨潤層と多孔質層がある。
〔溶媒吸収層〕
本発明の記録媒体においては、インク吸収容量を増やし、濃度の高い画像を得るためには、表面層と支持体の間に溶媒吸収層を設けることが好ましい。溶媒吸収層としては、大きく分けて膨潤層と多孔質層があり、本発明の記録媒体においては、溶媒吸収層が、平均屈折率が1.3〜1.7で、平均粒径が1〜200nmである無機微粒子及びバインダーを含有する多孔質層であることが好ましい。
(多孔質層)
〈無機微粒子〉
多孔質層は、無機微粒子と水溶性バインダーを混合して塗布したもので、層内に空隙を形成することを特徴としている。多孔質層に用いられる無機微粒子は、平均屈折率が1.3〜1.7、平均粒径が1〜200nmの無機微粒子である。
多孔質層に用いられる無機微粒子の平均屈折率は、前記表面層に用いられる無機微粒子の平均屈折率と同義である。平均粒径は、透過型電子顕微鏡(TEM)写真の投影面積(少なくとも100個以上に対し求める)の平均値から得られる円換算平均粒径を、球形換算して求める。
このような無機微粒子としては、γ−アルミナ(1.7)、アルミナ(1.56)、水酸化マグネシウム(1.52)、シリカ(1.44)等が挙げられる。中でもシリカ微粒子、またはアルミナ粒子を用いると空隙を多くすることができるので、溶媒吸収量が多く得られることから好ましい。特に好ましくはシリカ微粒子である。シリカ微粒子としては、通常の湿式法で合成されたシリカ、気相法で合成されたシリカ等が好ましく用いられるが、空隙を多くすることから気相法で合成された微粒子シリカが特に好ましい。
湿式シリカとは、珪酸ソーダ等を原料として沈降法またはゲル法により合成されたものである。湿式シリカの平均粒径は1〜200nmが必要である。平均粒径がこの範囲内にあれば、個々の湿式シリカの一次粒子径に関する下限に特に制約はないが、シリカ粒子の製造安定性の観点から3nm以上であり、皮膜の透明性の観点から200nm以下であることが好ましい。
気相法シリカとは、四塩化ケイ素等と水素を原料とし、燃焼法により合成されるものである。
湿式シリカ、気相法シリカの粒径については、平均一次粒子径は1〜200nmが好ましく、更に好ましくは1〜50nmである。平均一次粒子径がこの範囲内にあれば、個々のシリカの一次粒子径に関する下限に特に制約はないが、一次粒径分布における変動係数は0.4以下であることが好ましく、より好ましくは、0.01〜0.4である。変動係数が0.4より大きい場合には空隙率が低減する。粒径がこの範囲にあれば、表面表面への影響も少なく、更に高い光沢が得られる。シリカ等の一次粒径分布における変動係数は、空隙層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、1000個の任意の一次粒子の粒径を求めてその粒径分布の標準偏差を数平均粒径値で割った値として求められる。ここで個々の粒径はその投影面積に等しい円を仮定した時の直径で表したものである。
アルミナまたはアルミナ水和物は、結晶性であっても非晶質であってもよく、また不定形粒子、球状粒子、針状粒子等任意の形状のものを使用することができる
本発明のインクジェット記録媒体において、多孔質層のバインダーに対する無機微粒子の比率は、質量比で2〜50倍であることが好ましい。質量比が2倍以上であれば、多孔質層の空隙率は良好であり、充分な空隙容量が得やすく、過剰のバインダーがインクジェット記録時に膨潤して空隙を塞ぐことを避けられる。一方、この比率が50倍以下の場合には、多孔質層を厚膜で塗布した際に、ひび割れが生じにくく好ましい。特に好ましいバインダーに対する無機微粒子の比率は、2.5〜20倍であり、乾燥塗膜の折れ割れ耐性という観点から5〜15倍がより好ましい。
高空隙率の多孔質層を得るためには、BET法により測定される比表面積が100m2/g以上であることが好ましい。また、比表面積の下限は写真に近い光沢が得られる観点から40m2/g以上であることが好ましい。なお、本発明でいうBET法とは、気相吸着等温線から1g当たりの表面積を求める方法により比表面積を測定する方法である。
特に、本発明に係る多孔質層は、単位面積当たり15〜40ml/m2の容量を持つことが好ましい。この容量とは、単位体積の塗膜を水につけたときに発生した気泡の体積、塗膜が吸収しうる水の体積、または、最終的に得られるインクジェット記録媒体を、J.TAPPI 51に規定される紙及び板紙の液体吸収性試験方法(ブリストー法)で測定したときの、接触時間が2秒における液体転移量等で定義される。
〈バインダー〉
多孔質層のバインダーとしては、表面層のバインダーとして用いられるものを使用することができ、例えば、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、プルラン、ポリビニルアルコールまたはその誘導体、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、水溶性ポリビニルブチラール等を挙げることができる。
〈各種添加剤〉
多孔質層を形成する塗布液中には、各種の添加剤を添加することができる。そのような添加剤としては、例えば、カチオン性ポリマー、架橋剤、界面活性剤(カチオン、ノニオン、アニオン、両性)、白地色調調整剤、蛍光増白剤、防黴剤、粘度調整剤、低沸点有機溶媒、高沸点有機溶媒、ラテックスエマルジョン、退色防止剤、紫外線吸収剤、多価金属化合物(水溶性もしくは非水溶性)、マット剤、シリコンオイル等が挙げられるが、中でもカチオン性ポリマーは、無機微粒子の分散を促進して多孔質層を平滑にする結果、表面のRaを下げる効果があることから、特に好ましい。
本発明に係る多孔質層で用いられるカチオン性ポリマーは、一般には、上記表面層で記載したカチオン性ポリマーと同じものを用いてもよい。好ましいカチオン性ポリマーは、上記第4級アンモニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他のモノマーとの共重合体または縮重合体として得られる。
カチオン性ポリマーの例としては、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ジシアンジアミドポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリアルキレンポリアミンジシアンジアミドアンモニウム塩縮合物、ジシアンジアミドホルマリン縮合物、エピクロルヒドリン・ジアルキルアミン重縮合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・SO2共重合物、ポリビニルイミダゾール、ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール共重合体、ポリビニルピリジン、ポリアミジン、キトサン、カチオン化澱粉、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド重合物、(2−メタクロイルオキシ)トリメチルアンモニウムクロライド重合物、ジメチルアミノエチルメタクリレート重合物等を挙げることができる。
本発明に係る多孔質層では、耐水性を向上させるため、多価金属化合物を用いてもよい。例えば、Al3+、Zr2+等の硫酸塩、塩化物、硝酸塩、酢酸塩等で用いられる。なお、塩基性ポリ水酸化アルミニウムや酢酸ジルコニル等の無機ポリマー化合物も、好ましい水溶性多価金属化合物の例に含まれる。これらの水溶性多価金属イオンは、記録用紙1m2当たり、概ね0.05〜20ミリモル、好ましくは0.1〜10ミリモルの範囲で用いられる。
本発明のインクジェット記録媒体に係る多孔質層においては、多価金属化合物と共に、エポキシ基を有する有機ポリマーを含有してもよい。多孔質層にエポキシ基を有する有機ポリマーを用いることにより、インクの吸収速度を高めることができる。これは、架橋することによりポリビニルアルコールの膨潤を抑制し、空隙によるインク吸収速度が阻害されないことによる。
更に、塗布製造時のひび割れ防止のために、多価金属化合物とエポキシ基を有する有機ポリマーに加えて、アミノ酸を含有してもよい。
また、本発明に係る多孔質層には、炭素−炭素不飽和結合を複数個有する化合物を含有してもよい。
分子内に非芳香族性の炭素−炭素不飽和結合を複数個有する化合物の具体例としては、ブタジエン単独あるいは他の重合性モノマーを共重合させた樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、C5石油樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン系樹脂等の樹脂及び、ジアリルフタレート、トリアリルオキシ−1,3,5−トリアジンペンタエリスリトールテトラ(メタ)クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等の重合性基を複数個有する重合体等が挙げられるが、これらの例に限定されるものではない。炭素−炭素不飽和結合を複数個有する化合物の分子量としては、臭気等の点から1000以上が好ましく、インク吸収性等の点から更に10000以下であることが好ましい。
これらの化合物の中では、ブタジエンまたはイソプレン単量体を含む重合体が好ましく、末端を水酸基、カルボキシル基、アミノ基、マレイン酸無水物等で変性したポリブタジエン、あるいはスチレン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸エステル等との共重合したポリブタジエン、ポリイソプレン等が挙げられるが、その中でもポリブタジエンまたはポリイソプレンが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録媒体は、塗布時のひび割れ及びインク吸収性を更に改良するために、尿素化合物を含有してもよい。含有してもよい尿素化合物としては、具体的には尿素、ビウレット、セミカルバジド塩酸塩、ビウレア、1−メチル尿素、1,1−ジメチル尿素、1,3−ジメチル尿素、1,1,3−トリメチル尿素、1,1,3,3−テトラメチル尿素、1−エチル尿素、1,1−ジエチル尿素、1,3−ジエチル尿素、1,1,3−トリエチル尿素、1−(n−プロピル)尿素、1−(n−ブチル)尿素、1−(tert−ブチル)尿素、1−アリル尿素、1,3−ジアリル尿素、1−フェニル尿素、1,1−ジフェニル尿素、1,3−ジフェニル尿素、1−(o−トリル)尿素、1−(m−トリル)尿素、フェニルアセチル尿素、1−(ベンジル)尿素、1−ヒドロキシ尿素、1,3−ビス(トリメチルシリル)尿素、ビス(ペンタメチレン)尿素、2−イミダゾロン、バルビツル酸、1,3−ジシクロヘキシル尿素、ニトロソ尿素、ジシアンジアミジン、ヒダントイン等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。これらの中でも尿素が好ましい。
本発明のインクジェット記録媒体においては、塗布液の表面張力を調整するためにいずれかの層にフッ素系界面活性剤を含有してもよい。フッ素系界面活性剤としては、アニオン型、カチオン型、ノニオン型、ベタイン型のいずれのタイプでもよく、また低分子でも高分子でもよい。例えば、パーフルオロアルキルスルフォン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルケニルスルフォン酸塩、パーフルオロアルケニルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルケニルポリオキシエチレンエーテル、パーフルオロアルキル第4級アンモニウム塩、パーフルオロアルケニル第4級アンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルケニルベタイン、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー、パーフルオロアルキル燐酸エステル等が例示でき、適宜選択して、あるいは混合して使用することができる。
上記フッ素系界面活性剤の中でも、カチオン型フッ素系界面活性剤、ノニオン型フッ素系界面活性剤、またはベタイン型フッ素系界面活性剤を用いるのが好ましい。
また、多孔質層には揮発性酸またはその塩と、水溶性多価金属化合物とを含有してもよい。多孔質層に揮発性酸またはその塩を用いることにより、多孔質層塗布液のpHを好ましく調整することができる。揮発性酸とは、水分とともに容易に揮発し、また常圧で分解せずに揮発する酸を言う。具体例としては、塩酸、硝酸、弗酸、炭酸、及び酢酸等の炭素数10以下の低級脂肪酸等が挙げられる。これらの中でもその揮発性、酸性度、取扱性等の観点から炭酸、酢酸が好ましい。
本発明において、揮発性酸は、カチオン性化合物との塩の形態で使用してもよい。具体例としては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンとの塩、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、バリウムイオン等のアルカリ土類金属イオンとの塩、アルミニウムイオン、ジルコニウムイオン、亜鉛イオン等の金属イオン及びこれらの金属イオンを含む錯イオンとの塩、トリエタノールアンモニウムイオン、ピリジニウムイオン等の無機あるいは有機のアンモニウムイオンとの塩、カチオン性基を有する他の有機化合物やポリマーとの塩等が挙げられる。
本発明に係る多孔質層は、単層であっても多層であってもよく、多層構成の場合には、全ての層を同時に塗布することが製造コスト低減の観点から好ましい。
(膨潤層)
膨潤型の溶媒吸収層は、インク液滴に対して高い膨潤性を示す膨潤層を有することが必要である。この膨潤層は、インク液膨潤性を示す親水性バインダーがこの膨潤層の主たる構成として用いられる。好ましく用いられる親水性バインダーとしては、例えば、ゼラチンまたはゼラチン誘導体、ポリビニルピロリドン(平均分子量が約20万以上が好ましい)、プルラン、ポリビニルアルコールまたはその誘導体、ポリエチレングリコール(平均分子量が10万以上が好ましい)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸及びその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴム、特開平7−195826号及び同7−9757号に記載のポリアルキレンオキサイド系共重合性ポリマー、水溶性ポリビニルブチラール、あるいは、特開昭62−245260号に記載のカルボキシル基やスルホン酸基を有するビニルモノマーの単独またはこれらのビニルモノマーを繰り返して有する共重合体等のポリマーを挙げることができる。これらの親水性バインダーは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の効果は、溶媒吸収層として多孔質層、膨潤層いずれも用いても十分に効果が得られるが、多孔質層の方が溶媒吸収速度が速いために、インク溢れの観点から多孔質層の方が好ましい。
本発明に用いられる記録媒体の膜面pHは3〜10であることが好ましい。これにより、インク中の顔料が凝集を起こしにくくなり、濃度や彩度を向上させることができる。記録媒体の膜面pHはpH調節剤等の公知の各種添加剤を用いて調整することができる。本発明において、記録媒体の膜面pHは、記録媒体の溶媒吸収層上に純水0.05mlを滴下し、そのpHを測定して求める。
〔支持体〕
本発明のインクジェット記録媒体に用いられる支持体としては、吸水性支持体(例えば、紙等)や非吸水性支持体を用いることができるが、より高品位なプリントが得られる観点から、非吸水性支持体が好ましい。
好ましく用いられる非吸水性支持体としては、例えば、ポリエステル系フィルム、ジアセテート系フィルム、トリアテセート系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、アクリル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルム、ポリイミド系フィルム、セロハン、セルロイド等の材料からなる透明または不透明のフィルム、あるいは基紙の両面をポリオレフィン樹脂被覆層で被覆した樹脂被覆紙、いわゆるレジンコート紙等が挙げられる。特に好ましくはレジンコート紙である。
上記支持体上に、前記の水溶性塗布液を塗布するに当たっては、表面と塗布層との間の接着強度を大きくする等の目的で、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが好ましい。更に、本発明のインクジェット記録媒体は着色された支持体であってもよい。
以下、最も好ましいポリオレフィンの代表であるポリエチレンでラミネートしたレジンコート紙について説明する。
レジンコート紙に用いられる原紙は、木材パルプを主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロピレン等の合成パルプあるいはナイロンやポリエステル等の合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとしては、例えば、LBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることができるが、短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。但し、LBSPまたはLDPの比率は10〜70質量%であることが好ましい。
上記パルプは、不純物の少ない化学パルプ(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いられ、また、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも有用である。
原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等の白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤等を適宜添加することができる。
抄紙に使用するパルプの濾水度は、CSFの規定で200〜500mlであることが好ましく、また、叩解後の繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシュ残分質量%と、42メッシュ残分の質量%との和が30〜70質量%が好ましい。なお、4メッシュ残分の質量%は、20質量%以下であることが好ましい。
原紙の坪量は30〜250gが好ましく、特に50〜200gが好ましい。原紙の厚さは40〜250μmが好ましい。原紙は、抄紙段階または抄紙後にカレンダー処理を施して、高平滑性を与えることもできる。原紙密度は0.7〜1.2g/cm3(JIS−P−8118に規定の方法に準ずる)が一般的である。更に、原紙剛度はJIS−P−8143に規定される条件で20〜200gが好ましい。原紙表面には表面サイズ剤を塗布してもよく、表面サイズ剤としては、前記原紙中添加できるサイズ剤と同様のものを使用することができる。原紙のpHは、JIS−P−8113で規定された熱水抽出法ににより測定した場合、5〜9であることが好ましい。
原紙表面及び裏面はを被覆するポリエチレンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが、他のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用することができる。
また、塗布層側のポリエチレンに層は、写真用印画紙で広く行われているようにルチルまたはアナターゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透明度及び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン含有量は、ポリエチレンに対して1〜20質量%、好ましくは2〜15質量%である。
ポリエチレン被覆紙は、光沢紙として用いることも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出してコーティングする際に、いわゆる型付け処理を行って通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目等の微粒面を形成したものも本発明で使用することができる。
原紙の表裏のポリエチレンの使用量は、塗布組成物の膜厚やバック層を設けた後で低湿及び高湿化でのカールを最適化するように選択されるが、本発明に係る塗布組成物を塗布する側のポリエチレン層としては20〜40μm、バック層側が10〜30μmの範囲であることが好ましい。
更に、上記ポリエチレン被覆紙支持体は、以下の特性を有していることが好ましい。
1)引っ張り強さ:JIS−P−8113で規定される強度で、縦方向が20〜300N、横方向が10〜200Nであることが好ましい
2)引き裂き強度:JIS−P−8116による規定方法で、縦方向が0.1〜2N、横方向が0.2〜2Nが好ましい
3)圧縮弾性率:≧1030N/cm2
4)表面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定される条件で、500秒以上が光沢面としては好ましいが、いわゆる型付け品ではこれ以下であってもよい
5)裏面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定される条件で、100〜800秒が好ましい
6)不透明度:直線光入射/拡散光透過条件の測定条件で、可視域の光線での透過率が20%以下、特に15%以下が好ましい
7)白さ:JIS−P−8123に規定されるハンター白色度で、90%以上が好ましい。また、JIS−Z−8722(非蛍光)、JIS−Z−8717(蛍光剤含有)により測定し、JIS−Z−8730に規定された色の表示方法で表示したときの、L*=90〜98、a*=−5〜+5、b*=−10〜+5が好ましい。
上記支持体の溶媒吸収層(多孔質層)側には、溶媒吸収層との接着性を改良する目的で、下引き層を設けることが好ましい。下引き層のバインダーとしては、ゼラチンやポリビニルアルコール等の親水性ポリマーやTgが−30〜60℃のラテックスポリマー等が好ましい。これらバインダーは、インクジェット記録媒体1m2当たり0.001〜2gの範囲で用いられる。下引き層中には、帯電防止の目的で、従来公知のカチオン性ポリマー等の帯電防止剤を少量含有させることができる。
〔バック層〕
上記支持体の多孔質層側と反対側の面には、滑り性や帯電特性を改善する目的でバック層を設けることもできる。バック層のバインダーとしては、ゼラチンやポリビニルアルコール等の親水性ポリマーやTgが−30〜60℃のラテックスポリマー等が好ましく、またカチオン性ポリマー等の帯電防止剤や各種の界面活性剤、更には平均粒径が0.5〜20μm程度のマット剤を添加することもできる。バック層の厚みは、概ね0.1〜1μmであるが、バック層がカール防止のために設けられる場合には、概ね1〜20μmの範囲である。また、バック層は2層以上から構成されていてもよい。
バック層の塗設に当たっては、支持体表面のコロナ処理やプラズマ処理等の表面処理を併用することが好ましい。
〔インクジェット記録媒体の製造方法〕
上記各塗布液の塗布方法は、公知の方法から適宜選択して行うことができ、例えば、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティング法、スプレーコーティング法、押し出し塗布方法、カーテン塗布方法あるいは米国特許第2,681,294号公報に記載のホッパーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられる。
〔インク〕
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明のインクジェット記録媒体上に、少なくとも水、水溶性溶媒及び色剤を含有するインクを吐出して、画像を形成する。
本発明では、色剤として顔料インクを用いることが、画像保存性の観点から特に好ましい。顔料インクで用いる顔料としては、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及びカーボンブラック等を好ましく用いることができる。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
これらの顔料には、必要に応じて顔料分散剤を用いてもよく、用いることのできる顔料分散剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシド等の活性剤、あるいはスチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体からなるブロック共重合体、ランダム共重合体及びこれらの塩を挙げることができる。
顔料の分散方法としては、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等の各種分散機を用いることができる。また、顔料分散体の粗粒分を除去する目的で、遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用することも好ましい。
顔料インク中の顔料粒子の平均粒径は、インク中での安定性、画像濃度、光沢感、耐光性等を考慮して選択するが、加えて本発明の画像形成方法では、光沢向上、質感向上の観点からも粒径を適宜選択することが好ましい。本発明において、光沢性あるいは質感が向上する理由は、現段階では定かではないが、形成された画像において、顔料は熱可塑性樹脂が溶融した皮膜中で、好ましい状態で分散された状態にあることと関連していると推測している。高速処理を目的とした場合、短時間で熱可塑性樹脂を溶融、皮膜化し、更に顔料を充分に皮膜中に分散しなければならない。このとき、顔料の表面積が大きく影響し、それゆえ平均粒径に最適領域があると考察している。
顔料インクとして好ましい形態である水系インク組成物は、水溶性有機溶媒を併用することが好ましい。本発明で用いることのできる水溶性有機溶媒としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。好ましい水溶性有機溶媒としては、多価アルコール類が挙げられる。更に、多価アルコールと多価アルコールエーテルを併用することが、特に好ましい。
水溶性有機溶媒は、単独もしくは複数を併用してもよい。水溶性有機溶媒のインク中の添加量としては、総量で5〜60質量%であり、好ましくは10〜35質量%である。
インク組成物は、必要に応じて、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、またはこれらの共重合体、尿素樹脂、またはメラミン樹脂等の有機ラテックス微粒子、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、カチオンまたはノニオンの各種界面活性剤、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤、硫酸、リン酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等のpH調整剤等を挙げることができる。
インク組成物は、その飛翔時の粘度として40mPa・s以下が好ましく、30mPa・s以下であることがより好ましい。また、インク組成物はその飛翔時の表面張力として、20mN/m以上が好ましく、30〜45mN/mであることがより好ましい。
本発明の記録方法によって、白地と画像部の光沢が均一であり、保存性のよい画像が得られる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、特に断りない限り、実施例中の「%」は「質量%」を表す。
実施例1
《表面層塗布液の調製》
(表面層塗布液1の調製)
10%のカチオン性ポリマーP−1水溶液(n−プロパノールを10%及びエタノールを2%含有する)の120gに、予め均一に分散されている酸化チタン水分散液(TSK−5、固形分量30%、石原産業(株)製)の400gを、室温で3000rpmで攪拌しながら添加して、分散液を調製した。
次いで、40℃で攪拌しながら上記分散液の500gに、重合度2400のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA224)の8%水溶液を250g混合し、pHを4.5に調整した後、最後に純水で全量を1000gに調整して、表面層塗布液1を調製した。
Figure 2005262705
(表面層塗布液1A、1Bの調製)
上記表面層塗布液1の調製において、pHを4.5からそれぞれpH5.0、pH6.0に変更した以外は同様にして、表面層塗布液1A、1Bを調製した。
(表面層塗布液2の調製)
10%のカチオン性ポリマーP−1水溶液(n−プロパノールを10%及びエタノールを2%含有する)の120gに、予め均一に分散されている一次粒子の平均粒径が約7nmの気相法シリカ(日本アエロジル社製;アエロジル300)を30%含有するシリカ分散液(pHが2.6で、エタノールを0.5%含有)の133gと、酸化チタン水分散液(TSK−5、固形分30%、石原産業(株)製)267gで攪拌しながら添加した。
次いで、0.5mmジルコニアビーズを加えて、サンドミル分散を行い、ろ過によりジルコニアビーズを取り除いて、無機微粒子の含有量が20%になるように全量を純水で仕上げて、分散液を調製した。
次いで、40℃で攪拌しながら上記分散液の500gに、重合度2400のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA224)の8%水溶液を250g混合し、pHを4.2に調整した後、最後に純水で全量を1000gに調整して、表面層塗布液2を調製した。
(表面層塗布液3の調製)
上記表面層塗布液2の調製において、カチオン性ポリマーP−1を除いた以外は同様にして、表面層塗布液3を調製した。
(表面層塗布液4〜7の調製)
上記表面層塗布液1の調製において、酸化チタンに代えて、酸化ジルコニウム(ジルコニアNZ−A、日産化学(株)製)、酸化ジルコニウム(ジルコニアNZ−A、日産化学(株)製)とγ−アルミナ(一次粒径30nm、特開平10−231120号公報に記載の方法で合成)との3:1の混合物、γ−アルミナ(一次粒径30nm、特開平10−231120号公報に記載の方法で合成)、気相法シリカ(日本アエロジル社製;アエロジル300)に、それぞれ固形分量が同じになるように用いた以外は同様にして、表面層塗布液4〜7を調製した。
《記録媒体101〜109の作製》
170g/m2の原紙の両面をポリエチレンで被覆したポリエチレンコート紙(画像記録層面側のポリエチレン被覆層には8%のアナターゼ型酸化チタンを含有し、同じく画像記録層面側に0.05g/m2のゼラチン下引き層を有し、反対側にはTgが約80℃のラテックスを0.2g/m2含有するバック層を有する)に、ワイヤバーを用いて、上記調製した表面層塗布液1、1A、1B、2〜7を、それぞれ乾燥付量として3.2g/m2となる条件で塗布、乾燥して、表面層のみを有する記録媒体101〜109を作製した。
〔無機微粒子の平均屈折率nの測定〕
表面層で使用した各無機化合物の既知の屈折率を用いて、表面層における混合比に準じて平均屈折率nを算出した。
〔中心線表面粗さRaの測定〕
各記録媒体の画像形成側表面を、JIS B 0601に規定される方法に準じ、WYKO社製、RST/PLUSを用いて、表面を対物レンズ10倍、内部レンズ0.5倍で、中心線表面粗さRaを測定した。
〔表面層の平均屈折率nTの測定〕
屈折率が1.4以下の屈折率既知の液体をアッベ屈折計のプリズム部分にたらし、断面をカミソリで切削して、断面を露出させた各記録媒体を、断面が光源側になるようにして、表面層を下向きにして、空隙部分に液体を滲みこませた。なお、この時記録媒体の上に厚さ5mmのステンレス板を乗せて重石にした。次いで、断面方向から白色灯光源で照明して、アッベ屈折計で輝線を読み取った。屈折率既知の液体の屈折率で輝線が現れ、更に表面層の平均屈折率に相当する輝線が現れ、その値を読み取って、これを表面層の屈折率とした。
《インクセットの調製》
(顔料分散体の調製)
〈イエロー顔料分散体1の調製〉
C.I.ピグメントイエロー128 20質量%
スチレン−アクリル酸共重合体(分子量10000、酸価120) 12質量%
ジエチレングリコール 15質量%
イオン交換水 53質量%
上記各添加剤を混合し、0.3mmのジルコニアビーズを体積率で60%充填した横型ビーズミル(アシザワ社製 システムゼータミニ)を用いて分散し、イエロー顔料分散体1を得た。得られたイエロー顔料の平均粒径は112nmであった。
〈マゼンタ顔料分散体の調製〉
C.I.ピグメントレッド122 25質量%
ジョンクリル61(アクリルースチレン系樹脂、ジョンソンポリマー社製)
固形分で18質量%
ジエチレングリコール 15質量%
イオン交換水 42質量%
上記各添加剤を混合し、0.3mmのジルコニアビーズを体積率で60%充填した横型ビーズミル(アシザワ社製 システムゼータミニ)を用いて分散し、マゼンタ顔料分散体1を得た。得られたマゼンタ顔料の平均粒径は105nmであった。
〈シアン顔料分散体1の調製〉
C.I.ピグメントブルー15:3 25質量%
ジョンクリル61(アクリルースチレン系樹脂、ジョンソンポリマー社製)
固形分で15質量%
グリセリン 10質量%
イオン交換水 50質量%
上記各添加剤を混合し、0.3mmのジルコニアビーズを体積率で60%充填した横型ビーズミル(アシザワ社製 システムゼータミニ)を用いて分散し、シアン顔料分散体1を得た。得られたシアン顔料の平均粒径は87nmであった。
〈ブラック顔料分散体1の調製〉
カーボンブラック 20質量%
スチレン−アクリル酸共重合体(分子量7000、酸価150) 10質量%
グリセリン 10質量%
イオン交換水 60質量%
上記各添加剤を混合し、0.3mmのジルコニアビーズを体積率で60%充填した横型ビーズミル(アシザワ社製 システムゼータミニ)を用いて分散し、ブラック顔料分散体1を得た。得られたブラック顔料の平均粒径は75nmであった。
(顔料インクの調製)
〈イエロー濃インク1の調製〉
イエロー顔料分散体1 25質量%
エチレングリコール 20質量%
ジエチレングリコール 10質量%
界面活性剤(サーフィノール465 日信化学工業社) 0.1質量%
イオン交換水 44.9質量%
以上の各組成物を混合攪拌し、1μmフィルターでろ過し、イエロー濃インク1を調製した。イエロー濃インク1中の顔料の平均粒径は120nmm、表面張力は36mN/mであった。
〈マゼンタ濃インク1の調製〉
マゼンタ顔料分散体1 25質量%
エチレングリコール 15質量%
ジエチレングリコール 20質量%
界面活性剤(サーフィノール465、日信化学工業社) 0.1質量%
イオン交換水 54.9質量%
以上の各組成物を混合攪拌し、1μmフィルターでろ過し、マゼンタ濃インク1を調製した。マゼンタ濃インク1中の顔料の平均粒径は113nm、表面張力が35mN/mであった。
〈マゼンタ淡インク1の調製〉
マゼンタ顔料分散体1 3質量%
エチレングリコール 25質量%
ジエチレングリコール 10質量%
界面活性剤(サーフィノール465、日信化学工業社) 0.1質量%
イオン交換水 61.9質量%
以上の各組成物を混合攪拌し、1μmフィルターでろ過し、マゼンタ淡インク1を調製した。マゼンタ淡インク1中の顔料の平均粒径は110nm、表面張力が37mN/mであった。
〈シアン濃インク1の調製〉
シアン顔料分散体1 10質量%
エチレングリコール 20質量%
ジエチレングリコール 10質量%
界面活性剤(サーフィノール465、日信化学工業社) 0.1質量%
イオン交換水 59.9質量%
以上の各組成物を混合攪拌し、1μmフィルターでろ過し、シアン濃インク1を調製した。シアン濃インク1中の顔料の平均粒径は95nm、表面張力が36mN/mであった。
〈シアン淡インク1の調製〉
シアン顔料分散体1 2質量%
エチレングリコール 25質量%
ジエチレングリコール 10質量%
界面活性剤(サーフィノール465、日信化学工業社) 0.2質量%
イオン交換水 62.8質量%
以上の各組成物を混合攪拌し、1μmフィルターでろ過し、シアン淡インク1を調製した。シアン淡インク1中の顔料の平均粒径は92nm、表面張力が33mN/mであった。
〈ブラック濃インク1の調製〉
ブラック顔料分散体1 20質量%
エチレングリコール 20質量%
ジエチレングリコール 10質量%
界面活性剤(サーフィノール465、日信化学工業社) 0.1質量%
イオン交換水 49.9質量%
以上の各組成物を混合攪拌し、1μmフィルターでろ過し、ブラック濃インク1を調製した。ブラック濃インク1中の顔料の平均粒径は85nm、表面張力が35mN/mであった。
《インクジェット画像記録及び評価》
上記作製した記録媒体とカラーインクセットを用いて、下記の方法に従って画像記録及び評価を行った。
〔画像記録〕
上記調製したインクインクを、それぞれインクカートリッジに詰めて、これをインクジェットプリンターMC2000(セイコーエプソン社製)に搭載し、上記作製した各記録媒体に、(財)日本規格協会発行の高精細カラーデジタル標準画像データ「花嫁」を印字して、画像1〜9を作成した。この各画像を23℃、55%RHの環境下で1時間乾燥させた。なお、各記録媒体は、23℃で1日保存したものを用いて印字した。
〔記録画像の評価〕
(インク溢れ耐性の評価)
上記画像記録で作成した高精細カラーデジタル標準画像データ「花嫁」の画像について、ブリーディング発生の有無を目視観察し、下記の基準に従ってインク溢れ耐性の評価を行った。
◎:インク溢れの発生が全く認められない
○:インク溢れ箇所がわずかにあるが、画質への影響は認められない
△:インクがわずかに溢れており、画質がやや劣化している
×:インクが激しく溢れており、垂れる状態で画像が明らかに劣化している
(60度光沢度の測定)
各記録媒体の画像形成側表面を、日本電色工業社製、変角光沢度計(VGS−1001DP)を用い、JIS−Z−8741に従って60度光沢度を測定した。
(光沢違和感の評価)
上記画像記録で作成した高精細カラーデジタル標準画像データ「花嫁」のドレスの白地部と他のドレス色の画像部の光沢を区別できるか15人で目視評価を行い、下記の基準に従って光沢均一性の評価を行った。
◎:光沢で差があると感じた人数はなし
○:光沢で差があると感じた人数が1、2人
△:光沢で差があると感じた人数が3〜10人
×:光沢で差があると感じた人数が11〜15人
(耐水性の評価)
画像形成した各記録媒体を、25℃の純水に90分浸漬した後、2日放置して自然乾燥させ、この操作を準じ5回まで繰り返して行い、その都度、膜剥がれの発生の有無を目視観察し、下記の基準に従って耐水性の評価を行った。
○:5回目まで、上記操作を繰り返しても、膜剥がれが認められない
△:2〜4回目までの繰り返し浸漬で、膜剥がれが発生した
×:1回目の浸漬で、直ちに膜剥がれが発生した
(耐擦過性の評価)
上記画像記録1で作成した高精細カラーデジタル標準画像データ「花嫁」の画像表面を、キムワイプS−200(クレシア社製)にて5回擦り、表面のスリ傷の発生の有無及び画像の色落ちについて目視評価を行い、下記の基準に従って耐擦過性の評価を行った。
○:スリ傷も色落ちも認められない
△:スリ傷がわずかに発生し、やや色落ちも認められる
×:スリ傷の発生が明らかに認められ、かつ色落ちも激しい
以上により得られた評価結果を、表1に示す。
Figure 2005262705
表1に記載の結果より明らかなように、画像形成層である表面層の平均屈折率が1.5以上である本発明の記録媒体を用いて形成した画像は、比較例に対し、同等のインク溢れ耐性及び耐水性維持すると共に、光沢違和感が少なく、光沢及び耐擦過性に優れていることが分かる。
実施例2
《表面層塗布液の調製》
〔表面層塗布液11の調製〕
10%のカチオン性ポリマーP−1水溶液(n−プロパノールを10%及びエタノールを2%含有する)の120gに、予め均一に分散されている酸化チタン水分散液(TSK−5、固形分量30%、石原産業(株)製)の400gを、室温で3000rpmで攪拌しながら添加して、分散液を調製した。
次いで、40℃で攪拌しながら上記分散液の500gに、重合度2400のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA224)の8%水溶液を250g混合し、pHを4.2に調整した後、最後に純水で全量を1000gに調整して、表面層塗布液21を調製した。
〔表面層塗布液12〜29の調製〕
上記表面層塗布液11の調製において、無機微粒子の種類及び組成、カチオン性ポリマーP−1の有無、及び表面層塗布液のpH(pHが高いほど、Raが高くなる)を適宜調整して、表2に記載の表面層塗布液12〜29を調製した。
《多孔質層塗布液の調製》
〔多孔質層塗布液1の調製〕
10質量%のカチオン性ポリマーP−1水溶液(n−プロパノールを10質量%及びエタノールを2質量%含有する)の120gに、予め均一に分散されている一次粒子の平均粒径が約7nmの気相法シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)を30質量%含有するシリカ分散液(pHが2.6で、エタノールを0.5質量%含有)の400gと、ホウ酸3.6g、ホウ砂0.8gとを室温で3000rpmで攪拌しながら添加した。
次いで、0.5mmジルコニアビーズを加えて、サンドミル分散を行い、ろ過によりジルコニアビーズを取り除いて、無機微粒子含有量が20質量%になるように全量を純水で仕上げて分散液を調製した。
次に、40℃で攪拌しながら上記分散液の500gに、重合度が2400で、8質量%のポリビニルアルコール(クラレ製、PVA224)水溶液の250gを混合し、pHを6.2に調整した後、最後に純水で全量を1000gに調整して、溶媒吸収層塗布液1を調製した。
〔多孔質層塗布液2の調製〕
〈アルミナ分散液の調製〉
アルミナ水和物(サソール社製、Disperal HP18) 0.50kg
純水 10L
上記アルミナ分散液に1モル/Lの塩酸を添加し、pHを4.0に調整し、これを95℃で2時間攪拌した。次いで、1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10.0に調整し、更に8時間攪拌した。攪拌後、室温まで冷却し、pHを7〜8に調整し、脱塩処理を行い、更に酢酸を添加して解膠処理した。固形分が17%となるまで濃縮した後、ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製、PVA117)の9%水溶液を、アルミナとポリビニルアルコールの固形分比率が質量比で10:1となるように混合・攪拌して、多孔質層塗布液2を調製した。
〔多孔質層塗布液3の調製〕
8質量%のアニオン性高分子分散剤(ジョンソンポリマー社製、ジョンクリル70)の120gに、予め均一に分散されている一次粒子の平均粒径が約7nmの気相法シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)を30質量%含有するシリカ分散液(pHが2.6で、エタノールを0.5質量%含有)の400gと、ホウ酸3.6g、ホウ砂0.8gを室温で3000rpmで攪拌しながら添加した。
次いで、0.5mmジルコニアビーズを加えて、サンドミル分散を行い、ろ過によりジルコニアビーズを取り除いて、無機微粒子含有量が20質量%になるように全量を純水で仕上げて分散液を調製した。
次に、40℃で攪拌しながら上記分散液の500gに、重合度が2400で、8質量%のポリビニルアルコール(クラレ製、PVA224)水溶液の250gを混合し、pHを6.2に調整した後、最後に純水で全量を1000gに調整して、多孔質層塗布液3を調製した。
《記録媒体の作製》
〔記録媒体201の作製〕
170g/m2の原紙の両面をポリエチレンで被覆したポリエチレンコート紙(画像記録層面側のポリエチレン被覆層には8%のアナターゼ型酸化チタンを含有し、同じく画像記録層面側に0.05g/m2のゼラチン下引き層を有し、反対側にはTgが約80℃のラテックスを0.2g/m2含有するバック層を有する)に、ダイコーターを用いて、下層として上記調製した多孔質層塗布液1を乾燥付量として20g/m2となる条件で、その上に上記調製した表面層塗布液11を、乾燥付量として3.0g/m2となる条件で同時重層塗布及び乾燥して、2層からなる記録媒体201を作製した。
〔記録媒体202〜220の作製〕
上記記録媒体201の作製において、多孔質層塗布液及び表面層塗布液を表2に記載の組み合わせに変更した以外は同様にして、記録媒体202〜220を作製した。
〔無機微粒子の平均屈折率nの測定〕
表面層で2種以上の無機微粒子を使用した記録媒体に関しては、各無機化合物の既知の屈折率を用いて、表面層における混合比に準じて平均屈折率nを算出した。
〔中心線表面粗さRaの測定〕
各記録媒体の画像形成側表面を、JIS B 0601に規定される方法に準じ、WYKO社製、RST/PLUSを用いて、表面を対物レンズ10倍、内部レンズ0.5倍で、中心線表面粗さRaを測定した。
〔画像形成層の平均屈折率nTの測定〕
表面層及び多孔質層とから構成される画像形成層の平均屈折率を、実施例1に記載の方法に従って測定した。
Figure 2005262705
なお、表2に記載の表面層で用いた無機微粒子の略称の詳細は、以下の通りである。
*C:酸化チタン/気相法シリカ=3/1(質量比)
*D:酸化チタン/気相法シリカ=2/1(質量比)
*E:酸化チタン/コロイダルシリカ=2/1(質量比)
*F:酸化チタン/気相法シリカ=4/6(質量比)
*G:酸化チタン/気相法シリカ=3/7(質量比)
*H:酸化チタン/アルミナ=2/1(質量比)
*I:酸化チタン/アルミナ=1/2(質量比)
《インクジェット画像記録及び評価》
上記作製した記録媒体と実施例1で調製したインクセットを用いて、実施例1に記載のの方法と同様にして画像記録を行い、得られた記録画像について、実施例1に記載の方法と同様にして、光沢違和感、光沢、インク溢れ耐性、耐水性及び耐擦過性の評価を行い、得られた結果を表3に示す。
Figure 2005262705
表3に記載の結果より明らかなように、表面層及び多孔質層から構成される画像形成層の平均屈折率が1.5以上である本発明の記録媒体を用いて形成した画像は、比較例に対し、同等のインク溢れ耐性及び耐水性を維持すると共に、光沢違和感が少なく、光沢及び耐擦過性に優れていることが分かる。
実施例3
《記録媒体の作製》
〔記録媒体301の作製〕
(膨潤層塗布液の調製)
純水 800ml
フェニルカルバモイル化ゼラチン(アミノ基封鎖率=約88%) 40g
ポリビニルピロリドン(K−90) 25g
ポリエチレンオキサイド(平均分子量約10万) 12g
界面活性剤−2 0.7g
界面活性剤−3 0.3g
硬膜剤−1 2.1g
上記のようにして調製した膨潤層塗布液は、20μmの捕集可能なフィルターで濾過した。
Figure 2005262705
(表面層塗布液31の調製)
10%のカチオン性ポリマーP−1水溶液(n−プロパノールを10%及びエタノールを2%含有する)の120gに、予め均一に分散されている酸化チタン水分散液(TSK−5、固形分量30%、石原産業(株)製)の400gを、室温で3000rpmで攪拌しながら添加して、分散液を調製した。
次いで、40℃で攪拌しながら上記分散液の500gに、重合度2400のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA224)の8%水溶液を250g混合し、pHを4.2に調整した後、最後に純水で全量を1000gに調整して、表面層塗布液31を調製した。
(塗布)
170g/m2の原紙の両面をポリエチレンで被覆したポリエチレンコート紙(画像記録層面側のポリエチレン被覆層には8%のアナターゼ型酸化チタンを含有し、同じく画像記録層面側に0.05g/m2のゼラチン下引き層を有し、反対側にはTgが約80℃のラテックスを0.2g/m2含有するバック層を有する)に、ダイコーターを用いて、下層として上記調製した膨潤層層塗布液を乾燥付量として20g/m2となる条件で、その上に上記調製した表面層塗布液31を、乾燥付量として3.0g/m2となる条件で同時重層塗布及び乾燥して、2層からなる記録媒体301を作製した。
〔記録媒体302〜305の作製〕
上記記録媒体301の作製において、表面層塗布液31の調製に用いた無機微粒子の種類及び組成、と中心線平均粗さRa(塗布液のpHを適宜調整して行った)を、表4に記載の様に変更した表面層塗布液32〜35を用いた以外は同様にして、記録媒体302〜305を作製した。
〔無機微粒子の平均屈折率nの測定〕
表面層で2種以上の無機微粒子を使用した記録媒体に関しては、各無機化合物の既知の屈折率を用いて、表面層における混合比に準じて平均屈折率nを算出した。
〔中心線表面粗さRaの測定〕
各記録媒体の画像形成側表面を、JIS B 0601に規定される方法に準じ、WYKO社製、RST/PLUSを用いて、表面を対物レンズ10倍、内部レンズ0.5倍で、中心線表面粗さRaを測定した。
〔画像形成層の平均屈折率nTの測定〕
表面層及び膨潤層とから構成される画像形成層の平均屈折率を、実施例1に記載の方法に従って測定した。
《インクジェット画像記録及び評価》
上記作製した記録媒体と実施例1で調製したインクセットを用いて、実施例1に記載のの方法と同様にして画像記録を行い、得られた記録画像について、実施例1に記載の方法と同様にして、光沢違和感、光沢、インク溢れ耐性、耐水性及び耐擦過性の評価を行い、得られた結果を表4に示す。
Figure 2005262705
表4に記載の結果より明らかなように、表面層及び膨潤層から構成される画像形成層の平均屈折率が1.5以上である本発明の記録媒体を用いて形成した画像は、比較例に対しインク溢れ耐性及び耐水性は同等の品質を維持しながら、光沢違和感がなく、光沢及び耐擦過性に優れていることが分かる。

Claims (10)

  1. 支持体上にインクジェット画像記録層を有し、該インクジェット画像記録層の平均屈折率が1.5以上であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
  2. 前記インクジェット画像記録層の少なくとも1層が、平均屈折率が2.1〜2.9の無機微粒子及びバインダーを含有する表面層であることを特徴とする請求項1にインクジェット記録媒体。
  3. 前記表面層の表面粗さRa(μm)と前記無機微粒子の平均屈折率との積が1.7μm以下であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録媒体。
  4. 前記表面層の無機微粒子が、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム及びシリカから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録媒体。
  5. 前記表面層が、カチオン性ポリマーを含有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
  6. 前記インクジェット画像記録層の少なくとも1層が、前記表面層と前記支持体との間に設けた溶媒吸収層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
  7. 前記溶媒吸収層が、平均屈折率が1.3〜1.7で、平均粒径が1〜200nmである無機微粒子及びバインダーを含有する多孔質層であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録媒体。
  8. 前記多孔質層が、カチオン性ポリマーを含有することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録媒体。
  9. 前記支持体がレジンコート紙であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
  10. 少なくとも水溶性溶媒と顔料とを含有するインクを、請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体に吐出して画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
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