JP4964706B2 - 管継手 - Google Patents

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本発明は、管継手に関する。特には、可撓性を有する管継手に関する。
従来より、給水管やガス管等の流体を輸送するための流体用配管は、建物や種々の施設の土中に敷設されることが知られている。そして、これらのうち、配管経路が屈曲している部分や設備への配管取付部などにおいては、可撓性を有する管継手が用いられる。
ところで、このような管継手は、通常、可撓性を有する可撓管本体と、この可撓管本体の両端に設けられる接続用のフランジと、を備えて構成されている。そして、可撓管本体としては、ゴム等の弾性材料から形成されるゴム管や、SUS等の金属製材料から形成されるベローズ管がある。このうち、ゴム管は、偏心特性に優れ、地震や地盤沈下等による地盤の変位による応力を好適に吸収することより様々な現場において使用されている。
しかしながら、ゴム等の可撓性材料で形成される管継手は、例えば、化学薬品や高温の流体を流通させる場合には、ゴムが溶解等することにより破損するおそれがあり、好適に使用することができない場合があった。このため、化学薬品や高温の流体を流通させる場合には、SUS等により形成された金属ベローズ管をゴム層で包んだ管継手が使用されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−159478号公報
しかしながら、特許文献1に記載の管継手は、ベローズ状の金属管の外周面をゴム層で包んだ構成としているため、耐熱性を向上させることは可能となるが、例えば、化学薬品等の流体を用いた場合には、ベローズ管の内周面が化学薬品等で腐食する場合があり、耐薬品性という点で問題があった。
また、金属管を用いることによりゴム管よりも耐荷重性を向上させることが可能となったが、ベローズ管の構造上、局部的に応力が集中してしまい金属疲労による破損が生じるおそれがあるという問題があった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであって、耐薬品性に優れ、様々な流体に適用可能な管継手を提供することを目的とする。
本発明者らは、流体が流通する可撓性管本体にフッ素樹脂に弾性部材を被覆させた可撓管を用いることにより、耐薬品性、耐熱性、耐荷重性、耐油性等が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、以下のような管継手を提供することを目的とする。
(1) 端部が互いに対向して配置される配管同士を連結する管継手であって、断面が波状に形成されるベローズ部と、前記ベローズ部の両端に設けられ、断面が略L字状に形成される鍔部と、を有する筒状部と、内部に強靱性繊維が埋設されると共に、前記筒状部の外周面を被覆する弾性部と、前記鍔部と係合するように前記筒状部の内側に配置され、それぞれが対向する前記配管の前記端部と接続される円環状に形成された一対のフランジと、を備え、前記筒状部は、フッ素樹脂により成型されており、前記鍔部には、前記鍔部の縁端部近傍に該管継手の軸方向に貫通する複数の穴部が設けられており、前記弾性部は、前記鍔部の前記縁端部を覆う被覆部を有しており、前記被覆部は、前記穴部を埋設するように形成される管継手。
(2) 前記弾性部は、内弾性部と外弾性部とを有し、前記強靱性繊維は、前記内弾性部と前記外弾性部との間に配置される(1)に記載の管継手
(3) 前記強靱性繊維は、織られてできた強靱性コードを構成する(2)に記載の管継手。
(4) 前記強靱性コードは、積層するように複数配置され、前記強靱性コードの間には、補強線材が配置される(3)に記載の管継手。
(5) 前記フッ素樹脂は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)である(1)から(4)のいずれかに記載の管継手。
(6) 前記フッ素樹脂は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)である(1)から(4)のいずれかに記載の管継手。
本発明によれば、耐薬品性に優れ、様々な流体に適用可能な管継手を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の管継手は、以下の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。また、以下の実施形態の説明にあたって、同一の構成要件については同一の符号を付し、その説明は省略若しくは簡略化する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る管継手の構成を示す斜視図である。図2は、前記実施形態に係る管継手の一部を破断して示す正面図である。図3は、図2におけるBの部分拡大図である。図4は、図2のA−A断面図である。
本実施形態に係る管継手1は、図1に示すように、ベローズ状(蛇腹状)に形成された可撓管本体2と、可撓管本体2の両端に設けられる一対のフランジ5と、を備える。ここで、管継手1は、端部が互いに対向するように配置された配管それぞれを連結させるための継ぎ手であり、本実施形態においては、それぞれの配管の端部に設けられたフランジと管継手1の両端に設けられたフランジ5とを接続することにより行われる。
可撓管本体2は、図2に示すように、ベローズ状(蛇腹状)に成型された中空形状の筒状部3と、筒状部3の外周面を覆うカバーゴム4と、を有する。
筒状部3は、フッ素樹脂であるPTFE樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)により成型されており、フランジ5とフランジ5との間に形成されるベローズ部30と、ベローズ部30の軸方向Xにおける両端に形成される鍔部31と、を有する。
ベローズ部30は、径の細い部分である凹部32と、径の太い部分である凸部33とを軸方向Xに交互に連続させることにより形成される。隣接する凹部32同士、若しくは隣接する凸部33同士が形成されるピッチとしては、例えば、10〜20mmが例示できる。また、凹部32における径の太さ(直径)としては、15〜340mmが例示でき、凸部33における径の太さ(直径)としては、10〜600mmが例示できる。また、筒状部3の厚さは、流通する流体からの内圧等を考慮して適宜設定されるが、例えば、1〜3mmのものが例示できる。また、可撓管本体2の長さは、取り付ける配管同士の長さを考慮して適宜設定されるが、例えば、350〜700mmが例示できる。
鍔部31は、ベローズ部30と連続して一体に形成される。鍔部31は、可撓管本体2の軸方向Xから軸方向Xと直交する方向(フランジ5の外周方向)に屈曲した状態で成型されている。つまり、鍔部31は、軸断面形状が略L字状に形成されている(図2及び図3参照)。このように、断面略L字状の鍔部31をベローズ部30の両端に設けることにより、鍔部31とフランジ5が係合可能になる。
また、図4に示すように、鍔部31には、複数の穴部35が形成されている。穴部35は、可撓管本体2の軸方向Xにおいて鍔部31を貫通する。穴部35は、少なくとも2個以上形成されていればよく、好ましくは4個以上、さらに好ましくは、8個以上が例示できる。そして、穴部35は、それぞれが対向する位置に配置されることが好ましい(図4参照)。
穴部35は、鍔部31の縁端部の近傍に形成される。具体的には、穴部35は、鍔部31の縁端部から1.0〜5.0mmの位置に設けられる。穴部35の形状としては、例えば、図4に示すような円形状が例示できるが、矩形状、星形状等であってもよい。
カバーゴム4は、筒状部3の外周面を覆うように配置される。具体的には、カバーゴム4は、ベローズ部30においては、筒状部3の外周面を覆い、鍔部31においては、筒状部3の外周面と内周面の一部を覆う。つまり、鍔部31においては、筒状部3の外周面に加え、筒状部3の縁端部である鍔部31の縁端部において、内周面及び外周面から縁端部を覆う被覆部44が設けられる。
また、カバーゴム4は、内ゴム41と、外ゴム42とから構成されており、それぞれが積層するように配置される。ここで、カバーゴム4の内ゴム41及び外ゴム42とは、例えば、可撓管本体2がその断面形状において、略円形であるとき、内側(内層側)を形成するのが内ゴム41であり、外側(外層側)を形成するのが外ゴム42である。なお、内ゴム41及び外ゴム42は、製造工程において加硫することにより、それぞれが一体化される。
内ゴム41と外ゴム42との間には、強靱性繊維であるタイヤコード6が配置されている。そして、タイヤコード6は、それぞれが積層するように複数層、例えば、2重に配置される。
なお、本実施形態においては、タイヤコード6を積層するように2重に配置する構成としたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、ベローズ部30におけるタイヤコード6とタイヤコード6との間に、銅線のような補強線材を配置してもよい。補強線材は、ベローズ部30において内ゴム41及びタイヤコード6が巻かれた上から、可撓管本体2の軸方向Xに螺旋状に巻装することが好ましく、タイヤコード6が積層されている場合においては、タイヤコード6の間に配置することが好ましい。
また、カバーゴム4には、鍔部31の縁端部において、その縁端部を覆うように形成される被覆部44が設けられている。被覆部44は、鍔部31(筒状部3)の縁端部の全部を被覆しており、例えば、筒状部3がフッ素樹脂のような他の材料(例えば、弾性部材から成るカバーゴム4)と接合性の低い材料を用いて形成された場合においても、縁端部に被覆部44を設けることにより、筒状部3の縁端部を剥離しない方向に押さえつけることが可能となる。これにより、カバーゴム4と筒状部3との剥離を防止することが可能になる。
ここで、内ゴム41及び外ゴム42は、一般には、天然ゴムや合成ゴムで構成されてもよく、或いは、SBR系ゴム、CR系ゴム、EPDM系ゴム、NBR系ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等で構成されてもよい。または、これらを含む広い概念であるエラストマ(ゴム弾性を示す高分子)で構成されてもよい。また、内ゴム41外ゴム42は、それぞれが同一の材料で構成されてもよく、異なる材料で構成されてもよい。
また、内ゴム41と外ゴム42との間に埋設される強靱性繊維としては、例えば、スティール繊維、カーボン繊維、ガラス繊維、ポリエステルやアラミド繊維等の有機繊維、その他の繊維等の靱性の高い繊維が例示でき、これらから構成された強靱性繊維シートを用いることが好ましい。
強靱性繊維シートは、例えば、タイヤコードのようなもので、カバーゴム4の変形に対する補強材として機能する。なお、タイヤコードは、コードという撚った繊維等を並べて形成する場合もあるが、ここでは、強靱な繊維を織って作られた布のようなものを含んでもよい。強靱性繊維シートは、一般にエラストマと比較すると伸縮性が低いため変形は難しいが、無理に変形させた場合であっても脆性的に折れる等の破壊に到ることが少ない。また、強靱性繊維シートは、繊維自体やそれらの並べ方や織り方により物理特性を制御することが可能である。
補強線材としては、例えば、バネ鋼線、硬鋼線、ピアノ線などのバネ用炭素鋼線、ステンレス鋼線などのバネ用合金鋼線、又はりん青銅などのバネ用銅合金線等の弾性限界が高い金属線材料や、エンジニアリングプラスチックのような有機材料、スティール繊維、カーボン繊維、ガラス繊維その他の繊維を含む複合材料が例示できる。
なお、補強線材は、1本若しくは複数本の線材がコイルのように略円形を描き、軸方向に進んでいくようなコイル状の補強材であってもよい。また、線材をリング形状に形成し、複数のリングを略同軸上に並べ、前後のリングに何らかの機械的関係を持たせたものであってもよい。
次に、本発明に係る管継手1の製造方法について説明する。
本発明に係る管継手1の製造方法は、フッ素樹脂により所定形状に成型される筒状部3の管体を形成する管体製造行程と、形成された管体の外周面に内ゴム41及び外ゴム42から成るカバーゴム4を積層させると共に、内ゴム41と外ゴム42との間にタイヤコード(強靱性繊維)6を配置して積層形成体を形成する成形体製造行程と、積層成形体に成型部材を巻き付ける巻き付け行程と、成型部材を巻き付けた積層形成体を加硫する加硫行程と、加硫後に成形部材を取り外す取り外し行程と、を備える。
以下具体的に説明する。まず、ブロー成型、インジェクション成型、射出成型といった各種成型方法により、フッ素樹脂を用いて鍔部31に複数の穴部35が形成された中空状の筒状部3を成型する(管体製造工程)。例えば、筒状部3は、所定の金型に成型材料を射出充填し硬化させることにより成型される。なお、筒状部3は、その両端において、フランジ5が鍔部31と係合するように鍔部31とベローズ部30との間にフランジ5が配置された状態で成型される。
そして、成型された筒状部3を円筒状の所定のマンドレルに装着し、固定する。筒状部3をマンドレルに固定したら、筒状部3の外周面に、所定の幅に切断されたゴムシートを巻き付け、突き合わせ部を接着剤等で接合する。このようにして、内ゴム41から成る内ゴム層が形成される。なお、筒状部3の外周面に巻き付けるゴムシートは、ゴムシートの代わりにゴムチューブを用いてもよく、ゴムチューブを用いた場合においては接合作業を省略することができる。
また、このときベローズ部30の凹部32に沿って、筒状部3の円周方向(筒状部3の軸方向Xと直交する方向)に所定の幅に裁断されたタイヤコード7を配置させてもよい。このように、凹部32に沿って、タイヤコード7を筒状部3の円周上に配置させることにより、例えば、管継手1の耐圧性を向上させることが可能になる。
次に、内ゴム層の外周面上に、予め所定の幅に裁断された帯状のタイヤコード6を筒状部3の管軸に対し、筒状部3の釣合角度よりも小さな成型角度で各繊維方向が交差するように交互に2プライ巻き付けて積層する。これにより、第1繊維補強層が形成される(成形体製造工程)。なお、タイヤコード6の成型角度としては、例えば、40〜50度の範囲で設定されることが好ましい。ここで、筒状部3の釣合角度とは、筒状部3の管軸に対し、所定の角度で巻き付けられたタイヤコード6が成形体製造工程により製造された未加硫の内ゴム41及び外ゴム42が軸方向Xに圧縮されたり、また、可撓管本体2の内周面が外周面に加圧されたとき径方向及び軸方向Xに変位して力学的に釣り合って静止する角度をいう。
続いて、タイヤコード6の上から外ゴム42を内ゴム41を巻いた方法と同じ方法で積層させ、外ゴム層を形成する。このようにして、筒状部の未加硫の積層成形体が形成される(成形体製造工程)。
なお、本実施形態においては、内ゴム41及び外ゴム42を用いて、内ゴム層と外ゴム層の間にタイヤコード6を埋設させたが、タイヤコード6は、例えば、複数積層させて配置させてもよい。そして、この場合、各タイヤコードの間に銅線等の補強線材を挟持させ、補強線材層を設けてもよい。ここで、補強線材は、地震時の地盤ひずみから可撓管の変位角度ならびに変位量を予測し、埋設管径に応じて、好ましい横弾性係数その他の機械的特性を有する線材が選択される。そして、この線材を用いて、さらに線径、巻数などを決定し、所定のばね定数が得られるように設計し、製作されたものが使用される。なお、この補強線材を形成する線材としては、例えば、弾性限界が高い金属線材料、ばね鋼線、ピアノ線などのばね用炭素鋼線、ステンレス鋼線などのばね用合金鋼線、またはりん青銅線などのばね用銅合金線などの単線を好適に用いることができる。
次に、上記によって得られた未加硫の積層形成体の外ゴム層の外周面全面に対し、所定の角度で成形部材を巻き回し締め付ける(巻き付け行程)。この際、成形部材は、山部と谷部とから成る波形状を呈した面が外ゴム層の表面側になるようにして隙間が生じないようにして巻きまわすことが好ましい。
また、巻き付け行程に使用される成形部材としては、例えば、矩形状の断面の一辺が1個の山部と2個の谷部とから成る波形状を呈した成形面であって、その表面は凹凸模様のない滑らかな表面性を有する厚み5mm、幅30mmの帯状の長尺なシリコーンゴムシートを使用することができる。
なお、このシリコーンゴムの成形部材は、円筒状の積層成形体にシリコーンゴムを巻き付ける作業性から、ゴム硬度が30〜70度程度の可撓性を有するものが好ましい。
また、成形部材は、上記シリコーンゴムに限定されるものではなく、少なくとも管継手の可撓管を構成するカバーゴムを加硫する際の温度に対する耐熱性や、可撓管を構成するカバーゴムに対する離型性に優れると共に、任意の形状に容易に成形できる可撓性を有するゴムや合成樹脂であればよい。
また、波形状も上記の形状に限定されるものではなく、例えば、複数の山部と谷部とから成るものであってもよい。また、本実施形態においては、波形状を呈した成形面の表面は、凹凸模様のない滑らかな表面性のものとしているが、例えば、布目等の凹凸模様を有するものであってもよい。
続いて、成形部材で外周面を巻き回して締め付けたフランジ付き円筒状の未加硫の積層成形体を約140℃の温度で1〜1.5時間程度加熱して内ゴム層、外ゴム層、中間ゴム層の各ゴムを加硫する(加硫行程)。
加硫が完了したら、その後、成形部材およびマンドレルを外す(取り外し行程)。
これにより、外ゴム層の外表面が可撓管本体2の胴部の断面視において管軸方向に波形状に形成された滑らかな表面性を有する管継手1を得ることができる。
このように、鍔部31の縁端部に複数の穴部35を設け、鍔部31の内周面及び外周面から穴部35を覆うように形成される被覆部44を設けることにより、被覆部44におけるカバーゴム4が穴部35に充填される。これにより、被覆部44は、内周面と外周面とが穴部35を介して連結される。したがって、鍔部31の縁端部におけるカバーゴム4と鍔部31との剥離を防止することが可能になる。
また、可撓管本体2の軸方向Xに伸びるベローズ部30を有する筒状部3を設け、これをフッ素樹脂により形成することにより、金属管を用いた場合よりも可撓管本体2の伸縮性及び偏心特性を向上させることが可能になる。
また、フッ素樹脂は耐薬品性が優れるため、フッ素樹脂を流体が流通する可撓管本体に用いることにより、SUS等の金属管の場合と異なり、可撓管本体の化学変化による腐食を減少若しくはなくすことが可能になる。
また、フッ素樹脂により形成されたベローズ部を弾性ゴムで被覆させることにより、筒状部の座屈を抑制させることが可能になる。また、カバーゴム4にタイヤコード6のような強靱性繊維や銅線のような補強線材を埋設させることにより、座屈の抑制に加え、内圧及び外圧に対する耐圧性を向上させることが可能になる。
さらに、フッ素樹脂により構成される可撓管本体は、金属疲労が発生しないため、金属管を使用する場合よりも長時間の使用が可能になる。また、フッ素樹脂は、耐薬品性、耐油性、耐熱性及び低摩擦性に優れるため様々な流体が流通する配管に好適に使用可能となる。
本発明の第1実施形態に係る管継手の構成を示す斜視図である。 前記実施形態に係る管継手の一部を破断して示す正面図である。 図2におけるBの部分拡大図である。 図2のA−A断面図である。
符号の説明
1 管継手
2 可撓管本体
3 筒状部
4 カバーゴム
5 フランジ
6、7 タイヤコード
30 筒状部
31 鍔部
35 穴部
44 被覆部

Claims (6)

  1. 端部が互いに対向して配置される配管同士を連結する管継手であって、
    断面が波状に形成されるベローズ部と、前記ベローズ部の両端に設けられ、断面が略L字状に形成される鍔部と、を有する筒状部と、
    内部に強靱性繊維が埋設されると共に、前記筒状部の外周面を被覆する弾性部と、
    前記鍔部と係合するように前記筒状部の内側に配置され、それぞれが対向する前記配管の前記端部と接続される円環状に形成された一対のフランジと、を備え、
    前記筒状部は、フッ素樹脂により成型されており、
    前記鍔部には、前記鍔部の縁端部近傍に該管継手の軸方向に貫通する複数の穴部が設けられており、
    前記弾性部は、前記鍔部の前記縁端部を覆う被覆部を有しており、
    前記被覆部は、前記穴部を埋設するように形成される管継手。
  2. 前記弾性部は、内弾性部と外弾性部とを有し、
    前記強靱性繊維は、前記内弾性部と前記外弾性部との間に配置される請求項1に記載の管継手。
  3. 前記強靱性繊維は、織られてできた強靱性コードを構成する請求項2に記載の管継手。
  4. 前記強靱性コードは、積層するように複数配置され、
    前記強靱性コードの間には、補強線材が配置される請求項3に記載の管継手。
  5. 前記フッ素樹脂は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)である請求項1から4のいずれかに記載の管継手。
  6. 前記フッ素樹脂は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)である請求項1から4のいずれかに記載の管継手。

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