JP2006142930A - ゴムクロ−ラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゴムクロ−ラの耳部の折れ曲がりに対策を施したものであり、高硬度ゴムによって歪みの集中を避けることができ、これによって耳切れの発生を抑える。
【解決手段】ゴムクロ−ラを構成するゴム弾性体中にスチ−ルコ−ド列が埋設され、内周側に形成したゴム突起と、外周側に形成したラグとからなるゴムクロ−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面に接触する部材の左右端部に相当するゴムクロ−ラの内表面に高硬度ゴム層を存在させた。1‥ゴム弾性体、2‥スチ−ルコ−ド列、3‥ゴム突起、4‥ラグ、5‥耳部、7‥高硬度ゴム層。
【選択図】図2
【解決手段】ゴムクロ−ラを構成するゴム弾性体中にスチ−ルコ−ド列が埋設され、内周側に形成したゴム突起と、外周側に形成したラグとからなるゴムクロ−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面に接触する部材の左右端部に相当するゴムクロ−ラの内表面に高硬度ゴム層を存在させた。1‥ゴム弾性体、2‥スチ−ルコ−ド列、3‥ゴム突起、4‥ラグ、5‥耳部、7‥高硬度ゴム層。
【選択図】図2
Description
本発明はゴムクロ−ラの改良であって、具体的には芯金レスゴムクロ−ラの耳切れ防止を狙ったゴムクロ−ラに関するものである。
以下、芯金ゴムレスクロ−ラを例にとって本発明を説明するが、芯金ゴムレスクロ−ラはスプロケットとアイドラ−間に巻き掛けされ、更にトラックロ−ラ−が内周面を転動する構造となっている。即ち、ゴムクロ−ラの内周面はこれらがが接触しつつ転動する。ゴムクロ−ラは張力が掛かるため、これらが接触する部位を境にゴムクロ−ラの幅方向端部(耳部)が内側に折れ曲がる現象が繰り返し起こる。一方、ゴムクロ−ラ側は走行中い路面の縁石等に接触すると、ゴムクロ−ラの幅方向端部(耳部)が折れ曲がる。
図1はこの状態を示す断面図であり、ゴムクロ−ラを構成するゴム弾性体1中にスチ−ルコ−ド列2が埋設され、図示はしないが通常はこの内外にバイアスコ−ド列が埋設されている。3はゴムクロ−ラの内周側に形成したゴム突起であり、スプロケットと係合して推進力を伝える役目をなす。又、4はゴムクロ−ラの外周側に形成したラグであり、10はゴムクロ−ラの内周側に接触する部材の代表であるトラックロ−ラ−である。
ゴムクロ−ラはこれらの動きを同時に発生するものであり、特に、両者における耳部の折れ曲がり部が一致する場合、耳部に亀裂が入ったり、耳部の切断に至るケ−スがある。図中、点線で示すものは耳部5が内側に曲がった状態を示すが、ゴムクロ−ラの耳部5はこれを繰り返すことにより、特に、ゴムクロ−ラの内周側に接触する部材6の左右の外側端部(6a)に接触する部位に歪みが大きくもたらされ、ここにクラックCが発生してしまう。
本発明はゴムクロ−ラの改良にかかり、特に言えば芯金レスゴムクロ−ラの耳部の損傷防止を目的とするゴムクロ−ラを提供するものである。
本発明の要旨は、ゴムクロ−ラを構成するゴム弾性体中にスチ−ルコ−ド列が埋設され、内周側に形成したゴム突起と、外周側に形成したラグとからなるゴムクロ−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面に接触する部材の左右端部に相当するゴムクロ−ラの内表面に高硬度ゴム層を存在させたことを特徴とするものである。
本発明は以上の通りであり、耳部の折れ曲がりに対して高硬度ゴムによって歪みの集中を避けることができ、これによって耳切れの発生を抑えることができたものであり、ゴムクロ−ラの寿命の向上が可能となったものである。
芯金レスゴムクロ−ラはスプロケットとアイドラ−間に巻き掛けされ、更にトラックロ−ラ−が内周面を転動する構造となっている。即ち、ゴムクロ−ラの内周面はこれら各部材が繰り返し接触・転動するところ、非転動部との境界が繰り返し折り曲げられ、この部位に耳部の耳切れ防止のため、この部位に高硬度ゴムを存在させたものである。
各部材の接触部は機体の荷重が外向きに加わるが、非接触部の耳部は通常は内側に曲がるため、この境界にて逆の方向への動きが加わることとなる。従って、かかる部位に歪みが集中し、ここにクラック等が発生することとなる。本発明はこのクラックの発生の防止を目的としたものであり、高硬度ゴム層をここに介在させてクラックの発生を低減しようとするものである。
高硬度ゴムの存在は長手方向に連続する帯状のものが好適であるが、場合によっては、外周側に形成するラグ或いは内周側に形成する突起に対してその間に点在させたものである。この高硬度ゴム層は、ゴムクロ−ラの成形の際に内周側を区画するモ−ルドの表面に高硬度ゴムの未加硫ゴムシ−トを貼り合わせてなるものである。尚、高硬度ゴムとしては、ゴムクロ−ラを構成する通常のゴムよりも硬度が高いものであり、ゴム硬度が75〜95度(JIS・A)である。これより硬度が低い場合には耳部の変形が阻止できない。
以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説明する。図2は本発明のゴムクロ−ラ(芯金レスゴムクロ−ラ)の斜視図であり、図3は幅方向断面図である。図2中、右側半分が第1例であり、左側半分が第2例である。ゴムクロ−ラを構成するゴム弾性体1中にスチ−ルコ−ド列2が埋設され、内周側に形成したゴム突起3と、外周側に形成したラグ4とからなる芯金レスゴムクロ−ラであって、5は耳部であって、ゴムクロ−ラの内周面に接触する部材6(ここではトラックロ−ラ−にて代表する)の左右端部に相当するゴムクロ−ラの内表面に高硬度ゴム層7を存在させたことを特徴とする。
特に図3にて分かるように、ゴムクロ−ラの内周面にはスプロケット、アイドラ−、トラックロ−ラ−等の各部材6が接触して転動するが、その各部材6の左右の外側端部6aはほぼ同じ位置にある。このため、夫々の部材6における折れ曲がる位置はほぼ同じ位置であり、このため、耳部5におけるクラックの発生は顕著にもたらされることとなる。本発明はかかる部位に高硬度ゴム層7を介在させたものであり、図2の第1例にあってはクロ−ラの長手方向に連続して帯状に備えたものであり、図2の第2例にあっては、内周側に形成した突起3、3間に点在させたものである。
第1例について言えば、ゴムクロ−ラを成形する際の内周面を区画するモ−ルド(図示せず)の表面の所定の位置に高硬度ゴム未加硫ゴムシ−トを貼り付け、これにゴムクロ−ラ本来の各材料を配置して加硫成形するものである。即ち、ゴムクロ−ラの内周側を形成する未加硫ゴム層、突起を形成する未加硫ゴムブロック、未加硫ゴムシ−トにてコ−トされたスチ−ルコ−ド列、ゴムクロ−ラの外周側を形成する未加硫ゴム層、ラグを形成する未加硫ゴム層、を夫々モ−ルド内に納め、これをゴムクロ−ラの外周側を区画するモ−ルドにて加圧下に加熱して全体の未加硫ゴムを加硫してゴムクロ−ラを得るものである。
得られたゴムクロ−ラの高硬度ゴム層の硬度は90度(JIS・A)であった。
尚、高硬度ゴム層7の厚さは2〜4mm程度で十分であり、幅も各部材6の左右の外側端部6aが入る範囲にあれば十分である。高硬度ゴム層7の厚さや幅が必要以上であると曲げ抵抗が大きくなってしまうという欠点があり、エネルギ−のロスにつながってしまうため、必要異常に厚くしたり幅を広げるべきではない。
本発明は以上の通りであり、芯金レスクロ−ラの内周面を改良するだけでなく、芯金を一定間隔で埋設したクロ−ラにも適用できることは言うまでもない。
1‥ゴム弾性体、
2‥スチ−ルコ−ド列、
3‥ゴム突起、
4‥ラグ、
5‥耳部、
6‥ゴムクロ−ラの内周側を転動する部材、
6a‥ゴムクロ−ラの内周側を転動する部材の外側端部、
7‥高硬度ゴム層、
10‥トラックロ−ラ−、
C‥クラック。
2‥スチ−ルコ−ド列、
3‥ゴム突起、
4‥ラグ、
5‥耳部、
6‥ゴムクロ−ラの内周側を転動する部材、
6a‥ゴムクロ−ラの内周側を転動する部材の外側端部、
7‥高硬度ゴム層、
10‥トラックロ−ラ−、
C‥クラック。
Claims (6)
- ゴムクロ−ラを構成するゴム弾性体中にスチ−ルコ−ド列が埋設され、内周側に形成したゴム突起と、外周側に形成したラグとからなるゴムクロ−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面に接触する部材の左右端部に相当するクロ−ラの内表面に高硬度ゴム層を存在させたことを特徴とするゴムクロ−ラ。
- 前記高硬度ゴムの硬度が75〜95度(JIS・A)である請求項1記載のゴムクロ−ラ。
- 前記高硬度ゴム層がゴム弾性体の長手方向に無端状に形成した請求項1記載のゴムクロ−ラ。
- 前記高硬度ゴム層がゴム弾性体のラグ間に形成した請求項1記載のゴムクロ−ラ。
- 前記高硬度ゴム層がゴム弾性体の突起間に形成した請求項1記載のゴムクロ−ラ。
- ゴムクロ−ラが芯金レスゴムクロ−ラである請求項1乃至5いずれか記載のゴムクロ−ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004334297A JP2006142930A (ja) | 2004-11-18 | 2004-11-18 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-11-18 JP JP2004334297A patent/JP2006142930A/ja active Pending
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