JP2000168645A - ゴムクローラ走行装置およびゴムクローラ並びにこれに用いる芯金 - Google Patents

ゴムクローラ走行装置およびゴムクローラ並びにこれに用いる芯金

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JP2000168645A
JP2000168645A JP10343262A JP34326298A JP2000168645A JP 2000168645 A JP2000168645 A JP 2000168645A JP 10343262 A JP10343262 A JP 10343262A JP 34326298 A JP34326298 A JP 34326298A JP 2000168645 A JP2000168645 A JP 2000168645A
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rubber crawler
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Tomohisa Yoshida
知久 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横向き作業時等の左右バランスが良好なゴム
クローラ走行装置を提供する。 【解決手段】 転輪4は中央輪部4Bの両外側にそれぞ
れ鍔部4Aを有するマタギ転輪に構成されており、一
方、ゴムクローラ5は、クローラ長手方向に間隔を有し
て芯金8が埋設されていて該芯金8の中央部左右に前記
マタギ転輪4の中央輪部4Bが転動するレール突起6が
突隆形成されており、前記マタギ転輪4の中央輪部4B
が芯金8の中央部左右に突隆形成したレール突起6に支
持されつつ転動するように構成されており、マタギ転輪
4とゴムクローラ5が相対的に左右に傾動したとき、そ
の傾動を規制するため左右レール突起6の外側方に左右
受部12を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムクローラ走行
装置およびゴムクローラ並びにこれに用いる芯金に係
り、建機、農機等の足廻りに用いられる。
【0002】
【従来の技術】最近では、鉄クローラ走行装置に代替し
てゴムクローラ走行装置が農機等の足廻りに使用される
傾向が強くなっている。図10〜図12を参照して従来
のゴムクローラ走行装置の2例を簡単に説明する。
【0003】図10において、1はトラックフレームで
あって、その一端にはスプロケットホイールで示す駆動
回転体2が、他端にはアイドルホイールで示す従動回転
体3がそれぞれ備えられ、両ホイール間には複数個の転
輪4が列状に軸支され、両ホイールおよび転輪4にゴム
クローラ5が巻回装架されていて、駆動回転体2を図外
の走行モータで起動することによってゴムクローラ5が
循環回走されるものである。
【0004】前記ゴムクローラ5には、図11および図
12で示すように、中央部の左右にレール突起6を隆起
形成し、左右翼部7を有する芯金8がクローラの長手方
向に埋設されているとともに、翼部7の接地側には左右
の抗張体9が埋入されている。なお、図11及び図12
において、5Aはラグを示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した従来例
の1は、転輪4として中央部にツバ(中央輪体)を4A
を有し、側輪部4Bがレール突起6の頂面を転動する所
謂中ツバ転輪形のゴムクローラ走行装置であり、ツバ4
Aによって左右方向での脱輪を防止したものであった。
【0006】この従来例の1では、符号L1で示すよう
に、レール突起6による支持スパンが短いために、転倒
角、横向き作業時等において本機の左右のバランスが悪
いという課題があった。図12に示した従来例の2は、
転輪4として左右側部に鍔4Aを有する所謂マタギ転輪
であって、左右のレール突起6を跨いでこの両外側部に
おいて鍔4Aがクローラ本体の内周面を転動するもので
あり、支持スパンは符号L2で示すように従来例の1よ
りも長大であることから、転倒角、左右作業(横向き作
業)等のとき本機の左右バランスは良好であった。
【0007】しかしながら、この従来例の2では、左右
のレール突起6は専ら脱輪防止が主流で荷重支持機能は
なく、荷重支持は鍔4Aがクローラ内周面に押圧される
ことで担持していた。しかし、内周面はゴム材料である
ことから、砂利や小石等がかみ込む機会が多く、ゴム欠
け等による所謂虫喰い現象が激しく、この現象が起ると
芯金8の発錆等によるぐらつき、外れ等が生じ易く、耐
久性に課題があった。
【0008】そこで本発明は、転輪としてマタギ転輪を
採用しても所謂虫喰い現象の発生が抑制されたゴムクロ
ーラ走行装置およびゴムクローラ並びにこれに用いる芯
金を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トラックフレ
ームの一端側に駆動回転体を、他端側に従動回転体を備
え、前記両回転体間に転輪を備え、前記駆動回転体およ
び従動回転体並びに転輪にゴムクローラを巻掛け装架し
ているゴムクローラ走行装置において、前述の目的を達
成するために次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本発明に係るゴムクローラ走行
装置は、前記転輪4は中央輪部4B)の両外側にそれぞ
れ鍔部4Aを有するマタギ転輪に構成されており、一
方、前記ゴムクローラ5は、クローラ長手方向に間隔を
有して芯金8が埋設されていて該芯金8の中央部左右に
前記マタギ転輪4の中央輪部4Bが転動するレール突起
6が突隆形成されており、前記マタギ転輪4の中央輪部
4Bが芯金8の中央部左右に突隆形成したレール突起6
に支持されつつ転動するように構成されており、更に、
前記マタギ転輪4とゴムクローラ5とが相対的に左右に
傾動したときその傾動を規制するため、マタギ転輪4の
左右鍔部4Aの外周面を担持する左右受部12が芯金8
の左右レール突起6の外側方に形成されており、該左右
受部12はゴムクローラ5のゴム材料で被覆されている
ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0011】このような構成を採用したことによって、
ゴムクローラ5が循環回走(前進、後進を含む)すると
きの荷重は、マタギ転輪4の中央輪部4Bが芯金8の左
右レール突起6上を転動することから、この芯金8を介
して担持し、一方、レール突起6と鍔4Aとの協働で脱
輪防止機能を奏するのである。また、本機が左右に傾斜
などしたとき、転輪4とゴムクローラ5は相対的に傾斜
することになるが、この左右傾斜のとき左右の鍔4Aは
左右の受部12によって確実に担持されて、ここに、左
右バランスは良好となるのであり、左右傾斜後に水平に
復帰することから、激しい虫喰い現象の発生を防止する
とともに、左右受部12はゴム材料で被覆されているこ
とから発錆は防止されるのである。
【0012】更に、請求項2に係る本発明は、前述した
請求項1において、マタギ転輪4の中央輪部4Bには、
左右のレール突起6間に位置してかつ該突起6と協働し
て脱輪防止するための中央鍔部4Cが形成されているこ
とを特徴とするものである。このような構成を採用した
ことにより、脱輪は転輪4の外鍔部4Aによって阻止さ
れるのに加えて中央鍔部4Cによっても阻止され、確実
な脱輪防止を図ることができたのである。
【0013】また、本発明は、弾性材料よりなる帯状の
ゴムクローラ本体5B内に、クローラ長手方向の間隔を
有して芯金8が埋設されており、該芯金8の中央部左右
にレール突起6を突隆形成しているゴムクローラにおい
て、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講
じている。すなわち、請求項3に係るゴムクローラは、
前記左右のレール突起6はその一方が芯金翼部7より前
方に延伸され、他方が芯金翼部7より後方に延伸されて
おり、該左右のレール突起6の外側方に該レール突起6
の突隆高さより低い左右受部12が隆起形成されてお
り、該左右受部12はゴム材料で被覆されていることを
特徴とするものである。
【0014】このような構成を採用したことにより、レ
ール突起6の前方又は後方の延伸部によっても荷重担持
機能があり、転輪4が芯金8間にあるときも同機能は期
待できるとともに、走行中の振動も軽減されるのであ
り、前記左右のレール突起6の外側でかつ前後方中間に
は突隆方向のリブ6Aが形成されており、該リブ6Aの
前後はくびれ凹所6Bに形成されているとともに、左右
受部12はくびれ首部12Aを介して隆起形成されてい
ることが望ましい(請求項4)。
【0015】更に、本発明は、弾性材料よりなる帯状の
ゴムクローラ本体5B内に埋設される芯金8であって、
中央部左右に突隆形成されたレール突起6と該左右のレ
ール突起6より左右外方に延伸された左右の翼部7を有
する芯金8において、前述の目的を達成するために、次
の技術的手段を講じている。すなわち、請求項5に係る
ゴムクローラ用の芯金8は、前記左右のレール突起6は
その一方が芯金翼部7より前方に延伸され、他方が芯金
翼部7より後方に延伸されており、該左右のレール突起
6の外側方に該レール突起6の突隆高さより低い左右受
部12が隆起形成されており、該左右受部12は芯金翼
部7より前方又は後方若しくは前後方に延伸されている
ことを特徴とするものであり、また、請求項6に係る芯
金8は請求項5において、左右のレール突起6の外側で
かつ前後方中間には突隆方向のリブ6Aが形成されてお
り、該リブ6Aの前後はくびれ凹所6Bに形成されてい
るとともに、左右受部12はくびれ首部12Aを介して
隆起形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。なお、図10〜図12を参照
して既述したゴムクローラ走行装置とその構成要素(転
輪、ゴムクローラ等)については、共通するので共通部
分は共通符号で示している。
【0017】図1は本発明に係るゴムクローラ走行装置
10の第1実施形態の断面図を示しており、トラックフ
レームに回転自在として軸支されている転輪(マタギ転
輪)4はその中央輪部(胴部)4Bが左右のレール突起
6の頂面に接触して担持されており、マタギ転輪4の両
側鍔部4Aはゴムクローラ5の内周面と非接触状態で両
者間には僅少スキマ11を有している。
【0018】また、転輪4の中央輪部4Bには、中央鍔
部4Cが形成されていて、該鍔部4Cは左右のレール突
起6間に位置してこれらと非接触の状態にあり、転輪4
が左右方向に脱輪しようとするのは、両側鍔部4Aおよ
び中央鍔部4Cとレール突起6の立面部による協働作用
で阻止するようにされている。この第1実施の形態のゴ
ムクローラ走行装置10によると、荷重は図11で示し
たスパンL1をもってレール突起6を介して芯金8で担
持することになるが、転輪4とゴムクローラ5とが左右
いずれかに相対的に傾斜したときは、両側鍔部4Aの一
方の外周面とゴムクローラ5の内周面が接触することで
スパンL1よりも長大なスパンで荷重を担持して左右バ
ランスを確保する一方で、水平姿勢のときは、スキマ1
1を有していることからゴムクローラ5の虫喰い現象は
防止されるのである。
【0019】図2は第2実施形態を示し、又、図3は第
3実施形態を示し、いずれにおいても芯金8の左右翼部
7にはレール突起6よりも突隆高さが低い左右受部12
を隆起形成し、この左右受部12はゴムクローラ5のゴ
ム材料で被覆されていて、スキマ11は1〜3mm程度
で、被覆厚みは2〜5mm程度とされている。この第2
・3実施の形態においては、転輪4とゴムクローラ5と
が左右方向(上下方向)に相対的に傾斜したとき、ゴム
による被覆部は緩衝作用をしつつ両側鍔部4Aのいずれ
か一方の外周面が受部12によって担持され、芯金8を
介しての担持力が第1実施形態よりも強力化されたもの
である。
【0020】なお、図2では中央鍔部4Cを備えている
が、図3ではこれを備えていないものを示しており、い
ずれにおいても鍔部4A,4Cは、円形鍔として形成さ
れている。図4および図5を参照すると、本発明に係る
ゴムクローラ5の実施の形態が例示されており、図4の
符号Aの範囲が接地面側から見た平面図で、同じく符号
Bの範囲が反接地面側(内周面側)から見た平面図をそ
れぞれ示し、また、図5は図4の矢示C−Cの断面図
(但し、芯金のみを断面している)を示している。
【0021】図4および図5において、ゴム等の弾性材
料(エラストマー)よりなる帯状のゴムクローラ本体5
B内には、クローラ長手方向の間隔を有して芯金8が埋
設されている。芯金8は、中央部左右にレール突起6を
突隆形成しており、該左右のレール突起6は断面略台形
状であって連結部8Aによって互いに連結されていると
ともに、左右のレール突起6の基部には左右方向外方に
向って延伸されている翼部7を一体に備え、該芯金8は
鋳造又は鍛造等によって製作されている。
【0022】芯金8を本体5A内にクローラ長手方向の
間隔を有して埋設することにより、中央部の連結部8A
間に駆動回転体(図10の符号2参照)の爪部が臨入す
る係合窓部5Cが形成されており、該係合窓部5Cに爪
部が臨入しかつ連結部8Aに係脱することによって、ク
ローラ本体5Aは帯長手方向に循環回走自在とされてい
る。
【0023】前記左右のレール突起6はその一方(図4
では左側)が翼部7より前方に延伸され、他方(図4で
は右側)が翼部7より後方に後方に延伸されており、該
左右のレール突起6の外側方に外レール突起6の突隆高
さより低い左右受部12が翼部7の上面から隆起形成さ
れているとともに該左右受部12の頂面はゴム材料で被
覆されている。
【0024】左右受部12は平面視(内面視)において
細幅長方形であって、その一方(図4では左側)が前方
に延伸され、他方(図4では右側)が後方に延伸され、
この芯金8をクローラ長手方向に列設埋入することで左
のレール突起6と受部12の組と、右のレール突起6と
受部12の組とが左右千鳥状の配列となって、マタギ転
輪4の中央輪部4Bが左右のレール突起6の頂面(転動
路)に支えられながら転動するとき、該転輪4の落込み
を防止して振動を軽減した下での円滑な走行が可能とさ
れている。
【0025】また、前述した形態の芯金8をクローラ長
手方向に列設してゴムクローラ本体5Bに埋設すること
により、芯金8間、すなわち、係合窓部5Cの左右両側
内周面に、巻掛部(図10の駆動回転体2および従動回
転体3)においての屈曲ラインが帯幅方向で略横一直線
状となって巻掛部でのゴムクローラ本体5Bの円滑な屈
曲性を確保している。
【0026】図4の範囲Bを参照すれば明らかなよう
に、周方向で隣り合う左右の受部12間のクローラ本体
5Bの内周面には横方向に延びる溝部5Dを形成すると
ともに、該溝部5Dの横方向外方のクローラ本体5Bの
内周面に横方向に延びる溝部5Eを対応して形成するこ
とによって、前記巻掛部でのクローラ本体5Bの屈曲性
を増々良好にしているのである。
【0027】更に、左右受部12のゴム被覆部は、左右
受部12の周辺形状に沿って断面半円形状(図5参照)
のくびれ溝5Fを形成することにより、転輪4とゴムク
ローラ5とが相対的に傾斜して転輪4の鍔部4Aを受部
12で担持するときのゴム被覆部のめくれ等がくびれ溝
5Fを介して波及するのが防止されているのである。な
お、ラグ5Aの形態および配列は任意に設定できるが、
図4で示した実施の形態では、左右のレール突起6と左
右受部12との左右組が左右のレール突起6を介しての
転輪4の荷重を担持するものであることから、千鳥状に
配列されているレール突起6と受部12との左右組に対
応する部分ではラグ5Aの接地面長さを長大に形成して
耐圧増強部5Gに形成し、かつ、該増強部5Gを左右千
鳥状とすることにより、大きな牽引力を確保しつつ巻掛
部での屈曲性を確保しているのである。
【0028】図6〜図9(A)(B)(C)を参照する
と、既述した構成のゴムクローラ走行装置10およびゴ
ムクローラ5に適用(採用)して実効性のある芯金8の
いくつかの実施の形態が例示されている。図6〜図8は
最も好ましい芯金8の実施形態を示しており、該芯金8
は中央部連結部8Aを有し、この連結部8Aによって左
右のレール突起6を互いに連結しているとともに、左右
のレール突起6の左右方向外方には翼部7が延伸されて
いる。
【0029】左右のレール突起6のうち一方(図6では
左側)のレール突起6は翼部7より前方(図では上方)
に延伸して張出したレール面を有し、他方(図6では右
側)のレール突起6は翼部7より後方(図では下方)に
延伸して張出したレール面を有し、このレール突起6の
外方には、該レール突起6の突隆高さよりも低い左右の
受部12がレール突起6と同様に張出して隆起形成され
ている。
【0030】左右のレール突起6の頂面は実質的に転動
面(レール面)を構成しており、該レール突起6の外側
でかつ前後方向中間部には突隆方向のリブ6Aが形成さ
れており、該リブ6Aの前後は半円弧形状のくびれ凹所
6B(図7参照)が形成されており、これによってくび
れ凹所6Bによる重量軽減を図りつつゴムとの接着面を
増長する一方でリブ6Aによって対荷重支え性を確保し
ているのである。
【0031】また、左右受部12についてはくびれ首部
12Aを介して隆起形成されており、これによって重量
軽減を図りつつゴムとの接着性を確保しているととも
に、前述した溝5Fすることにより、ゴム剥離が波及し
ないようにされている。更に、翼部7については、その
下面(接地面側)は平坦面7Aに形成され、上面は左右
方向外方に向うに従って下向傾斜面に形成することによ
り、重量軽減を図る一方で、該上面にリブ7Bを形成す
ることによって剛性向上が図られている。
【0032】また、左右レール突起6の基部で実質的に
翼部7との境界部分には翼部7の前後方向に延伸して左
右対の横ズレ防止突起7Cが形成されており、芯金8を
ゴムクローラに埋設したとき、周方向で隣接する芯金8
の横ズレ防止突起7Cを左右方向で係合させることで横
ズレを防止しているのである。更に、連結部8Aは図8
で示すように上面(クローラ内周面側)を円弧形とする
ことによって、駆動回転体の爪部の谷部が適合されて円
滑な係脱を確保するものとされている。
【0033】このように構成された芯金8は、鋳造又は
鍛造によって製作することが可能であるが、鋳造するに
は、レール突起6の頂面の前後方向中間に弯曲部6Cを
有する抜き勾配を形成することによって、前述したくび
れ凹所6Bの形成と相まって横方向(水平方向)の割型
を用いて精度が良好な芯金8を安価に製作できて有利と
なる。
【0034】芯金8は図9(A)(B)(C)に示した
ものであっても、前述したゴムクローラ走行装置10に
採用することが可能である。図9(A)は、左右受部1
2をともに前後方向の張出し部に形成し、左右レール突
起6は一方は前方に張出し他方は後方に張出した芯金8
を示している。図9(B)は左右組のレール突起6と受
部12が組の一方を前方に、組の他方を後方に張出した
芯金8を示している。
【0035】図9(C)は左右組のレール突起6と受部
12をともに前後方向に張出した芯金8を示している。
この図9(A)(B)(C)に示した芯金8は鋳造又は
鍛造で製作することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明に係るゴムクロ
ーラ走行装置によれば、例えば横向き作業時等の左右バ
ランスの安定が確保できるし、また、ゴムクローラにあ
っては、巻掛け部での屈曲性の円滑化が図れ、更に、芯
金については軽量化による燃費の節減と加硫時間の短縮
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のゴムクローラ走行装置の断面図
である。
【図2】第2実施形態のゴムクローラ走行装置の断面図
である。
【図3】第3実施形態のゴムクローラ走行装置の断面図
である。
【図4】ゴムクローラの表裏を併せて示す平面図であ
る。
【図5】図4のC−C断面図である。
【図6】芯金の平面図である。
【図7】芯金の正面図である。
【図8】芯金の側面図である。
【図9】芯金の3例を示す平面図である。
【図10】ゴムクローラ走行装置の側面図である。
【図11】従来例の1の断面図である。
【図12】従来例の2の断面図である。
【符号の説明】
1 トラックフレーム 2 駆動回転体 3 従動回転体 4 転輪 4A 鍔部 5 ゴムクローラ 5B クローラ本体 6 レール突起 7 翼部 8 芯金 12 受部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックフレームの一端側に駆動回転体
    を、他端側に従動回転体を備え、前記両回転体間に転輪
    を備え、前記駆動回転体および従動回転体並びに転輪に
    ゴムクローラを巻掛け装架しているゴムクローラ走行装
    置において、 前記転輪(4)は中央輪部(4B)の両外側にそれぞれ
    鍔部(4A)を有するマタギ転輪に構成されており、一
    方、前記ゴムクローラ(5)は、クローラ長手方向に間
    隔を有して芯金(8)が埋設されていて該芯金(8)の
    中央部左右に前記マタギ転輪(4)の中央輪部(4B)
    が転動するレール突起(6)が突隆形成されており、前
    記マタギ転輪(4)の中央輪部(4B)が芯金(8)の
    中央部左右に突隆形成したレール突起(6)に支持され
    つつ転動するように構成され、更に前記マタギ転輪
    (4)とゴムクローラ(5)とが相対的に左右に傾動し
    たときその傾動を規制するため、マタギ転輪(4)の左
    右鍔部(4A)の外周面を担持する左右受部(12)が
    芯金(8)の左右レール突起(6)の外側方に形成され
    ており、該左右受部(12)はゴムクローラ(5)のゴ
    ム材料で被覆されていることを特徴とするゴムクローラ
    走行装置。
  2. 【請求項2】 マタギ転輪(4)の中央輪部(4B)に
    は、左右のレール突起(6)間に位置してかつ該突起
    (6)と協働して脱輪防止するための中央鍔部(4C)
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴ
    ムクローラ走行装置。
  3. 【請求項3】 弾性材料よりなる帯状のゴムクローラ本
    体(5B)内に、クローラ長手方向の間隔を有して芯金
    (8)が埋設されており、該芯金(8)の中央部左右に
    レール突起(6)を突隆形成しているゴムクローラにお
    いて、 前記左右のレール突起(6)はその一方が芯金翼部
    (7)より前方に延伸され、他方が芯金翼部(7)より
    後方に延伸されており、該左右のレール突起(6)の外
    側方に該レール突起(6)の突隆高さより低い左右受部
    (12)が隆起形成されており、該左右受部(12)は
    ゴム材料で被覆されていることを特徴とするゴムクロー
    ラ。
  4. 【請求項4】 左右のレール突起(6)の外側でかつ前
    後方向中間には突隆方向のリブ(6A)が形成されてお
    り、該リブ(6A)の前後はくびれ凹所(6B)に形成
    されているとともに、左右受部(12)はくびれ首部
    (12A)を介して隆起形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載のゴムクローラ。
  5. 【請求項5】 弾性材料よりなる帯状のゴムクローラ本
    体(5B)内に埋設される芯金(8)であって、中央部
    左右に突隆形成されたレール突起(6)と該左右のレー
    ル突起(6)より左右外方に延伸された左右の翼部
    (7)を有する芯金(8)において、 前記左右のレール突起(6)はその一方が芯金翼部
    (7)より前方に延伸され、他方が芯金翼部(7)より
    後方に延伸されており、該左右のレール突起(6)の外
    側方に該レール突起(6)の突隆高さより低い左右受部
    (12)が隆起形成されており、該左右受部(12)は
    芯金翼部(7)より前方又は後方若しくは前後方に延伸
    されていることを特徴とするゴムクローラ用芯金。
  6. 【請求項6】 左右のレール突起(6)の外側でかつ前
    後方向中間には突隆方向のリブ(6A)が形成されてお
    り、該リブ(6A)の前後はくびれ凹所(6B)に形成
    されているとともに、左右受部(12)はくびれ首部
    (12A)を介して隆起形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載のゴムクローラ用芯金。
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