JP2654926B2 - ゴムクローラ - Google Patents
ゴムクローラInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は比較的大型の移動式土木
作業機械に対し、鉄クローラと兼用して使用可能とした
ゴムクローラに関する。
作業機械に対し、鉄クローラと兼用して使用可能とした
ゴムクローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木作業機械の足廻りとしては第
1図(側面図)に示す如き鉄クローラa及び第2図(側
面図)に示す如きゴムクローラbがあり、土木作業機械
の足廻りとしては、専ら鉄クローラが使用されている
が、近年比較的小型の土木作業機械の分野ではゴムクロ
ーラが使用されるものとなっている。
1図(側面図)に示す如き鉄クローラa及び第2図(側
面図)に示す如きゴムクローラbがあり、土木作業機械
の足廻りとしては、専ら鉄クローラが使用されている
が、近年比較的小型の土木作業機械の分野ではゴムクロ
ーラが使用されるものとなっている。
【0003】第1図で見られる通り従来の鉄クローラa
では、クローラピッチの1に対しスプロケット爪が2の
対応となす係合比としてあり、またスプロケット爪8a
は全周で奇数枚としてあるため、スプロケット8が2回
転する間に各爪8a,8a…間の窪み8bに対してリン
クピンiが1回づつ係合する関係となっているのであ
り、このことは爪8aの摩耗を低減してスプロケット8
の耐久性を良好にするものである。
では、クローラピッチの1に対しスプロケット爪が2の
対応となす係合比としてあり、またスプロケット爪8a
は全周で奇数枚としてあるため、スプロケット8が2回
転する間に各爪8a,8a…間の窪み8bに対してリン
クピンiが1回づつ係合する関係となっているのであ
り、このことは爪8aの摩耗を低減してスプロケット8
の耐久性を良好にするものである。
【0004】一方、上記小型の土木作業機械のゴムクロ
ーラbは鉄クローラ用の足廻りに装着できるものとして
開発されたものであって、第2図に見られる通り鉄クロ
ーラ用のスプロケット8を兼用すると共にゴムクローラ
bのピッチ1に対してスプロケット爪8aが2の対応と
なる係合比としてある。なお、ゴムクローラの外周側に
は埋入芯金kに対応してラグrが配設されるのであり、
このラグ配置は芯金kの翼部の外周側のゴム厚を厚くし
て、石や障害物による切傷やえぐれ等の発生を防止する
と共に、スプロケットやアイドラーへの巻回部分に於け
る芯金翼部の端縁部分の応力集中を低減させるものであ
る。
ーラbは鉄クローラ用の足廻りに装着できるものとして
開発されたものであって、第2図に見られる通り鉄クロ
ーラ用のスプロケット8を兼用すると共にゴムクローラ
bのピッチ1に対してスプロケット爪8aが2の対応と
なる係合比としてある。なお、ゴムクローラの外周側に
は埋入芯金kに対応してラグrが配設されるのであり、
このラグ配置は芯金kの翼部の外周側のゴム厚を厚くし
て、石や障害物による切傷やえぐれ等の発生を防止する
と共に、スプロケットやアイドラーへの巻回部分に於け
る芯金翼部の端縁部分の応力集中を低減させるものであ
る。
【0005】上記の如く足廻り装置として鉄クローラ及
びゴムクローラの何れでも装着可能となすのが便利なの
であるが、機体重量が8〜10ton以上の大型の土木
作業機械に於いては、一般に小型土木作業機械用ゴムク
ローラに於ける通常の設計では充分な耐久性を有する鉄
クローラと兼用して使用可能としたゴムクローラを製作
することができないため、特殊な場合の使用即ち雪道で
の使用或は殆ど移動走行のない作業場を除いては大型土
木作業機械に関するゴムクローラは未だ提案されるもの
となっていない。
びゴムクローラの何れでも装着可能となすのが便利なの
であるが、機体重量が8〜10ton以上の大型の土木
作業機械に於いては、一般に小型土木作業機械用ゴムク
ローラに於ける通常の設計では充分な耐久性を有する鉄
クローラと兼用して使用可能としたゴムクローラを製作
することができないため、特殊な場合の使用即ち雪道で
の使用或は殆ど移動走行のない作業場を除いては大型土
木作業機械に関するゴムクローラは未だ提案されるもの
となっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、小型土木作業機
械のゴムクローラはゴムクローラ本体の芯金非埋入部の
剛性が極めて低いため、鉄クローラと比較すると剛性が
劣ることにより、この部分で横ずれ(クローラ横巾方向
のずれ)や捩れが生じてクローラが外れ易いという欠点
があり、このためゴムクローラ本体に埋入する芯金翼部
巾を大として芯金埋入部の非埋入部に対する比率を大と
し、即ち、剛性が低い芯金非埋入部を狭くしてゴムクロ
ーラ全体の剛性を増大させるなどの考慮がなされてい
る。
械のゴムクローラはゴムクローラ本体の芯金非埋入部の
剛性が極めて低いため、鉄クローラと比較すると剛性が
劣ることにより、この部分で横ずれ(クローラ横巾方向
のずれ)や捩れが生じてクローラが外れ易いという欠点
があり、このためゴムクローラ本体に埋入する芯金翼部
巾を大として芯金埋入部の非埋入部に対する比率を大と
し、即ち、剛性が低い芯金非埋入部を狭くしてゴムクロ
ーラ全体の剛性を増大させるなどの考慮がなされてい
る。
【0007】しかしながら、大型土木作業機械では小型
土木作業機械に比し機体重量が増大する他、スプロケッ
ト爪の間隔が大きく、従ってクローラピッチが大きくな
って、機体重量に比したゴムクローラの相対的剛性が下
がり、脱輪や走行振動の増大の原因となるのであり、一
方ゴムクローラ本体厚さは大巾に増大するのであり、こ
のようなゴムクローラに対して上記の如く芯金翼部巾を
充分大として大きな剛性を得ようとすると、スプロケッ
ト又はアイドラーの巻回部に於いて、芯金の非埋入部に
応力が集中することとなり、この部分のゴムの疲労が進
行して耐久性を損じるものとなる。
土木作業機械に比し機体重量が増大する他、スプロケッ
ト爪の間隔が大きく、従ってクローラピッチが大きくな
って、機体重量に比したゴムクローラの相対的剛性が下
がり、脱輪や走行振動の増大の原因となるのであり、一
方ゴムクローラ本体厚さは大巾に増大するのであり、こ
のようなゴムクローラに対して上記の如く芯金翼部巾を
充分大として大きな剛性を得ようとすると、スプロケッ
ト又はアイドラーの巻回部に於いて、芯金の非埋入部に
応力が集中することとなり、この部分のゴムの疲労が進
行して耐久性を損じるものとなる。
【0008】ところで、スプロケット爪の間隔を狭めれ
ば問題としないで良いが、同じ足廻り装置で鉄クローラ
の両方を兼用するためにスプロケットを取替えること
は、取替作業に可成りの人力を必要とすることから実施
不能の問題である。
ば問題としないで良いが、同じ足廻り装置で鉄クローラ
の両方を兼用するためにスプロケットを取替えること
は、取替作業に可成りの人力を必要とすることから実施
不能の問題である。
【0009】このような状況のもとに発明者はクローラ
ピッチとスプロケット爪との係合比を1対1の対応と
し、鉄クローラのピッチの略1/2とするゴムクローラ
を開発したのである。但しこの場合、従来技術の如く接
地ラグを埋入芯金に対応して各ピッチ毎に設けたもので
は、ラグが小形となって建設機械用のゴムクローラとし
ては各個のラグが早期に摩耗したり、牽引力によりラグ
が損傷する等の耐久性に劣るという問題がある。この問
題に関して発明者は耐久試験を実施した結果、ゴムクロ
ーラの接地ラグの形状に関し、ラグの接地面積Pと機体
重量Mとの比P/Mを、Pが大なるほどP/Mを大とす
る必要を要求される関係があること、このため機体重量
の大なる用途では、ゴムクローラの接地側の全面積に対
するラグ面積の比率が大なるものとなり、ラグの形状、
配置などについて充分な配慮が必要となることを確認し
たものであって、このような知見に基づき上記問題点を
解決したものである。
ピッチとスプロケット爪との係合比を1対1の対応と
し、鉄クローラのピッチの略1/2とするゴムクローラ
を開発したのである。但しこの場合、従来技術の如く接
地ラグを埋入芯金に対応して各ピッチ毎に設けたもので
は、ラグが小形となって建設機械用のゴムクローラとし
ては各個のラグが早期に摩耗したり、牽引力によりラグ
が損傷する等の耐久性に劣るという問題がある。この問
題に関して発明者は耐久試験を実施した結果、ゴムクロ
ーラの接地ラグの形状に関し、ラグの接地面積Pと機体
重量Mとの比P/Mを、Pが大なるほどP/Mを大とす
る必要を要求される関係があること、このため機体重量
の大なる用途では、ゴムクローラの接地側の全面積に対
するラグ面積の比率が大なるものとなり、ラグの形状、
配置などについて充分な配慮が必要となることを確認し
たものであって、このような知見に基づき上記問題点を
解決したものである。
【0010】
【課題を解決する手段】本発明の特徴は、移動式土木作
業機械に対し鉄クローラと兼用して使用可能のゴムクロ
ーラであって、クローラ本体巾方向中央へ一定間隔にス
プロケット爪との係合孔を設け、前後の係合孔間に芯金
を埋設し、芯金翼部の接地側にスチールコードの多数を
周方向に振り分け状に埋設したゴムクローラに於いて、
鉄クローラ用のスプロケット爪に対し1対1の係合比と
なるピッチで芯金を埋設し、且つクローラ本体の接地側
に肉盛状のラグを隣接する2個の芯金翼部の投影面をほ
ぼ覆うに足る形状で、クローラ本体の巾方向中央より左
右に振り分けて設置したことにある。また、上記左右の
ラグを周方向前後に1ピッチづつずらせた位置に設けて
も良い。更に上記ラグの芯金翼部間に相当する部分に凹
溝を形成しても良い。
業機械に対し鉄クローラと兼用して使用可能のゴムクロ
ーラであって、クローラ本体巾方向中央へ一定間隔にス
プロケット爪との係合孔を設け、前後の係合孔間に芯金
を埋設し、芯金翼部の接地側にスチールコードの多数を
周方向に振り分け状に埋設したゴムクローラに於いて、
鉄クローラ用のスプロケット爪に対し1対1の係合比と
なるピッチで芯金を埋設し、且つクローラ本体の接地側
に肉盛状のラグを隣接する2個の芯金翼部の投影面をほ
ぼ覆うに足る形状で、クローラ本体の巾方向中央より左
右に振り分けて設置したことにある。また、上記左右の
ラグを周方向前後に1ピッチづつずらせた位置に設けて
も良い。更に上記ラグの芯金翼部間に相当する部分に凹
溝を形成しても良い。
【0011】
【作用】本発明になるゴムクローラは、スプロケット爪
に対し1対1の係合比となるピッチで芯金を埋設して芯
金間隔を狭いものとなしたため、クローラ本体の横剛性
を高めることとなり、脱輪防止に効果がある。また芯金
翼部巾が従来の略1/2と狭いためにスプロケット等へ
の巻回時のゴムの曲げ歪みが略1/2となり、屈曲亀裂
の発生の虞れが軽減して、巻回性が良好となった。また
接地ラグは隣接する2個の芯金翼部の投影面をほぼ覆う
面積としたため、1個の芯金翼部を覆う小形のラグと比
べ、ラグ断面積が略2倍となり、牽引力を受けた際に発
生するラグのせん断歪は1/2以下となり、そのため耐
久性が良好となる。また剛性が大なるものとなるため、
クローラ外れの少ないものとなる。
に対し1対1の係合比となるピッチで芯金を埋設して芯
金間隔を狭いものとなしたため、クローラ本体の横剛性
を高めることとなり、脱輪防止に効果がある。また芯金
翼部巾が従来の略1/2と狭いためにスプロケット等へ
の巻回時のゴムの曲げ歪みが略1/2となり、屈曲亀裂
の発生の虞れが軽減して、巻回性が良好となった。また
接地ラグは隣接する2個の芯金翼部の投影面をほぼ覆う
面積としたため、1個の芯金翼部を覆う小形のラグと比
べ、ラグ断面積が略2倍となり、牽引力を受けた際に発
生するラグのせん断歪は1/2以下となり、そのため耐
久性が良好となる。また剛性が大なるものとなるため、
クローラ外れの少ないものとなる。
【0012】更に左右のラグが1ピッチづつ前後にずら
せてあるものは、前後のラグ間にクローラ本体厚さを小
となす部分がクローラ巾の片側のみとなり、全巾に亙る
ことがないためにクローラ本体の剛性を高めるものとな
り、且つ転輪が常時左右どちらかのラグ上に乗っている
ため、芯金間(ラグ間)での転輪の落ち込みや振動防止
の上でも非常に優れるのである。
せてあるものは、前後のラグ間にクローラ本体厚さを小
となす部分がクローラ巾の片側のみとなり、全巾に亙る
ことがないためにクローラ本体の剛性を高めるものとな
り、且つ転輪が常時左右どちらかのラグ上に乗っている
ため、芯金間(ラグ間)での転輪の落ち込みや振動防止
の上でも非常に優れるのである。
【0013】またラグの芯金翼部間に相当する部分に凹
溝を形成したものは、スプロケットやアイドラーへの巻
回部での曲げ剛性が低減して機体へかかる荷重が低減す
るためエネルギー効率が良好となるほか、牽引力も増加
した。
溝を形成したものは、スプロケットやアイドラーへの巻
回部での曲げ剛性が低減して機体へかかる荷重が低減す
るためエネルギー効率が良好となるほか、牽引力も増加
した。
【0014】
【実施例】第3図は本発明に係るゴムクローラの一例を
示すものであって、Aは接地面側平面図、同BはX−X
線断面図、第4図はその使用状態である。1はゴムクロ
ーラ本体、2は該ゴムクローラ本体1の巾方向中央にス
プロケット爪と対応する係合比が1対1となるような間
隔で穿設してなる係合孔である。しかして、隣合う係合
孔2,2間には芯金3をその翼部4が互いに平行するよ
うに埋設配置し、且つ接地面側には肉盛状のラグ5が設
けてあり、しかもラグ5は周方向に隣接する2つの芯金
翼部4,4の投影面をほぼ覆う形状となし、且つ左右の
ラグ5,5は1ピッチづつ前後にずらせた配置となさし
める。
示すものであって、Aは接地面側平面図、同BはX−X
線断面図、第4図はその使用状態である。1はゴムクロ
ーラ本体、2は該ゴムクローラ本体1の巾方向中央にス
プロケット爪と対応する係合比が1対1となるような間
隔で穿設してなる係合孔である。しかして、隣合う係合
孔2,2間には芯金3をその翼部4が互いに平行するよ
うに埋設配置し、且つ接地面側には肉盛状のラグ5が設
けてあり、しかもラグ5は周方向に隣接する2つの芯金
翼部4,4の投影面をほぼ覆う形状となし、且つ左右の
ラグ5,5は1ピッチづつ前後にずらせた配置となさし
める。
【0015】第5図は上記形成のラグ5に於ける凡そ芯
金翼部4,4間に相当する部分を凹溝6に形成したもの
であり、ラグ5は隣接する2個の芯金翼部4、4を覆う
ラグ部5aと、凹溝6により前後に分断されたラグ部5
b,5bとに形成される。従来例の如く1個の芯金翼部
4に対応した小形のラグでは、ラグのクローラ本体への
付け根部に牽引力による最も高い歪が集中して早期にラ
グが損傷するが、本実施例では大きなラグ部5aが形成
されているため従来例に比べ、凹溝6前後のラグ部5
b,5bの付け根5cにかかる歪はラグ5aの厚いゴム
層により分散されて相対的に小さくなり、ラグ5の耐久
性が良好なものとなる。凹溝6の深さは剛性が高すぎる
場合に適宜加減して調整するものとなすが、歪によるラ
グ5の耐久性を損なわない程度の全ラグ高さの略2/3
以下に形成することが望ましい。
金翼部4,4間に相当する部分を凹溝6に形成したもの
であり、ラグ5は隣接する2個の芯金翼部4、4を覆う
ラグ部5aと、凹溝6により前後に分断されたラグ部5
b,5bとに形成される。従来例の如く1個の芯金翼部
4に対応した小形のラグでは、ラグのクローラ本体への
付け根部に牽引力による最も高い歪が集中して早期にラ
グが損傷するが、本実施例では大きなラグ部5aが形成
されているため従来例に比べ、凹溝6前後のラグ部5
b,5bの付け根5cにかかる歪はラグ5aの厚いゴム
層により分散されて相対的に小さくなり、ラグ5の耐久
性が良好なものとなる。凹溝6の深さは剛性が高すぎる
場合に適宜加減して調整するものとなすが、歪によるラ
グ5の耐久性を損なわない程度の全ラグ高さの略2/3
以下に形成することが望ましい。
【0016】第6図は更に他の実施例を示すものであ
り、上記左右のラグ5,5の投影面を共通して覆うもの
となる芯金3の中央部3aの投影面に中ラグ7を設け
て、左右のラグ5,5の一部が順次連結されるようにな
したもので牽引力を高める上で著効を奏するものであ
る。
り、上記左右のラグ5,5の投影面を共通して覆うもの
となる芯金3の中央部3aの投影面に中ラグ7を設け
て、左右のラグ5,5の一部が順次連結されるようにな
したもので牽引力を高める上で著効を奏するものであ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成せしめるもので
あって、鉄クローラと兼用して使用可能とした大型の土
木作業機械用のゴムクローラにおいて、スプロケット爪
に対し1対1の係合比となるピッチで芯金を埋設してい
ることから、クローラ周方向の芯金埋入寸法Fと非埋入
部寸法N(第3図B参照)との比、F/Nに関しFを比
較的大となすことによりF/Nを大としても、第4図に
示す如くスプロケットホイール8及びアイドラー9への
巻回が円滑となり、芯金の非埋入部に対する応力集中を
避けることができる。このため剛性が大でクローラ外れ
が少なく且つ耐屈曲性の良好なゴムクローラとなすこと
ができる。
あって、鉄クローラと兼用して使用可能とした大型の土
木作業機械用のゴムクローラにおいて、スプロケット爪
に対し1対1の係合比となるピッチで芯金を埋設してい
ることから、クローラ周方向の芯金埋入寸法Fと非埋入
部寸法N(第3図B参照)との比、F/Nに関しFを比
較的大となすことによりF/Nを大としても、第4図に
示す如くスプロケットホイール8及びアイドラー9への
巻回が円滑となり、芯金の非埋入部に対する応力集中を
避けることができる。このため剛性が大でクローラ外れ
が少なく且つ耐屈曲性の良好なゴムクローラとなすこと
ができる。
【0018】また、ラグ5が2個の芯金翼部4,4の投
影面を覆う大きさを有し、且つ左右のラグを1ピッチづ
つ前後にずらせてあることから、クローラ本体の剛性が
倍加されるものとなり、またラグの耐久性を大ならしめ
てクローラ自身の耐久性を飛躍的に向上させることので
きるものである。
影面を覆う大きさを有し、且つ左右のラグを1ピッチづ
つ前後にずらせてあることから、クローラ本体の剛性が
倍加されるものとなり、またラグの耐久性を大ならしめ
てクローラ自身の耐久性を飛躍的に向上させることので
きるものである。
【0019】現在では土木作業機械の高速化に伴い振動
低減に著効を示す本発明の2個の芯金翼部の投影面をほ
ぼ覆う大きさのラグが小型土木作業機械にも装着されて
いる。
低減に著効を示す本発明の2個の芯金翼部の投影面をほ
ぼ覆う大きさのラグが小型土木作業機械にも装着されて
いる。
【図1】従来品(鉄クローラ)を示す側面図である。
【図2】従来品(ゴムクローラ)を示す側面図である。
【図3】本発明のゴムクローラを示すものでAは接地面
側平面図、同Bは同X−X線断面図である。
側平面図、同Bは同X−X線断面図である。
【図4】本発明のゴムクローラの使用状態該図である。
【図5】他の例の接地面側平面図である。
【図6】更に他の例の接地面側平面図である。
1 ゴムクローラ本体 2 係合孔 3 芯金 4 翼部 5 ラグ 6 凹溝 7 中ラグ 8 スプロケットホイール
Claims (2)
- 【請求項1】 移動式土木作業機械に対し鉄クローラと
兼用して使用可能のゴムクローラであって、クローラ本
体の幅方向中央へ一定間隔にスプロケット爪との係合孔
を設け、前後の係合孔間に芯金を埋設し、芯金翼部の接
地側にスチールコードの多数を周方向に振り分け状に埋
設したゴムクローラに於て、鉄クローラ用のスプロケッ
ト爪に対し1対1の係合比となるピッチで芯金を埋設
し、クローラ本体の接地側に肉盛状のラグを隣接する2
個の芯金翼部の投影面をほぼ覆うに足る形状で、クロー
ラ本体の幅方向中央より左右に振り分けて設置してある
ことを特徴としたゴムクローラ。 - 【請求項2】 上記ラグの芯金翼部間に相当する部分に
凹溝を形成したことを特徴とする請求項1記載のゴムク
ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31005094A JP2654926B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ゴムクローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31005094A JP2654926B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ゴムクローラ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3238588A Division JPH01208284A (ja) | 1988-02-14 | 1988-02-14 | ゴムクローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172357A JPH07172357A (ja) | 1995-07-11 |
JP2654926B2 true JP2654926B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=18000568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31005094A Expired - Fee Related JP2654926B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ゴムクローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2654926B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6422666B2 (en) | 2000-06-23 | 2002-07-23 | Taeryuk Rubber Belt Co., Ltd. | Elastic crawler |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4549138B2 (ja) * | 2004-09-03 | 2010-09-22 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性クローラ |
KR101670680B1 (ko) * | 2016-05-03 | 2016-10-31 | 티알벨트랙 주식회사 | 마모한계 시점을 표시하는 크로라 |
US11254377B2 (en) * | 2019-07-10 | 2022-02-22 | Caterpillar Inc. | Winged sprocket segments with notches |
JP7484582B2 (ja) * | 2020-08-28 | 2024-05-16 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性クローラ |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP31005094A patent/JP2654926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6422666B2 (en) | 2000-06-23 | 2002-07-23 | Taeryuk Rubber Belt Co., Ltd. | Elastic crawler |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07172357A (ja) | 1995-07-11 |
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