JP2014156181A - ゴムクローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴム突起に生じる不具合を抑制しつつ、加硫時間の短縮が可能な摩擦駆動型のゴムクローラを提供すること。
【解決手段】複数の車輪に巻きかけられる無端状のゴムベルト12(ゴム体の一例)と、ゴムベルト12にクローラ周方向に間隔をあけて複数形成されゴムベルト12の内周側に突出し車輪のクローラ幅方向への移動を当接により制限するゴム突起14と、ゴム突起14に埋設されて該ゴム突起14のクローラ幅方向の剛性を高めると共に一部がゴム突起14から露出した金属部材32と、をゴムクローラ10が有すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゴムクローラに関するものである。
ゴムクローラの中には、機体側の駆動輪の外周面とゴムクローラの内周面とを接触させ、両者間に働く摩擦力によって駆動輪からの駆動力をゴムクローラに伝達する摩擦駆動型のゴムクローラがある。このタイプのゴムクローラは、内周面に、駆動輪、遊動輪、及び転輪などの車輪をガイドするためのゴム突起が一定間隔で設けられている。
このゴム突起は、車輪との接触による摩耗の抑制及び車輪の脱輪防止の観点から、クローラ周方向の突起長さ、クローラ幅方向の突起幅、クローラの内周面からの突出高さがそれぞれ増大する傾向にある。
ゴム突起のサイズが増大していくと、ゴムクローラを加硫する際の加硫の最遅点(モールドから受ける積算熱量が最も小さい点)がゴム突起の深部となる。ゴムクローラに所定のゴム物性を発揮させるためには、加硫最遅点が所定の加硫度に達するまで加硫を継続する必要があるが、ゴムのオーバーキュアを避けるためには、低温で加硫する必要があり、結果として、加硫時間が長くなる。
このため、特許文献1に開示のゴムクローラでは、ゴム突起の内部に金属繊維を混入した配合層を配設することでゴム突起の熱伝導率を上げて加硫時間の短縮を図っている。
特開2004-330830号公報
特許文献1に開示のゴムクローラでは、ゴム突起内に金属繊維を混入した配合層を配設してゴム突起の剛性を高めている。
しかし、車輪からのスラスト力に対してゴム突起の剛性を高めることについては、さらなる改良の余地がある。
本発明は、ゴム突起に生じる不具合を抑制しつつ、加硫時間の短縮が可能な摩擦駆動型のゴムクローラを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のゴムクローラは、複数の車輪に巻きかけられる無端状のゴム体と、前記ゴム体に該ゴム体周方向に間隔をあけて複数形成され、前記ゴム体の内周側に突出し、前記車輪の前記ゴム体幅方向への移動を当接により制限するゴム突起と、前記ゴム突起に埋設されて該ゴム突起の前記ゴム体幅方向の剛性を高めると共に、一部が前記ゴム突起から露出した金属部材と、を有している。
本発明の請求項2に記載のゴムクローラは、請求項1に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、前記ゴム突起の頂面側から根元側へ延び、延在方向の一端部が前記ゴム突起の頂面から露出し、他端部が前記ゴム突起の突出高さの半分よりも低い位置にある。
本発明の請求項3に記載のゴムクローラは、請求項2に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、延在方向の一端部が前記ゴム突起の頂面から突出している。
本発明の請求項4に記載のゴムクローラは、請求項2または請求項3に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、前記ゴム突起に埋設された部分に該ゴム突起からの抜け出しを抑制するための抜け抑制部が形成されている。
本発明の請求項5に記載のゴムクローラは、請求項2〜4のいずれか1項に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、延在方向に対して直交する方向に沿った断面において、外周が曲線状とされている。
本発明の請求項6に記載のゴムクローラは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、前記ゴム突起に前記ゴム体幅方向に間隔をあけて複数埋設されている。
以上説明したように、本発明のゴムクローラは、ゴム突起に生じる不具合を抑制しつつ、加硫時間を短縮することができる。
第1実施形態のゴムクローラを駆動輪及び遊動輪に巻き掛けた状態をクローラ幅方向から見た側面図である。 第1実施形態のゴムクローラをクローラ内周側から見た内周平面図である。 図2の4X−4X線断面図である。 (A)第1実施形態のゴムクローラの製造方法を説明するための説明図である。(B)第1実施形態のゴム突起がモールドにセットされた状態を説明するための説明図である。 第2実施形態のゴムクローラにおいて金属部材が埋設されたゴム突起のクローラ周方向に沿った断面図である
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るゴムクローラについて説明する。
第1実施形態に係るゴムクローラの一例としての無端状のゴムクローラ10は、芯金をもたない、いわゆる芯金レスタイプのゴムクローラである。
図1に示すように、ゴムクローラ10は、機体としてのクローラ車の駆動軸に連結された駆動輪100とクローラ車(例えば、大型農業用機械や舗装機など)に回転自在に取付けられた遊動輪102に巻き掛けられて用いられる。また、ゴムクローラ10の内周を、駆動輪100と遊動輪102の間に配置され且つクローラ車に回転自在に取り付けられた複数の転輪104(図1、図3参照)が転動するようになっている。なお、駆動輪100、遊動輪102、及び転輪104は、それぞれ本発明の車輪の一例である。
本実施形態では、無端状のゴムクローラ10の周方向(図2の矢印W方向)を「クローラ周方向」と記載し、ゴムクローラ10の幅方向(図2の矢印W方向)を「クローラ幅方向」と記載する。なお、クローラ周方向とクローラ幅方向は、ゴムクローラ10を内周側または外周側から見た場合に直交する(図2参照)。
また、本実施形態では、駆動輪100及び遊動輪102に巻き掛けて環状となったゴムクローラ10の内周側(図3の矢印IN方向側)を「クローラ内周側」と記載し、上記ゴムクローラ10の外周側(図3の矢印OUT方向側)を「クローラ外周側」と記載する。なお、図3の矢印IN方向(環状の内側方向)、矢印OUT方向(環状の外側方向)は、巻き掛け状態のゴムクローラ10の内外方向を示している。
また、駆動輪100、遊動輪102、転輪104、及び駆動輪100と遊動輪102に巻き掛けられたゴムクローラ10によって、クローラ車の走行部としてのクローラ走行装置90(図1参照)が構成されている。
図1に示すように、駆動輪100は、クローラ車の駆動軸に連結される円盤状の一対の輪部100Aを有している。この輪部100Aは、外周面100Bが後述するゴムクローラ10の車輪転動面16に接触して転動するようになっている。この駆動輪100は、ゴムクローラ10にクローラ車からの駆動力を作用させて(詳細は後述)、ゴムクローラ10を駆動輪100及び遊動輪102の間で循環させるものである。
図1に示すように、ゴムクローラ10は、ゴム材を無端帯状に形成したゴムベルト12を有している。なお、本実施形態のゴムベルト12は、本発明の無端状のゴム体の一例である。また、本実施形態のゴムベルト12の周方向、幅方向、内周側、外周側は、それぞれクローラ周方向、クローラ幅方向、クローラ内周側、クローラ外周側と一致している。図1及び図2に示すように、ゴムベルト12の内周には、クローラ内周側に突出するゴム突起14がクローラ周方向に間隔をあけて複数形成されている。このゴム突起14は、ゴムベルト12のクローラ幅方向の中央に配置され、後述する車輪転動面16上を転動する車輪(図3では、転輪104)のクローラ幅方向への移動を当接により制限するようになっている。具体的には、ゴム突起14のクローラ幅方向の側壁面14Bに、車輪の側面が当接するようになっている。また、ゴム突起14は、ゴムベルト12と同じゴム材、または、ゴムベルト12よりも硬いゴム材で形成されている。
図3に示すように、ゴム突起14の突出高さH0は、該ゴム突起14に対応した部分のゴムベルト12の厚みTよりも大きい値とされている。なお、ゴム突起14の突出高さH0及びゴムベルト12の厚みTはいずれもクローラ内外方向に沿って計測した値である。
図2及び図3に示すように、ゴムベルト12のゴム突起14を挟んでクローラ幅方向両側には、クローラ周方向に沿って延びる車輪転動面16がそれぞれ形成されている。
なお、本実施形態では、ゴムベルト12の内周において、車輪転動面16とその外側部分を面一とする構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、車輪転動面16をクローラ内周側に盛り上げる構成としてもよい。
また、ゴムベルト12の外周には、地面と接地するラグ18が複数形成されている。さらに、ゴムベルト12には、クローラ周方向に沿って延びる無端帯状のベルト層20が埋設されている。なお、本実施形態のベルト層20は複数枚のベルトプライにより構成されている。
図3に示すように、ゴム突起14には、熱伝導性に優れる金属材料(例えば、鉄、アルミニウムなど)を棒状に形成した金属部材32が埋設されている。この金属部材32は、ゴム突起14の頂面14A側から根元側へ延びている。このように、金属部材32をクローラ内外方向に埋設する(延ばす)ことで、ゴム突起14のクローラ周方向及びクローラ幅方向の剛性(例えば、曲げ剛性)を高めることができる。また、金属部材32は、一部がゴム突起14から露出している。なお、金属部材32は、本発明の金属部材の一例である。
金属部材32は、延在方向の一端部32Aが頂面14Aから露出し、延在方向の他端部32Bがゴム突起14の突出高さH0の半分よりも低い位置に配置されている。この金属部材32の一端部32Aは、ゴム突起14の頂面14Aから突出している。この金属部材32の一端部32Aの頂面14Aからの突出量H1(図3参照)は、0〜15mmの範囲内に設定することが好ましい。一方、金属部材32の他端部32Bは、ゴム突起14の頂面14Aから他端部32Bまでの距離をLとしたとき、突出高さH0/2≦L≦((突出高さH0+ゴムベルト12の厚みT)/2)+10mmの範囲内に配置されている。
また、金属部材32は、延在方向に対して直交する方向に沿った断面(以下、単に「直交断面」と記載する。)において、外周が曲線状とされている。つまり、本実施形態の金属部材32は、断面形状が円形とされた棒状、すなわち、円柱状とされている。なお、本発明は、上記直交断面において、金属部材32の外周が曲線状とされれば、どのような形状でもよい。例えば、断面形状が楕円形状、角部を円弧状とした多角形状でもよい。
図2に示すように、金属部材32は、ゴム突起14に複数本(本実施形態では4本)埋設されており、そのうちの数本(本実施形態では2本)がゴム突起14にクローラ幅方向に間隔をあけて配設されている。
また、ゴム突起14の頂面14Aのクローラ周方向の長さをSL、頂面14Aのクローラ幅方向の幅をWLとしたとき、金属部材32は、頂面長さSLの1/4及び3/4の位置、及び頂面幅WLの1/4及び3/4の位置にそれぞれ配置(合計4本配置)されることが好ましい。
なお、ゴム突起14に対して金属部材32を1本のみ埋設する場合には、金属部材32は、ゴム突起14の頂面14Aの中央(クローラ周方向の中央かつクローラ幅方向の中央)に配置することが好ましい。
また、ゴム突起14に埋設する金属部材32の本数は、特に限定されず、後述するゴム突起14とゴムベルト12との加硫の進行速度が概ね同じ速度になるのであれば、ゴム突起14に何本埋設してもよい。
次に、本実施形態のゴムクローラ10の製造方法について説明する。
ゴムクローラ10の製造は、図4に示すように、ゴム突起14に対応する凹部50Aの形成された上モールド50と、ラグ18に対応する凹部52Aの形成された下モールド52を用いて、ゴムベルト12、ゴム突起14、及び、ラグ18を一体的に加硫することにより行なわれる。上モールド50の凹部50Aを構成する凹底面50Bには、金属部材32の一端部32Aに対応する位置に凹溝50Cが形成されている。
加硫成型する際には、ラグ18となる未加硫のゴム塊18Gを下モールド52の凹部52Aにセットし、その上にゴムベルト12の外周部となる未加硫のゴムシート12G、ベルト層となる複数の未加硫のベルトプライ20G、ゴムベルト12の内周部となる未加硫のゴムシート12Hを順次積層する。
そして、ゴム突起14となる未加硫のゴム塊14Gに複数本(本実施形態では4本)の金属部材32を埋設したものを、図4(B)に示すように、金属部材32の一端部32Aが凹溝50Cに嵌め込まれるように位置決めして上モールド50の凹部50Aにセットする。その後、上モールド50と下モールド52を閉じて、所定の時間、所定の温度で加硫処理を行う。加硫処理が完了すると、本実施形態のゴムクローラ10が完成する。
次に、本実施形態のゴムクローラ10の作用効果について説明する。
ゴムクローラ10では、金属部材32をゴム突起14に埋設すると共に金属部材32の一部をゴム突起14から露出させていることから、加硫成型の際に、金属部材32を介して上モールド50の熱をゴム突起14の深部(深い部分)に伝達することができる。これにより、ゴムベルト12とゴム突起14との加硫の進行速度を近づけられるため、高温加硫が可能となり、加硫時間を短縮することができる。
特に、ゴムクローラ10のように大型農業機械や舗装機用のものは、ゴム突起14のサイズが大きい(例えば、ゴム突起14の突出高さH0がゴムベルト12の厚みTよりも大きい値になる)ため、加硫時間が長くなる傾向にあるが、上記のように金属部材32をゴム突起14に埋設することで、加硫時間を短縮することができる。
また、ゴムクローラ10では、金属部材32をゴム突起14に埋設していることから、該ゴム突起14の少なくともクローラ幅方向の剛性(曲げ剛性)が高められる。これにより、走行時(例えば、旋回時)に、ゴム突起14が車輪(駆動輪100、遊動輪102、転輪104)からスラスト力を受けても、ゴム突起14が曲がり難なる。すなわち、車輪からのスラスト力によるゴム突起14の弾性変形を抑制することができる。結果、走行時に、車輪がゴム突起14の角部近傍に衝突するのが抑制され、ゴム突起14に生じる不具合(ゴム欠けなど)を抑制することができる。
以上のことから、ゴムクローラ10によれば、ゴム突起14に生じる不具合を抑制しつつ、加硫時間を短縮することができる。
このようにゴム突起14に生じる不具合を抑制することで、ゴムクローラ10の耐久性が向上する。
また、加硫時間を短縮することで、電気使用量などが減少して、ゴムクローラの製造コストを低減させることができる。
ゴムクローラ10では、走行時に車輪と接触しない部位であるゴム突起14の頂面14Aに金属部材32の一端部32Aを露出させていることから、金属部材32に車輪が接触して金属部材32とゴム突起14との界面に亀裂などが生じる不具合を抑制することができる。
また、金属部材32の他端部32Bをゴム突起14の突出高さH0の半分よりも低い位置に配置していることから、上モールド50の熱をゴム突起14のより深部まで伝達することができる。
さらに、金属部材32をゴム突起14の頂面14A側から根元側へ延ばし、且つ他端部32Bをゴム突起14の突出高さH0の半分よりも低い位置に配置していることから、ゴム突起14の曲げ剛性がより高められる。
さらに、金属部材32の一端部32Aをゴム突起14の頂面14Aから突出させていることから、一端部32Aを上モールド50の凹溝50Cに嵌め込むことで金属部材32を上モールド50に位置決めでき(図4(B)参照)、加硫成型時のゴム流れによる金属部材32の位置ずれを防止することができる。
また、直交断面において、金属部材32の外周を曲線状としていることから、金属部材32の外周に歪が集中するのを抑制することができる。
またさらに、金属部材32をゴム突起14にクローラ幅方向に間隔をあけて複数埋設していることから、クローラ幅方向に互いに隣り合う金属部材32が両者間のゴムを介して互いを支え合うため、ゴム突起14のゴム体幅方向の剛性をさらに向上させることができる。
第1実施形態では、図3に示すように、金属部材32の一端部32Aをゴム突起14の頂面14Aから突出させる構成とすることで、加硫成型時のゴム流れによる金属部材32の位置ずれを防止しているが、本発明はこの構成に限定されず、金属部材32の一端部32Aとゴム突起14の頂面14Aを面一とする構成としてもよい。この構成によれば、ゴム突起14の頂面14Aの美観を向上させることができる。
第1実施形態では、図3に示すように、金属部材32の一端部32Aをゴム突起14の頂面14Aから露出させる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、金属部材32の一端部32A側をクローラ周方向の周壁面に向って折り曲げて、該一端部32Aをゴム突起14の上記周壁面から露出させる構成としてもよい。なお、ゴム突起14の周壁面も、通常走行時に車輪と接触しないため、一端部32Aを上記周壁面から露出させても車輪が金属部材32の一端部32Aに直線接触することはない。
第1実施形態では、図2に示すように、ゴム突起14に略円柱状の金属部材32を埋設する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、ゴム突起14に埋設される金属部材32の形状はどのような形状でもよく、例えば、矩形板状であってもよい。このように金属部材32を矩形板状に形成することで、ゴム突起14における金属部材32の板厚み方向の曲げ剛性を剛性させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態のゴムクローラについて図5を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図5に示すように、本実施形態のゴムクローラ60は、ゴム突起14に埋設される金属部材62の構成以外は、第1実施形態のゴムクローラ10と同一の構成である。このため、以下では、金属部材62の構成について説明する。
図5に示すように、金属部材62は、ゴム突起14の頂面14A側から根元側に延びており、延在方向の一端部62Aが頂面14Aから突出している。また、金属部材62は、ゴム突起14に埋設された部分に該ゴム突起14からの抜け出しを抑制するための抜け抑制部(所謂アンカー部)としての張出部64が形成されている。この張出部64は、略球状とされ、金属部材62の延在方向の他端部に形成されている。
次に、第2実施形態のゴムクローラ60の作用効果について説明する。なお、本実施形態の作用効果のうち、第1実施形態と同様の作用効果については、その説明を適宜省略する。
ゴムクローラ60では、金属部材62のゴム突起14に埋設された部分に、該ゴム突起14からの抜け出しを抑制するための抜け抑制部としての張出部64を形成していることから、走行時に、複数の車輪からスラスト力を受けるゴム突起14から金属部材62が抜け出すのを抑制することができる。
また、金属部材62の延在方向の他端部に略球状の張出部64を形成していることから、他端部(張出部64)に歪が集中するのを抑制することができる。
またさらに、金属部材62の張り出し部分である張出部64(延在方向の他端部)がゴム突起14の深部に配置されることから、ゴム突起14の加硫が促進される。
第2実施形態では、図5に示すように、金属部材62の張出部64を略球状としているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、金属部材62の張出部64を略三角錐状としてもよく、略円柱状としてもよい。
また、第2実施形態では、図5示すように、金属部材62のゴム突起14に埋設された部分に該ゴム突起14からの抜け出しを抑制するための抜け抑制部として張出部64を形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、金属部材62の延在方向の他端部を折り曲げて、この折り曲げ部分を抜け抑制部としてもよい。
また、第1実施形態では、金属部材32を略円柱状としているが、本発明はこの構成に限定されず、金属部材32を略円筒状としてもよい。この場合には、略円筒状の金属部材の内部にゴム突起14を構成するゴム材が詰め込まれることが好ましい。このように構成することで、製造時にモールドの熱を中空部に詰められた未加硫状態のゴム材に効率よく伝達することができる。さらに、金属部材32を円筒状にすることで、金属部材32の重量を増やさずに、断面2次モーメントを確保することができ、ゴム突起14のクローラ幅方向の剛性を高めることもできる。また、金属部材32は、円筒状の一部を分断した形状、すなわち、C型形状としてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10,60・・ゴムクローラ、 12・・ゴムベルト(無端状のゴム体)、 14・・ゴム突起、 14A・・頂面、 32,62・・金属部材、 32A,62A・・一端部、 32B・・他端部、 64・・張出部(抜け抑制部)、 100・・駆動輪(車輪)、 102・・遊動輪(車輪)、 104・・転輪(車輪)、 CL・・中央線、 H・・突出高さ、 H1・・突出量、 S・・クローラ周方向(ゴム体周方向)、 W・・クローラ幅方向(ゴム体幅方向)、 IN・・クローラ内周側(ゴム体の内周側)、 OUT・・クローラ外周側(ゴム体の外周側)。
本発明の請求項1に記載のゴムクローラは、複数の車輪に巻きかけられる無端状のゴム体と、前記ゴム体に該ゴム体周方向に間隔をあけて複数形成され、前記ゴム体の内周側に突出し、前記車輪の前記ゴム体幅方向への移動を当接により制限するゴム突起と、前記ゴム突起のそれぞれに埋設され該ゴム突起の前記ゴム体幅方向の剛性を高めると共に、一部が前記ゴム突起から露出した複数の金属部材と、を有している。
本発明の請求項4に記載のゴムクローラは、請求項2または請求項3に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、前記ゴム突起に埋設された部分に該ゴム突起からの抜け出しを抑制するための抜け抑制部が形成されている。
本発明の請求項5に記載のゴムクローラは、請求項4に記載のゴムクローラにおいて、前記抜け抑制部は前記金属部材の根元側を折り曲げることで形成されている。
本発明の請求項6に記載のゴムクローラは、請求項2〜5のいずれか1項に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、延在方向に対して直交する方向に沿った断面において、外周が曲線状とされている。
本発明の請求項7に記載のゴムクローラは、請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴムクローラにおいて、前記金属部材は、前記ゴム突起に前記ゴム体幅方向に間隔をあけて複数埋設されている。
本実施形態では、無端状のゴムクローラ10の周方向(図2の矢印S方向)を「クローラ周方向」と記載し、ゴムクローラ10の幅方向(図2の矢印W方向)を「クローラ幅方向」と記載する。なお、クローラ周方向とクローラ幅方向は、ゴムクローラ10を内周側または外周側から見た場合に直交する(図2参照)。
また、本実施形態では、駆動輪100及び遊動輪102に巻き掛けて環状となったゴムクローラ10の内周側(図3の矢印IN方向側)を「クローラ内周側」と記載し、上記ゴムクローラ10の外周側(図3の矢印OUT方向側)を「クローラ外周側」と記載する。なお、図3の矢印IN方向(環状の内側方向)、矢印OUT方向(環状の外側方向)は、巻き掛け状態のゴムクローラ10の内外方向を示している。
図1に示すように、駆動輪100は、クローラ車の駆動軸に連結される円盤状の一対の輪部100Aを有している。この輪部100Aは、外周面100Bが後述するゴムクローラ10の車輪転動面16に接触して転動するようになっている。この駆動輪100は、ゴムクローラ10にクローラ車からの駆動力を作用させて(詳細は後述)、ゴムクローラ10を駆動輪100及び遊動輪102の間で循環させるものである。遊動輪102も、輪部102Aを有し、外周面102Bがゴムクローラ10の車輪転動面16に接触して転動するようになっている。また転輪104も同様に、輪部104Aを有し、外周面104Bがゴムクローラ10の車輪転動面16に接触して転動するようになっている。

Claims (6)

  1. 複数の車輪に巻きかけられる無端状のゴム体と、
    前記ゴム体に該ゴム体周方向に間隔をあけて複数形成され、前記ゴム体の内周側に突出し、前記車輪の前記ゴム体幅方向への移動を当接により制限するゴム突起と、
    前記ゴム突起に埋設されて該ゴム突起の前記ゴム体幅方向の剛性を高めると共に、一部が前記ゴム突起から露出した金属部材と、
    を有するゴムクローラ。
  2. 前記金属部材は、前記ゴム突起の頂面側から根元側へ延び、延在方向の一端部が前記ゴム突起の頂面から露出し、他端部が前記ゴム突起の突出高さの半分よりも低い位置にある請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記金属部材は、延在方向の一端部が前記ゴム突起の頂面から突出している請求項2に記載のゴムクローラ。
  4. 前記金属部材は、前記ゴム突起に埋設された部分に該ゴム突起からの抜け出しを抑制するための抜け抑制部が形成されている請求項2または請求項3に記載のゴムクローラ。
  5. 前記金属部材は、延在方向に対して直交する方向に沿った断面において、外周が曲線状とされている請求項2〜4のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  6. 前記金属部材は、前記ゴム突起に前記ゴム体幅方向に間隔をあけて複数埋設されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
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