JP3117233B2 - ゴムクロ−ラの構造 - Google Patents

ゴムクロ−ラの構造

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JP3117233B2 JP03045791A JP4579191A JP3117233B2 JP 3117233 B2 JP3117233 B2 JP 3117233B2 JP 03045791 A JP03045791 A JP 03045791A JP 4579191 A JP4579191 A JP 4579191A JP 3117233 B2 JP3117233 B2 JP 3117233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクロ−ラに関し、主
として建設機械や土木作業機械の走行部に利用されるゴ
ムクロ−ラの構造にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械や土木作業機械において
鉄シュ−クロ−ラが走行部として用いられていたが、近
年になりゴムクロ−ラがその走行部として採用されるよ
うになってきた。このゴムクロ−ラはゴム弾性体を無端
の帯状としたもので、その幅方向に横並べされた多数の
芯金をゴム中に埋設し、これをスチ−ルコ−ド(抗張
体)にて外囲いした構造であって、ゴム製であるが故に
乗員に対して伝わる振動を低減することとなり、さらに
は舗装路面を走行しても路面を傷付けることがないた
め、好んで使用されることとなったのである。
【0003】これら建設機械や土木作業機械において、
一般には鉄シュ−クロ−ラとゴムクロ−ラがいずれも装
着可能となっており、機体に備え付けられた転輪がゴム
クロ−ラの内周面側に突出する突起の頂面上をその転輪
走行面とするものである。図1はゴムクロ−ラの芯金の
平面図であり、図2にあってはゴムクロ−ラにおける芯
金と転輪との関係を側面より模式的にしたものである。
図中、1は芯金であって、この芯金1からゴムクロ−ラ
の内周面より突出する突起2が形成されており、これは
芯金1の中央、即ちスプロケット係合部をはさんで一対
として形成され、この突起2は芯金1の両側に向けて膨
出部3を持っており、この突起2、2の頂面4上が転輪
5の走行面となっている。そして図示はしないがゴムク
ロ−ラの外周面側にこの芯金1に対応して断面三角形状
のラグが備えられている。
【0004】しかるに、転輪5が突起2の頂面4上を走
行する際、転輪5がAの位置、即ち突起2の頂面4に乗
り上げる際にあっては、機体重量を突起2の頂面4の特
に膨出部3が受けるために、芯金1は片持ち状となりか
つ外周面側にはこれを支持するものはなく、X方向に傾
くことは避けられない。そして、転輪5がBの位置、す
なわち芯金1のほぼ中央を走行している時には芯金1は
傾くことはないが、次に転輪5がCの位置、即ちこの突
起2の頂面4上より離れ、次に位置する芯金1の頂面4
に移る際には、芯金1はやはり片持ち状となりX方向と
は逆にY方向に傾くこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、ブルド−ザ
−やパワ−ショベルのような大型の機械に用いられるゴ
ムクロ−ラにあっては、転輪の通過に伴って芯金がその
つど左右に傾く傾向にあり、これは乗員に対する振動発
生源となるばかりでなく、このためにゴム弾性体の亀裂
破損を生じるものであり、ゴムクロ−ラとしての寿命を
著しく短くするという欠点があった。
【0006】本発明にはかかる欠点を解決することをそ
の課題とし、ゴム弾性体中における芯金の左右への傾き
を押さえ、ゴムクロ−ラとしての耐久性を向上すること
を目的としている。
【0007】
【解決するための手段】本発明は以上の目的を達成する
ために次のような構成を採用した。即ち本発明の要旨
は、左右にのびる翼部と、その中央に位置してゴムクロ
−ラの長手方向に直角に配置されたスプロケット係合部
と、この係合部をはさんだ転輪の走行面となる一対の突
起とからなる芯金を一定の間隔をもって横並べしてゴム
弾性体中に埋設したゴムクロ−ラであって、前記一対の
突起はゴム弾性体中よりその内周面に突出し、かつゴム
クロ−ラの長手方向に向って頂部が芯金翼部幅よりも長
尺とされ、さらに突起同士を前後にずらして芯金翼部よ
りゴムクロ−ラの長手方向に突起を膨出して配置してな
り、ゴム弾性体の外周面にはこの膨出された突起部の投
影平面を覆う基部をもつゴムラグが形成され、かかるゴ
ムラグは芯金の突起の直下からゴムクロ−ラの幅方向に
向ってのび、その基部は突起が備えられた翼部の略中央
部から、突起がずらされて翼部より膨出している側に隣
接する芯金の翼部端を覆う幅を有していることを特徴と
するもので、好ましくはゴムクロ−ラの幅方向端部にお
けるゴムラグの基部は芯金翼部先端を覆う幅を有するも
のであって、特に好ましくは前記ゴムラグの表面におい
て、芯金の翼部からゴムクロ−ラの長手方向に膨出した
突起に対応して肉盛部を形成したゴムクロ−ラの構造で
ある。
【0008】
【作用】本発明の構成は上記したようにゴム弾性体に埋
設された芯金にはその長手方向に前後にずらして膨出さ
せた突起を形成し、この膨出させた突起に対応してゴム
弾性体の外表面にこの膨出させた突起を覆うに足る基部
を有するゴムラグが形成されたものである。このため突
起の頂面上を転輪が走行した際にあって、特にその突起
の膨出部に転輪が位置する場合でも、芯金の傾きはこの
膨出部に対応してラグを外周面側に形成したために芯金
が支えられることになり、芯金の傾き、即ち転輪の落ち
込みは最小限に防ぐことができることとなったのであ
る。そしてこの部分のラグの基部は、隣接する芯金の翼
部にまで達しており、従って、次に位置する突起の頂面
に転輪が乗り上げるに際しても転輪の落ち込みを最小限
にすることとなったものである。
【0009】好ましくはラグの表面にあって、膨出した
突起部に対応して肉盛部を形成し、特に好ましくはこの
肉盛部を隣接する翼部に向かって形成させておくことに
より、特に転輪の落ち込みを防止できることになったも
のである。かかる肉盛部の厚さは2〜5mm程度がよ
く、前記したように膨出した突起部に対向し、かつ隣接
する芯金の翼部にまたがって形成されるのがよい。
【0010】
【具体例】以下図面を用いて本発明の詳細を更に説明す
る。図3は本発明のゴムクロ−ラの内周面側の平面図、
図4はその外周面側の平面図、図5は図4におけるA−
A線での断面図、図6は図4におけるB−B線での断面
図である。さて、図中11はゴムクロ−ラを構成するゴ
ム弾性体であって図3にあって左右方向に無端状に連続
するものである。芯金12は左右にのびる翼部13、1
3がゴム弾性体11中に埋設されて横並べされ、かつ一
定間隔をもって多数埋設されている。この芯金12の中
央部14はスプロケット(図示せず)との係合部であ
り、この係合部14をはさんで長手方向の両側にスプロ
ケット係合孔15が形成されている。そして芯金12の
翼部13はスチ−ルコ−ド16によって外周を囲まれて
おり、このスチ−ルコ−ド16は抗張体である。また、
芯金12の翼部13より、スプロケット係合部14をは
さんで一対の突起17、18が形成され、これはゴムク
ロ−ラの内周面より突出していて、この頂面上を転輪が
走行することとなっている。
【0011】そして転輪の走行に便ならしめ、かつ転輪
の落ち込み(上下動)が少なくなるように、前記突起1
7、18はゴムクロ−ラの長手方向に向けて長尺とさ
れ、かつ翼部13の幅よりも長い長尺の突起頂面とされ
ている。そして特に突起17、18はゴムクロ−ラの長
手方向に対して前後にずらされて配置され、芯金12の
翼部13より逆方向に向いて膨出部21、22を形成し
ている。このゴム弾性体11の外周面には推進力を与え
るゴムラグ19、20が弾性体11と同体に形成されて
いる。
【0012】このゴムラグ19、20は、ゴムクロ−ラ
の左右両側に振り分けられて形成されるものであって、
突起の膨出部21、22の投影平面を覆う基部23、2
4をもつラグである。即ち、芯金12の翼部13より膨
出した突起の膨出部21、22に対しては、その投影域
を覆うラグ基部23、24が存在するものである。この
ようにして、突起の膨出部21、22上に転輪が位置し
た場合であっても、芯金の傾きはこのラグが支えること
によって阻止されることとなるのである。
【0013】そして、特にラグ基部23、24は、転輪
走行路に対応して芯金12の略中央部付近から突起1
7、18の膨出部21、22の投影面を通り隣りの芯金
12の翼部13の端にまでまたがることによって、言い
換えれば、転輪は基本的に芯金の上とゴムラグの上を常
に走行することとなり、このため、転輪の落ち込みは極
めて少なくなったものである。
【0014】更に、図例にあっては膨出した突起の膨出
部21、22に対応して(また、転輪の走行路に対応し
て)、ラグ19、20の表面に肉盛部25、26を形成
させたものである。従って、転輪が突起の膨出部21、
22上にあった場合でも、この肉盛部25、26が更に
好影響をなして芯金の傾きを阻止するものである。即
ち、ラグ19、20の表面に肉盛部25、26を形成し
たことにより、転輪の走行に対して走行面のバネ定数の
差を特に小さくすることができることとなったもので、
転輪の上下動を阻止することとなったものである。ま
た、この肉盛部25、26は横すべり防止にも効果があ
り、スピンタ−ン時のいわゆるホッピング振動をも防ぐ
効果をもたらす。なお、このラグ19、20にあって
は、その先端は芯金12の翼部13の先端を覆うのが耐
久性向上のために好ましい。図はこの例を示すものであ
って、ラグ19、20の先端部の基部が芯金の翼部13
の先端を覆っている例である。
【0015】
【効果】本発明は以上の構成を採用したため、突起上を
走行する転輪の上下動を最小にすることが可能となった
もので、乗員に対しての乗心地性を改善したことはもと
より、芯金の繰り返し傾きをも防止したため芯金の翼部
とゴム弾性体との境界部からの亀裂の発生もなく、ゴム
クロ−ラの耐久性も著しく向上したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はゴムクロ−ラの芯金の平面図である。
【図2】図2は芯金と転輪との関係を模式的にした側面
図である。
【図3】図3は本発明のゴムクロ−ラの内周面側の平面
図である。
【図4】図4は図3のゴムクロ−ラの外周面側の平面図
である。
【図5】図5は図4におけるA−A線での断面図であ
る。
【図6】図6は図4におけるB−B線での断面図であ
る。
【符号の説明】
11‥‥ゴム弾性体 12‥‥芯金 13‥‥翼部 14‥‥係合部 15‥‥スプロケット係合孔 17、18‥‥突起 19、20‥‥ゴムラグ 21、22‥‥突起の膨出部 23、24‥‥ラグ基部 25、26‥‥ラグ表面の肉盛部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/253

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右にのびる翼部と、その中央に位置し
    てゴムクロ−ラの長手方向に直角に配置されたスプロケ
    ット係合部と、この係合部をはさんだ転輪の走行面とな
    る一対の突起とからなる芯金を一定の間隔をもって横並
    べしてゴム弾性体中に埋設したゴムクロ−ラであって、
    前記一対の突起はゴム弾性体中よりその内周面に突出
    し、かつゴムクロ−ラの長手方向に向って頂部が芯金翼
    部幅よりも長尺とされ、さらに突起同士を前後にずらし
    て芯金翼部よりゴムクロ−ラの長手方向に突起を膨出し
    て配置してなり、ゴム弾性体の外周面にはこの膨出され
    た突起部の投影平面を覆う基部をもつゴムラグが形成さ
    れ、かかるゴムラグは芯金の突起の直下からゴムクロ−
    ラの幅方向に向ってのび、その基部は突起が備えられた
    翼部の略中央部から、突起がずらされて翼部より膨出し
    ている側に隣接する芯金の翼部端を覆う幅を有している
    ことを特徴とするゴムクロ−ラの構造。
  2. 【請求項2】 ゴムクロ−ラの幅方向端部におけるゴム
    ラグの基部は芯金翼部先端を覆う幅を有してなる請求項
    第1項記載のゴムクロ−ラの構造。
  3. 【請求項3】 前記ゴムラグの表面において、芯金の翼
    部からゴムクロ−ラの長手方向に膨出した突起に対応し
    て肉盛部を形成した請求項第1項乃至第2項記載のゴム
    クロ−ラの構造。
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