JP2696282B2 - 装軌車両のゴム履帯 - Google Patents

装軌車両のゴム履帯

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JP2696282B2 JP3245046A JP24504691A JP2696282B2 JP 2696282 B2 JP2696282 B2 JP 2696282B2 JP 3245046 A JP3245046 A JP 3245046A JP 24504691 A JP24504691 A JP 24504691A JP 2696282 B2 JP2696282 B2 JP 2696282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装軌車両のゴム履
、特に、駆動輪がゴム履帯から外れることを防止する
位置ずれ防止部芯金の翼部の両端部に設けたゴム履
帯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からブルドーザ等の装軌車両のゴム
帯においては、誘導輪と起動輪との間に設けたトラツ
クフレームの上下にそれぞれ複数個の上転輪および下転
輪を設け、これら各転動輪に履帯を巻装して起動輪に伝
達された動力により車両が走行するようになっている
が、近年は振動や騒音の発生防止用として鉄製のシュー
に換えて一体のゴム履帯が使用されている。
【0003】従来のゴム履帯は図9にその斜視図を示す
様に、駆動輪の噛み合い係合部52と下転輪の転動レー
ル53を有する芯金51を埋没させた状態でラグ部50
とゴムベルト部56とは一体成型されている。
【0004】しかし、上記従来のゴム履帯は図10の履
帯外れメカニズムの平面図及び図11の履帯外れメカニ
ズムの側面図に示す様にゴム履帯と起動輪42は本来係
合部52で噛み合うのが正常であるが、車両が旋回等す
るとゴム履帯にスラスト力Fが掛かることがある、この
スラスト力Fが大きいと起動輪42と噛み合っている芯
金51aは固定されているがゴム履帯はゴムの接着によ
り構成されているため起動輪42と噛み合っていない芯
金51bはずれてしまい、ずれ量δを生ずる、そして起
動輪42が矢印B方向に前進すると下転輪45のガイド
となるガイド部53bに乗り上げてしまい、ゴム履帯が
外れてしまう。
【0005】また、図12に示す様にゴム履帯が岩等に
乗り上げると芯金51aと芯金51bはずれてしまい、
ずれ量δを生ずる、そして図10,図11に示す様に
起動輪42が前進すると下転輪45のガイドとなるガイ
ド部53bに乗り上げてしまい、ゴム履帯が外れてしま
う。
【0006】上記ゴム履帯21が外れることを防止する
ために実開平1−154980及び特開平2−2670
84等があるがこれら従来技術は図13に示すように互
いに隣接する芯金61aと61bの転動部63aと63
bにゴム履帯の幅方向で互いに重合する重合部分68を
形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す従来技術のものは、隣り合う芯金61aと61b
の転動部63aと63bの互いに重合する重合部分68
ゴム履帯の幅方向の中心に近い部分にあるためゴム
履帯が岩等に乗り上げた場合には重合部分68に掛かる
曲げモーメントが大きくなるとともに重合部分68の
隙間δが僅かにあってもゴム履帯のねじれ量が大きく
り、前述の如くゴム履帯が外れるとの問題がある。本
発明は履帯外れを防止する装軌車両のゴム履帯を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る装軌車両のゴム履帯は、駆動輪の噛
合い係合部と、この係合部の左右外側に配置される転動
輪の転動レールと、隣合う芯金同志が互いに幅方向の左
右側への位置ずれを防止する防止部材とを備えた芯金を
帯状方向へ並列等間隔に埋設した装軌車両のゴム履帯に
おいて、転動レールから左右のそれぞれの外側に所定長
さに形成される翼部と、転動レール側のそれぞれの翼部
の面に配置されるとともに、隣合う一方の芯金の翼部の
面の上方に向けて突出し、かつ、互いに帯状方向で重合
させて幅方向の左右側への位置ずれを防止する翼部の両
端部に設けた防止部材とを設けた芯金を備えた構成とし
たものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、ゴム履帯が岩等に乗り上げ
た場合には、転動レールから左右のそれぞれの外側の翼
部の両端部に芯金の位置ずれを防止する防止部材を配置
したので、隣合う芯金の位置ずれを防止する防止部材に
作用する曲げモーメントが小さくなるとともにゴム履
帯のねじれ量が少なくなる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明に係る装軌車両のゴム履帯の
一実施例を図1乃至図8により説明する。本発明の実施
例を図面に基いて説明する。図1は装軌車両の走行装置
の側面図であり、ベルト部2とグローサ3を有するゴム
履帯1をトラックフレーム43の一端に設けられている
起動輪42と他端側に設けられている緊張用の誘導輪4
1と案内用の下転輪45、上転輪44に無端状に巻回し
て構成されている。
【0011】次に本発明の第1実施例を図10,図12
を参照して図2乃至図6に基いて説明する。図2は本発
明の第1実施例の斜視図であり、図3は本発明の第1実
施例の平面図であり、図4は本発明の第1実施例の側面
図であり、図5は図3のA−A断面図であり、図6は図
3のB−B断面図である。
【0012】ゴム履帯1は噛み合い係合部5aと左右一
対の転動レール5bと左右一対のガイド部5cを有する
芯金5を駆動輪の歯のピッチに相当する間隔に埋設する
と共に、補強用のワイヤー6を埋設しゴムを一体加硫成
型したものであり、ループ状のベルト部2と該ベルト部
の外側に突出するグローサ3から構成されて更に芯金5
と芯金5の間には泥抜き孔7が設けられている。
【0013】前記グローサ3は芯金5が埋設してある位
置に構成されており、芯金5はグローサ3の曲がりを防
止し、前記噛み合い係合部5aはベルト部2の内側に突
出し駆動輪の歯と噛み合う、転動レール5b、5はベ
ルト部2の内側に突出し転動輪が転動するレールと
る、ガイド部5cは転動輪のガイドとなりゴム履帯1が
外れることを防止する。
【0014】図3に示すように、芯金5には駆動輪の噛
み合い係合部5aが設けられている。この係合部5aの
左右外側に転動輪を転動させる転動レール5b,5bが
設けられている。この転動レール5b,5bから左右の
それぞれの外側に所定長さの翼部が形成されており、転
動レール5b,5b側のそれぞれの翼部の面の両端部に
位置ずれ防止部材8,8を設けている。この位置ずれ防
止部材8,8は隣合う一方の芯金5の翼部の面の上方に
向けて突出して、前方側の芯金5の位置ずれ防止部材8
と後方側の芯金5の位置ずれ防止部材8とが互いに帯状
方向で重合する重合部分8aを有するように配置されて
いる。この芯金5の翼部の両端部に設けた位置ずれ防止
部材8はベルト部2の内側に突出しゴム履帯1の帯状
向に相互に隣合う芯金5,5に設けられている。これに
より、隣合う芯金5,5同志の幅方向の左右側への位置
ずれを防止することができるようになっている。
【0015】以上の様な構成であるので、図10に示す
ようにゴム履帯にスラスト力Fが掛かっても、図3に示
す隣合う芯金5,5の位置ずれ防止部材8,8は、重合
する重合部8aで接触して前方側と後方側の芯金5,5
の位置ずれ生じないから起動輪は確実に係合部5aと
噛み合いゴム履帯1は外れない。また、位置ずれ防止部
材8が芯金5の翼部の両端部に設けられているため芯金
5に掛かる曲げモーメントが小さくなる。 また、図12
に示すようにゴム履帯1が岩等に乗り上げて捩じれよう
としても、隣合う芯金5,5の位置ずれ防止部材8の重
合部8aが接触して捩じれることはない。
【0016】次に、本発明の第2実施例を図10,図1
2を参照して図7図8に基いて説明する。図7はゴム
履帯1の平面図であり、図8は図7のC−C断面図であ
る。図中第1実施例と同じ符号は同じ部材を示すので説
明を省略する。本実施例の位置ずれ防止部材9は端部9
aはU字形をしており先端は重合部9bとなっている。
そして、先端重合部9bはU字形をした端部9aの間に
挟み込まれている。
【0017】以上の様な構成であるので、図10に示す
ようにゴム履帯にスラスト力Fが掛かっても、図7,図
8に示す隣合う芯金5,5の位置ずれ防止部材9,9
は、重合する重合部9bと端部9aとが接触して前方側
と後方側の芯金5,5の位置ずれが生じないから起動輪
は確実に係合部5aと噛み合いゴム履帯1は外れない。
また、位置ずれ防止部材9の端部9aと、重合部9bと
が芯金5の翼部の両端部に設けられているため芯金5に
掛かる曲げモーメントが小さくなる。 また、図12に示
すようにゴム履帯1が岩等に乗り上げて捩じれようとし
ても、隣合う芯金5,5の位置ずれ防止部材9の重合部
9bが端部9aに接触して捩じれることはない。 本実施
例は第1実施例に比べて位置ずれ防止部材9は、U字形
状の端部9aに重合部9bが挟み込まれるようにしたの
で、確実に隣合う芯金5,5の位置ずれを防止すること
ができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装軌車両
のゴム履帯によれば、転動レールから左右のそれぞれの
外側の翼部の両端部に芯金の位置ずれを防止する防止部
材を配置したので、隣合う芯金の位置ずれを防止する防
止部材に作用する曲げモーメントが小さくなるととも
に、ゴム履帯のねじれ量が少なくなるので履帯外れを防
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装軌車両の走行装置の側面図である。
【図2】本発明のゴム履帯の第1実施例の斜視図であ
る。
【図3】本発明のゴム履帯の第1実施例の平面図であ
る。
【図4】本発明のゴム履帯の第1実施例の側面図であ
る。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図3のB−B断面図である。
【図7】本発明のゴム履帯の第2実施例の平面図であ
る。
【図8】図7のC−Cの断面図である。
【図9】従来のゴム履帯の斜視図である。
【図10】ゴム履帯の履帯外れメカニズムを示す平面図
である。
【図11】ゴム履帯の履帯外れメカニズムを示す側面図
である。
【図12】ゴム履帯が岩等に乗り上げた状態を示す図で
ある。
【図13】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 ゴム履帯 2 ベルト部 3 グローサ 5 芯金 5a 噛み合い係合部 5b 転動レール 5c ガイド部 8,9 位置ずれ防止部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪の噛み合い係合部と、この係合部
    の左右外側に配置される転動輪の転動レールと、隣合う
    芯金同志が互いに幅方向の左右側への位置ずれを防止す
    る防止部材とを備えた芯金を帯状方向へ並列等間隔に埋
    設した装軌車両のゴム履帯において、転動レールから左
    右のそれぞれの外側に所定長さに形成される翼部と、転
    動レール側のそれぞれの翼部の面に配置されるととも
    に、隣合う一方の芯金の翼部の面の上方に向けて突出
    し、かつ、互いに帯状方向で重合させて幅方向の左右側
    への位置ずれを防止する翼部の両端部に設けた防止部材
    とを設けた芯金を備えたことを特徴とする装軌車両のゴ
    ム履帯。
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