JP3322358B2 - ゴムクロ−ラ - Google Patents

ゴムクロ−ラ

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JP3322358B2
JP3322358B2 JP08400393A JP8400393A JP3322358B2 JP 3322358 B2 JP3322358 B2 JP 3322358B2 JP 08400393 A JP08400393 A JP 08400393A JP 8400393 A JP8400393 A JP 8400393A JP 3322358 B2 JP3322358 B2 JP 3322358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクロ−ラの改良に係
るものであり、特に言えば、泥はけ性のよいゴムクロ−
ラを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴムクロ−ラは農業機械の走行部として
広く採用されているが、特に湿田に用いられるゴムクロ
−ラは泥はけ性のよいゴムクロ−ラが要請されている。
図1はゴムクロ−ラの代表的な例であるが、ゴムクロ−
ラ1がアイドラ−2に巻き掛けされる約90度の間でゴ
ムクロ−ラ1のゴムラグ3、3間につまった泥を落とさ
なくてはならず、この時点で泥が落下しないと、ゴムク
ロ−ラ1がスプロケット4を経由して再度地面に接する
まで泥が落ちにくく、この状態で地面に接しても駆動力
をもたらすことはほとんどなくなる。又、ゴムラグ3、
3間に泥がつまったままでは旋回性も悪く、又横ブレも
生じる等不具合な面が多く発生する。
【0003】このため、従来よりゴムクロ−ラの泥はけ
性の改良について多くのアイデアが提案されている。そ
の1つは特開昭56−8766号であり、又、特開昭5
7−4478号である。前者はいわゆる皿型クロ−ラと
言われるものであり、両翼のゴムラグ高さを高くするこ
とによって駆動力を確保しようとするものであり、後者
は通常ハシゴ型クロ−ラと言われ、両翼のゴムラグ間の
ゴムを欠いたことによって対処したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前者の皿型
クロ−ラにあっては、泥の種類によっても異なるが、泥
はけ性が完全ではなく、又、ハシゴ型クロ−ラは泥はけ
性は良いが、ゴムクロ−ラの機体が沈み込むという点が
指摘されている。本発明は、これらの点を充分考慮した
ものであり、全体構造は従来のものと変りがないが、泥
はけ性の良好なゴムクロ−ラを提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は以下の構成を有するゴムクロ−ラを提供す
る。即ち、本発明の要旨は、無端状ゴム弾性体と、これ
に横並べされて一定間隔をもって埋設された芯金と、こ
の芯金を外囲いした抗張体と、無端状ゴム弾性体の外周
面に形成されたゴムラグとよりなるゴムクロ−ラであっ
て、少なくともゴム弾性体のゴムラグ間の外周表面を、
当該ゴム弾性体よりも撥水性の高い弾性材料にて覆った
ことを特徴とするゴムクロ−ラにかかるものである。
【0006】そして、具体的には、撥水性の高い弾性材
料として、好ましくは分子量300万以上の超高分子量
ポリエチレンシ−トをゴムラグ間の表面に貼着したゴム
クロ−ラにかかるものである。
【0007】
【作用】本発明のゴムクロ−ラは、その外周表面におい
て、少なくともゴムラグ間を撥水性の弾性材料にて覆っ
たものであって、このため、水分を多量に含んだ泥がこ
のゴムラグ間にはさまってもこれがすぐに脱落すること
となる。従って、再度ゴムクロ−ラが地面に接触する際
には、ゴムラグ間の泥がほぼ完全に脱落していることと
なり、推進力は確保され、旋回性も低下しないこととな
ったものである。
【0008】ここで用いられる撥水性の弾性材料として
は、ナイロン樹脂シ−ト、テフロン樹脂シ−ト、超高分
子量のポリエチレン樹脂シ−トが用いられる。そのシ−
ト厚さは、好ましくは0.1〜2mm程度であり、例え
ば超高分子量のポリエチレン樹脂は、三井石油化学社製
ハイゼックスミリオン(分子量300万)である。表1
は超高分子量のポリエチレンにかかる撥水性(水との接
触角)及び摩擦係数についてのデ−タであるが、この表
からみても、当該超高分子量のポリエチレンはクロ−ラ
の基体となっているゴム弾性体と比較すると大きな特徴
があり、ゴムクロ−ラのゴムラグ間の外周表面にこれを
採用する場合には、大きな効果をもたらすことがわか
る。
【0009】
【表1】
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。図2は、本発明のゴムクロ−ラの断面図であ
り、図3は図2のゴムクロ−ラの外周側平面図である。
即ち、ゴムクロ−ラの基体となるゴム弾性体11中に、
芯金12が一定のピッチをもって埋設され、この芯金1
2を外囲いしてスチ−ルコ−ド13がその長手方向に埋
設されている。そしてゴム弾性体11の外周表面には大
小のゴムラグ14、15が芯金12に対応して備えられ
ている。従って、図で分かるように、このゴムクロ−ラ
の外周表面には、小ラグ15の両先端側と大ラグとの間
には大きな平面が形成される。
【0011】しかるに本発明にあっては、この部位には
さまれゴム弾性体11の外周表面に付着する泥を効率よ
く落下させるため、かかる表面に撥水性材料(この例で
は厚さ1mmの超高分子量のポリエチレンシ−ト)16
を貼着したものである。このため、ゴムクロ−ラの外周
表面にあって、少なくともこの表面に接触した泥は、こ
の面に付着することなく効率よく離脱することとなった
もので、ゴムクロ−ラが再接地の際には所定の推進力等
が確保されることとなったものである。
【0012】尚、この撥水性材料(超高分子量ポリエチ
ンシ−ト)は、ゴム弾性体が加硫成形された後にかかる
表面に貼付けられてもよいが、場合によってはモ−ルド
内にセットしておき、ゴム弾性体の加硫時の接着力によ
ってこれを貼着してもよいことは言うまでもない。
【0013】図4は本発明を別例のゴムクロ−ラに適用
したものであって、ゴムラグ17はゴム弾性体11の幅
方向全体にのびた例である。そして、撥水性材料として
の超高分子量ポリエチンシ−ト18(厚さ1mm)は、
ゴム弾性体11の外周表面のゴムラグ17以外の幅方向
全域に貼着されている。
【0014】尚、以上の図例にあって、符号19はスプ
ロケット係合孔であり、20は芯金12よりゴム弾性体
11の内周面側に突出した一対の角部である。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のような構成を有するた
め、ゴムクロ−ラの外周表面に付着した泥がゴムラグ間
より離脱しやすくなったものであり、このため、ゴムク
ロ−ラの推進力や旋回性が確保され、ゴムクロ−ラの横
ブレの発生も著しく低減したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はゴムクロ−ラの全体図を示す側面図であ
る。
【図2】図2は本発明のゴムクロ−ラの断面図である。
【図3】図3は図2のゴムクロ−ラの外周側平面図であ
る。
【図4】図4は本発明の別例のゴムクロ−ラの外周側平
面図である。
【符号の説明】
1‥‥ゴムクロ−ラ、2‥‥アイドラ−、3‥‥ゴムラ
グ、4‥‥スプロケット、11‥‥ゴム弾性体、12‥
‥芯金、13‥‥スチ−ルコ−ド、14、15、17‥
‥ゴムラグ、16、18‥‥撥水性弾性材料(超高分子
量ポリエチレンシ−ト)、19‥‥スプロケット係合
孔、20‥‥芯金の角部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状ゴム弾性体と、これに横並べされ
    て一定間隔をもって埋設された芯金と、この芯金を外囲
    いした抗張体と、無端状ゴム弾性体の外周面に形成され
    たゴムラグとよりなるゴムクロ−ラであって、少なくと
    もゴム弾性体のゴムラグ間の外周表面を、当該ゴム弾性
    体よりも撥水性の高い弾性材料にて覆ったことを特徴と
    するゴムクロ−ラ。
  2. 【請求項2】 撥水性の高い弾性材料として、ナイロン
    樹脂シ−トを用いた請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。
  3. 【請求項3】 撥水性の高い弾性材料として、超高分子
    量ポリエチレンシ−トを用いた請求項第1項記載のゴム
    クロ−ラ。
  4. 【請求項4】 分子量300万以上の超高分子量ポリエ
    チレンシ−トを用いた請求項第3項記載のゴムクロ−
    ラ。
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CN109610253B (zh) * 2018-11-19 2020-04-17 西南交通大学 一种评定无砟轨道路基冒浆危害等级的方法
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