JP3354684B2 - クローラ用弾性履帯 - Google Patents
クローラ用弾性履帯Info
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- JP3354684B2 JP3354684B2 JP01113094A JP1113094A JP3354684B2 JP 3354684 B2 JP3354684 B2 JP 3354684B2 JP 01113094 A JP01113094 A JP 01113094A JP 1113094 A JP1113094 A JP 1113094A JP 3354684 B2 JP3354684 B2 JP 3354684B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラ用弾性履帯に
関し、コンバイン、ハーベスタ、運搬車等の農業機械を
初め、土木、建設機の走行装置に利用される。
関し、コンバイン、ハーベスタ、運搬車等の農業機械を
初め、土木、建設機の走行装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】全体が弾性材料で無端帯状体に形成さ
れ、その帯幅方向中央部に横置補強骨が帯長手方向の間
隔を有して埋設されて該横置補強骨間に係合孔が形成さ
れ、前記無端帯状体の接地側にラグが一体に突出形成さ
れているとともに、前記横置補強骨を含む中央部の曲が
り難い部分とその両端の曲がり易い部分との境界位置に
おける内周側に屈撓防止突起が一体に突出形成されてい
るクローラ用弾性履帯は、例えば特開昭61−1052
77号公報、実開昭61−169682号公報で知られ
ている(以下従来例の1)。
れ、その帯幅方向中央部に横置補強骨が帯長手方向の間
隔を有して埋設されて該横置補強骨間に係合孔が形成さ
れ、前記無端帯状体の接地側にラグが一体に突出形成さ
れているとともに、前記横置補強骨を含む中央部の曲が
り難い部分とその両端の曲がり易い部分との境界位置に
おける内周側に屈撓防止突起が一体に突出形成されてい
るクローラ用弾性履帯は、例えば特開昭61−1052
77号公報、実開昭61−169682号公報で知られ
ている(以下従来例の1)。
【0003】また、ラグに張出部分を形成したクローラ
用弾性履帯は、特公昭63−5311号公報で知られて
いる(以下従来例の2)。更に、無端帯状体の左右翼部
における接地面側で隣合うラグ間にわたって曲面状部を
形成した弾性履帯は、特開昭2−31985号公報で知
られている(以下従来例の3)。
用弾性履帯は、特公昭63−5311号公報で知られて
いる(以下従来例の2)。更に、無端帯状体の左右翼部
における接地面側で隣合うラグ間にわたって曲面状部を
形成した弾性履帯は、特開昭2−31985号公報で知
られている(以下従来例の3)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の1は、横置補
強骨(芯金)の投影域に重ね合されるラグは、帯幅全体
に亘る長ラグと芯金長さに亘る短ラグとからなってい
て、長ラグの両側部によって帯状体の翼部が剛体化され
ることになって排土性が低くこのため、内周面側に凹部
を形成したり、上下方向に畝立たせて断面が亀甲形状に
したりする必要があり、これでは形状複雑であるととも
に断面形状に厚薄がありすぎてクラック発生の要因とな
って耐久性の面で課題がある。
強骨(芯金)の投影域に重ね合されるラグは、帯幅全体
に亘る長ラグと芯金長さに亘る短ラグとからなってい
て、長ラグの両側部によって帯状体の翼部が剛体化され
ることになって排土性が低くこのため、内周面側に凹部
を形成したり、上下方向に畝立たせて断面が亀甲形状に
したりする必要があり、これでは形状複雑であるととも
に断面形状に厚薄がありすぎてクラック発生の要因とな
って耐久性の面で課題がある。
【0005】従来例の2は、中央ラグが芯金のひとつ置
に配列され、中央ラグ間においては芯金の一部に重なる
側部ラグを配列したものであることから、排土性能には
有利であるけれども中央ラグのピッチが粗いことから側
ラグを一部芯金に重ね合せたとしてもラグによる振動吸
収性が悪くなって走行中に機体が振動し易く乗心地性に
おいて課題がある。
に配列され、中央ラグ間においては芯金の一部に重なる
側部ラグを配列したものであることから、排土性能には
有利であるけれども中央ラグのピッチが粗いことから側
ラグを一部芯金に重ね合せたとしてもラグによる振動吸
収性が悪くなって走行中に機体が振動し易く乗心地性に
おいて課題がある。
【0006】従来例の3は、帯長手方向における踏み固
めは充分に行われるけれども帯幅方向における踏み固め
において充分でなかった。そこで本発明は、中央ラグ、
側ラグの配列と排土部の形状を工夫することによって、
振動軽減、耐久性および排土性を向上しつつ土の剪断力
と牽引力を確保できるようにしたクローラ用弾性履帯を
提供することが目的である。
めは充分に行われるけれども帯幅方向における踏み固め
において充分でなかった。そこで本発明は、中央ラグ、
側ラグの配列と排土部の形状を工夫することによって、
振動軽減、耐久性および排土性を向上しつつ土の剪断力
と牽引力を確保できるようにしたクローラ用弾性履帯を
提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、全体が弾性材
料で無端帯状体1に形成され、その帯幅方向中央部に横
置補強骨2が帯長手方向の間隔を有して埋設されて該横
置補強骨2間に係合孔3が形成され、前記無端帯状体1
の接地側にラグ4が一体に突出形成されているととも
に、前記横置補強骨2を含む中央部の曲がり難い部分と
その両端の曲がり易い部分との境界位置における内周側
に屈撓防止突起5が一体に突出形成されているクローラ
用弾性履帯Kにおいて、前述の目的を達成するために、
次の技術的手段を講じている。
料で無端帯状体1に形成され、その帯幅方向中央部に横
置補強骨2が帯長手方向の間隔を有して埋設されて該横
置補強骨2間に係合孔3が形成され、前記無端帯状体1
の接地側にラグ4が一体に突出形成されているととも
に、前記横置補強骨2を含む中央部の曲がり難い部分と
その両端の曲がり易い部分との境界位置における内周側
に屈撓防止突起5が一体に突出形成されているクローラ
用弾性履帯Kにおいて、前述の目的を達成するために、
次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、請求項1に係る本発明は、前記
ラグ4は、前記横置補強骨2の投影域に重ね合されかつ
該補強骨2の帯幅方向長さと略同程度の長さを有して帯
幅方向に延伸している中央ラグ104と、該中央ラグ1
04間に左右交互の千鳥状に配列されかつ無端帯状体1
の左右耳部101から前記中央ラグ104間の途中まで
入り込み状に延伸されている側ラグ204と、を配置し
てなり、前記側ラグ204間でかつ中央ラグ104の外
方域における無端帯状体1の両翼部接地面には、帯長手
方向および帯幅方向に関して内周側に弯曲状に凹む排土
部6が左右交互の千鳥状配列で形成されていることを特
徴とするものである。
ラグ4は、前記横置補強骨2の投影域に重ね合されかつ
該補強骨2の帯幅方向長さと略同程度の長さを有して帯
幅方向に延伸している中央ラグ104と、該中央ラグ1
04間に左右交互の千鳥状に配列されかつ無端帯状体1
の左右耳部101から前記中央ラグ104間の途中まで
入り込み状に延伸されている側ラグ204と、を配置し
てなり、前記側ラグ204間でかつ中央ラグ104の外
方域における無端帯状体1の両翼部接地面には、帯長手
方向および帯幅方向に関して内周側に弯曲状に凹む排土
部6が左右交互の千鳥状配列で形成されていることを特
徴とするものである。
【0009】請求項1に係る本発明において、屈撓防止
突起5は、横置補強骨2の翼部2Bと排土部6との投影
域に重ね合される帯幅方向の長さを有していることにで
きる。更に、中央ラグ104と側ラグ204は、接地頂
面104A,204Aと蹴面104B,204Bおよび
支え面104C,204Cとを有する断面台形であり、
中央ラグ104の接地頂面104Aは、その一方が帯長
手方向の一方に張り出た第1張出頂面104−1でその
他方が帯長手方向の他方に張り出た第2張出頂面104
A−2とされて左右の千鳥状に配列されているとともに
蹴面104Bと支え面104C間の付根幅は一様とされ
ており、側ラグ204の接地頂面204Aはその頂面幅
が一様で蹴面204Bと支え面204Cの付根幅は中央
ラグ104間への入込み部が幅狭で左右外方に向って漸
次幅広とされており、更に、側ラグ204の入込み部に
おいて前記第1・2張出頂面104A−1,104A−
2は側ラグ204と反対方向に張出しているものにでき
る(請求項3)。
突起5は、横置補強骨2の翼部2Bと排土部6との投影
域に重ね合される帯幅方向の長さを有していることにで
きる。更に、中央ラグ104と側ラグ204は、接地頂
面104A,204Aと蹴面104B,204Bおよび
支え面104C,204Cとを有する断面台形であり、
中央ラグ104の接地頂面104Aは、その一方が帯長
手方向の一方に張り出た第1張出頂面104−1でその
他方が帯長手方向の他方に張り出た第2張出頂面104
A−2とされて左右の千鳥状に配列されているとともに
蹴面104Bと支え面104C間の付根幅は一様とされ
ており、側ラグ204の接地頂面204Aはその頂面幅
が一様で蹴面204Bと支え面204Cの付根幅は中央
ラグ104間への入込み部が幅狭で左右外方に向って漸
次幅広とされており、更に、側ラグ204の入込み部に
おいて前記第1・2張出頂面104A−1,104A−
2は側ラグ204と反対方向に張出しているものにでき
る(請求項3)。
【0010】また、横置補強骨2は、係合孔3の左右両
側で内周側に突出する突起2Aを一体に有し、この左右
突起2Aは内周側が半円形断面で外周側に突出するリブ
2Cを有する連結部2Dで互いに連結されているものに
できる(請求項4)。
側で内周側に突出する突起2Aを一体に有し、この左右
突起2Aは内周側が半円形断面で外周側に突出するリブ
2Cを有する連結部2Dで互いに連結されているものに
できる(請求項4)。
【0011】
【作用】請求項1に係る本発明によると、中央ラグ10
4間に左右交互の千鳥状でかつ中央ラグ104間の途中
までに側ラグ204が入込状に配列されているが故に、
ラグピッチは細くなって振動軽減の面で有利となり、中
央ラグ104の外方においては側ラグ204によって充
分な牽引性を確保する。
4間に左右交互の千鳥状でかつ中央ラグ104間の途中
までに側ラグ204が入込状に配列されているが故に、
ラグピッチは細くなって振動軽減の面で有利となり、中
央ラグ104の外方においては側ラグ204によって充
分な牽引性を確保する。
【0012】更に、排土部6は帯長手方向だけでなく帯
幅方向にも弯曲状に凹めて形成してあることから、土等
の踏み固めは充分で牽引力を確保しつつ排土性と軽量化
とを良好に保つとともに、屈撓防止突起5によって軽量
化した上で剛性を保つ。また、屈撓防止突起5は、横置
補強骨2の翼部2Bと排土部6との投影域に重ね合され
る帯幅方向の長さを有していることにできることから、
補強骨2における翼部2Bのエッジを基点とする排土部
6のクラック発生は確実に阻止する。
幅方向にも弯曲状に凹めて形成してあることから、土等
の踏み固めは充分で牽引力を確保しつつ排土性と軽量化
とを良好に保つとともに、屈撓防止突起5によって軽量
化した上で剛性を保つ。また、屈撓防止突起5は、横置
補強骨2の翼部2Bと排土部6との投影域に重ね合され
る帯幅方向の長さを有していることにできることから、
補強骨2における翼部2Bのエッジを基点とする排土部
6のクラック発生は確実に阻止する。
【0013】更に、請求項3に係る本発明によると、中
央ラグ104と側ラグ204は、接地頂面104A,2
04Aと蹴面104B,204Bおよび支え面104
C,204Cとを有する断面台形であり、中央ラグ10
4の接地頂面104Aは、その一方が帯長手方向の一方
に張り出た第1張出頂面104A−1でその他方が帯長
手方向の他方に張り出た第2張出頂面104A−2とさ
れて左右の千鳥状に配列されていることから、第1・2
張出頂面104A−1,104A−2によって確実にラ
グピッチが細くなって振動軽減に有効に機能する。
央ラグ104と側ラグ204は、接地頂面104A,2
04Aと蹴面104B,204Bおよび支え面104
C,204Cとを有する断面台形であり、中央ラグ10
4の接地頂面104Aは、その一方が帯長手方向の一方
に張り出た第1張出頂面104A−1でその他方が帯長
手方向の他方に張り出た第2張出頂面104A−2とさ
れて左右の千鳥状に配列されていることから、第1・2
張出頂面104A−1,104A−2によって確実にラ
グピッチが細くなって振動軽減に有効に機能する。
【0014】加えて、側ラグ204の接地頂面204A
はその頂面幅が一様で蹴面204Bと支え面204Cの
付根幅は中央ラグ104間への入込み部が幅狭で左右外
方に向って漸次幅広とされていることから、中央ラグ1
04と側ラグ204との入込み部での土詰りは最小限に
して側ラグ204の剛性を向上して牽引力は確保され
る。
はその頂面幅が一様で蹴面204Bと支え面204Cの
付根幅は中央ラグ104間への入込み部が幅狭で左右外
方に向って漸次幅広とされていることから、中央ラグ1
04と側ラグ204との入込み部での土詰りは最小限に
して側ラグ204の剛性を向上して牽引力は確保され
る。
【0015】更に、側ラグ204の入込み部において前
記第1・2張出頂面104A−1,104A−2は側ラ
グ204と反対方向に張出しているものにできることか
ら、中央ラグ104と側ラグ204との入込み部での振
動軽減を図りつつ排土性を確保する。請求項4に係る本
発明では、横置補強骨2は、係合孔3の左右両側で内周
側に突出する突起2Aを一体に有し、この左右突起2A
は内周側が半円形断面で外周側に突出するリブ2Cを有
する連結部2Dで互いに連結されていることから、駆動
輪7における歯部の係合孔3に対する係脱が確実・円滑
となり、これによって走行性は良くなって、リブ2Cに
よってゴムとの接着面積が増大して補強骨2の剥離は確
実に阻止する。
記第1・2張出頂面104A−1,104A−2は側ラ
グ204と反対方向に張出しているものにできることか
ら、中央ラグ104と側ラグ204との入込み部での振
動軽減を図りつつ排土性を確保する。請求項4に係る本
発明では、横置補強骨2は、係合孔3の左右両側で内周
側に突出する突起2Aを一体に有し、この左右突起2A
は内周側が半円形断面で外周側に突出するリブ2Cを有
する連結部2Dで互いに連結されていることから、駆動
輪7における歯部の係合孔3に対する係脱が確実・円滑
となり、これによって走行性は良くなって、リブ2Cに
よってゴムとの接着面積が増大して補強骨2の剥離は確
実に阻止する。
【0016】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例について
説明する。本発明に係るクローラ用弾性履帯Kは、図4
に示す如く駆動輪7と従動輪8とに無端帯状体1が無端
状に巻掛けられているとともに、接地側においてはトラ
ックフレームに軸支されている転輪9によって案内され
ている。
説明する。本発明に係るクローラ用弾性履帯Kは、図4
に示す如く駆動輪7と従動輪8とに無端帯状体1が無端
状に巻掛けられているとともに、接地側においてはトラ
ックフレームに軸支されている転輪9によって案内され
ている。
【0017】無端帯状体1は図1でも示す如くゴム、合
成ゴム、樹脂等のエラストマー(弾性材料)で全体が形
成されており、その帯幅方向中央部には、帯幅方向に長
くされた横置補強骨2が帯長手方向の間隔を有して埋設
されて、該横置補強骨2間に、前述した駆動輪7におけ
る突起が係脱自在にされる係合孔3が形成されている。
成ゴム、樹脂等のエラストマー(弾性材料)で全体が形
成されており、その帯幅方向中央部には、帯幅方向に長
くされた横置補強骨2が帯長手方向の間隔を有して埋設
されて、該横置補強骨2間に、前述した駆動輪7におけ
る突起が係脱自在にされる係合孔3が形成されている。
【0018】横置補強骨2は、鋳物、鋳造、板金等によ
る金属材料を初め硬質樹脂等によって製作されており、
その中央部には係合孔3の両側に位置して内周側に突出
する突起2Aを一体に有し、左右翼部2Bは板状に形成
され、中央部は一対の突起2Aを互いに連結する連結部
2Dとされている。横置補強骨2の連結部2Dは、実質
的に駆動輪7の突起が係脱して駆動力を発揮する部分で
あり、その連結部2Dは図3で示す如く内周側が半円形
断面とされていることで駆動輪7の突起が円滑かつ確実
に係脱自在とされ、外周側には略台形状のリブ2Cが形
成されることによって、骨全体の軽量化を図りつつ弾性
材料との接着面積が増大されて埋設部での剥離が防止さ
れている。
る金属材料を初め硬質樹脂等によって製作されており、
その中央部には係合孔3の両側に位置して内周側に突出
する突起2Aを一体に有し、左右翼部2Bは板状に形成
され、中央部は一対の突起2Aを互いに連結する連結部
2Dとされている。横置補強骨2の連結部2Dは、実質
的に駆動輪7の突起が係脱して駆動力を発揮する部分で
あり、その連結部2Dは図3で示す如く内周側が半円形
断面とされていることで駆動輪7の突起が円滑かつ確実
に係脱自在とされ、外周側には略台形状のリブ2Cが形
成されることによって、骨全体の軽量化を図りつつ弾性
材料との接着面積が増大されて埋設部での剥離が防止さ
れている。
【0019】無端帯状体1の接地側のゴム硬度はJIS
A65°以上とすることで翼部剛性を高めることがで
き、更に、接地側にはラグ4が一体に突出形成されてい
るとともに、前記補強骨2を含む中央部の曲がり難い部
分とその両端の曲がり易い部分との境界位置における内
周側には屈撓防止突起5が一体に突出形成されている。
横置補強骨2における左右翼部2Bの接地側には、スチ
ールコード、キャンバス等による帯状の抗張体10が帯
長手方向にエンドレスとして埋入されている。
A65°以上とすることで翼部剛性を高めることがで
き、更に、接地側にはラグ4が一体に突出形成されてい
るとともに、前記補強骨2を含む中央部の曲がり難い部
分とその両端の曲がり易い部分との境界位置における内
周側には屈撓防止突起5が一体に突出形成されている。
横置補強骨2における左右翼部2Bの接地側には、スチ
ールコード、キャンバス等による帯状の抗張体10が帯
長手方向にエンドレスとして埋入されている。
【0020】ラグ4は、図1の底面視A及び平面視Bで
示す如く横置補強骨2の投影域に重ね合されかつ該補強
骨2の帯幅方向長さ(横置長さ)と略同程度の長さを有
して帯幅方向に延伸している中央ラグ104と、該中央
ラグ104間に左右交互の千鳥状に配列されかつ無端帯
状体1の左右耳部101から前記中央ラグ104間の途
中まで入込み状に延伸されている側ラグ204と、を配
置してなる。
示す如く横置補強骨2の投影域に重ね合されかつ該補強
骨2の帯幅方向長さ(横置長さ)と略同程度の長さを有
して帯幅方向に延伸している中央ラグ104と、該中央
ラグ104間に左右交互の千鳥状に配列されかつ無端帯
状体1の左右耳部101から前記中央ラグ104間の途
中まで入込み状に延伸されている側ラグ204と、を配
置してなる。
【0021】中央ラグ104の長さは補強骨2の長さに
対して多少の大小があっても良いが、望ましくは補強骨
2より多少長く形成することがクラック防止の点から有
利である。中央ラグ104と側ラグ204は、接地頂面
104A,204Aと傾斜立上り面である蹴面104
B,204Bおよび支え面104C,204Cとを有す
る断面台形であり、接地頂面104A,204Aを幅狭
で長尺帯状に形成されていることで乾田、湿田等の対地
への喰込みが良好とされている。
対して多少の大小があっても良いが、望ましくは補強骨
2より多少長く形成することがクラック防止の点から有
利である。中央ラグ104と側ラグ204は、接地頂面
104A,204Aと傾斜立上り面である蹴面104
B,204Bおよび支え面104C,204Cとを有す
る断面台形であり、接地頂面104A,204Aを幅狭
で長尺帯状に形成されていることで乾田、湿田等の対地
への喰込みが良好とされている。
【0022】中央ラグ104の接地頂面104Aは、そ
の一方が帯長手方向の一方に張り出た第1張出頂面10
4A−1でその他方が帯長手方向の他方に張り出た第2
張出頂面104A−2とされて左右の千鳥状に配列され
ているとともに蹴面104Bと支え面104C間の付根
幅は全体に亘って一様(一定幅)とされている。中央ラ
グ104の蹴面104Bと支え面104Cは係合孔3と
の対応部分においてはえぐられていて実質的に補強骨2
の連結部2Dをゴム質膜で覆う程度とされているととも
に、付根幅は一様(一定幅)ではあるけれども係合孔3
の両側において左右が多少帯長手方向に対して位相がず
らされている。
の一方が帯長手方向の一方に張り出た第1張出頂面10
4A−1でその他方が帯長手方向の他方に張り出た第2
張出頂面104A−2とされて左右の千鳥状に配列され
ているとともに蹴面104Bと支え面104C間の付根
幅は全体に亘って一様(一定幅)とされている。中央ラ
グ104の蹴面104Bと支え面104Cは係合孔3と
の対応部分においてはえぐられていて実質的に補強骨2
の連結部2Dをゴム質膜で覆う程度とされているととも
に、付根幅は一様(一定幅)ではあるけれども係合孔3
の両側において左右が多少帯長手方向に対して位相がず
らされている。
【0023】側ラグ204の接地頂面204Aはその頂
面幅が全体に亘って一様(一定幅)とされていて蹴面2
04Bと支え面204C間の付根幅は中央ラグ104間
への入込み部が幅狭で左右外方に向かってテーパー状の
漸次幅広とされ、これによって、側ラグ204による牽
引力を該ラグが撓み難くなることから充分に確保してい
るとともに、耳部101の剛性向上を図って耳部101
の撓みを併せて防止している。
面幅が全体に亘って一様(一定幅)とされていて蹴面2
04Bと支え面204C間の付根幅は中央ラグ104間
への入込み部が幅狭で左右外方に向かってテーパー状の
漸次幅広とされ、これによって、側ラグ204による牽
引力を該ラグが撓み難くなることから充分に確保してい
るとともに、耳部101の剛性向上を図って耳部101
の撓みを併せて防止している。
【0024】更に、側ラグ204の中央ラグ104間へ
の入込み部において前記中央ラグ104に形成している
第1・2張出頂面104−1,104A−2は側ラグ2
04とは反対方向に張出ていることによって、実質的な
ラグピッチを細かくして振動軽減を図っているととも
に、側ラグ204の入込みがあってもできるだけ泥はけ
性を確保している。
の入込み部において前記中央ラグ104に形成している
第1・2張出頂面104−1,104A−2は側ラグ2
04とは反対方向に張出ていることによって、実質的な
ラグピッチを細かくして振動軽減を図っているととも
に、側ラグ204の入込みがあってもできるだけ泥はけ
性を確保している。
【0025】また、側ラグ204が入込みされていない
中央ラグ104間の開放部においては第1・2張出頂面
104A−1,104A−2は互いに向い合う方向に張
出ることによって実質的にラグピッチを細かくして振動
軽減を図っている。更に、側ラグ204間でかつ中央ラ
グ104の外方域における無端帯状体1の両翼部接地面
は、左右交互の千鳥状配列で排土部6に形成されてお
り、この排土部6は図2で示す帯長手方向に関して内周
側に弯曲状に凹む第1凹面部106と図1で示す帯幅方
向に関して内周側に弯曲状に凹む第2凹面部206とで
形成されていて、平坦面による面構成では荷重下の接地
圧が各面に対して垂直に作用するためラグの表面と翼部
とで力の向きが極端に変化して土壌に対する剪断破壊力
が低下するのを防止しているのである。
中央ラグ104間の開放部においては第1・2張出頂面
104A−1,104A−2は互いに向い合う方向に張
出ることによって実質的にラグピッチを細かくして振動
軽減を図っている。更に、側ラグ204間でかつ中央ラ
グ104の外方域における無端帯状体1の両翼部接地面
は、左右交互の千鳥状配列で排土部6に形成されてお
り、この排土部6は図2で示す帯長手方向に関して内周
側に弯曲状に凹む第1凹面部106と図1で示す帯幅方
向に関して内周側に弯曲状に凹む第2凹面部206とで
形成されていて、平坦面による面構成では荷重下の接地
圧が各面に対して垂直に作用するためラグの表面と翼部
とで力の向きが極端に変化して土壌に対する剪断破壊力
が低下するのを防止しているのである。
【0026】また、第2凹面部206を形成することに
よって実質的に側ラグ204の高さを確保して軽量化と
ともに牽引力増長を図っており、この第1・2凹面部1
06,206を形成したことによる無端帯状体1の翼部
の曲がり易い部分は、屈撓防止突起5によって阻止され
ている。この屈撓防止突起5は、横置補強骨2の翼部2
Bと排土部6との投影域に重ね合される帯幅方向の長さ
を有していて、図2で示す如く側面視にて台形であって
補強骨2の突起2Aの高さの1/2以下の高さとされて
いる。
よって実質的に側ラグ204の高さを確保して軽量化と
ともに牽引力増長を図っており、この第1・2凹面部1
06,206を形成したことによる無端帯状体1の翼部
の曲がり易い部分は、屈撓防止突起5によって阻止され
ている。この屈撓防止突起5は、横置補強骨2の翼部2
Bと排土部6との投影域に重ね合される帯幅方向の長さ
を有していて、図2で示す如く側面視にて台形であって
補強骨2の突起2Aの高さの1/2以下の高さとされて
いる。
【0027】更に、側ラグ204の接地頂面204Aは
図1で示す如くラグ長手方向の中途までは中央ラグ10
4の頂面104Aと同じ高さ位置にあり、中途から外方
へは緩い上向傾斜面とされていて、これによって旋回性
能が向上されている。なお、図1において、符号11は
またぎ転輪9等の転動面であり、突起5と突起2Aとの
間にくびれ部11Aを介して帯長手方向に連続して膨出
形成されている。
図1で示す如くラグ長手方向の中途までは中央ラグ10
4の頂面104Aと同じ高さ位置にあり、中途から外方
へは緩い上向傾斜面とされていて、これによって旋回性
能が向上されている。なお、図1において、符号11は
またぎ転輪9等の転動面であり、突起5と突起2Aとの
間にくびれ部11Aを介して帯長手方向に連続して膨出
形成されている。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明に係るクローラ
用弾性履帯は、振動軽減を図って乗心地性を確保した上
で土の剪断力を増進して充分な牽引力を確保できるとと
もに排土性を良好にする。
用弾性履帯は、振動軽減を図って乗心地性を確保した上
で土の剪断力を増進して充分な牽引力を確保できるとと
もに排土性を良好にする。
【図1】本発明の実施例を示している平面図と底面図お
よびC−C断面図である。
よびC−C断面図である。
【図2】本発明の実施例を示している側面図である。
【図3】図1のD−D線拡大断面図である。
【図4】全体の構成図である。
1 無端帯状体 2 横置補強骨 3 係合孔 4 ラグ 5 屈撓防止突起 6 排土部 104 中央ラグ 204 側ラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−105277(JP,A) 特開 昭59−137264(JP,A) 特開 平2−31985(JP,A) 実開 昭56−14783(JP,U) 実開 昭61−169682(JP,U) 実開 昭62−54077(JP,U) 実開 昭60−66590(JP,U) 実開 昭59−167080(JP,U) 実開 昭59−83181(JP,U) 実開 昭58−85577(JP,U) 実開 昭58−3392(JP,U) 実開 昭57−94590(JP,U) 実開 昭55−27108(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/253 B62D 55/088
Claims (4)
- 【請求項1】 全体が弾性材料で無端帯状体(1)に形
成され、その帯幅方向中央部に横置補強骨(2)が帯長
手方向の間隔を有して埋設されて該横置補強骨(2)間
に係合孔(3)が形成され、前記無端帯状体(1)の接
地側にラグ(4)が一体に突出形成されており、 前記 ラグ(4)は、全ての横置補強骨(2)の投影域に
重ね合されかつ該補強骨(2)の帯幅方向長さと略同程
度の長さを有して帯幅方向に延伸している中央ラグ(1
04)と、該中央ラグ(104)間に対応して1つずつ
配設されかつ無端帯状体(1)の左右耳部(101)か
ら前記中央ラグ(104)間の途中まで入り込み状に延
伸されている側ラグ(204)と、を配置してなり、且
つこの側ラグ(204)が帯長手方向に左右交互の千鳥
状に配列されており、 前記側ラグ(204)間でかつ中央ラグ(104)の外
方域における無端帯状体(1)の両翼部接地面には、帯
長手方向および帯幅方向に関して内周側に弯曲状に凹む
排土部(6)が左右交互の千鳥状配列で形成され、 前記無端帯状体(1)の内周側であって、前記横置補強
骨(2)を含む帯幅方向中央部の曲がり難い部分とその
両端の曲がり易い部分との境界位置で前記横置補強骨
(2)間を除く位置には、該横置補強骨(2)の翼部
(2B)と排土部(6)との投影域に重ね合わされるよ
うに屈撓防止突起(5)が一体に突出形成されている こ
とを特徴とするクローラ用弾性履帯。 - 【請求項2】 無端帯状体(1)の耳部(101)が、
前記排土部(6)における無端帯状体(1)の翼部の最
薄肉部分よりも厚肉に形成されていることを特徴とする
請求項1記載のクローラ用弾性履帯。 - 【請求項3】 中央ラグ(104)と側ラグ(204)
は、接地頂面(104A)(204A)と蹴面(104
B)(204B)および支え面(104C)(204
C)とを有する断面台形であり、中央ラグ(104)の
接地頂面(104A)は、その一方が帯長手方向の一方
に張り出た第1張出頂面(104−1)でその他方が帯
長手方向の他方に張り出た第2張出頂面(104A−
2)とされて左右の千鳥状に配列されているとともに蹴
面(104B)と支え面(104C)間の付根幅は一様
とされており、側ラグ(204)の接地頂面(204
A)はその頂面幅が一様で蹴面(204B)と支え面
(204C)の付根幅は中央ラグ(104)間への入込
み部が幅狭で左右外方に向って漸次幅広とされており、
更に、側ラグ(204)の入込み部において前記第1・
2張出頂面(104A−1)(104A−2)は側ラグ
(204)と反対方向に張出していることを特徴とする
請求項1記載のクローラ用弾性履帯 - 【請求項4】 横置補強骨(2)は、係合孔(3)の左
右両側で内周側に突出する突起(2A)を一体に有し、
この左右突起(2A)は内周側が半円形断面で外周側に
突出するリブ(2C)を有する連結部(2D)で互いに
連結されていることを特徴とする請求項1記載のクロー
ラ用弾性履帯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01113094A JP3354684B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | クローラ用弾性履帯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01113094A JP3354684B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | クローラ用弾性履帯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07215250A JPH07215250A (ja) | 1995-08-15 |
JP3354684B2 true JP3354684B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=11769444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01113094A Expired - Fee Related JP3354684B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | クローラ用弾性履帯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354684B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3883129B2 (ja) * | 2004-03-22 | 2007-02-21 | 住友ゴム工業株式会社 | 梯子型クローラ |
JP2006111051A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラ |
ATE469812T1 (de) * | 2008-02-27 | 2010-06-15 | Solideal Holding Sa | Gummiraupe, verfahren zur herstellung der gummiraupe und fahrzeug mit der gummiraupe |
KR101508135B1 (ko) * | 2014-09-23 | 2015-04-07 | 한국카모플라스트(주) | 배토성이 향상된 습전용 듀오 크로라 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP01113094A patent/JP3354684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07215250A (ja) | 1995-08-15 |
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