JP2001097256A - 無限軌道式走行装置におけるゴム製履帯の保護構造 - Google Patents

無限軌道式走行装置におけるゴム製履帯の保護構造

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JP2001097256A
JP2001097256A JP27963499A JP27963499A JP2001097256A JP 2001097256 A JP2001097256 A JP 2001097256A JP 27963499 A JP27963499 A JP 27963499A JP 27963499 A JP27963499 A JP 27963499A JP 2001097256 A JP2001097256 A JP 2001097256A
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track frame
crawler belt
rubber
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sliding
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JP27963499A
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English (en)
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Kohei Urase
広平 浦瀬
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム製履帯の寿命の向上を図ることができる
無限軌道式走行装置におけるゴム製履帯の保護構造を提
供すること。 【解決手段】 トラックフレーム1aの下面側に配置さ
れた複数の下ローラと、トラックフレーム1aの外周に
掛け廻されたゴム製履帯14と、トラックフレーム1a
の下面部に取り付けられた摺動部材2aとを備え、摺動
部材2aにおけるトラックフレーム1aの下端面より下
方位置へ摺動弧面3aを設けて構成されている。これに
より、ゴム製履帯14が岩石などの障害物に乗り上げ
て、トラックフレーム1a側に弓なりに変形した場合で
あってもゴム製履帯14の内面側がトラックフレーム1
aの下端面より下方に位置している摺動部材2aの摺動
弧面3aに当接した状態で摺動するため、ゴム製履帯1
4内側の摩耗を極めて小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,ク
レーン等の建設機械に係り、特にゴム製の履帯を用いて
いる無限軌道式走行装置におけるゴム製履帯に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル,クレーン等の建設機械に
用いられている一般的な無限軌道式走行装置は、図8
(無限軌道式走行装置の側面図)及び図9(図8のA矢
視断面図)に示すように、一端部側に遊動輪10を配置
し、他端部側に駆動輪11を配置している左右一対のト
ラックフレーム12と、そのトラックフレーム12の下
面側に配置された複数の下ローラ13(図には4つが示
されている)と、トラックフレーム12の外周に掛け廻
されたゴム製履帯14とを備えている。
【0003】この建設機械の走行中に、図10(図8の
無限軌道式走行装置の作動状態図)に示すように、ゴム
製履帯14が岩石などの障害物に乗り上げた場合、履帯
14はトラックフレーム12側に弓なりに変形し、トラ
ックフレーム12の下面部と干渉を起こす。
【0004】それにより、履帯14がゴム製であるた
め、内面側(トラックフレーム12との摺動部)が摩耗
して損傷してしまう。
【0005】そこで、従来の建設機械の無限軌道式走行
装置は、実用新案登録公報第2584588号に記載の
ように、トラックフレームと履帯との干渉が発生しそう
なトラックフレームの下面部に切り欠きを形成し、その
切り欠きによって履帯が岩石などの障害物に乗り上げ
て、トラックフレーム側に弓なりに変形した場合であっ
てもトラックフレームと履帯との干渉が発生しないよう
にしている。
【0006】また、別の解決策として、トラックフレー
ムの下面側に配置される下ローラの数を多くし、下ロー
ラ相互の距離を短くすることで、履帯の変形を小さく抑
えるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
建設機械の無限軌道式走行装置では、トラックフレーム
と履帯との干渉を防止するために、トラックフレームの
下面部に切り欠きを設けているが、この場合、トラック
フレームの強度が低下してしまうという課題があった。
またトラックフレームの下面側に配置される下ローラの
数を多くした場合、下ローラの増加でコストがアップし
てしまうという課題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、トラックフレームの強度
を維持でき、かつ下ローラ数を必要以上に増加させない
で、走行時におけるゴム製履帯の変形よるゴム製履帯内
側の摩耗を極めて小さくすることにより、寿命の向上を
図ることができる無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、一端部側
に遊動輪を配置し、他端部側に駆動輪を配置している左
右一対のトラックフレームと、そのトラックフレームの
下面側に配置された複数の下ローラと、トラックフレー
ムの外周に掛け廻したゴム製履帯とを備えた無限軌道式
走行装置において、トラックフレームの下面部に、その
トラックフレーム下端面より下方位置に摺動弧面を設け
た摺動部材を取り付けたことにより達成される。
【0010】ゆえに、履帯が岩石などの障害物に乗り上
げて、トラックフレーム側に弓なりに変形した場合であ
ってもゴム製履帯の内面側がトラックフレームの下端面
より下方に位置している摺動部材の摺動弧面に当接した
状態で摺動するため、ゴム製履帯内側の摩耗を極めて小
さく抑えることができ、良好な走行を維持することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1(トラックフレームと走行中に変形したゴム製履帯
との状況を示す一部断面図)及び図2(摺動部材のトラ
ックフレームへの取付状態を示す側面図)により説明す
る。なお図8ないし図10と同様なものには同じ符号を
付して説明を省略する。
【0012】図において、1aは無限軌道式走行装置の
トラックフレームで、図1に示すようにトラックフレー
ム1aの長手方向に直交する方向の断面がコ字形状とな
っている。2aはトラックフレーム1aの下面側の両外
側部に溶接により固定された左右一対の摺動部材(丸棒
で形成)であり、トラックフレーム1aの下端面より下
方位置に摺動弧面3aが設けられており、トラックフレ
ーム1aの長手方向の2つの下面に各1つが配置されて
いる。
【0013】この摺動部材2aの摺動弧面3aは、ゴム
製履帯14が岩石などの障害物に乗り上げて、トラック
フレーム1a側に弓なりに変形した場合にゴム製履帯1
4内面が当接しながら摺動できる位置となっている。
【0014】上記の構成により、この無限軌道式走行装
置を備えた建設機械の走行中に、図1に示すように、ゴ
ム製履帯14が岩石などの障害物に乗り上げて、履帯1
4がトラックフレーム1a側に弓なりに変形し、履帯1
4内面がトラックフレーム1aの下端面より下方位置の
摺動弧面3aに当接しながら摺動する。
【0015】このように、ゴム製履帯14の内面側が摺
動部材2aの摺動弧面3aに当接した状態で摺動するた
め、ゴム製履帯14内側の摩耗を極めて小さく抑えるこ
とができ、良好な走行を維持することができる。
【0016】本発明の第2の実施形態を図3(トラック
フレームの一部断面図)により説明する。2bは長手方
向に直交する方向の断面がコ字形状のトラックフレーム
1bの下面側の両内側部に溶接により固定された左右一
対の摺動部材(丸棒で形成)であり、トラックフレーム
1bの下端面より下方位置に摺動弧面3bが設けられて
おり、トラックフレーム1bの長手方向の2つの下面に
各1つが配置されている。この構成でも、上記の第1の
実施形態と同様であり、走行時にゴム製履帯が変形した
場合に摺動部材2bの摺動弧面3bとゴム製履帯の内面
が当接しながら摺動するため、第1の実施形態と同様な
作用効果を得ることができる。
【0017】本発明の第3の実施形態を図4(トラック
フレームの一部断面図)により説明する。2cは長手方
向に直交する方向の断面がコ字形状のトラックフレーム
1cの両下面部に溶接により固定された左右一対の摺動
部材(丸棒で形成)であり、トラックフレーム1cの下
端面より下方位置に摺動弧面3cが設けられており、ト
ラックフレーム1cの長手方向の2つの下面に各1つが
配置されている。この構成でも、上記の第1,2の実施
形態と同様であり、走行時にゴム製履帯が変形した場合
に摺動部材2cの摺動弧面3cとゴム製履帯の内面が当
接しながら摺動するため、第1,2の実施形態と同様な
作用効果を得ることができる。
【0018】本発明の第4の実施形態を図5(トラック
フレームの一部断面図)により説明する。2dは長手方
向に直交する方向の断面がコ字形状のトラックフレーム
1dの両下端面部に溶接により固定された左右一対の摺
動部材(プレートを湾曲させて形成)であり、トラック
フレーム1dの下端面より下方位置に摺動弧面3dが設
けられており、トラックフレーム1dの長手方向の2つ
の下面に各1つが配置されている。この構成でも、上記
の第1ないし3の実施形態と同様であり、走行時にゴム
製履帯が変形した場合に摺動部材2dの摺動弧面3dと
ゴム製履帯の内面が当接しながら摺動するため、第1な
いし3の実施形態と同様な作用効果を得ることができ
る。
【0019】本発明の第5の実施形態を図6(トラック
フレームの一部断面図)により説明する。2eは長手方
向に直交する方向の断面がコ字形状のトラックフレーム
1eの両下端面部に溶接により固定された左右一対の摺
動部材(プレートを湾曲させて形成)であり、トラック
フレーム1eの下端面より下方位置に短い直線部とその
両側の円弧部からなる摺動弧面3eが設けられており、
トラックフレーム1eの長手方向の2つの下面に各1つ
が配置されている。この構成でも、上記の第1ないし4
の実施形態と同様であり、走行時にゴム製履帯が変形し
た場合に摺動部材2eの摺動弧面3eとゴム製履帯の内
面が当接しながら摺動するため、第1ないし4の実施形
態と同様な作用効果を得ることができる。
【0020】上記の各実施の形態では、摺動部材をトラ
ックフレームの長手方向の2つの下面に各1つを配置す
る構造としたが、図7(摺動部材のトラックフレームへ
の取付状態を示す側面図)に示す第6の実施形態のよう
に、長手方向に直交する方向の断面がコ字形状のトラッ
クフレーム1fの両下端面部に、複数の摺動部材3fを
各下ローラ13間に適宜間隔を置いて配置しても良い。
この構成でも、上記の第1ないし5の実施形態と同様で
あり、走行時にゴム製履帯が変形した場合に摺動部材2
fの摺動弧面とゴム製履帯の内面が当接しながら摺動す
るため、第1ないし5の実施形態と同様な作用効果を得
ることができる。
【0021】また上記の各実施の形態では、摺動部材の
材質を特に特定していないが、鉄,銅などの金属材料、
プラスチックなどの樹脂材料及びゴムを含むゴム材料を
用いることができる。
【0022】また上記の各実施の形態では、摺動部材の
2つの形状について説明したが、この発明の主旨を逸脱
しない範囲で、例えば多角形などの他の適宜の形状を選
択して用いても同様な作用効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明した本発明の無限軌道式走行装
置におけるゴム製履帯の保護構造によれば、トラックフ
レームの強度を損なうことなく、かつ下ローラ数を必要
以上に増加させることなく、走行時におけるゴム製履帯
の変形よるゴム製履帯内側の摩耗を極めて小さくして、
寿命の向上を図ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造に関する第1の実施形態を示しており、ト
ラックフレームと走行中に変形したゴム製履帯との状況
を示す一部断面図である。
【図2】図1に示した摺動部材のトラックフレームへの
取付状態を示す側面図である。
【図3】本発明の無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造に関する第2の実施形態を示しており、ト
ラックフレームの一部断面図である。
【図4】本発明の無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造に関する第3の実施形態を示しており、ト
ラックフレームの一部断面図である。
【図5】本発明の無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造に関する第4の実施形態を示しており、ト
ラックフレームの一部断面図である。
【図6】本発明の無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造に関する第5の実施形態を示しており、ト
ラックフレームの一部断面図である。
【図7】本発明の無限軌道式走行装置におけるゴム製履
帯の保護構造に関する第6の実施形態を示しており、摺
動部材のトラックフレームへの取付状態を示す側面図で
ある。
【図8】一般の建設機械に適用されているゴム製履帯を
備えた無限軌道式走行装置の側面図である。
【図9】図8に示した無限軌道式走行装置のA矢視断面
図である。
【図10】図8に示した無限軌道式走行装置の作動状態
図である。
【符号の説明】
1a トラックフレーム 1b トラックフレーム 1c トラックフレーム 1d トラックフレーム 1e トラックフレーム 1f トラックフレーム 2a 摺動部材 2b 摺動部材 2c 摺動部材 2d 摺動部材 2e 摺動部材 2f 摺動部材 3a 摺動弧面 3b 摺動弧面 3c 摺動弧面 3d 摺動弧面 3e 摺動弧面 13 下ローラ 14 ゴム製履帯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部側に遊動輪を配置し、他端部側に
    駆動輪を配置している左右一対のトラックフレームと、
    そのトラックフレームの下面側に配置させた複数の下ロ
    ーラと、トラックフレームの外周に掛け廻したゴム製履
    帯とを備えた無限軌道式走行装置において、前記トラッ
    クフレームの下面部に、そのトラックフレーム下端面よ
    り下方位置に摺動弧面を設けた摺動部材を取り付けたこ
    とを特徴とする無限軌道式走行装置におけるゴム製履帯
    の保護構造。
  2. 【請求項2】 前記摺動部材は、トラックフレームの下
    面部またはその近傍に溶接によって固定されており、ト
    ラックフレーム下端面より下方位置に摺動弧面を配置し
    ていることを特徴とする請求項1記載の無限軌道式走行
    装置におけるゴム製履帯の保護構造。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材は、丸棒によって形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の無限軌
    道式走行装置におけるゴム製履帯の保護構造。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材は、湾曲させたプレートに
    よって形成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の無限軌道式走行装置におけるゴム製履帯の保護
    構造。
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