JP3198119B2 - ゴムクロ−ラの構造 - Google Patents

ゴムクロ−ラの構造

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクロ−ラの構造に関
し、主として建設機械や土木作業機械の走行部に利用さ
れるゴムクロ−ラの耐久性向上にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械や土木作業機械において
鉄シュ−クロ−ラが走行部として用いられていたが、近
年になりゴムクロ−ラがその走行部として採用されるよ
うになってきた。このゴムクロ−ラはゴム弾性体を無端
の帯状としたもので、その幅方向に横並べされた多数の
芯金をゴム中に埋設し、これをスチ−ルコ−ド(抗張
体)にて外囲いした構造であって、クロ−ラがゴム製で
あるが故に乗員に対して伝わる振動を低減することとな
り、さらには舗装路面を走行しても路面を傷付けること
ないため、好んで使用されることとなったのである。
【0003】これら建設機械や土木作業機械において、
一般には鉄シュ−クロ−ラとゴムクロ−ラがいずれも装
着可能となっており、機体に備え付けられた転輪がゴム
クロ−ラの内周面側に突出する芯金からのびる突起の頂
面上をその転輪走行面とするものである。図1はこの種
ゴムクロ−ラの芯金1のみを取り出した平面図であり、
図2はこの芯金の側面図である。かかる芯金1はゴムク
ロ−ラを構成する帯状のゴム弾性体中に一定間隔をもっ
て多数配置されることとなる。符号2、3はゴムクロ−
ラを構成するゴム弾性体(図示せず)中に埋設されて、
ゴムクロ−ラの幅方向にのびる左右の翼部であって、そ
の中央にスプロケット歯からの力を受けるスプロケット
係合部4、更にこの係合部4をはさんで一対の突起5、
6が形成されている。かかる突起5、6の頂面上を機体
に備えられた転輪7が走行することになるが、この転輪
7の走行をスム−ズならしめるために突起5、6の頂面
はクロ−ラの長手方向に向かって長尺とされ、かつ翼部
2、3に対して逆方向に前後にずらして、別の見方をす
れば逆方向に膨出部8、9を形成して配置されている。
図3はかかるゴムクロ−ラにおける芯金1と転輪7との
関係を側面から模式的に示したものである。
【0004】
【本発明の解決課題】しかるに、図3において転輪7が
突起5、6の頂面に乗り上げる際、或いは頂面より離れ
るに際して、突起5、6の前側面或いは後側面に接着し
ていたゴム弾性体10の特に転輪7と突起5、6との間
にはさまれるゴム部101 、102 が剥離してしまい、
このため転輪7と突起5、6との金属同士の衝突が繰り
返されることとなる。このため騒音が発生し乗員に対し
ては振動を与えることとなる。また、ゴム部101 、1
2 の剥離は、このゴム部と芯金5、6の前側面或いは
後側面との間に砂等が侵入することによって更に剥離が
大きくなり、極端な場合には芯金5、6がゴム弾性体1
0より抜け出すことさえあった。
【0005】
【課題解決手段】本発明は以上の課題を解決するもので
あって、鋭意検討した結果次の構成を採用することで目
的を達成したものである。即ち、本発明の要旨は、長尺
のゴム弾性体中に一定ピッチにて芯金が埋設され、芯金
の中央がスプロケット係合部とされ、このスプロケット
係合部をはさんで転輪の走行面となる一対の突起が備え
られたゴムクローラであって、当該突起は芯金の翼部幅
よりも長く、かつゴムクロ−ラの長手方向に向って少な
くとも一方側が翼部よりはみ出す膨出部を有し、転輪の
走行方向に向かって前記突起の前側面或いは後側面に溝
部が形成され、ゴムクローラを構成するゴムが当該溝部
に侵入してゴムクローラと一体に加硫成形されたことを
特徴とするゴムクロ−ラの構造にかかるものである。
【0006】
【作用】本発明のゴムクロ−ラの構造は、前記したよう
に転輪の走行面となる突起の前側面或いは後側面に走行
方向と同方向の溝部を形成したものであり、この溝部内
にゴムクロ−ラの基体となるゴム弾性体を侵入させ、こ
れらを一体に加硫成形してゴムクロ−ラを得たものであ
る。即ち、転輪とゴムクローラに備えられた芯金から伸
びる突起との関係にあって、転輪が突起上を走行するに
際し、転輪のこじり現象による突起の前後面に接着して
いるゴム弾性体の剥離の防止を目的としたもので、この
剥離が最も生じやすい芯金の突起の位置に溝部を形成
し、この溝部内にもゴムクロ−ラの成形と同時にゴムを
侵入させこれらを一体に加硫成形するものであって、ゴ
ムと芯金との接着面積を多く取り、ゴムの早期剥離を防
止したものである。更には騒音の低減ともなったもので
ある。
【0007】
【具体例】以下図面をもって本発明のゴムクローラの構
造を更に詳細に説明する。図4は本発明のゴムクローラ
の第1実施例における芯金Aの上面図、図5は図4にお
けるA−A線での断面図である。図中11は翼部であっ
て、これはゴムクロ−ラの基体を構成するゴム弾性体
(図示せず)中に埋設される部分である。そしてこの翼
部11にはさまれてスプロケット係合部12があり、図
示しないスプロケット歯との係合によってゴムクロ−ラ
に推進力を付与する部位である。
【0008】そしてこの係合部12をはさんで翼部11
より一対の突起13、14が形成されている。この突起
13、14の頂面15、16は、図示しない転輪の走行
面となるものであり、従ってこの突起13、14の頂面
15、16は芯金の翼部11の幅よりも長く、かつこの
図例ではゴムクロ−ラの長手方向にむかって前後にずら
して形成されており、いずれの突起も一方側にのみ膨出
部17、18を有している。そしてこの突起13、14
にあって、転輪の走行方向と同方向、即ち突起13、1
4の前側面及び後側面に溝部19、20を形成したもの
である。この溝部19、20には、点線で示すようにゴ
ムクロ−ラの基体を構成するゴム弾性体の加硫成形時に
同時に溝部19、20内にゴム21が入り込み一体に加
硫成形されたものである。
【0009】転輪の走行時、即ち突起13、14への乗
り上げ時にあって、突起13、14との直接の接触は減
少して騒音の発生は低くなると同時に、転輪とゴム21
との衝突が確実におこるために振動低減にもつながるこ
とは勿論であるが、ゴムと芯金との接触面積が広がった
ために、転輪のこじりによるゴムの早期剥離は極めて減
少したこととなったものである。この例では突起13、
14の前後側面に溝部19、20を形成したが、突起の
形状によっては一方側に溝部を形成してもよいことは勿
論である。
【0010】図6は本発明のゴムクローラの第2実施例
における芯金Bの図5と同様の断面図であるが、この例
にあっては突起13、14の頂面にも溝部22を形成
し、この溝部22を前記の溝部19、20に連続させた
例であって、前後側面に形成した溝部19、20内は勿
論、溝部22内にもゴム21を一体加硫させたものであ
る。即ち、転輪の走行面にもゴム21が介在するために
騒音の低減はもとより振動も減少し、勿論ゴム21が剥
離を生じることも極めて少なくなる。
【0011】図7は本発明のゴムクローラの第3実施例
における芯金Cの突起部13の拡大上面図である。この
例にあっては、前記した溝部19、20、22を突起1
3(14)に形成し、更にゴム21の剥離を防止するた
めに突起13(14)の側面にも補助溝部23を形成し
て前記溝部と連結したもので、ゴムはこの溝部19、2
0、22及び23内に一体加硫してなるものである。
【0012】これまでに説明した溝部及び補助溝部は、
一条であっても複数条であってもよく、ゴム21の剥離
の防止ためには溝部の断面形状が内拡がりのくさび状を
なしているのがよい。
【0013】
【効果】本発明はゴムクローラの転輪の走行面となる芯
金の突起に工夫をこらしたものであって、これがゴムク
ロ−ラの基体を構成するゴム弾性体中に埋設された場合
にあっては、突起形成した溝部内にゴムが侵入してゴム
クローラと一体に加硫成形されるものであって、転輪の
走行時のこじりによるゴムの早期剥離をなくし、防振及
び騒音対策等にも大いに役立つものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のゴムクロ−ラにおける芯金の平面
図である。
【図2】図2は図1に示す芯金の側面図である。
【図3】図3は図1における芯金と転輪との関係を模式
的に示した側面図である。
【図4】図4は本発明のゴムクローラの第1実施例にお
ける芯金の上面図である。
【図5】図5は図4におけるA−A線での断面図であ
る。
【図6】図6は本発明のゴムクローラの第2実施例にお
ける芯金の図5と同様の断面図である。
【図7】図7は本発明のゴムクローラの第3実施例にお
ける芯金の図5と同様の断面図である。
【符号の説明】
1、A、B、C‥‥芯金 2、3、11‥‥翼部 4、12‥‥スプロケット係合部 5、6、13、14‥‥突起 7‥‥転輪 8、9、17、18‥‥膨出部 10‥‥ゴム弾性体 101 、102 ‥‥突起の前後側面のゴム部 15、16‥‥突起の頂面 19、20‥‥突起の前後側面に形成された溝部 21‥‥溝部内のゴム 22‥‥突起の頂面に形成された溝部 23‥‥補助溝部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺のゴム弾性体中に一定ピッチにて芯金
    が埋設され、芯金の中央がスプロケット係合部とされ、
    このスプロケット係合部をはさんで転輪の走行面となる
    一対の突起が備えられたゴムクローラであって、当該突
    起は芯金の翼部幅よりも長く、かつゴムクロ−ラの長手
    方向に向って少なくとも一方側が翼部よりはみ出す膨出
    部を有し、転輪の走行方向に向かって前記突起の前側面
    或いは後側面に溝部が形成され、ゴムクローラを構成す
    るゴムが当該溝部に侵入してゴムクローラと一体に加硫
    成形されたことを特徴とするゴムクロ−ラの構造。
  2. 【請求項2】前記溝部に連なって突起の頂面に溝部が形
    成され、ゴムクローラを構成するゴムが当該溝部に侵入
    してゴムクローラと一体に加硫成形された請求項1記載
    のゴムクロ−ラの構造。
  3. 【請求項3】突起の左右側面部に頂面の溝部に連なる補
    助溝部が形成された請求項2記載のゴムクロ−ラの構
    造。
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