JPH0811756A

JPH0811756A - 弾性クローラ

Info

Publication number: JPH0811756A
Application number: JP15249594A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Kondo; 智近藤
Original assignee: Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority date: 1994-07-04
Filing date: 1994-07-04
Publication date: 1996-01-16

Abstract

(57)【要約】【構成】弾性材料製の無端帯状クローラ本体２は、係
合孔１３を周方向に間隔をおいて有する中央部６の左右
両側に翼部７を有し、外周面２Ａに中央部６から翼部７
にかけてラグ３を一体的に有し、内周面２Ｂに係合孔１
３の左右両側で突出した突起部４とそれより左右方向外
側の転輪通過面５とを有し、中央部６の内部に周方向抗
張体１２を埋設している。前記左右翼部７の抗張体１２
と内外方向略同位置にクローラ本体２より高硬度・高モ
ジュラスの補強ゴム体８を設ける。【効果】左右翼部７を局部的に高硬度・高モジュラス
化して、耳曲がりを減少でき、かつ安価に製作できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、運搬車、農業機械、建
築・土木機械、除雪機等の走行装置に使用される弾性ク
ローラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の弾性クローラとしては、実公昭５
７−１１８１８号公報等に開示されたものがある。この
弾性クローラは、弾性材料製の無端帯状クローラ本体内
に左右一対の周方向の抗張体を埋設すると共に芯金を周
方向等間隔に埋設し、芯金の幅方向中途の係合部間に駆
動輪の爪が係合する係合孔を形成し、クローラ本体外周
面側にラグを一体成形し、内周面側に芯金又はクローラ
本体で左右一対の突起部を形成すると共にこの左右一対
の突起部より左右方向外側に転輪通過面を形成してい
る。

【０００３】そして、クローラ本体を内外２層構造にし
て、内周層の硬度を外周層の硬度より高くしたゴムで形
成しており、この内周層の高硬度ゴムによって、転輪通
過面の耐虫喰い性を向上させるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、内
周層の左右翼部は転輪通過面を有する中央部と同一の高
硬度ゴムであるので、転輪通過面の耐久性は十分である
が、翼部の耳曲がりを減少させることが困難である。そ
こで、クローラ本体の内周層を耳曲がりを防止できる高
硬度・高モジュラスのゴムで形成することが考えられる
が、中央部も高硬度・高モジュラスゴムで形成すること
は、内周層の屈曲抵抗が大となり、馬力ロスの原因とな
り、また材料費を高くし過ぎることになる。

【０００５】本発明の目的は、左右の翼部の抗張体と内
外方向略同位置にクローラ本体より高硬度・高モジュラ
スの補強ゴム体を設けることにより、左右翼部を高硬度
・高モジュラス化して耳曲がりを効果的に減少できるよ
うにした弾性クローラを提供するにある。また本発明の
他の目的は、クローラ本体の中央部及び翼部を外周層と
これより高硬度のゴムで形成された内周層との内外２層
に区分し、かつ抗張体と内外方向略同位置でかつ内周層
の左右翼部に、外周層及び内周層の中央部より高硬度・
高モジュラスの補強ゴム体を設けることにより、内周層
の中央部の耐虫喰い性を向上した上で、内周層の左右翼
部を外周層及び中央部より高硬度・高モジュラス化して
耳曲がりをより効果的に減少できるようにした弾性クロ
ーラを提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第１の具体的手段は、弾性材料製の無端帯状ク
ローラ本体２は、係合孔１３を周方向に間隔をおいて有
する中央部６の左右両側に翼部７を有し、外周面２Ａに
中央部６から翼部７にかけてラグ３を一体的に有し、内
周面２Ｂに係合孔１３の左右両側で突出した突起部４と
それより左右方向外側の転輪通過面５とを有し、中央部
６の内部に周方向抗張体１２を埋設した弾性クローラに
おいて、前記左右翼部７の抗張体１２と内外方向略同位
置にクローラ本体２より高硬度・高モジュラスの補強ゴ
ム体８を設けていることである。

【０００７】本発明における課題解決のための第２の具
体的手段は、第１の具体的手段に加えて、補強ゴム体８
をクローラ本体２の内周面２Ｂに露出させていることで
ある。本発明における課題解決のための第３の具体的手
段は、第２の具体的手段に加えて、補強ゴム体８と中央
部６との境界面８Ａをクローラ本体２の内周面２Ｂに対
して左右方向に傾斜させていることである。

【０００８】本発明における課題解決のための第４の具
体的手段は、第２又は第３の具体的手段に加えて、中央
部６の係合孔１３間に芯金９を埋設し、この芯金９の左
右両端を補強ゴム体８内まで延設していることである。
本発明における課題解決のための第５の具体的手段は、
第１の具体的手段に加えて、補強ゴム体８をクローラ本
体２の外周面２Ａと内周面２Ｂとの中途位置に埋設して
いることである。

【０００９】本発明における課題解決のための第６の具
体的手段は、弾性材料製の無端帯状クローラ本体２は、
係合孔１３を周方向に間隔をおいて有する中央部６の左
右両側に翼部７を有し、外周面２Ａに中央部６から翼部
７にわたるラグ３を一体的に有し、内周面２Ｂに係合孔
１３の左右両側で突出した突起部４とそれより左右方向
外側の転輪通過面５とを有し、中央部６の内部に周方向
抗張体１２を埋設し、中央部６及び翼部７を外周層Ａと
これより高硬度のゴムで形成された内周層Ｂとの内外２
層に区分している弾性クローラにおいて、前記抗張体１
２と内外方向略同位置でかつ内周層Ｂの左右翼部７に、
外周層Ａ及び内周層Ｂの中央部６より高硬度・高モジュ
ラスの補強ゴム体８を設けていることである。

【００１０】本発明における課題解決のための第７の具
体的手段は、第６の具体的手段に加えて、内周層Ｂの左
右翼部７を補強ゴム体８で形成していることである。本
発明における課題解決のための第８の具体的手段は、第
７の具体的手段に加えて、補強ゴム体８と内周層Ｂの中
央部６との境界面８Ａをクローラ本体２の内周面２Ｂに
対して左右方向に傾斜させていることである。

【００１１】本発明における課題解決のための第９の具
体的手段は、第７又は第８の具体的手段に加えて、中央
部６の係合孔１３間に芯金９を埋設し、この芯金９の左
右両端を補強ゴム体８内まで延設していることである。
本発明における課題解決のための第１０の具体的手段
は、第６の具体的手段に加えて、外周層Ａの翼部７と内
周層Ｂの翼部７との間に補強ゴム体８を配置しているこ
とである。

【００１２】本発明における課題解決のための第１１の
具体的手段は、第５又は第１０の具体的手段に加えて、
補強ゴム体８を翼部７の外端又はその近傍から抗張体１
２側に薄くなる断面楔形状に形成していることである。

【００１３】

【作用】弾性クローラ１のクローラ本体２は、左右翼部
７の抗張体１２と内外方向略同位置にクローラ本体２よ
り高硬度・高モジュラスの補強ゴム体８を設けることに
より、その他の部分より剛性及び引っ張り強度を高めて
おり、翼部７の耳曲がりを効果的に減少している。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１、２に示す第１実施例において、１はクロー
ラ走行装置の駆動輪、從動輪及び転動輪１１等の車輪に
巻き掛けられる弾性クローラであり、この弾性クローラ
１は、ゴム、合成樹脂等の弾性材料を素材としてエンド
レスの帯状にクローラ本体２を形成しており、クローラ
本体２は左右（幅）方向中央部６とその左右の翼部７と
に区分でき、このクローラ本体２の外周面２Ａに中央部
６から翼部７にかけて、トラクション発生用のラグ３を
クローラ本体２の周方向（前後方向）に所定間隔をおい
て一体突設している。

【００１５】クローラ本体２の中央部６の内部には、金
属又は強化合成樹脂等で形成された幅方向補強体として
芯金９が、周方向に等間隔又は所要間隔をおいて多数埋
設されており、また、この芯金９より外周側に周方向に
沿って左右一対のスチールコード等の抗張体１２が埋設
されている。前記芯金９は、クローラ本体２の幅方向中
央又はその近傍に位置される係合部９Ａと、この係合部
９Ａの両側へ突出形成された芯金翼部９Ｂと、これら係
合部９Ａと両芯金翼部９Ｂとの境界部でクローラ本体２
の内周側へ向けて突設された幅方向一対のガイド突起９
Ｃとを有する。ガイド突起９Ｃは、クローラ本体２の内
周面２Ｂから突出し、車輪の相対幅方向移動を阻止すべ
く機能する。

【００１６】クローラ本体２の幅方向中央又はその近傍
には、各係合部９Ａの周方向配置間に内外（上下）に貫
通する係合孔１３が形成されており、この係合孔１３は
駆動輪の爪が挿入可能であり、駆動輪の爪は係合孔１３
に入って係合部９Ａと噛合して動力を伝達する。前記ク
ローラ本体２の内周面２Ｂ側には左右一対の突起部４よ
り左右方向外側に転輪通過面５が形成され、転輪１１の
軌道面を形成している。

【００１７】前記クローラ本体２の中央部６は芯金９及
び抗張体１２を埋設し、突起部４を突出し、転輪通過面
５を形成しており、中央部６と翼部７の外周面２Ａ側は
ラグ３を一体形成しており、中央部６と翼部７の外周面
側とは同一のゴム材料が使用されている。例えば、その
ゴムはＪＩＳ−Ａ硬度６２°でかつ２００％モジュラス
５０（ｋｇ／ｃｍ²）のものが使用されている。

【００１８】前記左右翼部７には、抗張体１２と内外方
向略同位置にクローラ本体２より高硬度・高モジュラス
のゴム材料で形成された補強ゴム体８が設けられてい
る。この補強ゴム体８のゴム材料は、例えば、ＪＩＳ−
Ａ硬度８６°でかつ２００％モジュラス１０５（ｋｇ／
ｃｍ²）のものが使用されている。補強ゴム体８はクロ
ーラ本体２の内周面２Ｂに露出しており、芯金９の左右
両端が補強ゴム体８内まで延設していて、補強ゴム体８
と芯金９とを連係させて、翼部７の耳曲がりをより効果
的に防止している。

【００１９】前記補強ゴム体８の外周面は抗張体１２の
外周面と略一致させることが好ましく、略一致させるこ
とにより、弾性クローラ１の外周側の伸長を確保し、内
外方向の屈曲が円滑になる。補強ゴム体８の中央部６と
の境界面８Ａは、クローラ本体２の内周面２Ｂに対して
傾斜している。この境界面８Ａの傾斜方向は左右どちら
側でも良く、また、傾斜角度も適宜設定できる。前記境
界面８Ａが傾斜していることにより、屈伸時の応力が広
範囲に分散され、応力集中が減少する。

【００２０】図３に示す第２実施例において、このクロ
ーラ本体２の中央部６内には抗張体１２が埋設されてい
るが、芯金が設けられていなく、補強ゴム体８がクロー
ラ本体２の外周面２Ａと内周面２Ｂとの中途位置に埋設
されている。補強ゴム体８は翼部７の外端又はその近傍
から抗張体１２側に薄くなる断面楔形状に形成されてお
り、その内周面はクローラ本体２の内周面２Ｂに対して
傾斜している。

【００２１】前記補強ゴム体８は、外周面もクローラ本
体２の内周面２Ｂに対して傾斜させても良く、中央部６
側の先端を抗張体１２とオーバラップさせても良い。図
４に示す第３実施例において、クローラ本体２は第２実
施例と同様に、中央部６内には抗張体１２が埋設されて
いるが、芯金が設けられていなく、補強ゴム体８がクロ
ーラ本体２の外周面２Ａと内周面２Ｂとの中途位置に埋
設されている。

【００２２】補強ゴム体８は略均一な肉厚で、翼部７の
外端近傍から抗張体１２近くまで配置されており、その
左右端部は丸く形成されているが角形でも良い。図５、
６に示す第４実施例において、クローラ本体２の中央部
６及び翼部７が内外２層Ａ、Ｂに区分され、内周層Ｂが
外周層Ａとは硬度及びモジュラスを異にしたゴムで形成
されている点が前記第１実施例と異なる。外周層Ａと内
周層Ｂの境界は抗張体１２の外周面と同一又は若干外周
面２Ａよりにある。

【００２３】内周層Ｂの左右翼部７は、抗張体１２と内
外方向略同位置から内周面２Ｂに露出するように配置さ
れた補強ゴム体８によって形成され、この補強ゴム体８
は外周層Ａ及び中央部６より高硬度・高モジュラスの、
前記第１実施例の補強ゴム体８と同一のゴムが使用され
ている。従って、外周層ＡはＪＩＳ−Ａ硬度６２°でか
つ２００％モジュラス５０（ｋｇ／ｃｍ²）のゴムが使
用され、中央部６の内周層Ｂは、ＪＩＳ−Ａ硬度７６°
でかつ２００％モジュラス９５（ｋｇ／ｃｍ²）のゴム
が使用され、翼部７の補強ゴム体８はＪＩＳ−Ａ硬度８
６°でかつ２００％モジュラス１０５（ｋｇ／ｃｍ²）
のゴムが使用されている。

【００２４】補強ゴム体８と内周層Ｂの中央部６との境
界面８Ａはクローラ本体２の内周面２Ｂに対して左右方
向に傾斜され、芯金９の左右両端は補強ゴム体８内まで
延設されている。図７に示す第５実施例において、前記
第２実施例のクローラ本体２を内外２層に区分し、内周
層Ｂを外周層Ａとは硬度及びモジュラスを異にしたゴム
で形成し、外周層Ａの翼部７と内周層Ｂの翼部７との間
に、断面楔形状の補強ゴム体８を配置している。

【００２５】図８に示す第６実施例において、前記第３
実施例のクローラ本体２を内外２層に区分し、内周層Ｂ
を外周層Ａとは硬度及びモジュラスを異にしたゴムで形
成し、外周層Ａの翼部７と内周層Ｂの翼部７との間に、
略均一肉厚の補強ゴム体８を配置している。なお、第１
〜３実施例において、クローラ本体２のゴムは、ＪＩＳ
−Ａ硬度６０〜８０°でかつ２００％モジュラス４０〜
９０（ｋｇ／ｃｍ²）に、翼部７の補強ゴム体８は、Ｊ
ＩＳ−Ａ硬度７０〜９０°でかつ２００％モジュラス１
００〜１１０（ｋｇ／ｃｍ²）でしかもクローラ本体２
のゴムより高硬度・高モジュラスのものにそれぞれ選択
できる。

【００２６】また、第４〜６実施例において、クローラ
本体２のゴムは、ＪＩＳ−Ａ硬度６０〜７５°でかつ２
００％モジュラス４０〜９０（ｋｇ／ｃｍ²）に、中央
部６の内周層Ｂのゴムは、ＪＩＳ−Ａ硬度７０〜８５°
でかつ２００％モジュラス９０〜９７（ｋｇ／ｃｍ²）
でしかもクローラ本体２のゴムより高硬度・低モジュラ
スのものに、翼部７の補強ゴム体８は、ＪＩＳ−Ａ硬度
８０〜９０°でかつ２００％モジュラス１００〜１１０
（ｋｇ／ｃｍ²）でしかもクローラ本体２及び中央部６
の内周層Ｂのゴムより高硬度・高モジュラスのものにそ
れぞれ選択できる。

【００２７】更に、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々変形することができる。例えば、補強
ゴム体８は抗張体１２の左右方向延長線上に位置する薄
い板状に形成したり、補強ゴム体８の中央部６側端部を
転輪通過面５と大きくオーバラップさせたり、逆に大き
く離したりしても良い。

【００２８】

【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、弾性材料
製の無端帯状クローラ本体２は、係合孔１３を周方向に
間隔をおいて有する中央部６の左右両側に翼部７を有
し、外周面２Ａに中央部６から翼部７にかけてラグ３を
一体的に有し、内周面２Ｂに係合孔１３の左右両側で突
出した突起部４とそれより左右方向外側の転輪通過面５
とを有し、中央部６の内部に周方向抗張体１２を埋設
し、前記左右翼部７の抗張体１２と内外方向略同位置に
クローラ本体２より高硬度・高モジュラスの補強ゴム体
８を設けているので、左右翼部７を局部的に高硬度・高
モジュラス化して、耳曲がりを減少でき、かつ安価に製
作できる。

【００２９】補強ゴム体８をクローラ本体２の内周面２
Ｂに露出させているので、制作が極めて簡単にできる。
補強ゴム体８と中央部６との境界面８Ａをクローラ本体
２の内周面２Ｂに対して左右方向に傾斜させているの
で、境界面８Ａでの応力集中が少なく剛性差による撓み
変形が小さくなり、境界面８Ａからの剥離を防止でき
る。

【００３０】中央部６の係合孔１３間に芯金９を埋設
し、この芯金９の左右両端を補強ゴム体８内まで延設し
ているので、翼部７の耳曲がりを更に減少できる。補強
ゴム体８をクローラ本体２の外周面２Ａと内周面２Ｂと
の中途位置に埋設しているので、クローラ本体２の屈曲
時の内外周の伸縮を円滑にできる。また、弾性材料製の
無端帯状クローラ本体２は、係合孔１３を周方向に間隔
をおいて有する中央部６の左右両側に翼部７を有し、外
周面２Ａに中央部６から翼部７にわたるラグ３を一体的
に有し、内周面２Ｂに係合孔１３の左右両側で突出した
突起部４とそれより左右方向外側の転輪通過面５とを有
し、中央部６の内部に周方向抗張体１２を埋設し、中央
部６及び翼部７を外周層Ａとこれより高硬度のゴムで形
成された内周層Ｂとの内外２層に区分し、前記抗張体１
２と内外方向略同位置でかつ内周層Ｂの左右翼部７に、
外周層Ａ及び内周層Ｂの中央部６より高硬度・高モジュ
ラスの補強ゴム体８を設けているので、突起部４及び転
輪通過面５を有する中央部６の内周層Ｂの耐虫喰い性を
向上した上で、左右翼部７を局部的に高硬度・高モジュ
ラス化して、耳曲がりを減少でき、かつ安価に製作でき
る。

【００３１】内周層Ｂの左右翼部７を補強ゴム体８で形
成しているので、内周層Ｂが左右方向３部分に区画され
ていて、制作が極めて簡単にできる。補強ゴム体８と内
周層Ｂの中央部６との境界面８Ａをクローラ本体２の内
周面２Ｂに対して左右方向に傾斜させているので、中央
部６とのモジュラス差が大きくなっても、境界面８Ａで
の応力集中を防止できる。

【００３２】中央部６の係合孔１３間に芯金９を埋設
し、この芯金９の左右両端を補強ゴム体８内まで延設し
ているので、翼部７の耳曲がりを更に減少できる。外周
層Ａの翼部７と内周層Ｂの翼部７との間に補強ゴム体８
を配置しているので、補強ゴム体８を薄くして少ない量
で効果的に耳曲がりを減少できる。補強ゴム体８を翼部
７の外端又はその近傍から抗張体１２側に薄くなる断面
楔形状に形成しているので、もっとも耳曲がりを生じや
すい翼部７の外端を集中的に補強できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す断面正面図である。

【図２】同断層断面図である。

【図３】第２実施例の断面正面図である。

【図４】第３実施例の断面正面図である。

【図５】第４実施例を示す断面正面図である。

【図６】同断層断面図である。

【図７】第５実施例の断面正面図である。

【図８】第６実施例の断面正面図である。

【符号の説明】

１弾性クローラ２クローラ本体２Ａ外周面２Ｂ内周面３ラグ４突起部５転輪通過面６中央部７翼部８補強ゴム体８Ａ境界面９芯金１２抗張体１３係合孔Ａ外周層Ｂ内周層

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】弾性材料製の無端帯状クローラ本体
（２）は、係合孔（１３）を周方向に間隔をおいて有す
る中央部（６）の左右両側に翼部（７）を有し、外周面
（２Ａ）に中央部（６）から翼部（７）にかけてラグ
（３）を一体的に有し、内周面（２Ｂ）に係合孔（１
３）の左右両側で突出した突起部（４）とそれより左右
方向外側の転輪通過面（５）とを有し、中央部（６）の
内部に周方向抗張体（１２）を埋設した弾性クローラに
おいて、前記左右翼部（７）の抗張体（１２）と内外方向略同位
置にクローラ本体（２）より高硬度・高モジュラスの補
強ゴム体（８）を設けていることを特徴とする弾性クロ
ーラ。
【請求項２】前記補強ゴム体（８）をクローラ本体
（２）の内周面（２Ｂ）に露出させていることを特徴と
する請求項１に記載の弾性クローラ。
【請求項３】前記補強ゴム体（８）と中央部（６）と
の境界面（８Ａ）をクローラ本体（２）の内周面（２
Ｂ）に対して左右方向に傾斜させていることを特徴とす
る請求項２に記載の弾性クローラ。
【請求項４】前記中央部（６）の係合孔（１３）間に
芯金（９）を埋設し、この芯金（９）の左右両端を補強
ゴム体（８）内まで延設していることを特徴とする請求
項２又は３に記載の弾性クローラ。
【請求項５】前記補強ゴム体（８）をクローラ本体
（２）の外周面（２Ａ）と内周面（２Ｂ）との中途位置
に埋設していることを特徴とする請求項１に記載の弾性
クローラ。
【請求項６】弾性材料製の無端帯状クローラ本体
（２）は、係合孔（１３）を周方向に間隔をおいて有す
る中央部（６）の左右両側に翼部（７）を有し、外周面
（２Ａ）に中央部（６）から翼部（７）にわたるラグ
（３）を一体的に有し、内周面（２Ｂ）に係合孔（１
３）の左右両側で突出した突起部（４）とそれより左右
方向外側の転輪通過面（５）とを有し、中央部（６）の
内部に周方向抗張体（１２）を埋設し、中央部（６）及
び翼部（７）を外周層（Ａ）とこれより高硬度のゴムで
形成された内周層（Ｂ）との内外２層に区分している弾
性クローラにおいて、前記抗張体（１２）と内外方向略同位置でかつ内周層
（Ｂ）の左右翼部（７）に、外周層（Ａ）及び内周層
（Ｂ）の中央部（６）より高硬度・高モジュラスの補強
ゴム体（８）を設けていることを特徴とする弾性クロー
ラ。
【請求項７】前記内周層（Ｂ）の左右翼部（７）を補
強ゴム体（８）で形成していることを特徴とする請求項
６に記載の弾性クローラ。
【請求項８】前記補強ゴム体（８）と内周層（Ｂ）の
中央部（６）との境界面（８Ａ）をクローラ本体（２）
の内周面（２Ｂ）に対して左右方向に傾斜させているこ
とを特徴とする請求項７に記載の弾性クローラ。
【請求項９】前記中央部（６）の係合孔（１３）間に
芯金（９）を埋設し、この芯金（９）の左右両端を補強
ゴム体（８）内まで延設していることを特徴とする請求
項７又は８に記載の弾性クローラ。
【請求項１０】前記外周層（Ａ）の翼部（７）と内周
層（Ｂ）の翼部（７）との間に補強ゴム体（８）を配置
していることを特徴とする請求項６に記載の弾性クロー
ラ。
【請求項１１】前記補強ゴム体（８）を翼部（７）の
外端又はその近傍から抗張体（１２）側に薄くなる断面
楔形状に形成していることを特徴とする請求項５又は１
０に記載の弾性クローラ。