JP2829443B2 - 脱輪防止ゴムクローラ - Google Patents

脱輪防止ゴムクローラ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクローラの構造に関
するものであり、主として大型の建設機械や土木作業機
械に好適に用いられるゴムクローラに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械や土木作業機械において
鉄シュークローラが走行部として用いられていたが、近
年になりゴムクローラがその走行部として採用されるよ
うになってきた。このゴムクローラはその幅方向に横並
べされた多数の芯金をゴム中に埋設し、これをスチール
コード(抗張体)にて外囲いした構造であって、ゴム製
であるが故に乗員に対して伝わる振動を低減することと
なり、さらには舗装路面を走行しても路面を傷つけるこ
とがないため好んで使用されることとなったのである。
【0003】かかるゴムクローラは鉄シュークローラと
比較すると、横方向の剛性がやや劣る場合があるため、
クローラが機械の転輪から外れることがあり、したがっ
てゴム中に埋設される芯金の幅を大きくとって剛性を増
大させるなどの手段をとっている。しかしながら、芯金
の幅を大きくすることはそれだけゴムクローラの重量が
重くなり、ゴムクローラの運搬、機械への装着、保管な
どの作業上の問題が新たに生じてくる。一方、ゴムクロ
ーラは機体のスプロケットおよびアイドラー間に巻き掛
けされて走行するものであり、これらの巻回部にあって
芯金の幅を大きくすればするほど芯金の非埋設部に応力
が集中することとなり、かかる部分のゴム部が疲労し、
亀裂や破損につながり耐久性を低下させることとなるこ
とも事実であった。更に、ゴムクローラの接地面には推
進用のラグが設けられているが、このラグは一般にその
幅方向に一直線状にかつ芯金に対向して設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの構造が相まっ
て、従来のゴムクローラにあっては、前進や後退の推進
力は有効に伝わるが、場合によってはクローラが横方向
にすべることもあり、特に小石などが散乱している場所
や砂地を走行する際、あるいは湿地などを走行するにあ
っては横すべりを生じやすいという問題もあった。又、
ゴムクローラの捩れや逆曲げ時のゴム疲労に対応できな
いという問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したよう
な従来の技術におけるゴムクローラの技術的課題を解決
するものであって、その発明の要旨は次の通りである。
即ち、帯状のゴム弾性体中に一定ピッチで芯金をその幅
方向に横並べし、当該芯金を外囲いしたスチールコード
列を共に埋設し、帯状のゴム弾性体の幅方向中央におい
て前記芯金間にスプロケット係合孔を備えてなるゴムク
ローラにおいて、前記芯金よりスプロケット係合孔に臨
んでゴムクローラの内面より突出する一対の転輪走行路
体を形成すると共に、隣り合う芯金の一方の芯金から他
方の芯金に向けて突起を形成し、これら隣り合う芯金の
当該突起同士をゴムクローラの幅方向において前記ゴム
弾性体内の略スチールコード列の打ち込み面に合わせて
オーバーラップさせると共に、ゴムクローラの内面にお
いて前記突起を囲み、好ましくは、この突起の内表面位
置より深い凹溝部をゴム弾性体に形成したことを特徴と
する脱輪防止ゴムクローラに係るものである。
【0006】
【作用】凹凸路面での走行や急旋回時にあっては、機体
自体の走行方向とゴムクローラの走行方向とにずれを生
じ、このためゴムクローラの脱輪を生むことになる。こ
のことは、ゴムクローラにおいて主としてスプロケット
からの駆動力を伝達する芯金が各個独立しており、これ
らを伸縮性のあるゴム弾性体で連結したための結果であ
って、ゴムクローラの長手方向には抗張体としてスチー
ルコードが埋設されてはいるが、ゴムクローラの幅方向
にあっては特にその伸びを阻止するものではなく、した
がって横剛性は比較的小さく、例えば、ゴム弾性体の伸
縮に伴い芯金が横ずれを起こしたり、ゴムクローラがね
じれたりすることが起こる。このゴム弾性体の伸縮はゴ
ムクローラの幅方向に対する影響だけではなく、小石等
に乗り上げてゴムクローラが逆に曲がったり、芯金が長
手方向に向かって回転する(オーバーハング)ような現
象もみられる。これらの現象はいずれもゴム弾性体中に
横ならべされた芯金が夫々独自の挙動をとることができ
るからである。
【0007】本発明は、かかる点にあって隣り合う芯金
より互いに向い合う突起を形成し、これを相互にゴムク
ローラの幅方向において、しかもゴムクローラの回転の
中線となるスチールコード列(抗張体)の打ち込み面と
略同一平面にてオーバーラップさせてなるものであり、
このオーバーラップによって隣り合う芯金間の相対的な
挙動を阻止せんとしたものである。そして、このオーバ
ーラップされた突起を囲んでゴムクローラの内周面より
ゴム弾性体に凹溝部を、特徴的には突起のゴムクローラ
の内周面位置よりも深く形成したことを特徴とするもの
である。
【0008】上記突起はゴムクローラに横ずれの方向に
力が加わった際に突起同士が接触して芯金のずれを防止
することとなるが、これらの突起をスチールコードの略
打ち込み面に合わせてオーバーラップさせることで、石
等への乗り上げ時等に生じるクローラの逆曲げ時の突起
先端の変位を最小にしたものである。
【0008】即ち、突起の先端の変位量はスチールコー
ド列の打ち込み面から離れていればそれだけ変位量は多
くなり、このため、突起を囲んだクローラの内面にクッ
ラクが生じ易くなってしまう。このため、本発明では突
起を囲んだゴムの内面に凹溝を付け、その部位のゴムの
変形を容易としてクラックを生じにくくしようとするも
のである。
【0008】
【具体例】以下図面に基いて本発明を更に詳しく説明す
る。図1に示すものは、本発明のゴムクローラの内周側
の平面図、図2はその拡大図、図3はA−A線での断面
図である。図1において、1はゴムクローラを構成する
ゴム弾性体であって、このゴム弾性体1が図1の上下に
対して無端状に連続している。そしてこのゴム弾性体1
内に多数の芯金2が一定ピッチをもって横並べして埋設
されており、同時にこの芯金2を外囲いしてスチールコ
ード列3が埋設され抗張体の役目をしている。この芯金
2間にはその中央においてスプロケット係合孔4が形成
され、図示しないスプロケットからの駆動力を受けるこ
ととなる。なお、図中10は芯金2と一体に形成され、
ゴムクローラの内周側に突出し、機体に備えられた転輪
が走行するための走行路体である。
【0009】さて、この芯金2にあって、ゴムクローラ
の長手方向前後に向って芯金2の縁部5、6より突起を
7、7及び8、8を形成したものである。そして隣り合
う芯金2、2間において、夫々突出する突起同士7、7
及び8、8を、ゴムクローラの幅方向においてしかもス
チールコード列3の打ち込み面(埋設された幅方向面)
Pにてオーバーラップさせたものである。この例では、
突起7、7は隣りの芯金2からのびる突起8、8の内側
に嵌り合うものであり、これが順次連なっている。図例
において、突起7、7及び8、8は中央に形成されたス
プロケット係合孔4に臨んで形成されている。そして図
示するように突起7、7及び8、8を囲んで、ゴム弾性
体1の加硫成型時にゴムクローラの内周面に凹溝部bを
つけておくものである。そして、好ましくはこの凹溝部
bの深さdは突起7、7及び8、8のゴムクローラの内
周面側の表面位置(深さf)より深く形成されているの
が好ましいものである。
【0010】このように、オーバーラップ部のゴム弾性
体に凹溝部bをつけることにとよってスプロケットやア
イドラーへの巻き付け抵抗が減少し、馬力のロスが減る
ことになる。これは圧縮側即ち転輪側のゴムが凹溝部b
の分だけ抜いてあるため、変形し易く抵抗が小さいもの
となる。又、石等に乗り上げた際にゴムクローラが逆曲
げすることになるが、突起7、8は前記したようにスチ
ールコード列3の打ち込み面Pにてオーバーラップさ
せ、しかも凹溝部bをつけることによりスチールコード
からの距離が短くなるので、伸ばされる変形量が少なく
ゴムの歪がこの分小さくなり、従ってゴムにクラックが
入りにくくなる。そして、仮にゴムクラックが発生した
場合でもゴムクラックが発生する部位が特定できるた
め、クラックの程度の確認が容易になると共に、従来の
ゴムクローラにおけるクラックのランダム発生に比べて
見映えがよくなるという効果もある。
【0011】本発明にあって芯金2の縁部5、6からの
びる突起7、7及び8、8のオーバーラップは、ゴムク
ローラの幅方向でかつスチールコード列3の略打ち込み
面Pにてオーバーラップさせるものであるが、このオー
バーラップの方法は特に限定されず、図例のように突起
7、7が突起8、8の内側に嵌合する場合であっても、
あるいは芯金2の前後にあっても突起7、8が交互に嵌
合することもよい。
【0012】
【効果】本発明は以上の通り、ゴム弾性体中に埋設され
る芯金にあって、その隣り合う芯金同士を夫々からのび
た突起を嵌め合うことによって、特にゴムクローラにお
ける幅方向の動きを制限し、このため横ずれ防止はもと
よりゴムクローラのねじれ、逆曲げ、オーバーハング等
の現象に対処したものである。このような特徴があるた
め、かかるゴムクローラは特に大型の走行面の平坦でな
い建設機械や土本作業機械に装着して大きな威力を発揮
することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のゴムクローラの内周側の平面図
である。
【図2】図2は図1における拡大平面図である。
【図3】図3はA−A線での断面図である。
【符号の説明】
1‥‥ゴム弾性体 2‥‥芯金 3‥‥スチールコード列 4‥‥スプロケット係合孔 10‥‥転輪走行路体 5、6‥‥芯金の縁部 7、8‥‥突起 b‥‥オーバーラップ部のゴム弾性体の凹溝部 d‥‥凹溝部のゴムクローラ内周面からの深さ f‥‥突起のゴムクローラ内周面からの深さ P‥‥スチールコード列の打ち込み面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のゴム弾性体中に一定ピッチで芯金
    をその幅方向に横並べし、当該芯金を外囲いしたスチー
    ルコード列を共に埋設し、帯状のゴム弾性体の幅方向中
    央において前記芯金間にスプロケット係合孔を備えてな
    るゴムクローラにおいて、前記芯金よりスプロケット係
    合孔に臨んでゴムクローラの内面より突出する一対の転
    輪走行路体を形成すると共に、隣り合う芯金の一方の芯
    金から他方の芯金に向けて突起を形成し、これら隣り合
    う芯金の当該突起同士をゴムクローラの幅方向において
    前記ゴム弾性体内の略スチールコード列の打ち込み面に
    合わせてオーバーラップさせると共に、ゴムクローラの
    内面において前記突起を囲んだ凹溝部をゴム弾性体に形
    成したことを特徴とする脱輪防止ゴムクローラ。
  2. 【請求項2】 前記凹溝部を突起のゴムクローラ内周面
    側の表面位置より深く形成した請求項第1項記載の脱輪
    防止ゴムクローラ。
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