JP2502513Y2 - 弾性無限軌道帯 - Google Patents

弾性無限軌道帯

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JP2502513Y2
JP2502513Y2 JP1989143679U JP14367989U JP2502513Y2 JP 2502513 Y2 JP2502513 Y2 JP 2502513Y2 JP 1989143679 U JP1989143679 U JP 1989143679U JP 14367989 U JP14367989 U JP 14367989U JP 2502513 Y2 JP2502513 Y2 JP 2502513Y2
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guide protrusion
recess
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guide
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▲吉▼郎 上野
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オーツタイヤ株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ガイド突起が帯状本体と同一材料で形成さ
れ、移動用農機、除雪機等に用いられる弾性無限軌道帯
に関する。
(従来の技術) 無限軌道帯には、ガイド突起を帯状本体と同一材料で
一体成形するものと、帯状本体に埋設された芯金で形成
するものとがあり、本考案は前者に属する。
ガイド突起を帯状本体と同一のゴム等で形成した従来
技術として、特公昭49−29654号公報に開示されたもの
がある。
この従来技術は、帯状本体の内周面にガイド突起を、
外周面にラグを、夫々帯状本体と同一弾性材料で一体成
形されている。
(考案が解決しようとする課題) 前記ガイド突起は脱輪防止及び駆動輪係合等の機能を
有するものであるが、それらの機能を向上させるには、
可及的に大きくしなければならず、このガイド突起が高
く且つボリュームが大であると、加硫時間が長くなり、
生産効率が悪くなる。加硫時間を短縮するため、ガイド
突起の高さを低くすると、ガイド機能(脱輪防止)がそ
こなわれるし、一方、帯状本体のボリュームを小さくし
たり、ラグ高さを低くすること等によっても加硫時間を
短縮できるが帯状本体のボリュームを抑えると剛直性に
与える影響が大となるし、ラグ高さを低くするとラグ機
能が低下することになる。また、ガイド突起は帯状本体
と同一材料であると、ボリュームを多くしてもその剛性
には限界があり、機能の更なる向上は期待し難い。
本考案は、ガイド突起にその頂部から基部側へ凹部を
形成することにより、また、その凹部内に硬質充填材を
挿入することにより、前記従来技術の問題点を解決でき
るようにした弾性無限軌道帯を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本考案における課題解決のための第1の具体的構成
は、帯状本体6の内周面7にガイト突起8を、外周面9
にラグ10を、夫々帯状本体6と同一弾性材料で一体成形
した弾性無限軌道帯において、前記ガイド突起8にはそ
の頂部8bから基部8a側へ断面が閉ループの空所でかつ有
底形状の凹部13が形成されていることであり、第2の具
体的構成は、第1の具体的構成に加えて、ガイド突起8
の凹部13内には、ガイド突起8の材料よりも硬質の充填
材15が挿入されていることである。
(作用) 無限軌道帯5は帯状本体6とガイド突起8とラグ10と
が同一弾性材料で一体成形される際、ガイド突起8は外
側から中心側へ熱伝導があると共に、中心側の凹部13か
らも熱伝導があり、ガイド突起8が大きくとも短時間で
加硫される。
前記凹部13を帯本体に形成したり、ラグ10に形成した
りしても加硫時間の短縮を図り得るが、帯本体に形成す
ると剛直性の点で問題があり、ラグ10に形成すると泥土
の侵入固着による成長で牽引力が劣るし、石等の侵入に
てクラックが発生する。
その点、ガイド突起8は帯本体6の内周側の突起であ
ることから、石等のかみ込みは少ないし、断面が閉ルー
プでかつ有底形状の凹部13とするとにより、左右前後か
らの横外力によっても充分に耐え得るのである。
加硫成形された無限軌道帯5のガイド突起8の凹部13
に、ガイド突起8の材料より硬質の充填材15を挿入する
と、この充填材15によってガイド突起8の剛性は増大
し、脱輪の防止及び駆動輪との係合を確実に行なう。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第8図において、1は無限軌道装置であり、駆動輪2
と従動輪3と転動輪4とに無限軌道帯5が巻掛けられて
おり、この無限軌道帯5は帯状本体6の内周面7側に周
方向一定間隔にガイド突起8が、外周面9側に周方向一
定間隔にラグ10が夫々突設され、ガイド突起8は駆動輪
2の駆動ピン2aと係合すると共に、各車輪2,3,4の脱輪
を防止しており、ラグ10は接地して牽引力を発生する。
第1〜3図に示す第1実施例において、無限軌道帯5A
の帯状本体6はその内部にスチールコード、強力繊維等
で形成された周方向抗張材12が埋入されており、巾方向
の補強材である芯金は埋入されていなく、内外周のガイ
ド突起8及びラグ10と共に、ゴム、合成樹脂等の弾性材
料で一体成形されている。
ガイド突起8は帯状本体6の幅方向中央1箇所に設け
られていて、基部8aから頂部8b側へ先細り形状であり、
頂部8bの中央から基部8a側へ凹部13が形成されている。
この凹部13は頂部8bの平面形状と相似形であり、頂部8b
側以外は周囲が囲まれた断面が閉ループで有底形状であ
り、底面から抗張材12までの距離1は、ガイド突起8
の周面までの距離l2より短いことが好ましい。
前記第1実施例の無限軌道帯5は、各車輪2,3,4がガ
イド突起8の幅方向両側で帯状本体6の内周面7と接触
するマタギ輪形式である。これに対し、第4図に示す第
2実施例の無限軌道帯5Bは、帯状本体6の内周面7の幅
方向中央に軌道面14があるシングル輪形式であり、従っ
て、ガイド突起8は軌道面14を挟んで幅方向に1対形成
されており、各ガイド突起8に凹部13が形成されてい
る。
前記第1、2実施例の無限軌道帯5A,5Bは、凹部13が
空洞のままでも充分に使用できるものであるが、第3図
に示す如く、凹部13にウレタン、合成樹脂、カットファ
イバー入り弾性体及び金属等の、ガイド突起8よりも硬
質の充填材15を挿入して、ガイド突起8に固着すること
により、ガイド突起8の剛性を向上し、強度を高めてい
る。
前記ガイド突起8の凹部13は1個の四角孔の他に、第
5図に示す平面視楕円形又は長円形、第6、7図に示す
平面視円形等でも良く、また第6、7図に示すように1
又は2以上でも良く、種々の形状が採用できる。そして
その凹部8の形状に適合した充填材15が挿入埋設され
る。
尚、加硫成形金型は従来のものに、凹部13を成形する
部材を取付けるだけで良く、ガイド突起8及びラグ10の
形状は、従来のものをそのまま使用できる。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、ガイド突起8にはその
頂部8bから基部8a側へ凹部13が形成されているので、ガ
イド突起8は大きく形成しても熱伝導が良好に行なわ
れ、短時間で加硫することができ、無限軌道帯の生産効
率を向上し、また、凹部13は断面が閉ループで有底形状
であることから、前後左右の外力に対しても充分に耐え
ることができる。
また、前記ガイド突起8の凹部13には、ガイド突起8
の材料よりも硬質の充填材15が挿入されているので、従
来の凹部13のないガイド突起8に比して剛性を高めるこ
とができ、脱輪防止及び駆動輪係合等の機能を向上する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の第1実施例を示しており、第1図
は断面図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は凹部に
充填材を挿入した状態を示す断面図、第4図は第2実施
例を示す断面図、第5〜7図は凹部の平面形状の3変形
例を示す夫々平面図、第8図は本考案の無限軌道帯を使
用する装置の側面図である。 2……駆動輪、2a……駆動ピン、3……従動輪、4……
転動輪、5……無限軌道帯、6……帯状本体、7……内
周面、8……ガイド突起、8a……基部、8b……頂部、9
……外周面、10……ラグ、12……抗張材、13……凹部、
15……充填材。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状本体(6)の内周面(7)にガイド突
    起(8)を、外周面(9)にラグ(10)を、夫々帯状本
    体(6)と同一弾性材料で一体成形した弾性無限軌道帯
    において、 前記ガイド突起(8)にはその頂部(8b)から基部(8
    a)側へ断面が閉ループの空所でかつ有底形状の凹部(1
    3)が形成されていることを特徴とする弾性無限軌道
    帯。
  2. 【請求項2】前記ガイド突起(8)の凹部(13)内に
    は、ガイド突起(8)の材料よりも硬質の充填材(15)
    が挿入されていることを特徴とする請求項(1)記載の
    弾性無限軌道帯。
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