JPH0229026Y2 - - Google Patents

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JPH0229026Y2
JPH0229026Y2 JP1982005542U JP554282U JPH0229026Y2 JP H0229026 Y2 JPH0229026 Y2 JP H0229026Y2 JP 1982005542 U JP1982005542 U JP 1982005542U JP 554282 U JP554282 U JP 554282U JP H0229026 Y2 JPH0229026 Y2 JP H0229026Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンバインやバインダ等の作業車に
装着して用いられるクローラ用弾性覆帯に関す
る。
(従来の技術) 従来の弾性覆帯は、実開昭54−123542号公報に
開示されているように、ゴム様弾性材料製本体の
外周面に長手方向所定間隔毎にラグを一体成形
し、同本体の内周面に長手方向所定間隔毎に幅方
向1対の脱輪防止用突起を形成し、この突起の長
手方向1対おきに対応して本体に芯金を埋設し、
各対の突起の幅方向内側で且つ各芯金間に車輪係
合爪係合用開口部を形成している。
車輪の係合爪は開口部に入つて芯金に係合する
ことにより、本体側へ動力を伝達するものであ
り、芯金の埋設ピツチは重量及びコスト等を考慮
して、通常70〜90mm程度に設定されている。前記
芯金は開口部によつて幅方向に分割されようとす
る本体を連結する役目もしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、弾性覆帯は車輪係合爪の係合ピツチ
が小さいほうが、動力伝達が円滑になり、車体に
伝える振動が小さくなり、芯金間の開口部が小さ
いほうが本体を引き裂くような変形が少なくなる
ので、覆帯強度が高くなることが知られている。
しかし、係合ピツチ及び開口部を小さくするた
めに、芯金埋設ピツチを小さくすることは、大重
量及び高コストを招き、しかも屈曲柔軟性を低下
させるという問題が生じるため採用し難いもので
ある。そのため、従来技術では、動力伝達を円滑
にし、振動を小さくし、且つ耐久性を向上するこ
とは困難とされていた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、芯金12間に車輪係合爪係合用開口
部10を長手方向に間隔をおいて2つ形成し、こ
の2つの開口部10間に本体5と連続された架橋
部11を形成することによつて、前記従来技術の
問題点を解決できるようにしたものである。
即ち、本考案における問題解決手段の具体的構
成は、ゴム様弾性材料製本体5の外周面6に長手
方向所定間隔毎にラグ7を一体成形し、同本体5
の内周面8に長手方向所定間隔毎に幅方向1対の
脱輪防止用突起9を形成し、この突起9の長手方
向1対おきを本体5に埋設した芯金12の突起部
13で形成すると共に、他の1対おきの突起9を
ゴム様弾性材料で形成し、各対の突起9の幅方向
内側で且つ各芯金12間に車輪係合爪係合用開口
部10を形成したクローラ用弾性覆帯であつて、 前記開口部10は各芯金12間に長手方向に間
隔をおいて2つ形成され、この2つの開口部10
間には前記ゴム様弾性材料製突起9と長手方向位
置が対応すると共に同一材料で形成され且つ幅方
向両端が本体5と連続された架橋部11が形成さ
れている点にある。
(作 用) 本体5の内周面8を転動する車輪2は複数の係
合爪が常時開口部10に係合して動力を伝達し、
幅方向1対の突起9によつて脱輪が防止される。
開口部10に入つた車輪突部は、開口部10の間
部分の1つおきに埋設された芯金12と当接する
と共に、他の1つおきの架橋部11とも当接し、
動力伝達のほとんどは芯金12によつて行われる
が、架橋部11もその一部を負担し、これによつ
て係合爪係合ピツチを小さくしている。また、架
橋部11は動力伝達により芯金12が引張られ
て、開口部10周辺で本体5が大きく弾性変形す
るのを抑制し、芯金非埋設の突起9が幅方向外方
へ逃げるのも防止する。
尚、本考案におけるゴム様弾性材料製本体は、
天然ゴム、ウレタンゴム等の公知のもので、補強
剤、加硫促進剤等が添加されており、ゴム様材料
製突起は本体と同一の材料又はそれより弾性の低
い材料等であり、芯金は従来の鋳鉄製の他、強化
プラスチツク製のものも含む。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図において、1はクローラとしての弾性覆
帯で無端状に形成されていて、駆動車輪2、従動
輪3及び転輪4に巻掛けられており、ゴム様弾性
材料製本体5には長手方向所定間隔に、外周面6
にラグ7が、内周面8に脱輪防止用突起9が夫々
形成されている。前記各対の突起9はラグ7と対
応した位置にのみ形成されているが、その中間位
置にも形成しても良く、下記に示す駆動車輪2の
係合爪(例えばスプロケツトの歯)が係合する開
口部10の間毎に形成されている。
第2図に示す本考案の第1実施例において、本
体5の幅方向中央部には長手方向に間隔をおいて
開口部10が形成されており、各開口部10の中
間部分は間部分11となつていて、この間部分1
1を挾んで幅方向に1対の突起9が形成されてお
り、従つて各突起9は側方より見て開口部10間
に位置する。
前記開口部10及び間部分11のピツチは従来
のものより小さくなつており、従つて開口部10
と係合する駆動車輪2の係合爪もそれに対応し
て、小ピツチとなつている。
前記開口部10間の1つおきの間部分11には
金属製芯金12が埋設されており、この芯金12
には内周面8から内方側へ突出した2つの突起部
13が突設されており、この突起部13が開口部
10間の脱輪防止用突起9となつている。
開口部10間の他の1つおき、即ち、芯金12
間に位置する2つの開口部10間の間部分11に
は芯金12は埋設されておらず、1対の突出部1
4のみが形成されており、この突出部14は芯金
12の突起部13と直列配置されていて突起9を
形成しており、本体5と同一材料で一体成形され
ている。突起部14及び間部分11を含む芯金埋
設部分Aと、突出部14及び間部分11を含む芯
金非埋設部分Bとは略同一形状である。
即ち、幅方向1対の脱輪防止用突起9は本体5
に長手方向所定間隔毎に形成され、長手方向1対
おきの突起9は本体5に埋設した芯金12の突起
部13で形成され、他の1つおきの突起9は本体
5と同一のゴム材で形成され、各対の突起9の幅
方向内側で且つ各芯金12間には、長手方向に間
隔をおいて2つの開口部10が形成され、従つて
各開口部10間に形成される間部分11は、長手
方向1つおきが芯金12で形成され、他の1つお
きは架橋部となつており、この架橋部(間部分1
1)は長手方向位置が突起9と対応し、本体5と
同一材料で一体成形され、架橋部の幅方向両端は
本体5と連続している。
前記芯金非埋設部分Bには第2図仮想線で示す
ように、キヤンバス等の繊維材24を埋設して補
強しても良い。
ラグ7は間部分11毎に形成されており、従つ
て全ラグ7は突起9と対応している。15は本体
5内にその長手方向に且つ開口部10の両側に埋
設された周方向補強材で、スチールコード又は繊
維コード等で形成されている。
第3図に示す第2実施例において、この第2実
施例の弾性覆帯1は、芯金12間に位置する突起
9及び架橋部(間部分11)の形成方法のみが第
1実施例と異なつており、16は芯体であつて、
本体5のゴムよりも硬い硬質ゴムで、芯金12と
同一形状に形成され、且つ芯金12と同様に本体
5に埋設されており、その突出部14で突起9を
形成している。この芯体16の本体埋設部分は本
体5の略全幅まで延長しても良い。
このように芯金12間の開口部10間の突起9
及び架橋部11を、本体5より硬質のゴムで形成
することにより、本体5と同一材料で形成する場
合よりも確実な脱輪防止ができ、しかも芯金12
をその位置に埋設する場合よりも軽量にすること
ができ、更に、本体5に埋設する芯体であるの
で、非芯金埋設部Bの剛性及び耐久性を向上させ
ることができる。
前記第1・第2実施例の弾性覆帯1は単輪方式
のもので、駆動車輪2、従動輪3及び転輪4は左
右1対の突起9間を転動する。単輪方式の場合は
転輪4が開口部10と間部分11上を交互に転動
するので、大きい振動を生じるが、安価で且つ泥
はけが良いという利点を有し、複輪方式の場合は
これと逆の長所利点があり、両方式は適宜使い分
けられ又組合わされる。しかし、複輪方式には更
に脱輪し易いという欠点があり、本考案の第3実
施例によればこの欠点を解消することができる。
第4図に示す第3実施例において、弾性覆帯1
は複輪方式のものであり、本体5の長手方向所定
間隔毎に形成された間部分11の1つおきには、
突起部13を有する芯金12が埋設されており、
開口部10間の1つおきの突起9を形成してい
る。間部分11の他の1つおきの突起9は本体5
と同一材料で一体成形されたガイド突出部17に
よつて形成されており、このガイド突出部17は
側面視において突起部13と等間隔を有し、正面
視において、1対の突起部13の両外側に間隔を
おいて配置され、内周面8側から見て、突起部1
3とガイド突出部17は千鳥状に配置され、その
各突起部13とガイド突出部17との間が転輪4
の転動軌道18となつていて2条の軌道18を形
成している。
前記ガイド突出部17は第2実施例で示したよ
うな硬質ゴム製芯体で形成して本体5に埋設して
も良い。
第5図に示す第4実施例は、第3実施例と同様
に複輪方式のもので、芯金12間の開口部10間
の架橋部に対応する脱輪防止用突起9はガイド突
起手段19によつて形成されており、このガイド
突起手段19は本体幅方向内側の1対のガイド突
出部20と外側の1対のガイド突出部17とから
成り、内側ガイド突出部20は第1実施例の突出
部14と同様に芯金12の突起部13と直列に配
置され、外側ガイド突出部17は第3実施例と同
一のものである。このガイド突起手段19は第2
実施例と同様に、架橋部と共に硬質ゴムで本体5
に埋設する形式を採つても良い。
この第4実施例においては、単輪及び複輪のど
ちらの方式にも使用できる上に、複輪方式におい
ては第3実施例の場合よりも脱輪防止効果を向上
できる。
第6図は第3、第4実施例の複輪方式の弾性覆
帯1′の傾斜地走行状態を示しており、弾性覆帯
1′が傾斜地に沿い、2転輪4が水平のままで、
一方の転輪4が突起9から浮上つていると旋回時
に矢印22方向に力が働いて脱輪しようとする
が、他方の転輪4はその両側の突起9、即ち突起
部13とガイド突出部17とによつて挾まれてい
るので、他方の転輪4は脱輪することがなく、確
実な脱輪防止ができる。
前記第3・第4実施例の脱輪防止用突起9は総
て同一突出高さであるが、特に傾斜時の脱輪防止
を行う外側のガイド突出部17は、第6図に示す
ように突起部13より低く形成しても十分な効果
が得られる。また、ガイド突出部17の傾斜面の
角度θ1は突起部13の傾斜面の角度θ2より大であ
るほうが、更に脱輪防止が良好となる。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、開口部10は各
芯金12間に長手方向に間隔をおいて2つ形成さ
れ、この2つの開口部10間にはゴム様弾性材料
製突起9と長手方向位置が対応すると共に同一材
料で形成され且つ幅方向両端が本体5と連続され
た架橋部11が形成されているので、従来技術と
芯金埋設ピツチが同一ならば、重量、コスト及び
屈曲柔軟性を略現状維持したまま、車輪係合爪の
係合ピツチを略2分の1にすることができ、動力
伝達が円滑になつて車体振動が減少し、芯金12
間の開口部10が小さくなり且つその周辺の本体
5の変形が架橋部11によつて抑制でき、本体5
を引き裂くような変形が少なくなつて、本体5の
耐久性を向上することができ、しかも芯金非埋設
突起9が幅方向外方へ逃げるのを防止して、脱輪
防止を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用するクローラの側面図、
第2図乃至第5図は夫々本考案の第1乃至第4実
施例を示す一部断面斜視図、第6図は複輪方式の
弾性覆帯の傾斜地走行状態を示す説明図である。 1……弾性覆帯、5……本体、7……ラグ、8
……内周面、9……脱輪防止用突起、10……開
口部、11……間部分、12……芯金、13……
突起部、14……突出部、17……ガイド突出
部、A……芯金埋設部分、B……芯金非埋設部
分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ゴム様弾性材料製本体5の外周面6に長手方向
    所定間隔毎にラグ7を一体成形し、同本体5の内
    周面8に長手方向所定間隔毎に幅方向1対の脱輪
    防止用突起9を形成し、この突起9の長手方向1
    対おきを本体5に埋設した芯金12の突起部13
    で形成すると共に、他の1対おきの突起9をゴム
    様弾性材料で形成し、各対の突起9の幅方向内側
    で且つ各芯金12間に車輪係合爪係合用開口部1
    0を形成したクローラ用弾性覆帯であつて、 前記開口部10は各芯金12間に長手方向に間
    隔をおいて2つ形成され、この2つの開口部10
    間には前記ゴム様弾性材料製突起9と長手方向位
    置が対応すると共に同一材料で形成され且つ幅方
    向両端が本体5と連続された架橋部11が形成さ
    れていることを特徴とするクローラ用弾性覆帯。
JP554282U 1982-01-18 1982-01-18 クロ−ラ用弾性履帯 Granted JPS58107981U (ja)

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JP554282U JPS58107981U (ja) 1982-01-18 1982-01-18 クロ−ラ用弾性履帯

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JPS58107981U JPS58107981U (ja) 1983-07-22
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