JP5462960B2 - ゴムクローラおよびクローラ式走行体 - Google Patents
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Description
このゴムクローラのゴムクローラ本体内には、その剛性を高めたり、耐駆動力を高めたりする等のために、例えば下記特許文献1に示されるように、クローラ周方向に延びるスチールコードがクローラ幅方向に複数並べられて埋設されたスチールコード層と、このスチールコード層の外周側に配設された複数のバイアス補強層と、が備えられている。そして、前記転輪通過面が、ゴムクローラ本体の内周面において、スチールコード層および複数のバイアス補強層それぞれのクローラ幅方向の端部と対応する位置に配置されている。
なお、複数のバイアス補強層の曲げ剛性は、スチールコード層の曲げ剛性よりも低くなっている。
また、ゴム層においてクローラ幅方向に沿ってその両端部を除く中側部分の厚さが、前記両端部の厚さよりも薄くなっているので、ゴムクローラにおいて駆動輪から駆動力が主に伝達される前記中側部分が位置する部分の曲げ剛性が、ゴム層を設けたことにより高くなりすぎるのを防ぐことが可能になる。したがって、ゴム層を設けたことでゴムクローラから駆動輪に加えられる負荷が高くなり、燃費が悪化するのを防ぐことができる。
位置する部分は前記中側部分に位置する部分よりもバイアス補強層側に張り出しており、前記複数のバイアス補強層はそれぞれ、クローラ幅方向に沿った断面視において、前記ゴム層の外面に沿ってクローラ幅方向に延在してもよい。
この場合、複数のバイアス補強層がそれぞれ、クローラ幅方向に沿った断面視でゴム層の前述した外面に沿ってクローラ幅方向に延在しているので、最内側補強層とスチールコード層との間において、前記中側部分が位置する部分におけるゴム材料の厚さを確実に薄く抑えることが可能になる。
またこのように、複数のバイアス補強層がそれぞれ、ゴム層の外面に沿ってクローラ幅方向に延在して、これらのバイアス補強層において、前記中側部分と対応する部分がクローラ幅方向の両端部より内周側に張り出していることから、ゴムクローラを駆動輪および従動輪によりその内周面側からクローラ周方向に引張したときに、これらのバイアス補強層において前記中側部分と対応する部分を、突っ張らせることなく外周側に張り出させ易くすることが可能になる。
以上より、ゴム層を設けたことでゴムクローラの曲げ剛性が高くなるのを極力抑えることが可能になり、ゴムクローラから駆動輪に加えられる負荷が高くなるのをより一層確実に防ぐことができる。
例えば、油圧ショベル等の建設機械や農機、その他のクローラ式車両の下部に配設される左右一対のクローラ式走行体1にはそれぞれ、図1に示されるように、駆動輪21と、図示されない従動輪と、これらの両輪間に無端帯状に巻回されたゴムクローラ10と、このゴムクローラ10におけるゴムクローラ本体11の内周面に形成された左右一対の転輪通過面S上に配設されて該ゴムクローラ10の送り移動に伴って転動させられる複数の転輪22と、が備えられている。なお、図示の例では、ゴムクローラ10は、内部に芯金が埋設されていないいわゆる芯金レスゴムクローラとなっている。
前記従動輪は前記車両フレームに回転自在に支持されている。
また、本実施形態では、ゴムクローラ10の内周面側において駆動輪21と従動輪との間に位置する部分には、前記車両フレームに回転自在に支持された複数の転輪22が配置されている。
ここで、転輪通過面Sは、ゴムクローラ本体11の内周面において後述するスチールコード層13および複数のバイアス補強層14〜16それぞれのクローラ幅方向の端部と対応する位置に位置している。
そして、これらの両ラグ18、19がゴムクローラ本体11の外周面にクローラ周方向に沿って交互に配設されている。なお、クローラ周方向で隣り合う両ラグ18、19同士の間隔は例えば約100mmとなっている。
これらのバイアス補強層14〜16の内部にはそれぞれ、例えばスチールコード層13内のスチールコード12よりも小径のスチールコード、若しくはナイロン等の有機繊維コード等からなる補強コード17が複数埋設されている。
また、第1バイアス補強層14および第2バイアス補強層15に埋設された補強コード17は、クローラ周方向およびクローラ幅方向の双方に対して傾斜する方向(例えば、クローラ幅方向に対して30°以上60°以下、好ましくは約38°)に延在し、かつ前記傾斜する方向に直交する方向に複数並べられている。また、第1バイアス補強層14および第2バイアス補強層15にそれぞれ埋設された補強コード17の各延在方向は、互いに逆向きとなっている。
第3バイアス補強層16に埋設された補強コード17は、クローラ幅方向に延在し、かつクローラ周方向に複数並べられている。
また、ゴム層20における第1〜第3バイアス補強層14〜16側の外面20dのうち、クローラ幅方向の両端部20aに位置する部分は前記中側部分20bに位置する部分よりも第1〜第3バイアス補強層14〜16側に張り出している。さらに、このゴム層20の外面20dのうち、クローラ幅方向の両端部20aに位置する部分、および前記中側部分20bに位置する部分はそれぞれ、クローラ幅方向に沿って平行に延在し、クローラ幅方向の両端部20aに位置する部分と、前記中側部分20bに位置する部分とを接続する部分は、クローラ幅方向の内側に向かうに従い内周側に向けて傾斜している。
以上より、ゴム層20の外面20dと第1バイアス補強層14との間隔、ゴム層20の内面20cとスチールコード層13との間隔、およびゴムクローラ本体11の厚さ方向で互いに隣接する第1〜第3バイアス補強層14〜16同士の間隔はそれぞれ、全域にわたって同等になっている。
さらに、ゴムクローラ本体11およびゴム層20はそれぞれ、例えばNRを50重量%以上含有するNR系のゴム材料で形成されている。これにより、ゴムクローラ本体11とゴム層20とを互いに強固に接着できるようになっている。
さらに、ゴム層20が、スチールコード層13と第1バイアス補強層14との間におけるクローラ幅方向の全域にわたって配設されているので、ゴム層20を高精度かつ効率的に配設することが可能になる。
またこのように、第1〜第3バイアス補強層14〜16がそれぞれ、ゴム層20の外面20dに沿ってクローラ幅方向に延在して、これらのバイアス補強層14〜16において、前記中側部分20bと対応する部分がクローラ幅方向の両端部より内周側に張り出していることから、ゴムクローラ10を駆動輪21および従動輪によりその内周面側からクローラ周方向に引張したときに、これらのバイアス補強層14〜16において前記中側部分20bと対応する部分を、突っ張らせることなく外周側に張り出させ易くすることが可能になる。
以上より、ゴム層20を設けたことでゴムクローラ10の曲げ剛性が高くなるのを極力抑えることが可能になり、ゴムクローラ10から駆動輪21に加えられる負荷が高くなるのをより一層確実に防ぐことができる。
例えば、前記実施形態では、ゴムクローラ本体11の内周面におけるクローラ幅方向の中央部に、その全周にわたってクローラ周方向に等間隔をあけて複数の駆動突起24を突設したが、これに代えて、ゴムクローラ本体11に駆動輪21が噛合する噛み合い孔を形成してもよい。
また、前記実施形態では、芯金レスゴムクローラを示したが、ゴムクローラ本体11の内部に芯金が埋設されたゴムクローラを採用してもよい。
また例えば図3(a)に示されるように、第3バイアス補強層16の幅は、前記実施形態と同様にスチールコード層13の幅と同等にし、第1バイアス補強層14および第2バイアス補強層15の各幅を、スチールコード層13および第3バイアス補強層16の各幅よりも狭くしてもよい。そして、ゴム層20の幅を、第1バイアス補強層14および第2バイアス補強層15の各幅と同等にしてもよい。
さらに、ゴム層20を形成する材質は前述したものに限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、ゴム層20の内面20cをその全域にわたってクローラ幅方向に沿って平行に延在させ、ゴム層20の外面20dのうち、クローラ幅方向の両端部20aに位置する部分を前記中側部分20bに位置する部分よりも第1〜第3バイアス補強層14〜16側に張り出させたが、これに代えて例えばゴム層20の外面20dをその全域にわたってクローラ幅方向に沿って平行に延在させ、ゴム層20の内面20cのうち、クローラ幅方向の両端部20aに位置する部分を前記中側部分20bに位置する部分よりもスチールコード層13側に張り出させる等して適宜変更してもよい。
10 ゴムクローラ
11 ゴムクローラ本体
12 スチールコード
13 スチールコード層
14 第1バイアス補強層(最内側補強層)
14a 第1バイアス補強層のクローラ幅方向における両端部
15 第2バイアス補強層
16 第3バイアス補強層
20 ゴム層
20a ゴム層の両端部
20b ゴム層の中側部分
20c ゴム層の内面
20d ゴム層の外面
21 駆動輪
22 転輪
S 転輪通過面
Claims (3)
- 内周面に少なくとも左右一対の転輪通過面を備える無端帯状のゴムクローラ本体内に、クローラ周方向に延びるスチールコードがクローラ幅方向に複数並べられて埋設されたスチールコード層と、このスチールコード層の外周側に配設された複数のバイアス補強層と、が備えられ、
前記左右一対の転輪通過面が、ゴムクローラ本体の内周面において、前記スチールコード層および複数のバイアス補強層それぞれのクローラ幅方向の端部と対応する位置に配置されたゴムクローラであって、
複数のバイアス補強層のうち最も内周側に位置する最内側補強層と、スチールコード層との間において、少なくとも前記最内側補強層のクローラ幅方向における両端部と対応する位置に、ゴム層が配設され、
前記ゴム層は、スチールコード層と最内側補強層との間におけるクローラ幅方向の全域にわたって配設され、
このゴム層においてクローラ幅方向に沿ってその両端部を除く中側部分の厚さは、前記両端部の厚さよりも薄くなっていることを特徴とするゴムクローラ。 - 請求項1記載のゴムクローラであって、
前記ゴム層において、スチールコード層側の内面はその全域にわたってクローラ幅方向に沿って平行に延在し、前記バイアス補強層側の外面のうち、クローラ幅方向の両端部に位置する部分は前記中側部分に位置する部分よりもバイアス補強層側に張り出しており、
前記複数のバイアス補強層はそれぞれ、クローラ幅方向に沿った断面視において、前記ゴム層の外面に沿ってクローラ幅方向に延在していることを特徴とするゴムクローラ。 - 駆動輪と、従動輪と、これらの両輪間に無端帯状に巻回されたゴムクローラと、このゴムクローラの内周面に形成された少なくとも左右一対の転輪通過面上に配設されて該ゴムクローラの送り移動に伴って転動させられる複数の転輪と、を備えるクローラ式走行体であって、
前記ゴムクローラは請求項1または2に記載のゴムクローラであることを特徴とするクローラ式走行体。
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