JP2971744B2 - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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Description
に、ゴムクロ−ラ製造時に、隣り合う芯金間の衝突先端
の芯金組み込み作業を容易にしたゴムクロ−ラに係るも
のである。
び土木作業用機械の走行部としてゴムクロ−ラが広く使
用されるようになってきた。かかるゴムクロ−ラは、無
端状ゴム弾性体中にその幅方向に横並べされて埋入され
た芯金と、これを外囲いしたスチ−ルコ−ドよりなって
いる。
央部がスプロケットとの係合部となり、その左右の翼部
がゴム中に埋入されており、隣り合う芯金間にあっては
夫々動きを全く拘束することがなく、ゴム弾性体の動き
得る範囲内では芯金が夫々独自の動きをすることとなっ
ていた。例えば、転輪の通過時や小石等に乗り上げた際
の前後への揺れ、上下動及び傾き等である。更には、旋
回時や傾斜地走行における芯金の横ズレであり、場合に
よっては、ゴムクロ−ラの逆曲げ現象をも誘発すること
となる。
58357号や実開平5−92077号が提案されてい
る。これらの提案にあっては、ゴム弾性体中での芯金の
これらの挙動に基づく悪影響を阻止するにあたり、ゴム
弾性体中に埋入された芯金の隣り合う芯金間でその動き
を阻止し合う構造としたものが提案されている。しかる
に、この提案の芯金はその翼部より前後に膨出部が形成
され、隣り合う芯金の膨出部先端が上下左右に向けて雄
雌の入れ子状となっているため、ゴムクロ−ラ製造時に
隣り合う芯金の組み込み作業に手間がかかっていた。
掛け時等のゴムクロ−ラの内外面方向への芯金の動きに
対しては、雄雌の入れ子状が解除されにくい構造となっ
ているが、雄雌の入れ子がゴムクロ−ラの内外面方向の
変形が阻止されるため、場合によってはゴムクロ−ラに
対する入力の緩和が難しく、このためゴムクロ−ラの耐
久性が低くなることは否定できない。
ムクロ−ラの隣り合う芯金間の膨出部の先端が雄雌の入
れ子状としたことによって得られる脱輪しにくいという
特性を維持したまま、ゴムクロ−ラ製造時に発生する隣
り合う芯金の組み込み作業が容易にできる構造としたも
のである。そして、更に入れ子の形状を工夫することに
より、ゴムクロ−ラの曲げや小石等への乗り上げによる
逆曲げ等に対しては変形し易くすることを可能としたも
のである。
決のためにゴムクロ−ラ中に埋入される芯金の動きを精
査した知見に基づくものである。即ち、本発明の要旨
は、無端状ゴム弾性体と、その幅方向に横並べして埋入
され中央部にスプロケットとの係合部が形成された芯金
と、この芯金を外囲いして同様にゴム中に埋入されされ
たスチ−ルコ−ドとよりなり、隣り合って埋入された前
記芯金にあって、前記係合部をはさんで両側に前記スチ
−ルコ−ドが埋入された水平位置を含む領域に一方の芯
金より他方の芯金に向けた一対の膨出部を形成し、この
膨出部の先端が内外方向視にて雄雌の入れ子状として対
向させ、更に両者が幅方向で衝突し合うようにクロ−ラ
の幅方向視でオ−バ−ラップする形状となし、かつ前記
係合部をはさんで形成された左右の膨出部のオ−バ−ラ
ップ部位をクロ−ラの長手方向において前後にずらした
位置としたことを特徴とするゴムクロ−ラにかかるもの
である。
向視にて雄側を上下に通過できる形状とすることによっ
て、ゴムクロ−ラ製品としての脱輪しにくいという性能
は維持させたまま、ゴムクロ−ラの製造時に発生する隣
り合う芯金間の膨出部先端の芯金組み込み作業が容易に
できることとしたものである。
視でV字状に切り欠かれているので、ここに嵌り合う雄
側がゴムクロ−ラの内外方向に向っては衝突が起こら
ず、左右方向にのみ衝突することとなる。このため、特
に芯金の横ズレによるクロ−ラの脱輪が防止でき、しか
もクロ−ラの曲げ、逆曲げ等に柔軟に対応できクロ−ラ
の耐久性が向上することとなったのである。
する。図1は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金1
0の膨出部先端の凸部17及び凹部18を示す斜視図で
ある。膨出部先端の凹部18は内外方向視にていわばV
字型に切り欠かれた形状となっており、一方、凸部17
は山型とするものであり、凹部18と凸部17が内外方
向にて通過が可能な嵌め合いの状態で使用される。尚、
凸部17は断面略台形とされてもよく、凹部18はこれ
に対応する形状とするのもよい。
部17及び凹部18の形状を利用した具体的な芯金の正
面図、図3はその平面図、図4は膨出部における断面図
である。図において、芯金10はその左右にのびる翼部
11と共に中央にスプロケット係合部12を有し、更
に、転輪の通過時の走行面となり、或いは転輪の脱輪防
止機能を有する一対の角部13、14を備えている。
13、14の直下に芯金10の前後方向に向けて膨出部
15、16を形成し、この膨出部15、16の一方の先
端には凸部17を、他方の先端には凹部18を備えたも
のである。そして、膨出部先端の凹部18は内外方向視
でV字型となり、膨出部先端の凸部17は内外方向視で
山型の凸部をなすものであり、前記したように凹部18
と凸部17とが嵌め合いの状態で使用される。
周側平面図である。図例にて分かる通り前記の芯金を用
いたゴムクロ−ラにあっては、凸部17と凹部18とは
幅方向視ではオ−バ−ラップはしているが、ゴムクロ−
ラの内外方向では接触することがないため、隣り合う芯
金10はこの内外方向に動き易くなっている。即ち、左
右方向における芯金10の動きは、凸部17と凹部18
間の接触・干渉するが、内外方向には接触・干渉するも
のがない構造となっている。
横ズレがあったりした場合にも脱輪が防止され、しかも
ゴムクロ−ラの曲げ或いは逆曲げに対してゴムクロ−ラ
の対応が容易となり、ゴムクロ−ラの耐久性がアップす
ることとなる。尚、前記した例も含めて凸部17及び凹
部18と角部13、14とは図示するように重なり合う
か、或いはこの近傍に位置するのがよく、このようにす
ることによりゴムクロ−ラの捩れに対して凸部17と凹
部18との嵌合がはずれることが少なくなる。
19は、芯金10の翼部11の外周を囲ってゴム中に埋
入されているが、このスチ−ルコ−ド19の水平位置を
含む水平面領域にこの膨出部15、16が備えられ、そ
の膨出部先端の凸部17と膨出部先端の凹部18とが形
成されているものである。即ち、スチ−ルコ−ド19と
凸部17と凹部18との位置とを略同一平面としたもの
である。従って、特にゴムクロ−ラがスプロケット、ア
イドラ−に巻き掛けされた際には、このスチ−ルコ−ド
19の埋入面が巻き掛け時の伸縮の中立面となるため、
ゴムクロ−ラにあってこの面が最も安定した面となる。
従って、この中立面に凸部17と凹部18との嵌合部位
とすることにより、より安定したゴムクロ−ラとなる。
ロ−ラの直線部、言い換えれば常態の使用時にあって
は、この膨出部先端の凸部17と膨出部先端の凹部18
との間隔を約1〜3mm程度開けておくのがよい。この
ため、芯金が前後に揺動したり、上下に移動したり、左
右にスライドすれば、ただちに膨出部先端の凸部17と
膨出部先端の凹部18との間で面接触が起こり、夫々の
芯金の移動等が相互に干渉し、その動きを阻止すること
ができるものである。
ため、ゴムクロ−ラの製造時には隣り合う芯金間の膨突
部先端の組み込み作業が容易にできることとなると共
に、ゴムクロ−ラが製品となり使用される時には、揺動
や捩じれに対してゴムクロ−ラ中に埋入された隣り合う
芯金間が相互に衝突・干渉し、その動きを阻止し得るこ
ととなり、かつ、芯金の正規の位置への制御手段とな
り、このため、転輪の上下動を低減し、ゴムクロ−ラの
脱輪の阻止に効果を奏するものとなった。
斜視図である。
金の正面図である。
平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 無端状ゴム弾性体と、その幅方向に横並
べして埋入され中央部にスプロケットとの係合部が形成
された芯金と、この芯金を外囲いして同様にゴム中に埋
入されされたスチ−ルコ−ドとよりなり、隣り合って埋
入された前記芯金にあって、前記係合部をはさんで両側
に前記スチ−ルコ−ドが埋入された水平位置を含む領域
に一方の芯金より他方の芯金に向けた一対の膨出部を形
成し、この膨出部の先端が内外方向視にて雄雌の入れ子
状として対向させ、更に両者が幅方向で衝突し合うよう
にクロ−ラの幅方向視でオ−バ−ラップする形状とな
し、かつ前記係合部をはさんで形成された左右の膨出部
のオ−バ−ラップ部位をクロ−ラの長手方向において前
後にずらした位置としたことを特徴とするゴムクロ−
ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18679794A JP2971744B2 (ja) | 1993-09-22 | 1994-07-16 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25924793 | 1993-09-22 | ||
JP5-259247 | 1993-09-22 | ||
JP18679794A JP2971744B2 (ja) | 1993-09-22 | 1994-07-16 | ゴムクロ−ラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07137671A JPH07137671A (ja) | 1995-05-30 |
JP2971744B2 true JP2971744B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=26503983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18679794A Expired - Lifetime JP2971744B2 (ja) | 1993-09-22 | 1994-07-16 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971744B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101687524B (zh) * | 2007-06-06 | 2012-08-29 | 福山橡胶工业株式会社 | 橡胶履带用芯铁以及橡胶履带 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4675236B2 (ja) * | 2003-07-02 | 2011-04-20 | 福山ゴム工業株式会社 | ゴムクローラ及びゴムクローラ用芯金の製造方法 |
JP5382762B2 (ja) * | 2008-01-17 | 2014-01-08 | カモプラスト コリア株式會社 | 弾性クローラ |
JP5592091B2 (ja) * | 2009-09-17 | 2014-09-17 | 福山ゴム工業株式会社 | ゴムクローラ用芯金 |
-
1994
- 1994-07-16 JP JP18679794A patent/JP2971744B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101687524B (zh) * | 2007-06-06 | 2012-08-29 | 福山橡胶工业株式会社 | 橡胶履带用芯铁以及橡胶履带 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07137671A (ja) | 1995-05-30 |
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