JPS626941Y2 - - Google Patents

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JPS626941Y2
JPS626941Y2 JP1981181437U JP18143781U JPS626941Y2 JP S626941 Y2 JPS626941 Y2 JP S626941Y2 JP 1981181437 U JP1981181437 U JP 1981181437U JP 18143781 U JP18143781 U JP 18143781U JP S626941 Y2 JPS626941 Y2 JP S626941Y2
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JP1981181437U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバイン、バインダ及びハーベス
タ等の作業車に用いられるクローラ用弾性履帯の
改良に関する。
従来、この種の弾性履帯1′は第9図に示すよ
うに、ゴム質材料で一体成形された本体部Aとそ
の両側の翼部Bとの外周面2にラグ3を突設し、
本体部A内部に帯長手方向、即ち弾性履帯1′の
周方向のコード層等の周補強材4と、一定間隔毎
の芯金等の幅方向補強材5とを埋設し、内周面6
側に幅補強材5の一部又はゴム質を突出させて2
山の脱輪防止用突起7を形成している。
弾性履帯1′の幅方向の接地圧の分布は、幅補
強材5が埋設されている本体部Aでは高く且つ均
一であるが、翼部Bでは低く且つ本体部A側から
側端にいくに従つて低下しており、本体部Aの接
地圧に対して翼部Bの平均接地圧は約半分となつ
ている。
そのため軟弱地での走行に際して、翼部Bは上
方へ逃げ、本体部Aはより深く沈むことになり、
ラグ幅全体での均一な土剪断力を得ることが困難
になり推進損失が多く、スリツプを生じ易くな
る。また、本体部Aの沈下が大きくなることによ
り、作業車は沈下し、走行抵抗も大きくなる。
従来においては、このような本体部Aと翼部B
との接地圧の差を出来るだけ小さくするために、
幅補強材5の長さを長くして翼部Bを短かくした
り、翼部Bの肉厚を厚くしたりしているが、接地
圧差は多少小さくなつても弾性履帯そのものが重
くなり、接地圧が全般的に高くなるという問題を
生じ、また、翼部Bのゴム質だけを硬くするとい
う方法も採られているが、接地圧差縮小の効果は
充分ではない。
本考案は、このような従来の問題点に鑑み、翼
部に翼周補強材を埋設することにより接地圧差を
可及的に縮小し、且つその翼周補強材を本体部の
周補強材より内周面側に配置することにより排土
性能を向上するようにしたクローラ用弾性履帯を
提供することを目的とする。
この目的を達成するための本考案の特徴とする
ところは、帯長手方向所定間隔をおいて配列され
た幅補強材及びこの幅補強材を外囲する周補強材
を埋設した本体部と、この本体部の側方に延設さ
れた翼部と、本体部及び翼部の外周面側に帯長手
方向所定間隔をおいて配列されたラグとを有し、
ゴム様弾性材料で一体成形されたクローラ用弾性
履帯において、前記翼部内の略中央部には帯長手
方向に翼周補強材が埋設されており、この翼周補
強材は本体部の周補強材よりも内周面側に位置す
ると共に、幅補強材と翼端縁との間でそれらと離
れて配置されている点にある。
尚、本考案における本体部及び翼部のゴム質の
素材は、天然ゴム、ウレタンゴム、合成ポリイソ
プレンゴム、ポリブタジエンゴム等の従来公知の
もので、補強剤、充填剤、軟化剤、粘着付与剤、
ゴム加硫剤、加流促進剤等が添加されたものであ
る。本体部及び翼部の周方向補強材とは、車輪に
よる引張りに対して抗力を生じるいわゆる抗張手
段で、通常はスチールコード又は繊維コード等が
用いられるが、全周にわたる長さのもの、又は複
数個の幅方向補強材毎に分割したものでも良く、
更に短繊維を混入して周方向に配向したものでも
良い。また、幅方向補強材とは車輪係合孔間に埋
設される芯金で代表されるが、繊維材であつても
良い。前記周補強材又は幅補強材に使用される繊
維としては、ポリアミド系繊維、レーヨン、ポリ
エステル系繊維、綿、羊毛、ポリオレフイン系繊
維等の有機繊維と、ガラス繊維、カーボン繊維、
ロツクウール、アスベスト等の有機繊維が使用で
き、これらは例えばRFL接着剤、イソシアネー
トあるいはエポキシ樹脂系接着剤で処理しておく
か、又はホルマリン発生体やイソシアネートを混
入して接着処理しておくほうが好ましい。
以下、本考案の実施例の図面に基いて説明す
る。
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し
ており、第1図は作業車の支持機体11に本考案
の弾性履帯1を装着した状態を示し、10aが駆
動輪、10bが従動輪、10cが転輪で、全車輪
10に履帯1が巻掛けられている。
履帯1は本体部Aとその両側の翼部Bとを無端
環状のゴム質で一体成形し、その外周面2に所定
間隔毎にラグ3が一体的に突設されており、その
内部には周方向に補強材4が埋設されており、こ
の周補強材4は車輪係合孔13を挟んで左右に1
層ずつ設けられている。14は本体部A内に埋設
された芯金であり、幅方向補強材5を形成してお
り、車輪係合孔13間に位置し、内周面6より突
出した1対の脱輪防止用突起7が一体成形されて
いる。前記左右1対の周補強材4は夫々1層に限
定されるものではなく複数層であつても良い。
前記周補強材4と幅補強材5とは本体部A内に
埋設されており、左右1対の翼部Bには夫々周方
向の翼周補強材16が埋設されている。左右翼部
Bはその内周面6及び外周面2が傾斜面となつて
おり、本体部A側から側端にいくに従つて先細り
状となつている。
翼周補強材16は各翼部B内の略中央部に配置
されており、本体部Aの周補強材4に対して距離
Hだけ内収面6側に位置し、幅補強材5の側端か
ら距離L1だけ、翼部Bの端縁17から距離L2
だけ夫々隔れている。
前記ラグ3は略台形状に形成されており、先端
辺は外周面2の幅より狭い。前記左右翼周補強材
16の外側端はラグ3の先端辺の外側端と略一致
している。
前記弾性履帯1の製造は、断面第2図に示すも
のを最初直線帯状に形成し、その両端から周補強
材4及び翼周補強材16の端部を突出させてお
き、直線帯状のものを環状に丸めると共に、各補
強材4,16の両端を夫々連結し、その連結部分
に幅補強材5を配置すると共にゴム質を充填して
環状履帯に完成する。
弾性履帯1は翼部Bの略中央部に翼周補強材1
6を埋設していることにより、埋設していないも
のと比べて曲げ剛性は大きくなり、本体部Aとの
接地圧差は顕著に縮少する。更にそれに加えて、
直線状のものを環状にし、且つ接地したとき転輪
10cに沿うように曲げられるため、内面6側の
翼周補強材16は外周面2側の周補強材4より小
径となり、周方向長さが短かくなるように予め圧
縮された状態となる。
従つて、翼周補強材16には常に外周面側へ膨
張しようとする反発力が生じており、翼周補強材
16自体の剛性に加えてこの反発力によつて剛性
が増大され翼部Bの逃げを阻止し、本体部Aとの
接地圧差を更に縮小する(第3図参照)。また、
翼部Bが石等に乗り上げた場合でも、その乗り上
げた部分のみが局部的に変形するのではなく、長
い範囲でゆるやかな変形を生じるので、脱輪がし
難く、翼部Bに亀裂を生じることも少ない。
また、弾性履帯1は駆動輪10a及び従動輪1
0bと接触するときには、曲率半径の極めて小さ
い円弧状となるので前記反発力は更に大きくな
り、第3図仮想線で示すように翼周補強材16が
周補強材4と同じ位置まで出ようとして、翼部B
を外周面2側に曲げるように弾性変形させ、両輪
10a,10b間へ移動すると、その弾性変形は
なくなり、又は微少となる。外周面2にこのよう
な弾性変形が生じるため、付着していた土は略確
実に排除される。
翼周補強材16のこのような反発力による翼部
Bの弾性変形は、翼周補強材16と幅補強材5と
の間が距離L1だけ離れていることにより許容さ
れるものであり、両者が接近しているならば、翼
周補強材16の反発力は剪断力となつて、本体部
Aと翼部Bとを剪断分離する。即ち、補強材5,
6間のゴム質は剪断を阻止するために必要不可欠
となつている。また、翼周補強材16と翼端縁1
7との間に距離L2を設けているのは、縁石等に
よつて翼端縁17がすり切れても、翼周補強材1
6が損傷しないようにするためである。
第4図は本考案の第2実施例を示しており、こ
の弾性履帯1は翼部B内の翼周補強材16が2層
になつており、翼部Bの剛性をより増大してい
る。2層の翼周補強材16は同一のものを使用し
ても良いが、例えばスチールコードと繊維材との
如く異種のものを使用しても良い。
2層の翼周補強材16と周補強材4、幅補強材
5及び翼端縁17との関係は第1実施例と同様で
あり、排土性能はより大きく、亀裂防止性能は同
等である。
第5図は第3実施例を示しており、この弾性履
帯1は第1実施例の弾性履帯1に更に中間補強材
18を追加したものであり、この中間補強材18
は補強材4,16と同様のものを周方向に埋設し
ている。
中間補強材18は幅補強材5の側端下方に位置
されており、周補強材4の延長から翼周補強材1
6に至る手前まで延設されており、排土性能をよ
り向上させると共に、亀裂防止を略完全にする。
第6図は第4実施例を示しており、この弾性履
帯1は内周面6に等間隔に左右内面突起19を設
けており、この各内面突起19は翼端縁17から
幅補強材5の側端まで形成されており、幅補強材
5とは長さL3だけオーバラツプしており、その
高さは脱輪防止用突起7と略同一高さである。
この各内面突起19は翼周補強材16と同様に
弾性履帯1全体の接地圧の均一化を図ると共に、
補強材5,16間の亀裂をより確実に防止する作
用を有する。
第7図は本考案の第5実施例を示しており、翼
部Bは本体部Aより内周面6側に位置するように
段違いになつており、従つて第1実施例に比べて
周補強材4と翼周補強材16との距離Hがより大
きく形成されていて、排土性能を更に増大してい
る。また、この第5実施例の翼周補強材16は、
スチールコード21を繊維材22又はゴム等でカ
バーリングして形成しており、剛性及び耐久性を
増大している。
第8図に示す第6実施例において、この弾性履
帯1は翼部Bを本体部Aの一側のみに片寄らせて
形成したものであり、翼部Bは左右1対ある場合
よりも広幅であり、その内部に2層の繊維製翼周
補強材16が埋設されており、本体部Aの周補強
材4と距離Hを、幅補強材5及び翼端縁17と
夫々距離L1,L2だけ離れている。
以上詳述した本考案によれば、翼部Bの略中央
部に翼周補強材16が埋設されているので、重量
を余り増大することなく翼部Bの剛性が増大さ
れ、本体部Aとの接地圧差が縮小して、弾性履帯
1全体の接地圧が略均一化され、土剪断力の均一
化、推進損失の減少及び安定走行等の湿田性能を
向上することができる。また、翼周補強材16は
本体部Aの周補強材4より内周面6側に配置され
ているので、接地して転輪10cに沿うように円
弧状に変形すると、翼周補強材16は周補強材4
と同じ位置になるように反発力が生じるので、翼
部Bの剛性は更に増大され、本体部Aとの接地圧
差は縮小し、接地圧の均一化が向上する。更に、
翼周補強材16の反発力は駆動輪10a及び従動
輪10bに接触するとき最大となり、車輪10
a,10b間の直線部分で最小となり、本体部A
に対して翼部Bが変形するので排土性能が良好に
なる。
更にまた、翼周補強材16は幅補強材5と離れ
ているので、翼周補強材16の反発力によつて翼
部Bが変形しても本体部Aとの間で亀裂を生じた
りすることがなく、また、翼周補強材16は翼端
縁17から離れているので、縁石等によつて翼端
縁17が損傷しても翼周補強材16がその影響を
受けることはなく耐久性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し
ており、第1図は使用状態の側面図、第2図は斜
視断面図、第3図は作用説明図、第4図乃至第8
図は本考案の第2乃至第6実施例を示す夫々断面
図、第9図は従来の弾性履帯の作用説明図であ
る。 1……弾性履帯、2……外周面、3……ラグ、
4……周補強材、5……幅補強材、6……内周
面、16……翼周補強材、17……翼端縁、A…
…本体部、B……翼部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 帯長手方向所定間隔をおいて配列された幅補強
    材5及びこの幅補強材5を外囲する周補強材4を
    埋設した本体部Aと、この本体部Aの側方に延設
    された翼部Bと、本体部A及び翼部Bの外周面2
    側に帯長手方向所定間隔をおいて配列されたラグ
    とを有し、ゴム様弾性材料で一体成形されたクロ
    ーラ用弾性履帯において、前記翼部B内の略中央
    部には帯長手方向に翼周補強材16が埋設されて
    おり、この翼周補強材16は本体部Aの周補強材
    4よりも内周面6側に位置すると共に、幅補強材
    5と翼端縁17との間でそれらと離れて配置され
    ていることを特徴とするクローラ用弾性履帯。
JP18143781U 1981-12-04 1981-12-04 クロ−ラ用弾性履帯 Granted JPS5885577U (ja)

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JPS5885577U JPS5885577U (ja) 1983-06-10
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ID=29978915

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4181314B2 (ja) * 2001-04-16 2008-11-12 株式会社ブリヂストン ゴムクローラ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53127166A (en) * 1977-04-04 1978-11-07 Mitsubishi Electric Corp Apparatus for fermentating organic wastes
JPS569292A (en) * 1979-06-29 1981-01-30 Japan Steel Works Ltd Rapid manuring treatment and apparatus for alkaline dehydrated sludge
JPS5622696A (en) * 1979-07-30 1981-03-03 Moriuchi Hirozou Organic waste multistage fermentation apparatus

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