JP3348747B2 - ゴム履帯用芯金並びにゴム履帯及びその巻装方法 - Google Patents

ゴム履帯用芯金並びにゴム履帯及びその巻装方法

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JP3348747B2
JP3348747B2 JP11202794A JP11202794A JP3348747B2 JP 3348747 B2 JP3348747 B2 JP 3348747B2 JP 11202794 A JP11202794 A JP 11202794A JP 11202794 A JP11202794 A JP 11202794A JP 3348747 B2 JP3348747 B2 JP 3348747B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/18Tracks
    • B62D55/24Tracks of continuously flexible type, e.g. rubber belts
    • B62D55/244Moulded in one piece, with either smooth surfaces or surfaces having projections, e.g. incorporating reinforcing elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブルドーザや油圧ショ
ベルなどの建設機械をはじめとする各種装軌車両に適用
されるゴム履帯用芯金並びにゴム履帯及びその巻装方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ブルドーザ、油圧ショベルなどの建設機
械をはじめとする各種装軌車両においては、誘導輪と起
動輪との間に設けたトラックフレームの上下にそれぞれ
上転輪および下転輪を取着し、前記各輪を取り巻くよう
に金属製の履帯を巻装している。従来から用いられてい
る履帯は、鉄製のリンクをリンクピンで連結して無端状
とし、各リンクにそれぞれ履板を取着したもので、前記
起動輪に伝達された動力により履帯を回転させて車両を
走行させるようになっている。近年では装軌車両の市街
地稼動が増加したため、足回りの騒音および振動低減、
舗装路面の損傷防止、オペレータの健康維持、装軌車両
の耐用寿命延長などの観点から、前記金属製の履帯に代
えて、ループ状のゴムベルトに所定の間隔で金属製芯金
を埋設し、これらの芯金に起動輪の歯を噛み合わせて駆
動する一体形のゴム履帯が普及してきている。
【0003】図4は従来のゴム履帯の一例を示し、ゴム
履帯を内周側から見た部分平面図である。また、図5は
図4のA−A断面図である。これらの図においてゴム履
帯1は、ループ状のゴム部材(弾性無限帯)2と、この
ゴム部材2の長手方向に沿って所定の間隔で埋設した複
数個の金属製芯金50と、これらの芯金の外側を取り巻
くように長手方向に沿って埋設した複数本の金属製芯線
3とによって構成されている。前記芯金50は、起動輪
の歯先間隔より短い前後方向長さBをもったほぼ半円状
の噛み合い係合部51を幅方向中央部に備え、前記噛み
合い係合部51の左右両端に突出して設けられた一対の
レール53,54の上面を誘導輪、上下転輪が転動す
る。前記ゴム部材2の外周面には所定のパターンによる
ラグが形成されている。また、ゴム部材2の幅方向中央
部の、隣合う芯金間には起動輪との噛み合い係合穴2a
が設けられていて、芯金50の噛み合い係合部51が起
動輪の歯に噛み合ったとき、前記噛み合い係合穴2aに
よって起動輪の歯先を逃がすようになっている。芯線3
は、ゴム履帯1の引張強度の確保および剛性向上を図る
ためにゴム部材2に埋設されている。
【0004】ゴム履帯1は、図6に示すように車体前部
で誘導輪4に巻き付く。誘導輪4の幅方向中央部すなわ
ち左右の転動面に挟まれた部分には、前記転動面から突
出する鍔部4aが設けられ、前記鍔部4aは図5に示す
ように一対のレール53,54の間を通過するようにな
っている。また、前記一対のレール53,54の対向す
る内側面の両端には、図4に示すように、誘導輪の鍔部
4aを円滑にレールの間に進入させるためのガイド傾斜
面53a,53b,54a,54bがそれぞれ設けられ
ている。なお、前記噛み合い係合部51とレール53,
54とは、前記ゴム部材2の内周表面から露出してい
る。
【0005】上記構造のゴム履帯を巻装した装軌車両
が走行中にステアリング操作を行ったとき、あるいは右
下がりまたは左下がりの傾斜地を走行するとき、誘導輪
からゴム履帯が外れることがある。履帯外れのほとん
どは装軌車両が後進するときに発生する。たとえば後進
で旋回しようとすると、図6のZ視図である図7に示す
ように、誘導輪にこれから巻き付けられようとする履
帯部分にゴム履帯1の長手方向と直角方向のスラスト荷
重Fが作用し、ゴム履帯1が変形する。ゴム履帯には
芯線3(図5参照)が埋設されていて、引張方向の荷重
には十分に耐えることができるが、前記横方向の荷重に
は抗しきれず、芯金50間にずれδを生じる。芯金50
のレール53,54におけるガイド傾斜面53a,54
aの幅方向長さをeとすると、 (1)δ<eのときは、誘導輪4の鍔部4aは前記ガイ
ド傾斜面53aまたは54aを滑り、対向するレール5
3,54の間にはまり込む。 (2)δ>eのときは、誘導輪4の鍔部4aがレール5
3または54に乗り上げ、誘導輪からゴム履帯が外
れて走行不能に陥る。そして、履帯外れが繰り返される
と、作業能率を著しく低下させるとともに、ゴム部材
の亀裂、剥離などの損傷が発生する。
【0006】従来の技術では上記現象に基づいてずれδ
をできるだけ小さく、eをできるだけ大きくするように
設計している。すなわち、δをできるだけ小さくするた
めに実開平2−110592、特開平3−220071
などに示されているようにゴム部材にバイアスコードを
埋設したり、特開平5−58353、実開平5−867
75などに示されているようにゴム履帯の長手方向に突
出する突起を芯金に設けてストッパとしている。また、
ガイド傾斜面の幅方向長さeをできるだけ大きくするた
め、履帯長手方向に対するガイド傾斜面の角度θを大き
くしている。しかし、前記角度θの限度は45°とさ
れ、通常は20°〜30°に設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8は図7におけるレ
ール部分の拡大図である。図8において、履帯のけん引
力をF、履帯に作用するスラスト力をF、前記F
とFとの合力をf、Fとfとのなす角をβ、芯金と
誘導輪鍔部との摩擦係数をμとすると、β=tan
/F であり、誘導輪の鍔部4aがレール53の
ガイド傾斜面53aをすべって芯金中央部にはまり込む
ための条件は、β−θ>tan−1μとなる。そして、
図9(a)に示す分力Fが芯金と誘導輪鍔部との摩擦
力より大きければ、誘導輪鍔部4aはガイド傾斜面53
a上をすべり、図9(b)に示すように分力Fが芯金
と誘導輪鍔部との摩擦力より小さいときはすべらずに、
誘導輪鍔部4aが芯金のレール面に乗り上げる。従っ
て、従来の技術のように、芯金におけるガイド傾斜面の
角度θを20°〜30°に設定した場合は、履帯に作用
するスラスト力Fが大きくなったり、履帯のけん引力
が小さくなったりしたときは、いずれも角度βが小
さくなるので、誘導輪鍔部がガイド傾斜面上をすべら
ず、履帯外れを起こすことが多かった。
【0008】また、従来の技術においては図10に示す
ように、一対のレールのうちせいぜい片側のレールのガ
イド傾斜面の角度を小さくすることしかできなかった。
図10(a)は、芯金中央部に長短一対のレールを突出
形成し、前記レールが長短交互に配設されるようにゴム
部材に埋設してゴム履帯を構成する。ガイド傾斜面の長
さの長いレールの傾斜角θは小さくすることができる
が、ガイド傾斜面の長さの短いレールの傾斜角θはθ
より大きくなり、誘導輪鍔部は傾斜角θに当接した
とき履帯外れを引き起こす。図10(b)は、芯金中央
部に突出形成する左右一対のレールを、ゴム履帯の長手
方向に沿って互いに反対方向にオフセットさせた芯金で
ある。この場合も図10(a)と同様に、ガイド傾斜面
の長さの短いレールの傾斜角θがガイド傾斜面の長さ
の長いレールの傾斜角θより大きくなる。一般的に
は、図10(c)に示すように一対のレールのガイド傾
斜面の傾斜角を左右同一の傾斜角θで構成する場合が
多い。この原因として、下記2点が挙げられる。 (1)芯金のガイド傾斜面を誘導輪鍔部がすべりながら
レール間にはまり込むという視点から見ないで、レール
におけるガイド傾斜面の幅方向長さeを大きくすること
のみに重点が置かれていた。 (2)ゴム履帯が誘導輪、起動輪に巻き付くとき、隣接
する芯金間でレールの先端が相互に干渉することを防止
するため、履帯長手方向におけるレールの長さは制限さ
れる。このため、前記芯金のレールにおけるガイド傾斜
面の幅方向長さeを確保しようとすると、レールのガイ
ド傾斜面の傾斜角θを大きくせざるを得ない。
【0009】さきに述べた特開平5−58353、特開
平5−86775などは、芯金にゴム履帯の長手方向に
突出するストッパを設け、互いに隣合う一方の芯金のス
トッパを他方の芯金のストッパで挟むことによって、装
軌車両の後進旋回時などに発生するゴム履帯の横方向変
形を抑制している。前記ストッパにより、ゴム履帯の横
方向変形をある程度まで抑制することができるが、スト
ッパ相互の間には隙間があるので前記変形を完全に抑え
ることはできない。
【0010】本発明は、装軌車両の後進旋回時などに誘
導輪からの履帯外れが頻発する原因が、芯金に設けたレ
ールの形状によるものであることに着目してなされたも
ので、誘導輪鍔部の芯金レール面への乗り上げを回避す
ることができるようなゴム履帯用芯金並びにゴム履帯及
びその巻装方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明のゴム履帯用芯金は、弾性無限帯の内部長
手方向に順次等間隔に並べて埋設され、前記弾性無限帯
の内周面から内方側へ一定高さとなる、且つ前記弾性無
限帯の長手方向へ直列状となる、左右一対のレールを備
え、前記レールの頂面が転輪の転動面となるゴム履帯用
の芯金であって、前記左右一対のレールは左右一対の突
起部であり、前記一対の突起部の対向する内側面両端に
は、誘導輪の転動面から突出する鍔部の進入を容易にす
るガイド傾斜面を設け、前記対向する内側面の一端側の
ガイド傾斜面の長さを他端側よりも長くして、該長い方
のガイド傾斜面を前記弾性無限帯の長手方向の同側に、
且つ後進時誘導輪に向かう側に配したことを特徴とす
る。第2発明のゴム履帯用芯金は、第1発明において、
一端側に設けたガイド傾斜面の傾斜角が、ゴム履帯の長
手方向に対し、5°以上で、15°以下でもよい。第3
発明のゴム履帯用芯金は、第1又は第2発明において、
左右一対の突起部が、芯金の長手方向中心線に対し、前
後にずらせて配置してもよい。第4発明のゴム履帯用芯
金は、第3発明のゴム履帯用芯金であって、芯金の幅方
向にずらせて突出させた突起部の突出部には第1係止部
が、ゴム履帯幅方向には突起部と平行に所定間隔をおい
て第2係止部が、それぞれ設けられてよい。第5発明の
ゴム履帯用芯金は、第3発明のゴム履帯用芯金であっ
て、芯金の幅方向にずらせて突出させた突起部の突出部
に対して前後方向の反対側には、突起部と隣接して第3
係止部が設けられてよい。第6発明のゴム履帯は、第1
〜第3発明のいずれかのゴム履帯用芯金が、前記一対の
突起部を弾性無限帯の内周面から内方側へ一定高さに、
且つ弾性無限帯の長手方向へ直列状に、且つ突起部の頂
面を転輪の転動面とするように、弾性無限帯の内部長手
方向に等間隔に並べて埋設されている。第7発明のゴム
履帯は、第4発明及び第5発明のゴム履帯用芯金が、前
記一対の突起部を弾性無限帯の内周面から内方側へ一定
高さに、且つ弾性無限帯の長手方向へ直列状に、且つ突
起部の頂面を転輪の転動面とするように、弾性無限帯の
内部長手方向に等間隔に並べて埋設され、第1係止部と
第2係止部との所定間隔部に第3係止部を挟入するとし
てもよい。第8発明のゴム履帯の巻装方法は、第6発明
又は第7発明のゴム履帯が、前記一端側に設けたガイド
傾斜面を、車両後進時に誘導輪の鍔部の進入方向へ向く
ように巻装するものとする。
【0012】
【作用】ゴム覆帯の芯金における限られたレール(突起
部)長さのもとで、前記レールの内側面に設けるガイド
傾斜面の長さを、車両後進時に誘導輪の鍔部が進入する
側に対してはできるだけ大きい値とし、かつ、ガイド傾
斜面の傾斜角を15°以下にする必要がある。上記構成
によれば、芯金の幅方向中央部に設けた一対のレールの
対向する内側面に、誘導輪の転動面から突出する鍔部の
進入を容易にするガイド傾斜面を形成し、ゴム覆帯の長
手方向に対する前記ガイド傾斜面の傾斜角を、車体後進
時に誘導輪の鍔部が進入する側で5°以上、15°以下
とした。また、車体後進時に誘導輪の鍔部が進入する側
のガイド傾斜面のゴム履帯長手方向に沿う長さを、車体
前進時に誘導輪の鍔部が進入する側のガイド傾斜面のゴ
ム履帯長手方向に沿う長さよりも長くした。これによ
り、前掲の図9(a)に示したように、誘導輪鍔部がガ
イド傾斜面上をすべるときのガイド傾斜面上に沿う分力
が芯金と誘導輪鍔部との摩擦力より大きくなり、誘
導輪鍔部はガイド傾斜面をすべりながらレールの間に進
入することができる。従って、本発明のゴム履帯を巻装
した場合は誘導輪鍔部がレールの転動面に乗り上げるこ
とがなく、後進時の旋回や傾斜地走行を行っても履帯外
れを起こさない。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係るゴム履帯用芯金並びに
ゴム履帯及びその巻装方法の実施例について図面を参照
して説明する。図1は、第1実施例のゴム履帯を内周側
から見た部分平面図で、図中に記載した“前進”は装軌
車両が前進するときのゴム履帯の移動方向を示し、
“後進”は装軌車両が後進するときのゴム履帯の移動
方向を示している。図2は図1における芯金のレール部
分の形状説明図である。ゴム履帯は、ゴム部材(弾性
無限帯)2に芯金10と芯金20とを交互に等間隔に埋
設したものである。前記芯金10は、幅方向中央部に起
動輪の歯先間隔より短い前後方向長さBをもったほぼ半
円状の噛み合い係合部11を備え、その両側に翼部12
が形成されている。前記噛み合い係合部11と翼部12
との接合部には、誘導輪、上下転輪の転動面となる一対
のレール(突起部)13,14が上方に突出して設けら
れている。前記レール13,14は、ゴム履帯の長手
方向において互いに反対方向にオフセットして突出(第
1係止部)しており、その外側にはそれぞれレール1
3,14のオフセット方向に突出するストッパ(第2係
止部)15,16が設けられている。芯金20は、芯金
10と同様に幅方向中央部に噛み合い係合部21を備
え、その両側に翼部22が形成されている。前記噛み合
い係合部21と翼部22との接合部には、互いに反対方
向にオフセットされた一対のレール(突起部)23,2
4が上方に突出して設けられている。また、前記レール
23,24の外側にはそれぞれレール23,24のオフ
セット方向と反対の方向に突出するストッパ(第3係止
部)25,26が設けられている。前記噛み合い係合部
11,21とレール13,14,23,24およびスト
ッパ15,16,25,26は、前記ゴム部材2から露
出している。なお、このゴム履帯の幅方向断面形状は
従来のゴム履帯(図5参照)とほぼ同一である。
【0014】上記芯金10のレール13,14ならびに
芯金20のレール23,24をオフセットすることによ
り、レール13と23との隙間およびレール14と24
との隙間が左右非対称に配置され、誘導輪および下転輪
が前記レール上を転動するときの騒音、振動を軽減して
いる。また、芯金10のレール13とストッパ15とで
形成される凹部、レール14とストッパ16とで形成さ
れる凹部に、隣接する芯金20のストッパ25または2
6を係合させることによって、左右方向からの荷重作用
時に発生するゴム履帯の左右方向のずれをある程度抑制
している。
【0015】芯金10のレール形状は図2に示す通り
で、芯金20のレールもこれと同一形状である。オフセ
ットされた一対のレール13.14の対向する内側面
は、装軌車両が後進するときのゴム履帯の移動方向と、
前進時におけるゴム履帯の移動方向とで異なるガイド傾
斜面を備えている。後進時におけるゴム履帯の移動方
向、すなわち後進時に誘導輪の鍔部が進入する側に対し
ては、ゴム履帯の長手方向に対するガイド傾斜面の傾斜
角θを5°≦θ≦15°とし、10°付近とすることが
望ましい。また、前記傾斜角θを有するガイド傾斜面の
ゴム履帯長手方向における長さLは、前進時に誘導輪
の鍔部が進入する側に設けたガイド傾斜面のゴム履帯長
手方向における長さLよりも長い寸法に設定されてい
る。前進時におけるゴム履帯の移動方向に対しては、ガ
イド傾斜面の傾斜角α、長さLともに単に誘導輪鍔部
のガイドとなるような形状であればよい。
【0016】図3は、第2実施例のゴム履帯を内周側か
ら見た部分平面図である。このゴム履帯では、対向す
る一対のレール(突起部)33,34の長さが左右で異
なる芯金30と、対向する一対のレール(突起部)
3,44の長さが左右で異なる芯金40とがゴム部材2
に等間隔で交互に埋設されている。装軌車両が後進時に
誘導輪の鍔部が進入する側のガイド傾斜面は、レール3
3,34,43,44のいずれも履帯長手方向に対する
傾斜角θを5°≦θ≦15°として設定されている。ま
た、前記ガイド傾斜面の長さLは、装軌車両が前進時
に誘導輪の鍔部が進入する側のガイド傾斜面の長さL
より長い。一方、装軌車両が前進時に誘導輪の鍔部が進
入する側のガイド傾斜面の傾斜角は、前記傾斜角θより
大きく設定され、長さの短いレール34,43において
は傾斜角に代えて半径rの曲面としてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゴ
ム履帯の芯金に設けるレールの形状に関し、特に前記レ
ールの内側面に設けるガイド傾斜面の傾斜角を、車体後
進時に誘導輪の鍔部が進入する側で5°以上、15°以
下とし、前記ガイド傾斜面の長さをできるだけ長くする
ようにしたので、車体後進時に誘導輪鍔部がガイド傾斜
面上をすべるときのガイド傾斜面上に沿う分力が芯金と
誘導輪鍔部との摩擦力より大きくなる。従って、誘導輪
鍔部はガイド傾斜面上をすべりながらレールの間に進入
することができ、誘導輪鍔部が芯金レール面に乗り上げ
ることなく、後進時の旋回や傾斜地走行を安心して行う
ことができる。本改良により履帯外れが回避されるの
で、作業能率が著しく向上するとともに、ゴム履帯の耐
用寿命延長が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のゴム履帯を内周側から見た部分平
面図である。
【図2】図1においてゴム部材から突出する芯金のレー
ル部分の形状説明図である。
【図3】第2実施例のゴム履帯を内周側から見た部分平
面図である。
【図4】従来のゴム履帯の一例を示し、ゴム履帯を内周
側から見た部分平面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】従来のゴム履帯が誘導輪に巻き付く状態を示す
部分説明図である。
【図7】図6のZ視図である。
【図8】図7における芯金レール部分の拡大図である。
【図9】図7における芯金レール部分の拡大図で、
(a)は誘導輪鍔部がガイド傾斜面をすべる条件、
(b)は誘導輪鍔部がレール面に乗り上げる条件を示す
説明図である。
【図10】従来の芯金において、レールの内側に設けた
ガイド傾斜面の傾斜角θの説明図で、(a)は一対のレ
ール長さが左右で異なる芯金、(b)は一対のレールを
互いに反対方向にオフセットした芯金、(c)は一対の
レール長さが等しい芯金を示す。
【符号の説明】
,5,6 ゴム履帯 2 ゴム部材 3 芯線 4 誘導輪 4a 鍔部 10,20,30,40,50 芯金 13,14,23,24,33,34,43,44,5
3,54 レール 53a,53b,54a,54b ガイド傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−162666(JP,A) 特開 平3−220071(JP,A) 実開 昭63−180483(JP,U) 実開 平5−86775(JP,U) 実開 昭55−87874(JP,U) 実開 平2−40683(JP,U) 実開 平2−110592(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/253

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性無限帯の内部長手方向に順次等間隔
    に並べて埋設され、前記弾性無限帯の内周面から内方側
    へ一定高さとなる、且つ前記弾性無限帯の長手方向へ直
    列状となる、左右一対のレールを備え、前記レールの頂
    面が転輪の転動面となるゴム履帯用の芯金であって、 前記左右一対のレールは左右一対の突起部であり、 前記一対の突起部の対向する内側面両端には、誘導輪の
    転動面から突出する鍔部の進入を容易にするガイド傾斜
    面を設け、前記対向する内側面の一端側のガイド傾斜面の長さを他
    端側よりも長くして、該長い方のガイド傾斜面を前記弾
    性無限帯の長手方向の同側に、且つ後進時誘導輪に向か
    う側に配した ことを特徴とするゴム履帯用芯金。
  2. 【請求項2】 前記一端側に設けたガイド傾斜面の傾斜
    角は、ゴム履帯の長手方向に対し、5°以上で、15°
    以下であることを特徴とする請求項1記載のゴム履帯用
    芯金。
  3. 【請求項3】 前記左右一対の突起部は、芯金の長手方
    向中心線に対し、前後にずらせて配置したことを特徴と
    する請求項1又は2記載のゴム履帯用芯金。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のゴム履帯用芯金であっ
    て、芯金の幅方向にずらせて突出させた前記突起部の突
    出部には第1係止部が、ゴム履帯幅方向には前記突起部
    と平行に所定間隔をおいて第2係止部が、それぞれ設け
    られたことを特徴とするゴム履帯用芯金。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のゴム履帯用芯金であっ
    て、芯金の幅方向にずらせて突出させた前記突起部の突
    出部に対して前後方向の反対側には、前記突起部と隣接
    して第3係止部が設けられたことを特徴とするゴム履帯
    用芯金。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のゴム履
    帯用芯金が、前記一対の突起部を弾性無限帯の内周面か
    ら内方側へ一定高さに、且つ弾性無限帯の長手方向へ直
    列状に、且つ前記突起部の頂面を転輪の転動面とするよ
    うに、弾性無限帯の内部長手方向に等間隔に並べて埋設
    されたことを特徴とするゴム履帯。
  7. 【請求項7】 請求項4及び請求項5記載のゴム履帯用
    芯金が、前記一対の突起部を弾性無限帯の内周面から内
    方側へ一定高さに、且つ弾性無限帯の長手方向へ直列状
    に、且つ前記突起部の頂面を転輪の転動面とするよう
    に、弾性無限帯の内部長手方向に等間隔に並べて埋設さ
    れ、前記第1係止部と第2係止部との所定間隔部に前記
    第3係止部を挟入することを特徴とするゴム履帯。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のゴム履帯が、前記
    一端側に設けたガイド傾斜面を、車両後進時に誘導輪の
    鍔部の進入方向へ向くように巻装することを特徴とする
    ゴム履帯の巻装方法。
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