JP2508820Y2 - ゴムクロ―ラベルト - Google Patents

ゴムクロ―ラベルト

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JP2508820Y2
JP2508820Y2 JP1989110254U JP11025489U JP2508820Y2 JP 2508820 Y2 JP2508820 Y2 JP 2508820Y2 JP 1989110254 U JP1989110254 U JP 1989110254U JP 11025489 U JP11025489 U JP 11025489U JP 2508820 Y2 JP2508820 Y2 JP 2508820Y2
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metal core
metal
core wire
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crawler belt
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一俊 堀
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は装軌車両のゴムクローラベルトに係り、特に
牽引力を必要とするブルドーザや油圧掘削機等の建設機
械に適したゴムクローラベルトに関する。
(従来の技術) 従来からブルドーザ等の装軌車両においては、誘導輪
と軌動輪との間に設けたトラックフレームの上下にそれ
ぞれ複数個の上転輪および下転輪とを設け、これら各転
動輪に履帯を巻装して起動輪に伝達された動力により車
両が走行するようになっているが、近年では振動や騒音
の発生防止用として鉄製のシューに換えて一体のゴムク
ローラベルトが使用されている。
このようなゴムクローラベルトとしては、例えば実開
昭64−2679号公報が公示されている。
このゴムクローラベルトはベルトの内部に長手方向へ
金属芯金を間隔を置いて並列し、金属芯金の中央部に駆
動輪歯との噛合係合部を、この噛合係合部の左右に前記
各転動輪の転動レール面をもっている。
そして第6図に示すように金属芯金12とゴム11との埋
設接着部は、金属芯金12の近傍を金属芯線コード13によ
り補強して接着剪断強度が高められていて、駆動輪歯に
よる駆動力を金属芯金からゴムへ、ゴムから金属芯線を
介して伝達し、ゴムクローラベルト内面を前記各転動輪
が転動して回動させている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら走行時、第7図に示すように転輪14が上
記のようなゴムクローラベルト11の金属芯金12,12間を
通過する際に金属芯金12が落ち込んでラグ15がたわむこ
とにより振動が発生し易く、走行振動の発生の原因とな
る。
また、第8図に示すように各転動輪や起動輪16に石等
17を噛み込んだ場合には、金属芯金12がゴム層から矢印
のように剥離し易い等の欠点がある。
本考案はこれに鑑みゴムクローラベルトの芯金の剥離
負荷に弱い欠点を補うため、各金属芯金の上下に長い芯
線コードを交差して配することにより、ゴムの剛性を高
め金属芯金の接着強度をより補強して接着剥離剪断の不
具合を防止できるゴムクローラベルトを提供して、従来
技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてなされた
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案に係るゴムクロー
ラベルトは、(1)帯状方向へ並列間隔に駆動輪の噛合
係合部と、転動輪の転動レール面をもつ金属芯金を埋設
配置したゴムクローラベルトであって、帯状方向へ等間
隔に複数配置し、左右に末広がりの翼部5を有する前記
金属芯金2と、この金属芯金2の両翼部5の上側に上側
金属芯線6および下側に下側金属芯線7を配設し、か
つ、金属芯金2と隣合う金属芯金2′との間で上側金属
芯線6と下側金属芯線7を交差し、隣合う金属芯金2′
の両翼部5の上部に金属芯金2の下側の金属芯線7を、
両翼部5の下部に金属芯金2の上側の金属芯線6を帯状
方向へ埋設した構成としたものである。
(2)前記上側金属芯線6と下側金属芯線7は1つ置き
に隣り合う金属芯金2′,2″間でそれぞれ交差する構成
としたものである。
(作用) 上記構成によれば、金属芯線を交差して金属芯金と隣
合う金属芯金とを固定するようにしたのでゴムクローラ
の横剛性や捩り剛性を向上し、走行時に牽引力が大きく
なったとき、また、駆動輪と金属芯金との間に石等が噛
み込んだときでも金属芯金は安定して保持される。
(実施例) 以下、本考案を第1図乃至第5図に示す実施例を参照
して説明する。
本考案のゴムクローラベルトは、第1図乃至第3図に
示すように帯状方向へ並列間隔に駆動輪の噛合係合部3
と、転動輪の転動レール面4をもつ金属芯金2を埋設配
置したゴムクローラベルト1において、金属芯金2の両
翼部5の上下面に接近した上下の金属芯線6,7を、並列
した金属芯金2間の上下にそれぞれ交差し、かつゴムク
ローラ1の帯状方向へ埋設したものである。
前記金属芯金2の両翼部5の上側に金属芯線6および
下側に金属芯線7を配設している。この金属芯金2と隣
合う金属芯金2′との間で金属芯線6と金属芯線7を交
差して、隣合う金属芯金2′の両翼部5の上部に金属芯
線7を、両翼部5の下部に金属芯線6を帯状方向へ埋設
している。
第1図において帯状のゴムクローラベルト1(1部の
みを示す)はその内部に等間隔でベルトの長手方向に金
属芯金2,2′,…を並列に埋設してある。
その金属芯金2はゴムクローラベルト1の帯幅方向の
中央に中心を有して並列配置してあり、中心より左右
に、ゴムクローラベルト1より突出した誘動突出部10,1
0を設けてあって、ゴムクローラベルト1を図示しない
無限軌道転動輪が転動面より外れないように無限軌道回
動運動をガイドするようになっている。
この誘動突出部10,10間の中央部すなわちゴムベルト
1の中心部には図示しない無限軌道駆動輪の駆動歯と係
合する噛合係合部3が設けられている。また、誘動突出
部10,10の下端から外側の左右方向に向かって図示しな
い無限軌道転動輪類の転動レール面4,4が設けてあり、
引き続いてゴムクローラベルト1の帯幅方向端へ延設し
た左右の翼部5,5を設けてある。
金属芯金2は以上のように誘動突出部10,10と噛合係
合部2と転動レール面4,4と翼部5,5とを一体に形成した
ものからなり、第2図に示すようにゴムクローラベルト
1内へ、誘動突出部10,10と転動レール面4,4をゴム層表
面より突出、かつ露出させて埋設接着してある。
また、第2図および第3図に示すように金属芯金2の
翼部5(片側のみ示す)の上下面に近接して帯状の金属
芯線6,7をゴム層内に埋設してあり、この金属芯線6,7は
隣り合う金属芯金2′の翼部5で上下が入れ換わるよう
に交差したものである。すなわち上側の金属芯線6は下
向きに、下側の金属芯線7は上向きに隣り合う金属芯金
2′を囲むことを長手方向に隣り返してゴムベルト1内
で無端に形成されている。 これにより金属芯金2を被
覆するゴムクローラベルト1の剛性を高め耐剪断強度お
よび耐接着剥離の強化を図っている。
第4図に示すものは他の実施例を示すもので、生産性
を考慮して、上下の金属芯線6,7を数本纒めてそれぞれ
芯線群8,9とし、これを第3図のように隣り合う金属芯
金間で交差させ、芯線群同士は互いに交差しないように
したものである。
前記上下の金属芯線6,7を1つ置きに隣り合う金属芯
金2,2″間で第5図に示すようにそれぞれ交差するよう
にしたものである。
したがって、この場合は金属芯金2と隣合う金属芯金
2′との間で金属芯線6と金属芯線7は交差させない
で、金属芯金2′と金属芯金2″との間で金属芯線6と
金属芯線7を交差させるようにしたものである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のゴムクローラベルトに
よれば、走行時に牽引力が大きくなったとき、また、駆
動輪と金属芯金との間に石等が噛み込んだときでも金属
芯金間で上下の金属芯線により交差して安定的に保持さ
れるのでゴムの剥離等がなくゴムクローラベルトの耐久
性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るゴムクローラベルトの一実施例を
示す平面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は
第1図の側面図、第4図は第3図の金属芯線を束にして
敷設した場合を示す他の実施例の側面図、第5図は本考
案の他のゴムクローラベルトの実施例を示す側面図、第
6図は従来のゴムクローラベルトの一部断面図、第7図
および第8図はそれぞれ不具合の発生した一例を示す状
態図である。 1……ゴムクローラベルト、2,2′,2″……金属芯金、
3……噛合係合部、4……転動レール面、5……翼部、
6,7……金属芯線、8,9……芯線群。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状方向へ並列間隔に駆動輪の噛合係合部
    と、転動輪の転動レール面をもつ金属芯金を埋設配置し
    たゴムクローラベルトにおいて、帯状方向へ等間隔に複
    数配置し、左右に末広がりの翼部を有する前記金属芯金
    と、この金属芯金の両翼部の上側に上側金属芯線および
    下側に下側金属芯線を配設し、かつ、金属芯金と隣合う
    金属芯金との間で、上側金属芯線と下側金属芯線を交差
    し、隣合う金属芯金の両翼部の上部に金属芯金の下側の
    金属芯線を、両翼部の下部に金属芯金の上側の金属芯線
    を帯状方向へ埋設したことを特徴とするゴムクローラベ
    ルト。
  2. 【請求項2】前記上側金属芯線と下側金属芯線は1つ置
    きに隣り合う金属芯金間で、それぞれ交差することを特
    徴とする請求項1記載のゴムクローラベルト。
JP1989110254U 1989-09-19 1989-09-19 ゴムクロ―ラベルト Expired - Lifetime JP2508820Y2 (ja)

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