JPH11222169A - 内周駆動型ゴムクロ−ラ - Google Patents

内周駆動型ゴムクロ−ラ

Info

Publication number
JPH11222169A
JPH11222169A JP3957698A JP3957698A JPH11222169A JP H11222169 A JPH11222169 A JP H11222169A JP 3957698 A JP3957698 A JP 3957698A JP 3957698 A JP3957698 A JP 3957698A JP H11222169 A JPH11222169 A JP H11222169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
driving
sprocket
core metal
rubber crawler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3957698A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Ono
義彦 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP3957698A priority Critical patent/JPH11222169A/ja
Publication of JPH11222169A publication Critical patent/JPH11222169A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は内周駆動型ゴムクロ−ラの改良に関す
るものである。 【解決手段】ゴム中に一定ピッチをもって横並べして埋
設された芯金と、芯金の中央部を挟んで左右に突出する
一対の角部と、当該角部は芯金前後方向より幅方向に長
尺であり、この角部と角部前後方向を覆ったゴム部材と
で形成される駆動突起とを備え、この駆動突起にスプロ
ケットに立設された駆動ピンが係合して駆動力が伝達さ
れる内周駆動型ゴムクロ−ラであって、駆動突起間に位
置するゴムクロ−ラ中央部の芯金との境界部に凹部を形
成した内周駆動型ゴムクロ−ラ。10‥芯金、12‥角
部、13‥芯金の中央部、20‥ゴムクロ−ラ、21‥
ゴム弾性体、22‥スチ−ルコ−ド、23‥角部の前後
面を覆うゴム部材、24‥駆動突起、25‥ゴムラグ、
26‥凹部、30‥中央ゴム部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内周駆動型ゴムクロ
−ラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スプロケット駆動型ゴムクロ−ラを改良
した構造として内周駆動型ゴムクロ−ラが提案されてお
り、主として高速走行に供されるゴムクロ−ラとしては
後者の内周駆動型ゴムクロ−ラが採用されている。しか
るに、この内周駆動型ゴムクロ−ラはゴムクロ−ラの内
周に一定ピッチをもって形成されたゴム突起とスプロケ
ットとを係合してゴムクロ−ラに駆動力を伝達するもの
であるが、スプロケットとの繰り返し接触によってゴム
突起の欠落や摩耗が発生してしまいその課題は未だ多く
あった。
【0003】本発明者はこれらの課題に鑑み、この内周
駆動型ゴムクロ−ラの改良型を既に提供している。この
既提案のゴムクロ−ラは、幅方向に横並べした芯金と、
この芯金を外囲いするスチ−ルコ−ドとを埋設し、芯金
よりゴムクロ−ラの内周側に突出する芯金の左右幅方向
に長尺とされた一対の角部と、この角部の前後方向面に
この角部を覆うゴム部材とからなる一対の駆動突起を形
成した構造である。
【0004】この一対の駆動突起はスプロケットに立設
された駆動ピンと係合して駆動力が伝達されるものであ
り、駆動ピンとの接触はゴム部材が受け持つこととな
る。そしてこのスプロケットはゴムクロ−ラの一対の駆
動突起間に入り込む円盤と、この円盤の左右に立設され
た駆動ピンとよりなるものであって、駆動ピンと駆動突
起とは駆動突起を構成するゴム部材が直接接触して駆動
力を伝達する。このため従来のような金属同士の接触・
衝突がないため騒音も摩耗も低減し、しかも駆動突起の
幅方向全体には芯金からのびる角部が配置されているた
めに駆動突起の側面部の摩耗も少なくなるという特徴を
有している。
【0005】しかるに、この既提案のゴムクロ−ラにあ
っては、スプロケット及びアイドラ−の外周縁は芯金の
角部間(中央部)を転動することとなるが、芯金の中央
部とこの芯金間のゴム部とを交互に転動することとな
る。このため、芯金の中央部にあってはスプロケット及
びアイドラ−は最も高位置にあり、ゴム部の位置にあっ
ては最も低い位置にある。従って、走行時には上下動を
繰り返すことにより、ゴム部に常に引っ張り力が繰り返
し加わるため両者の接着界面が破壊されることともな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明にあってはこの
スプロケットやアイドラ−の外周縁がゴムクロ−ラの内
周面を転動する際、芯金の中央部とゴム部との接着境界
の剥離を防止する技術を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、ゴム
中に一定ピッチをもって横並べして埋設された芯金と、
芯金の中央部を挟んで左右に突出する一対の角部と、当
該角部は芯金前後方向より幅方向に長尺であり、この角
部と角部前後方向を覆ったゴム部材とで形成される駆動
突起とを備え、この駆動突起にスプロケットに立設され
た駆動ピンが係合して駆動力が伝達される内周駆動型ゴ
ムクロ−ラであって、駆動突起間に位置するゴムクロ−
ラ中央部の芯金との境界部に凹部を形成したことを特徴
とする内周駆動型ゴムクロ−ラにかかるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】前記したように、一般にゴムク−
ラにおける一対の突起間はスプロケットやアイドラ−の
外周縁が接触しつつ転動することとなるが、これは芯金
の角部間の中央部とゴムクロ−ラの内周面であるゴム部
上を交互に転動し、このためゴム部間に集中して加わる
歪みによって芯金の中央部とゴム部との接着界面に繰り
返し歪みが集中し、ここに剥離を生じやすくなる。
【0009】しかるに、本発明は以上のような構成を有
するものであり、芯金の中央部とこの芯金の中央部間に
おけるゴム部とのゴムクロ−ラの長手方向の界面におい
てゴム部に凹部を形成し、これによってスプロケット等
が転動する際にこの界面のゴム部にかかる歪の集中をさ
けることができ、この部位の接着剥離を効果的に防止す
ることが可能となったものである。凹部は溝条であって
も窪みを一つ又は複数個備えたものであってもよい。
【0010】そして、好ましくは芯金の中央部間のゴム
部を中央部よりも内周側に背丈を高くしておくことがよ
い。即ち、走行時にはゴム部にあってはスプロケット等
が落ち込むこととなり、このためオペレ−タ−に対して
振動を与えることとなるが、ゴム部の背丈を高くしてお
くことによってスプロケット等の転動の際に結果的にほ
ぼ同一水平面を転動することとなりオペレ−タ−に対す
る振動も少なくなるものである。
【0011】尚、かかる凹部の構成は例えばゴムクロ−
ラを成型する際、ゴムクロ−ラの内周面を区画する下モ
−ルドに芯金の境界部となる部位に一対の突条を形成し
ておき、芯金やスチ−ルコ−ドを配置した後、これに未
加硫ゴムを充填して加硫成型すればよく、ここに芯金の
中央部とゴム部との境界に溝条の凹部が形成されること
になる。尚、かかる一対の突条は芯金をモ−ルド内の所
定位置にセットするという効果も合わせ持つ。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。図1は本発明のゴムクロ−ラの内周側平面図、
図2は外周側平面図、図3は右側面図である。図中、符
号20はゴムクロ−ラであり、これは無端状のゴム弾性
体21を基体とし、芯金10の翼部11がここに埋設さ
れ、これらを外囲いしてスチ−ルコ−ド22が共に埋設
されている。そして芯金10の角部12に対してはその
前後面にゴム弾性体21と一体としたゴム部材23がこ
れを覆って形成されたものであり、この角部12とゴム
部材23とによって駆動突起24が形成されている。
【0013】芯金10について更に言えば、角部12は
一対形成され、この角部12の芯金左右幅方向の幅は前
後方向の幅よりも大きく構成され、しかも前者の幅は駆
動突起24の左右方向の幅と略同一とされている。尚、
角部12、12間の中央部13の厚さはスプロケットが
係合しないために翼部11とやや厚い程度である。
【0014】そしてゴムクロ−ラ20の外表面には左右
先端が幅方向に向かって伸び中央部が傾斜配置されたゴ
ムラグ25が配置されるものであって、この例では交互
に長短のゴムラグとされ、しかもこれらは隣り合う芯金
10、10に跨がって傾斜配置されている。
【0015】図4はA−A線での断面図、図5はB−B
線での部分断面図、図6はC−C線での断面図である。
この図例でも分かるように、芯金10の中央部13はゴ
ムクロ−ラの内周面と略同一平面とされ、この部位に連
なるゴム部30にはその界面に凹部として凹溝26が形
成されるが、これは前記したように下モ−ルド1に一対
の突条を備えることによって形成されたものである。
尚、凹部26の形状は凹溝に限定されることはなく、例
えば下モ−ルドに一つ或いは複数の突起を備えておくこ
とによってこれに対応した凹部が形成されるものであ
る。凹溝26を構成したゴム部30は芯金10の中央部
13よりやや内周側に背丈を高くしておくのがよい。
【0016】前記したように、従来のゴムクロ−ラ20
にあっては一般にスプロケットやアイドラ−はゴムクロ
−ラ20の内周面より突出する一対の駆動突部24間を
転動する形式のものが殆どであるが、これは埋設された
芯金10の中央部13とゴム部30間を交互に乗り上げ
るため、ゴム部30に主として機体重量に基づく曲げ歪
みが集中し、ゴム部30と芯金10の中央部13の接着
界面が剥離するおそれがあった。
【0017】しかるに、本発明のゴムクロ−ラは、芯金
10の中央部13の幅方向縁部にそって凹溝26が形成
されることから、スプロケットやアイドラ−は中央部1
3から芯金10の存在しないゴム部30に移動する際、
及びゴム部30から芯金10の中央部13へ乗り上げる
際に、特にゴム部30に集中する歪みをこの凹溝26に
て吸収しかつ歪みを分散することとなり、ゴム部30へ
の亀裂が低減され、両者の界面剥離を生ずることなく走
行することができることとなったものである。そして、
機体重量に基づくゴム部30の沈み込みに対してかかる
ゴム部30を内周側に背丈を高くすることによってスプ
ロケットやアイドラ−の転動をスム−ズになし、オペレ
−タ−に対する振動の低減をももたらすものである。
【0018】
【発明の効果】本発明のゴムクロ−ラにあっては、スプ
ロケットやアイドラ−のゴムクロ−ラ面の転動の際にゴ
ム部に亀裂を生じることがなくゴムクロ−ラとしての寿
命を向上させたものであり、更にスプロケットやアイド
ラ−の転動をスム−ズにするというすぐれた特徴を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のゴムクロ−ラの内周側平面図で
ある。
【図2】図2は図1のゴムクロ−ラの外周側平面図であ
る。
【図3】図3は図1のゴムクロ−ラの右側面図である。
【図4】図4はA−A線での断面図である。
【図5】図5はB−B線での断面図である。
【図6】図6はC−C線での断面図である。
【符号の説明】
10‥‥芯金、 11‥‥芯金の翼部、 12‥‥角部、 13‥‥芯金の中央部、 20‥‥ゴムクロ−ラ、 21‥‥ゴム弾性体、 22‥‥スチ−ルコ−ド、 23‥‥角部の前後面を覆うゴム部材、 24‥‥駆動突起、 25‥‥ゴムラグ、 26‥‥凹溝(凹部)、 30‥‥ゴム部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム中に一定ピッチをもって横並べして
    埋設された芯金と、芯金の中央部を挟んで左右に突出す
    る一対の角部と、当該角部は芯金前後方向より幅方向に
    長尺であり、この角部と角部前後方向を覆ったゴム部材
    とで形成される駆動突起とを備え、この駆動突起にスプ
    ロケットに立設された駆動ピンが係合して駆動力が伝達
    される内周駆動型ゴムクロ−ラであって、駆動突起間に
    位置するゴムクロ−ラ中央部の芯金との境界部に凹部を
    形成したことを特徴とする内周駆動型ゴムクロ−ラ。
JP3957698A 1998-02-04 1998-02-04 内周駆動型ゴムクロ−ラ Pending JPH11222169A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3957698A JPH11222169A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 内周駆動型ゴムクロ−ラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3957698A JPH11222169A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 内周駆動型ゴムクロ−ラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11222169A true JPH11222169A (ja) 1999-08-17

Family

ID=12556915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3957698A Pending JPH11222169A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 内周駆動型ゴムクロ−ラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11222169A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100465046C (zh) * 2003-01-09 2009-03-04 株式会社普利司通 橡胶履带
JP2009061829A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Bridgestone Corp ゴムクローラおよびそのゴムクローラ用芯金
JP2009067241A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Bridgestone Corp ゴムクローラ用芯金およびそれを用いたゴムクローラ
JP2009078796A (ja) * 2007-09-05 2009-04-16 Bridgestone Corp ゴムクローラ及びこれに適したスプロケット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100465046C (zh) * 2003-01-09 2009-03-04 株式会社普利司通 橡胶履带
JP2009061829A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Bridgestone Corp ゴムクローラおよびそのゴムクローラ用芯金
JP2009078796A (ja) * 2007-09-05 2009-04-16 Bridgestone Corp ゴムクローラ及びこれに適したスプロケット
JP2009067241A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Bridgestone Corp ゴムクローラ用芯金およびそれを用いたゴムクローラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009061829A (ja) ゴムクローラおよびそのゴムクローラ用芯金
WO1990000488A1 (en) Crawler
US6471307B2 (en) Crawler belt type traveling system
JP2003089366A (ja) 弾性クローラ
JPH11222169A (ja) 内周駆動型ゴムクロ−ラ
JP2004216936A (ja) ゴムクロ−ラ
JP5801530B2 (ja) クローラ走行装置
JPH11222170A (ja) 内周駆動型ゴムクロ−ラ
US20050001482A1 (en) Core bar for rubber crawler and rubber crawler
JP4233159B2 (ja) ゴムクロ−ラ用芯金及びこれを用いた内駆動型ゴムクロ−ラ
JPH01223086A (ja) ゴムクローラ
JP2709831B2 (ja) 雪上移動機用トラックベルト
JPH11198873A (ja) 内周駆動型ゴムクロ−ラ及びゴムクロ−ラ装置
JPH11217091A (ja) 内周駆動型ゴムクロ−ラ
JPH11222166A (ja) ゴムク−ラ用芯金及びこれを用いた内駆動型ゴムクロ−ラ
JP2001039364A (ja) 弾性クローラ用芯金及び弾性クローラ
JP4376333B2 (ja) 低振動ゴムクローラ
JP7312080B2 (ja) 弾性クローラ
JP3368474B2 (ja) 連結リンク式ゴムクローラ
JPH08301155A (ja) 弾性クローラ用芯金
JP2001048067A (ja) ゴムクローラ及びこれに用いる芯金
JP4191820B2 (ja) ゴムクロ−ラ
JPH09267780A (ja) ゴムクロ−ラ用転輪
JPH11348847A (ja) ゴムクロ−ラ及びこれに用いる芯金
JPH0127505Y2 (ja)