JP7204469B2 - クローラ - Google Patents
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Description
弾性材料によって形成され、駆動輪及び従動輪に巻き掛けられる無端帯状のクローラ本体と、
前記クローラ本体に埋設され、前記クローラ本体の内周面を形成する本体内周部のクローラ外周側に重ねられ、クローラ周方向に延びるメインコードを備えるメインコード層と、
前記クローラ本体に埋設され、クローラ周方向に対して斜めに延びる第1バイアスコードをクローラ周方向に並列して構成された第1バイアスプライを備え、前記メインコード層のクローラ外周側に重ねられる第1バイアスコード層と、
前記クローラ本体に埋設され、クローラ周方向に対して斜めに延びると共に前記第1バイアスコードと交差する第2バイアスコードをクローラ周方向に並列して構成された第2バイアスプライを備え、前記第1バイアスコード層のクローラ外周側に重ねられる第2バイアスコード層と、
前記クローラ本体に埋設され、前記第2バイアスコード層のクローラ外周側に重ねられると共に前記クローラ本体の外周面を形成する本体外周部のクローラ内周側に重ねられ、クローラ幅方向に沿って延びる保護コードをクローラ周方向に並列して構成された1枚の保護プライで形成される保護コード層と、
を有するクローラである。
これに対し、上記<1>に記載のクローラは、メインコードと第1及び第2バイアスコード層とのクローラ外周側に、1枚の保護プライのみで形成される保護コード層を有する構成であるため、複数枚の保護プライが重ねられることで形成された保護コード層を有する場合に比べて、柔軟性が向上する。これにより、旋回時においてもメインコード層に集中するひずみが緩和され、メインコードにおける座屈の発生が抑制され、耐久性に優れたクローラが得られる。
前記第2バイアスコード層における前記第2バイアスコードと前記保護コード層における前記保護コードとの間にゴム領域(2-P)が介在する<1>に記載のクローラである。
前記保護コードの平均径[LP]に対する、前記第2バイアスコードと前記保護コードとのクローラ厚さ方向での平均距離[L2-P]の比[L2-P/LP]が2以上15以下である<2>に記載のクローラである。
これに対し、上記<3>に記載のクローラは、保護コードの平均径[LP]に対する、第2バイアスコードと保護コードとのクローラ厚さ方向での平均距離[L2-P]の比[L2-P/LP]が上記範囲であり、つまり間に介在するゴム領域(2-P)が厚い。そのため、製造誤差による両コードの接触の発生が抑制されると共に、介在するゴムの摩耗による両コードの接触の発生が抑制される。その結果、コードの摩滅が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
前記ゴム領域(2-P)は、前記第2バイアスコード層において前記第2バイアスコードを被覆する第2バイアスコード被覆ゴム層と、前記保護コード層において前記保護コードを被覆する保護コード被覆ゴム層と、前記第2バイアスコード層及び前記保護コード層の間に形成された介在ゴム層(2-P)と、からなり、
前記第2バイアスコード被覆ゴム層、前記保護コード被覆ゴム層、及び前記介在ゴム層(2-P)がいずれも主成分として同種のゴムを含有する<2>又は<3>に記載のクローラである。
これに対し、上記<4>に記載のクローラは、第2バイアスコード被覆ゴム層、保護コード被覆ゴム層、及び介在ゴム層(2-P)がいずれも主成分として同種のゴムを含有する。同種のゴムを主成分として含有することで、層同士のなじみ性が向上し、各ゴム層間での接着性が向上するものと考えられる。その結果、第2バイアスコードと保護コードとの間での剥離の発生が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
なお、主成分として含有される同種のゴムの含有率は、各層においてそれぞれ50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。
前記メインコード層における前記メインコードと前記第1バイアスコード層における前記第1バイアスコードとの間にゴム領域(M-1)が介在する<1>~<4>のいずれか1項に記載のクローラである。
前記メインコードの平均径[LM]に対する、前記メインコードと前記第1バイアスコードとのクローラ厚さ方向での平均距離[LM-1]の比[LM-1/LM]が0.2以上3以下である<5>に記載のクローラである。
これに対し、上記<6>に記載のクローラは、メインコードの平均径[LM]に対する、メインコードと第1バイアスコードとのクローラ厚さ方向での平均距離[LM-1]の比[LM-1/LM]が上記範囲であり、つまり間に介在するゴム領域(M-1)が厚い。そのため、製造誤差による両コードの接触の発生が抑制されると共に、介在するゴムの摩耗による両コードの接触の発生が抑制される。その結果、コードの摩滅が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
前記ゴム領域(M-1)は、前記メインコード層において前記メインコードを被覆するメインコード被覆ゴム層と、前記第1バイアスコード層において前記第1バイアスコードを被覆する第1バイアスコード被覆ゴム層と、前記メインコード層及び前記第1バイアスコード層の間に形成された介在ゴム層(M-1)と、からなり、
前記第1バイアスコード被覆ゴム層、前記メインコード被覆ゴム層、及び前記介在ゴム層(M-1)がいずれも主成分として同種のゴムを含有する<5>又は<6>に記載のクローラである。
これに対し、上記<7>に記載のクローラは、第1バイアスコード被覆ゴム層、メインコード被覆ゴム層、及び介在ゴム層(M-1)がいずれも主成分として同種のゴムを含有する。同種のゴムを主成分として含有することで、層同士のなじみ性が向上し、各ゴム層間での接着性が向上するものと考えられる。その結果、第1バイアスコードとメインコードとの間での剥離の発生が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
前記本体内周部は、前記クローラ本体の内周面を形成する最内周ゴム層と、前記メインコード層側に形成された外周側ゴム層と、前記最内周ゴム層及び前記外周側ゴム層の間に形成された中間ゴム層と、を含む少なくとも3層のゴム層を備え、
且つ前記最内周ゴム層、前記外周側ゴム層、及び前記中間ゴム層は、それぞれ含まれるゴムの組成が異なる<1>~<7>のいずれか1項に記載のクローラである。
前記外周側ゴム層は、有機酸コバルトホウ素化物を含む<8>に記載のクローラである。
これに対し、上記<9>に記載のクローラでは、外周側ゴム層に有機酸コバルトホウ素化物が含まれることで、外周側ゴム層の接着力を向上させることができるものと考えられる。その結果、メインコード層と本体内周部との間での剥離の発生が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
前記中間ゴム層は、前記最内周ゴム層及び前記外周側ゴム層よりもデュロメータ硬さが低い<8>又は<9>に記載のクローラである。
これに対し、上記<10>に記載のクローラは、本体内周部における最内周ゴム層、中間ゴム層、及び外周側ゴム層のうち中間ゴム層のデュロメータ硬さが最も低い。この構成とすることで、剛性が低いゴム層を間に埋設した構成となり、メインコード近傍のゴムへのひずみの集中を分散させることができるものと考えられる。その結果、メインコードにおける座屈の発生が抑制され、耐久性に優れたクローラが得られる。
前記最内周ゴム層は、前記中間ゴム層及び前記外周側ゴム層よりもデュロメータ硬さが高い<8>~<10>のいずれか1項に記載のクローラである。
図1及び図2に示されるように、本発明の一実施形態に係るクローラとしての無端状のゴムクローラ10は、芯金をもたない、いわゆる芯金レスタイプのゴムクローラであり、回転方向が指定されている。
なお、本実施形態の駆動輪100は、本発明の駆動輪の一例であり、本実施形態の遊動輪102及び転輪104は、それぞれ本発明の従動輪の一例である。
さらに、本実施形態では、駆動輪100及び遊動輪102に巻き掛けて環状(円環状、楕円環状、多角形環状などを含む)となったゴムクローラ10の内周側(つまりクローラ厚さ方向(図2では矢印RD)の内側、図3で矢印INで示す方向側)を「クローラ内周側」と記載し、上記ゴムクローラ10の外周側(つまりクローラ厚さ方向の外側、図3の矢印OUTで示す方向側)を「クローラ外周側」と記載する。なお、図3の矢印IN方向(環状の内側方向)、矢印OUT方向(環状の外側方向)は、巻き掛け状態のゴムクローラ10の内外方向(ゴムクローラ10の厚さ方向と同義)を示している。
なお、上記遊動輪102及び転輪104は、駆動輪100及び遊動輪102の間を循環するゴムクローラ10に対して従動回転するようになっている。
図2、図3及び図6に示されるように、クローラ本体12には、内周面12Aからクローラ内周側に突出するゴム突起14がクローラ周方向に間隔をあけて複数形成されている。このゴム突起14は、クローラ本体12のクローラ幅方向の中央を通る中央線CL上に配置されている。また、ゴム突起14は、車輪転動面16上を転動する車輪(駆動輪100、遊動輪102、転輪104を指す)と当接することで該車輪のクローラ幅方向への移動を制限する。言い換えると、ゴム突起14は、車輪と当接することで、ゴムクローラ10と車輪とのクローラ幅方向の相対移動を抑制する、すなわち、車輪に対するゴムクローラ10の横ずれを抑制することができる。
なお、本実施形態では、ゴム突起14のクローラ幅方向の中央が中央線CL上に位置するようにゴム突起14がクローラ本体12に配置されている。しかし、本発明はこの構成に限定されず、ゴム突起14の一部が中央線CL上に位置するようにゴム突起14がクローラ本体12に配置されればよい。例えば、ゴム突起14のクローラ幅方向の中央が中央線CLに対してクローラ幅方向の一方側又は他方側にずれていてもよい。
なお、本実施形態では、クローラ本体12の内周面12Aにおいて、ゴム突起14間の面と車輪転動面16とを面一(ここでは同じ高さ)とする構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、車輪転動面16をゴム突起14間の面よりもクローラ内周側に盛り上げる構成、又は、クローラ外周側に窪ませる構成(凹部を設ける構成)としてもよい。
図1及び図2に示されるように、クローラ本体12には、外周面12Bからクローラ外周側に突出するラグ18が複数設けられている。図4に示されるように、ラグ18は、その一部がクローラ本体12の中央線CLを跨ぐようにして、クローラ幅方向の一方側(図4では、左側)と他方側(図4では、右側)にクローラ周方向に交互に配置されて、クローラ幅方向の一方側と他方側にそれぞれ振り分けられている。以下では、適宜、クローラ幅方向の一方側のラグ18をラグ18Lと記載し、クローラ幅方向の他方側のラグ18をラグ18Rと記載する。
なお、本実施形態では、ラグ18Lのクローラ周方向の配置間隔がゴム突起14の配置間隔と同じ配置間隔とされている。同様に、ラグ18Rのクローラ周方向の配置間隔もゴム突起14の配置間隔と同じ配置間隔とされている。
図3及び図7に示されるように、クローラ本体12には、コード層として、クローラ内周側から順にメインコード層20、第1バイアスコード層22、第2バイアスコード層23、保護コード層28が埋設されている。なお、図3では各コード層における各コードの断面を示しており、各コード層の間に介在するゴム(ゴム領域)は省略されている。また、図7は、図6におけるMA部分の部分拡大図である。
メインコード層20は、無端帯状とされ、クローラ本体12の内周面12Aを形成する本体内周部12Cのクローラ外周側に重ねられている。メインコード層20は、クローラ周方向に延びるメインコード20Aを備えている。メインコード20Aは、複数本のストランドを撚り合わせて構成されている。なお、本実施形態では、一例として、上記ストランドを複数本のフィラメントを撚り合せて形成しているが、本発明はこの構成に限定されない。また、メインコード20Aは、メインコード被覆ゴム層20Bによりゴム被覆されている。
第1バイアスコード層22は、無端帯状とされ、メインコード層20のクローラ外周側に重ねられている。この第1バイアスコード層22は、クローラ周方向に対して斜めに延びるバイアスコード24Aをクローラ周方向に複数本並列すると共に、帯状のゴム(つまり第1バイアスコード被覆ゴム層24B)中に埋設して形成された無端帯状のバイアスプライ24を備えている。なお、本実施形態のバイアスプライ24は、本発明の第1バイアスプライの一例である。
第2バイアスコード層23は、無端帯状とされ、第1バイアスコード層22のクローラ外周側に重ねられている。この第2バイアスコード層23は、クローラ周方向に対して斜めに延び、且つバイアスコード24Aと交差するバイアスコード26Aをクローラ周方向に複数本並列すると共に、帯状ゴム(つまり第2バイアスコード被覆ゴム層26B)中に埋設して形成された無端帯状のバイアスプライ26を備えている。具体的には、バイアスコード26Aは、クローラ周方向に対してバイアスコード24Aと逆向きに傾斜している。なお、本実施形態のバイアスプライ26は、本発明の第2バイアスプライの一例である。
保護コード層28は、無端帯状とされ、第2バイアスコード層23のクローラ外周側に重ねられると共にクローラ本体12の外周面12Bを形成する本体外周部12Dのクローラ内周側に重ねられている。この保護コード層28は、無端帯状の1枚の保護プライ30で形成されている。なお、本実施形態の保護プライ30は、本発明の保護プライの一例である。
ゴムクローラ10におけるクローラ本体12は、コード以外の領域が弾性材料の一例としてのゴム材によって形成される。
本体内周部12Cは、クローラ本体12の内周面12Aを形成する内周部最内周ゴム層42Aと、本体内周部12C内においてメインコード層側に形成された内周部外周側ゴム層42Cと、内周部最内周ゴム層42A及び内周部外周側ゴム層42Cの間に形成された内周部中間ゴム層42Bと、の3層のゴム層を備える。なお、内周部最内周ゴム層42A、内周部中間ゴム層42B、及び内周部外周側ゴム層42Cは、それぞれ含まれるゴムの組成が異なるゴム層である。
また、内周部中間ゴム層42Bのデュロメータ硬さは、メインコードにおける座屈の発生を抑制する観点から、55以上75以下であることが好ましく、60以上70以下であることがより好ましい。
また、内周部外周側ゴム層42Cのデュロメータ硬さは、65以上90以下であることが好ましく、75以上85以下であることがより好ましい。
各ゴム層から、直径13mm、厚さ6mmの試験片を作製し、JIS K6253-3:2012(タイプAデュロメーター)に準拠し、前記試験片を用いて硬度を測定する。
メインコード層20は、メインコード20Aを被覆するメインコード被覆ゴム層20Bを有する。また、第1バイアスコード層22(第1バイアスプライ24)は、第1バイアスコード24Aを被覆する第1バイアスコード被覆ゴム層24Bを有する。そして、メインコード層20と第1バイアスコード層22(第1バイアスプライ24)の間には、介在ゴム層(M-1)44が形成されている。
そして、メインコード20Aと第1バイアスコード24Aとの間の領域(クローラ厚さ方向における領域)は、メインコード被覆ゴム層20Bの一部、第1バイアスコード被覆ゴム層24Bの一部、及び介在ゴム層(M-1)44で構成されており、つまりゴム材で構成されたゴム領域(M-1)となっている。メインコード20Aと第1バイアスコード24Aとの間にゴム領域(M-1)が介在することで、両コードの接触が抑制され、コードの摩滅が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
比[LM-1/LM]が0.2以上であり、つまりゴム領域(M-1)が厚いことで、メインコード20Aと第1バイアスコード24Aとの製造誤差による接触や、ゴム領域(M-1)の摩耗による接触が抑制され、コードの摩滅が抑制されて、優れた耐久性が得られる。
第2バイアスコード層23(第2バイアスプライ26)は、第2バイアスコード26Aを被覆する第2バイアスコード被覆ゴム層26Bを有する。また、保護コード層28(保護プライ30)は、保護コード30Aを被覆する保護コード被覆ゴム層30Bを有する。そして、第2バイアスコード層23(第2バイアスプライ26)と保護コード層28(保護プライ30)の間には、介在ゴム層(2-P)46が形成されている。
そして、第2バイアスコード26Aと保護コード30Aとの間の領域(クローラ厚さ方向における領域)は、第2バイアスコード被覆ゴム層26Bの一部、保護コード被覆ゴム層30Bの一部、及び介在ゴム層(2-P)46で構成されており、つまりゴム材で構成されたゴム領域(2-P)となっている。第2バイアスコード26Aと保護コード30Aとの間にゴム領域(2-P)が介在することで、両コードの接触が抑制され、コードの摩滅が抑制されて、耐久性に優れたクローラが得られる。
比[L2-P/LP]が2以上であり、つまりゴム領域(2-P)が厚いことで、第2バイアスコード26Aと保護コード30Aとの製造誤差による接触や、ゴム領域(2-P)の摩耗による接触が抑制され、コードの摩滅が抑制されて、優れた耐久性が得られる。
本体外周部12Dは、クローラ本体12の外周面12Bを形成する外周部最外周ゴム層48Aと、本体外周部12D内において保護コード層側に形成された外周部内周側ゴム層48Bと、の2層のゴム層を備える。
本体内周部12Cの厚さを本体外周部12Dの厚さよりも厚くしていることで、駆動輪や従動輪から荷重を受ける本体内周部12Cに不具合が生じるのを抑制できる。
なお、ここで言う「平均厚さ」とは、任意の10箇所について測定した際の算術平均値を指す。
メインコード20Aをクローラ本体12の厚さ方向の中央部に配置することで、クローラ本体12の内周面12Aに作用する圧縮力と外周面12Bに作用する引張力のバランスをとることができ、クローラ本体12の耐久性を向上させることができる。
ここで、ゴムクローラ10に用いられる弾性材料の一例としてのゴムの材料について説明する。
ゴムクローラ10に用いられるゴムとしては、例えばジエン系ゴム、及び非ジエン系ゴムが挙げられる。
ジエン系ゴムとは、ゴムの主鎖に二重結合を含むもの(具体的には2.5mol%以上含むもの)をいう。ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、及びポリクロロプレンゴム(CR)等の合成ゴムが挙げられる。
非ジエン系ゴムとは、ゴムの主鎖に二重結合をほとんど含まないもの(具体的には2.5mol%未満のもの)をいう。非ジエン系ゴムとしては、例えば、ブチル系ゴム(ブチルゴム(イソブチレン・イソプレンゴム(IIR))、ハロゲン化ブチルゴム等)、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)、クロロスルホン化ゴム(CSM)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、クロロスルホン化ポリエチレン等が挙げられる。
ゴムは、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
加硫剤としては、公知の加硫剤、例えば硫黄、有機過酸化物、樹脂加硫剤等が用いられる。その中でも、加硫剤として硫黄が用いられていることが好ましい。
加硫促進剤としては、公知の加硫促進剤、例えばアルデヒド類、アンモニア類、アミン類、グアニジン類、チオウレア類、チアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム類、ジチオカーバメイト類、キサンテート類等が用いられる。
脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸などが挙げられ、また、これらはステアリン酸亜鉛のように塩の状態で配合されてもよい。これらの中でも、ステアリン酸が好ましい。
また、金属酸化物としては、亜鉛華(ZnO)、酸化鉄、酸化マグネシウム等が挙げられ、中でも亜鉛華が好ましい。
プロセスオイルは、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系のいずれを用いてもよい。
老化防止剤としては、アミン-ケトン系、イミダゾール系、アミン系、フェノール系、硫黄系及び燐系などが挙げられる。
さらに、本体内周部12Cにおける内周部外周側ゴム層42Cは、メインコード層20と内周部外周側ゴム層42Cとの接着性向上の観点から、有機酸コバルトホウ素化物を含むことが好ましい。
有機酸コバルトホウ素化物としては、ネオデカン酸コバルトホウ素化物等が挙げられる。
ゴムクローラ10では、図8及び図9に示されるように、クローラ周方向に沿った断面において、踏込側壁面18Eの頂部側部分と外周面12Bとのなす角度θ1を、90度以上で且つ蹴出側壁面18Fの頂部側部分18FAと外周面12Bとのなす角度θ2よりも小さくしていることから、例えば、角度θ1を角度θ2よりも大きくしたものと比べて、不整地走行において、土壌に加わる駆動力の水平方向の分力が増すため、トラクションが向上する。また、不整地の土壌が砂質系の場合でも、上記構成とすることで、ラグ18の頂部18Cが土壌と接地する部分から軟らかい土砂が掃き出されるのを踏込側壁面18Eによって抑制できる。このため、頂部18Cと土壌との間の滑りが抑えられ、機体前進方向のトラクションが確保される。これにより、ゴムクローラ10によれば、不整地走行においてトラクション性能を確保できる。
よってゴムクローラ10によれば、不整地走行において泥詰りが抑制され、トラクション性能が向上する。
12・・・クローラ本体、
12C・・本体内周部
12D・・本体外周部
14・・・ゴム突起(突起)、
20・・・メインコード層、
20A・・メインコード、
20B・・メインコード被覆ゴム層、
22・・・第1バイアスコード層、
23・・・第2バイアスコード層
24・・・バイアスプライ(第1バイアスプライ)、
24A・・バイアスコード(第1バイアスコード)、
24B・・バイアスコード(第1バイアスコード)被覆ゴム層、
26・・・バイアスプライ(第2バイアスプライ)、
26A・・バイアスコード(第2バイアスコード)、
26B・・バイアスコード(第2バイアスコード)被覆ゴム層、
28・・・保護コード層、
30・・・保護プライ、
30A・・保護コード、
30B・・保護コード被覆ゴム層、
42A・・内周部最内周ゴム層、
42B・・内周部中間ゴム層、
42C・・内周部外周側ゴム層、
44・・・介在ゴム層(M-1)、
46・・・介在ゴム層(2-P)、
48A・・外周部最外周ゴム層、
48B・・外周部内周側ゴム層、
CD・・・クローラ周方向、
WD・・・クローラ幅方向、
RD・・・クローラ厚さ方向、
IN・・・クローラ内周側、
OUT・・クローラ外周側。
Claims (9)
- 弾性材料によって形成され、駆動輪及び従動輪に巻き掛けられる無端帯状のクローラ本体と、
前記クローラ本体に埋設され、前記クローラ本体の内周面を形成する本体内周部のクローラ外周側に重ねられ、クローラ周方向に延びるメインコードを備えるメインコード層と、
前記クローラ本体に埋設され、クローラ周方向に対して斜めに延びる第1バイアスコードをクローラ周方向に並列して構成された第1バイアスプライを備え、前記メインコード層のクローラ外周側に重ねられる第1バイアスコード層と、
前記クローラ本体に埋設され、クローラ周方向に対して斜めに延びると共に前記第1バイアスコードと交差する第2バイアスコードをクローラ周方向に並列して構成された第2バイアスプライを備え、前記第1バイアスコード層のクローラ外周側に重ねられる第2バイアスコード層と、
前記クローラ本体に埋設され、前記第2バイアスコード層のクローラ外周側に重ねられると共に前記クローラ本体の外周面を形成する本体外周部のクローラ内周側に重ねられ、クローラ幅方向に沿って延びる保護コードをクローラ周方向に並列して構成された1枚の保護プライで形成される保護コード層と、
を有し、
前記第2バイアスコード層における前記第2バイアスコードと前記保護コード層における前記保護コードとの間にゴム領域(2-P)が介在し、
前記保護コードの平均径[L P ]に対する、前記第2バイアスコードと前記保護コードとのクローラ厚さ方向での平均距離[L 2-P ]の比[L 2-P /L P ]が2以上15以下であるクローラ。 - 前記ゴム領域(2-P)は、前記第2バイアスコード層において前記第2バイアスコードを被覆する第2バイアスコード被覆ゴム層と、前記保護コード層において前記保護コードを被覆する保護コード被覆ゴム層と、前記第2バイアスコード層及び前記保護コード層の間に形成された介在ゴム層(2-P)と、からなり、
前記第2バイアスコード被覆ゴム層、前記保護コード被覆ゴム層、及び前記介在ゴム層(2-P)がいずれも主成分として同種のゴムを含有する請求項1に記載のクローラ。 - 前記メインコード層における前記メインコードと前記第1バイアスコード層における前記第1バイアスコードとの間にゴム領域(M-1)が介在する請求項1又は請求項2に記載のクローラ。
- 前記メインコードの平均径[LM]に対する、前記メインコードと前記第1バイアスコードとのクローラ厚さ方向での平均距離[LM-1]の比[LM-1/LM]が0.2以上3以下である請求項3に記載のクローラ。
- 前記ゴム領域(M-1)は、前記メインコード層において前記メインコードを被覆するメインコード被覆ゴム層と、前記第1バイアスコード層において前記第1バイアスコードを被覆する第1バイアスコード被覆ゴム層と、前記メインコード層及び前記第1バイアスコード層の間に形成された介在ゴム層(M-1)と、からなり、
前記第1バイアスコード被覆ゴム層、前記メインコード被覆ゴム層、及び前記介在ゴム層(M-1)がいずれも主成分として同種のゴムを含有する請求項3又は請求項4に記載のクローラ。 - 前記本体内周部は、前記クローラ本体の内周面を形成する最内周ゴム層と、前記メインコード層側に形成された外周側ゴム層と、前記最内周ゴム層及び前記外周側ゴム層の間に形成された中間ゴム層と、を含む少なくとも3層のゴム層を備え、
且つ前記最内周ゴム層、前記外周側ゴム層、及び前記中間ゴム層は、それぞれ含まれるゴムの組成が異なる請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のクローラ。 - 前記外周側ゴム層は、有機酸コバルトホウ素化物を含む請求項6に記載のクローラ。
- 前記中間ゴム層は、前記最内周ゴム層及び前記外周側ゴム層よりもデュロメータ硬さが低い請求項6又は請求項7に記載のクローラ。
- 前記最内周ゴム層は、前記中間ゴム層及び前記外周側ゴム層よりもデュロメータ硬さが高い請求項6~請求項8のいずれか1項に記載のクローラ。
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