JPH0640069Y2 - 弾性履帯 - Google Patents

弾性履帯

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JPH0640069Y2
JPH0640069Y2 JP1988156741U JP15674188U JPH0640069Y2 JP H0640069 Y2 JPH0640069 Y2 JP H0640069Y2 JP 1988156741 U JP1988156741 U JP 1988156741U JP 15674188 U JP15674188 U JP 15674188U JP H0640069 Y2 JPH0640069 Y2 JP H0640069Y2
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JP
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crawler belt
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elastic
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JP1988156741U
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▲吉▼郎 上野
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オーツタイヤ株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、農業用移動機械、各種運搬車、雪上車等の無
限軌道車に用いられる無端状の弾性履帯に関する。
(従来の技術) 従来、農業用移動機械には、第9図に例示している無限
軌道装置が採用されている(特公昭49-29654号公報参
照)。すなわち、この装置は、主として駆動輪1、遊動
輪2、転動輪3と、これらに巻き掛けられた無端状の弾
性履帯4とから成っており、駆動輪1としては駆動ピン
5を備えたものか第11図のスプロケット1Aが一般に用い
られている。また、転動輪3としては、第10図に例示す
るまたぎ転輪3Aが用いられている。
そして、従来の弾性履帯4は、第10図〜第11図に示すよ
うに、全体がゴム等の弾性材料から成り、外周(接地)
側にラグ6を、内周(反接地)側に駆動輪1と係合する
突起7をそれぞれ周方向所定間隔毎に突設し且つ芯金を
有しない履帯本体4A内に、スチールコード8等の抗張帯
体が周方向に埋設されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、従来の上記弾性履帯4は、駆動輪1、遊動輪
2及びまたぎ転動輪3Aによって駆動されかつ回動案内さ
れるが、各動輪1,2,3Aの弾性履帯4に当接する部位が異
なる。したがって、テンションを受ける部分も違うた
め、第11図に示すように、弾性履帯体4の突起7の基部
即ち、スチールコード8の外周側と翼部4Bの間にクラッ
ク9が発生し、脱輪を生じたり耐久性を損ねるという問
題がある。また、弾性履帯4の翼部4Bと、スチールコー
ド8埋設部分は、周方向の伸びに差があるため、これに
よる応力でクラック9の発生及びその伸長を助長する。
本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、クラックの発生及びその伸長
を防止し、耐久性の向上を図りうる弾性履帯を提供する
にある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案では次の技術的手段
を講じた。
すなわち、本考案は、外周側にラグ15を、内周側に駆動
輪1と係合する突起16をそれぞれ周方向所定間隔毎に突
設してなる芯金を有しないゴム等の弾性材料製無端状履
帯本体12に、抗張帯体13を周方向に埋設してなる弾性履
帯11において、前記履帯本体12内に、キヤンバス14等の
繊維層が、抗張帯体13の内周側から少なくとも幅方向中
央部の抗張帯体13の幅方向両外側を経て外周側に端部14
Aが位置するよう埋設され、かつ、該端部14Aが履帯本体
12の両翼部12Aにまで延びていることを特徴としてい
る。
なお、前記キヤンバス14等の繊維層は、抗張帯体13の内
周側で連ねることが望ましい。
(作用) 本考案によれば、キヤンバス14等の繊維層によって、履
帯本体12の翼部12Aと抗張帯体13埋設部分における周方
向の伸びの差が小さくなり、したがって、駆動輪1、遊
動輪2及び転動輪3の当接部位が異なっても、テンショ
ン及び伸びの差による応力集中が緩和され、クラックの
発生及びその伸長が効果的に防止される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図〜第3図は本考案の第1実施例を示し、11は弾性
履帯で、芯金を有しないゴム等の弾性材料製無端状履帯
本体12と、該本体12内に周方向に埋設されたスチールコ
ード等の抗張帯体13及びキヤンバス14等の繊維層により
構成されている。
履帯本体12は、外周側(接地側)にラグ15が、内周側
(反接地側)に駆動輪1と係合する突起16がそれぞれ周
方向所定間隔毎に突設されており、突起16の幅方向両端
部に形成されている翼部12Aの内周面に遊動輪2及び転
動輪3が当接するようになっている。
スチールコード等の抗張帯体13は、履帯本体12の幅方向
中央部の突起16基部に、周方向に埋設されている。
キヤンバス14は、履帯本体12内に、抗張帯体13の内周側
からその両外側を経て外周側の両翼部12Aにまで端部14A
が延びるように埋設されており、該端部14Aが抗張帯体1
3の外周端よりもさらに間隔Sをもって外周側に位置さ
れている。そして、キヤンバス端部14Aは、両翼部12Aの
遊動輪2及び転動輪3が当接する部分全体にわたってキ
ヤンバス14が埋入されるように延びており、各輪2,3当
接部分の周方向の伸びが翼部12A両外端よりも小さく、
抗張帯体13埋設部分との伸びの差も小さく、したがっ
て、伸びの差による応力が小さく、応力集中が緩和され
る。
したがって、上記第1実施例において、弾性履帯11を駆
動輪1、遊動輪2及び転動輪3に巻掛け、駆動走行する
と、各動輪1〜3の当接部が異なるため履帯本体12に受
けるテンションが異なり、翼部12Aと突起16の間特に突
起16の基部に応力が集中しようとするが、キヤンバス14
によってテンションの差が縮まり、応力集中が緩和さ
れ、クラックの発生が防止される。そして、仮りに、翼
部12Aと抗張帯体13埋設部との周方向伸びの差による応
力でクラックが生じたとしても、クラックがキヤンバス
14で止まり、それ以上伸長することがなく、耐久性を損
ねるまでには至らない。
第4図は、本考案の第2実施例を示し、第1実施例と異
なるところは、キヤンバス14が2プライすなわち、2層
に埋設されている点であり、その他は第1実施例と同じ
であるから、同一符号を付し説明を省略する。
第5図は、本考案の第3実施例を示し、第1実施例と異
なるところは、キヤンバス14が抗張帯体13の内周側で切
り離され、その各内端部14Bを抗張帯体13の幅方向両端
部内周側に位置させた点であり、他は第1実施例と同じ
であるから、同一符号を付し説明を省略する。なお、第
3実施例にあっては、抗張帯体13埋設部分と翼部12A端
間の周方向伸びの差をより小さくすることができる。こ
の第3実施例においても、キヤンバス14をそれぞれ2層
又は3層としてもよい。
第6図は、本考案の第4実施例を示し、スチールコード
等の抗張帯体13が、履帯本体12内にその幅方向に3列埋
設されており、キヤンバス14は幅方向中央の抗張帯体13
の内周側から、両側の抗張帯体13との間を通って翼部12
Aの抗張帯体13の内周側に延びている。したがって、3
列の抗張帯体13内にキヤンバス14が位置し、このキヤン
バス14によって補強され応力集中が緩和される。
第7図は、本考案の第5実施例を示し、第1実施例と異
なるところは、履帯本体12内に抗張帯体13が、幅方向に
2列に埋設され、突起16が幅方向2列に突設されている
点で異なり、キヤンバス14は2列の抗張帯体13の内周側
から外周側に延びており、第1実施例と同等の効果が期
待できる。
第8図は、本考案の第6実施例を示し、履帯本体12内に
2プライのキヤンバス14が埋設され、内周側のキヤンバ
ス14は第1実施例と同様に埋入されているが、外周側の
キヤンバス14は、抗張帯体13の外周側に埋入され、その
両端部14Cが内周側キヤンバス14の端部14Aよりも中央側
に位置せられて、ステップ17が付けられている。したが
って、履帯本体12の抗張帯体13埋設部と翼部12Aとの周
方向伸びの差が段階的に縮まり、クラック発生を効果的
に防止することができる。
本考案において、キヤンバス14等の繊維層は、抗張帯体
13埋設部分と翼部12A間における周方向伸びの差が可及
的に小さくでき、伸びの差による応力集中を回避しうる
ように埋設するのが好ましく、幅の異なる繊維層を複数
層設けてもよいこと当然であり、特に突起16の基部に集
中するテンションによる応力を小さくしうるよう配慮す
べきであること勿論である。
(考案の効果) 本考案は、上述のように、外周側にラグ15を、内周側に
駆動輪1と係合する突起16をそれぞれ周方向所定間隔毎
に突設してなる芯金を有しないゴム等の弾性材料製無端
状履帯本体12に、抗張帯体13を周方向に埋設してなる弾
性履帯11において、前記履帯本体12内に、キヤンバス14
等の繊維層が、抗張帯体13の内周側から少なくとも幅方
向中央部の抗張帯体13の幅方向両外側を経て外周側に端
部14Aが位置するよう埋設されていることを特徴とする
ものであるから、履帯本体12の抗張帯体13埋設部分と両
翼部12Aとの周方向伸びの差による応力を小さくでき、
したがって応力集中の緩和によりクラックの発生を防止
することができ、万一クラックが生じても、キヤンバス
14等の繊維層によって喰い止め、これから外周側に向け
てクラックが伸長するのを防止して、弾性履帯の耐久性
の向上並びに走行性能の維持を図ることができる。
さらに、キヤンバス14等の繊維層の端部14Aを翼部12Aの
両端部にまで延ばすことによって、翼部12Aの剛性を向
上させ、弾性履帯11の脱輪を防止できると共に耐久性を
より一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本考案の実施例を示すもので、第1図
〜第3図は第1実施例を示し、第1図は縦断面図、第2
図は一部平面図、第3図は同側面図、第4図は第2実施
例の縦断面図、第5図は第3実施例の縦断面図、第6図
は第4実施例の縦断面図、第7図は第5実施例の縦断面
図、第8図は第6実施例の縦断面図、第9図〜第11図は
従来例を示し、第9図は履帯と各動輪との関係配置図、
第10図は転動輪と履帯との関係配置図、第11図は駆動輪
と履帯との係合説明図である。 11…弾性履帯、12…履帯本体、12A…翼部、13…抗張帯
体、14…キヤンバス、14A…端部、15…ラグ、16…突
起。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周側にラグ(15)を、内周側に駆動輪
    (1)と係合する突起(16)をそれぞれ周方向所定間隔
    毎に突設してなる芯金を有しないゴム等の弾性材料製無
    端状履帯本体(12)に、抗張帯体(13)を周方向に埋設
    してなる弾性履帯(11)において、 前記履帯本体(12)内に、キャンバス(14)等の繊維層
    が、抗張帯体(13)の内周側から少なくとも幅方向中央
    部の抗張帯体(13)の幅方向両外側を経て外周側に端部
    (14A)が位置するよう埋設され、かつ、該端部(14A)
    が履帯本体(12)の両翼部(12A)にまで延びているこ
    とを特徴とする弾性履帯。
  2. 【請求項2】前記キャンバス(14)等の繊維層は、抗張
    帯体(13)の内周側で連なっている請求項1記載の弾性
    履帯。
JP1988156741U 1988-11-30 1988-11-30 弾性履帯 Expired - Lifetime JPH0640069Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4311931Y1 (ja) * 1964-04-09 1968-05-23
JPS5424171B2 (ja) * 1971-10-05 1979-08-18
US3900231A (en) * 1973-10-23 1975-08-19 Goodrich Co B F Molded track for a track-laying vehicle
JPS55170186U (ja) * 1979-05-26 1980-12-06

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