JPH09249163A - 弾性クローラ - Google Patents
弾性クローラInfo
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- JPH09249163A JPH09249163A JP6092296A JP6092296A JPH09249163A JP H09249163 A JPH09249163 A JP H09249163A JP 6092296 A JP6092296 A JP 6092296A JP 6092296 A JP6092296 A JP 6092296A JP H09249163 A JPH09249163 A JP H09249163A
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Abstract
3の剛性を向上する。 【解決手段】 クローラ本体9に一体の接地ラグ13内
に、高硬度のゴム質芯体16を埋設している。
Description
り、建設機械、農業機械等の無限走行装置として利用さ
れる。
クローラ本体をその厚さ方向で内周層と外周層とに区分
し、内周層は高剛性のウレタンゴムで構成し、外周層は
天然ゴム等よりなる加硫ゴム又はこれと同等の弾性材料
で構成したものは、特開平6−156334号公報で提
案されている。
の突起を含む内周側全体が高剛性のものとなってクロー
ラ外れを防止し、一方、接地面側のラグを含む外周層全
体が柔軟となって内周側へ曲がり易くしたものである。
ローラは、それなりに優位性はあるものの次のような課
題があった。ウレタンゴムは圧縮歪みに対して耐久性良
好であることから、内周層をウレタンゴムで構成してい
るけれども、該ウレタンゴムは高弾性、高剛性であるこ
とから、巻回部(駆動輪および従動輪の部分)において
は、加硫ゴム(トレッドゴム)に比べて曲がり難いもの
であった。
く、該ウレタンゴムで内周層を構成しても該ウレタンゴ
ムが表層を形成していることから、石等がかみ込むと亀
裂やカット傷が早期に発生し、所謂虫喰い現象が起こ
り、耐久性の点で課題があった。接地ラグを含む外周層
を加硫ゴム(トレッドゴム)で構成したのでは、巻回部
での曲がり易さはあるものの柔軟となって接地ラグによ
る牽引力が充分でないという課題があった。
長手方向に間隔をおいて芯金といわれる横置補強体が埋
設されているが、該横置補強体の埋設位置と横置補強体
間の非埋設位置とでは、クローラ本体の厚さ方向におけ
る剛性差が顕著であり、これが振動要因となっており、
内周層全体をウレタンゴムで構成しても、振動要因をな
くすことができないという課題があった。
・高弾性なすなわち、高硬度のゴム質芯体を接地ラグの
内部に埋設し、該ゴム質芯体を加硫ゴム等の表層で覆う
ことによって接地ラグを2重構造とする一方、クローラ
本体を柔軟な加硫ゴムで構成することで、巻回部でのク
ローラ本体の円滑な曲がりを確保して駆動爪等の係合を
確実にし、一方、接地ラグはその変形を防止して対地へ
の喰い込み、蹴り出しを確保するとともに湿田性能を向
上し、併せて振動を抑制できるようにした弾性クローラ
を提供することが目的である。
成ゴム或いはこれらのブレンド等の加硫ゴム又はこれと
同等の弾性材料でクローラ本体9および接地ラグ13を
形成している弾性クローラ1において、前述の目的を達
成するために次の技術的手段を講じている。すなわち、
前記接地ラグ13の内部に、クローラ本体9又はラグ表
面13Aよりも高硬度のゴム質芯体16が埋設されてい
ることを特徴とする(請求項1)。
3の長手方向の略全長に亘って又は長手方向に間隔をお
いて埋設されていることを特徴とする(請求項2)。更
に、前記ゴム質芯体16は、クローラ本体9に埋設した
横置補強体10の左右方向外方でかつクローラ本体9の
左右翼部15に位置づけされて接地ラグ13に埋設され
ていることを特徴とする(請求項3)。
置づけされて接地ラグ13に埋設されているゴム質芯体
16は、クローラ本体9の長手方向に間隔をおいて埋設
されている横置補強体10間でかつ輪体転動部14に亘
って延伸されていることを特徴とする(請求項4)。更
に、クローラ本体9には、その長手方向に亘って抗張体
11が埋設されており、該抗張体11の接地側に備えて
いる接着ゴム層17を介してゴム質芯体16が埋設され
ていることを特徴とする(請求項5)。
図9に示したコンバイン2の走行装置3に採用したもの
とすると、該走行装置3は油圧モータ4等で回転駆動さ
れる駆動輪体5と従動輪体6とを備え、両輪体5,6間
に亘って本発明に係る弾性クローラ1が巻掛けられ、ト
ラックフレーム8に備えた中間転輪7によって脱輪が防
止されている。
地ラグ13は図1〜3で示すように天然ゴム、合成ゴム
等の加硫ゴム又はこれと同等の弾性材料で形成されてい
ることによって輪体5,6での巻回は容易で、駆動輪体
5が爪によるときは、爪の外れ等を確実に防止する。一
方、接地ラグ13はこれが対地に喰い込んだり湿田等の
泥土を蹴り出すことによって牽引力を確保するが、該ラ
グ13の内部にはウレタンゴム等の高剛性・高弾性すな
わち、高硬度のゴム質芯体16が埋設されていることか
ら、変形は抑えられて充分な牽引力を発揮する一方、芯
体16が加硫ゴム等の柔軟な表層13Aで包被されてい
ることから、コンクリート路面上での対摩耗性について
も問題はない。
うに、横置補強体10間の輪体転動部14に亘って延伸
することによって、横置補強体10の埋設位置と非埋設
位置とのクローラ厚さ方向の剛性差は低くなって、振動
低減に役立つことになる。更に、ラグ13の剛性がゴム
質芯体16の埋設によって向上することにより、湿田走
行中の沈下量が減少する。
減少となり沈下が促され或いは翼部15が反接地側に変
形して逃げることになるが、これらをラグ13や翼部1
5の剛性を高めて沈下を抑え、湿田中での変形を抑える
ことでトラクションが良くなる。
て説明すると、図9は本発明に係る弾性クローラ1を、
自脱形コンバイン2の走行装置3に採用した場合を例示
している。図9において、走行装置3は、油圧モータ4
で駆動される駆動輪体5と従動輪体6とを前後に配置
し、両輪体5,6に亘って本発明に係る弾性クローラ1
を巻掛けて構成され、符号7はトラックフレーム8に備
えている中間輪体を示している。
ンバイン以外の農業機械、例えば運搬車等にも採用でき
るし、農機以外の建設機械等にも採用できる。図1およ
び図4を参照すると、本発明に係る弾性クローラ1は、
帯板状に形成されたクローラ本体9の中央部に、その長
手方向の間隔を有して横置補強体10が埋設されてい
て、該横置補強体10の底面(接地面)側には左右一対
の抗張体11が帯長手方向に延伸して埋入されていてク
ローラ本体9の伸びを阻止している。
かつ横置補強体10の間には駆動輪5の爪が係脱する係
合孔12が形成され、クローラ本体9の接地面側(外周
側)には接地ラグ13がクローラ本体9と一体に膨出形
成されている。横置補強体10は左右一対の脱輪防止突
起10Aを備えて該突起10Aが内周側に突出されてい
て、該突起10Aの各外側は輪体転動部14とされて細
幅帯状に膨出形成され、クローラ本体9の左右翼部15
は外方に向かって肉厚が徐々に薄くされることで接地ラ
グ13の高さを徐々に高く形成している。
ゴム等の加硫ゴム又はこれと同等の合成ゴム或いは天然
ゴムと合成ゴムをブレンド等した弾性材料をもって一体
に形成されていて、接地ラグ13の内部には、クローラ
本体9或いはラグ表面のゴムより高硬度(JISA硬度
60°〜99°)又はウレタンゴムよりなるゴム質芯体
16が埋設されていて、該芯体16は加硫ゴム等による
表層13Aによって包被されている。
埋設によってその変形が阻止されて大きな牽引力を確保
しながら、表層13Aによって耐摩耗性が確保されてい
るのである。接地ラグ13の内部に埋入されたゴム質芯
体16は、図1で示しているようにラグ断面と略同じ断
面(図では台形相似)であって、該ラグ13の長手方向
の略全長に亘って埋設され、この際、図4の左側で示す
ように接地ラグ13の平面内に収めても図4の右側で示
すように接地ラグ13の平面より帯長手方向の前後に符
号16Aで示す張り出したものであってもよい。
すように、接地ラグ13の長手方向に間隔をおいて埋設
することができ、該芯体16の断面形状は、台形であっ
てもT形であってもよい。更に、図2の右側で示してい
るように、前記ゴム質芯体16は、クローラ本体9に埋
設した横置補強体10の左右方向外方でかつクローラ本
体9の左右翼部15に位置づけされて接地ラグ13に埋
設されることができ、この際、図2の左側で示すように
左右翼部15の一部に延伸して埋設されるものであって
もよい。
りも左右翼部15側の外方が剛性が低く変形し易いこと
から、接地ラグ13の外方端側にゴム質芯体16を埋設
して接地ラグ13の外方端側の剛性向上することに意義
がある。ゴム質芯体16をクローラ本体9の左右翼部1
5に位置づけして接地ラグ13の外方端側に埋設したと
きは、該芯体16を図5の左側で符号16Bで示すよう
に接地ラグ13間に延伸させることでも、又、図5の右
側で符号16Cで示すように接地ラグ13間に亘って延
伸させたものでも良く、いずれの場合も、接地ラグ13
が位置する部分と位置しない部分とでは翼部15の剛性
差があることから、剛性の低い部分を延伸部16B,1
6Cで補っているのである。
ーラ本体9の左右翼部15に位置づけされて接地ラグ1
3に埋設されているゴム質芯体16は、図6で示すよう
にクローラ本体9の長手方向に間隔をおいて埋設されて
いる横置補強体10間でかつ輪体転動部14に亘って延
伸されており、該延伸部16Dを有することによって、
補強体10の位置する部分が剛性大で補強体10が位置
しない補強体10間が剛性小であることに起因する剛性
差を延伸部16Dで補うことによって振動要因を軽減し
ているのである。
体16をラグ13に埋設し、この芯体16と同じ高硬度
のゴムで翼部15を一体に形成しているのである。ゴム
質芯体16の形状は図7で示す形状であってもよく、
又、図8で示しているように抗張体11との界面からの
剥離を防止するため接着ゴム層17を介して埋設するこ
とが有利である。
ローラ1の製造一例が示されている。図10において、
横置補強体10の突起10Aを嵌合して位置決めする凹
部18が下型19に形成され、まず、ベースゴムとなる
未加硫ゴム20を下型19に載置し、補強体10の突起
10Aを凹部18に嵌合して位置決めし、この上に抗張
体11を引き揃えて乗せるとともに補強体10に対応し
てウレタンゴム(未加硫)21を乗せ、その上にトレッ
ドゴムとなる未加硫ゴム22を載置した状態でラグ成形
部23を有する上型24で型締めした状態で加硫成形す
るのである。
を補強体10間に配置してもよい。本発明の実施の形態
は以上の通りであるが、横置補強体10はこれを鋳物、
板金、硬質樹脂材等で構成することもでき、その形状は
突起10Aのない板材、棒材であってもよい。また、接
地ラグ13のラグパターンは、八の字パターン、横一文
字パターン等であってもよい。
なウレタンゴムの使用を必要最小限にしながら、接地ラ
グの剛性を向上できて湿田性能を向上できるだけでなく
振動の抑制が期待できるし、高硬度なゴム質芯体を加硫
ゴムで被覆することで摩耗性を改善してクラック等の発
生を少なくできる。
図である。
(底面)図である。
図である。
ある。
図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 天然ゴム、合成ゴム或いはそのブレンド
等の加硫ゴム又はこれと同等の弾性材料でクローラ本体
(9)および接地ラグ(13)を形成している弾性クロ
ーラ(1)において、 前記接地ラグ(13)の内部に、クローラ本体(9)又
はラグ表面(13A)よりも高硬度のゴム質芯体(1
6)が埋設されていることを特徴とする弾性クローラ。 - 【請求項2】 前記ゴム質芯体(16)は、接地ラグ
(13)の長手方向の略全長に亘って又は長手方向に間
隔をおいて埋設されていることを特徴とする請求項1記
載の弾性クローラ。 - 【請求項3】 前記ゴム質芯体(16)は、クローラ本
体(9)に埋設した横置補強体(10)の左右方向外方
でかつクローラ本体(9)の左右翼部(15)に位置づ
けされて接地ラグ(13)に埋設されていることを特徴
とする請求項1記載の弾性クローラ。 - 【請求項4】 クローラ本体(9)の左右翼部(15)
に位置づけされて接地ラグ(13)に埋設されているゴ
ム質芯体(16)は、クローラ本体(9)の長手方向に
間隔をおいて埋設されている横置補強体(10)間でか
つ輪体転動部(14)に亘って延伸されていることを特
徴とする請求項1記載の弾性クローラ。 - 【請求項5】 クローラ本体(9)には、その長手方向
に亘って抗張体(11)が埋設されており、該抗張体
(11)の接地側に備えている接着ゴム層(17)を介
してゴム質芯体(16)が埋設されていることを特徴と
する請求項1記載の弾性クローラ。
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1996
- 1996-03-18 JP JP06092296A patent/JP3734876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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