JP2552953B2 - ゴム履帯 - Google Patents

ゴム履帯

Info

Publication number
JP2552953B2
JP2552953B2 JP2323713A JP32371390A JP2552953B2 JP 2552953 B2 JP2552953 B2 JP 2552953B2 JP 2323713 A JP2323713 A JP 2323713A JP 32371390 A JP32371390 A JP 32371390A JP 2552953 B2 JP2552953 B2 JP 2552953B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber crawler
top surface
rubber
belt
protrusions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2323713A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04191183A (ja
Inventor
一俊 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2323713A priority Critical patent/JP2552953B2/ja
Publication of JPH04191183A publication Critical patent/JPH04191183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552953B2 publication Critical patent/JP2552953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ブルドーザやパワーショベルなどの装軌車
両のゴム履帯に関する。
〔従来の技術〕
従来のゴム履帯を一部正面図である第5図とその断面
図である第6図とに示す。同図においてゴム履帯は、ゴ
ム部材でなるゴムベルト2の内部長手方向に芯金1を順
次等間隔に並べて埋設しており、これら芯金1の左右一
対の突起部11a、11bは、頂面が転輪の転動面となるよう
ゴムベルトの内周面が突出している。芯金1はその中央
部に間隔をあけて対向する突起部11a、11bと、これらの
長手方向外側には、一対の翼部12a、12bと、前記突起部
11a、11bの間にはピン部13とが一体成形されている。突
起部11aの頂面長さlaと突起部11bの頂面長さlbとは同一
長さである。ゴムベルト2の周方向中央部には互いに隣
接する芯金1のピン部13、13の間を等間隔で芯金1の数
と同数の孔21を備えた構成となっている。
尚、補強材として、複数本の芯線3が芯金1の外周側
のゴムベルト2内に埋設される。
かかるゴム履帯の装軌車両への装着と装軌車両の走行
とについて次に説明する。図示しないが、ゴム履帯は車
両の起動輪と遊動輪とに巻着され、トラックフレームに
設けられた複数個の上下転輪で案内される力を得ること
により、該車両を走行せしめる。即ち、ゴム履帯は、起
動輪の駆動歯がピン部13と孔21とに順次噛み合うことに
より起動輪から駆動力を得る。このとき上下転輪や遊動
輪の踏面は突起部11a、11bの頂面を転輪する(第7図参
照)。
この結果、ゴム履帯は、車両重量を適正な面圧で路面
に伝えて車両に強い牽引力を与えると共に、ゴム履帯へ
のアラインメントを確保せしめている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のゴム履帯に埋設された芯金の、突起部11a、11b
の頂面長さla、lbが同一長さであり、しかも芯金本体長
手中心またはゴム履帯周方向中心に対して対称の配置で
あるため、第7図に示すように、互いに隣接する芯金
1、1の間において、一方の芯金1の突起部11a(又は1
1b)と他方の芯金1の突起部11a(又は11b)との間に空
隙δ1が生ずる。このため車両走行中、下転輪4が空隙
δ1内に落ち込み、これが繰り返されて車体が上下して
騒音や振動の原因となっている。かかる不具合を低減せ
しめようとするものに、第8図に示される改良形のゴム
履帯もある。これは、上記従来のゴム履帯と同様、突起
部11a、11bの各々の頂面長さla、lbは同一長さである
が、ゴム履帯周方向のに互いにδ2だけオフセットされ
ている。この改良形ゴム履帯によれば、従来のゴム履帯
のようの空隙δ1が生じないため、空隙δ1に基づく騒
音や振動は起こり難い。しかしながら、この改良形ゴム
履帯は、オフセットされているため、第9図に示される
ように、車両走行中、下転輪4が一つの芯金1に対して
荷重変動を2回も起こすようになる。即ち、転輪4がW
の範囲を移動するときは、転輪4は突起部11bの頂面を
転動するため、芯金1の突起部11bに転輪荷重がかかり
翼部11aは浮き上がろうとする。また、転輪4がXの部
分を移動するときは、転輪4は突起部11a、11bの頂面を
同時に転輪するため芯金の左右翼部1a、1bは浮き上がら
ず芯金は水平を保つ。さらに、転輪4がYの範囲を移動
するときは、突起部11aの頂面を転動するため、芯金1
の突起部11aに転輪荷重がかかり、翼部1bが浮き上がろ
うとする。
このように、転輪4が一つの芯金1の突起部11a、11b
の頂面を移動するとき、芯金1は左方向傾斜と右方向傾
斜とを繰返すのである。
このため、従来のゴム履帯と比較して振動、騒音が増
すことになる。
本発明は、上記従来の改良技術の問題点に鑑み、オペ
レータの乗り心地を妨げる振動や騒音を低減せしめ、さ
らには車両自体の寿命延長などにも寄与し得るゴム履帯
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、本発明に係るゴム履帯は、
走行部分に卷装された無限帯ゴムベルトに起動輪の1歯
毎に噛み合う芯金を順次等間隔に並べて埋設した装軌車
両のゴム履帯において、前記芯金の中央部に設けた一対
の突起部の頂面を転輪の転動部とし、該突起部の一側の
長い頂面の両側は他方側の短い頂面両側よりゴム履帯の
周方向に突出する構成とし、かつ、該芯金の頂面列が長
い頂面と短い頂面とが周方向に直列に交互に配置する装
軌車両のゴム履帯である。
〔作用〕
上記構成によれば、左右2列の各々の突起列は、突起
部11a、11bの長短頂面において、長、短、長、短、・・
・・と交互に並ぶようになり、転輪4が一つの芯金の突
起部頂面を移動する際荷重変動が従来技術と異なり、1
回でしかも同方向に芯金が傾く。
〔実施例〕
本発明に係わるゴム履帯の実施例を第1図〜第4図を
参照して説明する。
第1図は第1実施例なるゴム履帯の一部正面図、第2
図は一部側面図、第3図は一部正面図における転輪との
作用を示す図、第4図は他の実施例を示す図である。第
1実施例は、第1図において、次のように構成される。
芯金1の一対の突起部11a、11bは、突起部11aの頂面長
さlaと、突起部11bの頂面長さlbとがla>lbの関係であ
り、かつ、突起部11bが突起部11aの中央部にて芯金本体
突起の長手方向に対向している。尚、突起部11aの頂面
長さlaは、第2図に示すとおり、ゴムベルト2への埋設
開始部位の長さよりも多少短くしてある。
即ち、かかる突起部11a、11bを備える芯金1を順次互
いに対向せしめてゴムベルト2に並列に埋設してある。
このように芯金1を順次平面上対向反転せしめると、互
いに隣接する芯金1、1において、先手1の突起部11a
は後手1の突起部11bに対し、また、前記手前1の突起
部11bは後手1の突起部11aに対し、互いの突起の長手方
向に直列に並ぶようになる。尚、これら突起部11a、11b
がゴムベルト2の表面から突出するように構成されてい
る点、その他従来の技術の項で説明済の第4図と同一の
構成部については、第1図〜第2図に第4図の符号と同
符号を付し、その重複説明を省略してある。次の他の実
施例を項目列挙する。
(1)上記実施例では、互いに隣接する芯金1、1にお
いて、先手1の突起部11aと後手1の突起部11aとの端面
の相対位置関係は横一線に並ぶようにしてあるが、多少
ラップしても又は多少離間していてもよい。
(2)上記実施例では、突起部11aの頂面長さlaは、ゴ
ムベルト2への埋設開始部位の長さよりも多少短くして
あるが、第4図に示されるように、突起部11aの頂面長
さla(同図d1)を突起部11aのゴムベルト2への埋設開
始部位の長さ(同図d2)より長くし、該ゴム履帯が起動
輪及び遊動輪に巻き込まれる際、突起部11aのゴムベル
ト2への埋設開始部位の疲労強度が低下するのを阻止せ
しめるのもよい。
(3)突起部11a、11bの頂面長さの差(la−lb)は小さ
い程よいが、ゴム履帯が巻き込まれるとき、これらに相
対的ギャップを持たせ、これらからの干渉を阻止せしめ
るだけの間隙とすることが望ましい。
次に本願発明に係るゴム履帯の芯金突起部11a、11bの
頂面を転輪4が移動する際の芯金の挙動を第1図、第2
図に基づいて説明する。
転輪4がWの範囲を移動するときは、転輪4は突起部
11bの頂面のみを転動するため、転輪荷重は芯金1の突
起部11aにかかり翼部11bは浮き上がろうとする。また、
転輪4がXの範囲を移動するときは、転輪4は突起部11
a、11bの両頂面を転輪するため芯金翼部1a、1bは浮き上
がらず芯金1は水平を保つ。
さらに、また、転輪がYの範囲を移動するときは、転
輪4は突起部11aの頂面のみを転動するため、芯金翼部1
bが浮き上がろうとする。
このように、転輪4が1つの芯金1の突起部11a、11b
の頂面を移動するとき、芯金1の荷重変動は1回であ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係わるゴム履帯によれ
ば、無端帯ゴムベルトに起動輪の歯の1歯毎に噛合う芯
金を順次等間隔に並列に埋設し、この芯金の中央部に設
けた一対の突起部の頂面を転輪の転動部とし、この突起
部の一側の長い頂面の両側は他方側の短い頂面の両側よ
りゴム履帯の周方向に突出する構成とし、かつ、芯金の
頂面列が長い頂面と短い頂面とが周方向に直列に交互に
配置する構成としたので転輪の荷重変動回数を少なくす
ることができる。
この結果、走行時において、振動公害や騒音公害を低
減することができるのでゴムベルトと芯金間の接着強度
が高くなり、ゴムベルトと芯金との剥離現象を抑止でき
るのでゴム履帯の寿命が向上する。さらにまた、オペレ
ータの乗り心地も良好となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例なるゴム履帯の一部正面
図、第2図本発明の第1実施例なるゴム履帯の側面図、
第3図は正面図における転輪の荷重変動を示す図、第4
図は他の実施例の一部側面図、第5図は従来のゴム履帯
の一部正面図、第6図は従来のゴム履帯の一部断面図、
第7図は従来のゴム履帯の一部側面図、第8図は従来の
改良形ゴム履帯の一部正面図、第9図は従来の改良形ゴ
ム履帯の一部正面図における転輪の荷重変動を示す図。 1……芯金 11a、11b……突起部 2……ゴムベルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行部分に卷装された無限帯ゴムベルトに
    起動輪の1歯毎に噛み合う芯金を順次等間隔に並べて埋
    設した装軌車両のゴム履帯において、前記芯金の中央部
    に設けた一対の突起部の頂面を転輪の転動部とし、該突
    起部の一側の長い頂面の両側は他方側の短い頂面両側よ
    りゴム履帯の周方向に突出する構成とし、かつ、該芯金
    の頂面列が長い頂面と短い頂面とが周方向に直列に交互
    に配置することを特徴とする装軌車両のゴム履帯。
JP2323713A 1990-11-27 1990-11-27 ゴム履帯 Expired - Fee Related JP2552953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2323713A JP2552953B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 ゴム履帯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2323713A JP2552953B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 ゴム履帯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04191183A JPH04191183A (ja) 1992-07-09
JP2552953B2 true JP2552953B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=18157773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2323713A Expired - Fee Related JP2552953B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 ゴム履帯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552953B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3348747B2 (ja) * 1994-04-26 2002-11-20 株式会社小松製作所 ゴム履帯用芯金並びにゴム履帯及びその巻装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04191183A (ja) 1992-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0428725B1 (en) Crawler
US20020024256A1 (en) Rubber crawler belt
JP2552953B2 (ja) ゴム履帯
JP4722313B2 (ja) 突起駆動型ゴムクローラ
JP2975202B2 (ja) ゴムクロ−ラ用芯金
JP4083863B2 (ja) 弾性クローラ
JPH08301154A (ja) 弾性クローラ用芯金
JPH08227Y2 (ja) 弾性クローラ
JP3349100B2 (ja) 弾性クローラ装置
JP2871192B2 (ja) クローラ用芯金及び弾性クローラ
JP3073267B2 (ja) 弾性クローラ
JPH0640361A (ja) 弾性履帯
JP2757076B2 (ja) 弾性クローラ
JP3146532B2 (ja) ゴムクロ−ラの芯金
JP4136002B2 (ja) ゴムクロ−ラ
JP4451686B2 (ja) ゴムクローラ
JPH04252784A (ja) ゴムクロ−ラ
JPH06144309A (ja) 弾性クローラ
JPH07315263A (ja) 弾性クローラの制振構造
JPH08225088A (ja) 脱輪防止ゴムクロ−ラ
JP4530405B2 (ja) ゴムクローラ
JP3117233B2 (ja) ゴムクロ−ラの構造
JPH0542958Y2 (ja)
JPH0532184A (ja) ゴムクロ−ラ用芯金
JP2897838B2 (ja) ゴムクローラ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees