JP4471456B2 - 弾性クローラ及び弾性クローラ用芯体 - Google Patents

弾性クローラ及び弾性クローラ用芯体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設、土木、農業機械等の無限軌道車に使用される弾性クローラ及び弾性クローラ用芯体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種弾性クローラは、無限軌道車のトラックフレームに設けた駆動輪、従動輪及び転動輪に巻回して使用されるものであって、ゴム等の弾性材料によって無端帯状に形成されたクローラ本体と、クローラ本体内に周方向所定間隔をおいて埋設された芯金(芯体)とを備えて主構成されたものとなっている。
【0003】
前記芯金には、クローラ本体の内周面より内周側に突出する左右一対のガイド突起が形成され、このガイド突起によって前記駆動輪、従動輪及び転動輪をガイドするものとなっていた。
この弾性クローラでは、走行中、段差や石等に乗り上がったとき等にクローラ本体に左右方向の力が加わると、周方向に隣接する芯金が相互に左右方向に位置ズレすることがあり、この位置ズレは転動輪等の脱輪を招く一因となるものであった。
【0004】
そのため、芯金の前後両側面に周方向に突出する横ズレ防止突起を形成するとともに、クローラ本体内で隣接する芯金の横ズレ防止突起を互いに左右方向に重合させ、各芯金の左右移動を相互規制することによって脱輪の防止を図った弾性クローラが従来より提案されている(例えば、特開平10−226372号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図10に、横ズレ防止突起101,102を備えた芯金104,105を埋設している従来の弾性クローラを示しており、この弾性クローラでは、クローラ本体103は隣接する芯金104,105のガイド突起106,107間に溝部108を備え、この溝部108の外周側を一方の芯金104の横ズレ防止突起101が通過して、その先端が他方の芯金105の横ズレ防止突起102に重合されている。
【0006】
クローラ本体103は、駆動輪や従動輪に沿うように溝部108の位置Xで屈曲するようになっているため、溝部108が深いほど屈曲性が向上されるが、その反面、溝部108が深いと横ズレ防止突起101との間の肉厚Tが薄くなるため、該部分にクラックAの発生を促すという問題が生じていた。
特に、図例のように、クローラ本体103の屈曲部位Xから周方向にズレた位置Yで横ズレ防止突起101,102が重合されている場合、屈曲し難い位置で各横ズレ防止突起101,102が相対的に動くためにクラックAがより発生しやすいものとなっていた。
【0007】
本発明は、横ズレ防止突起周囲のクローラ本体の弾性材料の量を増大することによって、クラック発生を防止できる弾性クローラ及び弾性クローラ用芯体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明にかかる弾性クローラ用芯体は、長く形成された本体部と、前記本体部の長手方向の一方の側において前記長手方向に直交する厚さ方向の一方の側に前記本体部から突出する第1ガイド突起と、前記長手方向の一方の側において前記長手方向および前記厚さ方向のいずれにも直交する幅方向の互いに異なる側にそれぞれ前記本体部から突出する2つの第1横ズレ防止突起と、前記本体部の長手方向の他方の側において前記第1ガイド突起が突出する方向および前記幅方向両側の3方向に前記本体部から突出する第2ガイド突起と、前記第2ガイド突起における前記幅方向両側に突出するそれぞれの部分から前記本体部と間隔を有しながら前記第2ガイド突起が突出する方向の反対方向に突出する2つの第2横ズレ防止突起と、を有し、弾性クローラの幅方向における両側のいずれにおいても前記第1ガイド突起および前記第2ガイド突起が内周側において周方向に交互に並ぶように複数が無端帯状のクローラ本体内に埋設されたときに、前記周方向に並んで隣り合う一方の前記第1横ズレ防止突起の突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における突出端側とが前記弾性クローラの幅方向において重なり合うように構成される。
【0009】
本発明にかかる他の弾性クローラ用芯体は、長く形成された本体部と、前記本体部の長手方向の一方の側において前記長手方向に直交する厚さ方向および前記長手方向のいずれにも直交する幅方向の互いに異なる側にそれぞれ前記本体部から突出する2つの第1横ズレ防止突起と、前記本体部の長手方向の他方の側において前記厚さ方向および前記幅方向両側の3方向に前記本体部から突出する第2ガイド突起と、前記第2ガイド突起における前記幅方向両側に突出するそれぞれの部分から前記本体部と間隔を有しながら前記第2ガイド突起が突出する方向の反対方向に突出する2つの第2横ズレ防止突起と、を有し、前記第2ガイド突起が幅方向で交互に弾性クローラの内周側に突出するように周方向に並べられて複数が無端帯状のクローラ本体内に埋設されたときに、前記周方向に並んで隣り合う一方の前記第1横ズレ防止突起の突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における突出端側とが前記弾性クローラの幅方向において重なり合うように構成される。
【0010】
好ましくは、前記第1横ズレ防止突起は、その突出端と突出元との間の前記弾性クローラにおいて内方を向く面に前記外周側へ凹んだ凹部が形成される。
前記弾性クローラ用芯体または前記他の弾性クローラ用芯体が弾性クローラに使用されたとき、クローラ本体の屈曲性を向上するために周方向に隣り合う芯体におけるガイド突起間を深く形成したとしても、第1横ズレ防止突起に形成された凹部によって該第1横ズレ防止突起からガイド突起間の底に至るクローラ本体の肉厚を確保することができ、該部分のクラック等の発生を防止することが可能となる。
【0011】
本発明にかかる弾性クローラは弾性材料により無端帯状に形成されたクローラ本体と、周方向に間隔をおいて前記クローラ本体に埋設され前記弾性クローラ用芯体と、を備え、前記弾性クローラ用芯体が、前記クローラ本体における幅方向の両側のいずれにおいても前記第1ガイド突起および前記第2ガイド突起が内周側に突出して前記周方向に交互に並び、かつ隣り合う前記弾性クローラ用芯体の一方の前記第1横ズレ防止突起における突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における前記クローラ本体の外周側への突出端側とが前記前記クローラ本体の幅方向において重ね合わされて配されている。
【0012】
本発明にかかる他の弾性クローラは、弾性材料により無端帯状に形成されたクローラ本体と、周方向に間隔をおいて前記クローラ本体に埋設された請求項2に記載の弾性クローラ用芯体と、を備え、前記弾性クローラ用芯体が前記第2ガイド突起を幅方向で交互に前記クローラ本体の内周側に突出するように周方向に並び、かつ隣り合う前記弾性クローラ用芯体の一方の前記第1横ズレ防止突起における突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における前記クローラ本体の外周側への突出端側とが前記前記クローラ本体の幅方向において重ね合わされて配されている。
【0013】
好ましくは、前記弾性クローラおよび前記他の弾性クローラにおける前記第1横ズレ防止突起は、その突出端と突出元との間に前記外周側へ凹んだ凹部が形成されている。
前記凹部が形成された前記弾性クローラ用芯体埋設された弾性クローラは前記弾性クローラ用芯体で説明したと同様の作用効果が得られるものとなる
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明にかかる第1実施形態の弾性クローラ1を示しており、該弾性クローラ1は、無限軌道車のトラックフレームに設けた駆動輪、従動輪及び転動輪9に巻回して使用されるものであって、ゴム、合成樹脂等の弾性材料によって無端帯状に形成されたクローラ本体2を備え、該クローラ本体2の外周面に周方向(長手方向;前後方向)に間隔をおいてラグ3を突設したものとしている。
【0015】
クローラ本体2内には、周方向に間隔をおいて多数の芯体5が埋設され、芯体5より接地面側(外周側)には、スチールコード等よりなる左右一対の周方向抗張体6が埋設されている。
前記芯体5は金属又は硬質合成樹脂等によって形成されており、図1,図4及び図5にも示すように、左右方向に長く形成された本体部5Aの長手方向中央部に駆動輪(駆動スプロケット)が係合する係合部8が形成され、該係合部8の左右両側方に転動輪9等の左右方向のガイドをなす左右一対のガイド部10が形成され、該ガイド部10の左右両側方に、転動輪9の踏面部11A,11Bを有する左右一対の車輪転動部11が形成され、該車輪転動部11の左右両側方に、クローラ本体2の左右両端側へ延びる左右一対の翼部12が形成されている。
【0016】
なお、前記転動輪9は、一対のガイド部10を跨ぐマタギ転輪とされており(図3参照)、クローラ本体2の各係合部8間には、駆動スプロケットの歯が挿入される挿入孔13が形成されている(図2及び図3参照)。
ガイド部10は、図4及び図5に示すように、係合部8の左右一側方に配設された第1ガイド部10Aと、同他側方に配設された第2ガイド部10Bとを有し、第1ガイド部10Aは、クローラ本体2の内周側に突出する1つのガイド突起15Aを有し、第2ガイド部10Bは、クローラ本体2の内周側に突出する2つのガイド突起15Bを周方向に間隔をおいて有している。
【0017】
第2ガイド部10Bにおける2つのガイド突起15B,15Bは、芯体5の前後中心を挟んで前後に振り分けて配置されており、各ガイド突起15B,15Bの前部又は後部が、本体部5A(係合部8及び翼部12)よりも前後に突出して設けられている。
第1ガイド部10Aにおける1つのガイド突起15Aは、第2ガイド部10Bの各ガイド突起15B,15B間に対応するように芯体5の前後中心位置に配設されており、その前部及び後部が第2ガイド部10Bの各ガイド突起15B,15Bに左右方向にオーバーラップした配置とされている。
【0018】
図2に示す如く、クローラ本体2の周方向で隣接する各芯体5は、互いに第1、第2ガイド部10A,10Bの左右位置を逆に配置しており、したがって、第1,第2ガイド部10A,10Bは、クローラ本体2の周方向で交互に列設されるようになっている。
第2ガイド部10Bは、2つのガイド突起15B,15Bによって前後広範に形成されているため、周方向に隣接する第1ガイド部10Aとの間隔を小さくすることができ、また、各ガイド突起15A,15Bが周方向で左右千鳥状に配設され、且つ互いに前後部分で左右にオーバーラップされているため、左右ガイド突起15A,15Bが周方向に連続することとなってガイド機能が強化されている。
【0019】
また、芯体5の左右両側のガイド部10,10を前後広範に形成する場合に比べ、一方を1つのガイド突起15Aによって前後に短く形成することで芯体5の軽量化が図れるようになっている。
図4及び図5に示すように、前記車輪走行部11の踏面部11A,11Bは、第1,第2ガイド部10A,10Bとの境界よりも若干クローラ本体2の内周側に突出して形成されており、係合部8に対して第1ガイド部10Aと左右同側に配設された第1踏面部11Aと、第2ガイド部10Bと左右同側に配設された第2踏面部11Bとを有している。
【0020】
第1踏面部11Aは、係合部8及び翼部12と略同じ前後幅に形成されており、これに対して第2踏面部11Bは、係合部8及び翼部12よりも前後両側に突出して、その踏面面積を増大している。
図2に示すように、第1,第2ガイド部10A,10Bがクローラ本体2の周方向で交互に配設されることから、第1,第2踏面部11A,11Bも周方向交互に配設されるようになっており、前後に長い第2踏面部11Bによって第1踏面部11Aとの間隔を可及的に小さくして転動輪9の落ち込みによる振動の発生等を防止している。
【0021】
なお、第1,第2踏面部11Aの配置は、左右逆(第1ガイド部10Aと左右同側に第2踏面部11Bを配置し、第2ガイド部10Bと左右同側に第1踏面部11Aを配置する)としてもよい。
また、上記ガイド突起15A,15Bの上面を、転動輪9の踏面部として構成してもよい。
【0022】
図4及び図5に示すように、第1ガイド部10Aにおけるガイド突起15Aよりも下側には、本体部5Aの前後側面から前後方向に突出する第1横ズレ防止突起20Aが形成されている。
他方、第2ガイド部10Bには、2つのガイド突起15B,15Bが本体部5Aから前後に突出する部分の下面から下方突出状に第2横ズレ防止突起20Bが形成されている。
【0023】
各芯体5の前後一側面に配設された第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bの左右間隔と、前後他側面に配設された第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bの左右間隔とは広狭異なるものとなっており、図2に示すように、クローラ本体2内で周方向に隣接する芯体5においては、左右間隔の広い第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bと、左右間隔の狭い第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bとが互いに対向するとともに、各第1横ズレ防止突起20Aと各第2横ズレ防止突起20Bとが互いに左右方向に重合するように配設されている。
【0024】
更に具体的には、図1に示すように、第1横ズレ防止突起20Aの先端部は、隣接する芯体5のガイド突起15Bの下側に臨入し、その第2横ズレ防止突起20Bの下端部に重合して、相互の左右移動を規制するようになっている。
なお、第1,第2横ズレ防止突起20A、20Bは、直接的に接触した状態で重合するものあってもよいし、両者の間にクローラ本体2の弾性材料を介在させた状態で重合するものであってもよい。
【0025】
図1に示すように、クローラ本体2は、周方向に隣接するガイド突起15Aとガイド突起15Bとの間に、外周側へ深く掘り下げた溝部22を有しており、この溝部22の形成部位Xにおいてクローラ本体2が駆動輪又は従動輪に沿って屈曲するようになっている。第2ガイド部10Bのガイド突起15B,15B間には、溝部を残存させてもよいし、クローラ本体2と一体の弾性材料を埋設してもよい。
【0026】
第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bは、溝部22の形成位置Xから周方向にずれた位置Yで重合され、第1横ズレ防止突起20Aは、溝部22の外周側を通過するとともに、該溝部22に対応する前後中途部の内周側の面に外周側へ凹んだ凹部21を形成している。
したがって、クローラ本体2の屈曲性を向上するために溝部22を深く形成したとしても、凹部21の存在によって第1横ズレ防止突起20Aから溝部22の底に至るクローラ本体2の肉厚Tを十分に確保することができるようになっており、これによって、該部分におけるクラック等の発生を防止できるものとなっている。
【0027】
また、第2横ズレ防止突起20Bと重合する第1横ズレ防止突起20Aの先端部分(重合部23)は、前後中途の凹部21形成部位よりも上下長大に形成され、第2横ズレ防止突起20Bとの重合面積を拡大している。これによって、第1横ズレ防止突起20Aに凹部21を形成したとしても横ズレ防止機能を損なうことがないようにしている。
【0028】
第2横ズレ防止突起20Bは、その下端の重合部24がガイド突起15Bよりも若干前後方向に突出され、第1横ズレ防止突起20Aとの重合面積を拡大しており、これによっても横ズレ防止機能を向上している。
第2横ズレ防止突起20Bと本体部5Aとは、凹部25を介して前後に離間しており、この凹部25によって芯体5の軽量化が図れると共に、凹部25内にクローラ本体2の弾性材料を埋設することによって、第1,第2横ズレ防止突起20A、20B周囲の弾性材料の量を増大し、剥離及びクラックの防止を図っている。
【0029】
第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bの下面(外周側の面)は、先端側が上位(内周側)に移行するような傾斜面に形成されており、これによってクローラ本体2が屈曲した際の抗張体6の圧迫を防止し、該抗張体6の損傷を防止できるようになっている。
また、第2横ズレ防止突起20Bをガイド突起15Bの下面から下方突出し、且つ芯金本体5Aとの間に凹部25を形成することによって、第2横ズレ防止突起20Bの下面面積を減少しており、これによっても抗張体6の上記圧迫を防止することができるようになっている。
【0030】
図1及び図3に示すように、第2横ズレ防止突起20Bの左右であってガイド突起15B下側には、除肉部26が形成されており、この除肉部26によって芯体5の軽量化が図れると共に、除肉部26内にクローラ本体2の弾性材料を埋設することで、横ズレ防止突起20A,20B周囲の弾性材料の量を増大し、剥離防止等の効果が得られるものとなっている。
【0031】
なお、第1横ズレ防止突起20Aは、凹部21の底面を直線状に形成したものとなっているが、溝部22の底に沿った円弧状等に形成してもよく、その先端の重合部23を下方(外周側)に突出させることによって重合面積を拡大してもよい。
図6に示された弾性クローラにおける芯体は、周方向に隣接するガイド突起15,15が、本体部5Aに対して前後同じ方向に突出され、第1,第2横ズレ防止突起20A,20Bは、共にガイド部10の前後両側面から前後方向に突出する形態とされ、ガイド突起15,15間の溝部22に対応する前記第1横ズレ防止突起20Aの前後中途部の内周側の面には凹部21が形成されている。
【0032】
また、本形態では、ガイド突起15,15の上面が、転動輪9の踏面部に形成されたものとなっている。但し、第1実施形態と同様に、ガイド部10と翼部12との左右間に踏面部(車輪転動部)を形成するようにしてもよい。
本実施形態の凹部21も、上記第1実施形態と略同様の作用効果を奏する。
なお、その他の第1実施形態と共通する部分には同一の符合を付し、詳細な説明は省略する。
【0033】
図7に示された弾性クローラにおける芯体5は、ガイド突起15が係合部8及び翼部12と略同じ前後幅を有し、ガイド部10の前後一側面から突出する第1横ズレ防止突起20Aが長く、同他側面から突出する横ズレ防止突起20Bが短く形成されたものとなっている。
そして、周方向に隣接する芯体5の第1横ズレ防止突起20Aと第2横ズレ防止突起20Bとが左右方向に重合し、溝部22に対応する横ズレ防止突起20Aの前後中途部の内周側の面には凹部21が形成されている。
【0034】
本形態の凹部21も、上記第1実施形態と略同様の作用効果を奏する。
なお、その他の第1実施形態と共通する部分には同一の符合を付し、詳細な説明は省略する。
図8及び図9は、本発明の第の実施形態を示すものであり、第1ガイド部10Aにおけるガイド突起15Aを、クローラ本体2と一体の弾性材料により形成したものとなっている。
【0035】
本実施形態では、ガイド突起15Aを芯体5ではなくクローラ本体2と一体に形成することで、芯体5の軽量化が図られるようになる。
その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様である。
本発明は上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。
例えば、第1横ズレ防止突起は、隣接する他の芯体のガイド突起、翼部等に対して左右方向に重合する構成(第2横ズレ防止突起を省略した構成)であってもよく、第1,第2横ズレ防止突起の先端部をフック状に屈曲して、前後方向又は上下方向にも重合する構成としてもよい。
【0036】
第1,第4実施形態における第2ガイド部は、2つのガイド突起を一体とすることによって前後に長い1つのガイド突起を有した構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、横ズレ防止突起周囲のクローラ本体の弾性材料の量を増大させることができ、該部分のクラック発生等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る芯体(弾性クローラ)の側面図(図2のB−B矢示図)である。
【図2】 同弾性クローラの内周側平面図である。
【図3】 図2のA−A矢示断面図である。
【図4】 芯体の平面図である。
【図5】 (a)は図4のC矢示図、(b)は図4のD矢示図である。
【図6】 参考形態に係る弾性クローラの側面図である。
【図7】 他の参考形態に係る弾性クローラの側面図である。
【図8】 本発明の第実施形態に係る弾性クローラの側面図である。
【図9】 同正面断面図(図2のA−A矢示断面図に相当)である。
【図10】 従来例を示す弾性クローラの側面図である。
【符号の説明】
1 弾性クローラ
2 クローラ本体
5 芯体
5A 本体部
10 ガイド部
15A 第1ガイド突起(ガイド突起
15B 第2ガイド突起(ガイド突起
20A 第1横ズレ防止突起
20B 第2横ズレ防止突起
21 凹

Claims (6)

  1. 長く形成された本体部と、
    前記本体部の長手方向の一方の側において前記長手方向に直交する厚さ方向の一方の側に前記本体部から突出する第1ガイド突起と、
    前記長手方向の一方の側において前記長手方向および前記厚さ方向のいずれにも直交する幅方向の互いに異なる側にそれぞれ前記本体部から突出する2つの第1横ズレ防止突起と、
    前記本体部の長手方向の他方の側において前記第1ガイド突起が突出する方向および前記幅方向両側の3方向に前記本体部から突出する第2ガイド突起と、
    前記第2ガイド突起における前記幅方向両側に突出するそれぞれの部分から前記本体部と間隔を有しながら前記第2ガイド突起が突出する方向の反対方向に突出する2つの第2横ズレ防止突起と、を有し、
    弾性クローラの幅方向における両側のいずれにおいても前記第1ガイド突起および前記第2ガイド突起が内周側において周方向に交互に並ぶように複数が無端帯状のクローラ本体内に埋設されたときに、
    前記周方向に並んで隣り合う一方の前記第1横ズレ防止突起の突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における突出端側とが前記弾性クローラの幅方向において重なり合うように構成された
    ことを特徴とする弾性クローラ用芯体
  2. 長く形成された本体部と、
    前記本体部の長手方向の一方の側において前記長手方向に直交する厚さ方向および前記長手方向のいずれにも直交する幅方向の互いに異なる側にそれぞれ前記本体部から突出する2つの第1横ズレ防止突起と、
    前記本体部の長手方向の他方の側において前記厚さ方向および前記幅方向両側の3方向に前記本体部から突出する第2ガイド突起と、
    前記第2ガイド突起における前記幅方向両側に突出するそれぞれの部分から前記本体部と間隔を有しながら前記第2ガイド突起が突出する方向の反対方向に突出する2つの第2横ズレ防止突起と、を有し、
    前記第2ガイド突起が幅方向で交互に弾性クローラの内周側に突出するように周方向に並べられて複数が無端帯状のクローラ本体内に埋設されたときに、
    前記周方向に並んで隣り合う一方の前記第1横ズレ防止突起の突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における突出端側とが前記弾性クローラの幅方向において重なり合うように構成された
    ことを特徴とする弾性クローラ用芯体
  3. 前記第1横ズレ防止突起は、その突出端と突出元との間の前記弾性クローラにおいて内方を向く面に前記外周側へ凹んだ凹部が形成されている
    求項1または請求項2に記載の弾性クローラ用芯体
  4. 弾性材料により無端帯状に形成されたクローラ本体と、
    周方向に間隔をおいて前記クローラ本体に埋設された請求項1に記載の弾性クローラ用芯体と、を備え、
    前記弾性クローラ用芯体が、
    前記クローラ本体における幅方向の両側のいずれにおいても前記第1ガイド突起および前記第2ガイド突起が内周側に突出して前記周方向に交互に並び、
    かつ隣り合う前記弾性クローラ用芯体の一方の前記第1横ズレ防止突起における突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における前記クローラ本体の外周側への突出端側とが前記前記クローラ本体の幅方向において重ね合わされて配された
    性クローラ。
  5. 弾性材料により無端帯状に形成されたクローラ本体と、
    周方向に間隔をおいて前記クローラ本体に埋設された請求項2に記載の弾性クローラ用芯体と、を備え、
    前記弾性クローラ用芯体が前記第2ガイド突起を幅方向で交互に前記クローラ本体の内周側に突出するように周方向に並び、
    かつ隣り合う前記弾性クローラ用芯体の一方の前記第1横ズレ防止突起における突出端側と隣り合う他方の前記第2横ズレ防止突起における前記クローラ本体の外周側への突出端側とが前記前記クローラ本体の幅方向において重ね合わされて配された
    性クローラ。
  6. 前記第1横ズレ防止突起は、その突出端と突出元との間に前記外周側へ凹んだ凹部が形成されている
    求項4または請求項5に記載の弾性クローラ。
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