JPH11348847A - ゴムクロ−ラ及びこれに用いる芯金 - Google Patents

ゴムクロ−ラ及びこれに用いる芯金

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JPH11348847A
JPH11348847A JP10300528A JP30052898A JPH11348847A JP H11348847 A JPH11348847 A JP H11348847A JP 10300528 A JP10300528 A JP 10300528A JP 30052898 A JP30052898 A JP 30052898A JP H11348847 A JPH11348847 A JP H11348847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は耐久寿命を改善したゴムクロ−ラ及び
これに用いられる芯金に関するものである。 【解決手段】ゴムクロ−ラの本体を構成するゴム弾性体
と、これに埋設されクロ−ラの走行方向に対して幅方向
に向けて埋設される芯金と、前記ゴム弾性体の外周面に
形成されたゴムラグとからなり、前記芯金の幅端を内周
側に向かう折曲部Aを形成し、かつこの前後端に内周側
に向かう折曲部Bを形成して船底形部を形成したことを
特徴とするゴムクロ−ラ。 1‥芯金、3‥芯金の翼部、7、8‥貫通部、21‥無
端状ゴム弾性体、22‥スチ−ルコ−ド列、23‥耳
部、24‥ゴムラグ、26‥ゴム隆起部、A‥翼部の幅
方向先端の折曲部、B‥翼部の前後方向の折曲部、C‥
翼部の船底形部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐久寿命を改善した
ゴムクロ−ラ及びこれに用いられる芯金に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より広く用いられているゴムクロ−
ラ50としては、図16に示すように無端状ゴム弾性体
51内に一定ピッチをもって多数横並べされた芯金52
と、スチ−ルコ−ド53がこの芯金52を外囲いして無
端状ゴム弾性体51の長手方向に埋設されている構造と
なっている。そして芯金52はゴム弾性体51の全幅に
は及ばない長さとされ、いわゆる無端状ゴム弾性体51
の左右両側はゴム材のみの耳部54を構成している。従
って、ゴムクロ−ラ50全体とすればこの耳部54が最
も柔軟性に富んでいることから、ゴムクロ−ラ50の使
われ方からみて耳部54に最も変形歪が生じやすい構造
となっている。
【0003】しかるに、従来のゴムクロ−ラ50にあっ
て図に示すように縁石60等のエッジに接触したり乗り
上げた場合には、芯金の先端部55と縁石60との間に
耳部54がはさまれることとなり、芯金52が存在しな
い耳部54の変形は著しく、この変形を繰り返すことに
よって芯金52の先端部55近傍にクラック61が入っ
てしまう。
【0004】そしてこのクラック61が入ると芯金52
を外囲いするスチ−ルコ−ド列53に沿いゴムクロ−ラ
50の長手方向に向ってクラック61が生長してしま
う。そして、ゴムクロ−ラ50が縁石60等に頻繁に接
触する使用条件下を想定すると、場合によってはゴムク
ロ−ラ50の耳部54がゴムクロ−ラ50の長手方向に
沿って切断することともなる。
【0005】更に、ゴムクロ−ラ50が石60に乗り上
げていわゆる逆曲げが生ずると、芯金52の前後端に対
応したゴムクロ−ラ50の部位にクラックが発生するこ
とになる。これらの現象は鉄シュ−のグロ−サ−面に装
着されるいわゆる履帯ゴムシュ−においても同様であ
り、ゴムシュ−内に埋設された芯金の幅方向の端部や前
後方向の端部がエッジとなり走行中にゴム部にクラック
が入りクロ−ラとして寿命を縮めてしまうことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの耳部の長
手方向の切断、更には芯金の前後端に発生するクラック
の発生を低減したゴムクロ−ラ及びこれに用いる芯金を
提供しようとするものである。尚、本発明で言うゴムク
ロ−ラは履帯ゴムシュ−クロ−ラをも含むことは言うま
でもない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の芯金及びゴムク
ロ−ラは前記の課題を解決するためになされたものであ
って、第1の発明はゴムクロ−ラの構造に関するもので
あり、包括的に言えば、ゴムクロ−ラの本体を構成する
ゴム弾性体と、これに埋設されクロ−ラの走行方向に対
して幅方向に向けて埋設される芯金と、前記ゴム弾性体
の外周面に形成されたゴムラグとからなり、前記芯金の
進行方向前後及び幅方向両端部における接地側面をゴム
クロ−ラの内周側に向けて傾斜させて船底形部としたこ
とを特徴とするゴムクロ−ラにかかるものである。
【0008】第1の発明を具体的に言えば、その1はゴ
ムクロ−ラの本体を構成するゴム弾性体と、これに埋設
されクロ−ラの走行方向に対して幅方向に向けて埋設さ
れる芯金と、前記ゴム弾性体の外周面に形成されたゴム
ラグとからなり、前記芯金の幅端を内周側に向かう折曲
部Aを形成し、かつこの芯金の進行方向前後端に内周側
に向かう折曲部Bを形成して船底形部としたゴムクロ−
ラである。
【0009】そして、その2はゴムクロ−ラの本体を構
成するゴム弾性体と、これに埋設されクロ−ラの走行方
向に対して幅方向に向けて埋設される芯金と、当該芯金
を外囲いして前記ゴム弾性体の長手方向に向けて埋設さ
れたスチ−ルコ−ド列と、前記ゴム弾性体の外周面に形
成されたゴムラグとからなり、前記芯金の幅端を内周側
に向かう折曲部Aを形成し、かつこの芯金の進行方向前
後端に内周側に向かう折曲部Bを形成して船底形部とし
たゴムクロ−ラである。
【0010】上記第1の発明にあって、これを更に特徴
付ける構成としては、前記ゴムラグの接地面の幅方向及
び接地面の前後方向の長さがいずれも芯金両端部の船底
形部間のこれに対応する長さ以上であって、場合によっ
ては、芯金の船底形部を覆うゴム隆起部をゴムクロ−ラ
の内周側に形成し、更に、前記船底形部に表裏貫通部を
好ましくは芯金の幅端の折曲部Aに形成するものであ
る。そして、ゴム中に埋設されたスチ−ルコ−ド列との
関係で言えば、その外側端のスチ−ルコ−ドが芯金の船
底形部の先端より15mm以上内方に位置させるのがよ
い。尚、本発明は単にゴムクロ−ラと称するが、鉄シュ
−のグロ−サ−面に装着されるいわゆる有端の履帯ゴム
シュ−型クロ−ラを含むものである。
【0011】第2の発明はゴムクロ−ラの芯金に関する
もので、左右翼部の先端をゴムクロ−ラの内周側に向か
う折曲部Aを形成し、更に翼部の前後端にゴムクロ−ラ
の内周側に向かう折曲部Bを形成して船底形部としたゴ
ムクロ−ラ用芯金にかかるものである。そして、前記船
底形部に表裏貫通部を好ましくは芯金の幅端の折曲部A
に形成するのがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は耳部の切断を防止したゴ
ムクロ−ラ及びこれに用いる芯金であり、特に言えば、
芯金の翼部の先端に工夫をもたらし、ゴム材の耳部のク
ラックの発生を防止し、更には芯金翼部の前後端からの
クラックに基づく耳部の切断を防止したものである。
【0013】さて、通常の芯金の翼部の先端及び前後端
はほぼ垂直に切断された形状とされており、エッジ部が
かなり鋭いものとなっている。そして、この芯金がゴム
クロ−ラに採用された場合には、前記でも述べたように
芯金の翼部の先端と縁石との間にはさまれて耳部に変形
応力が繰り返されると、芯金の翼部の左右の先端部位に
向かってクラックが入り、更には、芯金の翼部の前後端
にもクラックが入り、耳部の切断に繋がる。
【0014】本発明はこの課題を解決するために翼部の
先端に工夫をこらしたもので、芯金の進行方向前後及び
幅方向両端部における接地側面をゴムクロ−ラの内周側
に向けて傾斜させて船底形部としたものであり、特に第
2の発明である芯金で代表して言えば、翼部の先端及び
前後端よりゴムクロ−ラの内周側へ折曲部A、Bを形成
して船底形部としたものである。従って、この芯金を用
いたゴムクロ−ラが走行面上の障害物に乗り上げた場合
でも、芯金翼部の接地側に加硫接着されたゴム材の厚さ
はそれだけ厚くなっているため、例えゴム材が縁石等に
接触しては挟まってもゴム材が厚いために剪断応力の分
散がはかられることになる。又、芯金の船底形部形状へ
はゴム材に加わる剪断変形が少なくほぼ圧縮変形のみの
挙動を示す。このため、ゴムクラックの発生も低減し、
耳部の切断が阻止されることとなったものである。尚、
芯金の折曲部Aの角度αは20〜45度、好ましくは3
0〜45度であり、折曲部Bは略15〜90度である。
【0015】そしてこの折曲部A又はBに孔状の又は凹
み状の表裏貫通部を形成すれば、両側に加硫接着される
ゴム部材がかかる貫通部を通して一体となりより剥離が
防止され、更に言えば、この貫通部分の芯金の重量分が
軽くなり軽量化に役立つことともなる。
【0016】更に、芯金の翼部先端の前後にも折曲部B
を形成したことから、ゴムクロ−ラに埋設された際に、
ゴムクロ−ラの横方向や斜め方向からの力が加わった場
合でも、芯金の周囲にエッジ部がないためにクラックの
発生も極めて低減されることとなったものである。尚、
折曲部A、Bは一体となっているのが好ましいが分離独
立されていてもよいことは勿論である。又、折曲部A、
Bの先端、即ち船底形部の縁端を曲面にて構成されてい
てもよく、更には折曲部自体も湾曲形状とされていても
よいことは言うまでもない。
【0017】そして、第1の発明のゴムクロ−ラについ
て特に言えば、前記した芯金をゴムクロ−ラ中に埋設す
ると共に、更に芯金の翼部を外囲いするスチ−ルコ−ド
列を用いるゴムクロ−ラにあっては外側端の位置を特定
するのが好ましい。即ち、スチ−ルコ−ド列の外側端を
芯金の翼部先端近くに配列した場合、耳部にクラックが
入った際には容易にこの外側端のスチ−ルコ−ドにクラ
ックが到達することになる。すると、クラックはスチ−
ルコ−ドに沿ってゴムクロ−ラの長手方向に生長し、耳
部の切断をうながす結果となってしまうが、このスチ−
ルコ−ド列の外側端を芯金の翼部先端より15mm以
上、好ましくは20mm以上内側にあれば万一芯金の端
部にクラックが発生しても、これがスチ−ルコ−ド列に
到達することなく、このため、ゴムクロ−ラの長手方向
のクラックの生長が阻止されることとなる。
【0018】そしてゴムクロ−ラにあっては、一般にこ
の芯金とゴムラグとは対向する位置に備えられることと
なるが、通常は芯金のフラットな面をゴムラグの接地面
が完全に覆うことが好ましく、これにより変形に対して
ゴム量の薄い部位がなくなり寿命が更に向上することと
なる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明
する。図1は第2の発明の芯金を示す内側平面図であ
り、図2はその一部切断正面図である。図中、符号1は
芯金であり、その中央部がスプロケット係合部2とされ
る。そして、この左右に翼部3が形成されており、この
スプロケット係合部2をはさんで一対の角部4が千鳥状
に配列されている。そして芯金1の翼部3の先端にあっ
てはゴムクロ−ラにおける内周側に向けて折曲部Aと、
翼部3の前後端5に折曲部Bを一体に立ち上げて船底形
部Cを形成するものである。
【0020】この芯金1は第1の発明のゴムクロ−ラに
採用されるが、芯金1の翼部3の先端に船底形部Cが形
成されたために、芯金1の表裏に存在するゴムとの接着
面積は広くなるため接着強度が増し、かつゴムクロ−ラ
が縁石とはさまれた際にも剪断力がゴム材(耳部)に集
中することなく、クラックの発生及びこれに基づく耳部
の切断及び芯金1の翼部3の前後端でのクラックの発生
を低減することとなるものである。即ち、加硫接着され
たゴム材の接地側のゴム材の厚さがその分だけ厚なり、
縁石との間で耳部がはさまれた際にもゴム材の厚さが厚
いため剪断力がそれだけ分散されることとなりクラック
の発生が低減されることとなる。
【0021】そして、ゴムクロ−ラに横或いは斜め方向
に過大な力が加わった場合でも芯金翼部3の前後端5に
折曲部Bを形成したために鋭いエッジ部が存在せず、か
つこの折曲部Bがその力に抗するために芯金1の翼部3
端でのクラックの発生が低減する。
【0022】尚、この芯金1の具体的な形状としては、
例えば翼部3、3の先端間の長さ290mm、前後5、
5間の幅30mm、角部4、4間のスプロケット係合部
2は46mm、底部からの高さ27mm、これに続く翼
部3は122mmである。そしてこの翼部3の先端近傍
の厚さは約3.7mmである。又、角部4は頂部の幅1
5mm、底部からの高さ50mmであり、翼部3より角
部4にかけてリブ6が形成されている構造となってい
る。そして、翼部3の先端の折曲部Aの折曲角θは20
〜40度であり、その折曲部Aの長さは10〜25mm
程度である。更に、翼部3の前後端5にその先端より略
50mmの部位より折曲部Bが前記折曲部Aと一体に形
成されている。尚、図にあって符号7、8は折曲部Aに
夫々設けた表裏に貫通する貫通部であり、貫通部7は孔
状のものであり、貫通部8は凹み状のものである。
【0023】図3は第1の発明(請求項3)のゴムクロ
−ラの一例を示す内側平面図、図4は外側平面図、図5
はA−A線での断面図である。図中、符号21はゴムク
ロ−ラ20の基体をなす無端状ゴム弾性体であり、前記
した芯金1が一定ピッチをもって埋設されており、かか
る芯金1の翼部3の外側を囲んでスチ−ルコ−ド列22
がこれ又ゴム弾性体21の長手方向に埋設されている。
従って、芯金1の翼部3の先端から外方にはゴム材のみ
の耳部23が形成されることとなる。尚、符号24はゴ
ム弾性体21の外周側に形成されたゴムラグであり、中
央にはスプロケット係合孔25が形成されている。
【0024】ここで用いられた芯金1は前記した構造の
ものであり、芯金1の翼部3の先端がゴムクロ−ラ20
の内周側に向けて折曲部A及び折曲部Bを形成して船型
部Cとしてあり、このため、船底形部Cより外側(接地
側)のゴム材の厚さは通常より厚くなっている。尚、こ
の図例では船底形部Cを覆ってゴム隆起部26がゴムク
ロ−ラ20の長手方向に連続して設けられたものであ
る。尚、ラグ24は芯金1の翼部3の平坦部を覆う形状
が好ましく、図例にあっては船底形部Cを含めて全体を
覆う形状とされたものである。
【0025】さて、一般にゴム材の変形に対してはその
厚さが応力の緩和に寄与することから、かかるゴムクロ
−ラ20にあっては、縁石との間で接触しあって耳部2
3の変形が繰り返されてもその応力の集中を緩和するこ
ととなり、クラックの発生を見ないことになる。尚、ス
チ−ルコ−ド列22の外側端は翼部3の先端よりも所定
間隔(L)だけ内方に配置されており、万一、クラック
が発生した場合でもこれがスチ−ルコ−ド列22まで達
せず、ゴムクロ−ラ20の長手方向のクラックの生長は
見られないという特徴がある。尚、このスチ−ルコ−ド
列22の内方への配置(L)は通常のゴムクロ−ラにあ
っては15mm程度であり、大型のゴムクロ−ラを考慮
しても20mmもあれば十分である。図例の芯金にあっ
ては、折曲部Aに貫通部7(又は8)を備えることによ
って折曲部Aの表裏のゴム部材がここで一体化され、剥
離防止に役立っものである。
【0026】図6は第2の発明(請求項2)の履帯ゴム
シュ−クロ−ラ30の平面図であり、図7はB−B線で
の断面図である。そして、図8は芯金40の一部を示す
平面図、図9はC−C線での断面図である。図中、符号
31はゴム弾性体であり、このゴム弾性体31中に芯金
40が埋設されており、32は芯金40に対応して形成
されたゴムラグである。この例ではゴムラグ32、芯金
40を貫通してボルト孔33があけられ、これを利用し
て図示しない鉄シュ−に装着することとなる。尚、この
例における芯金40の両先端は前例と同じく船底形部C
とされていることは勿論であるが、その先端はストレ−
ト縁部41となっている。尚、図示するような折曲部
A、Bの少なくとも外周側の表面a、bをエッジをなく
すために湾曲面とするのがよく、更に船底形部Cの縁端
cも又曲面にするのが好ましい。このことは以下の例で
も共通する。
【0027】この例にあっても芯金40の幅端に折曲部
Aを構成し、更にこの折曲部Aに対応して芯金40の前
後端42を同様に内周側への折曲部Bを形成した船底形
部C構成するが故に、芯金40の先端及び前後端42に
集中する歪を緩和したものであり、芯金40の内周側に
船底形部Cを形成したことにより、その分だけ歪が分散
され、かつこれを覆うゴムの厚さも厚くなったもので、
この部位からのクラックの発生を防止できたものであ
る。尚、符号36はゴムラグ32における幅端傾斜面、
37はゴム隆起部である。
【0028】以下、第2の発明である芯金の更に別の具
体例を示す。尚、これらの芯金も第1の発明にそのまま
採用されることは勿論である。図10の例における芯金
の両先端の折曲部A、Bは共に縁部cを曲面とした平面
図であり、図11はその側面図、図12は正面図であ
る。勿論、折曲部A、Bの外側表面a、bも曲面にて構
成できることは言うまでもない。尚、折曲部Bの立ち上
げ部位b1は折曲部Aの立ち上げ部位a1よりも内方に
位置した例であるが、両者の立ち上げ部位を合致させて
も構わないことは当然である。
【0029】図13は第2の発明(請求項2)の履帯ゴ
ムシュ−クロ−ラに用いられる芯金の第3の例を示す部
分拡大平面図であり、図14は図13の部分正面図、図
15は図13の側面図である。この芯金1にあって翼部
3の先端はゴムクロ−ラにおける内周側に向けて折曲部
Aとされており、かつこの前後端に内周側に向かう折曲
部Bにて傾斜面を形成して船底形部としたものである。
【0030】
【発明の効果】本発明の芯金及びゴムクロ−ラは、主と
してゴムクロ−ラの耳部の長手方向に生じる切断を防止
する発明であって、縁石等との間でゴム材をはさむ芯金
の翼部先端或いはスチ−ルコ−ドの埋設位置を特定して
クラックの発生を防止し、耳部の切断を低減したもので
あって、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第3の発明の芯金を示す内側平面図であ
る。
【図2】図2は図1の一部切断正面図である。
【図3】図3は第1の発明のゴムクロ−ラの一例を示す
内周側平面図である。
【図4】図4は図3の外側平面図である。
【図5】図5は図3のA−A線での断面図である。
【図6】図6は第2の発明の履帯ゴムシュ−クロ−ラの
平面図である。
【図7】図7は図6のB−B線での断面図である。
【図8】図8は図6にて用いられた芯金の一部を示す平
面図である。
【図9】図9は図8のC−C線での断面図である。
【図10】図10は第2の発明の履帯ゴムシュ−クロ−
ラに用いられる芯金の別例を示す平面図である。
【図11】図11は図10の側面図である。
【図12】図12は図10の正面図である。
【図13】図13は第2の発明の履帯ゴムシュ−クロ−
ラに用いられる芯金の第3例を示す部分拡大平面図であ
る。
【図14】図14は図13の部分正面図である。
【図15】図15は図13の側面図である。
【図16】図16は従来のゴムクロ−ラの構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1‥芯金、 3‥芯金の翼部、 5‥翼部の前後端、 7、8‥貫通部、 20‥ゴムクロ−ラ、 21‥無端状ゴム弾性体、 22‥スチ−ルコ−ド列、 23‥耳部、 24‥ゴムラグ、 26‥ゴム隆起部、 30‥ゴムクロ−ラ、 31‥ゴム弾性体、 32‥ゴムラグ、 37‥ゴム隆起部、 40‥芯金、 42‥芯金の前後端、 A‥翼部の幅方向先端の折曲部、 B‥翼部の前後方向の折曲部、 C‥翼部の船底形部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムクロ−ラの本体を構成するゴム弾性
    体と、これに埋設されクロ−ラの走行方向に対して幅方
    向に向けて埋設される芯金と、前記ゴム弾性体の外周面
    に形成されたゴムラグとからなり、前記芯金の進行方向
    前後及び幅方向両端部における接地側面をゴムクロ−ラ
    の内周側に向けて傾斜させて船底形部としたことを特徴
    とするゴムクロ−ラ。
  2. 【請求項2】 ゴムクロ−ラの本体を構成するゴム弾性
    体と、これに埋設されクロ−ラの走行方向に対して幅方
    向に向けて埋設される芯金と、前記ゴム弾性体の外周面
    に形成されたゴムラグとからなり、前記芯金の幅端を内
    周側に向かう折曲部Aを形成し、かつこの芯金の進行方
    向前後端に内周側に向かう折曲部Bを形成して船底形部
    としたことを特徴とするゴムクロ−ラ。
  3. 【請求項3】 ゴムクロ−ラの本体を構成するゴム弾性
    体と、これに埋設されクロ−ラの走行方向に対して幅方
    向に向けて埋設される芯金と、当該芯金を外囲いして前
    記ゴム弾性体の長手方向に向けて埋設されたスチ−ルコ
    −ド列と、前記ゴム弾性体の外周面に形成されたゴムラ
    グとからなり、前記芯金の幅端を内周側に向かう折曲部
    Aを形成し、かつこの芯金の進行方向前後端に内周側に
    向かう折曲部Bを形成して船底形部としたことを特徴と
    するゴムクロ−ラ。
  4. 【請求項4】 前記ゴムラグの接地面の幅方向の長さが
    芯金両端部の船底形部間の長さ以上である請求項第1項
    乃至3項記載のゴムクロ−ラ。
  5. 【請求項5】 前記ゴムラグの接地面の前後方向の長さ
    が芯金両端部の船底形部間の長さ以上である請求項第1
    項乃至3項記載のゴムクロ−ラ。
  6. 【請求項6】 芯金の船底形部を覆うゴム隆起部をゴム
    クロ−ラの内周側に形成した請求項第1項又は3項記載
    のゴムクロ−ラ。
  7. 【請求項7】 前記船底形部に表裏貫通部を形成した請
    求項第1項乃至3項記載のゴムクロ−ラ。
  8. 【請求項8】 前記貫通部が芯金の幅端の折曲部Aに形
    成された請求項第7項記載のゴムクロ−ラ。
  9. 【請求項9】 スチ−ルコ−ド列の外側端のスチ−ルコ
    −ドが芯金の船底形部の先端より15mm以上内方に位
    置させた請求項第3項記載のゴムクロ−ラ。
  10. 【請求項10】 ゴムクロ−ラの幅方向に向けて埋設さ
    れるゴムクロ−ラ用芯金であって、左右翼部の先端をゴ
    ムクロ−ラの内周側に向かう折曲部Aを形成し、更に翼
    部の前後端にゴムクロ−ラの内周側に向かう折曲部Bを
    形成して船底形部としたことを特徴とするゴムクロ−ラ
    用芯金。
  11. 【請求項11】 前記船底形部に表裏貫通部を形成した
    請求項第10項記載のゴムクロ−ラ用芯金。
  12. 【請求項12】 前記貫通部が芯金の幅端の折曲部Aに
    形成された請求項第11項記載のゴムクロ−ラ用芯金。
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