JP2889396B2 - 弾性クローラ - Google Patents
弾性クローラInfo
- Publication number
- JP2889396B2 JP2889396B2 JP15185691A JP15185691A JP2889396B2 JP 2889396 B2 JP2889396 B2 JP 2889396B2 JP 15185691 A JP15185691 A JP 15185691A JP 15185691 A JP15185691 A JP 15185691A JP 2889396 B2 JP2889396 B2 JP 2889396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler
- elastic
- circumferential direction
- projections
- projection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設、土木、農業など
の無限軌道車に使用される弾性クローラに関する。
の無限軌道車に使用される弾性クローラに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄製クローラに代えて履き換え
使用するのに有用な履き換え用弾性クローラは、弾性材
料で形成されたクローラ本体に周方向等間隔に芯金を埋
設し、各芯金に左右ガイド突起を内周側に突出形成して
おり、ガイド突起の頂面が駆動輪、転動輪などが通る転
動面(転動部)となっている。
使用するのに有用な履き換え用弾性クローラは、弾性材
料で形成されたクローラ本体に周方向等間隔に芯金を埋
設し、各芯金に左右ガイド突起を内周側に突出形成して
おり、ガイド突起の頂面が駆動輪、転動輪などが通る転
動面(転動部)となっている。
【0003】従来の芯金は、左右ガイド突起が同一長さ
で、周方向同一位置にあるもの(従来技術1)と、図9
(実開昭63ー180483号公報)に示すような、左
右ガイド突起3、4が同一長さで、周方向にずれて配置
されているもの(従来技術2)とがある。
で、周方向同一位置にあるもの(従来技術1)と、図9
(実開昭63ー180483号公報)に示すような、左
右ガイド突起3、4が同一長さで、周方向にずれて配置
されているもの(従来技術2)とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術1では、
左右の突起間谷部のクローラ周方向の位置(位相)が同
じであるため、転動輪などの落ち込みにより振動が激し
い。これに対して、従来技術2では、左右の突起間谷部
5の位相が異なり、転動輪は左右どちらか一方のガイド
突起3、4上に載っているので、振動を軽減することが
できる。
左右の突起間谷部のクローラ周方向の位置(位相)が同
じであるため、転動輪などの落ち込みにより振動が激し
い。これに対して、従来技術2では、左右の突起間谷部
5の位相が異なり、転動輪は左右どちらか一方のガイド
突起3、4上に載っているので、振動を軽減することが
できる。
【0005】しかし、従来技術2では、左右ガイド突起
3、4が共に芯金2と一体成形されているため、駆動輪
や転動輪に巻き掛かる時に突起同志が当たらないよう
に、突起間の間隔(谷間5)を充分確保しなければなら
なく、しかも、各車輪と転動面とは金属同志の接触とな
るため、乗り心地が悪く、走行音も高くなっている。ま
た、左右突起間谷部5を通る全屈曲ライン6が、周方向
と直交する方向に対して同一方向に傾斜しているため、
走行中クローラに左右一方向に偏位する捩じれが生じ易
く、石に乗り上げたり旋回したときに脱輪することがあ
る。これは特に、左右突起間谷部5の周方向偏位量を大
きくしたとき、屈曲ライン6の傾斜がより急になるため
顕著に現れる。
3、4が共に芯金2と一体成形されているため、駆動輪
や転動輪に巻き掛かる時に突起同志が当たらないよう
に、突起間の間隔(谷間5)を充分確保しなければなら
なく、しかも、各車輪と転動面とは金属同志の接触とな
るため、乗り心地が悪く、走行音も高くなっている。ま
た、左右突起間谷部5を通る全屈曲ライン6が、周方向
と直交する方向に対して同一方向に傾斜しているため、
走行中クローラに左右一方向に偏位する捩じれが生じ易
く、石に乗り上げたり旋回したときに脱輪することがあ
る。これは特に、左右突起間谷部5の周方向偏位量を大
きくしたとき、屈曲ライン6の傾斜がより急になるため
顕著に現れる。
【0006】更に、駆動輪の歯先のピッチは一定であ
り、左右の突起間谷部5のピッチが一定なっていると、
駆動輪の歯先の一つがこの突起間谷部5に嵌まり込む
と、その他の歯先も次々と突起間谷部5に嵌まり込むこ
とになり、脱輪の一大原因になっている。本発明の第1
の目的は、左右ガイド突起のうち一方をクローラ本体と
一体の弾性材料製突起とし、他方をクローラ本体に埋設
した芯金と一体とすることによって、振動を軽減して乗
り心地を良好にするとともに走行音を低減させた弾性ク
ローラを提供することである。
り、左右の突起間谷部5のピッチが一定なっていると、
駆動輪の歯先の一つがこの突起間谷部5に嵌まり込む
と、その他の歯先も次々と突起間谷部5に嵌まり込むこ
とになり、脱輪の一大原因になっている。本発明の第1
の目的は、左右ガイド突起のうち一方をクローラ本体と
一体の弾性材料製突起とし、他方をクローラ本体に埋設
した芯金と一体とすることによって、振動を軽減して乗
り心地を良好にするとともに走行音を低減させた弾性ク
ローラを提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、左右ガイド突起の
周方向長さを異ならせるとともに、周方向に隣接するガ
イド突起を長短交互に配置することで左右の突起間谷部
のピッチを大小に変化させて脱輪を防止した弾性クロー
ラを提供することである。 本発明の第3の目的は、左右
突起間谷部を通る屈曲ラインを周方向と直交する方向に
対して傾斜させ、周方向に隣接する屈曲ラインを逆向き
に傾斜させることにより、左右突起間谷部を小さく且つ
偏位量を大きくできるようにして、振動軽減し、乗り心
地を良好にし、走行音を低減させ、弾性クローラの単一
方向の捩じれを防止し、且つ左右の突起間谷部のピッチ
を大小に変化させることにより、駆動輪の歯先の突起間
谷部への嵌まり込みを阻止できるようにした弾性クロー
ラを提供することである。
周方向長さを異ならせるとともに、周方向に隣接するガ
イド突起を長短交互に配置することで左右の突起間谷部
のピッチを大小に変化させて脱輪を防止した弾性クロー
ラを提供することである。 本発明の第3の目的は、左右
突起間谷部を通る屈曲ラインを周方向と直交する方向に
対して傾斜させ、周方向に隣接する屈曲ラインを逆向き
に傾斜させることにより、左右突起間谷部を小さく且つ
偏位量を大きくできるようにして、振動軽減し、乗り心
地を良好にし、走行音を低減させ、弾性クローラの単一
方向の捩じれを防止し、且つ左右の突起間谷部のピッチ
を大小に変化させることにより、駆動輪の歯先の突起間
谷部への嵌まり込みを阻止できるようにした弾性クロー
ラを提供することである。
【0008】本発明の第4の目的は、左右の長いガイド
突起の端部同志を周方向にオーバラップさせることによ
り、振動をより減少し且つ駆動輪の歯先の突起間谷部へ
の嵌まり込みを阻止できるようにした弾性クローラを提
供することである。 本発明の第5の目的は、左右ガイド
突起の内、クローラ本体と一体成形したガイド突起を芯
金と一体成形したガイド突起より高くして、車輪の荷重
を弾性的に支持できるようにすることにより、振動及び
走行音を減少できるようにした弾性クローラを提供する
ことである。
突起の端部同志を周方向にオーバラップさせることによ
り、振動をより減少し且つ駆動輪の歯先の突起間谷部へ
の嵌まり込みを阻止できるようにした弾性クローラを提
供することである。 本発明の第5の目的は、左右ガイド
突起の内、クローラ本体と一体成形したガイド突起を芯
金と一体成形したガイド突起より高くして、車輪の荷重
を弾性的に支持できるようにすることにより、振動及び
走行音を減少できるようにした弾性クローラを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、弾性材料で形成されたク
ローラ本体1の中央部に左右突起3,4よりなる転動部
を有し、左右突起3,4のうち一方がクローラ本体1と
一体の弾性材料製の突起3又は4であり他方が クローラ
本体1に埋設した芯金2と一体の突起3又は4であるこ
とを特徴とするものである。
のための第1の具体的手段は、弾性材料で形成されたク
ローラ本体1の中央部に左右突起3,4よりなる転動部
を有し、左右突起3,4のうち一方がクローラ本体1と
一体の弾性材料製の突起3又は4であり他方が クローラ
本体1に埋設した芯金2と一体の突起3又は4であるこ
とを特徴とするものである。
【0010】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、左右ガイド突
起3,4の周方向長さを異ならせると共に、周方向に隣
接するガイド突起3,4を長短交互に配置していること
を特徴とするものである。 本発明における課題解決のた
めの第3の具体的手段は、第1・2の具体的手段に加え
て、左右突起間谷部5を通る屈曲ライン6を周方向と直
交する方向に対して傾斜させることにより、周方向に隣
接する屈曲ライン6を逆向きに傾斜させていることを特
徴とするものである。
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、左右ガイド突
起3,4の周方向長さを異ならせると共に、周方向に隣
接するガイド突起3,4を長短交互に配置していること
を特徴とするものである。 本発明における課題解決のた
めの第3の具体的手段は、第1・2の具体的手段に加え
て、左右突起間谷部5を通る屈曲ライン6を周方向と直
交する方向に対して傾斜させることにより、周方向に隣
接する屈曲ライン6を逆向きに傾斜させていることを特
徴とするものである。
【0011】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第1〜3の具体的手段に加えて、左右一方
の長いガイド突起Lの端部と他方の長いガイド突起Lの
端部とを周方向にオーバラップさせていることを特徴と
するものである。 本発明における課題解決のための第5
の具体的手段は、第1〜4の具体的手段に加えて、左右
ガイド突起3,4の内、クローラ本体1と一体成形した
ガイド突起の高さを無負荷時において、芯金2と一体成
形したガイド突起より高さHだけ高くしていることを特
徴とするものである。
体的手段は、第1〜3の具体的手段に加えて、左右一方
の長いガイド突起Lの端部と他方の長いガイド突起Lの
端部とを周方向にオーバラップさせていることを特徴と
するものである。 本発明における課題解決のための第5
の具体的手段は、第1〜4の具体的手段に加えて、左右
ガイド突起3,4の内、クローラ本体1と一体成形した
ガイド突起の高さを無負荷時において、芯金2と一体成
形したガイド突起より高さHだけ高くしていることを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】弾性クローラ14は駆動輪11などに巻き付い
ているとき、ガイド突起は周方向において、弾性材料製
のものと金属製のものとが交互に配置されていて、突起
間谷部5が狭くとも、金属同志の衝突はなく、振動・騒
音が軽減される。弾性クローラ14は駆動輪11などに
巻き付けられたとき及び転動輪13が当接している部分
で石に乗り上げたときに、左右突起間谷部5を通る屈曲
ライン6を生じる。この屈曲ライン6は、左右ガイド突
起3、4が周方向長さが異なり、周方向に隣接するガイ
ド突起3、4が長短交互に配置されているため、周方向
と直交する方向に対して傾斜され、しかも周方向に隣接
する屈曲ライン6と逆向きに傾斜されることになる。
ているとき、ガイド突起は周方向において、弾性材料製
のものと金属製のものとが交互に配置されていて、突起
間谷部5が狭くとも、金属同志の衝突はなく、振動・騒
音が軽減される。弾性クローラ14は駆動輪11などに
巻き付けられたとき及び転動輪13が当接している部分
で石に乗り上げたときに、左右突起間谷部5を通る屈曲
ライン6を生じる。この屈曲ライン6は、左右ガイド突
起3、4が周方向長さが異なり、周方向に隣接するガイ
ド突起3、4が長短交互に配置されているため、周方向
と直交する方向に対して傾斜され、しかも周方向に隣接
する屈曲ライン6と逆向きに傾斜されることになる。
【0013】そのため、弾性クローラ14は単一方向で
はなく、左右交互に捩じれを生じることになり、脱輪を
阻止する。また、左右ガイド突起3、4が周方向長さが
異なることにより、左右の突起間谷部5のピッチも大小
に変化し、脱輪防止に寄与する。左右の長いガイド突起
Lは端部同志が周方向にオーバラップしており、転動輪
13が突起間谷部5に落ち込んだりすることがない。
はなく、左右交互に捩じれを生じることになり、脱輪を
阻止する。また、左右ガイド突起3、4が周方向長さが
異なることにより、左右の突起間谷部5のピッチも大小
に変化し、脱輪防止に寄与する。左右の長いガイド突起
Lは端部同志が周方向にオーバラップしており、転動輪
13が突起間谷部5に落ち込んだりすることがない。
【0014】クローラ本体1と一体成形されたガイド突
起は、芯金2と一体成形されたガイド突起の高さより高
さHだけ高くなっていて、車輪からの荷重を主体的に支
持し、弾性により振動を軽減する。
起は、芯金2と一体成形されたガイド突起の高さより高
さHだけ高くなっていて、車輪からの荷重を主体的に支
持し、弾性により振動を軽減する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図8において、10は建設機械などのクローラ装
置で、スプロケット製の駆動輪11、從動輪12及び複
数個の転動輪13に弾性クローラ14が巻き付けられて
おり、この弾性クローラ14は鉄製クローラと履き換え
可能である。
する。図8において、10は建設機械などのクローラ装
置で、スプロケット製の駆動輪11、從動輪12及び複
数個の転動輪13に弾性クローラ14が巻き付けられて
おり、この弾性クローラ14は鉄製クローラと履き換え
可能である。
【0016】図1〜5に示す第1実施例において、弾性
クローラ14Aは、ゴム、合成樹脂などの弾性材料で形
成されたクローラ本体1に、周方向等間隔に金属又は合
成樹脂で形成された芯金2を埋設すると共に、芯金2よ
り接地面側にスチールなどで形成された左右一対の周方
向抗張体15を埋設しており、クローラ本体1には幅方
向中央で且つ芯金2間に駆動輪11が係合する係合孔1
6が形成され、接地面に周方向等間隔にラグ17が一体
成形されている。
クローラ14Aは、ゴム、合成樹脂などの弾性材料で形
成されたクローラ本体1に、周方向等間隔に金属又は合
成樹脂で形成された芯金2を埋設すると共に、芯金2よ
り接地面側にスチールなどで形成された左右一対の周方
向抗張体15を埋設しており、クローラ本体1には幅方
向中央で且つ芯金2間に駆動輪11が係合する係合孔1
6が形成され、接地面に周方向等間隔にラグ17が一体
成形されている。
【0017】クローラ内周側には周方向等間隔に左右ガ
イド突起3、4が突出形成されており、このガイド突起
3、4の頂面が転動輪13などが転動する平坦な転動面
7となっていて、クローラ本体1の中央部に当該転動部
を有している。左右ガイド突起3、4の内の一方はクロ
ーラ本体1と一体成形されていて、弾性材料製であり、
他方は芯金2と一体成形されていて、金属又は合成樹脂
製である。 左右ガイド突起3、4の周方向長さは異な
っていて、長いガイド突起Lと短いガイド突起Sとを有
し(実質的には転動面7の長短)、芯金2は長短ガイド
突起L、Sのどちらか一方を有し、総て同一形状である
が、周方向交互に逆向きに配置して、周方向に長短ガイ
ド突起L、Sが交互に位置するようになっている。
イド突起3、4が突出形成されており、このガイド突起
3、4の頂面が転動輪13などが転動する平坦な転動面
7となっていて、クローラ本体1の中央部に当該転動部
を有している。左右ガイド突起3、4の内の一方はクロ
ーラ本体1と一体成形されていて、弾性材料製であり、
他方は芯金2と一体成形されていて、金属又は合成樹脂
製である。 左右ガイド突起3、4の周方向長さは異な
っていて、長いガイド突起Lと短いガイド突起Sとを有
し(実質的には転動面7の長短)、芯金2は長短ガイド
突起L、Sのどちらか一方を有し、総て同一形状である
が、周方向交互に逆向きに配置して、周方向に長短ガイ
ド突起L、Sが交互に位置するようになっている。
【0018】第1実施例ではクローラ本体1が長いガイ
ド突起Lと、芯金2が短いガイド突起Sとそれぞれ一体
成形され、図2、3の2点鎖線で示すように、無負荷時
においては、クローラ本体1と一体の長いガイド突起L
が、芯金2と一体の短いガイド突起Sより高さHだけ高
く形成されている。この長いガイド突起Lは転輪13な
どから負荷を受けたとき、短いガイド突起Sと同高さに
弾性変形することになり、荷重を弾性的に支持し、振動
を軽減する。
ド突起Lと、芯金2が短いガイド突起Sとそれぞれ一体
成形され、図2、3の2点鎖線で示すように、無負荷時
においては、クローラ本体1と一体の長いガイド突起L
が、芯金2と一体の短いガイド突起Sより高さHだけ高
く形成されている。この長いガイド突起Lは転輪13な
どから負荷を受けたとき、短いガイド突起Sと同高さに
弾性変形することになり、荷重を弾性的に支持し、振動
を軽減する。
【0019】このように、長短ガイド突起L,Sが交互
に配置されていることにより、左右突起間谷部5を通る
屈曲ライン6は、クローラ周方向と直交する方向に対し
て傾斜することになると共に、周方向に隣接する屈曲ラ
イン6が傾斜方向が逆向きになり、弾性クローラ14A
が駆動輪11、転動輪13に沿うように変形したとき、
捩じれ方向は単一方向ではなく、左右交互に変化して捩
じれることになる。
に配置されていることにより、左右突起間谷部5を通る
屈曲ライン6は、クローラ周方向と直交する方向に対し
て傾斜することになると共に、周方向に隣接する屈曲ラ
イン6が傾斜方向が逆向きになり、弾性クローラ14A
が駆動輪11、転動輪13に沿うように変形したとき、
捩じれ方向は単一方向ではなく、左右交互に変化して捩
じれることになる。
【0020】このため、左右突起間谷部5を狭くしても
金属同志が当たることはなく、左右突起間谷部5の周方
向の偏位量(周方向にずれている量)を大きくして、振
動防止を計っても、脱輪などの弊害は生じなく、軽量に
もなる。また、突起間谷部5は長いガイド突起Lを挟む
大ピッチと、短いガイド突起Sを挟む小ピッチとを有す
ることになり、ピッチが大小に変化するため、均一ピッ
チの駆動輪11の歯先の一つが突起間谷部5に入って
も、後続の歯先は突起間谷部5に入ることはなく、脱輪
が阻止されることになる。
金属同志が当たることはなく、左右突起間谷部5の周方
向の偏位量(周方向にずれている量)を大きくして、振
動防止を計っても、脱輪などの弊害は生じなく、軽量に
もなる。また、突起間谷部5は長いガイド突起Lを挟む
大ピッチと、短いガイド突起Sを挟む小ピッチとを有す
ることになり、ピッチが大小に変化するため、均一ピッ
チの駆動輪11の歯先の一つが突起間谷部5に入って
も、後続の歯先は突起間谷部5に入ることはなく、脱輪
が阻止されることになる。
【0021】図6に示す第2実施例において、弾性クロ
ーラ14Bは、左右にあって周方向に隣接する長いガイ
ド突起Lの端部同志を、周方向に寸法Rだけオーバーラ
ップさせている。前記弾性クローラ14Bは、第1実施
例の弾性クローラ14Aのように、長いガイド突起Lの
端部同志が周方向略同一位置にある場合又は周方向に離
れている場合に比して、突起間谷部5への転動輪13の
落ち込みが少なく、脱輪が減少し、突起間谷部5の偏位
量も大きくできるので、振動も減少する。
ーラ14Bは、左右にあって周方向に隣接する長いガイ
ド突起Lの端部同志を、周方向に寸法Rだけオーバーラ
ップさせている。前記弾性クローラ14Bは、第1実施
例の弾性クローラ14Aのように、長いガイド突起Lの
端部同志が周方向略同一位置にある場合又は周方向に離
れている場合に比して、突起間谷部5への転動輪13の
落ち込みが少なく、脱輪が減少し、突起間谷部5の偏位
量も大きくできるので、振動も減少する。
【0022】図7に示す第3実施例において、弾性クロ
ーラ14Cは、クローラ本体1に短いガイド突起Sを一
体成形し、各芯金2に長いガイド突起Lを一体成形して
おり、第1実施例より耐久性を高くしている。尚、左右
ガイド突起3、4は同一高さに設定されており、荷重を
芯金2の長いガイド突起Lで実質的に受けるようになっ
ている。
ーラ14Cは、クローラ本体1に短いガイド突起Sを一
体成形し、各芯金2に長いガイド突起Lを一体成形して
おり、第1実施例より耐久性を高くしている。尚、左右
ガイド突起3、4は同一高さに設定されており、荷重を
芯金2の長いガイド突起Lで実質的に受けるようになっ
ている。
【0023】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、種々変形することができる。例えば、弾性ク
ローラ14は履き換え用でない専用物でも良く、左右ガ
イド突起3、4はそれぞれの中心を互いに又は芯金2の
中心に対してクローラ周方向にずらしても良い。
ではなく、種々変形することができる。例えば、弾性ク
ローラ14は履き換え用でない専用物でも良く、左右ガ
イド突起3、4はそれぞれの中心を互いに又は芯金2の
中心に対してクローラ周方向にずらしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、振動軽減
し、乗り心地が良好で、走行音も低減でき、弾性クロー
ラ14の単一方向への捩じれを防止し、脱輪を阻止する
ことができ、且つ左右突起間谷部5のピッチが大小に変
化することも加わって、駆動輪11の歯先の突起間谷部
5への嵌まり込みを阻止できる。
し、乗り心地が良好で、走行音も低減でき、弾性クロー
ラ14の単一方向への捩じれを防止し、脱輪を阻止する
ことができ、且つ左右突起間谷部5のピッチが大小に変
化することも加わって、駆動輪11の歯先の突起間谷部
5への嵌まり込みを阻止できる。
【0025】また、左右一方の長いガイド突起Lの端部
と他方の長いガイド突起Lの端部とを周方向にオーバラ
ップさせているので、振動が減少できると共に、駆動輪
11の歯先の突起間谷部5への嵌まり込みをより確実に
阻止できる。更に、左右ガイド突起3、4の内、クロー
ラ本体1と一体成形したガイド突起の高さを無負荷時に
おいて、芯金2と一体成形したガイド突起より高さHだ
け高くしているので、荷重を弾性的に支持することがで
き、振動及び走行音を減少できる。
と他方の長いガイド突起Lの端部とを周方向にオーバラ
ップさせているので、振動が減少できると共に、駆動輪
11の歯先の突起間谷部5への嵌まり込みをより確実に
阻止できる。更に、左右ガイド突起3、4の内、クロー
ラ本体1と一体成形したガイド突起の高さを無負荷時に
おいて、芯金2と一体成形したガイド突起より高さHだ
け高くしているので、荷重を弾性的に支持することがで
き、振動及び走行音を減少できる。
【図1】本発明の第1実施例を示す内周面から見た平面
図である。
図である。
【図2】図1のXーX線断面図である。
【図3】一部断面側面図である。
【図4】弾性クローラの外周面から見た平面図である。
【図5】芯金の斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す内周面から見た平面
図である。
図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す弾性クローラの斜視
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明を適用するクローラ装置の側面図であ
る。
る。
【図9】従来技術を示す平面図である。
1 クローラ本体 2 芯金 3 ガイド突起 4 ガイド突起 5 突起間谷部 6 屈曲ライン 7 転動面 10 クローラ装置 13 転動輪 14 弾性クローラ L 長いガイド突起 S 短いガイド突起
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/253
Claims (5)
- 【請求項1】 弾性材料で形成されたクローラ本体
(1)の中央部に左右突起(3)(4)よりなる転動部
を有し、左右突起(3)(4)のうち一方がクローラ本
体(1)と一体の弾性材料製の突起(3)又は(4)で
あり他方がクローラ本体(1)に埋設した芯金(2)と
一体の突起(3)又は(4)であることを特徴とする弾
性クローラ。 - 【請求項2】 左右ガイド突起(3)(4)の周方向長
さを異ならせると共に、周方向に隣接するガイド突起
(3)(4)を長短交互に配置していることを特徴とす
る請求項1記載の弾性クローラ。 - 【請求項3】 左右突起間谷部(5)を通る屈曲ライン
(6)を周方向と直交する方向に対して傾斜させること
により、周方向に隣接する屈曲ライン(6)を逆向きに
傾斜させていることを特徴とする請求項1又は2に記載
の弾性クローラ。 - 【請求項4】 左右一方の長いガイド突起(L)の端部
と他方の長いガイド突起(L)の端部とを周方向にオー
バラップさせていることを特徴とする請求項2又は3に
記載の弾性クローラ。 - 【請求項5】 左右ガイド突起(3)(4)の内、クロ
ーラ本体(1)と一体成形したガイド突起の高さを無負
荷時において、芯金(2)と一体成形したガイド突起よ
り高さ(H)だけ高くしていることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の弾性クローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15185691A JP2889396B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 弾性クローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15185691A JP2889396B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 弾性クローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05683A JPH05683A (ja) | 1993-01-08 |
JP2889396B2 true JP2889396B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=15527756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15185691A Expired - Lifetime JP2889396B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 弾性クローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2889396B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP15185691A patent/JP2889396B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05683A (ja) | 1993-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2889396B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2609801B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2889397B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2002337766A (ja) | ゴムクローラおよびゴムクローラ走行装置 | |
JPH0466752B2 (ja) | ||
JP3283630B2 (ja) | クローラベルト | |
JP2000177658A (ja) | 弾性クローラ | |
JP2768511B2 (ja) | クローラ走行装置 | |
JP2829443B2 (ja) | 脱輪防止ゴムクローラ | |
JP3805402B2 (ja) | 内周駆動型ゴムクロ−ラ | |
JP3094882B2 (ja) | 脱輪防止ゴムクロ−ラ | |
JP2528017B2 (ja) | 装軌車両のゴム履帯 | |
JP3536012B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2871192B2 (ja) | クローラ用芯金及び弾性クローラ | |
JP3035000B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP4152146B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2898008B2 (ja) | 弾性無限軌道帯 | |
JP2006088761A (ja) | 弾性クローラ | |
JPS6312063Y2 (ja) | ||
JPH0612278U (ja) | 弾性クローラ | |
JP2002264854A (ja) | 弾性クローラ | |
JP3049290B2 (ja) | クロ−ラ用芯金 | |
JPH115573A (ja) | ゴムクロ−ラ用芯金及びそれを用いたゴムクロ−ラ | |
JP2897838B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JPH03235768A (ja) | ゴム履帯の芯金 |