環境的および/または生理的ストレスは、メラニン生成障害を引き起こす可能性がある。例えば、炎症後色素沈着(「PIH」)は、感染症、アレルギー反応、機械的損傷、薬物に対する反応、光毒性発疹、外傷(例えば、熱傷)、炎症性疾患(例えば、扁平苔癬、紅斑性狼瘡、およびアトピー性皮膚炎)を含む様々な皮膚障害、また超音波、高周波、レーザー、発光ダイオード、および可視光線療法などの電磁装置を含む装置に対する反応、ならびにマイクロダーマブレイジョン反応の続発症を代表する。PIHはヒト集団で広く発生し、この障害の罹患者の著しい心理社会的苦悩の原因となる恐れがある。PIHは、皮膚炎症に対する病態生理学的反応である。メラニン細胞は、炎症過程によって刺激されて、メラニン細胞からより多くのメラニンを合成・分泌することがあり、あるいは表皮のメラニン細胞の数が増加して、皮膚の色素沈着過剰につながることがある。また、PIHは、炎症が基底細胞層を破壊したときに発生することがあり、これによりメラニン色素が放出され、その後真皮乳頭中のマクロファージに捕捉される。また、ホルモンの不均衡などの環境的ストレス因子に起因する色素沈着過剰症またはメラニン増加症も皮膚中のメラニンレベルまたは色素沈着レベルに影響を与え得る。
本明細書において、薬学的組成物および美容組成物、ならびに色素沈着レベルまたはメラニンレベルに関する障害を治療する方法を提供する。本明細書において、薬学的組成物および美容組成物、ならびに皮膚の色を薄くする方法を提供する。一部の実施形態では、組成物は、置換ベンズアルデヒド、例えば4−エトキシベンズアルデヒドを含む。他の実施形態では、組成物は、置換ベンズアルデヒドと少なくとも1つの付加的な活性剤とを含む。本明細書において開示される一部の実施形態は、PGF2−αレベルを調節するための方法を提供する。他の実施形態は、個人への組成物の投与を含む、色素沈着障害の治療ための方法を提供する。本出願の発明者らは、本明細書に記載の組成物を炎症が治療されていない炎症後色素沈着(PIH)を治療するために使用できることをはじめて確認した。また、本明細書に記載の組成物が皮膚の色を薄くすることもはじめて確認した。
一態様では、置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人においてメラニン分布を調節するための方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。特定の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。ある実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。他の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
一部の実施形態では、組成物は少なくとも1つの付加的な活性剤をさらに含む。一部の実施形態では、組成物は少なくとも2つの付加的な活性剤をさらに含む。一部の実施形態では、組成物は少なくとも3つの付加的な活性剤をさらに含む。付加的な活性剤は、例えば、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。他の実施形態では、組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含む。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ブチレングリコール、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ポリアクリレート−13、エチルヘキサン酸セチル、フェノキシエタノール、ヘキシルレゾルシノール、リノール酸エチル、ポリイソブテン、4−エトキシベンズアルデヒド、スクアレン、トコフェロール、ソルビン酸カリウム、レチノール、ポリソルベート20、エチルヘキシルグリセリン、フィチン酸、EDTA二ナトリウム、デュナリエラ・サリナ抽出物、および水を含む。
別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一態様では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物が本明細書において提供される。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
別の態様では、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
さらに別の態様では、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
本明細書に記載される組成物は、皮膚の色を薄くする他に、色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療するためにも使用することができる。一実施形態では、色素沈着過剰は炎症後色素沈着である。色素沈着過剰症およびメラニン増加症は、環境的ストレス因子、生理的ストレス因子、または機械的ストレス因子に起因し得る。
本明細書に記載される組成物は、皮膚に適用したときにメラニン分布を約10%〜約40%減少させることができる。
本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。付加的な活性剤は、例えば、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。
一実施形態では、抗酸化剤は、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、トコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせの群から選択される。
一実施形態では、皮膚美白剤は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される。
本組成物に使用するための薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、局所用担体である。この局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体であってもよい。
また、本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。他の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも2つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも3つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも4つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも5つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも6つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも7つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。
一実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも2つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも3つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも4つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも5つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも6つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも7つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。
一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの皮膚美白剤、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの抗酸化剤、少なくとも1つの閉塞剤、少なくとも1つの軟化剤、少なくとも1つの保存剤、少なくとも1つの増粘剤、少なくとも1つの香料、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つのキレート剤、少なくとも1つの湿潤剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。
別の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの皮膚美白剤、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの抗酸化剤、少なくとも1つの閉塞剤、少なくとも1つの軟化剤、少なくとも1つの保存剤、少なくとも1つの増粘剤、少なくとも1つの香料、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つのキレート剤、少なくとも1つの湿潤剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
別の態様は、個人においてメラニン分布を改変する方法に関し、この方法は、置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物に角化細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。特定の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。ある実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。他の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
一部の実施形態では、組成物は少なくとも1つの付加的な活性剤をさらに含む。特定の実施形態において、付加的な活性剤は、例えば、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
さらなる態様では、置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物に角化細胞を接触させることを含む、個人においてメラニン障害を治療する方法を本明細書において提供する。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。一実施形態では、前記細胞は個人中に存在する。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
一部の実施形態では、組成物は付加的な活性剤をさらに含む。特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
特定の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物を個人の皮膚に投与することを含む、色素沈着過剰皮膚障害をその必要がある個人において治療する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、色素沈着過剰皮膚障害は、環境的ストレス因子、生理的ストレス因子、または機械的ストレス因子に起因する。特定の実施形態では、生理的ストレス因子はホルモン障害である。さらに別の実施形態では、環境的ストレス因子は過剰な日光暴露または化学物質暴露である。
一部の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
一部の実施形態では、組成物は付加的な活性剤をさらに含む。特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
特定の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
一部の実施形態では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。
一実施形態では、この方法は、有効量のそれぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチルをその必要がある個人に投与することをさらに含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
別の態様では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドの量は約0.1%〜約0.5%である。別の実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
別の態様では、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
別の態様では、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一部の実施形態では、この方法は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
本明細書に記載される方法における組成物の適用は、個人の皮膚への局所または経皮投与であってもよい。
一実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は局所用担体である。局所用担体には、例えば、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体が含まれる。
一実施形態では、色素沈着過剰は、環境的ストレス因子(例えば、過剰な日光暴露または化学物質暴露)、生理的ストレス因子(例えば、ホルモン障害)、または機械的ストレス因子に起因し得る。
かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。例えば、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
例示的な抗酸化剤には、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせがある。
例示的な皮膚美白剤には、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸またはそれらの組み合わせがある。
別の態様では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.1%〜約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
別の態様では、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒド量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
さらに別の態様では、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒド量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
また、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法も提供される。
一実施形態では、この方法は、有効量のそれぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチルをその必要がある個人に投与することをさらに含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一部の実施形態では、この方法は、色素沈着のレベルを約5%、約10%、約20%、約30%、または約40%低下させる。
この方法は、色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療するために使用することができる。一実施形態では、色素沈着過剰は、環境的ストレス因子(例えば、過剰な日光暴露または化学物質暴露)、生理的ストレス因子(例えば、ホルモン障害)、または機械的ストレス因子に起因し得る。
一部の実施形態では、この方法は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
本明細書に記載される方法における組成物の適用は、個人の皮膚への局所または経皮投与であってもよい。
一実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は局所用担体である。局所用担体には、例えば、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体が含まれる。
かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。例えば、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
例示的な抗酸化剤には、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、トコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせがある。
例示的な皮膚美白剤には、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸またはそれらの組み合わせがある。
細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が本明細書において提供され、この方法は、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。
一実施形態では、この方法は、有効量のそれぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチルをその必要がある個人に投与することをさらに含む。
個人において皮膚細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒドと薬学的または化粧品的に許容可能な担体とを含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む。
一実施形態では、この方法は、有効量のそれぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチルをその必要がある個人に投与することをさらに含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、処置される細胞は個人の皮膚中に位置する。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
個人において皮膚細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一実施形態では、置換ベンズアルデヒドの量は約0.1%〜約0.5%である。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒド量は約0.5%である。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.1%〜約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
また、細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、処置される細胞は個人の皮膚中に位置する。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が本明細書において提供され、この方法は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、処置される細胞は個人の皮膚中に位置する。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
また、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法も開示される。一部の実施形態では、この方法は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
本明細書に記載される方法における組成物の適用は、個人の皮膚への局所または経皮投与であってもよい。
一実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は局所用担体である。局所用担体には、例えば、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体が含まれる。
かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。例えば、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
例示的な抗酸化剤には、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、トコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせがある。
例示的な皮膚美白剤には、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせがある。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人においてメラニン分布を調節するための方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
さらなる態様では、置換ベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物に角化細胞を接触させることを含む、個人においてメラニン分布を調節するための方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
別の態様では、置換ベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物に角化細胞を接触させることを含む、個人においてメラニン障害を治療するための方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、組成物は、薬学的または化粧品的に許容可能な担体をさらに含む。別の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。一部の実施形態では、前記細胞は個人の皮膚上に存在する。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物を個人の皮膚に投与することを含む、色素沈着過剰皮膚障害をその必要がある個人において治療する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、前記個人は、環境的ストレス因子、生理的ストレス因子、または機械的ストレス因子に起因する色素沈着過剰症に罹患している。特定の実施形態では、生理的ストレス因子はホルモン障害である。さらに別の実施形態では、環境的ストレス因子は過剰な日光暴露または化学物質暴露である。
別の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
さらなる態様では、置換ベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物を個人の皮膚に投与することを含む、個人の皮膚色素沈着を調節する方法が本明細書において提供され、この方法では置換ベンズアルデヒドが前記個人におけるPGF2−αを調節する。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、前記個人は、環境的ストレス因子、生理的ストレス因子、または機械的ストレス因子に起因する色素沈着過剰症に罹患している。特定の実施形態では、生理的ストレス因子はホルモン障害である。さらに別の実施形態では、環境的ストレス因子は過剰な日光暴露または化学物質暴露である。
別の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
本明細書において提供される別の態様は、細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法に関し、この方法は、置換ベンズアルデヒドを含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。特定の実施形態では、組成物は、角化細胞中のPGF2 αを調節してメラニン分布を改変する。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、組成物は、薬学的または化粧品的に許容可能な担体をさらに含む別の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。ある実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。他の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
一部の実施形態では、組成物は付加的な活性剤をさらに含む。特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
さらなる態様では、置換ベンズアルデヒドと少なくとも1つの付加的な活性剤とを含む組成物に前記細胞を接触させることを含む、細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。
一部の実施形態では、組成物は、薬学的または化粧品的に許容可能な担体をさらに含む。別の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
一部の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
特定の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、角化細胞中のPGF2 αを調節してメラニン分布を改変する。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物はPGF2を調節する。
さらなる態様では、置換ベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体の組み合わせを含む組成物が本明細書において提供される。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドである。具体的な実施形態において、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは2−エトキシベンズアルデヒドである。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドは皮膚美白剤である。
別の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は経口用または局所用担体である。他の実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体である。別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に局所的に投与される。さらに別の実施形態では、組成物は個人の皮膚に経皮的に投与される。
別の実施形態では、対象中のメラミンレベルを減少させるのに有効な量の置換ベンズアルデヒドが組成物中に存在する。一部の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%改変する。他の実施形態では、組成物は、メラニン分布を約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%減少させる。別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約5%〜約50%減少させる。さらに別の実施形態では、置換ベンズアルデヒド組成物は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
特定の実施形態において、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物である。さらに別の実施形態では、組成物は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、またはそれらの組み合わせの群から選択される抗酸化剤を含む。別の実施形態では、組成物は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される皮膚美白剤を含む。
本明細書において提供される別の態様は、色素沈着過剰症を治療するための組成物の使用に関する。一部の実施形態では、色素沈着過剰症は、炎症後色素沈着症に起因する。他の実施形態では、炎症後色素沈着症は、感染症、アレルギー反応、機械的損傷、薬物に対する反応、光毒性発疹、外傷、または超音波、高周波、レーザー、発光ダイオード、可視光線療法、マイクロダーマブレイジョン、もしくはケミカルピール療法に対する反応に起因する。
参照による援用
本明細書において言及する全ての刊行物および特許出願は、それぞれ個別の刊行物または特許出願が参照により援用されることが具体的かつ個別に指示されているのと同様に、参照により本明細書に援用される。
実施形態の新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載する。本発明の実施形態の特徴および利点は、本発明の原理が用いられる例示的実施形態を記載する以下の詳細な説明、ならびに添付の図面を参照することにより、より理解することができるであろう。
本開示は、置換ベンズアルデヒドと、場合により少なくとも1つの付加的な活性剤とを含む組成物、およびこの組成物を使用するための方法に関する。開示される組成物は、皮膚中のメラニンレベルもしくは色素沈着レベルに影響を与える色素沈着過剰症またはメラニン増加症を含むがこれらに限定されないメラニンまたは色素沈着障害の治療を含む、皮膚障害の治療に使用することができる。かかる障害は、過剰な日光などの環境的ストレス因子、またはホルモンの不均衡などの生理的ストレス因子に起因し得る。かかる障害には、黒皮症、肝斑、炎症後色素沈着、黒色表皮腫、色素性紫斑、蕁麻疹、粃糠疹、日光黒子、白斑症、母斑、ポートワイン母斑、しみ、年齢によるしみ、そばかす、または日焼けによるしみが含まれる。開示される組成物の使用の他の例には、瘢痕による色素沈着過剰もしくは低下、または植物性皮膚炎もしくは植物性光線皮膚炎を含む環境抗原もしくはアレルゲンへの暴露がある。さらに、開示される組成物は、レーザー治療、ケミカルピール、高強度パルス光、削皮術、または凍結療法を含むがこれらに限定されない機械的損傷もしくは療法の結果としての皮膚障害もしくは外傷の治療と併用して、および/またはこれらの治療のために使用することができる。
開示される組成物は、メラニンもしくは色素沈着障害の治療のためにメラニンおよび/またはメラニン細胞の分布および/またはレベルを改変することができる。開示される組成物は、メラニンおよび/またはメラニン細胞の分布および/またはレベルを約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約7%、約8%、約9%、約10%、約12%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、約125%、または約150%改変することができる。開示される組成物は、メラニンおよび/またはメラニン細胞の分布および/またはレベルを減少または増加させることができる。例えば、色素沈着過剰症またはメラニン増加症の治療において、開示される組成物は、メラニンおよび/またはメラニン細胞の分布および/またはレベルを約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約7%、約8%、約9%、約10%、約12%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約70%、約80%、約90%、または約100%減少させることができる。別の実施形態では、メラニン分布を約5%〜約50%減少させることができる。さらに別の実施形態では、メラニン分布を約10%〜約40%減少させることができる。開示される組成物は、場合により、乾燥肌、湿疹、または他の審美的障害もしくは皮膚科的障害を含む、他の審美的障害もしくは治療上の障害を改変もしくは治療することができる。本明細書において開示される製剤は、ローション、乳剤、クリーム、ゲル、軟膏、フォーム、液体、ペースト、または他の局所投与的に可能な形態を含む、局所投与用の形態を含んでもよい。あるいは、本明細書において開示される製剤は、経皮パッチ、経皮ローション、経皮クリーム、経皮ゲル、経皮軟膏、経皮フォーム、経皮液、経皮ペースト、または他の経皮的に投与可能な形態を含む、経皮投与に好適な形態を含んでもよい。
一部の実施形態では、付加的な活性剤(複数を含む)は、開示される置換ベンズアルデヒド組成物と組み合わせて使用してもよい。例えば、ヒドロキノン、レチノイド、コルチコステロイド、グリコール酸、他のフルーツ酸、アゼライン酸、ビタミンC、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの混合物を含む他の皮膚美白剤を置換ベンズアルデヒドと組み合わせて使用してもよい。さらに、皮膚剤もしくは皮膚科用剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤および日焼け防止剤、軟化剤、バリア治療剤、局所ステロイド、抗生物質、抗菌剤、ニキビ薬、制汗剤、防臭剤、芳香剤、および他の皮膚剤もしくは皮膚科用剤、またはそれらの混合物を含む、本明細書において開示される置換ベンズアルデヒド組成物と組み合わせて使用してもよい。あるいは、本明細書において開示される組成物と組み合わせて、レーザー治療、ケミカルピール、高強度パルス光、削皮術、または凍結療法を含む、前、同時、もしくは後の皮膚科的治療を実施してもよい。
一態様では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物が本明細書において提供される。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
別の態様では、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物が、本明細書において提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
さらに別の態様では、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物が、本明細書において提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
本明細書に記載される組成物は、皮膚の色を薄くする他に、色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療するためにも使用することができる。一実施形態では、色素沈着過剰は炎症後色素沈着過剰である。色素沈着過剰症およびメラニン増加症は、環境的ストレス因子、生理的ストレス因子、または機械的ストレス因子に起因し得る。
本明細書に記載される組成物は、皮膚に適用したときにメラニン分布を約10%〜約40%減少させることができる。
本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。付加的な活性剤は、例えば、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。
一実施形態では、抗酸化剤は、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、トコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせの群から選択される。
一実施形態では、皮膚美白剤は、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、またはそれらの組み合わせの群から選択される。
本組成物に使用するための薬学的または化粧品的に許容可能な担体は、局所用担体である。この局所用担体は、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体であってもよい。
また、本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤(皮膚浸透剤)、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
一実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも2つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも3つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも4つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも5つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。さらに他の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも6つの付加的な活性剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。
別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの皮膚美白剤、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの抗酸化剤、少なくとも1つの閉塞剤、少なくとも1つの軟化剤、少なくとも1つの保存剤、少なくとも1つの増粘剤、少なくとも1つの芳香剤、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つのキレート剤、少なくとも1つの湿潤剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。
別の実施形態では、組成物は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、少なくとも1つの皮膚美白剤、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの抗酸化剤、少なくとも1つの閉塞剤、少なくとも1つの軟化剤、少なくとも1つの保存剤、少なくとも1つの増粘剤、少なくとも1つの芳香剤、少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つのキレート剤、少なくとも1つの湿潤剤、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組み合わせ組成物は、相加的または相乗的に作用し得る。一部の実施形態では、置換ベンズアルデヒドと付加的な活性剤(複数を含む)との組み合わせが、これら2つの個別の薬剤の単独での効果よりも大きい活性をもたらす場合に「相乗効果」を見ることができる。他の実施形態では、「相乗効果」は、置換ベンズアルデヒドと付加的な活性剤(複数を含む)との組み合わせはメラニン分布の調節をもたらすが、これらの薬剤を個別に使用したときには効果が見られない場合に見ることができる。さらに他の実施形態では、「相乗効果」は、使用する置換ベンズアルデヒドおよび/または付加的な活性剤の減量を可能にし、それにより有害副作用、例えば痒み、そう痒症、皮膚刺激、または他の有害副作用の発生を減少させることができる。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用する単数形は、文脈上明らかにそうでないことが示される場合を除き、複数形の言及も含む。したがって、例えば、「その方法」への言及は、本明細書に記載される、および/または本開示を読んだときに当業者に明らかになるであろう1つまたは複数の方法および/またはその種のステップを含む。
「約」または「およそ」という用語は、当業者により判断されるその特定の値について許容可能な誤差範囲内を意味し、これは一部にはその値がどのように測定または決定されたか、すなわちその測定系の限界に応じて異なる。例えば、「約」は、当分野における実施当たりの1以内のまたは1を上回る標準偏差を意味し得る。あるいは、「約」は、所定の値の20%まで、好ましくは10%まで、より好ましくは5%まで、より好ましくはさらに1%までの範囲を意味し得る。あるいは、特に生物系またはプロセスに関して、この用語は、1桁の範囲内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内の値を意味し得る。本出願および特許請求の範囲に特定の値が記載される場合、特に明記しない限り、用語「約」は、その特定の値についての許容可能な誤差範囲内を意味するとみなすべきである。
本明細書で使用する際、「アシル」という用語は、有機酸から水酸基を除去することによって形成され、一般式-C(O)-X(式中、Xは、本明細書で定義する、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロヘテロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換アリールアルキル、置換もしくは非置換へテロアルキル、置換もしくは非置換へテロアリール、置換もしくは非置換へテロアリールアルキルである)を有するラジカルを指す。代表的な例には、ホルミル、アセチル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘキシルメチルカルボニル、ベンゾイル、ベンジルカルボニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
「アシルオキシ」は、基またはラジカル−OC(O)R23を指し、このときR23は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換シクロアルキルである。
本明細書で使用する「アルキル」という用語は、1〜20個の炭素原子を含有する炭化水素部分から単一の水素原子を除去することによって得られる、飽和または不飽和で直鎖または分岐鎖の炭化水素ラジカルを指す。本明細書で使用するアルキル基は、場合により、1つまたは複数のさらなる置換基を含み得る。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、tert−オクチルなどの基によって例示され、置換されていても非置換であってもよい。「低級アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を指す。「アルキル」という用語は、下記で定義する「シクロアルキル」も含む。
「アルキニル」は、アセチレンもしくはアルキン不飽和ヒドロカルビル基を指し、特に2〜11個の炭素原子、とりわけ2〜6個の炭素原子を有し、これは直鎖または分岐鎖であってもよく、少なくとも1個、特に1〜2個のアルキニル不飽和部位を有する。アルキニル基の特定の非限定的な例には、置換もしくは非置換のアセチレン、置換もしくは非置換のエチニル(−C≡CH)、置換もしくは非置換のプロパルギル(−CH2C≡CH)などがある。
本明細書で使用する「アミノアルキル」という用語は、アミノ置換アルキルラジカルを指す。この用語は、任意の位置にアミノ置換基を有するアルキル基を含むものであり、このアルキル基がアミノアルキル基を親分子に結合させる。アミノアルキル基のアルキル部分および/またはアミノ部分は、置換基でさらに置換されていてもよい。
本明細書で使用する際、「アルコキシ」という用語は、アルキル基と酸素原子との間に形成されるラジカルを指し、この酸素原子は、アルコキシ基を親分子に結合させるために使用される。本明細書で使用するアルコキシ基は、場合によりさらなる置換基を含み得る。特定のアルコキシ基としては、例として、置換もしくは非置換のメトキシ、置換もしくは非置換のエトキシ、置換もしくは非置換のn−プロポキシ、置換もしくは非置換のイソプロポキシ、置換もしくは非置換のn−ブトキシ、置換もしくは非置換のtert−ブトキシ、置換もしくは非置換のsec−ブトキシ、置換もしくは非置換のn−ペントキシ、置換もしくは非置換のn−ヘキソキシ、置換もしくは非置換の1,2−ジメチルブトキシなどが挙げられる。
本明細書で使用する際、「アルケニル」という用語は、最大24個の炭素原子を含有し、少なくとも1つの炭素‐炭素二重結合を有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖ラジカルを指す。本明細書で使用するアルケニル基は、場合により、1つまたは複数のさらなる置換基を含み得る。特定のアルケニル基としては、置換もしくは非置換のエテニル(−CH=CH2)、置換もしくは非置換のn−プロペニル(−CH2CH=CH2)、置換もしくは非置換のイソプロペニル(−C(CH3)=CH2)、置換もしくは非置換のビニルおよび置換ビニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する際、「アリール」という用語は、1つまたは複数の芳香環を有する単環式または多環式の炭素環式環系ラジカルを指す。本明細書で使用するアリール基は、場合によりさらなる置換基を含み得る。典型的なアリール基には、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレ、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、コロネン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサセン、ヘキサフェン、ヘキサレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、オクタセン、オクタフェン、オクタレン、オバレン、ペンター2,4ージエン、ペンタセン、ペンタレン、ペンタフェン、ペリレン、フェナレン、フェナントレン、ピセン、プレイアデン、ピレン、ピラントレン、ルビセン、トリフェニレン、トリナフタレンなどに由来する基が含まれるが、これらに限定されず、これらは置換されていても非置換であってもよい。特に、アリール基は、6〜14個の炭素原子を含む。
「アルカリル」は、1つまたは複数の上記で定義した置換もしくは非置換アルキル基で置換された、上記で定義したアリール基を指す。
「アラルキル」または「アリールアルキル」は、1つまたは複数の上記で定義した置換もしくは非置換アリール基で置換された、上記で定義したアルキル基を指す。
「アリールオキシ」とは、置換もしくは非置換の−O−アリール基を指し、このとき「アリール」は上記で定義したとおりである。
「アルキルアミノ」とは、基アルキル−NR28R29を指し、このときR28およびR29は、それぞれ独立して、水素および置換もしくは非置換アルキルから選択される。
「アリールアミノ」とは、基アリール−NR30R31を指し、このときR30およびR31は、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換アリール、および置換もしくは非置換へテロアリールから選択される。
「アルコキシアミノ」とは、ラジカル-N(H)OR32を指し、このときR32は、本明細書で定義する置換もしくは非置換アルキル基または置換もしくは非置換シクロアルキル基を表す。
「アルコキシカルボニル」とは、置換もしくは非置換のラジカル−C(O)−アルコキシを指し、このときアルコキシは本明細書で定義するとおりである。
「アルキルアリールアミノ」とは、置換もしくは非置換のラジカル-NR33R34を指し、このときR33は、アルキル基またはシクロアルキル基を表し、R34は、本明細書で定義するアリールである。
「アルキルスルホニル」とは、置換もしくは非置換のラジカル−S(O)2R35を指し、このときR35は、本明細書で定義するアルキル基またはシクロアルキル基である。代表例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
「アルキルスルフィニル」とは、置換もしくは非置換のラジカル−S(O)R35を指し、このときR35は、本明細書で定義するアルキル基またはシクロアルキル基である。代表例には、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、ブチルスルフィニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
「アルキルチオ」とは、置換もしくは非置換のラジカル−SR35を指し、このときR35は、本明細書で定義するアルキル基またはシクロアルキル基であり、これは本明細書で定義するように場合により置換されていてもよい。代表例には、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオなどが含まれるが、これらに限定されない。
「アミノ」とは、ラジカル−NH2を指す。
「置換アミノ」は、本明細書において「置換」の定義で挙げた基を含み、また特に基−N(R36)2を指し、このとき各R36は独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキルからなる群から選択され、このとき両方のR基は結合してアルキレン基を形成する。両方のR基が水素である場合、−N(R36)2はアミノ基である。
「アミノカルボニル」とは、基−C(O)NR37R37を指し、このとき各R37は独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アリール、および置換もしくは非置換シクロアルキルであるか、あるいはR37基が結合してアルキレン基を形成する。
「アミノカルボニルアミノ」とは、基-NR38C(O)NR38R38を指し、このとき各R38は独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換シクロアルキル、あるいは2つのR基が結合してアルキレン基を形成する。
「アミノカルボニルオキシ」とは、基−OC(O)NR39R39を指し、このとき各R39は独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換シクロアルキル、あるいはR基が結合してアルキレン基を形成する。
「アリールアルキルオキシ」とは、置換もしくは非置換の−O−アリールアルキルラジカルを指し、このときアリールアルキルは本明細書で定義するとおりである。
「アリールアミノ」とは、置換もしくは非置換のラジカル-NHR40を意味し、このときR40は、本明細書で定義するアリール基を表す。
「アリールオキシカルボニル」とは、置換もしくは非置換のラジカル−C(O)−O−アリールを指し、このときアリールは本明細書で定義するとおりである。
「アリールスルホニル」とは、置換もしくは非置換のラジカル−S(O)2R41を指し、このときR41は、本明細書で定義するアリール基またはヘテロアリール基である。
「アジド」とは、ラジカル−N3を指す。
「ビシクロアリール」とは、親ビシクロ芳香環系の単一の炭素原子から1つの水素原子除去することによって得られる一価の芳香族炭化水素基を指す。典型的なビシクロアリール基には、インダン、インデン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレンなどに由来し、置換されていても非置換であってもよい基が含まれるが、これらに限定されない。特に、アリール基は、8〜11個の炭素原子を含む。
「ビシクロへテロアリール」とは、親ビシクロへテロ芳香環系の単一の原子から1つの水素原子を除去することによって得られる一価のビシクロへテロ芳香族基を指す。典型的なビシクロへテロアリール基には、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズインダゾール、ベンズジオキサン、クロメン、クロマン、シンノリン、フタラジン、インドール、インドリン、インドリジン、イソベンゾフラン、イソクロメン、イソインドール、イソインドリン、イソキノリン、ベンゾチアゾール、ベンゾキサゾール、ナフチリジン、ベンゾオキサジアゾール、プテリジン、プリン、ベンゾピラン、ベンズピラジン、ピリドピリミジン、キナゾリン、キノリン、キノリジン、キノキサリン、ベンゾモルファン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノリンなどに由来し、置換されていても非置換であってもよい基が含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、ビシクロへテロアリール基は、9〜11員のビシクロへテロアリールであり、5〜10員のヘテロアリールが特に好ましい。特定のビシクロへテロアリール基は、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンゾチアゾール、インドール、キノリン、イソキノリン、ベンズイミダゾール、ベンゾキサゾール、およびベンズジオキサンに由来するものである。
「カルバモイル」とは、ラジカル−C(O)N(R42)2を指し、このとき各R42基は独立して、本明細書で定義する、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、または置換もしくは非置換アリールであり、これらは場合により本明細書で定義するように置換されていてもよい。
「カルボキシ」とは、ラジカル−C(O)OHを指す。
「カルボキシアミノ」とは、ラジカル-N(H)C(O)OHを指す。
「シクロアルキル」とは、3〜約10個の炭素原子を有し、単環または多環縮合環(縮合環系および架橋環系を含む)を有する、環状ヒドロカルビル基を指し、これは場合により1から3個のアルキル基で置換されてもよい。かかるシクロアルキル基には、例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチル、1−メチルシクロプロピル、2−メチルシクロペンチル、2−メチルシクロオクチルなどの単環構造体、およびアダマンタニルなどの多環構造体があり、これは置換されていても非置換であってもよい。
「シクロアルコキシ」とは、基-OR43を指し、このときR43は、置換もしくは非置換シクロアルキルである。かかるシクロアルコキシ基には、例として、置換もしくは非置換のシクロペントキシ、置換もしくは非置換のシクロヘキソキシなどがある。
「シクロアルケニル」とは、3〜10個の炭素原子を有し、単環または多環縮合環(縮合環系および架橋環系を含む)を有し、少なくとも1つ、特に1〜2個のオレフィン性不飽和部位を有する、環状ヒドロカルビル基を指す。かかるシクロアルケニル基には、例として、置換もしくは非置換のシクロヘキセニル、置換もしくは非置換のシクロペンテニル、置換もしくは非置換のシクロプロペニルなどの単環構造体がある。
「縮合シクロアルケニル」とは、その環炭素原子のうち2つが第2の脂肪族環または芳香環と共通であり、そのオレフィン性不飽和がこのシクロアルケニル環に芳香族性を与えるように位置する、置換もしくは非置換のシクロアルケニルを指す。
「シアナト」とは、ラジカル−OCNを指す。
「シアノ」とは、ラジカル−CNを指す。
「ジアルキルアミノ」とは、ラジカル-NR44R45を意味し、このときR44およびR45は独立して、本明細書で定義する、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリール基を表す。
本明細書で使用する「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素から選択される原子を指す。
「ヘテロ」とは、化合物または化合物上に存在する基を説明するために使用される場合、その化合物または基の1つまたは複数の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄へテロ原子で置換されていることを意味する。ヘテロは、アルキルなど、上述のヒドロカルビル基のいずれに適用されてもよく、例えば、1〜5個、特に1〜3個のヘテロ原子を有する、ヘテロアルキル、シクロアルキル、例えばシクロヘテロアルキル、アリール、例えばヘテロアリール、シクロアルケニル、シクロヘテロアルケニルなどがある。
「ヘテロアリール」とは、親のヘテロ芳香環系の単一の原子から1個の水素原子を除去することによって得られる、一価のヘテロ芳香族基を指す。典型的なヘテロアリール基には、アクリジン、アルシンドール、カルバゾール、β−カルボリン、クロマン、クロメン、シンノリン、フラン、イミダゾール、インダゾール、インドール、インドリン、インドリジン、イソベンゾフラン、イソクロメン、イソインドール,イソインドリン、イソキノリン、イソチアゾール、イソオキサゾール、ナフチリジン、オキサジアゾール、オキサゾール、ペリミジン、フェナントリジン、フェナントロリン、フェナジン、フタラジン、プテリジン、プリン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、キナゾリン、キノリン、キノリジン、キノキサリン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオフェン、トリアゾール、キサンテンなどに由来する基が含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、ヘテロアリール基は5〜15員のヘテロアリールであり、5〜10員のヘテロアリールが特に好ましい。特定のヘテロアリール基は、チオフェン、ピロール、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、インドール、ピリジン、キノリン、イミダゾール、オキサゾール、およびピラジンに由来するものである。
「置換された」とは、1つまたは複数の水素原子がそれぞれ独立して、同じまたは異なる置換基(複数を含む)で置換された基を指す。典型的な置換基には、−X、−R46、−O−、=O、−OR46、−SR46、−S−、=S、−NR46R47、=NR46、−CX3、−CF3、−CN、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)2O−、−S(O)2OH、−S(O)2R46、−OS(O2)O−、−OS(O)2R46、−P(O)(O−)2、−P(O)(OR46)(O−)、−OP(O)(OR46)(OR47)、−C(O)R46、−C(S)R46、−C(O)OR46、−C(O)NR46R47、−C(O)O−、−C(S)OR46、−NR48C(O)NR46R47、−NR48C(S)NR46R47、−NR49C(NR48)NR46R47、および−C(NR48)NR46R47(各Xは独立して、ハロゲンであり;R46、R47、R48、およびR49はそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アルキル、アリールアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換アルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、−NR50R51、−C(O)R50、または−S(O)2R50であるか、あるいは場合により、R50とR51は、それら両方が結合している原子と一緒になって、シクロヘテロアルキル環または置換シクロヘテロアルキル環を形成し;R50およびR51は独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アルキル、アリールアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換アルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである)が含まれるが、これらに限定されない。
「ベンズアルデヒド」とは、ホルミル基またはラジカル(すなわち、-C(O)H)で置換されたアリール基を指す。代表的な置換ベンズアルデヒド(式I)、ならびにヘミアセタール等価物(式II)およびアセタール等価物(式III)の例には以下が含まれる:
式I 式II 式III
式中、R1、R2、R3、R4、およびR5は独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシルオキシ、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルコキシ、アルコキシアミノ、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシ、シクロアルケニル、シアノ、シアナト、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、アミノアルキル、アルキルアリールアミノ、アルキルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリールアミノ、アジド、ビシクロアリール、カルバモイル、カルボキシ、カルボキシアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、およびスルホンから選択され;R1、R2、R3、R4、またはR5のうちの少なくとも1つは水素でなく;各R6は独立して、アルキルである。
「薬学的に許容可能な」とは、連邦政府または州政府の規制機関の承認を受けているか、あるいは米国薬局方または他の一般に認識されている薬局方において、動物、より具体的にはヒト用途として記載されていることを意味する。
「化粧品的に許容可能な」とは、化粧用途に好適であることを意味し、これには本明細書において開示される組成物または化合物の適用時に顕著な有害副作用を生じない、本明細書において開示される組成物の局所適用が含まれる。他の用途には、スキンケア用途、限定するものではないが例えばローション、クリーム、クレンジングクリームもしくはローション、石鹸および他の洗浄剤、制汗剤および/または防臭剤、メイクアップ製品、例えばフェースパウダー、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、または口紅、日焼け防止製品、例えばサンスクリーン剤、または他のUV防止化粧品、ローション、もしくはクリーム、整髪用製品、例えばシャンプー、リンス、またはトリートメントセット剤が含まれる。「薬学的に許容可能な」および「化粧品的に許容可能な」という表現は、全ての用途において相互排他性を示唆するものではない。一部の実施形態では、組成物は、必要性および本明細書において開示される組成物の作用過程に応じて、「薬学的に許容可能」であり、かつ「化粧品的に許容可能」であってもよい。
「薬学的に許容可能な塩」とは、薬学的に許容可能であり、親化合物の望ましい薬理活性を有する、本明細書において開示される化合物の塩を指す。かかる塩には、(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸を用いて形成される酸付加塩、または酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクト−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、酢酸第3級ブチル、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの有機酸を用いて形成される酸付加塩、あるいは(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類、もしくはアルミニウムイオンで置換された場合、またはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミンなどの有機塩基と配位結合した場合に形成される塩が含まれる。塩には、一例に過ぎないが、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムなど;また化合物が塩基性官能基を含有する場合には、非毒性の有機もしくは無機酸の塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシル酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩などがさらに含まれる。一部の実施形態では、「薬学的に許容可能な塩」は、薬用化粧品的に許容可能な組成物と併せて使用することもできる。
「薬学的に許容可能なカチオン」という用語は、酸性官能基の非毒性の許容可能なカチオン対イオンを指す。かかるカチオンは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムカチオンなどに例示される。一部の実施形態では、「薬学的に許容可能なカチオン」は、薬用化粧品的に許容可能な組成物と併せて使用することもできる。
「薬学的に許容可能なビヒクル」とは、開示される組成物と一緒に投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、または担体を指す。一部の実施形態では、「薬学的に許容可能なビヒクル」は、化粧品的に許容可能な組成物と併せて使用することもできる。
「予防すること」または「予防」とは、ある疾患もしくは障害に罹患するリスクの低下(すなわち、その疾患に暴露されたか、または罹患しやすい恐れがあるが、まだその疾患の症状を経験または提示していない対象において、その疾患の臨床症状の少なくとも1つが発症しないようにすること)を指す。
「プロドラッグ」とは、切断可能な基を有し、加溶媒分解によって、または生理学的条件下で、インビボで薬学的に活性な化合物になる、開示される化合物の誘導体を含む化合物を指す。かかる例には、コリンエステル誘導体など、N−アルキルモルホリンエステルなどが含まれるが、これらに限定されない。
「溶媒和物」とは、通常は加溶媒分解反応によって、溶媒と結合した化合物の形態を指す。従来の溶媒には、水、エタノール、酢酸などが含まれる。本明細書において開示される化合物は、例えば、結晶形態に調製してもよく、溶媒和または水和させてもよい。好適な溶媒和物には、水和物などの薬学的に許容可能な溶媒和物が含まれ、化学量論的溶媒和物と非化学量論溶媒和物の双方がさらに含まれる。
「対象」にはヒトが含まれる。「ヒト」、「患者」、および「対象」という用語は、本明細書において互換的に使用される。
「有効量」とは、ある疾患、美容上の状態、または皮膚科的状態を治療するために対象に投与したときに、その疾患、美容上の状態、または皮膚科的状態に対するかかる治療を達成するのに十分な化合物の量を意味する。「有効量」は、化合物、疾患およびその重症度、ならびに治療を受ける対象の年齢、体重などに応じて異なり得る。
任意の疾患もしくは障害の「治療をすること」または「治療」とは、一実施形態では、疾患もしくは障害を改善すること(すなわち、その疾患またはその疾患の臨床症状の少なくとも1つの発症を阻止または減少させること)を指す。別の実施形態では、「治療すること」または「治療」とは、その対象が認識できないかもしれない少なくとも1つの物理的パラメータを改善することを指す。さらに別の実施形態では、「治療すること」または「治療」とは、疾患もしくは障害を物理的に調節すること(例えば、認識可能な症状の安定化)、または生理的に調節すること(例えば、物理的パラメータの安定化)、あるいは物理的かつ生理的に調節することを指す。さらに別の実施形態では、「治療すること」または「治療」とは、疾患もしくは障害の発現を遅延させること、またはさらにこれを予防することを指す。またさらなる実施形態では、「治療すること」または「治療」とは、本明細書において開示される化合物または組成物の美容目的での投与を指す。
開示される化合物の他の誘導体は、その酸形態および酸誘導体形態の両形態で活性を有するが、この酸感受性形態は、哺乳類生物における溶解性、組織適合性、または遅延放出という利点を示すことが多い(Bundgard,H.,Design of Prodrugs,pp.7−9,21−24,Elsevier,Amsterdam 1985を参照)。プロドラッグには、酸誘導体、例えば、親酸と好適なアルコールとの反応により調製されるエステル、または親酸化合物と置換もしくは非置換のアミンとの反応により調製されるアミド、または酸無水物、または混合無水物が含まれる。開示される化合物上の酸性基ペンダントに由来する単純な脂肪族もしくは芳香族エステル、アミド、および無水物は、好適なプロドラッグである。一部の例では、ダブルエステル型プロドラッグ、例えば、(アシルオキシ)アルキルエステルまたは((アルコキシカルボニル)オキシ)アルキルエステルを調製することが望ましい。好ましいものは、本明細書において開示される化合物のC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C7−C12置換アリール、およびC7−C12アリールアルキルエステルである。
本明細書で使用する際、「同位体変種」という用語は、かかる化合物を構成する原子のうちの1つまたは複数に天然でない割合の同位体を含有する化合物を指す。例えば、化合物の「同位体変種」は、1つまたは複数の非放射性同位体、例えば、重水素(2HまたはD)、炭素-13(13C)、窒素−15(15N)などを含有していてよい。かかる同位体置換がなされた化合物では、以下の原子(存在する場合)は異なってもよく、それにより例えば、任意の水素が2H/Dであってもよく、任意の炭素が13Cであってもよく、任意の窒素が15Nであってもよいこと、またそのような原子の存在および配置は当分野の技術の範囲内で決定できることは理解されるであろう。同様に、開示される化合物は、例えば得られる化合物が薬物および/または基質の組織分布試験に使用され得る場合、放射性同位体による同位体変種の調製を含んでもよい。放射性同位体トリチウム、すなわち3H、および炭素−14、すなわち14Cは、それらの組み込みの容易さを考慮すると、この目的で特に有用であり、便利な検出手段である。さらに、11C、18F、15O、および13Nなどの陽電子放出同位体で置換された化合物を調製することもでき、これは基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)試験において有用であろう。
本明細書で提供される化合物の全ての同位体変種は、放射性の有無にかかわらず、想定される化合物の範囲に含まれるものとする。
また、同じ分子式を有するが、その原子の結合の性質もしくは配列、またはその原子の空間配置が異なる化合物は、「異性体」と称されることも理解すべきである。原子の空間配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。
互いに鏡像でない立体異性体は、「ジアステレオマー」と称され、互いに重ね合わせられない鏡像である立体異性体は、「エナンチオマー」と称される。化合物が不斉中心を有する場合、例えばこれが4つの異なる基に結合している場合、1対のエナンチオマーが可能である。エナンチオマーは、その不斉中心の絶対配置により特徴付けることができ、CahnおよびPrelogのR−およびS−配列則によって、または分子が偏光面で回転する方式によって表現され、右旋性もしくは左旋性(すなわち、それぞれ(+)又は(−)−異性体)に指定される。キラル化合物は、個々のエナンチオマーまたはその混合物のいずれかとして存在し得る。等しい割合のエナンチオマーを含有する混合物は、「ラセミ混合物」と称される。
「互変異性体」とは、特定の化合物構造体の互換的形態であり、水素原子および電子の置換が異なる化合物を指す。したがって、2つの構造体は、π電子および原子(通常はH)の移動によって平衡状態となり得る。例えば、エノールおよびケトンは、これらが酸または塩基のいずれかで処理することによって迅速に相互変換されるため、互変異性体である。互変異性の別の例は、同様に酸または塩基で処理することによって形成される、aci−およびnitro−型のフェニルニトロメタンである。
互変異性型は、対象化合物の最適な化学反応性および生物活性の達成に関連し得る。
開示される化合物は、1つまたは複数の不斉中心を有してもよく、したがってかかる化合物は、個々の(R)−もしくは(S)−立体異性体、またはそれらの混合物として生成することができる。特に指定しない限り、本明細書および特許請求の範囲における特定の化合物の記載または命名は、その個々のエナンチオマーおよび混合物(ラセミ混合物または他の混合物)の双方を含むものとする。立体化学の決定法および立体異性体の分離法は、当分野において周知である。
メラニン障害
上述のように、ヒトにおけるメラニンは、皮膚の色の一次決定因子である。メラニン色素(ユーメラニン、フェオメラニン、およびニューロメラニン)は、アミノ酸チロシンの誘導体であり、メラニン色素の生成は酵素チロシナーゼにより触媒される。また、メラニンは、毛髪、眼の虹彩の基礎となる色素組織、また内耳の血管条にも認められる。したがって、メラニン障害は、皮膚、毛髪、眼、内耳、および脳の神経構造を含む様々な生理系に影響を与える恐れがあり、メラニンを含む組織には、副腎の髄質および網状帯、ならびに青斑核および黒質などの脳幹の範囲内の色素含有ニューロンが含まれる。
環境的および/または生理的ストレスは、メラニン生成障害の他に、様々な遺伝子異常を引き起こす可能性がある。色素沈着低下症に関しては、およそ10種類の異なる眼皮膚白皮症があり、これは主に常染色体劣性遺伝疾患である。色素沈着低下は、色素生成細胞(メラニン細胞)が破壊されたとき、または不活性なときのいずれかに発生する。他の色素沈着低下症には、皮膚損傷(例えば、熱傷またはアブレーティブレーザーリサーフェシング)に起因する状態、または白斑症のように免疫系がメラニン細胞を攻撃する自己免疫疾患に起因する状態が含まれる。白斑症はまた、物理的外傷、あるいはアジソン病または糖尿病などの特定の疾患によっても引き起こされる可能性がある。
色素沈着過剰症またはメラニン増加症は、メラニンまたはメラニン細胞の生成および/または分布の増加をもたらす。例えば、炎症後色素沈着(「PIH」)は、感染症、アレルギー反応、機械的損傷、薬物に対する反応、光毒性発疹、外傷(例えば、熱傷)を含む様々な皮膚障害、また超音波、高周波、レーザー、発光ダイオード、および可視光線療法などの電磁装置を含む装置に対する反応、ならびにマイクロダーマブレイジョン反応、剃毛、ケミカルピール、または他の皮膚科手技の続発症を代表する。PIHはヒト集団で広く発生し、この障害の罹患者の著しい心理社会的苦悩の原因となる恐れがある。PIHは、皮膚炎症に対する病態生理学的反応として発生する可能性がある。メラニン細胞は、炎症過程によって刺激されて、メラニン細胞からより多くのメラニンを合成・分泌することがあり、あるいは表皮のメラニン細胞の数が増加して、皮膚の色素沈着過剰につながることがある。また、PIHは、炎症が基底細胞層の破壊に成功したときに発生することがあり、これによりメラニン色素が放出され、その後真皮乳頭中のマクロファージに捕捉される。PIHは、炎症が治療されていない場合にも発生する。炎症の結果としてのPIHの一例は、ニキビ瘢痕である。また、ホルモンの不均衡などの環境的ストレス因子に起因する色素沈着過剰症またはメラニン増加症も皮膚中のメラニンまたは色素沈着レベルに影響を与え得る。他の色素沈着過剰症には、カフェオレ斑、黒皮症、肝斑、年齢によるしみ、薬物誘発性色素沈着過剰、アジソン病、雀卵斑(そばかす)、脂漏性角化症、黒色表皮腫、日光黒子(日焼けによるしみ)、光毒性/光アレルギー反応、ヘモクロマトーシス、および糖尿病性皮膚障害が含まれる。
現在の色素沈着過剰症の治療には、局所美白剤、レーザー/高強度パルス光、凍結療法、およびケミカルピールが含まれる。しかしながら、多くの人々にとって、色素沈着過剰もしくは低下の皮膚症状の化粧によるカモフラージュは、実行可能な選択肢に過ぎない。したがって、色素沈着低下症および過剰症の有効な治療が必要とされている。
本明細書において開示される組成物は、メラニンの分布および/または生成を改変することによって、PIHおよび他の色素沈着過剰症を含むメラニン障害の治療を目指す。
本明細書において開示される組成物はまた、メラニン増加症または色素沈着過剰症の原因となり得る治療および/または手技と併用して、メラニン障害の治療を目指す。したがって、本明細書において開示される組成物は、レーザー治療、ケミカルピール、高強度パルス光、削皮術、または凍結療法を含むがこれらに限定されない機械的損傷もしくは療法の結果としての皮膚障害もしくは外傷の治療と併せて使用することができる。
化合物
置換ベンズアルデヒドと、少なくとも1つの薬学もしくは美容活性剤またはそれらのブレンドと、薬学的もしくは化粧品的に許容可能な担体とを含む組成物が、本明細書において開示される。一部の実施形態では、本明細書において開示される置換ベンズアルデヒドは、少なくとも1つの付加的な治療薬と組み合わせて使用される。
一部の実施形態では、組成物は、式I:
式Iの置換ベンズアルデヒドであり、式中、R1、R2、R3、R4、およびR5はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシルオキシ、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルコキシ、アルコキシアミノ、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシ、シクロアルケニル、シアノ、シアナト、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、アミノアルキル、アルキルアリールアミノ、アルキルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリールアミノ、アジド、ビシクロアリール、カルバモイル、カルボキシ、カルボキシアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、およびスルホンから選択され;R1、R2、R3、R4、またはR5のうちの少なくとも1つは水素でない。
具体的な実施形態では、R3はエトキシである。他の実施形態では、R1、R2、R4、およびR5は水素である。
式Iの具体的な化合物を以下に示す。
置換ベンズアルデヒドの非限定的な例には、アルコキシ−置換ベンズアルデヒド(例えば、4−エトキシベンズアルデヒド、2−エトキシベンズアルデヒド、2−アセトキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、4−プロポキシベンズアルデヒド、4−ブトキシベンズアルデヒド、2−フルオロ−4−エトキシベンズアルデヒド)、アミノ−置換ベンズアルデヒド、アルキル置換ベンズアルデヒド、アリール置換ベンズアルデヒド、およびスルホン置換ベンズアルデヒドがある。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒド、2−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、および/または4−プロポキシベンズアルデヒドである。特定の一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは4−エトキシベンズアルデヒドである。
ある実施形態では、置換ベンズアルデヒド化合物は、そのアセタールおよびヘミアセタール等価物(すなわち、ベンズアルデヒドのホルミル基つまり−C(O)Hを−C(OR6)(OH)および−C(OR6)2で置換したものであり、このときRはアルキル基である)を含む。一部の実施形態では、組成物は、式II:
式IIのヘミアセタールを含み、式中、R1、R2、R3、R4、およびR5はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシルオキシ、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルコキシ、アルコキシアミノ、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシ、シクロアルケニル、シアノ、シアナト、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、アミノアルキル、アルキルアリールアミノ、アルキルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリールアミノ、アジド、ビシクロアリール、カルバモイル、カルボキシ、カルボキシアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、およびスルホンから選択され;R1、R2、R3、R4、またはR5のうちの少なくとも1つは水素でなく;各R6は独立して、アルキルである。
他の実施形態では、組成物は、式III:
式IIIのアセタールを含み、式中、R1、R2、R3、R4、およびR5はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシルオキシ、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルコキシ、アルコキシアミノ、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシ、シクロアルケニル、シアノ、シアナト、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、アミノアルキル、アルキルアリールアミノ、アルキルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリールアミノ、アジド、ビシクロアリール、カルバモイル、カルボキシ、カルボキシアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、およびスルホンから選択され;R1、R2、R3、R4、またはR5のうちの少なくとも1つは水素でなく;各R6は独立して、アルキルである。
付加的な活性剤
一実施形態では、組成物は活性成分をさらに含む。好適な活性成分には、植物成分、栄養補助剤、薬用化粧品、治療薬、医薬品、抗菌剤、ステロイドホルモン、フケ防止剤、抗ニキビ成分、サンスクリーン剤、サンブロック剤、日焼け防止剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗真菌剤、ステロイド、鎮痛剤、抗腫瘍薬、治験薬、皮膚コンディショニング剤、または代謝馴化培地または代謝細胞抽出物中の因子との相補的もしくは相乗的組み合わせをもたらす任意の化合物が含まれるが、それらに限定されない。
さらなる実施形態では、美容用途または皮膚科用途の組成物を含む局所用製剤も含まれ、この組成物は、美容有効量および/または皮膚科学的有効量の上記の組み合わせを含み、同様に作用する薬剤は美容活性剤である。より具体的には、同様に作用する薬剤は、皮膚美白または皮膚漂白化合物である。一部の実施形態では、皮膚美白または皮膚漂白化合物は、ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、リン酸アスコルビルマグネシウム、またはアスコルビルグルコサミン、あるいはそれらの混合物である。
上述の組み合わせの別の実施形態では、付加的な薬剤または美容剤はスキンケア活性剤である。一部の実施形態では、スキンケア活性剤は、研磨剤、吸収剤、収斂剤、美容成分、例えば香料、顔料、色素剤/着色剤、精油、皮膚感覚剤(skin sensate)、収斂剤、および他の美容成分、抗酸化剤、フリーラジカル捕捉剤、還元剤、捕捉剤、皮膚漂白剤または美白剤、皮膚コンディショニング剤、例えば湿潤剤および軟化剤、皮膚鎮静剤、皮膚治癒剤、例えばパンテノールおよび誘導体、アロエベラ、パントテン酸、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸ジカリウム、皮膚治療剤、ビタミンおよび誘導体、例えばレチノイド、またはそれらの混合物である。一部の実施形態では、レチノイドは、レチノール、レチナール、レチノールエステル、プロピオン酸レチノール、レチノイン酸、パルミチン酸レチニル、またはそれらの混合物である。
他の実施形態では、組成物は、1つまたは複数の抗酸化剤(複数を含む)を含む。抗酸化剤の非限定的な例は、ナイアシンアミド、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ゲニステイン、およびピクノジェノールからなる群から選択される。他の実施形態は、フェノールおよびフェノール酸(グアヤコール、ヒドロキノン、バニリン、没食子酸およびそれらのエステル、プロトカテク酸、キナ酸、シリンガ酸、エラグ酸、サリチル酸、ノルジヒドログアヤレト酸(NDGA)、オイゲノール);クルクミン、トコフェロール(トコフェロール(α、β、γ、δ)およびそれらの誘導体、例えばトコフェリルアシレート(例えば、−酢酸塩、−ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、−パルミチン酸塩、−オレイン酸塩、−リノール酸塩など、または他の任意の好適なトコフェリル−リポ酸塩を含む)、トコフェリル−POE−コハク酸塩;デュナリエラ・サリナ抽出物;トロロクスおよび対応するアミドおよびチオカルボキシアミド類似体;アスコルビン酸およびその塩、イソアスコルビン酸塩、アルキルアスコルビン酸、アスコルビルエステル(例えば、6−o−ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル−、オレオイル、またはリノレオイル−L−アスコルビン酸など)を含む。同様に有用なものは、酸化化合物、例えば重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ尿素;キレート剤、例えばEDTA(例えば、EDTA二ナトリウム)、EGTA、デスフェラール(desferral);トランスフェリン、ラクトフェリン、フェリチン、セルロプラスミン(cearuloplasmin)、ハプトグロビン(haptoglobion)、ヘモペキシン(heamopexin)、アルブミン、グルコース、ユビキノール−10;酵素系抗酸化剤、例えばスーパーオキシドジスムターゼおよび同様の活性を有する金属錯体、例えばカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、ならびにより単純な分子、例えばβカロチン、ビリルビン、尿酸;フラボノイド(フラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノナール(flavanonal)、シャコンヌ、アントシアニン)、N−アセチルシステイン、メスナ、グルタチオン、チオヒスチジン誘導体、トリアゾール;タンニン、ケイ皮酸、ヒドロキシケイ皮酸およびそれらのエステル(クマル酸およびエステル、コーヒー酸およびそれらのエステル、フェルラ酸、(イソ−)クロロゲン酸、シナピン酸)である。また、抗酸化剤を含有する植物抽出物または細胞抽出物を含むがこれらに限定されない抽出物、例えば、ブドウ種子エキス、ザクロ抽出物、香辛料抽出物(例えば、クローブ、シナモン、セージ、ローズマリー、メース、オレガノ、オールスパイス、ナツメグ由来);オート麦粉抽出物、例えばアベナンスラマイド1および2;チオエーテル、ジチオエーテル、スルホキシド、テトラアルキルチウラムジスルフィド、ならびに他の植物由来材料由来の抽出物も含まれる。また、カルノシン酸、カルノソール、カルソリック酸(carsolic acid);ロスマリン酸、ロスマリジフェノール、ゲンチシン酸、フェルラ酸;フィチン酸、ステロイド誘導体(例えば、U74006F);トリプトファン代謝物(例えば、3−ヒドロキシキヌレニン、3−ヒドロキシアントラニル酸)、および有機カルコゲニドも含まれる。
他の実施形態では、組成物は、少なくとも1つの付加的な皮膚美白剤を含む。皮膚美白剤の非限定的な例は、ヒドロキノン、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド(例えば、トレチノイン、アダパレン)、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸(例えば、グリコール酸)、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、およびトラネキサム酸の群から選択される。
他の実施形態では、組成物は、少なくとも1つの植物成分および/または抽出物を含む。植物抽出物の非限定的な例は、アルブチン、α−アルブチン、デオキシアルブチン、アロエシン、フラボノイド、イソフラボン(例えば、6,7,4’−トリヒドロキシイソフラボン、グリシテイン、ダイゼイン、ゲニステイン)、フラバノン(例えば、ヘスペリジン、エリオジクチオール、およびナリンゲニン)、フラボノール、p−クマル酸、ゲンチシン酸、甘草抽出物(例えば、グラブリジン、リキリチン、グラブレン、イソリクイリチゲニンリクラシド(isoliquiritigenin licuraside)、イソリクイリチン、リコカルコンA)、ナイアシンアミド、酵母誘導体、ポリフェノール、(例えば、プロアントシアニジン、プロシアニジン、エラグ酸)、グリチルリチン酸アンモニウム、イカリイン(icariin)、ピセイド(piceid)、サリドロシド(salidroside)、エピガロカテキン−3−没食子酸塩、甘草ケイ皮酸、ケイ皮酸、マトリン、アロエベラ抽出物、アラリアエスクレンタ抽出物、アルファルファ抽出物、藻類抽出物、タチアオイ抽出物、アンゼリカ抽出物、リンゴ抽出物、アルニカ抽出物、パルミチン酸アスコルビル、アボカド油、ババスヤシ果実、バームミント抽出物、竹抽出物、ベルガモット油、カバノキ抽出物、ビルベリー、カバノキ葉抽出物、ビサボロール、ブラックカラント抽出物、クロミキイチゴ種子油、ヒバマタ抽出物、藍藻類、ブルーマルバ抽出物、ルリヂサ種子油、ボスウェリアセラータ、フジウツギ抽出物、クロウメモドキ、ソバ種子抽出物、ゴボウ根抽出物、ゴボウ、ナギイカダ、カレンデュラ、カレンデュラ抽出物、ツバキ油、カプサイシン、カラギーナン抽出物、ニンジン抽出物、カスカラサグラダ、ヒマシ油、トウガラシ、シダー、カモミール、カモミール抽出物、カモミール油、チャパラル抽出物、チェストベリー抽出物、チーア種子油、ヒヨコマメ種子抽出物、クロレラ、クリサンテリス(chrysanthellis)、ケイ皮、シトラス抽出物、クローバー、クローバー花抽出物、クローバー抽出物、クローバー花油、ココア抽出物、ココア種バター、ツルニンジン、コレウス・フォルスコリ、コリアンダー、トウモロコシ油、綿実油、シバムギ、クランベアビシニカ種子抽出物、クランベリータンパク質、クリスムム・マリティムム(crithmum maritimum)抽出物、クプアス、ヒノキ油、タンポポ、タンポポ抽出物、ドンクアイ、デュナリエラ・サリナ抽出物、エキナセア(Echinacea angustifolia purpurea)、シャゼンムラサキ、エルダーベリー、エスクリン、ユーカリ、月見草油、ウイキョウ、フェルラ・フォエチダ(ferula foetida)根抽出物、アマニ油、フコイダン抽出物、ガルシニアカンボジア、ニンニク、ゼラニウム抽出物、ゼラニウム油、生姜、根生姜抽出物、イチョウ葉、ジンセン、ジンセン抽出物、グルコサミン、ゴールデンシール抽出物、ゴツコラ、グレープフルーツ抽出物、ブドウ種子、ブドウ種子抽出物、ブドウ種子油、緑茶、緑茶抽出物、ガラナ、ググルガム抽出物、ギムネマ・シルベスタ、ヘーゼル油、サンザシ、ホラルレーナ・アンチディセンテリカ(holarrhena antidysenterica)抽出物、ハニーサックル抽出物、ホップ抽出物、セイヨウトチノキ、トクサ抽出物、ハイブリッドヒマワリ油、加水分解ダイズタンパク質、チガヤ根抽出物、アイビー葉抽出物、ジャスミン油、ホホバ油、ジュニパー油、昆布、キウイフルーツ種子油、ククイナッツ油、乳酸、ラクトスポア(lactospore)、ラミナリア・ディギタータ、ラバンジン油、ラベンダー、ラベンダー油、ラベンダー抽出物、L−カルニチン、レシチン、レモンバーム、レモン抽出物、レモン果実抽出物、レモン油、レモンバーベナ植物エッセンス、レモングラス抽出物、甘草抽出物(例えば、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物)、ライム油、リンデン抽出物、ナガバクコ果実抽出物、ライセートエキス、リジン、マカ根、マカダミア油、リン酸アスコルビルマグネシウム、セイヨウヒイラギナンテン(オレゴングレープ根)抽出物、マイタケ抽出物、ゼニアオイ抽出物、マラクジャ、ニガハッカ抽出物、ウスベニタチアオイ、マルラ油、カミツレ油、シモツケ、メリッサ抽出物、メントール、オオアザミ、トウグワ根抽出物、桑の実抽出物(例えば、ムルベロシドF、没食子酸、ケルセチン、リノール酸、パルミチン酸)、イラクサ抽出物、イラクサ根、海苔アオサ、ナツメグ油、オート麦アミノ酸、オート麦抽出物、オート麦核ミール、オリゴフィココライユ(海藻類)抽出物、オリーブ油、オリーブ葉抽出物、スクアレン(例えば、オリーブスクアレン)、オレンジ花、オレンジ油、オレンジ果実抽出物、オレンジ皮抽出物、ラン抽出物、チョウセンニンジン抽出物、パンジー抽出物、パンテノール、パパイヤ酵素、パッションフルーツ油、パチョリ油、エンドウ抽出物、エンドウタンパク質、モモ抽出物、ラッカセイ油、ピーカン油、コショウ、ペパーミント、ペパーミント油、エゴマ種子油、松葉油、パイナップル酵素、プランクトン抽出物、オオバコ抽出物、ソバ(polygonum fagopyrum)種子抽出物、ザクロ抽出物、ザクロ種子油、マツバボタン抽出物、サイリウム、カボチャ種子油、ラズベリー抽出物、レッドクローバー、レッドクローバー抽出物、紅海藻類抽出物、霊芝、レスベラトロール、パルミチン酸レチニル,米糠油、イワベンケイ、ダイオウ、米タンパク質、イザヨイバラ果実抽出物、テンジクアオイ植物エッセンス、ローズヒップ抽出物、ローズマリー、サッカロマイセス・ブラウディ、ベニバナ油、セージ、セージ抽出物、アメリカニワトコ抽出物、サンダルウッド、ターメリック(ウコン根)抽出物、ブルビネ・フルテスケンス抽出物、ブルビネ・フルテスケンスゲル、および植物エキス(phytessence)ワカメ(海草)の群から選択される。
さらに他の実施形態では、組成物は、少なくとも1つのサンスクリーン剤、日焼け防止剤、またはサンブロック剤を含む。本明細書で使用する「サンスクリーン剤」、「日焼け防止剤」、または「サンブロック剤」とは、波長領域約290〜420nmの範囲で吸収または遮断を示す紫外線遮断性化合物を定義する。かかる薬剤は、それらの化学構造に基づいて、パラアミノ安息香酸塩;サリチル酸塩;ケイ皮酸塩;ベンゾフェノン;アントラニル酸メチルおよびトリオレイン酸ジガロイルを含む各種化学物質の5つの群に分類することができる。また、使用可能な無機サンスクリーン剤には、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、およびポリマー粒子、例えばポリエチレンおよびポリアミドのポリマー粒子もある。具体的な好適なサンスクリーン剤には、例えば:p−アミノ安息香酸、その塩およびその誘導体(エチル、イソブチル、グリセリルエステル;p−ジメチルアミノ安息香酸);アントラニル酸塩(すなわち、o−アミノベンゾエート;メチル、メンチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、リナリル、テルピニル、およびシクロヘキセニルエステル);サリチル酸塩(アミル、フェニル、ベンジル、メンチル、グリセリル、およびジプロピレングリコールエステル);ケイ皮酸誘導体(メチルおよびベンジルエステル、α−フェニルシンナモニトリル;ブチルシンナモイルピルベート);ジヒドロキシケイ皮酸誘導体(ウンベリフェロン、メチルウンベリフェロン、メチルアセト−ウンベリフェロン);トリヒドロキシケイ皮酸誘導体(エスクレチン、メチルエスクレチン、ダフネチン、ならびにグルコシド、エスクリンおよびダフニン);炭化水素(ジフェニルブタジエン、スチルベン);ジベンザルアセトンおよびベンザルアセトフェノン;ナフトールスルホン酸塩(2−ナフトール−3,3−ジスルホン酸および2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸のナトリウム塩);ジヒドロキシナフトエ酸およびその塩;o−およびp−ヒドロキシビフェニルジスルホネート;クマリン誘導体(7−ヒドロキシ、7−メチル、3−フェニル);ジアゾール(2−アセチル−3−ブロモインダゾール、フェニルベンゾキサゾール、メチルナフトキサロール(methyl naphthoxalole)、種々のアリールベンゾチアゾール);キニーネ塩(重硫酸塩、硫酸塩、塩化物、オレイン酸塩、およびタンニン酸塩);キノリン誘導体(8−ヒドロキシキノリン塩、2−フェニルキノリン);ヒドロキシもしくはメトキシ置換ベンゾフェノン;尿酸およびビオルル酸;タンニン酸およびその誘導体(例えば、ヘキサエチルエーテル);(ブチルカルビチル)(6−プロピルピペロニル)エーテル;ヒドロキノン;ベンゾフェノン(オキシベンゼン、スルイソベンゾン、ジオキシベンゾン、ベンゾレソルシノール、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、オクタベンゾン;4−イソプロピルジベンゾイルメタン;ブチルメトキシジベンゾイルメタン;エトクリレン;および4−イソプロピル−ジ−ベンゾイルメタン;二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、ならびにそれらの混合物がある。他の化粧品的に許容可能なサンスクリーン剤および濃度(美容サンスクリーン組成物全体中の重量パーセント)には、メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン(10%以下)、エチル−[ビス(ヒドロキシプロピル)]アミノ安息香酸塩(5%以下)、アミノ安息香酸グリセリル(3%以下)、4−イソプロピルジベンゾイルメタン(5%以下)、4−メチルベンジリデンカンフル(6%以下)、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸(10%以下)、およびスルイソベンゾン(別名ベンゾフェノン−4、10%以下)が挙げられる。また他の化粧品的に許容可能なサンスクリーン剤および濃度(美容サンスクリーン組成物全体中の重量パーセントとして報告されるものであり、サンスクリーン剤の最終パーセントを指す)には:アミノ安息香酸(別名パラアミノ安息香酸およびPABA;15%以下;UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、アボベンゾン(別名ブチルメトキシジベンゾイルメタン;3%以下、UVA I吸収性有機サンスクリーン剤)、シノキセート(別名p−メトキシケイ皮酸2−エトキシエチル;3%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、ジオキシベンゾン(別名ベンゾフェノン−8;3%以下、UVBおよびUVA II吸収性有機サンスクリーン剤)、ホモサレート(15%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、アントラニル酸メンチル(別名2−アミノ安息香酸メンチル;5%以下、UVA II吸収性有機サンスクリーン剤)、オクトクリレン(別名2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3アクリル酸ジフェニル;10%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、メトキシケイ皮酸オクチル(7.5%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、サリチル酸オクチル(別名サリチル酸2−エチルヘキシル;5%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、オキシベンゾン(別名ベンゾフェノン−3;6%以下、UVBおよびUVA II吸収性有機サンスクリーン剤)、パディメートO(別名オクチルジメチルPABA;8%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(水溶性;4%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、スルイソベンゾン(別名ベンゾフェノン−4;10%以下、UVBおよびUVA II吸収性有機サンスクリーン剤)、二酸化チタン(25%以下、UVAおよびUVBの無機物理的ブロッカー)、サリチル酸トロラミン(別名サリチル酸トリエタノールアミン;12%以下、UVB吸収性有機サンスクリーン剤)、および酸化亜鉛(25%以下、UVAおよびUVBの無機物理的ブロッカー)がある。
さらに他の実施形態では、組成物は、少なくとも1つの抗ニキビ剤を含む。好適な抗ニキビ剤には、サリチル酸;サリチル酸5−オクタノイル;レソルシノール;レチノイド、例えばレチノイン酸およびその誘導体;システイン以外の硫黄含有DおよびLアミノ酸;リポ酸;抗生物質および抗菌剤、例えば過酸化ベンゾイル、オクトピロックス、テトラサイクリン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロバニリド(trichlorobanilide)、アゼライン酸、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、酢酸エチル、クリンダマイシン、およびメクロサイクリン(melclocycline);フラボノイド;ならびに胆汁塩、例えば硫酸シムノール、デオキシコール酸塩およびコール酸塩を含み得る。
またさらに他の実施形態では、組成物は少なくとも1つの抗炎症剤を含む。好適な抗炎症剤には、非ステロイド系抗炎症薬、例えば、サリチル酸、アセチルサリチル酸、メチルサリチル酸、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ジフルニサル、サルサラート、オルサラジン、スルファサラジン、アセトアミノフェン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク、メフェナム酸、メクロフェナム酸ナトリウム、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク、イブプロフェン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン(flurbinprofen)、オキサプロジン、ピロキシカム、メロキシカム、アンピロキシカム、ドロキシカム、ピロキシカム(pivoxicam)、テノキシカム、ナブメトン(nabumetome)、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、アパゾン、およびニメスリド;ロイコトリエン拮抗薬、例えば、限定するものではないが、ジレウトン、アウロチオグルコース、金チオリンゴ酸ナトリウム、およびオーラノフィン;ならびに他の抗炎症剤、例えば、限定するものではないが、メトトレキサート、コルヒチン、アロプリノール、プロベネシド、スルフィンピラゾン、およびベンズブロマロンが含まれるが、これらに限定されない。局所適用に有用なさらなる抗炎症薬には、コルチコステロイド、例えば、限定するものではないが、フルランドレノリド、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸ハロベタゾール、プロピオン酸フルチカゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、二酢酸ジフロラゾン、フランカルボン酸モメタゾン、アムシノニド、ハルシノニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、デソニド、トリアムシノロンアセトニド、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン(fluoromethalone)、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、およびプレドニカルベート(predinicarbate)がある。
またさらに他の実施形態では、組成物は少なくとも1つの皮膚コンディショニング剤を含む。好適な皮膚コンディショニング剤には、ブチレングリコールおよびエチルヘキシルグリセリンが含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、組成物は、以下の付加的な活性成分:レチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、甘草根抽出物、レソルシノール、およびリノール酸エチルを含有する。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
薬学的または化粧品的に好適な担体および組成物
開示される実施形態の一態様は、置換ベンズアルデヒドと、付加的な活性剤と、担体との組み合わせを含む製剤にまで及ぶ。一部の実施形態では、活性剤は、抗酸化剤または皮膚美白剤から選択される。具体的な実施形態では、置換ベンズアルデヒドおよび活性剤は、薬学的組成物または化粧品組成物の形態で投与される。かかる組成物は、製剤分野および化粧品分野で周知の手順によって調製することができる。本明細書において開示される組成物は、化粧品的にまたは薬学的に許容可能な担体を含有してもよい。かかる担体は、皮膚、爪、粘膜、組織、および/または毛髪に適合し、これには従来使用されている任意の化粧品用担体または薬理学的担体を含み得る。本明細書において開示される組成物は、局所適用に好適な任意の形態であってよく、これには水性溶液、水性アルコール溶液、もしくは油性溶液、ローションもしくはセラム分散液、水性ゲル、無水ゲル、もしくは油性ゲル、水相に脂肪相を分散して得られる(O/Wまたは水中油型)、またはその逆で得られる(W/Oまたは油中水型)乳剤、マイクロエマルジョンもしくはマイクロカプセル、イオン性および/または非イオン性の微粒子もしくは脂質小胞分散液が含まれる。これらの組成物は、従来の方法によって調製することができる。開示される薬剤以外に、組成物の種々の構成成分の量は、当分野で従来使用されている量である。これらの組成物は、とりわけ顔、手、体用および/または粘膜用、あるいは皮膚洗浄用の保護、治療、もしくはケアクリーム、乳液、ローション、ゲル、またはフォームをなす。また、組成物は、石鹸またはクレンジングバーをなす固形調製物からなってもよい。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、メラニン障害を治療するための有効量で投与される。投与経路の例には、経口、口腔、吸入、皮内、皮下、経粘膜、経皮、または局所投与が含まれるが、これらに限定されない。また、局所投与は、経皮パッチまたはイオン導入装置などの経皮投与の使用を伴ってもよい。薬剤を送達するための経皮パッチの構成および使用は当分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、第4,992,445号、および第5,001,139号を参照されたい。かかるパッチは、薬剤の連続、パルス、またはオンデマンド送達用に構成することができる。
かかる製剤の薬学的または化粧品的に適切なビヒクルには、例えば、低級脂肪族アルコール、ポリグリコール(例えば、グリセロールまたはポリエチレングリコール)、脂肪酸のエステル、油、脂肪、シリコーンなどがある。また、かかる調製物は、保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エステル)および/または抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸およびトコフェロール)も含んでよい。また、Dermatological Formulations:Percutaneous absorption,Barry(Ed.),Marcel Dekker Incl,1983も参照されたい。
他の実施形態では、組成物は、水、保存剤、界面活性剤、乳化剤、調整剤、軟化剤、ワックス、油、ポリマー、濃厚剤(増粘剤)、固定剤、着色剤、湿潤剤、保湿剤、安定剤、希釈剤、溶媒、および香料のうちの少なくとも1つをさらに含む。
一実施形態では、組成物は少なくとも1つの保存剤をさらに含む。好適な保存剤には、ソルビン酸カリウム、酸、アルコール、グリコール、パラベン、第4級窒素含有化合物、イソチアゾリノン、アルデヒド放出化合物、およびハロゲン化化合物が含まれるが、これらに限定されない。例となるアルコールには、フェノキシエタノール、イソプロピルアルコール、およびベンジルアルコールが含まれ、例となるグリコールには、プロピレングリコール、ブチレングリコール、およびペンチレングリコールが含まれ、例となるパラベン(パラヒドロキシ安息香酸としても知られる)には、メチルパラベン、プロピルパラベン、およびブチルパラベンが含まれ、例となる4級窒素含有化合物には、塩化ベンザルコニウム、クォータニウム15が含まれ、例となるイソチアゾールには、メチルイソチアゾリン、メチルクロロイソチアゾリンが含まれ、例となるアルデヒド放出剤には、DMDMヒダントイン、イミダゾリジニル尿素、およびジアゾリジニル尿素が含まれ、例となる抗酸化物質には、ブチル化ヒドロキシトルエン、トコフェロールが含まれ、例となるハロゲン化化合物には、トリクロサンおよびジグルコン酸クロルヘキシジンが含まれる。本開示の目的で有用な保存剤の例は、Steinberg,D.“Frequency of Use of Preservatives 2007” Cosmet.Toilet.117,41−44(2002)、および“Preservative Encyclopedia” Cosmet.Toilet.117,80−96(2002)に記載されている。さらに、Ciccognani D.Cosmetic Preservation Using Enzymes,in “Cosmetic and Drug Microbiology”,Orth DS ed.,Francis & Taylor,Boca Raton,FL(2006)による論文に記載されているものなどの酵素保存剤系も本開示の組成物との使用に有効となり得る。
一実施形態では、組成物は少なくとも1つの閉塞剤をさらに含む。好適な閉塞剤には、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドなどが含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、組成物は少なくとも1つの軟化剤をさらに含む。好適な軟化剤には、エチルヘキサン酸セチル、鉱物油、ラノリン、ワセリン、カプリン酸/カプリル酸トリグリセルアルデヒド、コレステロール、シリコーン、例えばジメチコン、シクロメチコン、アーモンド油、ホホバ油、アボカド油、ヒマシ油、ゴマ油、ヒマワリ油、ヤシ油、およびブドウ種子油、ココアバター、オリーブ油、アロエ抽出物、脂肪酸、例えばオレイン酸およびステアリン酸、脂肪アルコール、例えばセチルアルコールおよびヘキサデシルアルコール、アジピン酸ジイソプロピル、ヒドロキシ安息香酸エステル、C9−15−アルコールの安息香酸エステル、イソノナン酸イソノニル、エーテル、例えばポリオキシプロピレンブチルエーテルおよびポリオキシプロピレンセチルエーテル、ならびにC12−15−安息香酸アルキル、またそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、組成物は少なくとも1つの被膜形成剤をさらに含む。好適な被膜形成剤には、ポリアクリレート−13、Opadry II(登録商標)が含まれるが、これらに限定されず、または類似する材料、例えば、参照により本明細書に援用される米国特許第4,802,924号に記載されているものなどを被膜形成剤として使用することができる。
さらに他の実施形態では、式(I)の化合物は、経皮投与用に製剤化される。経皮製剤は、経皮送達装置および経皮送達パッチを使用してもよく、ポリマーまたは接着剤中に溶解および/または分散させた親油性乳剤または緩衝水溶液であってもよい。種々の実施形態において、かかるパッチは、薬剤の連続、パルス、もしくはオンデマンド送達用に構成される。付加的な実施形態において、式(I)の化合物の経皮送達はイオン導入パッチなどによって達成される。ある実施形態では、経皮パッチは、式(I)の化合物の制御された送達を提供する。吸収速度は、速度制御膜の使用によって、またはポリマーマトリクスもしくはゲル中に化合物を捕捉することによって遅くすることができる。あるいは、吸収を増加させるために吸収促進剤を使用する。吸収促進剤または担体には、皮膚通過を助ける吸収性の薬学的に許容可能な溶媒が含まれる。例えば、一実施形態では、経皮装置は、支持部材と、化合物を場合により担体とともに収容する容器と、場合によりホストの皮膚に制御された既定の速度で長時間にわたって化合物を送達するための速度制御バリアと、皮膚に装置を固定するための手段とを備える包帯の形態である。
本明細書に記載の経皮製剤は、当分野で記載されている種々の装置を用いて投与することができる。例えば、かかる装置には、米国特許第3,598,122号、第3,598,123号、第3,710,795号、第3,731,683号、第3,742,951号、第3,814,097号、第3,921,636号、第3,972,995号、第3,993,072号、第3,993,073号、第3,996,934号、第4,031,894号、第4,060,084号、第4,069,307号、第4,077,407号、第4,201,211号、第4,230,105号、第4,292,299号、第4,292,303号、第5,336,168号、第5,665,378号、第5,837,280号、第5,869,090号、第6,923,983号、第6,929,801号、および第6,946,144号が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書に記載の経皮剤形は、当分野において従来使用されている一部の薬学的に許容可能な賦形剤を含んでもよい。経皮薬物送達系は、局所的に投与される薬剤であり、既定の制御された速度で全身的効果を得るために薬物を送達するパッチの形態であってもよい。経皮装置の成分には、(1)1つまたは複数のポリマーマトリクスと、(2)薬物と、(3)浸透促進剤と、(4)他の賦形剤とが含まれる。
このポリマーは、装置からの薬物の放出を制御する。経皮装置に有用なポリマーには、天然ポリマー(例えば、セルロース誘導体、ゼイン、ゼラチン、シェラック、ワックス、タンパク質、ガム、およびそれらの誘導体、天然ゴム、デンプンなど);合成エラストマー(例えば、ポリブタジエン、ヒドリンゴム、ポリシロキサン、シリコーンゴム、ニトリル、アクリロニトリル、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ネオプレンなど);ならびに合成ポリマー(例えば、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリ尿素、ポリビニルピロリドン、ポリメチルメタクリレート、エポキシなど)が含まれるが、これらに限定されない。
溶媒は、おそらく極性経路を包囲することによって、および/または脂質を流動化することによって、透過性を増加させる。例には、水、アルコール(例えば、メタノールおよびエタノール);アルキルメチルスルホキシド(例えば、ジメチルスルホキシド、メチルスルホキシドのアルキル同族体、ジメチルアセトアミド、およびジメチルホルムアミド);ピロリドン(例えば、2ピロリドン、N−メチル、2−プロリドン(purrolidone));ラウロカプラム(アゾン)、各種溶媒(例えば、プロピレングリコール、グリセロール、シリコーン液、パルミチン酸イソプロピル)がある。
界面活性剤は、特に親水性薬物の極性経路輸送を増進することができる。浸透を変化させる界面活性剤の能力は、極性頭部基および炭化水素鎖長の機能である。陰イオン界面活性剤には、スルホコハク酸ジオクチル、ラウリル硫酸ナトリウム、およびドデシルメチルスルホキシドが含まれるが、これらに限定されない。非イオン界面活性剤には、プルロニックF127およびプルロニックF68が含まれるが、これらに限定されない。胆汁塩には、msタウロコール酸ナトリウム(Sodium ms taurocholate)、デオキシコール酸ナトリウム、およびタウログリココール酸ナトリウムが含まれるが、これらに限定されない。他には、例えば、プロピレングリコール−オレイン酸および1、4−ブタンジオール−リノール酸、尿素、N,N−ジメチル−m−トルアミド、チオグリコール酸カルシウム;抗コリン作動薬、ユーカリプトール、ジ−o−メチル−β−シクロデキストリン、およびダイズカゼインがある。
全ての経皮装置の皮膚への固着は、これまでのところ、装置の表面または裏面に配置して周囲に延出してもよい感圧接着剤を使用して行われている。接着剤系は、皮膚に積極的に接着するが、容易に除去されるべきである。またこれらは、皮膚に洗い落とせない残留物を残すべきではなく、また皮膚を刺激したり、または敏感にしたりすべきではない。
また、表面接着剤系は、それが一部をなす装置の薬物、賦形剤、および促進剤と物理的および化学的に適合すべきである。薬物の浸透に影響を与えるべきではなく、また単純または混合浸透促進剤の送達に影響を与えるべきではない。
支持膜は、可撓性であり、薬物容器によく接着し、上部を通して薬物がその剤形から放出するのを防止し、また印刷が可能である。支持膜は、皮膚上の使用中の製品を保護する不浸透性物質である(例えば、金属プラスチックラミネート、吸収パッドと閉塞基板(アルミ箔)とを備えるプラスチック支持体、閉塞基板(アルミ箔ディスク)を備える接着フォームパッド(軟質ポリウレタン)など)。
さらに、経皮製剤は付加的な成分を含んでもよく、これにはゲル化剤、クリーム、および軟膏基剤などが含まれるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、経皮製剤は、織布または不織布の支持材料をさらに含んで、吸収性を高め、経皮製剤が皮膚から取り除かれるのを防止する。他の実施形態では、本明細書に記載の経皮製剤は、飽和または過飽和状態を維持して皮膚への拡散を促進する。
本明細書において開示される組成物は、置換ベンズアルデヒドおよび任意の組み合わせ剤の加工を容易にする、賦形剤および助剤を含む1つまたは複数の薬学的または化粧品的に許容可能な担体を用いて、従来の方式で製剤化することができる。適切な製剤は、選択される投与経路および標準的治療行為によって異なる。本明細書で使用する際、「薬学的または化粧品的に許容可能な担体」という用語は、活性化合物または対象と有害反応を生じない、不活性かつ非毒性であり固体もしくは液体の充填剤、希釈剤、またはカプセル化材料を意味する。好適な担体は周知であり、水、生理食塩水、水性デキストロース、糖溶液、エタノール、グリコール、および石油、動物油、植物油、または合成起源の油を含む油、例えば、ラッカセイ油、ダイズ油、および鉱物油を含む。他の実施形態では、本実施形態の薬剤または薬剤の組み合わせは油性炭化水素基剤、無水吸収性基剤、油中水型吸収性基剤、水中油型水分除去性基剤、および/または水溶性基剤中に配合することができる。かかる担体および賦形剤の例には、湿潤剤(例えば、尿素)、グリコール(例えば、プロピレングリコール)、アルコール(例えば、エタノール)、脂肪酸(例えば、オレイン酸)、界面活性剤(例えば、ポリソルベート−80、ミリスチン酸イソプロピル、およびラウリル硫酸ナトリウム)、ピロリドン、モノラウリン酸グリセロール、スルホキシド、テルペン(例えば、メントール)、アミン、アミド、アルカン、アルカノール、水、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコールなどのポリマーが含まれるが、これらに限定されない。
また、組成物は、化粧品分野および皮膚科分野で一般的なアジュバント、例えば、親水性または親油性のゲル化剤、親水性または親油性の活性剤、保存剤、抗酸化剤、溶媒、香料、充填剤、サンスクリーン剤、臭気吸収剤、および染料も含んでよい。これら種々のアジュバントの量は、考慮される分野で従来使用されている量であり、例えば、組成物の総重量の約0.01%〜約20%である。これらのアジュバントは、その性質に応じて、脂肪相中、水相中、および/または脂質小胞中に導入することができる。
組成物は、錠剤、カプセル剤、皮膚用パッチ剤、吸入剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、坐剤、クリーム、軟膏、注射剤、ヒドロゲルの形態であってもよく、当業者に既知の他の任意の適切な製剤にしてもよい。経口投与の場合、薬学的組成物は、例えば、結合剤(例えば、前ゼラチン化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微晶質セルロース、またはリン酸水素カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、またはシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプン、またはデンプングリコール酸ナトリウム);または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの許容可能な賦形剤または担体を用いて従来の手段で調製された錠剤またはカプセル剤の形態をとってもよい。錠剤は、当分野で周知の方法を用いてコーティングしてもよい。経口投与用の液体調製物は、例えば、溶液、シロップ剤、または懸濁剤の形態をとってもよく、あるいはこれらは使用前に水または他の好適なビヒクルを用いて構成するための乾燥生成物として提供してもよい。そのような液体調製物は、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体、または水素化食用脂)、乳化剤(例えば、レシチンまたはアカシア)、非水性ビヒクル(例えば、アーモンド油、油性エステル、エチルアルコール、または分画植物油)、および保存剤(例えば、メチルもしくはプロピル−p−ヒドロキシ安息香酸塩またはソルビン酸)などの許容可能な賦形剤または担体を用いて従来の手段で調製することができる。またこの調製物は、適宜、緩衝塩、香味剤、着色剤、および甘味剤を含んでもよい。
本明細書において開示される局所用組成物は、粘性液、溶液、懸濁液、リポソーム製剤、ゲル、ゼリー、クリーム、ローション、軟膏、坐剤、フォーム、エアロゾルスプレー用水性もしくは油性懸濁液または溶液、乳剤、あるいは乳剤性軟膏の形態であってもよい。皮膚に適用するための局所用製剤には、軟膏、ローション、ペースト、クリーム、ゲル、滴剤、坐剤、スプレー、液体、粉末、洗髪料、および経皮パッチを含み得る。一実施形態では、局所用担体を含む局所用組成物が提供される。例えば、濃厚剤、希釈剤、乳化剤、分散助剤、または結合剤を必要に応じて使用してもよい。局所用担体は、例えば、液体、ローション、クリーム、ペースト、ゲル、粉末、または軟膏として、所望の形態で組成物を提供できるように選択され、天然材料または合成期限の材料から構成されていてもよい。本明細書における使用に好適な局所用担体の例には、水、アルコール、および他の非毒性有機溶媒、グリセリン、鉱物油、シリコーン、ペトロリュームジェリー、ラノリン、脂肪酸、植物油、パラベン、アロエベラ、ワックスなどがある。
軟膏およびクリームは、例えば、水性もしくは油性基剤を用い、好適な増粘剤および/またはゲル化剤を添加して、製剤化することができる。ローションは、水性もしくは油性基剤を用いて製剤化することができ、一般的に1つまたは複数の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤、または着色剤も含有する。
薬学的組成物および剤形を形成するために使用可能な潤滑剤には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱物油、軽油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、水素化植物油(例えば、ラッカセイ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、およびダイズ油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、またはそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。さらなる潤滑剤には、例えば、シロイドシリカゲル(syloid silica gel)、合成シリカの凝固エアロゾル、またはそれらの混合物がある。潤滑剤は、場合により、薬学的組成物の約1重量パーセント未満の量で添加してもよい。
薬学的組成物および剤形を形成するために使用可能な濃厚剤(増粘剤)には、ポリアクリレート−13、ポリイソブテン、アセトアミドMEA;アクリルアミド/アクリル酸エタルコニウム(ethalkonium)クロリドコポリマー;アクリルアミド/アクリル酸エチルトリモニウムクロリド/アクリル酸エタルコニウムクロリドコポリマー;アクリルアミドコポリマー;アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー;アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウレートナトリウムコポリマー;アクリレート/メタクリル酸アセトアセトキシエチルコポリマー;アクリレート/メタクリル酸べへネス−25コポリマー;アクリレート/C10−C30アクリル酸アルキルクロスポリマー;アクリレート/イタコン酸セテス−20コポリマー;アクリレート/メタクリル酸セテス−20コポリマー;アクリレート/メタクリル酸ラウレス−25ポリマー;アクリレート/アクリル酸パルメス−25コポリマー;アクリレート/イタコン酸パルメス−25コポリマー;アクリレート/アクリル酸ステアレス−50コポリマー;アクリレート/イタコン酸ステアレス−20コポリマー;アクリレート/メタクリル酸ステアレス−20コポリマー;アクリレート/メタクリル酸ステアリルコポリマー;アクリレート/イソデカン酸ビニルクロスポリマー;アクリル酸/アクリロナイトロジェンコポリマー;アジピン酸/メチルDEAクロスポリマー;寒天;アガロース;アルカリゲネス多糖類;アルギン;アルギン酸;アーモンドアミドDEA;アーモンドアミドプロピルベタイン;アルミニウム/水酸化ステアリン酸マグネシウム;アクリル酸アンモニウム/アクリロナイトロジェンコポリマー;アクリル酸アンモニウムコポリマー;アクリロイルジメチルタウレートアンモニウム/ビニルホルムアミドコポリマー;アクリロイルジメチルタウレートアンモニウム/VPコポリマー;アルギン酸アンモニウム;塩化アンモニウム;ポリアクリロイルジメチルタウレートアンモニウム;硫酸アンモニウム;アミロペクチン;アプリコットアミドDEA;アプリコットアミドプロピルベタイン;アラキジルアルコール;アラキジルグリコール;ラッカセイ(ピーナッツ)粉;アスコルビルメチルシラノールペクチネート;トラガントガム;アタパルジャイト;エンバク(オート麦)核粉;アボカダミドDEA;アボカダミドプロピルベタイン;アゼラミドMEA;ババスアミドDEA;ババスアミドMEA;ババスアミドプロピルベタイン;ベヘンアミドDEA;ベヘンアミドMEA;ベヘンアミドプロピルベタイン;ベヘニルベタイン;ベントナイト;ブトキシキトサン;カエサルピニアスピノサガム;アルギン酸カルシウム;カルボキシメチルセルロースカルシウム;カラギーナンカルシウム;塩化カルシウム;カルボマーカルシウムカリウム;オクテニルコハク酸デンプンカルシウム;C20−40ステアリン酸アルキル;キャノーラアミドプロピルベタイン;カプラミドDEA;カプリル/カプラミドプロピルベタイン;カルボマー;カルボキシブチルキトサン;カルボキシメチルセルロースアセテートブチレート;カルボキシメチルキチン;カルボキシメチルキトサン;カルボキシメチルデキストラン;カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース;カルボキシメチルヒドロキシプロピルグアー;カルニチン;セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート;セルロースガム;イナゴマメガム;セテアリルアルコール;セチルアルコール;ババス油脂肪酸セチル;セチルベタイン;セチルグリコール;セチルヒドロキシエチルセルロース;キミルアルコール;コレステロール/HDI/プルランコポリマー;コレステリルヘキシルジカルバメートプルラン;シトラス・オーランティアム・ダルシス(オレンジ)皮抽出物;コカミドDEA;コカミドMEA;コカミドMIPA;コカミドエチルベタイン;コカミドプロピルベタイン;コカミドプロピルヒドロキシスルタイン;ココベタイン;ココヒドロキシスルタイン;ヤシアルコール;ココ/オレアミドプロピルベタイン;ココスルタイン;ココイルサルコシンアミドDEA;コーンアミド/コカミドDEA;コーンアミドDEA;クロスカルメロース;架橋バチルス/グルコース/グルタミン酸ナトリウム発酵物;クラスタマメ(グアー)ガム;デシルアルコール;デシルベタイン;デヒドロキサンタンガム;デキストリン;ジベンジリデンソルビトール;ジエタノールアミノオレアミドDEA;ジグリコール/CHDM/イソフタレート/SIPコポリマー;ベヘン酸ジヒドロアビエチル;二水素化獣脂ベンジルモニウムヘクトライト;ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート;ジメチコン/PEG−10クロスポリマー;ジメチコン/PEG−15クロスポリマー;ジメチコンプロピルPG−ベタイン;ジメチルアクリルアミド/アクリル酸/メタクリル酸ポリスチレンエチルコポリマー;ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウレートナトリウムクロスポリマー;ジステアレス−100 IPDI;アクリル酸DMAPA/アクリル酸/アクリロナイトロジェンコポリマー;エルカミドプロピルヒドロキシスルタイン;エチレン/アクリル酸ナトリウムコポリマー;ゼラチン;ジェランガム;アルギン酸グリセリル;グリシン・ソヤ(ダイズ)粉;グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド;ヘクトライト;ヒアルロン酸;ケイ酸;水素化ジャガイモデンプン;水素化獣脂;水素化獣脂アミドDEA;水素化獣脂ベタイン;ヒドロキシブチルメチルセルロース;アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウレートナトリウムコポリマー;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシエチルキトサン;ヒドロキシエチルエチルセルロース;ヒドロキシエチルステアラミド−MIPA;ヒドロキシラウリル/ヒドロキシミリスチルベタイン;ヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシプロピルキトサン;ヒドロキシプロピルエチレンジアミンカルボマー;ヒドロキシプロピルグアー;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル;ヒドロキシプロピルデンプン;ヒドロキシプロピルリン酸デンプン;ヒドロキシプロピルキサンタンガム;ヒドロキシステアラミドMEA;イソブチレン/マレイン酸ナトリウムコポリマー;イソステアラミドDEA;イソステアラミドMEA;イソステアラミドmIPA;イソステアラミドプロピルベタイン;ラクトアミドMEA;ラノリンアミドDEA;ラウラミドDEA;ラウラミドMEA;ラウラミドMIPA;ラウラミド/ミリスタミドDEA;ラウラミドプロピルベタイン;ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン;ラウラミドビスプロパンジオール;ラウリルアルコール;ラウリルベタイン;ラウリルヒドロキシスルタイン;ラウリル/ミリスチルグリコールヒドロキシプロピルエーテル;ラウリルスルタイン;レシチンアミドDEA;リノールアミドDEA;リノールアミドMEA;リノールアミドMIPA;ケイ酸マグネシウムリチウム;ケイ酸マグネシウムリチウムナトリウム;オオウキモ(昆布);アルギン酸マグネシウム;マグネシウム/アルミニウム/水酸化物/炭酸塩;ケイ酸アルミニウムマグネシウム;ケイ酸マグネシウム;三ケイ酸マグネシウム;メトキシPEG−22/ドデシルグリコールコポリマー;メチルセルロース;メチルエチルセルロース;メチルヒドロキシエチルセルロース;微晶質セルロース;ミルクアミドプロピルベタイン;ミンクアミドDEA;ミンクアミドプロピルベタイン;ミリスチン酸MIPA;モンモリロナイト;モロッコ溶岩クレイ;ミリスタミドDEA;ミリスタミドMEA;ミリスタミドMIPA;ミリスタミドプロピルベタイン;ミリスタミドプロピルヒドロキシスルタイン;ミリスチルアルコール;ミリスチルベタイン;納豆ガム;ノノキシニルヒドロキシエチルセルロース;オートアミドMEA;オートアミドプロピルベタイン;イソステアリン酸オクタコサニルグリコール;オクタデセン/MAコポリマー;オレアミドDEA;オレアミドMEA;オレアミドMIPA;オレアミドプロピルベタイン;オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン;オレイルベタイン;オリーブアミドDEA;オリーブアミドプロピルベタイン;オリーブアミドMEA;パームアミドDEA;パームアミドMEA;パームアミドMIPA;パームアミドプロピルベタイン;パルミタミドDEA;パルミタミドMEA;パルミタミドプロピルベタイン;パーム核アルコール;パーム核アミドDEA;パーム核アミドMEA;パーム核アミドMIPA;パーム核アミドプロピルベタイン;ピーナッツアミドMEA;ピーナッツアミドMIPA;ペクチン;PEG−800;PEG−クロスポリマー;PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー;ジイソステアリン酸PEG−175;ジステアリン酸PEG−190;トリステアリン酸PEG−15グリセリル;トリステアリン酸PEG−140グリセリル;PEG−240/HDIコポリマービス−デシルテトラデセス−20エーテル;PEG−100/IPDIコポリマー;PEG−180/ラウレス−50/TMMGコポリマー;PEG−10/ラウリルジメチコンクロスポリマー;PEG−15/ラウリルジメチコンクロスポリマー;PEG−2M;PEG−5M;PEG−7M;PEG−9M;PEG−14M;PEG−20M;PEG−23M;PEG−25M;PEG−45M;PEG−65M;PEG−90M;PEG−115M;PEG−160M;PEG−180M;トリオレイン酸PEG−120メチルグルコース;PEG−180/オクトキシノール−40/TMMGコポリマー;テトラステアリン酸PEG−150ペンタエリスリチル;PEG−4レイプシードアミド;PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー;アズキ種子粉末;ゲッカコウ抽出物;ポリアクリレート−3;ポリアクリル酸;ポリシクロペンタジエン;ポリエーテル−1;ポリエチレン/マレイン酸イソプロピル/MAコポリオール;ポリグリセリル−3ジシロキサンジメチコン;ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン;ポリメタクリル酸;ポリクオタニウム−52;ポリビニルアルコール;アルギン酸カリウム;ポリアクリル酸アルミニウムカリウム;カルボマーカリウム;カラギーナンカリウム;塩化カリウム;パルミチン酸カリウム;ポリアクリル酸カリウム;硫酸カリウム;変性ジャガイモデンプン;PPG−2コカミド;PPG−1ヒドロキシエチルカプリルアミド;PPG−2ヒドロキシエチルコカミド;PPG−2ヒドロキシエチルココ/イソステアラミド;PPG−3ヒドロキシエチルソイアミド;ジカルバミン酸PPG−14ラウレス−60ヘキシル;ジカルバミン酸PPG−14ラウレス−60イソホリル(isophoryl);ジカルバミン酸PPG−14パルメス−60ヘキシル;アルギン酸プロピレングリコール;PVP/デセンコポリマー;PVPモンモリロナイト;マルメロ種子;パイラス・マルス(リンゴ)繊維;リゾビアンガム;ライスブランアミドDEA;リシノールアミドDEA;リシノールアミドMEA;リシノールアミドMIPA;リシノールアミドプロピルベタイン;リシノール酸/アジピン酸/AEEAコポリマー;ノイバラ花ロウ;スクレロチウムガム;セサミドDEA;セサミドプロピルベタイン;アクリル酸ナトリウム/タウリン酸アクリロイルジメチルコポリマー;アクリル酸ナトリウム/アクロレインコポリマー;アクリル酸ナトリウム/アクリロナイトロジェンコポリマー;アクリル酸ナトリウムコポリマー;アクリル酸ナトリウムクロスポリマー;アクリル酸ナトリウム/アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸ナトリウムコポリマー;アクリル酸ナトリウム/デカン酸ビニルクロスポリマー;アクリル酸ナトリウム/ビニルアルコールコポリマー;カルボマーナトリウム;カルボキシメチルキチンナトリウム;カルボキシメチルデキストランナトリウム;カルボキシメチルベータグルカンナトリウム;カルボキシメチルデンプンナトリウム;カラギーナンナトリウム;硫酸セルロースナトリウム;塩化ナトリウム;硫酸シクロデキストリンナト
リウム;ヒドロキシプロピルリン酸デンプンナトリウム;イソオクチレンナトリウム/MAコポリマー;フルオロケイ酸ナトリウムマグネシウム;オレイン酸ナトリウム;パルミチン酸ナトリウム;パーム核酸ナトリウム;ポリアクリル酸ナトリウム;ポリアクリル酸デンプンナトリウム;ポリアクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム;ポリガンマグルタミン酸ナトリウム;ポリメタクリル酸ナトリウム;ポリスチレンスルホン酸ナトリウム;アルミノケイ酸ナトリウム;オクテニルコハク酸デンプンナトリウム;ステアリン酸ナトリウム;ステアロキシPG−ヒドロキシエチルセルローススルホン酸ナトリウム;スチレンナトリウム/アクリレートコポリマー;硫酸ナトリウム;獣脂酸ナトリウム;アクリル酸タウライドナトリウム(sodium tauride acrylate)/アクリル酸/アクリロナイトロジェンコポリマー;トコフェリルリン酸ナトリウム;バレイショ(ジャガイモ)デンプン;ソイアミドDEA;ソイアミドプロピルベタイン;デンプン/アクリレート/アクリルアミドコポリマー;デンプンヒドロキシプロピル塩化トリモニウム;ステアラミドAMP;ステアラミドDEA;ジステアリン酸ステアラミドDEA;ステアリン酸ステアラミドDIBA;ステアラミドMEA;ステアリン酸ステアラミドMEA;ステアラミドMIPA;ステアラミドプロピルベタイン;ステアレス−60セチルエーテル;ステアレス−100/PEG−136/HDIコポリマー;ステアリルアルコール;ステアリルベタイン;カラヤゴムノキガム;合成フッ素金雲母;トールアミドDEA;獣脂アルコール;獣脂アミドDEA;獣脂アミドMEA;獣脂アミドプロピルベタイン;獣脂アミドプロピルヒドロキシスルタイン;獣脂アミンオキシド;獣脂ベタイン;獣脂ジヒドロキシエチルベタイン;タマリンド種子ガム;タピオカデンプン;アルギン酸TEA;TEA−カルボマー;TEA−塩酸塩;トリデセス−2カルボキサミドMEA;トリデシルアルコール;トリエチレングリコールジベンゾエート;トリメチルペンタノールヒドロキシエチルエーテル;コムギ(小麦)胚芽粉末;コムギ(小麦)核粉;コムギ(小麦)デンプン;アクリル酸トロメタミン/アクリロナイトロジェンコポリマー;トロメタミンケイ酸アルミニウムマグネシウム;ウンデシルアルコール;ウンデシレンアミドDEA;ウンデシレンアミドMEA;ウンデシレンアミドプロピルベタイン;ウェランガム;ウィートジャームアミドDEA;ウィートジャームアミドプロピルベタイン;キサンタンガム;酵母ベータグルカン;酵母多糖類、およびトウモロコシ(コーン)デンプンが含まれるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、担体の1つの機能は、活性成分の皮膚透過性を高めることである。浸透促進剤は、所望の浸透剤の流れに対する障壁としての皮膚を変化させることによって、皮膚浸透性を促進する化合物である。これらは、溶媒、界面活性剤、および各種化学物質として分類することができる。好適な担体は、当業者に周知であり、リポソーム、エタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ペトロリュームジェリー(ワセリン)、鉱物油(流動ワセリン)、水、ジメチルホルムアミド、デカオキシエチレン−オレイルエーテル、オレイン酸、2−ピロリドン、Azone(登録商標)ブランドの透過性促進剤(Upjohn)、生物学的に許容可能なグリコール、ジグリコール、ポリグリコール;アルコシキC2−C8アルコール、エトキシジグリコール、およびジメチルイソソルビドがある。皮膚透過性促進剤は、全組成物の5%〜95%、好ましくは5%〜10%の範囲の濃度で含まれていてもよい。
上述の組み合わせのさらなる実施形態では、美容用途または皮膚科用途の組成物を含む局所用製剤が調製され、この組成物は、美容有効量および/または皮膚科学的有効量の上記の組み合わせを含む。
一実施形態において、組成物は、化粧用途に適した形態であり、これにはローション、軟膏、クリーム、スプレー、噴霧剤、水性または水性アルコール混合ゲル、ムース、パッチ、パッド、マスク、湿潤布、ワイプ、固形スティック、透明スティック、口紅、エアロゾルクリーム、無水粉末、タルク、トニック、オイル、乳剤、またはバスソルトを含むが、それらに限定されない。
別の実施形態では、組成物は、投与される化合物または組成物の他の成分に起因する皮膚刺激または皮膚損傷の可能性を最小化または排除する刺激緩和性添加剤も含有する。好適な刺激緩和性添加剤には、例えば、トコフェロール、モノアミン酸化酵素阻害剤(例えば、2−フェニル−1−エタノール)、グリセリン、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩(例えば、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル)、イオノフォア(例えば、モネンシン)、両親媒性アミン、塩化アンモニウム、N−アセチルシステイン、カプサイシン、および/またはクロロキンがある。
メラニン生成の調節
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、その必要がある対象においてメラニン生成物を調節する。例えば、本明細書において開示される組成物は、メラニン生成を低下させて、その必要がある対象において色素沈着を減少させる。また、本明細書において開示される組成物は、表皮中に存在するメラニン細胞の数を減少させる機能を果たし、効果的にメラニン生成を低下させ、その必要がある対象において色素沈着を減少させることもできる。メラニン生成の低下は、皮膚、毛髪、眼の虹彩の基礎となる色素組織、また内耳の血管条において望ましい場合がある。本明細書において開示される組成物の投与または標的化は、メラニン生成を局所的に生じ、色素沈着を減少させるように作用し得る。
また、ホルモンの不均衡などの環境的ストレス因子に起因する色素沈着過剰症またはメラニン増加症も皮膚中のメラニンまたは色素沈着レベルに影響を与え得る。また、色素沈着過剰症またはメラニン増加症は、生理的ストレス因子または機械的ストレス因子にも起因し得る。
プロスタグランジンF2 α(PGF2 α)は、体内における炎症を含む数多くの過程を制御する脂質メディエーターであるプロスタノイドファミリーの生物活性分子である。特定の理論または作用機序に限定することを望むものではないが、本明細書において開示される組成物は、メラニン分布を調節するために、1)メラニン細胞によるメラニン生成を調節することによる方法、および2)メラニン細胞によるメラニン分布に影響を与えることによる方法、の2つの方法で作用し得ると考えられる。
4−エトキシベンズアルデヒドは、関節リウマチ、熱性状態、浮腫、痛覚過敏、炎症性腸疾患、および歯周病などの様々な炎症状態に影響を与えることが示されている。しかしながら、4−エトキシベンズアルデヒドが、炎症後色素沈着を含む色素沈着過剰の治療において、または皮膚の色を薄くするために有用であることはこれまでに示されていない。
一態様では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
別の態様では、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
別の態様では、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療する方法が本明細書において提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一部の実施形態では、この方法は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
本明細書に記載される方法における組成物の適用は、個人の皮膚への局所または経皮投与であってもよい。
一実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は局所用担体である。局所用担体には、例えば、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体が含まれる。
一実施形態では、色素沈着過剰は、環境的ストレス因子(例えば、過剰な日光暴露または化学物質暴露)、生理的ストレス因子(例えば、ホルモン障害)、または機械的ストレス因子に起因し得る。
かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。例えば、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
例示的な抗酸化剤には、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、トコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせがある。
例示的な皮膚美白剤には、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸またはそれらの組み合わせがある。
別の態様では、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
別の態様では、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
別の態様では、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚の色を薄くする方法が本明細書において提供される。一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一部の実施形態では、この方法は、色素沈着のレベルを約5%、約10%、約20%、約30%、または約40%低下させる。
この方法は、色素沈着過剰症またはメラニン増加症を治療するために使用することができる。一実施形態では、色素沈着過剰は、環境的ストレス因子(例えば、過剰な日光暴露または化学物質暴露)、生理的ストレス因子(例えば、ホルモン障害)、または機械的ストレス因子に起因し得る。
一部の実施形態では、この方法は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
本明細書に記載される方法における組成物の適用は、個人の皮膚への局所または経皮投与であってもよい。
一実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は局所用担体である。局所用担体には、例えば、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体が含まれる。
かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。例えば、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
例示的な抗酸化剤には、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、テトラヘキシルデシルトコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせがある。
例示的な皮膚美白剤には、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸またはそれらの組み合わせがある。
細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、処置される細胞は個人の皮膚中に位置する。
個人において皮膚細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.01%〜約2%の置換ベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
一実施形態では、組成物中の置換ベンズアルデヒドの量は約0.5%である。
組成物に使用するための置換ベンズアルデヒドは、例えば、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−アリルオキシベンズアルデヒド、または4−プロポキシベンズアルデヒドを含む。一実施形態では、置換ベンズアルデヒドは、4−エトキシベンズアルデヒドであり、これは約0.5%の量で組成物中に存在してもよい。
一部の実施形態では、細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.1%〜約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、処置される細胞は個人の皮膚中に位置する。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法が提供され、この方法は、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む組成物に前記細胞を接触させることを含む。一部の実施形態では、処置される細胞は個人の皮膚中に位置する。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。
また、約0.5%の4−エトキシベンズアルデヒド、それぞれ約0.01%〜約5.0%のレチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、スペインカンゾウ(甘草)根抽出物、ヘキシルレソルシノール、リノール酸エチル、および薬学的または化粧品的に許容可能な担体を含む有効量の組成物をその必要がある個人に投与することを含む、個人において皮膚細胞中のプロスタグランジンF2 α(PGF2 α)を調節することによってメラニン分布を改変する方法も提供される。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約0.75%、約0.05%〜約1.0%、または約0.01%〜約2%のレチノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約2.0%〜約8.0%、約1%〜約10%、または約0.5%〜約15.0%のナイアシンアミドを含む。別の実施形態では、組成物は、約1.0%〜約5.0%、約0.5%〜約8.0%、または約0.1%〜約15%のアスコルビン酸テトラヘキシルデシルを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約0.5%、約0.0005%〜約1.0%、または約0.0001%〜約2%の甘草根抽出物を含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のレソルシノールを含む。別の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約3.0%、約0.05%〜約5.0%、または約0.01%〜約10.0%のリノール酸エチルを含む。一部の実施形態では、この方法は、メラニン分布を約10%〜約40%減少させる。
本明細書に記載される方法における組成物の適用は、個人の皮膚への局所または経皮投与であってもよい。
一実施形態では、薬学的または化粧品的に許容可能な担体は局所用担体である。局所用担体には、例えば、油中水型乳剤、クリーム、液体、ゲル、油、ペースト、軟膏、懸濁剤、フォーム、ローション、水中油型乳剤、水中油中水型乳剤、シリコーン中水型乳剤、スプレー、またはセラム担体が含まれる。
かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、1つまたは複数の付加的な活性剤をさらに含んでもよい。例えば、付加的な活性剤は、抗酸化剤、サンスクリーン剤、日焼け防止剤、サンブロック剤、皮膚美白剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、またはそれらの混合物であってもよい。かかる方法で使用するための本明細書に記載される組成物は、溶媒、被膜形成剤、保存剤、増粘剤、香料、界面活性剤、キレート剤、湿潤剤、浸透促進剤、賦形剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
例示的な抗酸化剤には、ビタミンE、コエンザイムQ10、イデベノン、リコピン、緑茶ポリフェノール、シリビン、レスベラトロール、ブドウ種子エキス、オレゴングレープ根(マホニア・アクィフォリウム)抽出物、ザクロ抽出物、ゲニステイン、ピクノジェノール、クルクミン、クルクミノイド、トコフェロール、デュナリエラ・サリナ抽出物、またはそれらの組み合わせがある。
例示的な皮膚美白剤には、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノベンジルエーテル、アゼライン酸、コウジ酸、メキノール、レチノイド、ダイズタンパク質、α−ヒドロキシ酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸、ヒドロキノン−β−D−グルコピラノシド、コウゾ、グラブリジン、4−イソプロピルカテコール、オレオシン、N−アセチル−4−S−システアミニルフェノール、N−プロピオニル−4−S−システアミニルフェノール、N−アセチルグルコサミン、トラネキサム酸、α−MSH阻害剤(例えば、ウンデシレノイルフェニルアラニン)、フィチン酸またはそれらの組み合わせがある。
一態様において、本方法で治療される1つの患者集団を下記の実施例13に記載する。代表的な患者には、フィッツパトリックスキンタイプI−IVの患者が含まれる。フィッツパトリックの皮膚分類は、日光暴露のない冬季のあとの30〜45分の日光暴露に対する皮膚の無保護での反応に基づく。スキンタイプのカテゴリーは以下のとおりである:(I):常に容易に赤みを生じる;決して褐色変化を生じない;(II):常に容易に赤みを生じる;わずかに褐色変化を生じる;(III):中等度に赤みを生じる;徐々に褐色変化を生じる;(IV):わずかに赤みを生じる;常によく褐色変化を生じる;(V):ほとんど赤みを生じない;強い褐色変化を生じる;および(VI):決して赤みを生じない;濃い色素沈着を生じる。また、患者は、臨床的に判定される顔面の中等度から重度の色素沈着異常の存在を示してもよく、これは全体的色素沈着過剰スケール4〜9で判定される。治療を受ける個人は、全体的健康状態が良好であり、治療により対象の健康リスクを高める恐れがあるいかなる病態または健康状態(例えば、乾癬、中等度から重度の酒さ、多毛症、瘢痕、入れ墨など)も有さない。治療を受ける個人は、全身レチノイド(例えば、Tazorac、Soriataine、Accutaneなど)および/または黒皮症に影響を与えることが知られている他のいかなる全身薬物も治療前の少なくとも60日間に使用しておらず、また治療中にこれらの製品を使用しない個人を含む。治療を受ける個人は、局所用レチノイドおよび/または黒皮症に影響を与えることが知られている他の全ての局所用薬剤(例えば、局所ステロイド、過酸化ベンゾイルを含有する製品、αまたはβヒドロキシ酸、ヒドロキノン、および/または他のあらゆる市販の(OTC)皮膚治療薬)を顔面範囲に治療前の少なくとも14日間は使用してはならず、また治療中にこれらの製品を使用してはならない。患者は、治療中に長時間の日光暴露を避ける意思がなければならない。短時間(20分未満)の日光暴露を避けることができない場合、対象は、暴露の前および最中にSPF30の製品を使用し、保護用衣類を着用するよう求められる。
別の態様では、個人は、以下の除外基準のいずれかに当てはまる場合に治療を受ける資格がなくなる。皮膚美白製品、レチノイド、ヒドロキノン、亜硫酸塩、保湿剤、または他の顔面用製品に既知のアレルギーまたは過敏症がある個人。発症中のアレルギー症状、発症中の乾癬もしくは湿疹、日光皮膚炎、過剰瘢痕、入れ墨、または他の皮膚状態を治療範囲に有する個人。治療中に授乳中、妊娠中、または妊娠を計画している個人。初期の書類から判断される、管理されていない疾患、例えば糖尿病、高血圧症、甲状腺機能高進症もしくは低下症、活動性肝炎、免疫不全、または自己免疫疾患を有する個人。試験実施中に顔面に電気分解術、ワックス処理、または脱毛剤の使用を必要とする個人。治療前の60日以内にフェイシャルピーリングまたは顔面のレーザー治療を受けた個人。既存または潜在的な皮膚科的症状(例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎、進行皮膚癌、酒さ、他の炎症性障害など)を有する個人。別の組成物による皮膚障害の治療を受けている個人。
別の態様において、本方法による治療を受ける別の患者集団を下記の実施例14に記載する。代表的な患者にはフィッツパトリックスキンタイプIIIのもの、またその健康状態の審査により判定される全体的健康状態が良好なものが含まれる。
別の態様では、個人は、以下の除外基準のいずれかに当てはまる場合に治療を受ける資格がなくなる。フィッツパトリックスキンタイプI、II、IV、V、およびVIの個人。健康状態により、および/または薬物禁忌により、医師、薬剤師、もしくは医療従事者にから日光を避けるように指示されている個人。日光またはUVR光源に対する既知の異常反応を有する個人。パーソナルケア製品の何らかの原料に対して既知のアレルギーを有する個人。既知のアトピー性皮膚疾患または神経皮膚炎を有する個人。妊娠中である、授乳中である、または6ヶ月以内に妊娠を計画していることがわかっている女性。癌の治療を受けている、または癌の病歴があることがわかっている個人。結果に影響を与える恐れがある、観察可能な日光皮膚炎、日焼け、瘢痕、不均一な色合い/色素沈着、母斑、または他の皮膚状態を治療範囲に有する個人。管理されていない高血圧を有する個人、薬物治療が必要な皮膚過敏症を有する個人。対象の治療を妨げるであろう薬物(複数を含む)を服用している個人。かかる薬物には、降圧薬(ヒドロクロロチアジド、フロセミド、メチクラン)、精神安定剤(例えば、ペルフェナジン)、向精神薬(例えば、クロルプロマジン)、抗ヒスタミン剤(例えば、塩酸プロメタジン)、経口血糖降下薬(例えば、トルブタミド、クロルプロパミド)、およびテトラサイクリン抗生物質(例えば、ジメチルクロロテトラサイクリン、テトラサイクリン)が含まれるが、これらに限定されない。
投与方法
一部の実施形態では、本明細書に記載の任意の組成物は、化粧品組成物の形態で投与される。一部の実施形態では、化粧品組成物は、化粧品分野で周知の手順によって調製することができ、少なくとも1つの活性化合物と2つの抗酸化剤とを含む。
一部の実施形態では、化粧品組成物は局所的に投与される。具体的な実施形態では、化粧品組成物は、活性剤と抗酸化剤とが皮膚に接触するように、経皮的に投与される。さらなるまたは付加的な実施形態では、組成物は、本明細書において開示される組成物を全身に送達するように、経皮的に投与される。
本明細書において開示される組成物は、1つまたは複数の置換ベンズアルデヒドと、任意の少なくとも1つの付加的な活性剤とを含有する。使用量は、ある疾患、美容上の状態、または皮膚科的状態を治療するために対象に投与したときに、その疾患、美容上の状態、または皮膚科的状態に対するかかる治療を達成するのに十分な有効量である。このとき、その量は、所望のエンドポイント、例えば改変、例えばメラニンおよび/またはメラニン細胞生成および/または分布の増加または減少などに応じて異なる。エンドポイントは、開示される組成物が投与される対象の主観的解釈に関して評価することができる、例えば、このエンドポイントは、その治療法が「満足」であるかまたは「不満」であるかを対象に質問する試験であってもよい。あるいは、エンドポイントは、所定の対象または実験手順におけるメラニンおよび/またはメラニン細胞の量に関して、定量的に測定してもよい。エンドポイントは、訓練を受けた医療専門家、例えば医師もしくは看護士、または対象もしくは他の個人が測定してもよい。エンドポイントは、さらに、例えば、訓練を受けた医療専門家または他の個人による写真または他の記録の比較によって、遠隔で判定することもできる。さらに、メラニン生成の改変の程度は、訓練を受けた医療専門家により、例えば既定のメラニンおよび/またはメラニン細胞の存在の程度をエンドポイント値として指定することによって、既定することができる。
しかしながら、「有効量」は、例えば、より高用量の本明細書において開示される活性剤による重度の皮膚刺激など、発生する恐れがあるあらゆる毒性影響を考慮に入れることになる。提案されるエンドポイントをまずインビトロまたは動物モデルで測定して、本明細書において開示される組成物と併せて使用する活性剤の許容される範囲を決定してもよい。当業者は、次に、ヒトを含む治療を受ける対象で、毒性を回避するが有効性を維持する用量を推定することができる。「有効量」は、化合物、疾患およびその重症度、ならびに治療を受ける対象の年齢、体重などに応じて異なり得る。
ある実施形態では、本明細書において開示される組成物は、置換ベンズアルデヒドを濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約22%、または約25%で含む。好ましくは、本明細書において開示される組成物は、置換ベンズアルデヒドを濃度約0.01%〜約50%、約0.1%〜約30%、約0.1%〜約20%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.5%〜約2.0%、約0.5%〜約1.5%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、約1%〜約2%、約0.1%〜約2%、約0.01%〜約2%、約0.01%〜約2%、約0.01%〜約2%、約0.1%〜約1%、約0.1%〜約0.5%、または約0.5%〜約2%で含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの置換ベンズアルデヒドまたは約0.1mg〜約10mgの置換ベンズアルデヒドを含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgの置換ベンズアルデヒド、または約0.1〜約3mgの置換ベンズアルデヒドを含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの置換ベンズアルデヒドを含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの置換ベンズアルデヒドを含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの置換ベンズアルデヒドを含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、4−エトキシベンズアルデヒドを濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約22%、約25%、約30%、または約40%で含む。好ましくは、本明細書において開示される組成物は、4−エトキシベンズアルデヒドを濃度約0.01%〜約50%、約0.1%〜約30%、約0.1%〜約20%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.5%〜約2.0%、約0.5%〜約1.5%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、約1%〜約2%、約0.1%〜約2%、約0.01%〜約2%、約0.01%〜約2%、約0.01%〜約2%、約0.1%〜約1%、約0.1%〜約0.5%、または約0.5%〜約2%で含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg/mL〜約50mg/mL、好ましくは約0.1mg/mL〜約10mg/mLの4−エトキシベンズアルデヒド濃度を有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg/mL〜約5mg/mL、または約0.3mg/mL〜約3mg/mLの4−エトキシベンズアルデヒド濃度を有してもよい。一部の実施形態では、組成物は、約0.1〜約50mg/mL、約0.1〜約45mg/mL、約0.1〜約40mg/mL、約0.1〜約35mg/mL、約0.1〜約30mg/mL、約0.1〜約25mg/mL、約0.1〜約20mg/mL、約0.1〜約15mg/mL、約0.1〜約10mg/mL、約0.1〜約5mg/mL、0.5〜約50mg/mL、約0.5〜約45mg/mL、約0.5〜約40mg/mL、約0.5〜約35mg/mL、約0.5〜約30mg/mL、約0.5〜約25mg/mL、約0.5〜約20mg/mL、約0.5〜約15mg/mL、約0.5〜約10mg/mL、約0.5〜約5mg/mL、1.0〜約50mg/mL、約1.0〜約45mg/mL、約1.0〜約40mg/mL、約1.0〜約35mg/mL、約1.0〜約30mg/mL、約1.0〜約25mg/mL、約1.0〜約20mg/mL、約1.0〜約15mg/mL、約1.0〜約10mg/mL、約1.0〜約5mg/mL、2.5〜約50mg/mL、約2.5〜約45mg/mL、約2.5〜約40mg/mL、約2.5〜約35mg/mL、約2.5〜約30mg/mL、約2.5〜約25mg/mL、約2.5〜約20mg/mL、約2.5〜約15mg/mL、約2.5〜約10mg/mL、約2.5〜約5mg/mLの4−エトキシベンズアルデヒド濃度を有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、または50mg/mLの4−エトキシベンズアルデヒド濃度を有することになる。
他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、抗酸化剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の範囲の抗酸化剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの抗酸化剤、または約0.1mg〜約10mgの抗酸化剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgの抗酸化剤、または約0.1〜約3mgの抗酸化剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの抗酸化剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの抗酸化剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの抗酸化剤を含有することになる。
他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、皮膚美白剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の範囲の皮膚美白剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの皮膚美白剤、または約0.1mg〜約10mgの皮膚美白剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgの皮膚美白剤、または約0.1〜約3mgの皮膚美白剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの皮膚美白剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの皮膚美白剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの皮膚美白剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、サンスクリーン剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%のサンスクリーン剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgのサンスクリーン剤、または約0.1mg〜約10mgのサンスクリーン剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgのサンスクリーン剤、または約0.1〜約3mgのサンスクリーン剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgのサンスクリーン剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgのサンスクリーン剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgのサンスクリーン剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、抗ニキビ剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の範囲の抗ニキビ剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの抗ニキビ剤、または約0.1mg〜約10mgの抗ニキビ剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は約0.05〜約5mgの抗ニキビ剤、または約0.1〜約3mgの抗ニキビ剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの抗ニキビ剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの抗ニキビ剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの抗ニキビ剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、抗炎症剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の抗炎症剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの抗炎症剤、または約0.1mg〜約10mgの抗炎症剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は約0.05〜約5mgの抗炎症剤、または約0.1〜約3mgの抗炎症剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの抗炎症剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの抗炎症剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの抗炎症剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、軟化剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の範囲の軟化剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの軟化剤、または約0.1mg〜約10mgの軟化剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgの軟化剤、または約0.1〜約3mgの軟化剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの軟化剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの軟化剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの軟化剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、被膜形成剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の範囲の被膜形成剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの被膜形成剤または約0.1mg〜約10mgの被膜形成剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgの軟化剤、または約0.1〜約3mgの被膜形成剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの被膜形成剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの被膜形成剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの被膜形成剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、閉塞剤を濃度約0.01%、約0.05%、約0.08%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.5%、約0.8%、約1%、約1.3%、約1.5%、約1.8%、約2%、約2.3%、約2.5%、約2.8%、約3%、約3.5%、約4%、約5%、約8%、約10%、約13%、約15%、約18%、約20%、約23%、約25%でさらに含む。さらに他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1%〜約25%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約10%、約0.5%〜約5%、約0.5%〜約3%、約0.75%〜約10%、約0.75%〜約7.5%、約0.75%〜約5%、約1%〜約10%、約1%〜約5%、約1%〜約2.5%、または約1%〜約2%の範囲の閉塞剤を含む。
本明細書において開示される組成物は、約0.01mg〜約100mgの閉塞剤、または約0.1mg〜約10mgの閉塞剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.05〜約5mgの閉塞剤、または約0.1〜約3mgの閉塞剤を含有してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1〜約50mg、約0.1〜約45mg、約0.1〜約40mg、約0.1〜約35mg、約0.1〜約30mg、約0.1〜約25mg、約0.1〜約20mg、約0.1〜約15mg、約0.1〜約10mg、約0.1〜約5mg、約0.5〜約50mg、約0.5〜約45mg、約0.5〜約40mg、約0.5〜約35mg、約0.5〜約30mg、約0.5〜約25mg、約0.5〜約20mg、約0.5〜約15mg、約0.5〜約10mg、約0.5〜約5mg、約1.0〜約50mg、約1.0〜約45mg、約1.0〜約40mg、約1.0〜約35mg、約1.0〜約30mg、約1.0〜約25mg、約1.0〜約20mg、約1.0〜約15mg、約1.0〜約10mg、約1.0〜約5mg、約2.5〜約50mg、約2.5〜約45mg、約2.5〜約40mg、約2.5〜約35mg、約2.5〜約30mg、約2.5〜約25mg、約2.5〜約20mg、約2.5〜約15mg、約2.5〜約10mg、および約2.5〜約5mgの閉塞剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5、mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、2.0mg、3.0mg、4.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、15.0mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgの閉塞剤を含有することになる。一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、約0.3mg〜約0.75mgの閉塞剤を含有することになる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、1日2回、1日3回、1日4回、またはそれ以上投与される。他の実施形態では、本明細書において開示される組成物は、1日1回、2日に1回、3日に1回、4日に1回、5日に1回、6日に1回、1週間に1回、2週間に1回、1ヶ月に1回、またはそれ以下の頻度で投与される。一部の実施形態では、投与される組成物は、一定の期間にわたり一時的に減量、または一時的に中断してもよい(すなわち、「休薬期間」)。休薬期間の長さは、2日間から1年間の間で異なり、一例に過ぎないが、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、10日間、12日間、15日間、20日間、28日間、35日間、50日間、70日間、100日間、120日間、150日間、180日間、200日間、250日間、280日間、300日間、320日間、350日間、および365日間が挙げられる。休薬期間中の用量減量は、10%〜100%であってもよく、一例に過ぎないが、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、および100%が挙げられる。
投与効果
他の実施形態では、組成物は、所望の美容効果を達成する量で投与される。一部の実施形態では、色素沈着のレベルは、約5%、約10%、約12%、約15%、約17%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、またはそれ以上減少する。一部の実施形態では、方法は、色素沈着のレベルを約5%、約10%、約20%、約30%、または約40%減少させる。一部の実施形態では、色素沈着のレベルは、約5%、約10%、約12%、約15%、約17%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、またはそれ以上増加する。
一部の実施形態では、例えば、白斑症などの不均一な色素沈着または不均一なメラニン分布に罹患した患者において、均一な皮膚の色合いまたは色素沈着が所望される。一部の実施形態では、局部の色素沈着を均等に増加または減少させて、均一な皮膚の色合いまたは色素沈着分布を達成する。一部の実施形態では、メラニンまたはメラニン細胞のより均一な分布を目指して、局部の色素沈着レベルを約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約7%、約8%、約9%、約10%、約12%、約15%、約17%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%またはそれ以上減少させる。一部の実施形態では、メラニンまたはメラニン細胞のより均一な分布を目指して、局部の色素沈着レベルを約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約7%、約8%、約9%、約10%、約12%、約15%、約17%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%またはそれ以上増加させる。
一部の実施形態では、PGF−2 αのレベルを約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約7%、約8%、約9%、約10%、約12%、約15%、約17%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、またはそれ以上減少させる。
実施例1 プロスタグランジンF2 αレベルの抑制
ヒト角化細胞を採取し、UVB光に暴露してPGF2 α放出を誘導した。UVB照射への暴露後、この細胞を1% 4−エトキシベンズアルデヒドを含む組成物で処理するか、インドメタシンで処理するか(陽性対照)、または未処理のままにした(陰性対照)。処理24時間後、ELISA分析によりPGF2 αレベルを測定した。4−エトキシベンズアルデヒドを含む組成物は、UVB誘導細胞おけるPGF2 αの用量依存的抑制をもたらした(図1)。
実施例2 皮膚の色合いの臨床試験
フィッツパトリックスキンタイプI〜IIIを有する20〜64歳のおよそ30名の健康な対象が、この単一施設二重盲検比較試験に登録される。テスト製品またはビヒクルの対象への割り当ては、偏りを避けるために2:1で無作為化する。合計およそ15名の対象がテスト製品を受け取り、15名の対象がビヒクルを受け取る。対象は、4週間にわたり1日2回の製剤塗布治療計画に従う。試験中に他の保湿剤、ローション、または製品を塗布してはならない。ベースライン訪問時、対象は、顔面の皮膚の不均一な皮膚の色合いについて、皮膚科医により評定される。また、試験部位(すなわち、顔面)の標準化デジタル写真も撮影する。第2週目の終わりに、対象は、顔面の皮膚の不均一な皮膚の色合いについて、皮膚科医により評定される。また、試験部位(すなわち、顔面)の標準化デジタル写真も撮影する。テスト製品の1日2回の塗布をさらに14日間継続する。第4週目の終わりに、対象は、顔面の皮膚の不均一な皮膚の色合いについて、皮膚科医により評定される。また、試験部位(すなわち、顔面)の標準化デジタル写真も撮影する。
実施例3 炎症後色素沈着の臨床試験
UV照射は皮膚の様々な生化学的経路を刺激し、フリーラジカルの形成の他に、炎症メディエーターの放出ももたらす。これらの経路から観察される短期的な臨床的影響には皮膚炎症および紅斑が含まれ、長期的な影響(例えば、炎症反応の治療を行わない状態で)は光線性皮膚障害を引き起こす。また、UV照射は、色素沈着過剰に進行する恐れがある皮膚の炎症反応を誘発するため、炎症後色素沈着の発症を引き起こす可能性もある。
フィッツパトリックスキンタイプIII〜IVを有する26〜63歳の17名の健康女性対象が登録され、この単一施設二重盲検比較試験を完了した。ベースライン時に、対象の背中に試験範囲の印を付けた:未処置対照、1重量%の4EB組成物、抗酸化製品、および他のテスト製品。試験範囲へのテスト製品の割り当ては、部位による偏りを避けるために無作為化した。また、天然の太陽光照射のものに相当するスペクトル出力(UVB:290〜320nm、UVA:320〜400nm)を有する太陽光シミュレータを用いて、各対象の最小紅斑線量(MED)も測定した。研究員がそれぞれの試験部位に1日1回、4日間、30マイクロリットルの各テスト製品を塗布した。5日目に、試験部位を1.0、1.5、2.0、および2.5MEDで照射した。6日目に、試験部位の標準化デジタル写真を撮影し、さらに11日間のテスト製品の塗布を再開した。20日目に試験部位の標準化デジタル写真を撮影した。CIE基準色により、コンピュータ支援測色アルゴリズムを用いて画像を分析して、6日目のa*(赤み)および20日目のL*(輝度)を判定した。
1% 4EB製品および抗酸化製品の双方は、未処置対照と比較して、UV誘導性の紅斑および炎症後色素沈着からの統計的に有意な保護をもたらした(全てP<0.01)。1重量%の4EB組成物は、抗酸化製品よりも有意に高いUV誘導性炎症後色素沈着からの保護をもたらした(全てP<0.0001、図2)。本臨床試験の結果は、局所用1% 4EBが、抗酸化製品と比較して、UV誘導性炎症後色素沈着からの有意な保護をもたらすことを示している。1重量%の4EB製品は、未処置対照試料および他のテスト製品と比較して、統計的に有意な色素沈着過剰の減少(図3)、および皮膚の輝度の増加(図4)をもたらした(全て、P<0.0001)。
本臨床試験の結果は、局所用1% 4EBが、UV誘導性炎症後色素沈着からの有意な短期的および長期的保護をもたらし得ることを示している。図3に示す本臨床試験の結果は、1% 4EBが、未処置対照試料および他のテスト製品と比較して、色素沈着過剰の統計的に有意な減少をもたらすことを示している(全てP<0.0001)。さらに、図4に示すように、1% 4EB製品は、他のテスト製品と比較して、皮膚の輝度の統計的に有意な増加をもたらした(全てP<0.0001)。
実施例4 局所用製剤
脱イオン水(69.30重量%)、グリセリン−USP(3.00%)、グリセレス−7(2.50%)、ポリアクリルアミド(2.25%)、およびエトキシジグリコール(2.20%)の混合物(パートA)を80℃まで加熱した。ステアリン酸グリセリル(5.00%)、ホホバ油(3.00%)、ステアリン酸イソセチル(3.25%)、スクアラン(4.10%)、リシノール酸セチル(3.40%)、4−エトキシベンズアルデヒド(1.00%)、およびフェノキシエタノール(1.00%)の別個の混合物(パートB)を80℃まで加熱した。連続的に混ぜて撹拌しながら、パートBをパートAに添加した。混ぜ合わせた混合物を連続的に混ぜながら30℃まで冷却して、化粧品組成物または薬学的組成物を得た。
実施例5 局所用製剤
ステアリルアルコールおよび白色ワセリンを約75℃で融解させたあと、本発明の化合物、メチルパラベン、プロピルパラベン、ラウリル硫酸ナトリウム、およびプロピレングリコールの混合物を水に溶解した。得られる混合物を凝固するまで撹拌する。
実施例6 局所用クリーム製剤
市販の鉱物油−水コールドクリーム基剤(100gm)に、微粉または液体としての0.75グラムの式Iの化合物を連続的に混ぜて撹拌しながら添加して、粉末を基剤に懸濁させ、化粧品組成物または薬学的組成物を得る。
実施例7 局所用クリーム製剤
1%エトキシベンズアルデヒドを含有するクリーム組成物を以下のように製剤化する。1%エトキシベンズアルデヒド(1重量%)、ナイアシンアミド(2重量%)、ヒドロキノン(2重量%)をプロピレングリコール(15mL)に溶解する。このようにして調製した溶液をUSPグレードの親水軟膏(85gm)と、均一なクリームが得られるまで混合する。
実施例8 局所用製剤
1%エトキシベンズアルデヒドと付加的な活性剤とを含む治療用組成物を以下にように製剤化する。エトキシベンズアルデヒド(1重量%)、ナイアシンアミド(2重量%)、およびコウジ酸(2重量%)をエタノール(70mL)と水(10mL)とプロピレングリコールとの混合物に、澄明溶液が得られるまで溶解する。
実施例9 錠剤製剤
式Iの化合物を重量比0.1:1:1の乾燥ゼラチン結合剤およびデンプン希釈剤と混合する。潤滑量のステアリン酸マグネシウムを添加し、この混合物を10mgの活性置換ベンズアルデヒドを含有する210mg錠剤に形成した。
実施例10 カプセル製剤
式Iの化合物を乾燥粉末としてデンプン希釈剤と重量比およそ0.1:2で混合する。この混合物を210mgカプセルに充填する(1カプセル当たり活性化合物10mg)。
実施例11 経皮製剤
式Iの化合物をポリマーマトリクス、浸透促進剤、および1つまたは複数の他の賦形剤と混合する。この製剤を支持膜上に設置する。
実施例12 例示的な局所用製剤
ある量の0.1〜0.5% 4EBを0.1〜0.75%レチノール、2.0〜8.0%ナイアシンアミド、1.0〜5.0%アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、0.001〜0.5%甘草根抽出物、0.1〜3.0%レソルシノール、および0.1〜3.0%リノール酸エチル、ならびに1つまたは複数の他の賦形剤と混合する。
1.0 背景
実施例13 顔面色素沈着過剰の治療における4種の局所用製品の有効性および耐容性を判定するためのハーフフェイス試験
色素沈着過剰とは、色素沈着の増加または異常に濃い皮膚の色のことである。色素沈着過剰は、過剰な量のメラニンが生成されたときに発生する。色素沈着過剰の原因には、日光暴露、特定の薬物、ホルモン変化、PIH(炎症後色素沈着)、または先天性色素沈着障害が含まれる。色素沈着過剰は、不均一な皮膚の色(色合い)および光老化した外観をもたらす。色素沈着異常は、特に皮膚における、色素の形成または分布の異常として特定される。
2.0 目的
この対照臨床使用試験は、顔面色素沈着過剰を治療するように作成された4種の局所用製品の、顔面に中等度から重度の色素沈着異常を有する女性が使用したときの、耐容性および有効性を評価および比較するために実施される。
有効性の評価は、臨床評定、色彩色差計測定、デジタル写真撮影、および自己判定質問票を用いて行われる。耐容性は、客観的刺激の臨床評定、主観的感覚の対象による判定、ならびに有害事象および反応の監視によって評価される。
3.0 判定
局所治療は、12週間の使用後、ベースラインと比較して、有効性パラメータの臨床評定スコアの統計的に有意な改善をもたらし、客観的刺激判定の統計的に有意でない変化を有するであろう。
4.0 試験のエンドポイント
4.1 主要エンドポイント:
有効性評点は、ベースライン時、4週目、8週目、および12週目に実施する。有効性評定は、(1)ベースラインからの変化(4週目、8週目、および12週目)、および(2)他のテスト製品との比較(4週目、8週目、および12週目)の統計的有意性が評価される。
色彩色差計測定は、ベースライン時、4週目、8週目、および12週目に実施する。色彩色差計測定は、(1)ベースラインからの変化(4週目、8週目、および12週目)、および(2)他のテスト製品との比較(4週目、8週目、および12週目)の統計的有意性が評価される。
4.2 二次エンドポイント:
自己判定質問票は、ベースライン時、4週目、8週目、および12週目に実施する。
5.0 テスト物質情報
5.1 試験識別手順
各試験製品に、記録および報告で正しい識別を行うために、固有のテスト物質識別番号(TMIN)を指定する。
5.2 試験製品説明
ベース組成物は、レチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、甘草根抽出物、レソルシノール、およびリノール酸エチル、ならびに薬学的に/化粧品的に許容可能な担体を含む。
5.3 治療割り当て方法
試験参加資格を得た順に、対象に連番を付ける。
試験開始前に、治療割り当てを確立するために生物統計部が無作為化リストを作成する。対象は、ハーフフェイス法に従って、4種のテスト物質のうち2種を使用するよう割り当てられる。無作為化法で決定されたとおりに、テスト物質のうちの1種を顔面左側に塗布し、もう1種のテスト物質を顔面右側に塗布する。無作為化は、各治療用製品にn=30(およそ)で、釣り合い型不完備ブロック法に基づく。
全対象に、試験を通して使用する洗浄剤、保湿剤、およびサンスクリーン製品を配布する。
5.4 使用に関する指示
日光暴露は可能な限り避けなければならない。日光暴露が避けられない場合、日光暴露の前にSPF30のサンスクリーン剤を顔面皮膚に再塗布しなければならない。
左に指定された製品は顔面左側のみに塗布し、右に指定された製品は顔面右側のみに塗布することが重要である。
朝および晩に、洗顔剤で洗顔し、軽く叩くように水気を取る。
顔面左側:
左手を使用して、少量の左とラベル表示されたテスト製品を顔面左側のみに塗布する。製品の吸収を待ってから、保湿剤を塗布する。
左手を使用して、提供されるUltra Sheer Moisturizerを顔面左側に塗布する。
朝のみ:左手を使用して、提供されるAll−Physical Sunscreen SPF30を顔面左側に塗布し、これは1日を通して必要に応じて行う。
顔面右側:
右手を使用して、少量の右とラベル表示されたベース製品を顔面右側のみに塗布する。製品の吸収を待ってから、保湿剤を塗布する。
右手を使用して、提供されたUltra Sheer Moisturizerを顔面右側に塗布する。
朝のみ:右手を使用して、提供されるAll−Physical Sunscreen SPF30を顔面右側に塗布し、これは1日を通して必要に応じて行う。
目に接触しないようにする。目に接触した場合、水でよく洗い流す。刺激または発疹が発生した場合、使用を中止して医師に相談する。
5.6 治療の盲検化
以下の手順に従うことにより、本試験の二重盲検の性質を維持し、適切な評価者盲検化を確実にする。
試験製品は、治験責任医師または他の評価者以外の者が分配する。さらに、試験製品について治験責任医師または他の評価者と話し合わないよう、試験製品分配担当者および対象に指示する。
無作為化リストは、臨床サービス、品質保証、および統計部から選択された代表者からなるデータ委員会にデータアクセスが限定された、ロックをかけたキャビネットおよび/またはコンピュータファイルに確保する。
対象は治療の割り当てを知らされない。
その内容を示すラベルが付いたあらゆる試験製品にカバーをかけ、テスト製品#1、テスト製品#2、テスト製品#3、およびテスト製品#4のラベルを付ける。
6.0 対象
6.1 対象の数
適格要件を満たす60名の対象が、本臨床試験への参加を完了することが見込まれる。各対象が4種のテスト物質のうちの2種を使用し、それにより各テスト物質をおよそ30名の対象が使用することになる。
6.2 インフォームドコンセント同意書
本試験の開始前に、各対象は、21 CFR §50.25の要件と一致するIRBの承認を受けたインフォームドコンセント同意書を標準的な手順により受け取る。署名したインフォームドコンセントがなければ、対象は本試験に参加する資格がない。
6.3 対象の識別
対象は、臨床試験番号と併せて使用したときに本試験の全ての対象を固有に識別する、3桁の番号が割り当てられる。この番号は、本試験を通して継続してその患者に使用され、本試験において個人に言及する際に常に使用しなければならない。試験開始後は、いかなる番号も再び割り当てることはない。
6.4 適格条件
個人は、治験責任医師または指名された者の判断により、病歴および試験前の問診および検査の所見に基づいて、試験参加が認められる。個人は、試験登録前に、下記に挙げる適格条件の審査を受ける。
参加基準:対象は、以下の参加基準全てに適合する場合に参加資格がある。
除外基準:対象は、以下の除外基準のいずれかに適合する場合には参加資格がない:
個人は、病歴および試験前の問診および検査の所見に基づいて、治験責任医師またはその医師が指名した者の判断により試験参加が認められる。
7.0 研究デザイン
7.1 説明
この対照臨床使用試験は、顔面皮膚の色素沈着過剰の臨床症状を改善する際の4種のテスト物質の有効性および耐容性(安全性)を評価および比較するために実施する。本試験は、12週間にわたって実施し、ベースライン時、4週目、8週目、および12週目の4回の訪問からなる。
臨床的に判定される顔面皮膚の色素沈着異常を有する女性を本試験に採用する。対象は、無作為化スケジュールによって割り当てられたハーフフェイスデザインに従って、4種のテスト物質のうち2種を使用することになる。テスト物質の評価は、臨床評定、生体計測(色彩色差計測定)、デジタル写真撮影、および自己判定質問票を用いて実施する。
7.2 手順の概要
8.0 試験の実施
8.1 試験前手順
対象候補は、1回目訪問の前に電話で適格要件審査を受ける。
対象候補は、ベースライン訪問の診療所到着の少なくとも20分前までに洗顔し、化粧を全て落とすよう指示される。
対象候補は、来院時期を指定される。
8.2 1回目訪問:ベースライン
対象候補は、資格基準の審査を受ける。審査を通過した対象は、審査番号が割り当てられ、第9.1項および第9.2項に概説するように、残りの有効性評価および耐容性(安全性)評価について評定される。
対象候補は、適格性および健康状態に関する質問票、秘密保持契約書、およびHIPAAフォームに記入することになる。適格要件を通過した者は試験に登録され、対象番号が割り当てられる。
資格を得た者は試験に登録され、対象番号が割り当てられることになる。
対象は、第9.3項および第9.4項に記載するように実施される、色彩色差計測定およびデジタル写真撮影の手順を受ける。対象は、第9.5項に記載のように自己判定質問票に記入する。
対象に、無作為化法により、テスト物質のうち2つのあらかじめ計量した単位が配布される。テスト物質のうちの1つは顔面右側に塗布され、もう1つのテスト物質は顔面左側に塗布される。テスト物質単位は、「左」および「右」とはっきりとラベル表示される。また、対象には、試験を通して使用する洗浄剤、保湿剤、およびサンスクリーン剤も配布される。
対象と使用に関する指示について話し合い、書面による使用に関する指示も提供される。対象には、試験訪問日のカレンダーおよびテスト物質塗布時間およびコメントを記録するための日誌も提供される。
8.3 2回目訪問:4週目および3回目訪問:8週目
臨床医は、併用薬を記録し、前回の訪問から健康状態に何か変化があったかどうかを対象に質問する。
日誌を回収し、コンプライアンスについて調査する。ノンコンプライアンスの対象は、ノンコンプライアンスを継続すれば試験から除外されることを勧告される。必要に応じて新しい日誌が配布される。
対象は、以下の手順に参加する:第9.1項に記載する有効性評価;第9.2項に記載する忍容性評価;第9.3項に記載する色彩色差計測定;および第9.4項に記載するデジタル写真撮影。対象は、第9.5項に記載する自己判定質問票に記入する。
8.4 4回目訪問:12週目
臨床医は、併用薬を記録し、前回の訪問から健康状態に何か変化があったかどうかを対象に質問する。
日誌を回収し、コンプライアンスについて調査する。
対象は、以下の手順に参加する:第9.1項に記載する有効性評価;第9.2項に記載する忍容性評価;第9.3項に記載する色彩色差計測定;および第9.4項に記載するデジタル写真撮影。対象は、第9.5項に記載する自己判定質問票および最終的製品評価質問票に記入する。
9.0 判定
9.1 有効性評価
ベースライン時、4週目、8週目、および12週目に、熟練した臨床評定者が、示される評定尺度を用いて以下の有効性パラメータに関して対象の顔面右側および左側を評価する(状態をよりよく説明するために、以下の全ての尺度に0.5点を用いてもよい)。
対象は、試験参加の資格を得るためには、顔面両側に全体的色素沈着過剰のスコア4〜9を有さなければならない。
9.2 忍容性評価
ベースライン時、4週目、8週目、および12週目に、各対象の顔面右側および左側に対して以下の耐容性/安全性パラメータを評定する。
耐容性判定の結果は、以下の尺度を用いて記録する(必要に応じて0.5点のスコアを使用):
9.3 色彩色差計測定
ミノルタ色彩色差計CR−400をコンピュータと併用して、皮膚の色を機器で判定する。以下の値を記録する:
色彩色差計測定はベースライン時、4週目、8週目、および12週目に実施される。熟練した評定者により選択された各対象の顔面右側および左側の色素過剰部分の単回測定を行う。顔面図上に位置を記録して、各訪問での測定位置の一貫性を確保する。
9.4 デジタル写真撮影
ニコンカメラ(Canfield VISIA−CR Camera System)を用いたデジタル写真撮影をベースライン時、4週目、8週目、および12週目に実施して、顔面色素沈着過剰の可視的変化を記録する。標準照明および交差偏光照明/フィルター条件で、各対象の顔面右側および左側の正面からの画像を撮影する(1対象当たり2画像)。ブラウンチャンネル(brown channel)画像(交差偏光画像から得られる)および標準照明写真が焦点となる。
4週目、8週目、および12週目に撮影される写真は、ベースライン写真と比較して、一貫した焦点、照明、配置、および色を確保する。各写真撮影訪問において、それぞれの日の撮影を開始する前に基準色を撮影する。
9.5 自己判定質問票
ベースライン時、4週目、8週目、および12週目に、対象は、顔面右側および左側の様々な皮膚状態パラメータに関して自己判定質問票に記入する。
10.0 有害事象
10.1 有害事象の定義
有害事象(AE)とは、対象に薬学的製剤/生物製剤(任意の用量で)、OTC、化粧品、または医療機器が使用される臨床研究中の不都合なあらゆる医療上の出来事のことであり、必ずしもテスト品目との間に因果関係が存在するものではない。したがってAEとは、医薬品の使用に一時的に付随する、好ましくない意図しないあらゆる徴候(例えば、検査所見の異常を含む)、症状、または疾患のことであり、その医薬品と関連するとみなされるか否かは問われない。有害事象は、適切な症例報告書および原文書に記録する。 10.2 重症度および関連性の判定
治験責任医師またはその医療職員は、全ての有害事象をその重症度およびテスト品目との関連性について評価する。有害事象の重症度は、以下のように評定する。
因果関係の判定:また、治験責任医師および/または訓練を受けた職員は、以下のガイドラインを用いて、入手可能な情報に基づき、あらゆる有害事象の試験品目の使用との関連性も判定する。
10.3 重篤有害事象(SAE)の定義
重篤な有害事象とは、任意の用量で発生するあらゆる経験および反応であり、以下の結果のいずれかをもたらすものを言う:死亡、生命を脅かす、患者の入院または入院期間の延長、永続的または顕著な障害/機能不全、あるいは先天奇形/出生時欠損。
死に至ったり、生命を脅かしたり、または入院を要したりしないであろう重大な医療事象は、適切な医学的判断に基づいて、患者または対象を危険にさらす恐れがあり、本定義に挙げる結果のうちの1つを防止するために内科的または外科的介入を必要とする可能性がある場合に、重篤な有害事象とみなし得る。「生命を脅かす」という用語は、その事象の発生時に対象に死亡の危険性があった事象を指し、その事象がより重症であった場合に、仮説として死をもたらしたであろう事象は指さない。
たとえ有害事象に関連していたとしても診断検査のみを目的とした入院、本試験にその対象を組み入れる前にすでに予定されていた治療介入のための待機的入院、およびデイケア施設への入院は、それら自体は重篤な有害事象とみなす十分な根拠とはなり得ない。入院は、24時間を超える期間、入院患者として病院に入れられることと定義される。
10.4 有害事象の報告手順
それぞれの訪問で、対象は、自由回答式質問を用いて有害事象について質問される(例えば、「前回の訪問から、何か健康状態の変化に気付きましたか」)。
適切な場合には、指示質問および検査が行われる。報告された有害事象は全て、いかなる要求される情報および既知の情報も漏らさずに、適切なフォームに記録される。試験中に併用療法が報告されるたびに、適切な場合には有害事象フォームに記入し、治療の理由を記載する。
有害事象が試験終了時に持続している場合、治験責任医師は、その事象が十分に回復するまで対象の経過観察を実施する。
全ての有害事象は、治験責任医師により、原文書の有害事象ページに記録され、その有害事象、発症および終了の日付、重症度、因果関係の見解、もしあれば、講じた一連の措置、ならびに有害事象を徹底的に評価するために必要なあらゆる関連データが記載される。重篤な有害事象の場合、追加報告書(SAE報告フォーム)に記入する。
10.5 重篤な有害事象の報告手順
試験中に発生したあらゆる重篤な有害事象は、治療と関連するか否か、予期されていたか否かにかかわらず、報告される。
10.6 予想外の有害事象
予想外の有害作用は、健康または安全に対するあらゆる深刻な有害作用、あらゆる生命を脅かす問題、またはテスト品目に起因もしくは関連する死が、その使用における発生の性質、重大性、もしくは程度に関してこれまで特定されていない場合の作用、問題、または死;あるいは被験者の権利、安全、または幸福に関係する、テスト品目に関連する他のあらゆる予想外の深刻な問題であると定義される。
10.7 予想される反応
テスト物質は、顔面に塗布したとき、軽度から中等度の一過性の紅斑、乾燥、ヒリヒリ感、チクチク感、および/または痒みを生じる可能性がある。上述の反応は有害反応として扱われない。これらの状態は、時間とともに消散する場合もそうでない場合もある。本質的に持続性かつ中等度から重度の症状、または隆起をともなう症状(例えば、浮腫、丘疹、小水疱、拡大型(spreading))は、有害事象(AE)とみなされる。
11.0 生物統計学およびデータ管理
統計分析
治験実施計画書に適合した(PP)集団を有効性および耐容性試験の主要集団とする。PP集団には、無作為化され、全ての試験手順を完了した全ての対象が含まれる。4週目、8週目、および12週目の臨床評定スコアおよび色彩色差計測定値を対応のあるt検定を用いてベースラインスコア/値と比較する。ベースライン後のそれぞれの時点で、ベースラインからの平均変化率を全てのパラメータについて算出する。フィッシャーの最小有意差法(LSD)を用いた一対比較による分散分析(ANOVA)を用いて、3種のテスト物質間の比較を実施する。全ての差は、p<0.05のレベルで統計的に有意とみなされる。
全ての訪問時に対象により記入される皮膚状態パラメータに関する対象自己判定質問票は、各質問について百分率を示す記述統計を用いて分析する。
データ管理
評価者のID、および入力の日時、または補正された全ての入力を記録する電子データ収集システム(EDC)を用いて、臨床評定および色彩色差計測定を実施する。
電子データ収集システム(EDC)は、電子フォーマットでの臨床データの収集を目的に作られたコンピュータシステムである。EDCの3つの主な態様は、データ入力のためのグラフィカルユーザインタフェース、ユーザデータを確認するための検証コンポーネント、および収集データの分析のための報告ツールである。統計分析は、SASソフトウェアバージョン9シリーズ(SAS Statistical Institute)を用いて実施する。
自己判定質問票は、HIPAA準拠のZoomerangオンライン調査ソフトウェアを用いて、対象により電子的に記入される。
データの検討および分析は、独立したデータ委員会により実施される。データ委員会は、臨床サービス、品質保証、および統計部から選択された代表者からなることになる。
12.0 結果
図7、8、および9は、本研究の結果を提示する。全般的に、4% ヒドロキノンおよびベース+0.5% 4EBは、双方ともベースラインと比較して全ての時点で色素沈着過剰を有意に減少させた(図7を参照)。
図8は、ベースラインからの変化としての色素沈着過剰の全体的レベルを示す。4% ヒドロキノンおよびベース+0.5% 4EBで処置した部位は、個人の結果の同等の分布を示した。
図9は、患者自己判定質問票の結果を提示する。4% ヒドロキノンよりもベース+0.5% 4EBによる処置で、より高い対象嗜好性が観察された。
実施例14
6種の局所用美白製剤のUVR誘導性日焼けに対する有効性を評価する開放塗布試験
1.0 背景
以下の実施例は、紫外線照射(UVR)への急性暴露がメラニン形成を刺激して、皮膚の黒ずみまたは色素沈着過剰をもたらすことを検証する。
2.0 目的
本試験は、暴露後治療計画を用いて、様々な線量のUVRを受けたあとのUV誘導性日焼け(色素沈着過剰)を減少させる6種のテスト物質の有効性を評価する。
3.0 判定
テストされた局所用製剤は、測色(国際照明委員会(International Commission on Illumilation:CIE)基準色による、「L*およびb*」値または日焼けの程度)の変化によって評価したときに、未処置部位と比較して紫外線(UV)照射の悪影響からヒトの皮膚を保護するであろう。
4.0 エンドポイント
主要エンドポイント:未処置部分と比較したL*値の有意な変化
副次エンドポイント:未処置部分と比較したb*値の有意な変化
5.0 テスト物質情報
5.1 試験識別手順
各試験製品に、記録および報告で正しい識別を行うために、固有のテスト物質識別番号(TMIN)を指定する。
5.2 試験製品の説明
ベース組成物は、レチノール、ナイアシンアミド、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、甘草根抽出物、レソルシノール、およびリノール酸エチル、ならびに薬学的に/化粧品的に許容可能な担体を含む。
5.3 治療割り当て方法
試験参加資格を得た順に、対象に連番を付ける。
試験開始前に、皮膚部位による偏りを避けるために、部位交代式に基づいて、生物統計部が無作為化を行う。照射を受けた未処置部位を無作為化割り当てに含める。
UV照射
UV照射は、天然の太陽光のスペクトルのものに相当する紫外線範囲のスペクトル出力(UVB:290〜320nmおよびUVA:320〜400nm)を有する人工光源により供給される。使用する人工光源は、公開されている試験ガイドラインに記載される光源のスペクトル規格に適合する。UV照射は、150ワットのキセノンアークランプを備える単一ポート太陽光シミュレータ(Model 16S,Solar UV Simulator,Solar Light Co.,Philadelphia)を用いて実施する。UVB+UVA照射は、太陽光シミュレータの照射経路に配置されたUG−11/1mmフィルターとWG−320フィルター(Schott Glass Technologies)の組み合わせを使用することによって得られる。
調節可能な患者停止装置を使用して、太陽光シミュレータから照射面までの距離を一定に維持する。ランプ筐体からの距離およそ6.5cmで、照射面をUVA/UVB光の直径1.0cmのスポットに暴露する。エネルギー準位を一定に保ちながら、暴露時間を変化させて(秒単位)、暴露を実施する。光シャッターの開閉は手動で行う。キセノンバルブの照射出力は、3D−600計測器(Solar Light Co.)を用いて測定する。照射出力の計測に異なる線量計を使用する場合、その型式および付属品の説明を報告書に記載する。キセノンアークランプは、試験で使用する前に少なくとも10分間点灯したままにする。測定は、ランプのウォームアップ後に行う。
5.4 製品の塗布
開放塗布方式を用いて、30マイクロリットル(μL)の各テスト物質を指定部位にこすり付けて塗布する。
1つの照射を受けた未処置部位には、製品を塗布しない。
6.0 対象の登録
対象の数
適格要件を満たす15名の対象が本臨床試験の参加を完了することが見込まれる。
インフォームドコンセント同意書
本試験の開始前に、各対象は、21 CFR §50.25の要件と一致するインフォームドコンセント同意書を標準的な手順により受け取る。
対象の識別
対象は、臨床試験番号と併せて使用したときに本試験の全ての対象を固有に識別する、3桁の番号が割り当てられる。この番号は、本試験を通して継続してその患者に使用され、本試験において個人に言及する際に常に使用される。試験開始後は、いかなる番号も再び割り当てることはない。
適格条件
個人は、治験責任医師または指定された者の判断により、病歴および試験前の問診および検査の所見に基づいて、試験参加が認められる。個人は、試験登録前に、下記に挙げる適格条件の審査を受ける。
個人は、病歴および試験前の問診および検査の所見に基づいて、治験責任医師の判断により試験参加が認められる。各対象は、全試験過程を完了することが見込まれる。
7.0 研究デザイン
説明
この開放塗布臨床試験は、暴露前/暴露後治療計画を用いた、様々な線量のUVRを受けたあとの皮膚色素沈着の発生を抑制する6種のテスト物質の有効性を評価するために実施する。手順は、手順表に概説するように実施する。
*写真撮影および色彩色差計測定は、テスト物質の塗布前に行う。
8.0 試験の実施
8.1 1回目訪問:ベースライン:1日目
個人に、読むべきインフォームドコンセント(IC)文書が付与される。個人の試験に関する全ての質問に治験責任医師またはその指定された職員が答え、個人は、同意する場合、2部のICに署名する。
対象は、健康状態および適格性に関する質問票、秘密保持契約書−写真公開フォーム、ならびにHIPAA公開フォームに記入する。
治験責任医師またその指定された職員は、皮膚の色合い(フィッツパトリックスキンタイプIIIのみ)の均一性について、また不均一な日焼け、日光皮膚炎、瘢痕、母斑、ほくろ、白斑症、ケロイド、皮膚異常、または他のいかなる皮膚斑紋もないことを確認するために、背中(試験部位範囲)を検査する。
適格な個人は、試験に登録され、対象番号が割り当てられる。
対象は、腰背部の隣接する無保護の皮膚部位に、J/平方cmとして表される5〜7回の照射暴露(紅斑作用スペクトルに合わせて調節される)を受ける。それぞれの暴露は、前の暴露よりも25%のエネルギー増加に相当する。
腰背部の3.0cm×5.0cmの7つの部分に印を付ける。
8.2 2回目訪問:2日目
1. 450〜550ルクスの照度を供給するタングステンまたは温白色蛍光灯いずれかの光を用いて、1回目訪問の試験部位を検査する。
2. MEDを決定するために第9.1項に概説する尺度を用いて、紅斑について部位を採点する。
3. 決定したMED値を用いて、UVR暴露を算出する。各対象の試験部位に送達されるUVRの量は、この値によって異なる。
4. 各部分をあらかじめ決定したMEDの1.0倍、1.5倍、および2.0X、ならびに2.5倍の線量のUVRに暴露する。
5. 対象は5日間の休息期間をとり、その間に照射部位に日焼けが発生する。対象は、8日目に試験手順を再開する。
8.3 3回目、7回目、10回目、13回目、15回目、18回目、21回目、および24回目訪問:8日目、12日目、16日目、19日目、22日目、25日目、29日目、および32日目
デジタル写真撮影は、第9.3項に概説するように実施する。
色彩色差計測定は、第9.2項に概説するように実施する。
テスト物質を第5.4項に概説するように塗布する。7番目の部位は、照射された未処置対照の役割を果たす。
8.4 4〜6回目、8回目、9回目、11回目、12回目、14回目、16回目、17回目、19回目、20回目、22回目、23回目、25回目、および26回目訪問:9〜11日目、13日目、15日目、17日目、18日目、20日目、23日目、24日目、26日目、27日目、30日目、31日目、33日目、および34日目
テスト物質を第5.4項に概説するように塗布する。7番目の部位は、照射された未処置対照の役割を果たすことになる。
8.5 27回目訪問:36日目
デジタル写真撮影を第9.3項に概説するように実施し、色彩色差計測定を第9.2項に概説するように実施する。
部位の境界に及ぶ軽度の発赤を生じた最小線量の混合UVを受ける部位は、+のスコアを得、その対象のMED(US)として記録されることになる。
各対象のMEDは異なってもよいが、おそらく約70mJ/cm2となる。各対象の試験部位に送達されるUVRの強度は、この値によって異なる。
9.2 色彩色差計測定
ミノルタ色彩色差計CR−400をコンピュータと併用して、皮膚の色を判定する。L*値は、黒から白までのグレースケールで相対輝度を表現し、皮膚の色合いが明るくなる/色が薄くなるにつれスコアが増加する。b*値は、青から黄までの範囲の色相を表現し、皮膚中のメラニンの量に伴ってスコアが増加する。6つの処置部位および未処置の照射対照部位のそれぞれで1回測定を行う。
9.3 画像化手順
ニコンD300カメラおよびMicro Nikkorレンズを用いて、6つの処置部位および未処置の照射対照部位のデジタル写真撮影を実施する。各個人の試験部位および対照部位がはっきりとラベル表示され、各対象の写真中で基準色を見ることができる。画像は未加工データ(NEFファイル)として、またJPEGファイルとして、対象別に整理されて保存される。Image Pro Analysisソフトウェアを用いて写真を比色分析する。
10.0 有害事象
10.1 有害事象の定義 有害事象(AE)とは、対象に薬学的製剤/生物製剤(任意の用量で)、OTC、化粧品、または医療機器が使用される臨床研究中の不都合なあらゆる医療上の出来事のことであり、必ずしもテスト品目との間に因果関係が存在するものではない。したがってAEとは、医薬品の使用に一時的に付随する、好ましくなく、意図しないあらゆる徴候(例えば、検査所見の異常を含む)、症状、または疾患のことであり、その医薬品と関連するとみなされるか否かは問われない。
10.2 重症度および関連性の判定 治験責任医師またはその医療職員は、全ての有害事象をその重症度およびテスト品目との関連性について評価する。有害事象の重症度は、以下のように評定する。
また、治験責任医師および/または訓練を受けた職員は、以下のガイドラインを用いて、入手可能な情報に基づき、あらゆる有害事象の試験品目の使用との関連性も判定する。
10.3 重篤な有害事象(SAE)の定義
重篤な有害事象とは、任意の用量で発生するあらゆる経験および反応であり、以下の結果のいずれかをもたらすものを言う:死亡、生命を脅かす、患者の入院または入院期間の延長、永続的または顕著な障害/機能不全、あるいは先天奇形/出生時欠損。
死に至ったり、生命を脅かしたり、または入院を要したりしないであろう重大な医療事象は、適切な医学的判断に基づいて、患者または対象を危険にさらす恐れがあり、本定義に挙げる結果のうちの1つを防止するために内科的または外科的介入を必要とする可能性がある場合に、重篤な有害事象とみなし得る。「生命を脅かす」という用語は、その事象の発生時に対象に死亡の危険性があった事象を指し、その事象がより重症であった場合に、仮説として死をもたらしたであろう事象は指さない。
たとえ有害事象に関連していたとしても診断検査のみを目的とした入院、本試験にその対象を組み入れる前にすでに予定されていた治療介入のための待機的入院、およびデイケア施設への入院は、それら自体は重篤な有害事象とみなす十分な根拠とはなり得ない。入院は、24時間を超える期間、入院患者として病院に入れられることと定義される。
10.4 有害事象の報告手順
それぞれの訪問で、対象は、自由回答式質問を用いて有害事象について質問される(例えば、「前回の訪問から、何か健康状態の変化に気付きましたか」)。
適切な場合には、指示質問および検査が行われる。報告された有害事象は全て、いかなる要求される情報および既知の情報も漏らさずに、適切なフォームに記録される。
試験中に併用療法が報告されるたびに、適切な場合には有害事象フォームに記入し、治療の理由を記載する。
有害事象が試験終了時に持続している場合、その事象が十分に回復するまで対象の経過観察を実施する。
10.5 予想外の有害事象
予想外の有害作用は、健康または安全に対するあらゆる深刻な有害作用、あらゆる生命を脅かす問題、またはテスト品目に起因もしくは関連する死が、その使用における発生の性質、重大性、もしくは程度に関してこれまで特定されていない場合の作用、問題、または死;あるいは被験者の権利、安全、または幸福に関係する、テスト品目に関連する他のあらゆる予想外の深刻な問題であると定義される。
10.6 予想される反応
テスト物質は、皮膚に塗布したとき、試験部位、または試験部位周辺に軽度の刺激、例えば、紅斑、日焼け、落屑/乾燥、ヒリヒリ感、および/またはチクチク感を生じる可能性がある。上述の反応は有害反応として扱われない。部位が軽度のレベルの紅斑を示し始めた場合、製品の有効性の判定を妨げるであろう発赤を避けるために、製品の塗布を随時省いてもよい。UV暴露は、日光皮膚炎および不快感の可能性を生じるであろう。皮膚部位に色素沈着低下もしくは過剰が生じる可能性があり、皮膚はテスト物質またはビヒクルを塗布した場合に刺激を示す可能性がある。これらの状態は、時間とともに消散する場合もそうでない場合もある。本質的に持続性かつ中等度から重度の症状、または隆起を伴う症状(例えば、浮腫、丘疹、小水疱、拡大型(spreading))は、有害事象(AE)とみなされることになる。
11.0 生物統計学およびデータ管理
標準化条件下で、処置部分および対照部分全てのデジタル写真を撮影する。コンピュータ支援測色アルゴリズムにより画像を分析して、L*値およびb*値を判定した。画像および色彩色差計測定からの処置部分および未処置部分のL*値を比較して、「皮膚美白指数」を提供する。
L
*およびb
’測色値は、テスト物質処理部分と未処理の照射部分とで異なることが予想される。各患者がその患者自身の対照の役割を果たすため、p値は両側スチューデントt検定によって決定されることになる。
付表 2:例示的な試験カレンダー
12.0 結果
UV誘導性色素沈着の輝度の増加は、4% ヒドロキノンと比較して、ベース+0.5% 4EBで処置した患者の部位において観察された(図6を参照)。
実施例15 MelanoDermモデル
以下の実施例は、ヒト皮膚等価物を用いたメラニン生成の有効なモデルを提供する。
メラニン形成試験:MelanoDerm組織(MEL−300B)をMatTek Corporationから入手し、特定の条件で14日間培養した。この組織を15μLの製剤または25μLの陽性対照(1% コウジ酸溶液)および陰性対照(脱塩水)でこの期間中1日おきに処理した。組織をこの期間中の特定の日に取り出して、組織学的画像化、光学顕微鏡検査、またはメラニン定量化のために固定した。
図6に示すように、ベース+1% 4EBは、皮膚等価物のメラニン含有量を減少させるのに、コウジ酸よりも有効であった。
本明細書では好ましい実施形態を示して説明したが、かかる実施形態が例として提示されているに過ぎないことは、当業者には明らかであろう。当業者は、実施形態から逸脱することなく、多数の変化、変更、および置き換えを思い付くであろう。実施形態を実施する際に本明細書に記載の実施形態の様々な代替形態を使用できることを理解すべきである。以下の特許請求の範囲は、実施形態の範囲を規定するものであり、これらの特許請求の範囲内の方法および構造物ならびにそれらの同等物は特許請求の範囲に含まれるものとする。