WO2005002952A1 - ゴムクローラ及びゴムクローラ用芯金の製造方法 - Google Patents

ゴムクローラ及びゴムクローラ用芯金の製造方法 Download PDF

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Tsuyoshi Naito
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Abstract

 ゴムクローラの局部的な横ずれ防止を更に効果的なものとなし、脱輪の効果的な防止をすると共に、走行振動の改善を行い、加えて芯金の剥離を防止してゴムクローラの耐久性の向上を図ると共にコストダウンを図るゴムクローラを提供する。ゴムクローラの水平状体におけるゴムクローラ本体内に埋設された隣り合う芯金(3)間で相対する水平突起体(6)の隣接する芯金とのゴムクローラ周方向先端間隔rを、ゴムクローラ本体に埋設されているスチールコード(5)層から芯金水平突起体(6)までの距離をh、走行装置のスプロケット歯数をnとした際にΔr=2πh/n式により導かれる数値をΔrとしたときに、Δr≦r≦2Δrとする。

Description

明 細 書
ゴムクローラ及びゴムクローラ用芯金の製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、移動式の建設機械や土木作業車、農業作業機械、そして運搬車等に 代表される産業車輛等の足廻りに多く用いられてレ、る無限軌動走行装置に装着され るゴムクローラ、及びゴムクローラに使用される芯金の製造方法に関するものである。
^景技術
[0002] 従来のゴムクローラ Cは、図 11に示すとおり、ゴム弾性体で形成された無端帯体形 状のゴムクローラ本体 H内へ、周方向の補強材としてスチールコード S力 幅方向の 補強材として金属製の芯金 Mが坦設されている。なお Kは転輪の案内用のガイド突 起である。
従来のゴムクローラは、図 12Aに示すとおり、隣接する芯金間で横ずれが生じる。こ の横ずれが要因となり、クローラ走行装置の転輪 R力 転輪の案内である芯金のガイ ド突起 Kを乗り越え脱輪し、ゴムクローラが走行装置より外れてしまう不具合がある。 更に、従来のゴムクローラは、図 12Bに示すとおり、多くのクローラ走行装置の転輪 Kが、ゴムクローラのガイド突起 K上を転動する構成となっている。このため、ガイド突 起 K上を転輪 Rが転動してレ、く際に、転輪 Rが周方向前後に隣接する芯金間におい て落ち込み走行振動が大きくなる問題点がある。これを解決するため、ガイド突起の 転動面を周方向に延長し、ガイド突起形状を T字状に構成し、芯金間の距離を短く することにより転輪の落ち込みを少なくする構造のゴムクローラが提案されている。し かし、この提案の構成においても、芯金が傾き結局転輪が落ち込んでしまうこととなつ ている。
[0003] 本出願人は、上記横ずれに起因する転輪の脱輪を防止するため、実用新案登録 第 2551937号公報において開示した発明を提案している。この従来発明は、芯金 Mへ、水平突起体 MPを設けることにより、ゴムクローラの横ずれを防止し、脱輪を防 止するものである。 (図 13A参照、なお図中 MYは芯金翼部である。 )
また、本出願人は、転輪の落ち込み ·芯金の傾きによる走行振動を防止するため、 特許第 2554552号公報や平成 8年実用新案公告第 000226号公報において開示 した発明を提案している。この従来発明は、芯金ガイド突起 K頂面に傾斜面 KTを設 けることにより、転輪 Rがガイド突起張出部 KPに乗った際に、張出部 KPが適度に沈 下し転輪 Rの軌道高さを維持させると共に、隣接する芯金 Mのガイド突起 Kへ張出部 KPが接近し芯金間隔が短縮され連続した転輪軌道となり振動を低減させるものであ る。 (図 14参照、なお図中 MKは芯金係合部である。 )
更に本出願人は、下記各問題点を解決するために、実用新案登録第 2601638号 公報において開示した発明を提案している。
問題点 1
ゴムクローラのガイド突起上を走行装置の転輪が走行する際の、転輪による荷重等 による外力がガイド突起の頂面クローラ周方向端部に加わり、ガイド突起が傾き転輪 が落ち込み走行振動が生じる問題。
問題点 2
ガイド突起間に石塊等が押し込まれたり走行装置の不具合等の原因によるクローラ と走行装置との干渉によるガイド突起側面上部の引っ掛け等の際に生ずるガイド突 起の側方より突き上げるような外力より、芯金が一気にゴムクローラから引き剥がされ たり、徐々にゴムと芯金との接着が剥離して芯金がゴムクローラより脱落したりする問 題。
この実用新案登録第 2601638号公報において提案した従来発明は、ゴムクローラ に埋設される芯金の芯金翼部肉厚もしくはその下方となる位置に、水平突起体 MP を芯金側面と直交する方向へ取り付けた構成としている。そして、水平突起体 MPを 、芯金がゴムクローラ本体内に坦設された際、隣接する芯金間のそれぞれの水平突 起体 MPがクローラ幅方向(左右方向)及びクローラ厚さ方向(上下方向)で重複状態 となるように埋設する構成としている。この構成により、ゴムクローラの局部的な横ずれ や芯金の揺れを防止し、クローラ外れや転輪の落ち込みそして芯金の剥離脱落を防 止している。 (図 13B参照)
特許文献 1 :実用新案登録第 2551937号公報
特許文献 2 :実用新案登録第 2601638号公報 特許文献 3:特許第 2554552号公報
特許文献 4:平成 8年実用新案公告第 000226号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0005] 実用新案登録第 2601638号公報に提案されたゴムクローラは、従来のゴムクロー ラの問題点である
(1) .隣接する芯金間で横ずれが生じ、この横ずれによってクローラ走行装置の転輪 が芯金ガイド突起を乗り越え脱輪し、ゴムクローラが走行装置より外れてしまう不具合
(2) .転輪の隣接芯金間での落ち込みや芯金の傾きによる走行振動が大きくなる不 具合。
(3) .芯金の揺動によるゴムクローラから芯金が剥離脱落する不具合。
を防止している。
しかし、実用新案登録第 2601638号公報に提案されたゴムクローラの芯金水平突 起体は、水平突起体の断面係数が小さぐ突起強度に不安がある。
[0006] 更に、従来のゴムクローラには上記問題点の他に下記問題点がある。
即ち、一般的なゴムクローラは、走行装置からの駆動力をゴムクローラへ伝達する ために、走行装置のスプロケット歯をゴムクローラの芯金係合部へ嚙み合わせ駆動力 を伝達させている。
この駆動力を芯金へ伝達する際に、芯金とスチールコード層との剪断面に接着疲 労が起こり、芯金が剥離脱落する問題があり、これを効果的に防止する必要がある。
[0007] また、実用新案登録第 2601638号公報に提案されている水平突起体を備えた芯 金へ、特許第 2554552号公報や平成 8年実用新案公告第 000226号公報に提案 されている走行振動の改善するための発明構造を適用しょうとすると、芯金を製造す る際の铸型形状の制約により、これを行うことが出来ない問題点がある。
即ち、図 14に示すとおり、特許第 2554552号公報や平成 8年実用新案公告第 00 0226号公報に提案されている走行振動の改善するための発明構造を備えた芯金を 铸物製造する場合には、芯金錡造型の割面を図 15Aに示す鎖線位置で上下に設 けなければならないない。しかし、実用新案登録第 2601638号公報に提案されてい るゴムクローラの脱輪等を改善するための発明構造の芯金を铸物製造する場合には
、水平突起体を成型する上で図 15Bに示すとおり、芯金铸造型の割面を図に示す鎖 線位置で左右に設けなければならず、抜きテーパーを取る必要性があるため、芯金 の中心位置のガイド突起頂部が最も高くなり、結果として走行振動が大きくなつてい る。
本発明は、上記各課題を解決しょうとするものであって、ゴムクローラの局部的な横 ずれ防止を更に効果的なものとし、脱輪の効果的な防止をすると共に、走行振動の 改善を行レ、、加えて芯金の剥離を防止してゴムクローラの耐久性の向上を図ると共 にコストダウンを図るゴムクローラを提供することを目的としてレ、る。
課題を解決するための手段
本発明は上記目的を達成するためになされたものである。
ゴムクローラは通常、ゴム弾性体等で形成された無端状帯 (ベルト)体形状のゴムク ローラ本体内に、多数のスチールコードを層状に坦設し、ゴムクローラ周方向に一定 間隔置きに芯金を埋設し構成される。
そして、本発明のゴムクローラに使用される芯金は、芯金の係合部両脇の少なくとも 一方で、芯金上下方向における芯金翼部肉厚さ及びそれよりもクローラに坦設され た際に接地面側となる範囲の芯金幅方向側面の相当位置に水平突起体が具備され ている。そして、ゴムクローラ本体に当該芯金が埋設された際には、ゴムクローラ周方 向で隣接する芯金の各芯金間において相対する水平突起体が、それぞれの先端部 における一定長さ範囲でゴムクローラ幅方向及びゴムクローラ厚さ方向で重複状態と している。
本発明の第 1の特徴は、ゴムクローラ本体内に坦設された際に隣り合う芯金間で相 対する水平突起体のゴムクローラの水平状態におけるゴムクローラ周方向先端間隔 r を、 A r≤r≤2 A rとしたことである。
なお、 Δ ι·は下記式により導かれる。ゴムクローラ本体に坦設されているスチールコ ード層から芯金水平突起までの距離を h、走行装置のスプロケット歯数を nとしたとき 、 Δ Γ= 2 π 1ι/η。 即ち、水平突起体のゴムクローラ周方向先端間隔 rを 2 π h/n≤r≤4 π h/nの範 囲とする。
[0009] 本発明の第 2の特徴は、ゴムクローラ内に坦設される芯金の、隣接する芯金の一方 側の水平突起体にのみ、先端へ先細状の角部を形成したことである。
[0010] 本発明の第 3の特徴は、水平突起体が形成された芯金のゴムクローラに坦設され た際におけるクローラ幅方向左右のガイド突起を、クローラ周方向前後にガイド突起 をずらすことにより、ガイド突起の最も高い位置を、芯金の中心位置よりクローラ周方 向前後にずらし、該芯金を製造する際の芯金錡造型の型割面をガイド突起側で中心 より左右にずらしたことである。
発明の効果
[0011] 本発明は、上記第 1特徴、即ち、ゴムクローラの水平状態におけるゴムクローラ本体 内に埋設された際に隣り合う芯金間で相対する水平突起体のゴムクローラ周方向先 端間隔 rを、 A r≤r≤2 A rとしたことにより、スプロケットからの駆動力伝達による剪断 力を分散し、芯金がゴムクローラから剥離されてしまうのを防止すると共に、芯金とス チールコードとの剪断面積を小さくすることが可能となり、コストダウンとなった。
[0012] 更に本発明は、上記第 3特徴、即ち、芯金ガイド突起を、クローラ周方向前後にガ イド突起をずらすことにより、ガイド突起の最も高い位置を芯金の中心位置より前後に ずらし、芯金クローラ前後方向の中心線位置のガイド突起頂面高さを低くすることが でき、芯金長手方向左右のガイド突起対により転輪転動面の形状を構成することとな り走行振動防止対策の効果が得られ、このことにより、水平突起体を具備した芯金に おいても走行振動の防止ができることとなった。
図面の簡単な説明
[0013] [図 1]ゴムクローラ本体内に埋設される芯金を示す図であり、 Aは正面図、 Bは側面図 、そして Cはゴムクローラに坦設された際の反接地面側の平面図である。 (第 1実施例 )
[図 2]ゴムクローラ本体内に埋設される芯金を示す斜視図である。 (第 1実施例)
[図 3]ゴムクローラを示す図であり、 Aは反接地面側平面図、 Bは Aの X— X線断面図、 そして Cは Aの側面図である。 (第 1実施例) [図 4]芯金がゴムクローラ本体内に坦設された際の隣接する芯金間の水平突起体の 状態を説明する図であり、 Aはクローラが地面と接地している状態 (水平状態)におけ る隣接芯金の関係を示す側面説明図、 Bはゴムクローラが走行装置のアイドラ 'スプ ロケットに巻き掛けられた状態における隣接芯金の関係を示す側面説明図である。 ( 第 1実施例)
[図 5]芯金がゴムクローラ本体内に坦設された際の隣接する芯金間の水平突起体の 状態を説明する図であり、 Aはクローラが地面と接地している状態(水平状態)におけ る隣接芯金の関係を示す側面説明図、 Bはゴムクローラが走行装置のアイドラ'スプ ロケットに巻き掛けられた状態における隣接芯金の関係を示す側面説明図である。 ( 第 1実施例の別例)
[図 6]スプロケットからゴムクローラへ牽引力が伝達される際のスプロケット各歯が負担 する荷重の割合比を測定した結果を示すグラフ図である。
[図 7]芯金を製造する際の铸造型の割面を説明するための芯金割面説明図であり、 Aはゴムクローラに坦設された際の反接地面側の平面図、 Bはゴムクローラに坦設さ れた際の接地面側の平面図。 Cは側面図である。 (第 1実施例)
[図 8]従来の左右割り芯金铸造型により製造した芯金ガイド突起頂面が芯金中心より 抜きテーパーとなっている芯金と、本発明を用いた芯金の左右のガイド突起をクロー ラ周方向前後に左右のガイド突起をずらし型割面をガイド突起側で左右でずらした 芯金铸造型により製造した芯金の転輪沈下量を測定した結果を示すグラフ図である 。 (第 1実施例)
[図 9]ゴムクローラ本体内に埋設される芯金を示す図であり、 Aは反接地面側平面図 、 Bは側面図である。 (第 2実施例)
[図 10]芯金がゴムクローラ本体内に坦設された際の隣接する芯金間の水平突起体の 状態を説明する図であり、 Aはクローラが地面と接地している状態(水平状態)におけ る隣接芯金の関係を示す側面説明図、 Bはゴムクローラが走行装置のアイドラ'スプ ロケットに巻き掛けられた状態における隣接芯金の関係を示す側面説明図である。 ( 第 2実施例)
[図 11]ゴムクローラを示す一部切断斜視図である。 (従来例) [図 12]ゴムクローラの不具合を説明する図であり、 Aはゴムクローラが走行装置より外 れてしまう不具合を説明する平面図、 Bはゴムクローラの走行振動が大きくなる不具 合を説明する側面図である。 (従来例)
[図 13]ゴムクローラの不具合を解決するための従来技術の芯金を示す、 AB共斜視 図である。 (従来例)
[図 14]ゴムクローラの不具合を解決するための従来技術の芯金を示す、 AB共斜視 図である。 (従来例)
[図 15]従来の芯金錡造型の割面を説明する芯金側面図である。 (従来例) 符号の説明
1 ゴムクローラ
2 ゴムクローラ本体
3, 3 ' 芯金
3a, 3a' 芯金係合部
3b, 3b' 芯金ガイド突起
3c, 3b' 芯金翼部
4 ラグ
5 スチ—ノレコ―ド
6 芯金水平突起体
C 従来のゴムクローラ
H 従来のゴムクローラ本体
M 従来の芯金
MY 従来の芯金翼部
MK 従来の芯金係合部
K 従来の芯金ガイド突起
KP 従来の芯金ガイド突起張出部
KT 従来の芯金ガイド突起傾斜面
R 転輪
S スチーノレコード 発明を実施するための最良の形態
[0015] 本発明は、ゴム弾性体などにより形成される無端状帯体形状のゴムクローラ本体内 に、多数のスチールコードを層状に埋設すると共に、ゴムクローラ周方向に一定間隔 置きに芯金を埋設して成るゴムクローラであって、該芯金の芯金長さ方向中央に係 合部を形成し、その両脇のそれぞれに脱輪防止用のガイド突起及び翼部を形成する と共に、上記係合部の両脇の少なくとも一方で芯金上下方向における芯金翼部肉厚 さ及びそれよりもクローラに坦設された際に接地面側となる範囲の芯金幅方向側面 の相当位置に水平突起体を設け、ゴムクローラ本体に坦設された際には、ゴムクロー ラ周方向で隣接する芯金の各芯金間において相対する水平突起体が、それぞれの 先端部における一定長さ範囲でゴムクローラ幅方向及びゴムクローラ厚さ方向で重 複状態となしたゴムクローラにおいて、ゴムクローラの水平状態におけるゴムクローラ 本体内に埋設された隣り合う芯金間で相対する水平突起体の隣接する芯金とのゴム クローラ周方向先端間隔 rを、 Δ r≤r≤ 2 Δ rとしたことを特徴としてレ、る。
Δ rは、 Δ r= 2 π h/nにより導き出される(ゴムクローラ本体に埋設されてレ、るスチ ールコード層から芯金水平突起までの距離を h、走行装置のスプロケット歯数を n) この構成により、ゴムクローラがスプロケットに係合する際に、隣接する芯金間に位 置するそれぞれの水平突起体先端間隔が無くなる。そして、水平突起体先端間隔が 無くすことによって、スプロケットからの駆動力がスプロケット歯から芯金係合部へと伝 達された時に加わる剪断力が、 1つの芯金に集中するのではなぐ P 接する芯金へと 水平突起体を通じて分散される。更に、隣の芯金へ順次水平突起体を通じて剪断力 が分散される。これにより、芯金がゴムクローラから剥離されてしまう不具合を防止す ることとなった。
上記に加えて、芯金とスチールコードとの剪断面積を小さくすることが可能となり、コ ストダウンさせることが可能となる。
[0016] また本発明は、芯金の係合部両脇の芯金上下方向における芯金翼部肉厚さ及び クローラに坦設された際にそれよりも接地面側となる範囲の芯金幅方向側面の相当 位置に設けられた水平突起体のクローラ周方向(芯金幅方向)前後の一方側水平突 起体先端のみ、先細状の角部を形成してもよい。そして、ゴムクローラ本体内に芯金 が埋設された際に、ゴムクローラ周方向で隣接する芯金の各芯金間において相対す る水平突起体の一方が角部を具備し、他方には角部が形成されていない状態で、そ れぞれの水平突起体先端部における一定長さ範囲でゴムクローラ幅方向及びゴムク ローラ厚さ方向で重複状態としている。
これにより、クローラがアイドラゃスプロケットに卷掛けされる際に、水平突起体が隣 接する芯金と干渉しなくなり、クローラが地面と接地している状態 (水平状態)に水平 突起先端角部と隣接する芯金間の間隔を短くすることが可能となった。この結果、隣 接する芯金間における水平突起体の重複距離が大きくなり、より効果的に水平突起 体の重複状態が維持されることとなり、クローラ外れがより効果的に防止される。 なお、 P 接芯金間で相対する水平突起体のゴムクローラ周方向先端間隔 rを、 Δ Γ ≤r≤2 A rの範囲とすれば、上記と同様に、ゴムクローラがアイドラ.スプロケットに卷 き掛けられた状態において、 P 接する芯金間に位置するそれぞれの水平突起体先 端間隔が無くなり、スプロケットからの駆動力がスプロケット歯から芯金係合部へと伝 達された時に加わる剪断力が 1つの芯金に集中するのではなぐ隣接する芯金へと 水平突起体を通じて分散され、更に隣の芯金へ順次水平突起体を通じて剪断力が 分散され、芯金がゴムクローラから剥離されてしまう不具合を防止することができる。 更に本発明は、芯金のクローラ幅 (芯金長手)方向左右のガイド突起を、クローラ周( 芯金幅)方向前後に左右のガイド突起をずらすことにより、ガイド突起の最も高い位置 を芯金の中心位置より左右のガイド突起で前後にずらすことによりゴムクローラに坦 設された際にはガイド突起が千鳥配置され、該芯金を製造する際の芯金铸造型の型 割面をガイド突起側で芯金中心から左右にずらした型割としている。
通常複雑な形状をしている水平突起体を具備した芯金を製造するには、芯金を型 より抜き取る為に抜きテーパーを設ける必要があるため、錡造金型の割面を左右割り にする必要がある。これに対し、転輪転動面の形状による走行振動防止対策として 提案されている特許第 2554552号公報及び平成 8年実用新案公告第 000226号 公報において開示されている芯金を製造するためには、ガイド突起頂面の形状より、 铸造金型の割面を抜きテーパーの関係で上下割する必要があり、水平突起体を具 備した芯金へ、特許第 2554552号公報及び平成 8年実用新案公告第 000226号 公報に開示された芯金ガイド突起形状を採用することはその製造上の制限により不 可能である。このため、水平突起体を具備した芯金は铸造金型の割面が左右割りに ならざるを得ないため、芯金中心位置のガイド突起頂部が最も高くなり、走行振動が 大きくなつていた。
上記芯金のクローラ幅方向左右のガイド突起を、クローラ周方向前後に左右のガイ ド突起をずらせた形状とし、芯金錡造型の型割面をガイド突起側で左右でずらした型 割とすることにより、芯金クローラ前後方向の中心線位置のガイド突起頂面高さを低く することができ、芯金長手方向左右のガイド突起対により特許第 2554552号公報及 び平成 8年実用新案公告第 000226号公報に開示された転輪転動面の形状による 走行振動防止対策の効果が得られ、このことにより、水平突起体を具備した芯金に おいても走行振動の防止ができることとなった。
[0018] なお本発明のゴムクローラ本体内へ埋設される芯金の芯金翼部肉厚さ内又はそれ よりも接地面側となる範囲の相当位置の芯金側面へ設けた水平突起体形状を、ゴム クローラに坦設された際にはゴムクローラ周方向で前後に隣接する芯金の一方側水 平突起体を略 L字状に形成し、相対する他方側芯金の水平体突起を略逆 L字状に 形成するのが望ましい。
これにより、ゴムクローラに埋設されているゴムクローラ周方向前後に隣接する各々 の芯金間に相対する水平突起体の重複部位が、ゴムクローラの屈曲中心であるスチ ールコード層に近い位置となり、ゴムクローラの横ずれ防止によるクローラ外れの防 止がより効果的になると共に、アイドラ'スプロケット卷回時や逆ぞり時の水平突起重 複部位の相互ずれによるゴムクローラ本体ゴム部に亀裂が発生しこれが拡大すること によるゴムクローラの損傷を防止することになつた。
また、水平突起体を L字状に形成したことにより、従来に比べ断面係数を大きくする ことができ、水平突起体の強度を向上させることとなった。
実施例 1
[0019] 以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
図 1は、本発明の第 1実施例を示すゴムクローラ 1のゴムクローラ本体 2内に坦設さ れる芯金 3を示す図であって、図 1Aは正面図、図 1Bは側面図、図 1Cはゴムクローラ に埋設された際の反接地面側の平面図であり、図 2は芯金 3の斜視図である。そして 図 3は本発明第 1実施例を示すゴムクローラ 1を示す図であって、図 3Aは反接地面 側平面図、図 3Bは図 3Aの X— X線断面図、図 3Cは図 3Aの側面図である。
第 1実施例のゴムクローラ 1は、ゴム弾性体によって形成された無端状のベルト帯体 であるゴムクローラ本体 2内に、ゴムクローラ周方向に一定間隔置きに坦設された芯 金 3と、ゴムクローラ 1の接地面側に突設させたラグ 4と、芯金 3の外周側に走行装置 の駆動輪と係合する芯金係合部 3aの左右に振り分けてゴムクローラ周方向に多数の スチールコード 5を層状に埋設したスチールコード 5列より構成されている。
[0020] そして芯金 3は、芯金の長さ方向中央に係合部 3aを形成し、その両脇のそれぞれ に脱輪防止用のガイド突起 3b及び左右両翼部 3cとから形成され、前記係合部 3aの 両脇の少なくとも一方で芯金上下方向の芯金翼部肉厚さ範囲内からそれよりも少し 反接地面側部位に力かる芯金側面位置に水平突起体 6を設けている。
第 1実施例のゴムクローラ周方向で隣接する芯金の各芯金間において相対する水 平突起体 6は、それぞれにおいて一定長さ範囲で、各芯金 3のゴムクローラ幅方向及 びゴムクローラ厚さ方向で重複状態となっており、本実施例の水平突起体 6の形状は 、芯金長手方向左右にある一方側(図 1A左側)の水平突起体 6aを略 L字状に形成 し、他方側(図 1A右側)の水平突起体 6bを略逆 L字状に形成している。また、芯金 幅方向左右方向においては、一方側の芯金長手方向左右にある水平突起体間隔( 6c— 6d間隔)を他方側芯金長手方向左右にある水平突起体間(6a— 6b間隔)に嵌入 出来る間隔としており、更に、芯金幅方向左右における芯金形状は、幅方向左右の 一方側(図 1C下側)の水平突起体 6aを略 L字状に形成し、幅方向左右の他方側(図 1C上側)水平突起体 6c略逆 L字状に形成している。
[0021] このように構成されたことによって、アイドラ'スプロケット卷回時、逆ぞり時に隣接す る芯金間に相対する水平突起体のクローラ幅方向の重複状態が余り変化しなくなり、 好適横ずれ防止がはかれると共に、水平突起体が位置しているゴム部分に亀裂が生 じるのを防止できゴムクローラの耐久性を向上させることとなる。
また、水平突起体力ゴムクローラ本体内に埋設された際、隣接する芯金間の相対 する水平突起体がクローラ幅方向及びクローラ厚さ方向で重複するように構成された いるので、クローラの横ずれ防止、外力による芯金剥離防止の他、クローラの捩れを も防止すること力 Sできる。なお、 1箇所の相対する水平突起体の捩れに対する重複状 態は一方側(例えば時計回り)へのみ重複状態であるが、隣接する相対する水平突 起体の捩れによる重複状態が反対 (反時計回り)であるため総合的にクローラの捩れ を防止している。
[0022] 図 4は、第 1実施例における芯金 3がゴムクローラ本体 2内に埋設された際の隣接す る芯金間の水平突起体の状態を説明する図であり、図 4Aはクローラが地面と接地し ている状態 (水平状態)における隣接芯金の関係を示す側面説明図、図 4Bはゴムク ローラが走行装置のアイドラ'スプロケットに卷き掛けられた状態における隣接芯金の 関係を示す側面説明図である。
本第 1実施例のゴムクローラの水平状態(直線状態)における隣接芯金間で相対す る水平突起体のゴムクローラ周方向先端間隔 rは、 1. 6mm ( A r)としている。 (ゴムク ローラ本体に坦設されているスチールコード 5層から芯金水平突起までの距離; 6m m、走行装置のスプロケット歯数; 23、 Δ Γ= 2 Χ 3. 14 X 6/23 = 1. 64mm)
なおこの際、隣接する芯金間の水平突起体先端と隣接芯金との間隔!:は、通常ゴム クローラが直線状態にて加圧加熱成形により製造される為、隣接する芯金と水平突 起体先端間にゴムが存在するため、このゴムの圧縮代を考慮し、隣接する芯金間の 水平突起体先端と隣接芯金との間隔 rは、ゴムクローラがスプロケット卷回部に卷き回 された際に隣接する芯金間の水平突起体先端と隣接芯金との間隔が実質的に 0とな る A rより長い間隔である A r— 2 Δ ι·の範囲にすることが好ましい。 (本第 1実施例で は rを 1 · 6mm— 3· 2mmの範囲にする。)
また図 5に示す通り、反接地面側の隣接する芯金間の水平突起体先端と隣接芯金 との間隔 rlと接地面側の隣接する芯金間の水平突起体先端と隣接芯金との間隔 r2 の両方共に A r 2 Δ ι·の範囲と設定すると、図 5Βに示すとおり、ゴムクローラがスプ ロケット卷回部に巻き回された際に、反接地面側と接地面側の両隣接する芯金間の 水平突起体先端と隣接芯金との間隔が実質的に 0となり効果的でである。
[0023] これは隣接する芯金間の水平突起体先端と芯金との間隔を、ゴムクローラがスプロ ケット卷回部に巻き回された際に実質的に無くす事により、走行装置のスプロケット歯 力 芯金係合部に駆動力が伝達された際に生じる剪断力を、隣接する芯金へ水平 突起体先端を通じ分散させ、ゴムクローラ本体より芯金が剥離することを防止するた めである。
図 6はスプロケットよりゴムクローラへ牽引力を伝達する際のスプロケット各歯が負担 する荷重の割合の比を測定した結果を示すグラフ図である。
図 6に示すとおり、スプロケットの各歯より均等にゴムクローラへ牽引力が伝わるので はなぐ NolOの歯の負担比が最大を示しており、 1部の歯により牽引力(駆動力)が 集中してゴムクローラへ伝達されることとなっている。
従って、隣接する芯金間の水平突起体先端と隣接芯金との間隔をゴムクローラがス プロケット卷回部に巻き回された際に実質的に無くす事により、走行装置のスプロケ ット歯の 1部より集中的に芯金係合部へ伝達される牽引力(駆動力)により生じる剪断 力を、集中的に牽引力を受けている芯金より隣接する芯金へ水平突起体先端を通じ 分散させ、更に隣の芯金へと順次分散させていくことにより、ゴムクローラ本体より芯 金が剥離することを防止してレ、るのである。
加えて本発明では、走行装置のスプロケット歯から芯金係合部に駆動力が伝達さ れた際に、芯金に同時に生じるゴムクローラ内周面側方向への剥離力を水平突起体 のクローラ厚さ方向の重複により隣接する芯金へ分散することができるため、著しレヽ 芯金接着面の耐久性を確保できることから、芯金とスチールコードとの剪断面積を小 さくすることが可能となり、結果としてゴムクローラのコストダウンが可能となる。
図 7は、本発明の第 1実施例の芯金を製造する際の铸造型の割面を説明するため の芯金割面説明図である。図 7Aはゴムクローラに埋設された際の反接地面側の平 面図、図 7Bはゴムクローラに坦設された際の接地面側の平面図。図 7Cは側面図で める。
本第 1実施例は、図 1C及び図 3Aに示すとおり、芯金の左右のガイド突起を、クロ ーラ周方向前後に左右のガイド突起をずらしガイド突起が千鳥配置されるようにした ことにより、図 7に示すとおり、芯金を製造する際の芯金铸造型の型割面をガイド突起 側で左右でずらした型割としてレ、る。
これにより、芯金クローラ前後方向の中心線位置のガイド突起頂面高さを低くするこ とができ、芯金長手方向左右のガイド突起対により転輪転動面の形状を構成すること となり走行振動防止対策の効果が得られ、このことにより、水平突起体を具備した芯 金においても走行振動の防止ができることとなった。
[0025] 図 8に従来の左右割り芯金铸造型により製造した芯金ガイド突起頂面が芯金中心 より抜きテーパーとなっている芯金と、本発明を用いた芯金の左右のガイド突起をク ローラ周方向前後に左右のガイド突起をずらし型割面をガイド突起側で左右でずらし た芯金铸造型により製造した芯金の転輪沈下量を測定した結果を示すグラフ図であ る。
図 8に示す通り、芯金ガイド突起頂面が芯金中心より抜きテーパーとなっている芯 金では転輪の沈下量がガイド突起中心付近で最大となり端部ではあまり沈下してお らず、転輪沈下量の変化が大きいのに対し、金の左右のガイド突起を、クローラ周方 向前後に左右のガイド突起をずらし、型割面をガイド突起側で左右でずらした芯金 铸造型により製造した芯金では、ほぼ同じ沈下量となっている。
このことからもわかる通り、本発明第 1実施例は好適に走行振動を防止できる。 実施例 2
[0026] 図 9は、本発明の第 2実施例を示すゴムクローラ本体内に埋設される芯金 3'を示す 図である。図 9Aは、反接地面側平面図、図 9Bは、側面図である。
第 2実施例の芯金 3 'は、芯金係合部両脇の芯金上下方向における芯金翼部肉厚 さ及びクローラに坦設された際に、それよりも接地面側となる範囲の芯金幅方向側面 の相当位置に設けられた水平突起体のクローラ周方向(芯金幅方向)前後の一方側 水平突起体先端のみ先細状の角部 7を形成した。そして芯金 3 '力 ゴムクローラ本 体内に埋設された際に、ゴムクローラ周方向で隣接する芯金の各芯金間において相 対する水平突起体 6 'の一方が角部 7を具備し、他方には角部 7が形成されていない 状態で、それぞれの水平突起体 6 '先端部における一定長さ範囲でゴムクローラ幅方 向及びゴムクローラ厚さ方向で重複状態としてレ、る。
図 9に示す芯金 3 'で説明する。図 9Aに示すとおり水平突起体 6a'へ角部 7を設け 、芯金 3'幅方向の反対側側面の水平突起体 6c'には角部を設けないのである。そし て、芯金 3'長手方向の反対側の水平突起体 6b'には角部を設けず、点対称側の水 平突起体 6d'へ角部 7を設けた構成としている。
[0027] 図 10は、第 2実施例における芯金 3 'がゴムクローラ本体内に埋設された際の隣接 する芯金間の水平突起体の状態を説明する図である。図 10Aはクローラが地面と接 地している状態 (水平状態)における隣接芯金の関係を示す側面説明図、図 10Bは ゴムクローラが走行装置のアイドラ'スプロケットに卷き掛けられた状態における隣接 芯金の関係を示す側面説明図である。
図 10Bに示すとおり、第 2実施例の芯金水平突起体角部は、クローラがアイドラや スプロケットに卷掛けされる際に水平突起体が隣接する芯金と干渉しない。これにより 、図 10Aに示すとおり、クローラが地面と接地している状態(水平状態)に水平突起 先端角部 7と隣接する芯金間の間隔を短くすることが可能となった。この結果、 P 接 する芯金間における水平突起体の重複距離が大きくなり、より効果的に水平突起体 の重複状態が維持されることとなり、クローラ外れがより効果的に防止されるものとな つている。
[0028] 水平突起体接地面側下端をスチールコード層から更に接地面側に位置させると水 平突起体部位のゴム部分が路面等から損傷を受け易くなり好ましくない。
また、水平突起体を芯金底辺より接地面側に設ける場合芯金底辺部位に肉厚部を 設けてもよい。

Claims

請求の範囲
[1] ゴム弾性体などにより形成される無端状帯体形状のゴムクローラ本体内に、多数の スチールコードを層状に坦設すると共に、ゴムクローラ周方向に一定間隔置きに芯金 を埋設して成るゴムクローラであって、該芯金の芯金長さ方向中央に係合部を形成し 、その両脇のそれぞれに脱輪防止用のガイド突起及び翼部を形成すると共に、上記 係合部の両脇の少なくとも一方で芯金上下方向における芯金翼部肉厚さ及びそれよ りもクローラに坦設された際に接地面側となる範囲の芯金幅方向側面の相当位置に 水平突起体を設け、ゴムクローラ本体に坦設された際には、ゴムクローラ周方向で隣 接する芯金の各芯金間において相対する水平突起体が、それぞれの先端部におけ る一定長さ範囲でゴムクローラ幅方向及びゴムクローラ厚さ方向で重複状態となした ゴムクローラにおいて、ゴムクローラの水平状態におけるゴムクローラ本体内に坦設さ れた隣り合う芯金間で相対する水平突起体の隣接する芯金とのゴムクローラ周方向 先端間隔 rを、 Δ Ι·≤Γ≤2 Δ Γとしたことを特徴とするゴムクローラ。
[2] ゴム弾性体などにより形成される無端状帯体形状のゴムクローラ本体内に、多数の スチールコードを層状に坦設すると共に、ゴムクローラ周方向に一定間隔置きに芯金 を埋設して成るゴムクローラであって、該芯金の芯金長さ方向中央に係合部を形成し 、その両脇のそれぞれに脱輪防止用のガイド突起及び翼部を形成すると共に、上記 係合部の両脇の少なくとも一方で芯金上下方向における芯金翼部肉厚さ及びそれよ りもクローラに坦設された際に接地面側となる範囲の芯金幅方向側面の相当位置に 水平突起体を設け、ゴムクローラ本体に坦設された際には、ゴムクローラ周方向で隣 接する芯金の各芯金間において相対する水平突起体が、それぞれの先端部におけ る一定長さ範囲でゴムクローラ幅方向及びゴムクローラ厚さ方向で重複状態となした ゴムクローラにおいて、隣接する芯金の一方側の水平突起体のみ先端に先細状の 角部を形成したことを特徴とするゴムクローラ。
[3] 多数のスチールコードを層状に坦設したゴム弾性体などにより形成される無端状帯 体形状のゴムクローラ本体内に、ゴムクローラ周方向に一定間隔置きに埋設され使 用される芯金であって、該芯金の芯金長さ方向中央に係合部を形成し、その両脇の それぞれに脱輪防止用のガイド突起及び翼部を形成すると共に、上記係合部の両 脇の少なくとも一方で芯金上下方向における芯金翼部肉厚さ及びそれよりもクローラ に埋設された際に接地面側となる範囲の芯金幅方向側面の相当位置に水平突起体 を設けており、前記左右ガイド突起は、芯金幅方向前後に左右のガイド突起をずらす 形状とすると共に、該芯金を製造する為の芯金铸造型の型割面を芯金幅方向前後 で割れる形状とし、型割面を芯金翼部では中央部でガイド突起側ではガイド突起の ずれた方向に割面を左右にずらしたこと铸造型を用い芯金を製造し、ガイド突起のガ イド頂面の抜きテーパーが芯金中心より左右にずれるように形成すること特徴とする ゴムクローラ用芯金の製造方法。
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