JPH078660B2 - 連結リンク式ゴムクローラ - Google Patents

連結リンク式ゴムクローラ

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JPH078660B2
JPH078660B2 JP2101900A JP10190090A JPH078660B2 JP H078660 B2 JPH078660 B2 JP H078660B2 JP 2101900 A JP2101900 A JP 2101900A JP 10190090 A JP10190090 A JP 10190090A JP H078660 B2 JPH078660 B2 JP H078660B2
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    • B62D55/08—Endless track units; Parts thereof
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B62D55/24—Tracks of continuously flexible type, e.g. rubber belts
    • B62D55/244—Moulded in one piece, with either smooth surfaces or surfaces having projections, e.g. incorporating reinforcing elements

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は移動式建設機械等に装着されるゴムクローラに
関し、特に鉄クローラとゴムクローラとを兼用できるタ
イプの車両に装着して好適な連結リンク式ゴムクローラ
に関する。
（従来の技術及び問題点） 移動式建設機械等に装着されるものとしては従来専ら鉄
クローラであり、このうち一部でゴムシユーが使用され
ているが、近年ゴムクローラが好んで使用されるものと
なつている。
第１図は従来の鉄クローラの１例の断面図であり、11は
外つば転輪、12は鉄クローラシユー、12aはシユープレ
ート、12bはシユーリンク、12cは連結ピン、12dはラグ
（鉄製）である。第２図はゴムシユーの１例の断面図で
あり、13はゴムシユー、13aはシユープレート、13bはシ
ユーリンク、13cは連結ピン、13dはゴムラグである。第
３図は従来のゴムクローラの断面図であり、14はゴムク
ローラ、14cはラグ、15は芯金、16はスチールコードで
ある。第１〜３図において転輪はいずれも同じ外つば転
輪を兼用することができる。
ところで鉄クローラは （１） 内周にトラツクリンクが連結して連続した転輪
軌道となるため振動が小であり、 （２） 周方向及び幅方向に伸び及び位相のずれがない
ためクローラ外れが少ない、 （３） 各リンク等の機械的結合が大であるため耐久性
に優れる 等の長所を有するが、反面 （１） 騒音が大 （２） クツシヨン性が乏しく、運転者の疲労が大きい （３） 路面を損傷する 等の欠点を有する。
これに対しゴムクローラは、 （１） 騒音が小さい （２） クツシヨン性が良好で運転者の疲労が少ない （３） 路面を損傷しない （４） 重量が比較的小で、かつ１、２の特性のため、
走行速度を比較的に大とすることができる。
等の長所を有するが、欠点としては、 （１） 内周面に突出する芯金を転輪軌道とするため、
前後の突起間で転輪が落ち込みを生じ、このため振動が
やや大となること （２） 抗伸長体としてのスチールコードがクローラ
本体内部で、やや波打ち状に埋入されていること、及び
スチールコードの両端の重ね合わせ部には中間に薄いゴ
ム層が介在していることのために、周方向に異常に高い
伸長力が加えられた場合にクローラが伸びること。
横幅方向に外力が加えられた場合にクローラ本体の
芯金間で捩れること。
、の原因のためクローラ外れが生じる。
（３） ゴムクローラの機械的強度はゴム質と芯金及び
スチールコードとの接着力を基本とするものであつて、
金属とゴムとの境界面の接着力に影響されるものであ
り、鉄クローラの機械的強度よりもかなり劣るものであ
るため、耐久性の点でもゴムクローラは鉄クローラより
も劣る。
として、鉄クローラのシユープレートの接地側にゴムラ
グを設けた構成のゴムシユーが一部使用されている。と
ころで、ゴムシューの製法は一例として、シユープレー
トと末加硫ゴムを所定の金型の中に配置してプレス加硫
を行い、シユープレートの表面にゴムラグを加硫成型と
同時に接着せしめたものであるが、 （１） シユープレートとゴムラグとの接着力は鉄クロ
ーラの構成においては最も弱い点となるのであり （２） ゴムラグが、鋼体としてのシユープレートと地
面との間に圧迫されて逃げ場のない構成となるため、ゴ
ムラグの損傷が促進されるのであり （３） スプロケツト及びアイドラーと巻回する部分で
は、連結ピンに対してシユープレートが外周側にかなり
離間しているため、前後のシユープレート間隔が開くの
であつて、このためゴムラグをシユープレート間隔に亘
つて連続させることができないのであり、軟弱路面にお
いてはシユープレート間より泥土が侵入するため浮力不
足となる。これを改良するためシユープレート幅を拡大
して接地圧の減少を図ると重量増加となつて浮力は殆ど
向上しないのであり、一方走行速度が低下するなどの改
悪となるのである。
（４） 又、シユープレート各個を金型によりプレス加
硫する方法は、かなりなコストアツプとなる。
等の欠点があり、結局ゴムクローラを凌駕するものとす
ることができないのである。
（発明が解決しようとする課題） 本発明はゴムクローラの上記欠点を解決せんとするもの
であつて、鉄クローラの構成を取り入れることにより鉄
クローラの長所でもつてゴムクローラの欠点を解決せん
とするものである。
（課題を解決するための手段） 本発明の特徴は、クローラ本体の内周側に周方向に連続
する一対のトラツクリンクを有する連結リンク式ゴムク
ローラにおいて、相対立するトラツクリンクのそれぞれ
前後に重合するピン孔にピンを貫通して、該ピンの両側
端はクローラ本体に埋設したことにある。
（実施例） 以下、本発明による実施例を説明する。
第４図において１はピン、２は埋設部材であつて、2a、
2aは管部、2bは中間部、Ｈは管部2aの内部の中空孔であ
り、ピン１の外径は中空孔Ｈに適度に内嵌しうる寸法と
してある。
第５図は上記埋設部材２を埋設したゴムクローラ３を示
すものであり、Ａは平面図、Ｂは正面図、ＣはＡのＸ−
Ｘ線切断側面図であつて４は凹溝、５はラグである。
本実施例は凹溝４の巾Ｗを埋設部材２の中間部2bの間隔
と等しく、凹溝４の埋設部材２が位置する対向面ｕ、ｕ
には中空孔Ｈが開通したものとなされており、又埋設部
材２の長さをゴムクローラの横巾と等しくして、ゴムク
ローラ３の両側面Ｓ、Ｓにも中空孔Ｈが開通したものと
なす。なお、Ｐは埋設部材２の間隔である。
第６図はトラツクリンク６の構成を示すものでＡは平面
図、Ｂは正面図であつてＨ′ はピン孔、ｇは上辺縁、
ｔは厚さである。こゝに左右のピン孔間隔ｌは埋設部材
２の間隔Ｐと等しい寸法となすと共に、ピン孔Ｈ′ の
周辺は左右位置で相互に相反する関係に薄肉部（肉厚ｔ
の1/2）に形成してあり、これにより前後するトラツク
リンク同志の連結が同一の肉厚状態で行われるものとな
してある。なお、上辺縁ｇは平面として転輪軌道とする
ものである。
第７図は本実施例の一部破断斜視図であつて、凹溝４の
両側面ｕ、ｕに近接してトラツクリンク６、６・・・を
並べて、前後に重合するピン孔Ｈ′ 及び中空孔Ｈにピ
ン１を貫通させるのである。このさい、Ｅはブツシユで
あつて本実施例ではこのためにブツシユＥがスプロケツ
トの歯と係合するものとなるが、上記左右のトラツクリ
ンクの離間手段は別の方法でも良いのであつてスプロケ
ツトの歯がピン１と直接係合するものとしても良い。
又、ピン１の中空孔Ｈからの抜け落ちを防止するためピ
ンの両端に抜け防止機構（例示せず）を設けるのであ
る。
第８図は本実施例の断面図であつて、図に示すようにト
ラツクリンク６の上面ｇが転輪軌道となつて転輪Ｔが回
動するのである。但し、Ｋは凹溝４の側面ｕの上縁に連
続して設けた欠肉部であつて、該欠肉部Ｋを設けない場
合において機体の横揺れにより転輪の外つばがこの部分
のゴム質に当つてえぐれが生じることを予め防止するも
のである。
第９図は別の実施例を示すものであり、図に示すごとく
埋設部材２の管部2aの外周側に補強芯Ｆを埋設したもの
であつて、その理由は下記の通りである。即ち、本実施
例ではトラツクリンクが全周に強固に連結されているた
め、従来のゴムクローラでは不可欠のスチールコード等
の抗伸長体を埋設しなくても良いのであるが、上記前後
の埋設部材間のクローラ本体ゴム質のみであつて補強材
がないため、この部分が石等の障害物により乗り上げて
極度に引き伸ばされて損傷することを末然に防止するた
めである。尚、補強芯Ｆは高強度の天然又は合成繊維も
しくは金属繊維の織物の外、これらの繊維コードが使用
されるのであり、スチールコードを少数本使用しても良
い。
上記の実施例において、埋設部材２は一方の管部2aの長
さを短くして、該短い管部が埋設された方の側面Ｓには
中空孔Ｈが開通しないものとしても良い。この場合は中
空孔Ｈが開通している方の側面Ｓの側にのみ抜け防止機
構を設けるのである。
又、埋設部材２を使用しないでピン１を直接クローラ本
体に埋設しても良いのであつて、この場合にはピンを挿
入したトラツクリンクを末加硫ゴムと共に長尺金型の中
に配置してプレス加硫を行い、クローラ本体の加硫成型
と同時にピンを埋設するようになすのである。
本発明の実施において、クローラ本体のゴム質には通常
のゴム弾性体の他に、ウレタンゴム或はウレタン樹脂そ
の他に硬質ゴム又はプラスチツク弾性体を含むものとす
る。
（発明の効果） 本発明によれば従来のゴムクローラの欠点を、下記のよ
うに改良することができる。
（１） 内周側にトラツクリンクを連結して連続した転
輪軌道となるため、振動が小となる。
（２） トラツクリンクが機械的に強固に連結している
ため、 周方向の伸び及び幅方向の捩れが正じないため、ク
ローラ外れが殆ど発生しない。
トラツクリンクの連結強度が、即ゴムクローラの強
度となつて耐久性が向上する。
周方向に充分なる抗張力を有し、しかも伸びが生じ
ないため、従来のゴムクローラを不可欠なスチールコー
ドの使用を省略することができる。
（３） 従来のゴムクローラに不可欠な芯金の使用を省
略することができる。
（４） 上記スチールコード及び芯金の使用を省略する
ことができるのであり、但し管材及び補強芯が必要とな
るが、全体として大幅にコストダウンとなる。
【図面の簡単な説明】
第１図は従来の鉄クローラ例の断面図、第２図は従来の
ゴムシユー例の断面図、第３図は従来のゴムクローラの
断面図、第４図は本発明で使用される埋設部材の斜視
図、第５図は上記埋設部材を埋設したゴムクローラを示
すものであつてＡは平面図、Ｂは正面図、ＣはＡのＸ−
Ｘ線切断側面図、第６図はトラツクリンクを示すもので
Ａは平面図、Ｂは正面図、第７図は本実施例の一部破断
斜視図、第８図は本実施例の断面図、第９図は同他の実
施例を示す。 １……ピン、２……埋設部材 ３……ゴムクローラ、４……凹溝 ５……ラグ、６……トラツクリンク 11……外つば転輪、12……鉄クローラシユー 13……ゴムシユー、15……芯金 16……スチールコード、Ｂ……ブツシユ Ｈ……中空孔、Ｆ……補強芯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】クローラ本体の内周側に周方向に連結する
    一対のトラツクリンクを有するゴムクローラにおいて、
    相対立するトラツクリンクのそれぞれ前後に重合するピ
    ン孔にピンを貫通して、該ピンの両側端はクローラ本体
    に埋設したことを特徴とする連結リンク式ゴムクロー
    ラ。
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