JP5627934B2 - ホース - Google Patents

ホース Download PDF

Info

Publication number
JP5627934B2
JP5627934B2 JP2010131063A JP2010131063A JP5627934B2 JP 5627934 B2 JP5627934 B2 JP 5627934B2 JP 2010131063 A JP2010131063 A JP 2010131063A JP 2010131063 A JP2010131063 A JP 2010131063A JP 5627934 B2 JP5627934 B2 JP 5627934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
layer
reinforcing
rubber layer
bend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010131063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011256923A (ja
Inventor
鈴木 幸治
幸治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2010131063A priority Critical patent/JP5627934B2/ja
Publication of JP2011256923A publication Critical patent/JP2011256923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5627934B2 publication Critical patent/JP5627934B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

本発明は、ホースに関し、特には、特定の方向に曲がり難いホース。
油圧配管系に用いられるホースとして、内側より、内管ゴム層、第1の補強層、中間ゴム層、第2の補強層、及び外皮ゴム層などを順次積層して構成された油圧ホースがある。このような多層構造のホースとしては、例えば、特許文献1のホースなどがある。
特開2002−106756号公報
ところで、特許文献1のような多層構造のホースを製造する際、ホースの最外層を構成する外皮ゴム層は押し出し機などで形成されるが、ホースの内側層を構成する中間ゴム層などは、帯状ゴム材の側部同士をオーバーラップし該オーバーラップ部を接合させて形成されることが多い。このため、中間ゴム層には、筒軸方向に延びるオーバーラップ部(継ぎ目)が形成されていることが多い。
上述のようなオーバーラップ部が形成された中間ゴム層を曲げる際に、オーバーラップ部が曲げの外側に位置した場合は、曲げの内側に位置した場合よりも歪や伸びが大きくなるため、オーバーラップ部に大きな応力が作用して接合面が剥がれる可能性がある。
本発明は、上記課題を解決すべく成されたもので、特定の方向に曲がり難くすることで耐久性を向上させたホースを提供することを課題とする。
請求項1のホースは、帯状の弾性体の側部同士をオーバーラップさせると共に該オーバーラップ部を接合して形成された筒状の弾性体層と、前記弾性体層の径方向外側及び径方向内側の少なくとも一方に設けられ、前記オーバーラップ部を中心とした前記弾性体層の周長の1/2の領域内に位置し、前記弾性体層の筒軸方向に延び、前記弾性体よりも剛性が高く可撓性を有する補強部材と、を有する。
請求項1のホースでは、オーバーラップ部を中心とした弾性体層の周長の1/2の領域内に、弾性体層(弾性体)よりも剛性が高い(すなわち、弾性体よりも伸張変形、及び圧縮変形し難い)補強部材を設けている。
ここで、ホース(弾性体層)を曲げると、曲げの外側には引張力が作用し、曲げの内側には圧縮力が作用するが、曲げの外側に補強部材が位置する場合には、曲げの外側の補強部材を基準として曲げの内側の弾性体層が圧縮変形させられてホースが曲がるためホースが曲がり難い。これに対して、曲げの内側に補強部材が位置する場合には、曲げの内側の補強部材を基準として曲げの外側の弾性体層が伸張変形させられてホースが曲がるため、曲げの外側に補強部材が位置するよりもホースが曲がり易い。
このため、ホースは、曲げ難い方向よりも曲げ易い方向で曲げられて設置場所に設置される。
一方、補強部材は、オーバーラップ部を中心とした弾性体層の周長の1/2の領域内に設けられていることから、補強部材が曲げの内側に位置する場合、オーバーラップ部は曲げの外側の最も曲げ半径が大きくなる部位には位置しないため、曲げの外側の最も曲げ半径が大きくなる部位に位置した場合と比べて、オーバーラップ部に作用する応力が小さくなり、接合面の剥離が抑制される。
以上のことから、ホースは、補強部材が曲げの外側となる方向(特定の方向)に曲がり難くなり、オーバーラップ部の剥離が抑制されて、耐久性が向上する。
請求項2のホースは、請求項1のホースにおいて、前記補強部材は、前記オーバーラップ部を中心とした前記弾性体層の周長の1/4の領域内に設けられている。
請求項2のホースでは、補強部材がオーバーラップ部を中心とした弾性体層の周長の1/4の領域内に設けられていることから、補強部材が曲げの内 側に位置する場合に、オーバーラップ部に作用する応力がさらに小さくなり、接合面の剥離が効果的に抑制される。
請求項3のホースは、請求項1又は請求項2のホースにおいて、前記補強部材は、ホース平面視で少なくとも一部が前記オーバーラップ部に重なる。
請求項3のホースでは、ホース平面視で補強部材の少なくとも一部がオーバーラップ部に重なることから、重ならないものと比べて、補強部材が曲げの内側に位置する場合に、オーバーラップ部に作用する応力が小さくなり、接合面の剥離が抑制される。
特に、補強部材が弾性体層の径方向外側に設けられた場合には、補強部材のオーバーラップ部に重なっている部分が、曲げによる応力が作用するオーバーラップ部を拘束するため、剥離が抑制される。
請求項4のホースは、請求項1〜請求項3のいずれか1項のホースにおいて、前記補強部材は、前記弾性体層の筒軸方向の一端部から他端部へ連続して延びている。
請求項4のホースでは、補強部材が弾性体層の筒軸方向の一端部から他端部へ連続して延びていることから、弾性体層の筒軸方向の全域において、曲げ易い方向と曲げ難い方向とを設定することができる。
請求項5のホースは、請求項1〜請求項4のいずれか1項のホースにおいて、前記補強部材は、ホース断面視で少なくとも一部が前記弾性体層に埋設されている。
請求項5のホースでは、ホース断面視で補強部材の少なくとも一部が弾性体層に埋設されていることから、埋設されていないものと比べて、ホースの外周面の真円度を向上させることができる。
請求項6のホースは、請求項1〜請求項4のいずれか1項のホースにおいて、前記補強部材は、ホース断面視で少なくとも一部がホース最外層を構成する外皮ゴム層の内周面に埋設されている。
請求項6のホースでは、ホース断面視で補強部材の少なくとも一部が外皮ゴム層の内周面に埋設されていることから、埋設されていないものと比べて、ホース外周面の真円度を向上させることができる。
以上説明したように、本発明のホースは、特定の方向に曲がり難くなり、耐久性を向上することができる。
第1実施形態に係るホースを示す一部分解斜視図である。 (A)は第1実施形態に係るホースの断面図である。 (B)は図2(A)の補強部材周りを拡大した拡大断面図である。 第1実施形態に係る弾性体層のオーバーラップ部に設けられた補強部材周りを示す平面図である。 第1実施形態に係る補強部材の第1変形例を示す平面図である。 (A)はその他の実施形態に係るホースの断面図である。 (B)は図5(A)の補強部材周りを拡大した拡大断面図である。 (A)はその他の実施形態に係るホースの断面図である。 (B)は図6(A)の補強部材周りを拡大した拡大断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係るホースの一例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るホース10を示す一部分解斜視図である。図1に示すように、ホース10は、多層構造とされ、径方向内側から順に内管ゴム層14、第1補強層16、中間ゴム層18(弾性体層の一例)、第2の補強層20、及び外皮ゴム層22が積層されて構成されている。なお、本実施形態のホース10は、主として油圧配管系に用いられる。
(内管ゴム層)
内管ゴム層14は、ホース10の最内層を構成するゴム層である。この内管ゴム層14は、内側を通る流体(例えば、油など)の透過を抑制可能な材料、例えば、EPDM、NBR、又はCRなどのゴム材で構成されている。
(第1の補強層)
第1補強層16は、内管ゴム層14の外周面に補強糸16aをスパイラル状に巻き付けて構成されている(所謂、スパイラル構造)。この補強糸16aは、ビニロン、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミドなどの繊維や、ステンレス、鉄などの硬鋼線ワイヤーなどから選択することが好ましい。
なお、本実施形態では、第1補強層16は、内管ゴム層14の外周面に補強糸16aをスパイラル状に巻き付けて構成(スパイラル構造)されているが、本発明はこの構成に限定されず、第1補強層16は、内管ゴム層14の外周面に補強糸16aをブレード状に編上げて構成(所謂、ブレード構造)されてもよい。
(中間ゴム層)
中間ゴム層18は、帯状のゴムシートの側部(幅方向端部)同士をオーバーラップさせ、このオーバーラップ部19を接合して、第1補強層16の外周面を被覆したゴム層である。この中間ゴム層18は、例えば、EPDM、NBR、又はCRなどのゴム材で構成されている。なお、中間ゴム層18は、弾性体層の一例である。
(第2の補強層)
第2補強層20は、中間ゴム層18の外周面に補強糸20aをスパイラル状に巻き付けて構成されている(所謂、スパイラル構造)。この補強糸20aは、第1補強層16を構成する補強糸16aに対して交差するように上記中間ゴム層18の外周面に巻き付けられている。このように、第1補強層16の補強糸16aと、第2補強層20の補強糸20aとを互いに交差させるように配設することで、ホース10の強度を高くすることができる。
また、補強糸20aは、ビニロン、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミドなどの繊維や、ステンレス、鉄などの硬鋼線ワイヤーなどから選択することが好ましい。
なお、本実施形態では、第2補強層20は、中間ゴム層18の外周面に補強糸20aをスパイラル状に巻き付けて構成(スパイラル構造)されているが、本発明はこの構成に限定されず、第2補強層20は、中間ゴム層18の外周面に補強糸20aをブレード状に編上げて構成(所謂、ブレード構造)されてもよい。
(外皮ゴム層)
外皮ゴム層22は、第2補強層20の外周面を被覆したゴム層であり、ホース10の最外層を構成している。この外皮ゴム層22は、耐候性、耐摩耗性などに優れるゴム材(例えば、EPDMなど)で構成されている。
(補強部材)
図2は、本実施形態に係るホース10を断面(軸方向と直交する方向で切断した断面)で見た断面図である。図2に示すように、中間ゴム層18と第2補強層20との間には、補強部材の一例としての補強糸24が1本又は複数本(本実施形態では4本)設けられている。
この補強糸24は、オーバーラップ部19を中心とした中間ゴム層18の周長Lの1/2の領域内に設けられている。ここで、補強糸24は、オーバーラップ部19を中心とした中間ゴム層18の周長Lの1/4の領域内に設けられることがより好ましい。
また、図3に示すように、ホース10は、ホース平面視で補強糸24の少なくとも一部がオーバーラップ部19と重なるように設けることが好ましい。なお、本実施形態では、ホース10は、ホース平面視で補強糸24の全部がオーバーラップ部19と重なっている。
補強糸24は、ホース平面視で中間ゴム層18の筒軸(中心軸CLと同軸)方向と平行に延びている。また、補強糸24は、中間ゴム層18の筒軸方向の一端部から他端部へ連続して延びている。さらに、補強糸24は、ホース10を断面で見て(ホース断面視)、少なくとも一部が中間ゴム層18の外周面に埋設されている(図2参照)。
また、補強糸24は、中間ゴム層18を構成するゴム材よりも剛性が高く、可撓性を有している。補強糸24は、ビニロン、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミドなどの繊維や、ステンレス、鉄などの硬鋼線ワイヤーなどから選択することが好ましい。特に、ステンレスワイヤーを用いた場合には、ホース内側から液体が透過してきても、錆などが生じ難くい。
次に、ホース10の製造工程のうち、中間ゴム層18を形成した後、オーバーラップ部19の周囲に補強糸24を配設する工程ついて説明する。
先ず、未加硫の内管ゴム層14の外周面に形成された第1補強層16を包み込むように帯状の未加硫のゴムシートを巻き付け、その側部同士をオーバーラップさせて、未加硫の中間ゴム層18を形成する。
その後、一定のテンションを加えた状態の補強糸24を、未加硫の中間ゴム層18のオーバーラップ部19の外周面に中心軸CL方向に沿って配設する。この補強糸24の配設は、ホース断面視で補強糸24の少なくとも一部をオーバーラップ部19の外周面に埋め込みながら行なう。このように補強糸24をオーバーラップ部19の外周面に埋め込みながら配設することで、配設時における補強糸24の蛇行が抑制される。そして、次工程において、未加硫の中間ゴム層18の外周面に第2補強層20を形成する際の補強糸24の横ずれも抑制することができる。
なお、補強糸24は、オーバーラップ部19の外周面に接着剤を用いて接着配設しても構わないが、補強糸24をオーバーラップ部19に埋設配置した方が、ホース10の外周面の真円度を向上させることができる。
また、未加硫のホース構成部材で構成された未加硫のホースは、加硫缶にて加硫されて形成される。
次に第1実施形態のホース10の作用効果について説明する。
ホース10では、オーバーラップ部19を中心とした中間ゴム層18の周長Lの1/2の領域内に、中間ゴム層18を構成するゴム材よりも剛性が高い(すなわち、該ゴム材よりも伸張変形、及び圧縮変形し難い)補強糸24を設けている。
ここで、ホース10(含む中間ゴム層18)を曲げると、曲げの外側には引張力が作用し、曲げの内側には圧縮力が作用するが、曲げの外側に補強糸24が位置する場合には、曲げの外側の補強糸24を基準として曲げの内側のホースを構成する部材(ゴム材など)が圧縮変形させられてホース10が曲がるため、ホース10が曲がり難い。これに対して、曲げの内側に補強糸24が位置する場合には、曲げの内側の補強糸24を基準として曲げの外側のホース構成部材(ゴム材)が伸張変形させられてホース10が曲がるため、曲げの外側に補強糸24が位置するよりもホース10が曲がり易い。
このため、作業者がホース10を設置する際には、曲げ難い方向よりも曲げ易い方向で曲げて設置場所に設置される。
一方、補強糸24は、オーバーラップ部19を中心とした中間ゴム層18の周長Lの1/2の領域内に設けられていることから、補強糸24が曲げの内側に位置する場合、オーバーラップ部19は曲げの外側の最も曲げ半径が大きくなる部位(つまり、最も伸びが大きくなる部位)には位置しないため、曲げの外側の最も曲げ半径が大きくなる部位に位置した場合と比べて、オーバーラップ部19に作用する応力が小さくなり、接合面の剥離が抑制される。
また、補強糸24は、オーバーラップ部19を中心とした中間ゴム層18の周長の1/4の領域内に設けられていることから、補強糸24が曲げの内側に位置する場合に、オーバーラップ部19に作用する応力がさらに小さくなり、接合面の剥離が効果的に抑制される。
さらに、ホース平面視(図3参照)で補強糸24の少なくとも一部がオーバーラップ部19と重なることから、重ならないものと比べて、補強糸24が曲げの内側に位置する場合に、オーバーラップ部19に作用する応力が小さくなり、接合面の剥離が抑制される。
特に、本実施形態では、ホース平面視で補強糸24の全部がオーバーラップ部19と重なることから、オーバーラップ部19が曲げの外側となるようにホース10を曲げるのが難しくなる。これにより、ホース10を、オーバーラップ部19が曲げの外側に位置するように、設置場所に配置されるのが効果的に防止され、ホース10の耐久性、つまり、寿命を延ばすことができる。
以上のことから、ホース10は、補強糸24が曲げの外側となる方向(特定の方向)に曲がり難くなり、オーバーラップ部19の剥離が抑制されて、中間ゴム層18の径方向内側に配設される第1補強層16、及び径方向外側に配設される第2補強層20に悪影響が及ぶのが抑制されて、耐久性が向上する。
そして、ホース平面視(図3参照)で補強糸24の少なくとも一部がオーバーラップ部19と重なり、さらに、補強糸24が中間ゴム層18の径方向外側に設けられた場合には、補強糸24のオーバーラップ部19に重なっている部分が、曲げによる応力が作用するオーバーラップ部19を拘束するため、接合面の剥離が抑制される。特に、本実施形態のように、オーバーラップ部19の外周面に補強糸24が埋設された場合には、オーバーラップ部19の剥離がさらに効果的に抑制される。
補強糸24が中間ゴム層18の筒軸方向の一端部から他端部へ連続して延びていることから、中間ゴム層18の筒軸方向の全域において、曲げ易い方向と曲げ難い方向とを設定することができる。
なお、補強糸24の端部は、中間ゴム層18の軸方向の端部に到達せずに終端してもよいが、ホース10の耐久性の観点(終端した端部の反り防止)からは、補強糸24は中間ゴム層18の筒軸方向の一端部から他端部へ連続して延びる構成とすることが好ましい。
補強糸24をステンレスワイヤーとした場合には、ホース10の内側を流れる液体が漏れ出しても、ステンレスワイヤーは液体の影響を受け難いため、補強糸24の耐久性が確保され、ホース10の耐久性が向上する。
ホース断面視で補強糸24の少なくとも一部が中間ゴム層18に埋設されていることから、埋設されていないものと比べて、ホース10の外周面の真円度を向上させることができる。これにより、ホース10の見栄えが向上する。
[その他の実施形態]
第1実施形態では、補強糸24を中心軸CLに沿って延ばす構成としたが、本発明はこれに限らず、図4に示すように、補強糸24は、中心軸CLに対して角度θで傾斜してもよい。
また、上述の実施形態では、補強糸24を中間ゴム層18と第2補強層20との間に配設する構成としたが、本発明はこの構成に限らず、図5(A)及び図5(B)に示すように、中間ゴム層18と第1補強層16との間に配設してもよい。なお、第1実施形態と同様に、補強糸24は、中間ゴム層18のオーバーラップ部19の内周面に埋設されることが好ましい。
なお、第1補強層16上に補強糸16aを配置する際に、補強糸24が横ずれするのを抑制するために、接着剤を用いて補強糸24を第1補強層16上に接着配置してもよく、未加硫ゴムで被覆した補強糸24を第1補強層16上にローラなどで圧着配置してもよい。また、未加硫の中間ゴム層18となる帯状の未加硫ゴムシートの側部に予め補強糸24を埋設しておく構成としてもよい。
さらに、上述の実施形態では、補強糸24を中間ゴム層18と第1補強層16との間に配設する構成としたが、本発明はこの構成に限らず、図6(A)及び図6(B)に示すように、補強糸24を中間ゴム層18と第1補強層16との間に配設し、さらに、補強糸24を第2補強層20と外皮ゴム層22との間に配設する構成としてもよい。なお、第1実施形態と同様に、補強糸24は、中間ゴム層18のオーバーラップ部19の内周面に埋設されることが好ましく、外皮ゴム層22の内周面に埋設されることが好ましい。この場合には、ホース10の特定方向への曲げをより曲げ難くすることができる。
また、補強糸24の径を小さくして、補強糸24を中間ゴム層18、及び外皮ゴム層22にそれぞれ完全に埋設することで、特定方向への曲げ難さを確保しつつ、ホース10の外周面の真円度を効果的に向上させることもできる。
なお、補強糸24は、第2補強層20と外皮ゴム層22との間にのみ配設される構成としてもよいことは言うまでもない。
またさらに、補強糸24を内管ゴム層14と第1補強層16との間に配設する構成としもよい。もちろん、補強糸24は、内管ゴム層14の内周面のオーバーラップ部19に対応した領域に埋設することがより好ましい。
そして、図6(A)及び図6(B)に示すように、補強糸24を配設した場合には、外皮ゴム層22側の補強糸24と中間ゴム層18側の補強糸24がホース平面視で、交差するように配置してもよい。
また、上述の実施形態では、補強糸24は、中間ゴム層18のオーバーラップ部19の外周面に埋設配置する構成としたが、補強糸24は、中間ゴム層18を中心とした中間ゴム層18の周長Lの1/2の領域内であれば、いずれの部位に設けてもよいことは言うまでもない。
さらに、上述の実施形態では、補強部材の一例として補強糸24を用いる構成としたが、本発明はこれに限らず、補強部材の一例として、例えば、内管ゴム層14、中間ゴム層18、及び外皮ゴム層22よりも弾性率が低い(剛性が高い)ゴム材や樹脂を帯状に成形したものを用いる構成としてもよい。
またさらに、上述の実施形態では、ホース10を、内管ゴム層14、第1補強層16、中間ゴム層18、第2補強層20、及び外皮ゴム層22で構成したが、本発明はこの構成に限らず、ホース10の第2補強層20と外皮ゴム層22との間に中間ゴム層18と補強層の一組を、1組又は複数組積層する構成としてもよい。この場合には、各中間ゴム層18のオーバーラップ部19がホース平面視でおおむね重なるように配置し、補強糸24を適当な場所に埋設配置することが好ましい。
そして、上述の実施形態では、補強糸24をいずれかのゴム層上に埋設配置する構成を示したが、本発明はこれに限るものではなく、オーバーラップ部19が形成されたゴム層に対して、補強糸24が、オーバーラップ部19を中心としたゴム層の周長の1/2の領域内に設けられれば、ゴム層の径方向内側及び径方向外側の何れに設けられてもよい。もちろん、ゴム層の径方向内側及び径方向外側に設けられもよい。
なお、本発明の弾性体層は、ゴム層以外の弾性を有する層のすべてを含むことは言うまでもない。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 ホース
18 中間ゴム層(弾性体層)
19 オーバーラップ部
22 外皮ゴム層
24 補強糸
CL 中心軸
L 周長

Claims (6)

  1. 帯状の弾性体の側部同士をオーバーラップさせると共に該オーバーラップ部を接合して形成された筒状の弾性体層と、
    前記弾性体層の径方向外側及び径方向内側の少なくとも一方に設けられ、前記オーバーラップ部を中心とした前記弾性体層の周長の1/2の領域内に位置し、前記弾性体層の筒軸方向に延び、前記弾性体よりも剛性が高く可撓性を有する補強部材と、
    を有するホース。
  2. 前記補強部材は、前記オーバーラップ部を中心とした前記弾性体層の周長の1/4の領域内に設けられている請求項1に記載のホース。
  3. 前記補強部材は、ホース平面視で少なくとも一部が前記オーバーラップ部に重なる請求項1又は請求項2に記載のホース。
  4. 前記補強部材は、前記弾性体層の筒軸方向の一端部から他端部へ連続して延びている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のホース。
  5. 前記補強部材は、ホース断面視で少なくとも一部が前記弾性体層に埋設されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のホース。
  6. 前記補強部材は、ホース断面視で少なくとも一部がホース最外層を構成する外皮ゴム層の内周面に埋設されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のホース。
JP2010131063A 2010-06-08 2010-06-08 ホース Expired - Fee Related JP5627934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010131063A JP5627934B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 ホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010131063A JP5627934B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 ホース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011256923A JP2011256923A (ja) 2011-12-22
JP5627934B2 true JP5627934B2 (ja) 2014-11-19

Family

ID=45473310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010131063A Expired - Fee Related JP5627934B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5627934B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926142Y2 (ja) * 1976-12-08 1984-07-30 クラレプラスチツクス株式会社 合成樹脂製可撓性ホ−ス
JPS59139683U (ja) * 1983-03-09 1984-09-18 ニチエイ産業株式会社 合成樹脂製ホ−ス
JP3396975B2 (ja) * 1994-10-31 2003-04-14 東海ゴム工業株式会社 冷媒用高圧ホース
JP2002172677A (ja) * 2000-09-29 2002-06-18 Yamashita Rubber Co Ltd フィルム中間層を有するゴムホースの製法
JP3604367B2 (ja) * 2001-03-22 2004-12-22 エクセン株式会社 コンクリートバイブレータ用ホース
JP2003120865A (ja) * 2001-10-18 2003-04-23 Bridgestone Corp ガス供給用ホース
JP2007002859A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 可とう管

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011256923A (ja) 2011-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6109306A (en) Kink-resistant, high pressure hose construction having a composite, spiral wound innermost reinforcement layer
JP2006194430A (ja) 耐圧ホース
JP6452337B2 (ja) タイヤ
US20160136918A1 (en) Hose with optimised steel wire reinforcement layers
JP2019074211A (ja) 複合管
US11614182B2 (en) Reinforcement layer
JP4964706B2 (ja) 管継手
JP5627934B2 (ja) ホース
JP6049264B2 (ja) 高圧ホース
EP0969236A2 (en) Kink resistant high pressure hose
JP2010054052A (ja) シリコーン補強ホース
WO2010095569A1 (ja) 多層耐圧管及びその製造方法
JP4647424B2 (ja) 可撓継手及びその設計方法
JP4615882B2 (ja) ゴム成形体およびその作製装置
JP4348100B2 (ja) 高圧ホース
JP7406603B2 (ja) 曲管
JP7411892B2 (ja) 高圧ホースおよびその製造方法
JP2023168744A (ja) 高圧ゴムホース
WO2019216354A1 (ja) 積層ホース及び積層ホースの製造方法
JP2013190023A (ja) 接続金具付きゴムホース
WO2011006963A1 (en) Multilayer flexible hose with glass fiber webbing
JP5542424B2 (ja) 複合ホース
JP2017008991A (ja) 高圧ホース
JP2009030687A (ja) 繊維補強管及び繊維補強管の内圧補強層の接続形成方法
JP2005036965A (ja) 耐圧振動吸収ホース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5627934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees