JPH0687473A - ゴムクロ−ラの構造 - Google Patents
ゴムクロ−ラの構造Info
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- JPH0687473A JPH0687473A JP4264189A JP26418992A JPH0687473A JP H0687473 A JPH0687473 A JP H0687473A JP 4264189 A JP4264189 A JP 4264189A JP 26418992 A JP26418992 A JP 26418992A JP H0687473 A JPH0687473 A JP H0687473A
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- rubber crawler
- rubber
- protrusions
- projections
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本発明はゴムクロ−ラに関し、主として建設
機械や土木作業機械の走行部に利用される、脱輪現象を
低減したゴムクロ−ラの構造に係るものである。 【構成】 無端状ゴム弾性体中にその幅方向に向けて横
並べした芯金Aと、この芯金を外囲いして抗張体が埋設
され、ゴムクロ−ラ内周面に芯金Aよりのびる一対の角
部4,5が形成されたゴムクロ−ラであって、隣り合う
芯金Aの対向する翼部2,3にあって夫々の翼部2,3
より一対の突起61,62,71,72が対向する翼部
に向って形成され、当該各突起はゴムクロ−ラの側面及
び厚さ方向からみて重なり合っていることを特徴とする
ゴムクロ−ラの構造。 【効果】 本発明は、ゴムクロ−ラ中に埋設した芯金が
横ズレを起こしたりねじれたりするのを自己制御するも
のであり、このためゴムクロ−ラと転輪との間の脱輪が
減少し、更にゴムクロ−ラ耐久性を向上し、産業上の効
果は大きい。
機械や土木作業機械の走行部に利用される、脱輪現象を
低減したゴムクロ−ラの構造に係るものである。 【構成】 無端状ゴム弾性体中にその幅方向に向けて横
並べした芯金Aと、この芯金を外囲いして抗張体が埋設
され、ゴムクロ−ラ内周面に芯金Aよりのびる一対の角
部4,5が形成されたゴムクロ−ラであって、隣り合う
芯金Aの対向する翼部2,3にあって夫々の翼部2,3
より一対の突起61,62,71,72が対向する翼部
に向って形成され、当該各突起はゴムクロ−ラの側面及
び厚さ方向からみて重なり合っていることを特徴とする
ゴムクロ−ラの構造。 【効果】 本発明は、ゴムクロ−ラ中に埋設した芯金が
横ズレを起こしたりねじれたりするのを自己制御するも
のであり、このためゴムクロ−ラと転輪との間の脱輪が
減少し、更にゴムクロ−ラ耐久性を向上し、産業上の効
果は大きい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクロ−ラに関し、主
として建設機械や土木作業機械の走行部に利用されるゴ
ムクロ−ラの構造に係るものである。
として建設機械や土木作業機械の走行部に利用されるゴ
ムクロ−ラの構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より建設機械や土木機械にあって
は、鉄シュ−クロ−ラが走行部として用いられていた
が、近年になり、ゴムクロ−ラがその走行部として広く
採用されるようになってきた。かかるゴムクロ−ラはゴ
ム弾性体を無端状としたものであり、その幅方向に向け
て横並べされた芯金が多数埋設され、この芯金を外囲い
してスチ−ルコ−ドが同様に埋設されている。
は、鉄シュ−クロ−ラが走行部として用いられていた
が、近年になり、ゴムクロ−ラがその走行部として広く
採用されるようになってきた。かかるゴムクロ−ラはゴ
ム弾性体を無端状としたものであり、その幅方向に向け
て横並べされた芯金が多数埋設され、この芯金を外囲い
してスチ−ルコ−ドが同様に埋設されている。
【0003】しかるに、このゴムクロ−ラは全体がゴム
弾性体であるため、横剛性やねじれに対してやや弱いと
いう欠点がある。ゴム中に埋設された芯金側からみれ
ば、芯金相互間は拘束力がなく、従って、ゴム中である
程度の動きが許容され、これが横方向にズレ易く、又ね
じれ易いという欠点がある。このように、ゴム中に埋設
されている芯金が横方向にズレることは、機体側に備え
られた転輪やスプロケットとの相互の係合位置関係もズ
レることとなり、このため、かかる転輪等とゴムクロ−
ラとの係合がズレてしまい、特に、機械が旋回する時や
傾斜地を走行する際に、ゴムクロ−ラの横方向へ加わる
力が大きくなり、芯金と転輪との間で係合が外れ、ゴム
クロ−ラが脱輪してしまうという事故となる。
弾性体であるため、横剛性やねじれに対してやや弱いと
いう欠点がある。ゴム中に埋設された芯金側からみれ
ば、芯金相互間は拘束力がなく、従って、ゴム中である
程度の動きが許容され、これが横方向にズレ易く、又ね
じれ易いという欠点がある。このように、ゴム中に埋設
されている芯金が横方向にズレることは、機体側に備え
られた転輪やスプロケットとの相互の係合位置関係もズ
レることとなり、このため、かかる転輪等とゴムクロ−
ラとの係合がズレてしまい、特に、機械が旋回する時や
傾斜地を走行する際に、ゴムクロ−ラの横方向へ加わる
力が大きくなり、芯金と転輪との間で係合が外れ、ゴム
クロ−ラが脱輪してしまうという事故となる。
【0004】このため、ゴムクロ−ラの横剛性をアップ
させる方法として、ゴムクロ−ラを構成するゴム質を硬
いゴムとする方法、ゴムクロ−ラの肉厚を厚くする方
法、ゴム中にバイアスコ−ド等を埋設する方法等が考え
られていたが、いずれも要求を完全に満足するものでは
なかった。
させる方法として、ゴムクロ−ラを構成するゴム質を硬
いゴムとする方法、ゴムクロ−ラの肉厚を厚くする方
法、ゴム中にバイアスコ−ド等を埋設する方法等が考え
られていたが、いずれも要求を完全に満足するものでは
なかった。
【0005】近年になり、ゴム中に埋設された芯金の横
方向のズレを規制する方法が考えられており、例示すれ
ば、実開平2−40683号、実開平2−142391
号、等がある。これらはいずれも芯金の前後に突起を形
成し、この突起が横方向のズレの際に干渉しあって芯金
自体のズレを阻止しようとするにあり、この面での技術
は解決の方向が示されている。しかしながら、この技術
にあっても、ねじれに対する対策はなく、ねじり剛性を
アップするという要請は満足し得ないものであった。
方向のズレを規制する方法が考えられており、例示すれ
ば、実開平2−40683号、実開平2−142391
号、等がある。これらはいずれも芯金の前後に突起を形
成し、この突起が横方向のズレの際に干渉しあって芯金
自体のズレを阻止しようとするにあり、この面での技術
は解決の方向が示されている。しかしながら、この技術
にあっても、ねじれに対する対策はなく、ねじり剛性を
アップするという要請は満足し得ないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術の問題点を改良しようとするものであって、
特に言えば、横剛性、ねじり剛性に対して大きな効力を
持つゴムクロ−ラを提供するものである。
従来の技術の問題点を改良しようとするものであって、
特に言えば、横剛性、ねじり剛性に対して大きな効力を
持つゴムクロ−ラを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のゴムクロ−ラの
構造は次の構成を有しているものである。即ち、本発明
は、無端状ゴム弾性体中にその幅方向に向けて横並べし
た芯金と、この芯金を外囲いして抗張体が埋設され、ゴ
ムクロ−ラ内周面に芯金よりのびる一対の角部が形成さ
れたゴムクロ−ラであって、隣り合う芯金の対向する翼
部にあって夫々の翼部より一対の突起が対向する翼部に
向って形成され、当該各突起はゴムクロ−ラの側面及び
厚さ方向からみて重なり合っていることを特徴とするゴ
ムクロ−ラの構造にかかるものであり、特に言えば、厚
さ方向の重なりはサンドイッチ状に重なり合う構造を有
している。
構造は次の構成を有しているものである。即ち、本発明
は、無端状ゴム弾性体中にその幅方向に向けて横並べし
た芯金と、この芯金を外囲いして抗張体が埋設され、ゴ
ムクロ−ラ内周面に芯金よりのびる一対の角部が形成さ
れたゴムクロ−ラであって、隣り合う芯金の対向する翼
部にあって夫々の翼部より一対の突起が対向する翼部に
向って形成され、当該各突起はゴムクロ−ラの側面及び
厚さ方向からみて重なり合っていることを特徴とするゴ
ムクロ−ラの構造にかかるものであり、特に言えば、厚
さ方向の重なりはサンドイッチ状に重なり合う構造を有
している。
【0008】
【作用】本発明のゴムクロ−ラは、埋設された芯金の対
向する翼部に夫々突起を形成し、側面よりみて突起を重
ね合わせ、ゴムクロ−ラに生ずる横方向の力にこの突起
同士が衝突・干渉しあって、横方向のズレを阻止させる
ものである。そして、同時にゴムクロ−ラの厚さ方向よ
り見て、これ又突起が重なり合うものであり、ゴムクロ
−ラにねじれが発生しても、突起同士が衝突・干渉し、
ねじりの抑制がなされるものである。この、ゴムクロ−
ラの厚さ方向からみての突起同士の重なり合いは、好ま
しくは、サンドイッチ状に重なり合うのがよく、このよ
うにすることにより厚さ方向の上下いずれのねじれに対
しても効果をもたらすこととなる。
向する翼部に夫々突起を形成し、側面よりみて突起を重
ね合わせ、ゴムクロ−ラに生ずる横方向の力にこの突起
同士が衝突・干渉しあって、横方向のズレを阻止させる
ものである。そして、同時にゴムクロ−ラの厚さ方向よ
り見て、これ又突起が重なり合うものであり、ゴムクロ
−ラにねじれが発生しても、突起同士が衝突・干渉し、
ねじりの抑制がなされるものである。この、ゴムクロ−
ラの厚さ方向からみての突起同士の重なり合いは、好ま
しくは、サンドイッチ状に重なり合うのがよく、このよ
うにすることにより厚さ方向の上下いずれのねじれに対
しても効果をもたらすこととなる。
【0009】尚、本発明のゴムクロ−ラにあって、芯金
の翼部はゴム弾性体中に埋設されているが、前記突起部
はゴム中より露出しているのが一般的である。又、ゴム
中にあってもゴムと非接着状態であるのがよい。
の翼部はゴム弾性体中に埋設されているが、前記突起部
はゴム中より露出しているのが一般的である。又、ゴム
中にあってもゴムと非接着状態であるのがよい。
【0010】
【実施例】以下、図面をもって本発明を更に詳細に説明
する。図1は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金の
第1例(A)の平面図、図2はその正面図、図3はその
側面図である。そして、符号1にて示すものは芯金Aの
中央部であり、図示しないスプロケットとの係合部であ
る。符号2、3はこの中央部1と一体となって左右にの
びる翼部であり、これは、芯金Aがゴムクロ−ラ中に適
用された際には、ゴム中に埋設される部分である。符号
4、5は中央部1をはさんで形成された一対の角部であ
って、一般にはこの角部4、5の頂面上を転輪40が転
動走行することとなる。
する。図1は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金の
第1例(A)の平面図、図2はその正面図、図3はその
側面図である。そして、符号1にて示すものは芯金Aの
中央部であり、図示しないスプロケットとの係合部であ
る。符号2、3はこの中央部1と一体となって左右にの
びる翼部であり、これは、芯金Aがゴムクロ−ラ中に適
用された際には、ゴム中に埋設される部分である。符号
4、5は中央部1をはさんで形成された一対の角部であ
って、一般にはこの角部4、5の頂面上を転輪40が転
動走行することとなる。
【0011】さて、前記した翼部2、3にあって、その
前後端に一対の突起61 、62 及び71 、72 が形成さ
れ、これら突起は芯金Aの中央より等間隔に配置され、
前方突起61 、62 の外側に位置して一対の後方突起7
1 、72 を形成したものである。そして、前方突起6
1 、62 と後方突起71 、72 との対向する面は、芯金
Aの全長さ端部より夫々約1/4の位置とし、この対向
する突起61 と71 及び62 と72 の間隔は、約5mm
に設定され、ゴムクロ−ラの側面方向より見て、これら
突起は重なり合って配置されている。そして、更に、突
起61 、62 に翼部より連なる庇状の張出部65 、66
を形成したものであり、突起71 、72 はこの張出部6
5 、66 と突起61 、62 とで囲まれた空間内に位置す
ることとなる。即ち、突起71 、72 は側面から見ると
突起61 、62 と重なり合い、厚さ方向から見ると更に
張出部65 、66 とも重なり合っている。
前後端に一対の突起61 、62 及び71 、72 が形成さ
れ、これら突起は芯金Aの中央より等間隔に配置され、
前方突起61 、62 の外側に位置して一対の後方突起7
1 、72 を形成したものである。そして、前方突起6
1 、62 と後方突起71 、72 との対向する面は、芯金
Aの全長さ端部より夫々約1/4の位置とし、この対向
する突起61 と71 及び62 と72 の間隔は、約5mm
に設定され、ゴムクロ−ラの側面方向より見て、これら
突起は重なり合って配置されている。そして、更に、突
起61 、62 に翼部より連なる庇状の張出部65 、66
を形成したものであり、突起71 、72 はこの張出部6
5 、66 と突起61 、62 とで囲まれた空間内に位置す
ることとなる。即ち、突起71 、72 は側面から見ると
突起61 、62 と重なり合い、厚さ方向から見ると更に
張出部65 、66 とも重なり合っている。
【0012】かかる芯金Aのゴムクロ−ラ中の配列にあ
って、例えば芯金A1 が矢印X方向にズレようとする場
合には、芯金A1 における突起61 と、隣り合う芯金A
2 における突起71 とが衝突・干渉し、一方、矢印Y方
向にズレようとする場合には、突起62 と72 とが衝突
・干渉することにより夫々横方向のズレが阻止されるこ
ととなる。
って、例えば芯金A1 が矢印X方向にズレようとする場
合には、芯金A1 における突起61 と、隣り合う芯金A
2 における突起71 とが衝突・干渉し、一方、矢印Y方
向にズレようとする場合には、突起62 と72 とが衝突
・干渉することにより夫々横方向のズレが阻止されるこ
ととなる。
【0013】そして、このように構成された芯金を用い
たゴムクロ−ラにあっては、ゴムクロ−ラにねじり力が
加わった際にも、突起71 、72 と張出部65 、66 と
が必ず衝突・干渉することとなり、これによってゴムク
ロ−ラにねじり剛性が発揮されるものである。
たゴムクロ−ラにあっては、ゴムクロ−ラにねじり力が
加わった際にも、突起71 、72 と張出部65 、66 と
が必ず衝突・干渉することとなり、これによってゴムク
ロ−ラにねじり剛性が発揮されるものである。
【0014】図4は特に突起16、17と芯金の翼部
2、3との関係のみを示す拡大図であるが、突起の突出
角度Dは翼部の表面よりも角度を有し、0〜10度、好
ましくは、スプロケットへの巻き付き角度の約1/2で
あることが望ましい。これは突起のクリアランスをでき
るだけ小さくし、かつスプロケットやアイドラ−への巻
き掛け時においても、突起同士の係合が解かれないため
のものである。尚、巻き付き角度とは、例えば21枚歯
の場合には、360度/21≒17度であり、翼部の両
側に突起があるためこれを半分とするのがよいこととな
る。
2、3との関係のみを示す拡大図であるが、突起の突出
角度Dは翼部の表面よりも角度を有し、0〜10度、好
ましくは、スプロケットへの巻き付き角度の約1/2で
あることが望ましい。これは突起のクリアランスをでき
るだけ小さくし、かつスプロケットやアイドラ−への巻
き掛け時においても、突起同士の係合が解かれないため
のものである。尚、巻き付き角度とは、例えば21枚歯
の場合には、360度/21≒17度であり、翼部の両
側に突起があるためこれを半分とするのがよいこととな
る。
【0015】図5は本発明のゴムクロ−ラに用いられる
芯金の第2例(B)の平面図、図6はその正面図であ
る。そして、符号1〜5は前記実施例と同様の内容を示
すものであり、翼部2、3の前後端に一対の突起16
1 、162 及び171 、172 が形成され、前方突起1
61 、162 の外側に位置して、一対の後方突起17
1 、172 を形成したものである。
芯金の第2例(B)の平面図、図6はその正面図であ
る。そして、符号1〜5は前記実施例と同様の内容を示
すものであり、翼部2、3の前後端に一対の突起16
1 、162 及び171 、172 が形成され、前方突起1
61 、162 の外側に位置して、一対の後方突起17
1 、172 を形成したものである。
【0016】そして、前方突起161 、162 は、ゴム
クロ−ラの厚さ方向の断面がコ字状をなす凹み部16
3 、164 をなしており、一方、後方突起171 、17
2 には、その断面にあって前記凹み部163 、164 と
係合する突部173 、174 を有している。突起161
と171 及び162 と172 の間隔は、約5mmに設定
され、ゴムクロ−ラの側面方向より見て、これら突起は
重なり合って配置されている。そして、更に、突起16
1 、162 の凹み部163 、164 中に、突起171、
172 における突部173 、174 が係合しているた
め、ゴムクロ−ラの厚さ方向から見ても重なり合ってい
る。
クロ−ラの厚さ方向の断面がコ字状をなす凹み部16
3 、164 をなしており、一方、後方突起171 、17
2 には、その断面にあって前記凹み部163 、164 と
係合する突部173 、174 を有している。突起161
と171 及び162 と172 の間隔は、約5mmに設定
され、ゴムクロ−ラの側面方向より見て、これら突起は
重なり合って配置されている。そして、更に、突起16
1 、162 の凹み部163 、164 中に、突起171、
172 における突部173 、174 が係合しているた
め、ゴムクロ−ラの厚さ方向から見ても重なり合ってい
る。
【0017】かかる芯金Bのゴムクロ−ラ中の配列にあ
って、前記の例と同様に芯金Bがゴムクロ−ラの幅方向
にズレようとする場合には、芯金B1 における突起16
1 と隣り合う芯金B2 における突起171 、或いは突起
162 と突起172 とが衝突・干渉し、横方向のズレが
阻止されることとなる。
って、前記の例と同様に芯金Bがゴムクロ−ラの幅方向
にズレようとする場合には、芯金B1 における突起16
1 と隣り合う芯金B2 における突起171 、或いは突起
162 と突起172 とが衝突・干渉し、横方向のズレが
阻止されることとなる。
【0018】そして、更にこのように構成された芯金を
用いたゴムクロ−ラにあって、ゴムクロ−ラにねじり力
が加わった際にも、突起171 、172 の突部173 、
174 と突起161 、162 の凹み部163 、164 と
が必ず衝突・干渉することとなり、これによってゴムク
ロ−ラにねじり剛性が発揮されるものである。
用いたゴムクロ−ラにあって、ゴムクロ−ラにねじり力
が加わった際にも、突起171 、172 の突部173 、
174 と突起161 、162 の凹み部163 、164 と
が必ず衝突・干渉することとなり、これによってゴムク
ロ−ラにねじり剛性が発揮されるものである。
【0019】尚、この例にあって、翼部の前後の突起を
同一のものとしたが、これには制限されないことは勿論
であり、一方の突起例えば突起161 に突部を形成し、
突起162 に凹み部を形成してもよい。この場合には、
突起171 、172 側もこれに応じて凹み部と突部を構
成することとなる。
同一のものとしたが、これには制限されないことは勿論
であり、一方の突起例えば突起161 に突部を形成し、
突起162 に凹み部を形成してもよい。この場合には、
突起171 、172 側もこれに応じて凹み部と突部を構
成することとなる。
【0020】図7〜図8は翼部の前後に形成される突起
の係合を示す例であって、夫々ゴムクロ−ラの厚さ方向
における断面図である。図7にあっては、一方の突起2
61 に凹み部263 が形成され、他方の突起271 は、
この凹み部263 にそのまま係合する横長の構造をなし
ている。
の係合を示す例であって、夫々ゴムクロ−ラの厚さ方向
における断面図である。図7にあっては、一方の突起2
61 に凹み部263 が形成され、他方の突起271 は、
この凹み部263 にそのまま係合する横長の構造をなし
ている。
【0021】図8にあっては、一方の突起361 が角筒
状をなし、他方の突起371 はこの筒内に係合する角柱
状のものである。この場合には翼部からのびる突起36
1 、371 は同じ位置に形成されなければならない。
尚、図示はしないが、突起361 は円筒であってもよ
く、突起371 も円柱であってもよい。
状をなし、他方の突起371 はこの筒内に係合する角柱
状のものである。この場合には翼部からのびる突起36
1 、371 は同じ位置に形成されなければならない。
尚、図示はしないが、突起361 は円筒であってもよ
く、突起371 も円柱であってもよい。
【0022】図9は図5〜図6に示した芯金Bを用いた
ゴムクロ−ラの幅方向の断面図である。図で分かるよう
に、特に突起の係合部はゴム部を介在させず、露出させ
たものである。これは突起回りのゴムを積極的に除去す
ることで、この周囲からのゴム割れを防ごうとするもの
である。図中41は芯金の外側を囲った抗張体としての
スチ−ルコ−ドであり、42はゴムクロ−ラの外周側に
形成されたラグである。
ゴムクロ−ラの幅方向の断面図である。図で分かるよう
に、特に突起の係合部はゴム部を介在させず、露出させ
たものである。これは突起回りのゴムを積極的に除去す
ることで、この周囲からのゴム割れを防ごうとするもの
である。図中41は芯金の外側を囲った抗張体としての
スチ−ルコ−ドであり、42はゴムクロ−ラの外周側に
形成されたラグである。
【0023】尚、ゴム成型加硫時にあって、突起同士が
対向する面内にゴムが侵入することも考えられるが、こ
の突起にはゴムの接着が行われないように、いわゆる離
型剤が塗布されるのがよく、最も簡便な方法としては、
マジックインクで突起の表面を塗っておけばよい。又、
場合によってはプラスチックフィルムやチュ−ブで突起
部を囲っておくのもよい方法である。
対向する面内にゴムが侵入することも考えられるが、こ
の突起にはゴムの接着が行われないように、いわゆる離
型剤が塗布されるのがよく、最も簡便な方法としては、
マジックインクで突起の表面を塗っておけばよい。又、
場合によってはプラスチックフィルムやチュ−ブで突起
部を囲っておくのもよい方法である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上のような構造のゴムクロ
−ラであるため、ゴムクロ−ラ中に埋設した芯金が横ズ
レを起こしたりねじれたりするのを自己制御するもので
あり、このためゴムクロ−ラと転輪との間の脱輪が減少
し、更にゴムクロ−ラ耐久性を向上し、産業上の効果は
大きい。
−ラであるため、ゴムクロ−ラ中に埋設した芯金が横ズ
レを起こしたりねじれたりするのを自己制御するもので
あり、このためゴムクロ−ラと転輪との間の脱輪が減少
し、更にゴムクロ−ラ耐久性を向上し、産業上の効果は
大きい。
【図1】図1はゴムクロ−ラ用芯金の第1例(A)の平
面図である。
面図である。
【図2】図2は図1の芯金Aの正面図である。
【図3】図3は図1の芯金Aの図である。
【図4】図4は図1に示す芯金の突起と翼部との関係を
示す拡大図である。
示す拡大図である。
【図5】図5はゴムクロ−ラ用芯金の第2例(B)の平
面図である。
面図である。
【図6】図6は図5の芯金の正面図である。
【図7】図7は芯金の翼部の前後に形成される突起の係
合を示す例であって、ゴムクロ−ラの厚さ方向における
断面図である。
合を示す例であって、ゴムクロ−ラの厚さ方向における
断面図である。
【図8】図8は芯金の翼部の前後に形成される突起の係
合を示す更に別の例であって、ゴムクロ−ラの厚さ方向
における断面図である。
合を示す更に別の例であって、ゴムクロ−ラの厚さ方向
における断面図である。
【図9】図9は図5〜図6に示した芯金Bを用いたゴム
クロ−ラの幅方向の断面図である。
クロ−ラの幅方向の断面図である。
1‥‥芯金の中央部、 2、3‥‥芯金の翼部、 4、5‥‥角部、 61 、62 161 、162 261 、361 ‥‥前方突
起、 71 、72 、171 、172 、271 、371 ‥‥後方
突起、 65 、66 ‥‥前方突起の張出部、 163 、164 、263 ‥‥前方突起の凹み部、 173 、174 ‥‥後方突起の突部、 40‥‥転輪、 41‥‥スチ−ルコ−ド、 42‥‥ラグ、 A、B‥‥芯金、 D‥‥突出角度。
起、 71 、72 、171 、172 、271 、371 ‥‥後方
突起、 65 、66 ‥‥前方突起の張出部、 163 、164 、263 ‥‥前方突起の凹み部、 173 、174 ‥‥後方突起の突部、 40‥‥転輪、 41‥‥スチ−ルコ−ド、 42‥‥ラグ、 A、B‥‥芯金、 D‥‥突出角度。
Claims (2)
- 【請求項1】 無端状ゴム弾性体中にその幅方向に向け
て横並べした芯金と、この芯金を外囲いして抗張体が埋
設され、ゴムクロ−ラ内周面に芯金よりのびる一対の角
部が形成されたゴムクロ−ラであって、隣り合う芯金の
対向する翼部にあって夫々の翼部より一対の突起が対向
する翼部に向って形成され、当該各突起はゴムクロ−ラ
の側面及び厚さ方向からみて重なり合っていることを特
徴とするゴムクロ−ラの構造。 - 【請求項2】 厚さ方向の重なりはサンドイッチ状に重
なり合う請求項第1項記載のゴムクロ−ラの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264189A JPH0687473A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | ゴムクロ−ラの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264189A JPH0687473A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | ゴムクロ−ラの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687473A true JPH0687473A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17399718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4264189A Pending JPH0687473A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | ゴムクロ−ラの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687473A (ja) |
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- 1992-09-07 JP JP4264189A patent/JPH0687473A/ja active Pending
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