JPH0648334A - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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- JPH0648334A JPH0648334A JP11218192A JP11218192A JPH0648334A JP H0648334 A JPH0648334 A JP H0648334A JP 11218192 A JP11218192 A JP 11218192A JP 11218192 A JP11218192 A JP 11218192A JP H0648334 A JPH0648334 A JP H0648334A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- rubber crawler
- corner portion
- embedded
- sprocket
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ゴムクロ−ラの角部を改良し、スプロケット
とこの角部との係合を完全とし、脱輪の発生を軽減し、
軽量化する。 【構成】 ゴム弾性体41の内周面より突出するゴム製
角部50と、埋設された抗張体42と、外周面に形成さ
れたゴムラグ44と、より構成されたゴムクロ−ラ40
であって、前記角部は中央を円弧部52とすると共に、
左右に膨出部51を形成してなり、スプロケットの歯底
部を係合して駆動力を伝達する。 【効果】 スプロケット歯と角部との係合が完全なもの
となり、脱輪の発生が低減し、一方では、全体としての
軽量化が図られる等メリットは極めて大きい。芯金が埋
設されていないため、転輪等がこれに乗り上げることが
なく、ゴツゴツした感じがなくなり、又、走行中遠心力
でゴムクロ−ラが外側に膨れることもなくなり、高速走
行も可能となった。
とこの角部との係合を完全とし、脱輪の発生を軽減し、
軽量化する。 【構成】 ゴム弾性体41の内周面より突出するゴム製
角部50と、埋設された抗張体42と、外周面に形成さ
れたゴムラグ44と、より構成されたゴムクロ−ラ40
であって、前記角部は中央を円弧部52とすると共に、
左右に膨出部51を形成してなり、スプロケットの歯底
部を係合して駆動力を伝達する。 【効果】 スプロケット歯と角部との係合が完全なもの
となり、脱輪の発生が低減し、一方では、全体としての
軽量化が図られる等メリットは極めて大きい。芯金が埋
設されていないため、転輪等がこれに乗り上げることが
なく、ゴツゴツした感じがなくなり、又、走行中遠心力
でゴムクロ−ラが外側に膨れることもなくなり、高速走
行も可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業機械は勿論のこと
建設機械や土木作業機械に利用されるゴムクロ−ラに係
るものである。
建設機械や土木作業機械に利用されるゴムクロ−ラに係
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴムクロ−ラは鉄シュ−クロ−ラ
に代って各種機械の走行部として広く利用されている。
かかるゴムクロ−ラは、通常は無端状に形成したゴム弾
性体中に芯金が一定ピッチをもって多数埋設されてお
り、これら芯金を外囲いして抗張体が列状をなして同時
に埋設されている。しかるに、大型の機械に使用される
のゴムクロ−ラにあっては、一本が数百kgに達するも
のもあり、省エネルギ−上軽量化が要請されている。
に代って各種機械の走行部として広く利用されている。
かかるゴムクロ−ラは、通常は無端状に形成したゴム弾
性体中に芯金が一定ピッチをもって多数埋設されてお
り、これら芯金を外囲いして抗張体が列状をなして同時
に埋設されている。しかるに、大型の機械に使用される
のゴムクロ−ラにあっては、一本が数百kgに達するも
のもあり、省エネルギ−上軽量化が要請されている。
【0003】さて、ゴムクロ−ラの駆動方式は大別して
2種類あるが、1つはゴムクロ−ラの幅方向中央にスプ
ロケット係合孔を芯金間に形成し、スプロケット歯がこ
の係合孔に嵌り合うことによって芯金に駆動力を与える
方式である。
2種類あるが、1つはゴムクロ−ラの幅方向中央にスプ
ロケット係合孔を芯金間に形成し、スプロケット歯がこ
の係合孔に嵌り合うことによって芯金に駆動力を与える
方式である。
【0004】図1はこの駆動方式によるゴムクロ−ラの
断面を示すものである。図中、1は無端状のゴム弾性体
であり、紙面の表裏に連続するものである。又、2は芯
金であって、芯金2の中央部3はスプロケット歯との係
合部であり、スプロケット係合孔(図示せず)は、隣り
合う芯金2、2の中央部3、3間に形成されることとな
る。そして、芯金2の左右に形成された翼部4、5がゴ
ム弾性体1中に埋設されるが、この翼部4、5の外周側
には抗張体であるスチ−ルコ−ド6、7が列状をなして
埋設される。
断面を示すものである。図中、1は無端状のゴム弾性体
であり、紙面の表裏に連続するものである。又、2は芯
金であって、芯金2の中央部3はスプロケット歯との係
合部であり、スプロケット係合孔(図示せず)は、隣り
合う芯金2、2の中央部3、3間に形成されることとな
る。そして、芯金2の左右に形成された翼部4、5がゴ
ム弾性体1中に埋設されるが、この翼部4、5の外周側
には抗張体であるスチ−ルコ−ド6、7が列状をなして
埋設される。
【0005】図例で分かるように、スチ−ルコ−ド6、
7はスプロケット係合孔に相当する芯金2の中央部3の
外周側には埋設することが不可能であるため、左右に分
散してゴム弾性体1中に埋設される。このため、スチ−
ルコ−ド列6、7は中央部3の分だけ余計外縁側に埋設
されるものである。従って、芯金2はこのスチ−ルコ−
ド6、7の埋設に対応してその分長くなり、特にスチ−
ルコ−ド6、7にかかるモ−メントの大きさを考慮する
と、最外の縁側部まで厚くする必要がある。このため、
芯金2は大型化し重量も極めて重いものが使用されてい
たのである。図中、符号8は芯金2からゴムクロ−ラの
内周面より突出する脱輪防止用の角部であり、9はゴム
クロ−ラの外周面に形成されたゴムラグである。
7はスプロケット係合孔に相当する芯金2の中央部3の
外周側には埋設することが不可能であるため、左右に分
散してゴム弾性体1中に埋設される。このため、スチ−
ルコ−ド列6、7は中央部3の分だけ余計外縁側に埋設
されるものである。従って、芯金2はこのスチ−ルコ−
ド6、7の埋設に対応してその分長くなり、特にスチ−
ルコ−ド6、7にかかるモ−メントの大きさを考慮する
と、最外の縁側部まで厚くする必要がある。このため、
芯金2は大型化し重量も極めて重いものが使用されてい
たのである。図中、符号8は芯金2からゴムクロ−ラの
内周面より突出する脱輪防止用の角部であり、9はゴム
クロ−ラの外周面に形成されたゴムラグである。
【0006】一方、この欠点を改良するために別の駆動
方式が着目されている。即ち、ゴムクロ−ラを構成する
ゴム弾性体中に埋設される芯金の中央に角部を形成し、
これをゴムクロ−ラ内周面より突出させ、スプロケット
がこの角部と係合して駆動力を与える方式である。
方式が着目されている。即ち、ゴムクロ−ラを構成する
ゴム弾性体中に埋設される芯金の中央に角部を形成し、
これをゴムクロ−ラ内周面より突出させ、スプロケット
がこの角部と係合して駆動力を与える方式である。
【0007】図2はかかる駆動方式のゴムクロ−ラの断
面図である。図中、11は無端状のゴム弾性体であり、
これに一定ピッチをもって多数の芯金12が埋設されて
いる。符号14、15は、ゴム弾性体11中に埋設され
る芯金12の左右の翼部であるが、その外周側に抗張体
であるスチ−ルコ−ド16が列状をなして埋設されてい
る。そして、この芯金12の中央部13には駆動力伝達
用の角部18が一体に形成され、これがゴムクロ−ラの
内周面より突出し、スプロケット20と係合することに
よって駆動力を得ることとなる。図中、符号19はゴム
ラグである
面図である。図中、11は無端状のゴム弾性体であり、
これに一定ピッチをもって多数の芯金12が埋設されて
いる。符号14、15は、ゴム弾性体11中に埋設され
る芯金12の左右の翼部であるが、その外周側に抗張体
であるスチ−ルコ−ド16が列状をなして埋設されてい
る。そして、この芯金12の中央部13には駆動力伝達
用の角部18が一体に形成され、これがゴムクロ−ラの
内周面より突出し、スプロケット20と係合することに
よって駆動力を得ることとなる。図中、符号19はゴム
ラグである
【0008】この図からも分かるように、この駆動方式
のゴムクロ−ラにあっては、スチ−ルコ−ド16は芯金
12の翼部14、15の外周側だけでなく、中央部13
の直下の外周にまで埋設できることとなる。従って、こ
のスチ−ルコ−ド16に対応する芯金12の長さは図1
の例よりも短くてすみ、かつスチ−ルコ−ド16の最外
縁側にかかるモ−メントも図1の例のそれよりも小さい
ために、芯金12の強度もそれ程要求されず、従って厚
さも比較的薄いものでもよいこととなる。このように、
図2で示すゴムクロ−ラにあっては、芯金12の軽量化
が図られ、かつゴムクロ−ラの幅もそれほど広くならず
にすみ、全体として重量軽減に寄与することになる。
のゴムクロ−ラにあっては、スチ−ルコ−ド16は芯金
12の翼部14、15の外周側だけでなく、中央部13
の直下の外周にまで埋設できることとなる。従って、こ
のスチ−ルコ−ド16に対応する芯金12の長さは図1
の例よりも短くてすみ、かつスチ−ルコ−ド16の最外
縁側にかかるモ−メントも図1の例のそれよりも小さい
ために、芯金12の強度もそれ程要求されず、従って厚
さも比較的薄いものでもよいこととなる。このように、
図2で示すゴムクロ−ラにあっては、芯金12の軽量化
が図られ、かつゴムクロ−ラの幅もそれほど広くならず
にすみ、全体として重量軽減に寄与することになる。
【0009】本発明は、前記したゴムクローラの駆動方
式のうち、軽量化に有利な後者の駆動方式を採用したゴ
ムクローラの改良にかかるものである。さて、この駆動
方式のスプロケット20は、一般には、ホイールの外周
面に窪歯21を形成し、この窪歯21に角部18を係合
させることによって駆動力を伝達するものである。しか
るに、走行中この窪歯21内に砂や小石が巻き込まれる
と、角部18との係合が充分でなくなり、このため、ス
プロケット20とゴムクローラとが脱輪を生じてしまう
という欠点が指摘されている。又、図示はしないが、ス
プロケットとして2枚の円盤間に多数のピンを円状に架
設し、このピンと角部とを係合させることによって駆動
力を伝達させる方法も取られ得るが、スプロケットの構
造が篭条となるためワラ等が巻き込まれやすく、かつこ
れが取れなくなってしまい、結局は脱輪の発生が多くな
り、更には2枚の円盤間の幅が広いため、機体に備えら
れるフレ−ムを特殊なものとする必要があった。
式のうち、軽量化に有利な後者の駆動方式を採用したゴ
ムクローラの改良にかかるものである。さて、この駆動
方式のスプロケット20は、一般には、ホイールの外周
面に窪歯21を形成し、この窪歯21に角部18を係合
させることによって駆動力を伝達するものである。しか
るに、走行中この窪歯21内に砂や小石が巻き込まれる
と、角部18との係合が充分でなくなり、このため、ス
プロケット20とゴムクローラとが脱輪を生じてしまう
という欠点が指摘されている。又、図示はしないが、ス
プロケットとして2枚の円盤間に多数のピンを円状に架
設し、このピンと角部とを係合させることによって駆動
力を伝達させる方法も取られ得るが、スプロケットの構
造が篭条となるためワラ等が巻き込まれやすく、かつこ
れが取れなくなってしまい、結局は脱輪の発生が多くな
り、更には2枚の円盤間の幅が広いため、機体に備えら
れるフレ−ムを特殊なものとする必要があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる駆動
方式のゴムクローラにおいて、ゴムクロ−ラの角部を改
良し、スプロケットとこの角部との係合を完全とし、脱
輪の発生を軽減しようとするにあり、更には、ゴムクロ
−ラの軽量化をも達成しようとするものである。
方式のゴムクローラにおいて、ゴムクロ−ラの角部を改
良し、スプロケットとこの角部との係合を完全とし、脱
輪の発生を軽減しようとするにあり、更には、ゴムクロ
−ラの軽量化をも達成しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために研究を重ねた結果、次の構成を採用する
ことで解決をみたものである。即ち、本発明は、無端状
ゴム弾性体の内周面よりその長手方向に一定間隔をもっ
て突出するゴム製角部と、その長手方向に沿って埋設さ
れた抗張体と、ゴム弾性体の外周面に形成されたゴムラ
グと、より構成されたゴムクロ−ラであって、前記角部
はゴムクロ−ラの長手方向に向って中央を円弧部とする
と共に、この円弧部をはさんで左右に膨出部を形成して
なり、スプロケットの歯底部を当該角部の円弧部に係合
して駆動力を伝達することを特徴とするゴムクロ−ラを
提供するものである。
達成するために研究を重ねた結果、次の構成を採用する
ことで解決をみたものである。即ち、本発明は、無端状
ゴム弾性体の内周面よりその長手方向に一定間隔をもっ
て突出するゴム製角部と、その長手方向に沿って埋設さ
れた抗張体と、ゴム弾性体の外周面に形成されたゴムラ
グと、より構成されたゴムクロ−ラであって、前記角部
はゴムクロ−ラの長手方向に向って中央を円弧部とする
と共に、この円弧部をはさんで左右に膨出部を形成して
なり、スプロケットの歯底部を当該角部の円弧部に係合
して駆動力を伝達することを特徴とするゴムクロ−ラを
提供するものである。
【0012】そして、好ましくは、ゴム製角部が硬度8
0度以上の硬質ゴムよりなるものであり、場合によって
は、両端が膨出し、中央部に窪みが形成された金属製セ
グメントを、前記ゴム製角部内に埋設し、夫々角部の膨
出部と円弧部となしたゴムクロ−ラであってもよい。
0度以上の硬質ゴムよりなるものであり、場合によって
は、両端が膨出し、中央部に窪みが形成された金属製セ
グメントを、前記ゴム製角部内に埋設し、夫々角部の膨
出部と円弧部となしたゴムクロ−ラであってもよい。
【0013】かかるゴムクロ−ラにあって、角部の左右
側方にゴムクロ−ラの長手方向に向かって隆起条を形成
したものであってもよく、この場合、隆起条は角部を形
成する硬質ゴムにて形成されるのが望まれる。又、ゴム
弾性体中に埋設される抗張体は、角部及び隆起部に対応
する幅以上の幅をもって埋設されるのが好ましく、場合
によっては、抗張体の内周側及び/又は外周側にゴムク
ロ−ラの横剛性を付与するコ−ド層、例えばスチ−ルコ
−ド、有機或いは無機繊維よりなる織布が埋設されるこ
ともある。
側方にゴムクロ−ラの長手方向に向かって隆起条を形成
したものであってもよく、この場合、隆起条は角部を形
成する硬質ゴムにて形成されるのが望まれる。又、ゴム
弾性体中に埋設される抗張体は、角部及び隆起部に対応
する幅以上の幅をもって埋設されるのが好ましく、場合
によっては、抗張体の内周側及び/又は外周側にゴムク
ロ−ラの横剛性を付与するコ−ド層、例えばスチ−ルコ
−ド、有機或いは無機繊維よりなる織布が埋設されるこ
ともある。
【0014】
【作用】本発明は以上の構成よりなるものであって、ス
プロケットはゴムクロ−ラの内周面より突出したゴム製
角部に形成した膨出部によってその位置が定められ、ス
プロケットの歯底部はこの角部の円弧部と正確に係合し
駆動力を伝達することとなる。従って、ゴムクローラと
スプロケットとの脱輪の防止が図られることとなり、特
定の駆動方式の採用と相まって、特徴あるゴムクローラ
となったものである。特に、角部における円弧部をはさ
む膨出部にあっては、比較的自由な形状に設計できると
いうことから、脱輪防止に充分に寄与することとなり、
一方、スプロケットにあっても比較的単純な構造とな
り、コスト的にも優位性のあるゴムクローラとなったの
である。
プロケットはゴムクロ−ラの内周面より突出したゴム製
角部に形成した膨出部によってその位置が定められ、ス
プロケットの歯底部はこの角部の円弧部と正確に係合し
駆動力を伝達することとなる。従って、ゴムクローラと
スプロケットとの脱輪の防止が図られることとなり、特
定の駆動方式の採用と相まって、特徴あるゴムクローラ
となったものである。特に、角部における円弧部をはさ
む膨出部にあっては、比較的自由な形状に設計できると
いうことから、脱輪防止に充分に寄与することとなり、
一方、スプロケットにあっても比較的単純な構造とな
り、コスト的にも優位性のあるゴムクローラとなったの
である。
【0015】又、少なくとも角部を形成するゴムを高硬
度ゴム(80度以上・JIS A)とすることにより、
角部自身が、スプロケットとの係合位置を正規の位置に
誘導するだけの強度を備えるために、両者の係合が確実
になされると共に、芯金を省略することが可能となった
ものである。
度ゴム(80度以上・JIS A)とすることにより、
角部自身が、スプロケットとの係合位置を正規の位置に
誘導するだけの強度を備えるために、両者の係合が確実
になされると共に、芯金を省略することが可能となった
ものである。
【0016】この高硬度ゴムは、一方ではゴムクロ−ラ
の幅方向における剛性のアップに寄与するものであり、
この高硬度ゴムの幅を例えば隆起条部にまで広げること
により、隆起条の耐久性の向上と共にゴムクロ−ラの幅
方向のねじれ等が防止されることになる。
の幅方向における剛性のアップに寄与するものであり、
この高硬度ゴムの幅を例えば隆起条部にまで広げること
により、隆起条の耐久性の向上と共にゴムクロ−ラの幅
方向のねじれ等が防止されることになる。
【0017】尚、場合によっては、このねじれの発生を
更に阻止するために、抗張体の内周側及び/又は外周側
に、スチ−ルコ−ド或いは有機又は無機繊維コ−ドから
なるゴムクロ−ラに剛性を付与するコ−ド層を同時に埋
設することもよく、このコ−ド層は抗張体の方向に対し
て一定の角度をもって繊維材が配置され埋設されるもの
である。
更に阻止するために、抗張体の内周側及び/又は外周側
に、スチ−ルコ−ド或いは有機又は無機繊維コ−ドから
なるゴムクロ−ラに剛性を付与するコ−ド層を同時に埋
設することもよく、このコ−ド層は抗張体の方向に対し
て一定の角度をもって繊維材が配置され埋設されるもの
である。
【0018】更に、ゴム製の角部内に、場合によっては
両側に膨出部とその中央に窪みをもつ例えば平板の金属
製セグメントを埋設してもよく、このセグメントの膨出
部がそのまま角部の膨出部となり、中央の窪みはこれも
そのまま角部の円弧部を形成するものである。
両側に膨出部とその中央に窪みをもつ例えば平板の金属
製セグメントを埋設してもよく、このセグメントの膨出
部がそのまま角部の膨出部となり、中央の窪みはこれも
そのまま角部の円弧部を形成するものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明のゴムクローラを図面をもって
更に詳細に説明する。図3は、本発明のゴムクロ−ラの
実施例を示す斜視図である。図中、40は本発明のゴム
クロ−ラを示し、これは無端状のゴム弾性体41を基体
とし、その内周側の中央部に一定ピッチをもってゴム弾
性体41と一体となった角部50が形成される。そし
て、このゴム弾性体41の長手方向に向かって抗張体と
してスチ−ルコ−ド42が埋設されている。この例で
は、スチ−ルコ−ド42はゴム弾性体41の全幅にわた
って埋設されている。符号43は角部50の左右両側に
形成された隆起条を示し、44はゴム弾性体41の外周
面に形成されたゴム製のラグである。この隆起条43は
転輪(図示せず)が転動する面であり、或いはフレ−ム
が接触する部分となるものである。さて、かかる角部5
0にあっては、その左右両側にゴムクロ−ラの内周側に
向かう膨出部51、51を備えており、これに挟まれた
中央部は円弧部52を形成している。
更に詳細に説明する。図3は、本発明のゴムクロ−ラの
実施例を示す斜視図である。図中、40は本発明のゴム
クロ−ラを示し、これは無端状のゴム弾性体41を基体
とし、その内周側の中央部に一定ピッチをもってゴム弾
性体41と一体となった角部50が形成される。そし
て、このゴム弾性体41の長手方向に向かって抗張体と
してスチ−ルコ−ド42が埋設されている。この例で
は、スチ−ルコ−ド42はゴム弾性体41の全幅にわた
って埋設されている。符号43は角部50の左右両側に
形成された隆起条を示し、44はゴム弾性体41の外周
面に形成されたゴム製のラグである。この隆起条43は
転輪(図示せず)が転動する面であり、或いはフレ−ム
が接触する部分となるものである。さて、かかる角部5
0にあっては、その左右両側にゴムクロ−ラの内周側に
向かう膨出部51、51を備えており、これに挟まれた
中央部は円弧部52を形成している。
【0020】図4は本発明のゴムクロ−ラ40の角部5
0と、スプロケット60との関係を示す側面拡大図であ
って、図5はその正面断面図である。スプロケット60
は円盤条であって、その縁周囲には角部50の一定ピッ
チ配列に合致させてスプロケット歯61が形成されてい
る。そして、スプロケット60は、先ず角部50に形成
された膨出部51、51に案内され、そのスプロケット
歯61が円弧部52に係合することとなり、円弧部52
に対し、スプロケット歯61の底部62が完全に係合し
て駆動力がクロ−ラ側に伝達されることになるのであ
る。特に、角部50が高硬度ゴムにて形成されている場
合には、スプロケット60を案内する力も強く、従っ
て、脱輪の発生も低減する。
0と、スプロケット60との関係を示す側面拡大図であ
って、図5はその正面断面図である。スプロケット60
は円盤条であって、その縁周囲には角部50の一定ピッ
チ配列に合致させてスプロケット歯61が形成されてい
る。そして、スプロケット60は、先ず角部50に形成
された膨出部51、51に案内され、そのスプロケット
歯61が円弧部52に係合することとなり、円弧部52
に対し、スプロケット歯61の底部62が完全に係合し
て駆動力がクロ−ラ側に伝達されることになるのであ
る。特に、角部50が高硬度ゴムにて形成されている場
合には、スプロケット60を案内する力も強く、従っ
て、脱輪の発生も低減する。
【0021】図6及び図7は本発明のゴムクロ−ラの角
部50の夫々別例を示す一部拡大図である。図6にあっ
ては、膨出部51、51が角部50の円弧部52に対し
て左右方向に、即ち、ゴムクロ−ラ40の長手方向に向
かって膨出形成されている。図7にあっては、円弧部5
2に対してその全域にわたって膨出部51が形成されて
いるものであり、これら何れの例も図3にて示す角部5
0と同じような効果をもたらすものである。
部50の夫々別例を示す一部拡大図である。図6にあっ
ては、膨出部51、51が角部50の円弧部52に対し
て左右方向に、即ち、ゴムクロ−ラ40の長手方向に向
かって膨出形成されている。図7にあっては、円弧部5
2に対してその全域にわたって膨出部51が形成されて
いるものであり、これら何れの例も図3にて示す角部5
0と同じような効果をもたらすものである。
【0022】図8は金属製セグメント70を角部50に
埋設した例を示すゴムクロ−ラの内周側からの平面図で
あり、図9はその側面図である。又、図10はセグメン
ト70位置における断面図である。この例における金属
製セグメント70は平板条の略台形をなし、その上底の
両端に膨出部71、71が形成され、これに挟まれた上
底辺は所謂膨出部71、71に対して窪み72を形成し
ている。そしてこのゴムクロ−ラは、これをゴムクロ−
ラ40の長手方向に直角に角部50内に埋設したもので
あり、セグメント70の膨出部71、71がそのまま角
部50の膨出部51、51をなしており、窪み72はそ
のままゴムクロ−ラ41の円弧部52となるものであ
る。このように角部内に金属製セグメントを埋設するこ
とにより、特に、角部の剛性アップを図り、かつ膨出部
の強度をもアップさせることができることとなったので
ある。図中、45、46は剛性アップのため埋設された
織布である。尚、かかるセグメント70にあっては、必
ずしもこの形状に限定されるものではなく、種々の変形
も本発明に含まれるのは当然であり、例えば、図11に
示すように角部の周囲を囲う金属製カバ−80であって
もよい。
埋設した例を示すゴムクロ−ラの内周側からの平面図で
あり、図9はその側面図である。又、図10はセグメン
ト70位置における断面図である。この例における金属
製セグメント70は平板条の略台形をなし、その上底の
両端に膨出部71、71が形成され、これに挟まれた上
底辺は所謂膨出部71、71に対して窪み72を形成し
ている。そしてこのゴムクロ−ラは、これをゴムクロ−
ラ40の長手方向に直角に角部50内に埋設したもので
あり、セグメント70の膨出部71、71がそのまま角
部50の膨出部51、51をなしており、窪み72はそ
のままゴムクロ−ラ41の円弧部52となるものであ
る。このように角部内に金属製セグメントを埋設するこ
とにより、特に、角部の剛性アップを図り、かつ膨出部
の強度をもアップさせることができることとなったので
ある。図中、45、46は剛性アップのため埋設された
織布である。尚、かかるセグメント70にあっては、必
ずしもこの形状に限定されるものではなく、種々の変形
も本発明に含まれるのは当然であり、例えば、図11に
示すように角部の周囲を囲う金属製カバ−80であって
もよい。
【0023】これらの図から分るように、スプロケット
60にあっても単純な平盤状のものがそのまま利用され
ることとなり、その製造上のメリットは勿論のこと、砂
や小石がスプロケット歯61内に嵌り込んで落ちないと
いうことはなく、従って、スプロケット60と角部50
との係合は完全となり、脱輪の現象は極めてまれなこと
となったものである。
60にあっても単純な平盤状のものがそのまま利用され
ることとなり、その製造上のメリットは勿論のこと、砂
や小石がスプロケット歯61内に嵌り込んで落ちないと
いうことはなく、従って、スプロケット60と角部50
との係合は完全となり、脱輪の現象は極めてまれなこと
となったものである。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を採用する
ことにより、スプロケット歯と駆動力を伝える角部との
係合が完全なものとなり、脱輪の発生が低減し、一方で
は、ゴムクローラ全体としての軽量化が図られる等産業
上のメリットは極めて大きい。又、ゴムクロ−ラ中に芯
金が埋設されていないため、転輪等がこれに乗り上げる
ことがなく、従って、ゴツゴツした感じがなくなり、
又、芯金がないために走行中遠心力でゴムクロ−ラが外
側に膨れることもなくなり、このため高速走行も可能と
なったものであり、そのメリットは大きい。
ことにより、スプロケット歯と駆動力を伝える角部との
係合が完全なものとなり、脱輪の発生が低減し、一方で
は、ゴムクローラ全体としての軽量化が図られる等産業
上のメリットは極めて大きい。又、ゴムクロ−ラ中に芯
金が埋設されていないため、転輪等がこれに乗り上げる
ことがなく、従って、ゴツゴツした感じがなくなり、
又、芯金がないために走行中遠心力でゴムクロ−ラが外
側に膨れることもなくなり、このため高速走行も可能と
なったものであり、そのメリットは大きい。
【図1】図1は第1の駆動方式によるゴムクロ−ラの断
面図である。
面図である。
【図2】図2は第2の駆動方式によるゴムクロ−ラの断
面図である。
面図である。
【図3】図3は本発明のゴムクローラの実施例の斜視図
である。
である。
【図4】図4は本発明のゴムクロ−ラの角部とスプロケ
ットとの関係を示す側面拡大図である。
ットとの関係を示す側面拡大図である。
【図5】図5は図4における正面断面図である。
【図6】図6は本発明のゴムクロ−ラの角部の別例を示
す一部拡大図である
す一部拡大図である
【図7】図7は本発明のゴムクロ−ラの角部の更に別例
を示す一部拡大図である
を示す一部拡大図である
【図8】図8は金属製セグメントを角部に埋設した例を
示すゴムクロ−ラの内周側からの平面図である。
示すゴムクロ−ラの内周側からの平面図である。
【図9】図9は図8におけるゴムクロ−ラの側面図であ
る。
る。
【図10】図10は図8のセグメント位置におけるゴム
クロ−ラの断面図である。
クロ−ラの断面図である。
【図11】図11はセグメントの別例における角部の断
面図である。
面図である。
1、11‥‥ゴム弾性体、 2、12‥‥芯金、 3、13‥‥芯金の中央部、 4、5、14、15‥‥芯金の翼部、 6、7、16‥‥抗張体、 8、18‥‥芯金の角部、 9、19‥‥ゴムラグ、 20‥‥スプロケット、 21‥‥スプロケットの窪歯、 40‥‥ゴムクロ−ラ、 41‥‥ゴム弾性体、 42‥‥抗張体、 43‥‥隆起条、 44‥‥ゴム製ラグ、 50‥‥ゴム製角部、 51‥‥ゴム製角部両側の膨出部、 52‥‥ゴム製角部中央部の円弧部、 60‥‥スプロケット、 61‥‥スプロケット歯、 62‥‥スプロケット歯底部、 70‥‥金属製セグメント、 71‥‥金属製セグメントの上底両端の膨出部、 72‥‥金属製セグメントの上底両端の膨出部に挟まれ
た窪み、 80‥‥金属製カバ−。
た窪み、 80‥‥金属製カバ−。
Claims (8)
- 【請求項1】 無端状ゴム弾性体の内周面よりその長手
方向に一定間隔をもって突出するゴム製角部と、その長
手方向に沿って埋設された抗張体と、ゴム弾性体の外周
面に形成されたゴムラグと、より構成されたゴムクロ−
ラであって、前記角部はゴムクロ−ラの長手方向に向っ
て中央を円弧部とすると共に、この円弧部をはさんで左
右に膨出部を形成してなり、スプロケットの歯底部を当
該角部の円弧部に係合して駆動力を伝達することを特徴
とするゴムクロ−ラ。 - 【請求項2】 ゴム製角部が硬度80度以上の硬質ゴム
よりなる請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項3】 両端が膨出し、中央部に窪みが形成され
た金属製セグメントを、前記ゴム製角部内に埋設し、夫
々角部の膨出部と円弧部となした請求項第1項記載のゴ
ムクロ−ラ。 - 【請求項4】 ゴム製角部の左右側方にゴムクロ−ラの
長手方向に向かって隆起条を形成した請求項第1項記載
のゴムクロ−ラ。 - 【請求項5】 隆起条はゴム製角部を形成する硬質ゴム
にて形成された請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項6】 抗張体は角部及び隆起部に対応する幅以
上の幅をもって埋設された請求項第1項記載のゴムクロ
−ラ。 - 【請求項7】 抗張体の内周側及び/又は外周側にゴム
クロ−ラの横剛性を付与するコ−ド層を埋設した請求項
第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項8】 コ−ド層がスチ−ルコ−ド、有機或いは
無機繊維よりなる織布である請求項第7項記載のゴムク
ロ−ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11218192A JPH0648334A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11218192A JPH0648334A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | ゴムクロ−ラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648334A true JPH0648334A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=14580286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11218192A Pending JPH0648334A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648334A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6869153B2 (en) * | 2002-04-09 | 2005-03-22 | Deere & Company | Track and track assembly for a track laying vehicle |
JP2006142929A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラ |
JP2006142930A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラ |
JP2010126049A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Bridgestone Corp | 芯金レスゴムクローラ走行装置 |
US10328982B2 (en) | 2010-12-14 | 2019-06-25 | Camso Inc. | Drive sprocket, drive lug configuration and track drive arrangement for an endless track vehicle |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP11218192A patent/JPH0648334A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6869153B2 (en) * | 2002-04-09 | 2005-03-22 | Deere & Company | Track and track assembly for a track laying vehicle |
JP2006142929A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラ |
JP2006142930A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラ |
JP2010126049A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Bridgestone Corp | 芯金レスゴムクローラ走行装置 |
US10328982B2 (en) | 2010-12-14 | 2019-06-25 | Camso Inc. | Drive sprocket, drive lug configuration and track drive arrangement for an endless track vehicle |
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