JP6303292B2 - ゴムホース及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴムホース及びその製造方法に関し、更に詳しくは、特定の方向により曲げ易くしたゴムホース及びその製造方法に関する。
内面ゴム層と外面ゴム層との間に複数の補強層が層間ゴム層を介在させて埋設されたゴムホースが知られている。このようなゴムホースでは、内圧や外部からの衝撃に対する耐久性を有する一方で、配管時の組み付け作業等を容易にするために特定の方向への曲げ易さを有することが求められることがある。
この要求に対して、補強層の間に介在する層間ゴム層を剛性が異なる2種類のゴム部(左層間ゴム部及び右層間ゴム部)から構成し、これら2種類のゴム部を径方向軸の一方側と他方側に配置することが提案されている(特許文献1参照)。このゴムホースは、2種類のゴム部のうち剛性が低い側(特許文献1では左層間ゴム部側)へ曲げ易くなることが期待される。
しかしながら、ゴムホースを曲げた際には曲げ内側には圧縮力、曲げ外側には引っ張り力が作用する。そのため、ゴムホースの周方向の左右いずれか一方側の剛性を低くするだけでは、充分にゴムホースを曲げ易く出来ないという問題がある。特に、元々曲げ剛性が高い仕様のゴムホースでは、必要とされる程度に曲げ易くして配管等の組み付け作業を軽労化するのは難しい。
特開平7−108625号公報
本発明の目的は、特定の方向により曲げ易くしたゴムホース及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のゴムホースは、内面ゴム層と外面ゴム層との間に複数層の補強層が層間ゴム層を介在させて埋設され、第一の曲げ方向と該第一の曲げ方向と交差する第二の曲げ方向とに屈曲可能なゴムホースにおいて、少なくとも1層の層間ゴム層に、ホース長手方向に延びて、その層間ゴム層を構成するゴムよりも剛性が高い剛性変化部が形成され、該剛性変化部はホースの横断面視で対向する位置に設けられた一対と、この一対の剛性変化部が対向する方向と交差する方向で対向する別の一対とからなり、前記剛性変化部はそれぞれ横断面視でホース軸心を中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角の範囲に配置され、前記ホースの周上で隣り合う前記剛性変化部どうしの間の相対的に剛性が低い部分がそれぞれ前記第一の曲げ方向または前記第二の曲げ方向と重なる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明のゴムホースの製造方法は、内面ゴム層を構成する未加硫ゴム部材の外周側に、複数の補強層を層間ゴム層を構成する未加硫ゴム部材を介在させて積層し、次いで、その外周側に外面ゴム層を構成する未加硫ゴム部材を積層してホース成形体を成形し、次いで、このホース成形体を加硫することで第一の曲げ方向と該第一の曲げ方向と交差する第二の曲げ方向とに屈曲可能なゴムホースを製造するゴムホースの製造方法において、少なくとも1層の層間ゴム層を構成する未加硫ゴム部材に、横断面視で対向する一対の剛性変化付与材と、この一対の剛性変化付与が対向する方向と交差する方向で対向する別の一対の剛性変化材とをそれぞれホース長手方向に延設し、前記剛性変化付与材をそれぞれ横断面視でホース軸心を中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角の範囲に配置し、前記ホース成形体を加硫することにより、前記剛性変化付与材を延設した部分を、この剛性変化付与材を延設して加硫した層間ゴム層を構成するゴムよりも剛性が高い剛性変化部に形成し、前記ホースの周上で隣り合う前記剛性変化部どうしの間の相対的に剛性が低い部分がそれぞれ前記第一の曲げ方向または前記第二の曲げ方向と重なる位置に配置されるようにすることを特徴とする。
本発明では、層間ゴム層の横断面視で対向する位置に剛性変化部が形成されるので、ゴムホースは相対的に剛性が低い部分が横断面視で対向している構造になる。そのため、この相対的に剛性が低い部分を曲げ内側及び曲げ外側にすることにより、ゴムホースをより一層曲げ易くすることができる。一方で、相対的に剛性が高い部分が横断面視で対向することになるので、曲げ方向に対して垂直な方向への変形が抑制され、この方向へ対する形態安定性を得ることができる。
剛性変化部が、この剛性変化部が形成されている層間ゴム層を構成するゴムの物性を変化させることにより形成されている仕様にすることもできる。或いは、剛性変化部が、この剛性変化部が形成されている層間ゴム層を構成するゴムとは剛性の異なる非ゴム部材を埋設することにより形成されている仕様にすることもできる。これにより、簡便に、相対的に剛性が高い部分を横断面視で対向する位置に配置することが出来、ゴムホースをより一層曲げ易くするには有利になる。
剛性変化部が全ての層間ゴム層に形成されている仕様にすることもできる。これにより、ゴムホースにおける相対的に剛性が高い部分と相対的に剛性が低い部分との剛性差が大きくなるため、曲げ易さと、曲げ方向に対して垂直な方向に対する形態安定性とをより高度に両立することができる。
剛性変化部が、最外周の層間ゴム層及び最内周の層間ゴム層を除いた層間ゴム層に形成されている仕様にすることもできる。これにより、内面ゴム層及び外面ゴム層に剛性変化部の影響が及ぶことを防止し易くなる。
本発明では、剛性変化部が、この剛性変化部が形成されている層間ゴム層を構成するゴムよりも高剛性であり、この剛性変化部が横断面視でホース軸心を中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角の範囲に配置されているので、相対的に剛性が低い部分の面積を充分に得ることができ、ゴムホースをより一層曲げ易くするには有利になる。
本発明の基本構造を説明するためにゴムホースの一部を切り裂いて例示する説明図である。 本発明の基本構造を説明するために別のゴムホースの一部を切り裂いて例示する説明図である。 図1のゴムホースの横断面図である。 本発明の層間ゴム層の変形例を断面で例示する説明図である。 本発明の別の態様からなる剛性変化部について説明する横断面図である。 本発明の層間ゴム層の別の態様を示す説明図である。 本発明の層間ゴム層を示す説明図である。 本発明のゴムホースの製造方法におけるホース成形体について説明する横断面図である。
以下、本発明を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1に例示するように、本発明のゴムホース1は、同軸上に積層された内面ゴム層2と外面ゴム層3との間に複数層(図1では4層)の補強層4が層間ゴム層5を介在させて同軸上に積層した仕様になっている。図1の一点鎖線CLは、ゴムホース1の軸心を示している。
内面ゴム層2を構成するゴムとしては、一般的に用いられる材料を使用することができる。例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、水素化ニトリル・ブタジエンゴム(H−NBR)等を例示することができる。外面ゴム層3を構成するゴムとしては、例えば、クロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)等を用いる。尚、外面ゴム層3の外周には、ゴムホース1の仕様等に応じて、例えばポリ塩化ビニル、ポリウレタン等からなるカバー層(不図示)を設けても良い。
補強層4は、例えば、その内周側に位置するホース構成部材(内面ゴム層2又は後述の層間ゴム層5)の外周面に補強コード4aをスパイラル状に巻き付けて形成されている。後述の層間ゴム層5を介して隣接する補強層4どうしは、各補強層4を構成する補強コード4aの巻き付け方向が反対になっている。補強コード4aとしては、例えば、スチールコード、有機繊維等を用いる。尚、補強層4は、図2に例示するように、補強コード4aを編組したブレード構造であっても良い。
層間ゴム層5は、上述のように補強層4の層間に介在している。図1のでは、4層の補強層4を有するので、3層の層間ゴム層5が設けられている。層間ゴム層5を構成するゴムとしては、例えば、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)等を用いる。
図1〜図3に例示するように、層間ゴム層5には、層間ゴム層5を構成するゴムとは剛性が異なる剛性変化部6が形成されている。この剛性変化部6は、ホース長手方向に延在している。また、剛性変化部6は、横断面視で対向する位置に配置されている。図1〜図3のでは、剛性変化部6は、全ての層間ゴム層5(即ち、3層の層間ゴム層5A,5B,5C)に形成されているが、少なくとも1層の層間ゴム層5に形成される。このでは、剛性変化部6は、この剛性変化部6が形成されている層間ゴム層5を構成するゴムよりも高剛性になっている。また、この剛性変化部6は、横断面視でホース軸心CLを中心にしてそれぞれ、例えば10°〜60°の中心角θの範囲に配置されている。
このように層間ゴム層5の横断面視で対向する位置に相対的に剛性が高い剛性変化部6が形成されているので、ゴムホース1において、剛性変化部6が形成されていない部分は相対的に剛性が低くなる。即ち、ゴムホース1は、相対的に剛性が低い部分が横断面視で対向している構造になる。そのため、この相対的に剛性が低い部分を曲げ内側及び曲げ外側にすることにより、ゴムホース1をより一層曲げ易くすることができる。一方で、上述のように相対的に剛性が高い部分(剛性変化部6が形成されている部分)も横断面視で対向することになるので、曲げ方向に対して垂直な方向への変形が抑制され、この方向へ対する形態安定性を得ることができる。言い換えれば、図3のゴムホース1は、図面上で左右方向には曲げ易くなる一方で、図面上で上下方向には変形し難くなっている。
複数層の層間ゴム層5の全ての層に剛性変化部6が形成されていると、ゴムホース1において相対的に剛性が高い部分(剛性変化部6が形成されている部分)と相対的に剛性が低い部分との剛性差が大きくなるため、図3の図面上で左右方向にはより曲げ易く、図面上で上下方向(曲げ方向に対して垂直な方向)にはより変形し難くすることができる。
また、剛性変化部6を形成する領域を上述の中心角θが10°〜60°の範囲に設定しているので、相対的に剛性が低い部分を充分に確保することが出来、ゴムホース1をより一層曲げ易くするには有利になる。
剛性変化部6が、この剛性変化部6が形成されている層間ゴム層5を構成するゴムよりも低剛性である仕様にすることもできる。この場合、ゴムホース1において、剛性変化部6が形成されている部分が相対的に剛性が低くなる。従って、この相対的に剛性が低い部分(剛性変化部6が形成されている部分)を曲げ内側及び曲げ外側にすることにより、ゴムホース1をより一層曲げ易くすることができる。一方で、剛性変化部6が形成されていない部分が相対的に剛性が高くなるので、曲げ方向に対して垂直な方向への変形が抑制され、この方向へ対する形態安定性を得ることができる。
この場合の剛性変化部6は、横断面視でホース軸心CLを中心にしてそれぞれ、例えば120°〜170°の中心角θの範囲に配置する。即ち、ゴムホース1において、剛性が高い部分(剛性変化部6が形成されていない部分)が、横断面視でホース軸心CLを中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角θの範囲に配置されるようにする。これにより、相対的に剛性が低い部分を充分に確保することが出来、ゴムホース1をより一層曲げ易くするには有利になる。
剛性変化部6は、例えば、この剛性変化部6が形成されている層間ゴム層5を構成するゴムの物性を変化させることにより形成する。この剛性変化部6の形成方法は後述する。
また、図4に例示するように、剛性変化部6を、この剛性変化部6が形成されている層間ゴム層5を構成するゴムとは剛性の異なる非ゴム部材7を埋設することにより形成することもできる。図4のゴムホース1では、非ゴム部材7としてワイヤが埋設されている。非ゴム部材7としては、ワイヤの他に、例えば金属板、繊維コード等が挙げられる。
このように剛性変化部6を形成することで、相対的に剛性が高い又は低い部分を横断面視で対向する位置に簡便に配置することが出来、ゴムホース1をより一層曲げ易くするには有利になる。
剛性変化部6は、全ての層間ゴム層5(5A,5B,5C)に形成するだけに限らず、図5に例示するように、最外周の層間ゴム層5C及び最内周の層間ゴム層5Aを除いた層間ゴム層5Bに形成することもできる。これにより、内面ゴム層2又は外面ゴム層3に補強層4を介して隣接する層間ゴム層5(即ち、最外周の層間ゴム層5A又は最内周の層間ゴム層5C)に剛性変化部6が形成されないため、剛性変化部6の影響が内面ゴム層2及び外面ゴム層3に及ぶことを防止し易くなる。
尚、図5のでは、層間ゴム層5が3層であるため、剛性変化部6が形成されている層間ゴム層5が1層のみになっているが、層間ゴム層5が4層以上の場合には、最外周及び最内周の層間ゴム層5を除く複数層の層間ゴム層5に剛性変化部6を形成することもできる。
図6に例示するゴムホース1のように、剛性変化部6を中心角θが10〜60°の範囲の全体を覆うように設けずに、この範囲内にホース長手方向に延在する複数列(図では2列)の剛性変化部6を設ける仕様にしても良い。
本発明では、図7に例示するゴムホース1のように、横断面視で対向する位置に配置された剛性変化部6を2対有する。このゴムホース1では、剛性変化部6は相対的に剛性が高くなっているため、剛性変化部6が形成されていない部分の剛性が低くなる。そのため、図7の矢印方向(左右方向及び上下方向)にそれぞれ曲げ易くすることができる。この場合、剛性変化部6の対どうしは、周方向に90°程度ずらした位置に配置すると良い。
剛性変化部6は、横断面視で対向する位置に配置され、且つ、ホース長手方向に延びていれば、例えば、ホース軸心CLに対してスパイラル状に配置することもできる。
以下、ゴムホース1の製造方法について説明する。図1に例示したゴムホース1を製造するには、図8に例示するように、マンドレルMの外周面に順次、内面ゴム層2を構成する未加硫ゴム部材R2、補強層4(4A)を構成するワイヤW、層間ゴム層5(5A)を構成する未加硫ゴム部材R5、補強層4(4B)を構成するワイヤW、層間ゴム層5(5B)を構成する未加硫ゴム部材R5、補強層4(4C)を構成するワイヤW、層間ゴム層5(5C)を構成する未加硫ゴム部材R5、補強層4(4D)を構成するワイヤW、外面ゴム層2を構成する未加硫ゴム部材R2を積層してホース成形体1Aを成形する。次いで、ホース成形体1Aの外周面を樹脂製の被覆部材8で覆った状態にする。
このとき、少なくとも1層の層間ゴム層5を構成する未加硫ゴム部材R5に、横断面視で対向する位置に剛性変化部6を形成するための剛性変化付与材9をホース長手方向に延設する。即ち、上記手順でワイヤWの外周に層間ゴム層5を構成する未加硫ゴム部材R5を積層した後、この未加硫ゴム部材R5の横断面視でホース軸心CLを中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角θの範囲に剛性変化付与材9を配置する。図8の例では、剛性変化付与材9として硫黄を層間ゴム層5を構成する未加硫ゴム組成物R5の外面に塗布している。
次いで、被覆部材8で覆ったホース成形体1Aを加硫缶の内部に配置して、所定温度で所定時間、加硫する。その後、被覆部材8及びマンドレルMを除去することによりゴムホース1が完成する。この加硫により、剛性変化付与材9を延設した部分(硫黄が塗布された部分)は、この剛性変化付与材9を延設して加硫した層間ゴム層5を構成するゴムよりも高剛性の剛性変化部6となる。このようにして、より簡便に剛性変化部6を形成することができる。
従来のように複数種類(2種類)の層間ゴム部を組み合わせることなく、ゴムホースに相対的に剛性が低い部分を形成することができるので、ゴムホース1の生産性も向上する。
剛性変化付与材9としては、硫黄の他、この剛性変化付与材9を延設して加硫した層間ゴム層5を構成するゴムの物性を変化させる各種材料を用いることもできる。具体的には、例えば、加硫促進剤や加硫遅延剤が挙げられる。剛性変化付与材9として加硫促進剤を塗布した場合、加硫時に剛性変化付与材9を塗布した部分の加硫がより一層進み、その部分が相対的に剛性が高い剛性変化部6となる。また、剛性変化付与材9として加硫遅延剤を塗布した場合、加硫時に剛性変化付与材9を塗布した部分の加硫が抑制されるので、その部分が相対的に剛性が低い剛性変化部6となる。
或いは、剛性変化付与材9として、既述したワイヤ、金属板、繊維コード等の非ゴム部材7を層間ゴム層5を構成する未加硫ゴム部材R5に埋設する。
これにより、層間ゴム層5を構成する未加硫ゴム部材R5に剛性変化付与材9を塗布したり埋設するという簡便な作業で、相対的に剛性が高い部分を横断面視で対向する位置に配置し、ゴムホース1をより一層曲げ易くすることができる。
剛性変化付与材9は、剛性変化部6を形成したい箇所に適宜配置する。即ち、上述の図1のゴムホース1を製造する場合には、剛性変化付与材9を、全ての層間ゴム層5を構成する未加硫ゴム部材R5に延設する。また、上述の図5のゴムホース1を製造する場合には、剛性変化付与材9を、最外周の層間ゴム層5Cを構成する未加硫ゴム部材R5及び最内周の層間ゴム層5Aを構成する未加硫ゴム部材R5を除いた層間ゴム層5Bを構成する未加硫ゴム部材R5に延設する。他の実施形態についても、剛性変化付与材9の配置の仕方を適宜調整することにより容易に製造することができる。
1 ホース
2 内面ゴム層
3 外面ゴム層
4,4A,4B,4C 補強層
5,5A,5B,5C 層間ゴム層
6 剛性変化部
7 非ゴム部材
8 被覆部材
9 剛性変化付与材
CL 軸心
R2 未加硫ゴム部材
R3 未加硫ゴム部材
R5 未加硫ゴム部材

Claims (10)

  1. 内面ゴム層と外面ゴム層との間に複数層の補強層が層間ゴム層を介在させて埋設され、第一の曲げ方向と該第一の曲げ方向と交差する第二の曲げ方向とに屈曲可能なゴムホースにおいて、
    少なくとも1層の層間ゴム層に、ホース長手方向に延びて、その層間ゴム層を構成するゴムよりも剛性が高い剛性変化部が形成され、該剛性変化部はホースの横断面視で対向する位置に設けられた一対と、この一対の剛性変化部が対向する方向と交差する方向で対向する別の一対とからなり、前記剛性変化部はそれぞれ横断面視でホース軸心を中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角の範囲に配置され、前記ホースの周上で隣り合う前記剛性変化部どうしの間の相対的に剛性が低い部分がそれぞれ前記第一の曲げ方向または前記第二の曲げ方向と重なる位置に配置されていることを特徴とするゴムホース。
  2. 前記剛性変化部が、この剛性変化部が形成されている層間ゴム層を構成するゴムの物性を変化させることにより形成されている請求項1に記載のゴムホース。
  3. 前記剛性変化部が、この剛性変化部が形成されている層間ゴム層を構成するゴムとは剛性の異なる非ゴム部材を埋設することにより形成されている請求項1に記載のゴムホース。
  4. 前記剛性変化部が全ての層間ゴム層に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のゴムホース。
  5. 前記剛性変化部が、最外周の層間ゴム層及び最内周の層間ゴム層を除いた層間ゴム層に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のゴムホース。
  6. 内面ゴム層を構成する未加硫ゴム部材の外周側に、複数の補強層を層間ゴム層を構成する未加硫ゴム部材を介在させて積層し、次いで、その外周側に外面ゴム層を構成する未加硫ゴム部材を積層してホース成形体を成形し、次いで、このホース成形体を加硫することで第一の曲げ方向と該第一の曲げ方向と交差する第二の曲げ方向とに屈曲可能なゴムホースを製造するゴムホースの製造方法において、
    少なくとも1層の層間ゴム層を構成する未加硫ゴム部材に、横断面視で対向する一対の剛性変化付与材と、この一対の剛性変化付与が対向する方向と交差する方向で対向する別の一対の剛性変化材とをそれぞれホース長手方向に延設し、前記剛性変化付与材をそれぞれ横断面視でホース軸心を中心にしてそれぞれ10°〜60°の中心角の範囲に配置し、前記ホース成形体を加硫することにより、前記剛性変化付与材を延設した部分を、この剛性変化付与材を延設して加硫した層間ゴム層を構成するゴムよりも剛性が高い剛性変化部に形成し、前記ホースの周上で隣り合う前記剛性変化部どうしの間の相対的に剛性が低い部分がそれぞれ前記第一の曲げ方向または前記第二の曲げ方向と重なる位置に配置されるようにすることを特徴とするゴムホースの製造方法。
  7. 前記剛性変化付与材として、この剛性変化付与材を延設して加硫した層間ゴム層を構成するゴムの物性を変化させる材料を用いる請求項に記載のゴムホースの製造方法。
  8. 前記剛性変化付与材として、この剛性変化付与材を延設して加硫した層間ゴム層を構成するゴムとは剛性の異なる非ゴム部材を用いる請求項に記載のゴムホースの製造方法。
  9. 前記剛性変化付与材を、全ての層間ゴム層を構成する未加硫ゴム部材に延設する請求項6〜8のいずれかに記載のゴムホースの製造方法。
  10. 前記剛性変化付与材を、最外周の層間ゴム層及び最内周の層間ゴム層を除いた層間ゴム層を構成する未加硫ゴム部材に延設する請求項6〜8のいずれかに記載のゴムホースの製造方法。
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