JP4620992B2 - ゴムクロ−ラ - Google Patents

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本発明は耐久性を向上したゴムクロ−ラに関するものである。
ゴムクロ−ラには、芯金が埋設される構造のものもあるが、図1は芯金レスゴムクロ−ラである。即ち、無端状のゴム弾性体1中にその長手方向に添ってメインコ−ド2が埋設され、その内側及び/又は外側にバイアスコ−ド3、4が同時に埋設された構造である。そして、ゴムクロ−ラの内周側には一定ピッチをもってゴム突起5が形成され、スプロケットからの駆動力の伝達に供される。又、ゴムクロ−ラの外周側にはゴムラグ6が形成されている。
しかるに、メインコ−ド2はゴムクロ−ラに加わる張力に抗するためのものであり、バイアスコ−ド3、4はゴムクロ−ラの直進性の保持や捩じれ等の外力に対して抗するためのものである。そして、メインコ−ド2とバイアスコ−ド3、4はその幅をほぼ同一幅としてゴム弾性体1中に埋設されている。
さて、図2に示すように、ゴムクロ−ラにあっては、走行中の外部から力が加わることによりゴムクロ−ラの左右の端部(耳部)10にゴム割れが生じたり、ゴム欠けに至ってしまうことがある。走行中に路面の突起物や縁石7に端部が乗り上げた場合、応力の集中により耳部10にゴム割れCがもたらされてしまう。
本発明はゴムクロ−ラの耳部のゴム割れに対して対策を講じたものであり、ゴムクロ−ラの寿命の向上を目指したものである。
本発明のゴムクローラの要旨は、無端状のゴム弾性体と、前記ゴム弾性体の長手方向に沿って当該ゴム弾性体に埋設されたメインコードと、前記メインコードのクローラ内周側及び/又はクローラ外周側に位置するように当該ゴム弾性体に埋設されたバイアスコードと、前記ゴム弾性体に埋設され、クローラ幅方向の一端が前記メインコードと前記バイアスコードとの間に挟まれ且つクローラ幅方向の他端が前記メインコードのクローラ幅方向の端部よりもクローラ幅方向外側に突出するブレーカーと、を備えることを特徴とする。
本発明は以上の通りであり、ゴムクロ−ラ中に埋設される各コ−ドの配列を変えずに、単にブレ−カ−を埋設するだけで、耳部の亀裂や欠けが低減したものであり、ゴムクロ−ラの寿命が大きく向上することとなったものである。
前記したゴムクロ−ラの耳部の亀裂等に対し、その発生の状況を精査するに、ゴムクロ−ラの幅方向における剛性の相違が著しいことから来ることが判明した。即ち、ゴムクロ−ラの中心位置には各コ−ドが集中して配置され、しかもその幅方向の先端がほぼ同じ位置まで埋設されていることから、コ−ドが埋設されている中心部の剛性は極めて高いが、これを外れた耳部は剛性が極端に小さくなっており、その境界部位ではゴムに対する外力からの歪みが大きく異なり、これによって両者の境界部位での亀裂の発生が起こることになることが判明した。
本発明は、ゴムクロ−ラの幅方向の耳部と中心部との剛性の差を漸次変化させることによってゴムにもたらされる歪みの集中を避けようとするものであり、メインコ−ドの幅方向の端部よりも更に幅方向にまでブレ−カ−を突出させて埋設することで達成したものである。
ブレ−カ−の幅方向の先端をメインコ−ドの幅端部よりも突出させて埋設し、剛性の差を低減させるものである。ブレ−カ−の内側の端部はメインコ−ドと重ね合わせて埋設し、端部を支持することが必要である。従って、メインコ−ドとバイアスコ−ドとの間にはさまれて埋設されるのが好ましい。ブレ−カ−の具体例としては、後述するバイアスコ−ド3と同じ形態か、更にはバイアスコ−ド4と同じか、或いは織布又は不織布であっても良い。具体的には、ナイロンコ−ドやポリエステルコ−ドが適当である。勿論、ブレ−カ−は一層でも複数層でも良い。
尚、バイアスコ−ドのうち、メインコ−ドより内周側のコ−ド3は、通常はメインコ−ドと直角のコ−ドよりなっており、一方、メインコ−ドより外側のコ−ド4は、通常は2層のコ−ドよりなり、メインコ−ドに対して夫々30〜40度程度の逆の角度をもってコ−ドが配置されている。
尚、ブレ−カ−の先端をメインコ−ド側に曲げて埋設するのが好ましく、このため、例えば、メインコ−ドの外側に硬質ゴム(加硫ゴムや未加硫ゴム)材を添えて加硫したり、ブレ−カ−が2層の場合には、その間に先細の同様のゴムを添えて加硫することが好ましい。
以下、実施例を図面をもって更に詳細に説明する。なお、本発明の実施例に関連する参考例を説明した後に、本発明の実施例について説明する。
図3は本発明の第1参考例を示す幅方向半裁断面図である。即ち、無端状のゴム弾性体1中にその長手方向に添ってメインコード2が埋設され、その内側にバイアスコード3、その外側に2層のバイアスコード4a、abが同時に埋設された構造である。そして、ゴムクローラの内周側には一定ピッチをもってゴム突起5が形成され、ゴムクローラの外周側にはゴムラグ6が形成されている。
バイアスコ−ド3はメインコ−ド2に直角に配置されたナイロンコ−ドである。一方、バイアスコ−ド4a、4bはこれもナイロンコ−ドであり、メインコ−ド2に対し夫々38度の角度をもって逆方向に向けて配置されたものである。そして、メインコ−ド2、各バイアスコ−ド3、4a、4bはその左右の幅端がほぼ同一個所に位置する構造となっている。
さて、符号20はブレ−カ−であって、バイアスコ−ド4bの外側にあって、内端20bはメインコ−ド2と重なり、先端20aがメインコ−ド2の端部よりも外側、いわゆる耳部内に達するようにして埋設したものである。
図示するように、ブレ−カ−20の先端20aはなるべくメインコ−ド2の位置に近付けておくのがよく、やや内周側に湾曲させた構造としてある。このため、比較的硬質のゴム条21をブレ−カ−20の先端20aに添わせて加硫し、先端20aを湾曲することができる。ゴム条21は、高硬度ゴム(好ましくは硬度80以上)の紐条体でよい。以下の例でも同様にこの手段が利用可能である。又、この紐条体21は加硫或いは半加硫のゴム材であってもよい。
このようにしたことにより、路面の突起物に耳部が乗り上げた場合でも、メインコ−ド2やバイアスコ−ド3、4の端部近傍に応力が集中するのを防ぐことができることとなったものであり、耳部の亀裂や欠けが極めて低減できたものである。
図4は第2参考例であり、ブレーカー20を内周側のバイアスコード3の更に内側にその内端20bを配置した例である。この例でも、ブレーカー20の先端20aはなるべくメインコード2の位置に近付けておくのがよく、やや内周側に湾曲させた構造としたもので、前記例と同様に応力の集中を防ぐことができ、その結果、耳部の亀裂や欠けが低減できたものである。尚、上記したゴム条21に相当する高硬度ゴムを同時に埋設することも可能である。
図5は本発明の第1実施例であり、ブレーカー20はメインコード2に添ってその外側に配置した例である。
図6は第3参考例であり、バイアスコード3を省略し、ブレーカー20をバイアスコード3の位置に配置した例である。前記のゴム条21について言えば、ブレーカー20の先端20aの内周側にこれを添わせるものである。
ブレーカー20は複数枚配置してもよいことは勿論であり、図7は第4参考例であり、2枚のブレーカー20、20をバイアスコード3の内側及びバイアスコード4bの外側に配置した例である。
図8は第5参考例であり、ブレーカー20、20はバイアスコード3の内側及びバイアスコード4bの外側に配置した例であるが、断面形状が先細の略三角形をなす高硬度ゴム22を内側に挟んで配置されたものである。このため、ブレーカー20、20はこの略三角形状に添って埋設され、応力の分散がより確実となる。
以上のように、本発明の構成は多様であって、図例の構成を種々組み合わせることができることは言うまでもない。
本発明は以上の通りであり、芯金レスのゴムクロ−ラのみならず、芯金が埋設されたゴムクロ−ラにも適用可能であり、その利用範囲は極めて広い。
図1は従来のゴムクローラの断面図である。 図2は図1のゴムクローラの走行時の半裁断面図である。 図3は本発明のゴムクローラの第1参考例を示す半裁断面図である。 図4は本発明のゴムクローラの第2参考例を示す半裁断面図である。 図5は本発明のゴムクローラの第1実施例を示す半裁断面図である。 図6は本発明のゴムクローラの第3参考例を示す半裁断面図である。 図7は本発明のゴムクローラの第4参考例を示す半裁断面図である。 図8は本発明のゴムクローラの第5参考例を示す半裁断面図である。
符号の説明
1‥ゴム弾性体、
2‥メインコ−ド、
3、4、4a、4b‥バイアスコ−ド、
5‥ゴム突起、
6‥ゴムラグ、
10‥ゴムクロ−ラの左右の端部(耳部)、
20‥ブレ−カ−、
20a‥ブレ−カ−の先端、
20b‥ブレ−カ−の内端、
21、22‥高硬度ゴム、
C‥ゴム割れ。

Claims (4)

  1. 無端状のゴム弾性体と、
    前記ゴム弾性体の長手方向に沿って当該ゴム弾性体に埋設されたメインコードと、
    前記メインコードのクローラ内周側及び/又はクローラ外周側に位置するように当該ゴム弾性体に埋設されたバイアスコードと、
    前記ゴム弾性体に埋設され、クローラ幅方向の一端が前記メインコードと前記バイアスコードとの間に挟まれ且つクローラ幅方向の他端が前記メインコードのクローラ幅方向の端部よりもクローラ幅方向外側に突出するブレーカーと、
    を備えることを特徴とするゴムクローラ。
  2. 前記ブレーカーの他端を前記メインコード側へ曲げた請求項1記載のゴムクローラ。
  3. 高硬度ゴムを前記ブレーカーの他端側に沿わせて加硫し、前記ブレーカーの他端を前記メインコード側へ曲げた請求項2に記載のゴムクローラ。
  4. 前記メインコードのクローラ幅方向端部と、前記バイアスコードのクローラ幅方向端部とがほぼ同じ位置である請求項1記載のゴムクローラ。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103205A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Bridgestone Corp 建設車両用空気入りベルテッド・バイアスタイヤ
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JP2005343250A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ

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