JP4191820B2 - ゴムクロ−ラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の走行部に用いられるゴムクロ−ラに関するものであって、特に内周面より突出する駆動用ゴム突起の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の走行部に用いられるゴムクロ−ラにあって、内駆動型ゴムクロ−ラがあり、これはゴムクロ−ラの内周面にその長手方向に向ってゴム突起が一定ピッチをもって形成されており、かかるゴム突起はスプロケットと係合して駆動力の伝達に供され、或いは転輪との外れ防止として機能している。
【0003】
特に、正規の係合状態で走行に供される場合は問題は余り生じないが、ゴムクロ−ラが横方向や捩じれの力を受け、スプロケットや転輪等との間で相対的にずれを生じた場合には、スプロケットや転輪等とゴム突起との間で接触・衝突が繰り返され、このずれを元の正規の状態に戻そうとする。このため、ゴム突起の特に両側面が摩耗や破損が生じやすくなる。そこで、ゴム突起の内部に耐摩耗性の樹脂等を埋設しこれをゴム突起の両側面に露呈させる技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のようなゴムクロ−ラの改良にかかるものであり、ゴムクロ−ラの内周面より突出するゴム突起を摩耗、破損等から保護し、ゴムクロ−ラの寿命の向上を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、無端状ゴム弾性体の外周面にゴムラグを形成し、内周面に駆動力の伝達或いは転輪との外れ防止に供されるゴム突起を一定ピッチをもって形成し、かつ当該ゴム突起におけるゴムクロ−ラの幅方向に向い耐摩耗性部材を埋入しその両端をゴム突起の側面に露呈してなるゴムクロ−ラであって、当該耐摩耗性部材の露呈部における無端状ゴム弾性体の外周面側の最端部がゴム突起の基底部より上方に位置することを特徴とするものであり、好ましくは、耐摩耗性部材の露呈部の最端部とゴム突起の基底部との間には、湾曲面が形成され、この湾曲面が無端状ゴム弾性体の内周面と連なるものである。特に、耐摩耗性部材はその中央部が細径で両端部が太径の形状をなすのがよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のゴムクロ−ラにあって、駆動と外れ防止に供されるゴム突起に特殊な形状の耐摩耗性部材を埋入し、この端部をゴム突起の側面より露呈させたことによってゴム突起の摩耗や破損が低減されることとなり、ゴム突起の耐久性が向上したものである。即ち、スプロケットや転輪等との間で繰り返し接触が生じた場合でもゴム突起の側面が摩耗することなく、しかも耐摩耗性部材の露呈位置がゴムクロ−ラの内周面より上方にあるため、特にゴムクロ−ラの旋回時に生じる耐摩耗性部材の露呈面にかかる剪断応力が直接ゴムクロ−ラに伝えることなくゴム突起の基底部にて吸収でき、この部位におけるゴムへの亀裂の発生を防ぐことができることとなったものである。更にこの耐摩耗性部材の飛び出しや脱落の防止については、中央部が細径の棒状とし、両端を太径の盤状とするのがよい。
【0007】
そして、耐摩耗性部材の露呈部における無端状ゴム弾性体の外周面側の最端部とゴム突起の基底部との間が側方に半径1mm以上、好ましくは半径2mm以上の湾曲面をなしてゴムクロ−ラ内周面と連なるものである。尚、耐摩耗性部材の露呈位置がゴムクロ−ラの内周面より上方にあるとは、ゴムクロ−ラの内周面に溝を形成し、この溝底から上方にあることをも含むものである。
【0008】
尚、本発明にて用いられる耐摩耗性部材は金属製であってもよいが、好ましくは軽量化可能な合成樹脂製の部材がよく、超高分子量ポリエチレン、6−6ナイロン等が例示される。
【0009】
【実施例】
以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明する。
図1は本発明のゴムクロ−ラの内周側平面図、図2は外周側平面図、図3は側面図、図4はA−A線での断面図、図5はB−B線での断面図である。
図中、符号1はゴムクロ−ラを構成する無端状ゴム弾性体であり、図の上下方向に連続する。そして2はゴム弾性体1の内周側中央に一定ピッチをもって形成したゴム突起である。3はゴム弾性体1の長手方向に埋入されたメインコ−ドであり、4、5はこのメインコ−ド3の上下に埋入されたバイアスコ−ドである。又、6はゴム弾性体1の外周側に形成された短片状ラグである。
【0010】
さて、前記ゴム突起2中にはゴムクロ−ラの幅方向に向けて耐摩耗性部材10が埋入されており、この耐摩耗性部材10は中央部11が細径(10mm)の丸棒状をなし、その左右両端が太径(15mm)の円盤状(厚さ10mm)12、13をなしたものであり、その全長は60mmである。
【0011】
又、ゴム突起2の形状はゴムクロ−ラの幅方向の長さが60mmであり、この耐摩耗性部材10はゴム突起2に埋入されてその両端部の円盤部12、13の外表面が露呈しているものである。尚、ゴム突起2の高さは30mmである。
【0012】
図6は本発明の主要部の拡大断面図であり、ゴム突起2の側面より露呈してなる耐摩耗性部材10の露呈部における無端状ゴム弾性体1の外周面側の最端部10aがゴム突起2の基底部2aより上方に位置するものである。特にこの例では耐摩耗性部材10の露呈部の最端部10aとゴム突起2の基底部2aとの間が側方に曲率半径2mmの湾曲面2bをなしてゴムクロ−ラ1の内周面と連なる構造としたものであり、この湾曲面2bの存在により耐摩耗性部材10に生じる剪断応力や捩じれ力を吸収することになり、ゴム突起2の基底部2aにクラックの発生が低減することになる。
【0013】
耐摩耗性部材10にあって、図3からも分るように耐摩耗性部材10の左右端12、13が中央部11と異なる形状、即ち、この例では中央部11の丸棒よりも左右端12、13が太径とされた円盤部としてあることにより、これがゴム突起2内に埋入された際に転輪との接触があったとしても、耐摩耗性部材10が押されてゴム突起2中より飛び出してしまうこともなくなり、結果としてゴムクロ−ラの耐久性もアップすることになる。
【0014】
図7は本発明の別例を示す図6と同様の図であり、ゴム突起2の基底部2aとして溝2cを形成し、ここに実質的に湾曲面2bを存在させたものであり、耐摩耗性部材10の露呈位置が溝2cのm溝底2dより上方にあるため、前記と同様の効果を奏するものである。
【0015】
耐摩耗性部材のゴム突起への埋入法の一例としては、予めゴム突起部位を未加硫ゴムにてプリプレス成形し、これをゴムクロ−ラ成形モ−ルドのゴム突起を形成する凹部内にセットし、これに耐摩耗性部材を埋め込み、次いでゴムクロ−ラの基体となる未加硫ゴムをモ−ルド内に充填して全体を加硫すればよい。
勿論、ゴムクロ−ラ成形モ−ルドのゴム突起を形成する凹部内に耐摩耗性部材をセットし、これに未加硫ゴムを充填して加硫成形することも可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上の通りでありゴム突起内に特殊な形状を有する耐摩耗性部材を埋入することによってゴム突起の摩耗、破損を防ぎ、かつその部材の露呈位置を限定したものであって、主として発生するゴム突起とゴムクロ−ラとの境界におけるクラックの発生が低減されることなるため、ゴムクロ−ラの耐久性が向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のゴムクロ−ラの内周面側平面図である。
【図2】図2は図1のゴムクロ−ラの外周側平面図である。
【図3】図3は図1のゴムクロ−ラの側面図である。
【図4】図4は図1のA−A線での断面図である。
【図5】図5は図1のB−B線での断面図である。
【図6】図6は本発明の主要部の拡大図である。
【図7】図7は本発明の別例における図6と同様の拡大図である。
【符号の説明】
1‥無端状ゴム弾性体、
2‥ゴム突起、
2a‥ゴム突起の基底部、
2b‥基底部の湾曲面、
2c‥基底部の溝、
2d‥溝底、
3‥メインコ−ド、
4、5‥バイアスコ−ド、
6‥短片状ラグ、
10‥耐摩耗性部材、
10a‥耐摩耗性部材の露呈部における無端状ゴム弾性体の外周面側の最端部
11‥耐摩耗性部材の中央部、
12、13‥耐摩耗性部材の両端部。

Claims (2)

  1. 無端状ゴム弾性体の外周面にゴムラグを形成し、内周面に駆動力の伝達或いは転輪との外れ防止に供されるゴム突起を一定ピッチをもって形成し、かつ当該ゴム突起におけるゴムクロ−ラの幅方向に向い耐摩耗性部材を埋入しその両端をゴム突起の側面に露呈してなるゴムクロ−ラであって、
    当該耐摩耗性部材の露呈部における前記無端状ゴム弾性体の外周面側の最端部がゴム突起の基底部より上方に位置することを特徴とするゴムクロ−ラ。
  2. 耐摩耗性部材の露呈部の前記最端部とゴム突起の前記基底部との間には、湾曲面が形成され、前記湾曲面が無端状ゴム弾性体の内周面と連なる請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。
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