JP3327342B2 - 車両の性能検査方法 - Google Patents

車両の性能検査方法

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JP3327342B2
JP3327342B2 JP13976492A JP13976492A JP3327342B2 JP 3327342 B2 JP3327342 B2 JP 3327342B2 JP 13976492 A JP13976492 A JP 13976492A JP 13976492 A JP13976492 A JP 13976492A JP 3327342 B2 JP3327342 B2 JP 3327342B2
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豊 福田
公治 皆川
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安全自動車株式会社
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/28Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for testing brakes
    • G01L5/282Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for testing brakes the vehicle wheels cooperating with rotatable rolls

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の性能検査方法
に関し、さらに詳しくは、車両におけるTRC(トラク
ション・コントロール)機能の各動作状態,性能を判
し得るようにした性能検査方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の車両におけるABS
制御は、急制動時での前輪,後輪の左右各車輪のロック
状態を制動力対応に制御して、当該車輪ロックに伴う不
本意な車両の偏向を未然に阻止し、これによって走行の
安定性,および急制動時の操舵性を良好かつ効果的に確
保する機能としてよく知られており、また、車両におけ
るLSD制御は、偏向時での左右の各車輪の回転差を吸
収するようにしたデファレンシャル機構にあって、当該
回転差に対応して左右の各車輪への回転駆動トルクを最
適な状態に配分し、これによって走行の安定性,および
偏向時の操舵性を良好かつ効果的に確保する機能として
よく知られており、さらに、車両におけるTRC制御
は、走行路面の状況に対応してエンジンから左右の各駆
動輪に伝達される回転駆動力を最適な状態に制御して、
発進時,もしくは急加速時に発生し易い各駆動輪の空転
を抑制し、これによって走行の安定性,および発進・急
加速時の走行性を良好かつ効果的に確保する機能として
よく知られている。
【0003】すなわち、前記各機能のうちで、例えば、
ABS機能をとりあげてみると、このABS機能につい
ては、主制御装置としてのコンピュータと、前輪,後輪
での左右の各車輪毎の車輪速度を検出して車輪速度信号
を出力する車輪速度検出手段と、前記コンピュータから
の選択された制御信号に基づいて左右の各車輪対応の制
動シリンダへの油圧々力の供給を制御する油圧供給制御
手段とで構成し、コンピュータ側では、車輪速度検出手
段から出力される車輪速度信号,車両速度,および走行
路面の状況に対応した適切な制動力を得るための選択さ
れた制御信号を油圧供給制御手段に出力して、当該油圧
供給制御手段のモード調整を行ないながら、車輪速度R
Sが車両速度CSに対して大きく落ち込んだ場合(該当
車輪がロック状態に近付いた場合)には、該当車輪の制
動シリンダに供給する油圧々力を減圧して制動力を緩
め、かつ車輪速度RSが車両速度CSに近付いた場合に
は、該当車輪の制動シリンダに供給する油圧々力を増圧
して制動力を高めるなどの動作を繰り返し、このように
して、たとえ急制動時にあっても、所期通りの最適な制
動操作を行ない得るのである。
【0004】そして、前記ABS機能を組み込んだ車両
は急速に普及するものと考えられ、このために、車両に
組み込まれたABS機能が、常に正常かつ円滑に作動す
るか否かを可及的容易に判別する性能検査装置,この場
合は、ABS性能検査装置の開発が強く要望されてお
り、この要望はまた、その構成がよく知られているため
に、こゝでは、あらためて述べてはいないが、前記LS
D機能,およびTRC機能のそれぞれを組み込んだ車両
についても全く同様である。
【0005】こゝで、模擬的シュミレーションにおける
従来例での典型的なABS性能検査装置としては、例え
ば、本発明者が先に特願昭62−304577号として
提案したところの,図10に模式的に示されている装置
構成がある。
【0006】すなわち、この図10に示された既提案の
装置構成において、ABS機能の性能検査装置は、車両
の前輪部,後輪部の各位置で、これらの前輪部,後輪部
の左右の各車輪に対応する各位置毎に1対づゝの平行す
る受支ロール1,2を回転自在に配設し、これらの各受
支ロール1,2間に跨って直交するように被性能検査対
象となる車両の前輪側,後輪側の左右各車輪3を受支可
能にさせると共に、各1対の受支ロール1,2の一方,
この場合、受支ロール1の一端部側には、モーター4を
連結して駆動側ロールとし、他方を従動側ロールとして
あり、かつ当該駆動受支ロールの一端部側で、モーター
4との間にトルク検出手段(例えば、トルクメータ)6
を、他端部側に回転数検出手段(例えば、パルスメー
タ)5を設けたものである。
【0007】しかして、前記構成による従来のABS機
能の性能検査装置では、まず、各1対づゝの受支ロール
1,2間に跨るようにして、被性能検査対象となる車両
の前輪側,後輪側の左右各車輪3を受支させておき、こ
の状態で駆動受支ロール1を回転駆動させ、回転数検出
手段5による制御のもとに、例えば、当該受支させた前
輪側,後輪側の左右各車輪3を30〜60km/h程度
に回転させ、かつその回転速度が定常状態に移向された
後、前記駆動側受支ロール1の回転駆動をそのまゝに維
持させた状態において、車両側での左右各車輪3に対す
る制動動作,つまり、ブレーキ動作を開始する。
【0008】ついで、前記制動動作の開始に伴い、駆動
受支ロール1,ひいては各受支ロール1,2と車輪3と
の間に生ずる駆動トルク,ないしは負荷変動をトルク検
出手段6によって検出する。そして、この場合,こゝで
のトルク検出手段6によるトルク検出値は、そのまゝで
車輪と走行路面間の負荷抵抗に対応されることから、被
性能検査対象の車両に対して、所期通りのABS制御に
対応した模擬的シュミレーション検査が可能になるもの
で、特に、この場合には、駆動受支ロール1の回転駆動
を維持させた状態,換言すると、被性能検査対象の車両
が、実際の走行の場合と同様に、走行路面に対応される
各受支ロール1,2側からの負荷抵抗を常時,受けてい
る状態での測定が可能であるために、実際の路面状態に
ほゞ等しい状態に対応させた制動性能の検査を行ない得
るのである。
【0009】また一方で、前記駆動受支ロール1に関し
ては、これを前もって回転駆動させた状態において、各
受支ロール1,2間に受支する車両の車輪3を定常回転
速度に移向させた段階で、所要の制動動作を開始するよ
うにしていることから、当該駆動側受支ロール1と車輪
3間の負荷抵抗が変動したりせず、実際の路面状況に対
応したABS機能による制御作動の状態を容易に把握し
得るのである。
【0010】なお、前記LSD機能,およびTRC機能
のそれぞれについても、こゝでは、あらためて述べない
が、これらの各機能に対応したそれぞれの作動がなされ
るもので、従来,これらのLSD,およびTRCの各機
能に対する必ずしも適格な性能検査手段の提案は、現在
のところなされていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】こゝで、前記した既提
案のABS機能に対する性能検査装置について詳細に検
討すると、このABS性能検査装置では、被性能検査対
象の車両における車載荷重を含んだ重量と、実質的にこ
れを受支する各1対ずつの受支ロールとの間の重量バラ
ンスが相互に合致している場合,換言すると、相互に調
和が取れている場合には、後述の図3の(a)に示されて
いるように、実際の路面状況に対応したABS制御によ
る模擬的シュミレーション検査が可能であり、車両重量
が常時,ほゞ一定している乗用車などの特定種類の車両
に適用するときには、特に問題を生ずる惧れはない。
【0012】しかしながら、前記被性能検査対象の車両
と駆動受支ロール間での重量バランスが相互に調和され
ておらずに、相対的に車両側の重量が増加した状態で
は、これらの両者間の重量バランスが崩れ、図3の(c)
に示されているように、車両側でブレーキが踏まれて制
動作動がなされると、駆動側の受支ロールでのモーター
による回転駆動力が過剰に抑制され、その車速が急速に
低下してABS制御を行なうことのできない状態に陥
り、また、これとは逆に、車両側の重量が相対的に減少
した状態では、この場合,図3(b)に示されているよう
に、車両側で制動作動がなされても、これに対応してモ
ーターによる回転駆動力が十分に抑制されずに、ABS
制御が必ずしもなされないことになる。
【0013】このために、前記既提案のABS機能に対
する性能検査装置の場合には、車両重量がほゞ等しい同
一種類の車両におけるABS機能の性能検査に適用する
ときにこそ有効ではあるが、車両重量の変動する車両に
対しては必ずしも汎用的に適用できないという問題点が
あった。
【0014】一方,先にも述べたように、前記LSD機
能,およびTRC機能のそれぞれについては、必ずしも
適格な性能検査手段の提案がなされていない現況に鑑
み、当該LSD,およびTRCの各機能に対する性能検
査装置の開発が、未だ強く要望されているところであ
る。
【0015】従って、この発明の目的とするところは、
ABS機能、LSD機能,およびTRC機能のそれぞれ
に対する各性能判定を可能にすると共に、特にTRCの
能に対する性能判定容易に行ない得るようにした
両の性能検査方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、左方側,右方側の1組にされて一方を駆
動側,他方を被動側とした各1対づゝの平行する受支ロ
ール間にあって、車両の駆動側での左方,右方の各車輪
を受支させ、かつ左方側,右方側の各駆動受支ロールを
結合して負荷をかけると共に、受支された左方,右方の
各車輪に対し、左方側,右方側の各回転検出ロールを接
圧させておき、この状態で、車両側から当該左方,右方
の各車輪を回転させて車両の急発進時,ないしは、急加
速時と類似の作動状態を設定し、当該作動状態に対応し
て、負荷をかけた左方側,右方側の各駆動受支ロールか
ら得られ回転数と、負荷のない左方側,右方側の各回転
検出ロールから得られる回転数とを比較し、 負荷をかけ
た左方側,右方側の各駆動受支ロールから得られる回転
数が、前記負荷要素のために、その速度曲線が所定の滑
り差を有する値を示すことになり、また、負荷のない左
方側,右方側の各回転検出ロールから得られる回転数は
直線状の値を示すことになり、これらの各回転速度の相
互の関係にもとづいて、エンジンの出力制御によって前
記滑り差を打ち消す働きがなされた結果をコンピュータ
により処理して、前記急発進,急加速の開始時点から終
了時点までの作動時間を判定して、TRC制御の作動状
態を判定するようにしたことを特徴とする車両の性能検
査方法である。
【0017】
【作用】従って、この発明においては、左方側,右方側
の1組にされて一方を駆動側,他方を被動側とした各1
対づゝの平行する受支ロール間に受支された左方,右方
の各車輪に対し、左方側,右方側の各駆動受支ロールを
接圧させ、かつ主クラッチ機構を切り、同時に、左方
側,および右方側の何れか一方のクラッチ機構を結合し
たまゝでモーター負荷をかけた状態とし、かつ他方のク
ラッチ機構を切って無負荷状態に保持して、車両の発進
時における変向操作時と類似の作動状態を設定し、車両
の駆動側での左方,右方の各車輪を受支させ、この状態
で、車両側から左方,右方の各車輪を回転させると共
に、受支された左方,右方の各回転検出ロールを従動か
つ慣性回転させ、この設定された作動状態に対応して、
負荷側では、該当する駆動受支ロールのトルク検出手段
で、負荷と駆動受支ロール間に生ずる駆動トルクを、該
当する回転検出ロールの回転数検出手段で、負荷をもつ
駆動側車輪の回転数をそれぞれに検出でき、また、無負
荷側では、該当する駆動受支ロールのトルク検出手段
で、負荷のない駆動受支ロールの駆動トルクを、該当す
る回転検出ロールの回転数検出手段で、負荷をもたない
車輪の回転数をそれぞれに検出できるもので、当該各駆
動トルクの変動と、各回転数の変化とからLSD制御の
作動状態を判定し得る。
【0018】また一方で、左方側,右方側の1組にされ
て一方を駆動側,他方を被動側とした各1対づゝの平行
する受支ロール間に、車両の駆動側での左方,右方の各
車輪を受支させると共に、左方側,右方側の各駆動受支
ロールの相互を主クラッチ機構により結合させ、かつこ
れらの左方側,右方側の各駆動受支ロールに対して左方
側,右方側の各クラッチ機構により対応するそれぞれの
モーター負荷をかけておき、この状態で、車両側から当
該左方,右方の各車輪を回転させて、車両の発進時,急
発進時,ないしは急加速時と類似の作動状態を設定する
ことによって、この設定された作動状態に対応して、負
荷側としての左方側,右方側の各駆動受支ロールによる
負荷をもつ駆動側車輪の回転数を主回転数検出手段によ
り検出でき、また、無負荷側としての左方側,右方側の
各回転検出ロールによる負荷をもたない駆動側車輪の回
転数を対応するそれぞれの回転数検出手段により検出で
きるもので、当該各回転数の変化からTRC制御の作動
状態を判定し得る。
【0019】この発明においては、左方側,右方側の1
組にされて一方を駆動側,他方を被動側とした各1対づ
ゝの平行する受支ロール間に、車両の駆動側での左方,
右方の各車輪を受支させ、当初にあって、主クラッチ機
構により左方側,右方側の各駆動受支ロールの相互の結
合を離し、かつこれらの左方側,右方側の各駆動受支ロ
ールに対して左方側,右方側の各クラッチ機構により対
応するそれぞれのモーターを結合させ、さらに、左方
側,右方側の各回転検出ロールに対して左方側,右方側
の各切換えクラッチ機構により対応するそれぞれの慣性
回転手段を結合させておき、この状態で、以下,前記と
同様に操作することによってABS制御の作動状態を判
定し得る。
【0020】そして一方では、当初にあって、主クラッ
チ機構により左方側,右方側の各駆動受支ロールの相互
を非結合させ、かつこれらの左方側,右方側の各駆動受
支ロールに対して、左方側,右方側の各クラッチ機構に
より対応するそれぞれのモーター負荷を結合させ、さら
に、左方側,右方側の各回転検出ロールに対して左方
側,右方側の各切換えクラッチ機構により対応するそれ
ぞれの慣性回転手段を離しておき、この状態で、以下,
前記と同様に操作することによってLSD制御の作動状
態を判定し得る。
【0021】また他方では、当初にあって、前記LSD
機能の判定の場合と同様に、主クラッチ機構により左方
側,右方側の各駆動受支ロールの相互を結合させ、かつ
これらの左方側,右方側の各駆動受支ロールに対して左
方側,右方側の各クラッチ機構により対応するそれぞれ
のモーター負荷を結合させ、さらに、左方側,右方側の
各回転検出ロールに対して左方側,右方側の各切換えク
ラッチ機構により対応するそれぞれの慣性回転手段を離
しておき、この状態で、以下,前記と同様に操作するこ
とによってTRC制御の作動状態を判定し得る。
【0022】
【実施例】以下、この発明に係る車両の性能検査装置お
よびその性能検査方法の各別の実施例につき、図1ない
し図9を参照して詳細に説明する。但し、これらの各実
施例に記載されている構成部品の形状,寸法,材質,お
よびその相対配置などの各点については、特に、特定的
な記載のない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定
する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎないものである
ことを付言する。
【0023】こゝで、この発明の各実施例による車両の
性能検査装置の説明では、装置の構成説明,および作用
説明が徒らに煩雑化するのを避けるために、便宜的に、
被性能検査対象の車両が2WD(2輪駆動)形式のもの
であれば、その駆動輪側に対応する機構構成部分のみ
を、また、4WD(4輪駆動)形式のものであれば、そ
の各駆動輪側に対応する各機構構成部分のうち,一方の
機構構成部分のみをそれぞれに述べており、一般的な通
常の装置構成としては、前者の2WD形式による車両の
場合、当該駆動輪(後輪)側の機構構成部分に対向して
従動輪(操向用前輪)側の機構構成部分が配置され、ま
た、後者の4WD形式による車両の場合、当該各駆動輪
(前輪,および後輪)側の各機構構成部分が相互に対向
して配置されるものであって、以下、これらを含んで総
合的に述べる。
【0024】図1,および図2はこの発明の比較例に対
応するABS機能の性能検査装置での主要部の概要を模
式的に示す平面構成図,および同上回転検出ローラーの
揺動圧接機構部の概要を模式的に示す端面構成図であ
り、また、図3は同上ABS機能の作動に伴う車輪速度
とトルク値との関係を時系列で示すグラフ、図4は同上
ABS機能に対する性能検査の動作回路を示すブロック
図である。なお、この比較例による装置構成では、前
輪,後輪の左右各車輪の何れか1つに対応する構成部分
について述べれば足りるが、後述する本発明の各実施例
の説明との関係上,この比較例の説明においては、結果
的に主要となる構成部分についても述べることゝする。
【0025】すなわち、これらの図1,および図2に示
されている比較例装置の構成においても、ABS機能の
性能検査装置は、車両の前輪部,後輪部の各位置で、こ
れらの前輪部,後輪部の左右各車輪に対応する各位置毎
に1対づゝの平行する左方側の受支ロール11,12
と、右方側の受支ロール111,112との1組を軸受
け13と113とによって回転自在に配設させてあり、
これらの左方側,右方側の各受支ロール11,12間
と、左方側,右方側の各受支ロール111,112間と
に跨って、これに直交するように被性能検査対象となる
車両の駆動輪側での左方車輪14と右方車輪114とを
受支可能にさせると共に、各1対の左方側受支ロール1
1,12の何れか一方、この場合,受支ロール11の一
端部側には、プーリー16,ベルト17,およびプーリ
ー18を介することで、回転駆動源としての左方側モー
ター15を連結して駆動側ロールとし、他方を従動側ロ
ールとし、また、各1対の右方側受支ロール111,1
12のうち,前記左方側受支ロール11と同列になる右
方側受支ロール111の一端部側には、同様に、プーリ
ー116,ベルト117,およびプーリー118を介す
ることで、回転駆動源としての右方側モーター115を
連結して駆動側ロールとし、他方を従動側ロールとして
あり、かつ当該1組となる各左方側駆動受支ロール11
と右方側駆動受支ロール111との相互間は、離接制御
可能なクラッチ手段19,例えば、電磁クラッチを介し
て連繋結合させてある。
【0026】また、前記各1対づゝの平行する左方側受
支ロール11,12間と、右方側受支ロール111,1
12間とには、当該各左方側受支ロール11,12間
と、各右方側受支ロール111,112間上に受支され
るところの,車両の左方,右方の各車輪14,114に
対して下方から離接制御自在に所定圧で接圧される回転
検出ロール,好ましくは、これらの各左方側受支ロール
11,12と右方側受支ロール111,112よりも小
径にされた左方側,右方側の各回転検出ロール20,1
20を、枢支ホルダー21,121により回転自在に保
持させた状態で設けてあり、さらに、当該各左方側回転
検出ロール20,右方側回転検出ロール120の各軸上
にあっては、一端部側に対して、左方側トルク検出手段
(例えば、トルクメータ)22,右方側トルク検出手段
122と、慣性回転を得るためのフライホィールなどの
左方側慣性回転手段23,右方側慣性回転手段123と
をそれぞれに設け、他端部側に対して、左方側回転数検
出手段(例えば、パルスメータ)24,右方側回転数検
出手段124をそれぞれに設け、さらにまた、前記左方
側,右方側の各枢支ホルダー21,121については、
支持ブラケット25,125に対し、基端支点21a,
121aを中心にして揺動可能に支持され、かつこれを
伸縮制御自在な各アクチュエータ,例えば、左方側油圧
アクチュエータ26,右方側油圧アクチュエータ126
により揺動させて、前記受支される各左方車輪14,右
方車輪114に下方から接圧させ得るようにしたもので
ある。なお、前記左方側,右方側の各回転数検出手段2
4,124については、各駆動受支ロール11,111
の軸上に設けることを妨げない。
【0027】続いて、前記構成のABS機能の性能検査
装置の作用について説明する。なお、こゝでは、説明を
簡潔化する目的で、左方側受支ロール11,12側につ
いてのみ述べることゝし、右方側受支ロール111,1
12側については、同様,もしくはほゞ同様であるため
に、その説明を省略する。
【0028】このABS機能の性能検査装置において
は、まず、クラッチ手段19を切った状態のまゝ、各1
対ずつの平行する左方側受支ロール11,12間に跨る
ようにして、被性能検査対象となる車両の左方車輪14
を受支させかつ当該左方車輪14に対して左方側回転検
出ロール20を左方側油圧アクチュエータ26により接
圧させておき、この状態で、駆動側の受支ロール11を
回転駆動させて、当該受支させた左方車輪14を通常走
行時の車速,例えば、30〜60km/h程度の車速に
対応する速度,つまり、該当回転数で回転させると共
に、同時に、この左方車輪14の回転に従動して前記左
方側回転検出ロール20を左方側慣性回転手段23によ
る蓄勢をも加えることで回転させるもので、これらの各
回転は、左方側回転数検出手段24から出力される回転
数信号に基づいたコンピュータ制御のもとに行なわれ
る。
【0029】ついで、これらの両者,つまり、左方車輪
14と左方側回転検出ロール20との各回転速度が定常
状態に移向された後、前記駆動側の受支ロール11の回
転駆動,ひいては左方側慣性回転手段23を含む左方側
回転検出ロール20の回転駆動をそのまゝに維持させた
状態で、車両側では、左方車輪14に対して、制動動
作,つまり、ブレーキ動作を開始する。そして、この制
動動作の開始に伴い、左方側回転検出ロール20と駆動
輪側の左方車輪14との間に生ずる回転トルク,ないし
は負荷変動は、左方側トルク検出手段22により検出さ
れ、このトルク変動を図3(a) のように、時系列的に測
定した後、図4に示されている通り、当該トルク変動に
対応する検知電圧レベルVと基準電圧レベルBLとを比
較器51により比較して、検知電圧レベルVが基準電圧
レベルBL以上になったときに、当該比較器51から出
力されるON信号をカウンタ52でカウントし、かつこ
のカウント値と左方側回転数検出手段24からの回転数
信号とに基づいて、ABS機能が正常に作動しているか
否かをコンピュータ53で判断する。
【0030】この場合,前記左方側トルク検出手段22
による検出値は、車輪と走行路面間の負荷抵抗に対応さ
れていることから、被性能検査対象の車両に対して、所
期通りのABS制御に対応した模擬的シュミレーション
検査が可能になるもので、特に、この比較例の場合に
は、左方側回転検出ロール20の回転駆動を左方側慣性
回転手段23による蓄勢を加えることでそのまゝに維持
させた状態,換言すると、被性能検査対象の車両が、実
際の走行の場合と同様に、走行路面に対応される各左方
側受支ロール11,12側からの負荷抵抗を常時,受け
ている状態での測定が可能であるために、実際の路面状
況にほゞ等しい態様に対応させた制動性能の判定が可能
である。
【0031】より一層,詳しく述べると、この比較例の
場合、先の従来の場合と異なる点は、車両重量の変動に
伴う影響を取り除くために、制動状態の検出を左方側回
転検出ロール20と左方側慣性回転手段23との連繋で
行なう点である。すなわち、車両側での左方車輪14に
対する制動動作がなされることで、これに追従して左方
側回転検出ロール20の回転速度が低減されはするが、
左方側慣性回転手段23は、その慣性力のために所定の
回転数での回転を続行しようとしているために、これら
の両者を連結している軸部に捩れトルクを生じ、結果的
には、このときのトルク値が負荷変動に対応され、当該
トルク値と、左方側回転検出ロール20を介して左方車
輪14の回転速度とを取り込むことで、ABS機能の動
作状態を精度よく検査し得るのである。
【0032】次に、図5は本発明の第1実施例を適用し
たLSD,およびTRCの各機能の性能検査装置におけ
る概要全体を模式的に示す平面構成図であり、また、図
6は同上LSD機能における車輪速度と時間との関係を
示すグラフ、図7は同様にLSD機能におけるトルク値
と時間との関係を示すグラフであり、さらに、図8は同
上TRC機能における回転数と時間との関係を示すグラ
フである。
【0033】すなわち、この図5に示されている第1実
施例装置の構成において、LSD,TRC各機能の性能
検査装置は、比較例の場合と同様に、車両の前輪部,後
輪部の各位置で、前輪部,後輪部の左右の各車輪に対応
する各位置毎に1対づゝの平行する左方側受支ロール1
1,12と、右方側受支ロール111,112との1組
を回転自在に配設させ、これらの左方側,右方側の各受
支ロール11,12間と111,112間に跨って直交
するように被性能検査対象となる車両の駆動輪側での左
右の各車輪14,114を受支可能にさせると共に、各
1対の平行する左方側受支ロール11,12の何れか一
方、この場合,左方側受支ロール11の一端部側には、
左方側トルク検出手段(例えば、こゝでもトルクメー
タ)31を設けた上で、左方側クラッチ手段32を介
し、かつプーリー16,ベルト17,およびプーリー1
8を経て、負荷としての電圧発生手段を兼ねた回転駆動
源となる左方側モーター33を連結して駆動側ロールと
し、他方を従動側ロールとし、また、各1対の平行する
右方側受支ロール111,112のうち,前記左方側の
駆動受支ロール11と同列にある右方側の駆動受支ロー
ル111の一端部側には、右方側トルク検出手段(例え
ば、こゝでもトルクメータ)131を設けた上で、右方
側クラッチ手段132を介し、かつプーリー116,ベ
ルト117,およびプーリー118を経て、同様に、負
荷としての電圧発生手段を兼ねた回転駆動源としての右
方側モーター133を連結して駆動側ロールとし、他方
を従動側ロールとしてあり、かつ当該1組となる左方
側,右方側の各駆動受支ロール11と111との相互間
は、クラッチ手段19を介して連繋結合させ、さらに、
これらの左方側,右方側の各駆動受支ロール11と11
1との何れか一方、この場合,右方側の駆動受支ロール
111の軸上に、プーリー,ベルト,およびプーリーを
介して主回転数検出手段(例えば、こゝでもパルスメー
タ)41を可回転的に連繋させてある。
【0034】また、前記各1対づゝの平行する左方側,
右方側の各受支ロール11,12間と111,112間
とには、当該左方側,右方側の各受支ロール11,12
間と111,112間上に受支されるところの,車両の
駆動輪側での左方,右方の各車輪14,114に対して
下方から離接制御自在に所定圧で接圧される回転検出ロ
ール,好ましくは、これらの各受支ロール11,12と
111,112よりも小径にされた左方側,右方側の各
回転検出ロール20,120を、枢支ホルダー21,1
21によって回転自在に保持させ、かつこれを前記比較
例の場合と同様に構成させてあり、当該左方側,右方側
の各回転検出ロール20,120の軸上にあっては、一
端部側に対し、各カップリング34,134を介して、
左方側,右方側の各回転数検出手段(例えば、こゝでも
パルスメータ)35,135をそれぞれに設けたもので
ある。
【0035】続いて、前記構成の第1実施例によるLS
D,TRC各機能の性能検査装置の作用について説明す
る。
【0036】最初に、LSD機能の性能検査について述
べる。このLSD機能は、よく知られているように、偏
向時での左右の各車輪の回転差を吸収するようにしたデ
ファレンシャル機構にあって、当該回転差に対応して左
右の各車輪への回転駆動トルクを最適な状態に配分する
ために、左右の各車輪へ回転を伝達する駆動軸間に対し
て、いわゆる,ビスカスカップリング機構を内装させた
ものである。
【0037】こゝで、このLSD機能に対する性能検査
に際しては、まず、左方側,右方側の各1対からなる受
支ロール11,12間と受支ロール111,112間と
に対して、被性能検査対象となる車両の駆動側の左右各
車輪14と114をそれぞれに受支させると共に、当該
左右の各車輪14,114に対して左方側,右方側の各
回転検出ロール20,120を接圧させた状態におい
て、当該車両のエンジンを始動する。
【0038】ついで、前記左方側,右方側の各受支ロー
ル11,12と111,112、それに、各回転検出ロ
ール20,120の各回転速度が定常状態に移向された
後、今度は、と左方側,右方側の各受支ロール11,1
11間での主クラッチ手段19を離して両者の結合を断
ち、かつ左方側,および右方側の何れか一方、この場
合,例えば、右方側での受支ロール111とモーター1
33間のクラッチ手段132を離して両者の結合を断つ
と共に、左方側での受支ロール11とモーター33間の
クラッチ手段32を接した状態で両者の結合を保持させ
たまゝにする。つまり、これを換言すると、左方側モー
ター33については、左方側の各受支ロール11,12
に関して、これを電圧発生手段ともなる検査のための負
荷として用い、右方側モーター133については、これ
を右方側の各受支ロール11,12から切り離すことで
完全にフリーな状態とする。すなわち、こゝでは、これ
らの左方側,右方側での各1対づゝの受支ロール11,
12と111,112とに対するところの,このような
条件付与によって、結果的には、走行中の車両における
変向時とほゞ同様な走行路面状況,つまり、左右の各車
輪14,114間に回転差を生じて、所期のLSD機能
を作用させる必要のある場合のような走行路面状況が設
定される。
【0039】そして、前記LSD機能の性能検査のため
の状態においては、左方側,右方側の各受支ロール1
1,111間の主クラッチ手段19による連繋結合が断
たれているために、左方の受支ロール11,12側にあ
っては、左方側クラッチ手段32で結合状態にある左方
側モーター33が、電圧発生手段である負荷となって車
両の自走による回転駆動力に対応した電圧を発生し、ま
た、左方側トルク検出手段31からは、そのときの負荷
を伴なった状態での回転駆動力に対応したトルクTLSD1
が検出出力され、かつ同時に、左方側回転検出ロール2
0の回転数検出手段35からは、負荷を伴なった状態で
の回転駆動力における回転数PLSD1が検出出力されるこ
とになり、さらに、右方の受支ロール111,112側
では、クラッチ手段132で非結合状態にある右方側モ
ーター133が、負荷としては作用しないフリーな状態
にされているので、右方側第1トルク検出手段31から
は、そのときの負荷を伴なわないフリーな状態での回転
駆動力のみに対応したトルクTLSD2が検出出力され、同
時に、右方側回転検出ロール120の回転数検出手段1
35からは、負荷を伴なわない状態での回転駆動力にお
ける回転数PLSD2が検出出力されることになる。
【0040】この場合、前記左方側回転数検出手段35
で検出される左方車輪14の回転数PLSD1と、右方側回
転数検出手段135で検出される左方車輪114の回転
数PLSD2とは、偏向操作の開始前に、PLSD1=PLSD2,
もしくはPLSD1>PLSD2の関係にあったものが、前記各
条件設定がなされた時点,つまり、偏向操作の開始時点
では、これらの左方側と右方側との各回転数,換言する
と、負荷がかけられている側の左方車輪(前記条件設定
の場合,実質的に偏向時の内輪側に相当)14の回転数
PLSD1と、フリーにされている側の右方車輪(同様に、
前記条件設定の場合,実質的に偏向時の外輪側に相当)
114の回転数PLSD2とが、実質的に、左右各車輪1
4,114間に回転差が与えられている状態としての,
こゝでは、近似的に、PLSD1<PLSD2の関係下におか
れ、さらに、偏向作用の時間経過に伴い、当該時間経過
に合わせたLSD制御の働き,すなわち、この回転差に
対応させることで、左右各車輪14,114に対して最
適な配分率による回転駆動トルクを付加させる働きがな
され、結果的には、こゝでの回転差(PLSD1<PLSD2)
が次第に吸収されて、偏向操作の終了時点では、当初の
PLSD1=PLSD2,もしくはPLSD1>PLSD2の関係に収束
するもので、この偏向操作の開始から終了までの負荷側
の回転トルク,ひいてはフリー側に対する負荷側の吸収
トルクは、左方側トルク検出手段31によって計測され
る。
【0041】従って、こゝでは、図示省略したコンピュ
ータにより、前記左方側回転数検出手段35による左方
車輪14の回転数PLSD1と、前記右方側回転数検出手段
135による右方車輪114の回転数PLSD2との比較を
継続的に行なわせることで、前記回転差PLSD1<PLSD2
が、許容値の所定差幅内で、PLSD1=PLSD2,もしくは
PLSD1>PLSD2に収束されるまでの時間,および左方側
トルク検出手段31によるトルク値が許容値に達するま
での時間をそれぞれに判定して、所期通りにLSD機能
の性能検査をなし得るのである。
【0042】すなわち、より一層,具体的に述べると、
前記回転数差については、偏向操作の開始時点におい
て、図6に示されているように、負荷をかけた側での左
方車輪14の回転数PLSD1が、作動曲線aLSD1の如く、
予め設定された特定許容値の回転数に向けて、LSD機
能による作用で次第に立上げられて近付くのに対し、フ
リーにされた側の右方車輪114の回転数PLSD2は、負
荷要素がないことから、作動曲線bLSD2の如く、一旦,
当該許容値の回転数を越えて急激に立上げられ、その
後,同様に、LSD機能による作用で次第に立下げられ
て近付き、これらの両者は、作動時間t1LSDを経た後
に、許容値の回転数における所定差幅ΔLSD 内に至るの
であり、また、このときの吸収トルク値については、図
7に示されているように、吸収曲線abLSD が、前記作
動曲線aLSD1にほゞ等しい過程を経て、吸収時間t2LSD
後,許容値に達するもので、これらの作動時間t1LSD,
ならびに吸収時間t2LSDによってLSD機能の性能を判
断することができる。
【0043】次に、TRC機能の性能検査について述べ
る。このTRC機能もまた、走行路面の状況に対応して
車載エンジンの駆動出力を制御し、左右の各駆動輪に伝
達される回転駆動力を最適な状態に配分することで、発
進時,急発進時,もしくは急加速時に発生し易い各駆動
輪の空転を抑制し、これによって走行の安定性を高める
と共に、発進時,急発進時,急加速時の走行性を良好か
つ効果的に確保する機能としてよく知られている。
【0044】こゝで、このTRC機能に対する性能検査
に際しては、前記LSD機能の場合と同様に、まず、左
方側,右方側の各受支ロール11,12間と111,1
12間とに対して、車両の駆動側の左右各車輪14と1
14をそれぞれに受支させ、かつ当該左右の各車輪1
4,114に対して左方側,右方側の各回転検出ロール
20,120を接圧させた状態にすると共に、左方側,
右方側の各受支ロール11,111間の主クラッチ手段
19を結合したまゝの状態とし、かつ左方側,および右
方側の各受支ロール11,111と各モーター33,1
33間の各クラッチ手段32,132についても結合し
たまゝの状態にして、これらの左方側,および右方側の
各モーター33,133を共に電圧発生手段である検査
のための負荷として用い、これらの各状態において、例
えば、車両のエンジンを始動して急発進状態にすること
により、左右各車輪14と114,ひいては左方側,右
方側の各受支ロール11,12と111,112を急速
回転させ、当該車両を実質的かつ近似的に急発進,急加
速類似の状態に維持する。
【0045】そして、前記TRC機能の性能検査のため
の状態においては、主クラッチ手段19によって結合さ
れている左方側,右方側の各受支ロール11,111に
共通の回転速度PTRC3が、主回転数検出手段41によっ
て検出出力されると共に、左方側の各受支ロール11,
12に受支されて回転している左方車輪14の回転速度
PTRC1が、左方側回転検出ロール20を介し、左方側回
転数検出手段35によって検出出力され、かつ右方側の
各受支ロール111,112に受支されて回転している
右方車輪114の回転速度PTRC2が、右方側回転検出ロ
ール120を介し、右方側回転数検出手段135によっ
て検出出力される。
【0046】こゝで、これらの各検出された回転速度P
TRC3と、回転速度PTRC1,PTRC2とのそれぞれは、図8
に見られるように、前者の回転速度PTRC3に関して、前
記左方側,右方側の各受支ロール11,111に付加さ
れた各モーター33,133による負荷要素のために、
その速度曲線cTRC3が所定の滑り差ΔTRC を有する値を
示すことになり、また、後者の各回転速度PTRC1,PTR
C2に関しては、この場合,前記各モーター33,133
による負荷要素から一応は切り離されているために、そ
の各速度曲線aTRC1,bTRC2が直線状の値を示すことに
なるもので、これらの各回転速度の相互の関係は、近似
的に、PTRC3≦PTRC1,PTRC2の関係下におかれる。そ
して、こゝでは、TRC制御の働き,すなわち、エンジ
ンの出力制御によって前記滑り差ΔTRC を打ち消す働き
がなされると共に、図示省略したコンピュータにより処
理されて、結果的には、前記急発進,急加速の開始時点
から終了時点までの作動時間tTRC を判定して、所期通
りにTRC機能の性能検査をなし得るのである。
【0047】また次に、図9は本発明の第2実施例を適
用したABS,LSD,およびTRCの各機能の性能検
査装置の主要部の概要を模式的に示す平面構成図であ
る。
【0048】この第2実施例による装置構成の場合に
は、前記LSD,TRCの各機能の性能検査を行なう第
1実施例による装置構成において、左方側,右方側の各
回転検出ロール20,120の軸上にあって、一端部側
に対しては、同様に、カップリング34,134を介し
て左方側,右方側の各回転数検出手段35,135をそ
れぞれに設けた上で、他端側に対しては、前記ABS機
能の性能検査を行なう比較例による装置構成の左方側,
右方側の各トルク検出手段22,122と、また別に、
左方側,右方側の各切換えクラッチ手段42,142を
介して、慣性回転を得るためのフライホィールなどの左
方側,右方側の各慣性回転手段23,123とをそれぞ
れに併設させたものである。
【0049】従って、この第2実施例装置では、左方
側,右方側の各切換えクラッチ手段42,142を結合
状態にすることで、前記比較例装置の説明において詳述
したように、全く同様にしてABS機能に対する性能検
査が可能になり、また、当該各切換えクラッチ手段4
2,142を非結合状態にすることで、こゝでも、前記
第1実施例装置の説明において詳述したように、全く同
様にLSD,TRCの各機能に対する性能検査が可能に
なるもので、これらの各機能に対する性能検査を単なる
各切換えクラッチ手段42,142の切換え操作による
のみで、兼用して容易に行なうことができ、同様な作
用,効果が得られるのである。
【0050】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、この発明によれば、被性能検査対象車両の車輪を受
け入れる1対の受入ロールに加えて、受け入れられる車
輪に対して接圧可能にされ、かつ当該車輪によって回転
駆動および/または慣性回転駆動される回転検出ロール
を設けたから、車両の重量が1対の受入ロールにのみ負
荷されることになり、回転検出ロールに関して、重量に
よる影響が直接的には作用せず、このために、当該回転
駆動および/または慣性回転駆動される回転検出ロール
によっては、ABS機能,LSD機能,TRC機能によ
る各制御に際して、当該各制御に伴うそれぞれに特有の
作動状態の適格な検出データを精度よく取り込むことが
できるもので、結果的に、これらの各機能の性能判定を
正確かつ容易に行ない得るという優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の比較例としてのABS機能の性能検
査装置における主要部の概要を模式的に示す平面構成図
である。
【図2】同上比較例による回転検出ローラーの揺動圧接
機構の概要を模式的に示す端面構成図である。
【図3】同上比較例によるABS機能の作動に伴う車輪
速度とトルク値との関係を時系列で示すグラフである。
【図4】同上比較例によるABS機能に対する性能検査
の動作回路を示すブロック図である。
【図5】この発明の第1実施例を適用したLSD,およ
びTRCの各機能の性能検査装置における概要全体を模
式的に示す平面構成図である。
【図6】同上第1実施例のLSD機能における車輪速度
と時間との関係を示すグラフである。
【図7】同様に第1実施例のLSD機能におけるトルク
値と時間との関係を示すグラフである。
【図8】同上第1実施例のTRC機能における回転数と
時間との関係を示すグラフである。
【図9】この発明の第2実施例を適用したABS,LS
D,およびTRCの各機能の性能検査装置の主要部の概
要を模式的に示す平面構成図である。
【図10】従来例によるABS機能の性能検査装置の概
要全体を模式的に示す平面構成図である。
【符号の説明】
11,12 左方側の各受支ロール 111,112 右方側の各受支ロール 14 左方車輪 114 右方車輪 15 左方側のモーター 115 右方側のモーター 19 主クラッチ手段 20 左方側の回転検出ロール 120 右方側の回転検出ロール 21 左方側の枢支ホルダー 121 右方側の枢支ホルダー 22 左方側のトルク検出手段 122 右方側のトルク検出手段 23 左方側の慣性回転手段 123 右方側の慣性回転手段 24 左方側の回転数検出手段 124 右方側の回転数検出手段 26 左方側の油圧アクチュエータ 126 右方側の油圧アクチュエータ 31 左方側のトルク検出手段 131 右方側のトルク検出手段 32 左方側のクラッチ手段 132 右方側のクラッチ手段 33 左方側の負荷を兼ねるモーター 133 右方側の負荷を兼ねるモーター 34 左方側のカップリング 134 右方側のカップリング 35 左方側の回転数検出手段 135 右方側の回転数検出手段 41 主回転数検出手段 42 左方側の切換えクラッチ手段 142 右方側の切換えクラッチ手段 51 比較器 52 カウンタ 53 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/007 G01P 3/56 G01L 5/00 - 5/28 B60T 8/32 - 8/96

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方側,右方側の1組にされて一方を駆
    動側,他方を被動側とした各1対づゝの平行する受支ロ
    ール間にあって、車両の駆動側での左方,右方の各車輪
    を受支させ、かつ左方側,右方側の各駆動受支ロールを
    結合して負荷をかけると共に、 受支された左方,右方の各車輪に対し、左方側,右方側
    の各回転検出ロールを接圧させておき、 この状態で、車両側から当該左方,右方の各車輪を回転
    させて、車両の急発進時,ないしは急加速時と類似の作
    動状態を設定し、 当該設定された作動状態に対応して、 負荷をかけた左方側,右方側の各駆動受支ロールから得
    られる回転数と、負荷のない左方側,右方側の各回転検
    出ロールから得られる回転数とを比較し、 負荷をかけた左方側,右方側の各駆動受支ロールから得
    られる回転数が、前記負荷要素のために、その速度曲線
    が所定の滑り差を有する値を示すことになり、また、負
    荷のない左方側,右方側の各回転検出ロールから得られ
    る回転数は直線状の値を示すことになり、これらの各回
    転速度の相互の関係にもとづいて、エンジンの出力制御
    によって前記滑り差を打ち消す働きがなされた結果をコ
    ンピュータにより処理して、前記急発進,急加速の開始
    時点から終了時点までの作動時間を判定して、TRC制
    御の作動状態を判定するようにしたことを特徴とする車
    両の性能検査方法。
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