JP2002528491A - プロスタグランジン治療の間の虹彩の色素沈着の増加を予防する方法 - Google Patents

プロスタグランジン治療の間の虹彩の色素沈着の増加を予防する方法

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Abstract

(57)【要約】 プロスタグランジン治療の間の虹彩の色素沈着を予防するため,およびこの目的のために医薬品を製造するために,抗炎症剤を用いる。虹彩の色素沈着を予防する方法,ならびに緑内障を治療する方法は,プロスタグランジンまたはプロスタグランジン類似体と抗炎症剤との付随または同時投与に基づく。本発明にしたがって,非ステロイドおよびステロイド抗炎症剤の両方を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は,局所プロスタグランジン治療の間に生ずる虹彩の色素沈着の増加を
予防,回避または少なくとも大きく減少させることができる方法に関する。プロ
スタグランジン類似体は,緑内障の治療に慣用的に用いられており,目における
プロスタグランジン治療の局所的な副作用の1つは,虹彩の色素沈着の増加であ
る。本発明はまた,プロスタグランジン治療の間の虹彩の色素沈着の増加の発達
を予防する医薬品を含有する眼科組成物に関する。
【0002】 発明の背景 緑内障は,眼圧の上昇,視神経頭陥凹および漸進的視野喪失により特徴づけら
れる目の疾患である。緑内障の発達には異常に高い眼圧が最も重要なリスク因子
であることが知られている。しかし,開放隅角緑内障の正確な病態生理学的メカ
ニズムはまだ知られていない。治療しない限り,緑内障は失明につながり,疾患
の進行は典型的には視力の喪失がゆっくり進行する。ヒトの眼圧は,通常は12
−21mmHgの範囲内である。より高い眼圧,例えば21mmHgを越える場
合,目が障害を受けるリスクが増加する。しかし,緑内障の1つの特殊な形態で
ある正常圧緑内障においては,障害は正常な生理学的範囲内の眼圧レベルにおい
て生じうる。眼圧が正常範囲を越えるが目に障害を与えないという,逆の状況も
また知られている。これらの症例は高眼圧症と呼ばれる。これらのすべての症例
において,眼圧の低下は目に有益であることが一般に認められている。
【0003】 緑内障は,薬剤,レーザー,または外科手術により治療することができる。最
近,緑内障の治療にプロスタグランジン類似体が導入され,そのような類似体は
現在世界の多くの場所で一般に使用されている。プロスタグランジン類似体は,
目からの水性体液の排出を増加させることにより,眼圧を効果的に低下させる。
現在,2つの類似体,すなわち,ラタノプロスト(Xalatan(登録商標)
,Pharmacia&Upjohn Co.,USA)およびイソプロピルウ
ノプロストン(Rescula(登録商標),Ueno Fine Chemi
cals,Ltd.,Japan)が市販されており,両方の薬剤の情報は文献
に見いだすことができる(例えば,Stjernschantz and Al
m,Curr.Opin.Ophtalmol.,7;11−17,1996;
およびYamamoto et al.,Surv.Opthalmol.41
,Suppl.2,S99−S103,1997)。
【0004】 プロスタグランジンは,通常は前駆体であるエイコサトリエン酸,エイコサテ
トラエン酸およびエイコサペンタノエン酸から酸化を含む代謝工程により誘導さ
れる内因性脂肪酸である。前駆体は細胞膜のリン脂質からリパーゼ,特にホスホ
リパーゼA2により放出される。前駆体のエンドペルオキシド中間体への酸化は
,シクロオキシゲナーゼ酵素により触媒される。シクロオキシゲナーゼには2つ
のイソ酵素,すなわち,シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1),およびシク
ロオキシゲナーゼ−2(COX−2)が存在する。COX−1は生理学的目的の
ために定常的に少量のプロスタグランジンを生成する構成的酵素であり,COX
−2は典型的には炎症およびある種の他の病理学的状態の間に発現される誘導可
能酵素である。
【0005】 プロスタグランジンは,シクロペンタン環を有し,この環に2つの炭素鎖が結
合している。通常,上の鎖はアルファ鎖と称され,下の鎖はオメガ鎖と称される
。プロスタグランジンは,図1に示されるように,構造およびシクロペンタン環
中の置換基にしたがって,サブグループA,B,C,D,E,F,G,H,I,
およびJに分類される。
【0006】 アルファ鎖は,7炭素のカルボキシ末端脂肪族鎖であり,オメガ鎖は末端メチ
ル基を含む8個の炭素を含有する。添え字1−3は,二重結合の数にしたがって
与えられる。添え字1を有するプロスタグランジンにおいては,オメガ鎖の炭素
13と14との間に二重結合が存在する。添え字2を有するプロスタグランジン
においては,アルファ鎖の炭素5と6との間に追加の二重結合が存在し,添え字
3を有するプロスタグランジンは,オメガ鎖の炭素17と18との間に第3の二
重結合を含む。ラタノプロスト,イソプロピルウノプロストンおよびトラバプロ
スト(Alcon Inc.,USA)の分子構造を図2に示す。現在は2つの
プロスタグランジン類似体のみが緑内障治療用に市場に導入されているが,将来
はいくつかの異なるプロスタグランジン類似体が上市されると予測され,これら
の全てではなくとも多くは副作用として虹彩の色素沈着の増加を引き起こすであ
ろう。したがって,本発明はまた,虹彩の色素沈着の増加を引き起こす将来のプ
ロスタグランジン類似体にも適用される。
【0007】 さらに,最近,カルボン酸部分がアルコールまたはエーテル基で置換されてい
る,"Novel ocular hypotensive lipids(登
録商標)(Allergan Inc.,USA)と称されるプロスタグランジ
ン誘導体が発表され,将来市販されるかもしれない。本発明にしたがえば,その
ような誘導体もまたプロスタグランジンであると考えられる。そのような特定の
類似体の例としては,AGN190910,AGN191129および1920
24(Allergan Inc.,USA)が挙げられる。
【0008】 上述したように,局所プロスタグランジン治療の間に時々遭遇する新規な副作
用は,虹彩の色素沈着の増加である(Selen et al.,Surv.O
pthalmol.41,Suppl.2;S125−S128,1997;W
istrand et al.,Surv.Opthalmol.41,Sup
pl.2;S129−138,1997)。ラタノプロスト(Wistrand
et al.,J.Glaucoma,6;430−432,1997)およ
びイソプロピルウノプロストン(Yamamoto and Kitazawa
,1997)の両方が,ヒトの長期的治療の間にこの副作用を引き起こすことが
報告されている。したがって,患者によっては,目の色が茶色く濃くなる。この
副作用は,有害な医療結果ではないように見えるが,いずれにしても,患者によ
っては,特に美容上の観点から不利益である。したがって,プロスタグランジン
治療の間の虹彩の色素沈着の増加を回避することができる方法を同定することが
望ましい。
【0009】 発明の概要 上記の課題は,抗炎症剤の使用および本発明に開示される治療方法という予測
しえなかった方法により解決される。本発明のさらなる態様および利点は,以下
の記載および実施例から明らかとなるであろう。
【0010】 発明の説明 本発明者らは,予測しえなかったことに,遊離酸として用いられるラタノプロ
ストが,虹彩のメラノサイトにおいて内因性プロスタグランジン,少なくともP
GE2およびPGF,の産生を刺激すること,およびラタノプロスト酸による
内因性プロスタグランジンのこの産生が,インドメタシンおよびNS−398等
の非ステロイド抗炎症剤,ならびにステロイド(コルチコステロイド)抗炎症剤
であるデキサメタゾンにより予防されるか著しく減少させうることを見いだした
。先の研究から,PGE2およびPGFの両方が,ラタノプロストと同様な仕
方で,サルの虹彩の色素沈着の増加を導きうることが知られていたため(Sel
en et al.,1997),我々の実験が,虹彩のメラノサイトにおいて
ラタノプロストがこれらのプロスタグランジンの形成を刺激することを示したこ
とから,今回,ラタノプロストの効果が内因性プロスタグランジン,例えばPG
およびPGEにより媒介されることが明らかになった。すなわち,抗炎
症剤,好ましくはCOX−1またはCOX−2阻害剤を用いる付随的治療により
,長期的なラタノプロスト治療の間に虹彩のメラノサイトにおいて色素の形成を
予防することが可能であろう。
【0011】 したがって,ラタノプロストまたはイソプロピルウノプロストンのいずれかで
治療が行われている患者,および将来他のプロスタグランジン誘導体または類似
体で治療が行われる可能性のある患者であって,虹彩の色素沈着が増加する危険
を有する患者を,虹彩の色素沈着の増加を予防するために,抗炎症剤で同時に治
療することができる。そのような抗炎症剤としては,限定されないが,インドメ
タシン,イブプロフェン,ジクロフェナク,エトドラク,フルルビプロフェン,
ケトロラク,アセトサリチル酸,サリチル酸,サルサラート,バレリルサリチル
酸,ビスマス次サリチル酸,アセトアミノフェン,スリンダク,アセクロフェナ
ク,ピロキシカム,テノキシカム,ロルノキシカム,メロキシカム,ナプロキセ
ン,ナブメトン,ケトプロフェン,アザプロパゾン,フェノプロフェン,メフェ
ナム酸,オキサプロシン,トルメチン,6−MNA,NS−398,ニメスリド
,DuP697,L745337,セレコキシブ,ロフェコキシブ,およびステ
ロイド抗炎症剤,例えばデキサメタゾン,プレドニゾロン,メチルプレドニゾロ
ン,プレドニゾン,コルチゾン,ヒドロコルチゾン,フルオロメトロン,トリア
ムシノロール,ベータメタゾン,フルドロコルチゾンおよびデフラザコート,お
よびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0012】 抗炎症剤は,例えば,目薬,軟膏または挿入物として局所的に投与することが
でき,あるいは,例えば経口で全身的に投与することができる。例えば抗炎症剤
の安定性または生体利用性を増強させるためのプロドラッグもまた,本発明に含
まれる。そのようなプロドラッグとしては,スリンダクおよびナブメトンが挙げ
られる。
【0013】 1つの態様においては,本発明は,それ自体知られる抗炎症剤,好ましくはい
わゆる非ステロイド抗炎症剤を,局所プロスタグランジン治療の間の虹彩の色素
沈着の増加を予防するために使用する方法を特徴とする。プロスタグランジン治
療の間の虹彩の色素沈着の増加を予防する方法は,内因性プロスタグランジン合
成を妨害する抗炎症剤を目に直接または全身に,例えば経口で,1日に1回また
は数回,あるいはより長い間隔で,投与することを含む。
【0014】 別の態様に従えば,本発明は,特定の化合物のそのような組成物が既に開示さ
れていない限りにおいて,抗炎症剤を目に局所的に投与するための眼科組成物を
特徴とする。特に,プロスタグランジン類似体および抗炎症剤の両方を含有する
組成物は,新規であり,かつ患者において非常に有用である。抗炎症剤(および
可能な場合にはプロスタグランジン類似体とともに)を,それ自体知られている
眼科的に許容しうるベヒクルとともに混合する。本発明の組成物を製造するため
に用いることのできるベヒクルには,水性溶液,例えば生理学的食塩水,油性溶
液,クリームおよび軟膏が含まれる。ベヒクルはさらに,眼科的に許容しうる保
存料(例えば塩化ベンズアルコニウム),界面活性剤(例えばポリソルベート8
0),リポソームまたはポリマー(例えばメチルセルロース,ポリビニルアルコ
ール,ポリビニルピロリドンおよびヒアルロン酸)を含んでいてもい。これらの
ポリマーは,溶液の粘度を増加するために用いてもよい。封入複合体,例えばシ
クロデキストリンを用いて,安定性および輸送を増強することができる。また,
活性薬剤を可溶性および不溶性薬剤挿入物に取り込ませることも可能である。
【0015】 第3の態様に従えば,本発明は,緑内障の治療においてプロスタグランジンに
付随的に用いるべき抗炎症剤を含む眼科組成物の製造に関し,特に,プロスタグ
ランジン類似体および抗炎症剤の両方を含む組成物に関する。
【0016】 以下の非限定的例により本発明を説明する。
【0017】方法: 虹彩のメラノサイトは,地域の屠殺場から入手したウシの眼から単離した。メ
ラノサイトは,10%ウシ胎児血清,1ng/mlのヒト組換え塩基性繊維芽細
胞増殖因子,10ng/mlのコレラトキシン,0.1mMのイソブチルメチル
キサンチン(IBMX),50μg/mlのゲンタマイシン,および0.25μ
g/mlのファンギゾン(Fungizone)を含むDMEM,Glutam
ax/Ham’s f−12培地中で培養した。細胞は,通常は2−4継代で用
い,48または96ウエルマイクロタイタープレートに播種し,コンフルエント
まで成長させた。各ウエルは,通常は約50,000個の細胞を含んでいた。試
験物質であるラタノプロスト(遊離酸として用いる)および,種々のブロッキン
グ剤を培養液に添加することにより,これらを細胞に投与した。細胞をラタノプ
ロストおよびブロッキング剤の存在下で,95%酸素および5%二酸化炭素雰囲
気下で37℃で24時間インキュベートした。デキサメタゾンのブロッキング効
果を調べるため,細胞をラタノプロスト酸およびデキサメタゾンに暴露する前に
,デキサメタゾンとともに24時間プレインキュベートした。インキュベートの
後,0.2mlの培養液を吸引し,エッペンドルフ遠心器で8000rpmで5
分間遠心分離した。次に,適当な希釈の後に,培養液中のPGE2およびPGF2 α の濃度を,市販のPGE2用(Amersham Life Science
),およびPGF用(Cayman Chemicals)酵素イムノアッ
セイキットを用いて測定した。アッセイは,それぞれの市販の酵素イムノアッセ
イキットのマニュアルにしたがって行った。
【0018】試験物質: ラタノプロスト酸は,先に記載された方法にしたがって合成することにより得
た(Resul et al.,J.Med.Chem.36;243−248
,1993)。イソプロピルエステルの代わりにラタノプロストの酸を用いた。
これは,メラノサイト培養物がラタノプロストを遊離酸に加水分解しうるエステ
ラーゼを発現するか否かが不明のためである。ヒトの目においては,ラタノプロ
スト(13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−トリノル−
PGF−イソプロピルエステル)は,遊離酸に加水分解される。インドメタ
シンは,Sigma Chemicalsから入手し,Na2CO3を用いて水溶
液中に溶解することにより新たに調製した。NS−398(N−(2−シクロヘ
キシルオキシ−4−ニトロフェニル)メタン−スルホンアミド)は,Calbi
ochem−Novabiochemから入手し,ジメチルスルホキシド(DM
SO)中に溶解した。デキサメタゾンは,Sigma Chemical Co
mpanyから入手し,エタノール中に溶解した。この実験における試験物質の
最終濃度は以下のとおりであった:ラタノプロスト酸10-8,10-7,10-6
および10-5M,インドメタシン10-5M,NS398 10-8,lおよび10 -6 M,およびデキサメタゾン10-6M。種々の試験物質の濃度は,一般に有効で
あることが知られている。
【0019】結果 : ラタノプロスト酸は,用量依存的様式で,PGE2およびPGFのメラノサ
イトから培養液中への放出を引き起こした(表I)。最大効果は,ラタノプロス
トの濃度が10-5Mの時に見られた。近最大効果は,10倍低い濃度の10-6
の時に見られた。表Iに見られるように,メラノサイトは,ラタノプロストに暴
露されたとき,PGFより遙かに多くのPGE2を産生した。
【0020】
【表1】
【0021】 インドメタシン(COX−1およびCOX−2酵素の非選択的阻害剤)は,虹
彩のメラノサイトからのラタノプロスト酸誘導性のPGE2およびPGFの両
方の放出を完全にブロックした(表I)。同様に,比較的選択的なCOX−2ブ
ロック剤であるNS−398は,高濃度(10-6M)でPGE2の形成を著しく
ブロックしたが,より低い濃度においても,PGE2の形成を部分的にブロック
した(表II)。NS−398のCOX−2酵素のブロックにおけるIC50値は
約10-7Mであると報告されているが,COX−1酵素のブロックにおける対応
する値は,約10-5Mであると報告されている(Patrono et al.
,Improved non−steroid anti−inflammat
ory drugs;COX−2 enzyme inhibitors(Ed
s.Vane,J.,et al.)Kluwer Acad.Publ.,1
21−131,1996)。この結果は,細胞をラタノプロスト酸に暴露したと
き,内因性PGE2の全部ではないにしても大部分が,COX−2酵素経路を介
して産生されていることを示唆する。表IIIに見られるように,デキサメタゾ
ン(リポコルチンの誘導を介してホスホリパーゼA2酵素を阻害するステロイド
抗炎症剤)は,ラタノプロスト酸への暴露の間,メラノサイトによるPGE2
形成を部分的にブロックした。用いた抗炎症剤は,遊離アラキドン酸を細胞から
奪うか,またはそのサイクリックエンドペルオキシドへの変換をブロックするた
め,ブロッキング実験の結果は,PGFおよび他の任意の内因性プロスタグ
ランジンおよびスロンボキサンにもまたあてはまる。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】 これらの実験から,ラタノプロスト(合成プロスタグランジン類似体)が,虹
彩のメラノサイトにおいてPGE2およびPGFの内因性形成を引き起こすこ
と,およびこの影響は内因性プロスタグランジンの形成に必要な酵素の阻害によ
りブロックしうることが明らかである。先の実験からは,PGFおよびPG
2の両方が,霊長類においてインビボ条件下で,増加した色素沈着を誘導する
能力を有していることが明らかである。したがって,内因性プロスタグランジン
がラタノプロスト(合成プロスタグランジン類似体)のメラニン生成効果を媒介
しているのであろう。
【0025】 したがって,プロスタグランジン合成を妨害する医薬品は,メラノサイトにお
けるメラニンの形成を予防すると予測することができる。そのような医薬品は,
シクロオキシゲナーゼ1もしくは2酵素,またはホスホリパーゼA2もしくはホ
スホリパーゼC酵素,または内因性プロスタグランジンの産生に必要な他の任意
の酵素のいずれかを阻害するであろう。
【0026】 種々の非ステロイド抗炎症剤,ならびにステロイド抗炎症剤は,プロスタグラ
ンジン合成に必要な酵素を妨害する能力を有しており,したがって,本発明にし
たがって用いることができる。すなわち,リスクを有する患者は,緑内障治療に
おいて眼圧を低下させるために用いられるプロスタグランジンと平行して抗炎症
剤で治療を行うことができる。
【0027】追加の実験の部 本発明の発明概念,すなわち,メラノサイトにおいてプロスタグランジン合成
をブロックする抗炎症剤がメラニン生成を妨害し,したがって,目の局所プロス
タグランジン治療の間の虹彩の色素沈着の増加を予防することの一般的妥当性を
示すため,追加の実験を行った。局所用プロスタグランジン調製物は,緑内障の
治療のための医薬品として用いられている。2種類の実験を行った:1)ラタノ
プロストのみならず,他のプロスタグランジン(緑内障の治療に用いられている
かまたは開発されている類似体(PGF,フルプロステノールおよびウノプ
ロストン酸)を含む)も,内因性プロスタグランジン(例えばPGE2)の産生
の増加を引き起こすことを示すため,および,2)色素産生細胞をインドメタシ
ンとラタノプロストにより同時に処置することにより,ラタノプロスト処置のみ
と比較して,細胞におけるメラニンの産生が減少することを示すため(抗炎症剤
,例えばインドメタシンによるプロスタグランジンのメラニン生成効果の真のブ
ロックのみを示す)。
【0028】 追加実験において用いたプロスタグランジンは,以下のとおりである。
【0029】 PGF(プロスタグランジンF) ラタノプロスト(13,14−ジヒドロ−17−フェニル−18,19,20−
トリノル−PGF) フルプロステノール(16−フェノキシ−3−トリフルオロメチル−18,19
,20−トリノル−PGF) ウノプロストン酸(13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGF−20−エ
チル) すべてのプロスタグランジン類似体は,薬物動態学的理由により臨床的に用い
られているエステルではなく酸として用いた。
【0030】 1. PGF,フルプロステノールおよびウノプロストン酸に暴露した虹彩
のメラノサイトにおける内因性PGE2の産生の増加 これらの実験は,ウシ虹彩のメラノサイトを用いて,本質的には上述の方法の
節で述べたように実施した。PGF(Chinoin Chemical
and Pharmaceutical Works,Budapest,Hu
ngaryから入手),フルプロステノール(Cayman Chemical
s,Ann Arbor,Michiganから入手)およびウノプロストン酸
(Pharmacia&Upjohn,Uppsala,Swedenから入手
)は,10-8M−10-6Mの範囲の濃度で使用し,PGE2は,上で記載したよ
うに,ラジオイムノアッセイキットを用いて測定した。以下の結果が得られた。
【0031】
【表4】
【0032】 この1回の実験は,メラノサイトにおける内因性プロスタグランジン産生が,
いくつかの外因性プロスタグランジンにより誘導され,したがって,これは外因
性プロスタグランジンの一般的影響であることを明らかに示す。我々はPGE2
を内因性プロスタグランジン合成の指標として利用したが,他の内因性プロスタ
グランジン,例えばPGF,PGD2,PGI2およびTxA2もまた産生され
,メラニン生成の誘導において重要でありうることも指摘すべきであろう。
【0033】 2.インドメタシンによるプロスタグランジン誘導性メラニン生成の阻害 この実験の目的は,内因性プロスタグランジン産生を阻害するNSAIDタイ
プの抗炎症剤が,外因性プロスタグランジンに暴露した色素細胞においてメラニ
ン形成(メラニン生成)を妨害または減少させる能力を有することを示すことで
ある。実験は,以下のようにして行った。
【0034】 25−31継代のCloudman S91マウスメラノーマ細胞(CCL−
53.1)を実験に用いた。これは,この細胞がメラニン生成の測定を可能とす
るのに十分短い期間でメラニンを産生するためであり,これは通常,普通のメラ
ノサイトは行わない。細胞は,HAM’sF−10(82.5%),ウシ胎児血
清(2.5%)およびウマ血清(15%)を含む培地中で日常的に培養した。細
胞は,80cm2フラスコ中でコンフルエントまで成長させ,フラスコ中で試験
物質とともにインキュベートした。1つのフラスコには対照培地のみを加え,1
つのフラスコにはラタノプロスト酸を10-6Mの最終濃度で加え,第3のフラス
コにはラタノプロスト酸を10-6Mの最終濃度で,および新たに調製したインド
メタシンを10-6Mの最終濃度で加えた。2日後に薬剤を含有する培地を置き換
えた。薬剤の存在下における総インキュベーション時間は4日間であった。その
後,細胞をトリプシン処理し,1M NaOHで溶解させ,メラニン含有量を,
適当な標準物質を用いて分光高度計で475nmで測定した。培養液のメラニン
含有量は以下のとおりであった。
【0035】
【表5】
【0036】 この実験は,ラタノプロストが,通常は高いメラニン産生速度を有するメラノ
ーマ細胞においてメラニンの形成を増加させることを示す。インドメタシンをラ
タノプロストと付随的に用いたとき,メラニン産生の増加は約35%低下した。
ラタノプロストのメラニン産生の刺激効果は比較的小さいが,Cloudman S91メラノーマ細胞は高い速度の自発メラニン産生を有し,したがって,プ
ロスタグランジンによるメラニン産生の追加の刺激は,非常に顕著であると予期
することはできないことを考慮すべきである。いずれにしても,この実験は,ラ
タノプロストにより,細胞はより多くのメラニンを産生するように刺激され,シ
クロオキシゲナーゼ酵素の特異的ブロッカーであるインドメタシンによりこの刺
激の大部分を,したがって,細胞における内因性プロスタグランジン産生をブロ
ックすることができることを示す。
【0037】 すなわち,外因性プロスタグランジン,例えばPGF,ラタノプロスト酸
,フルプロステノールおよびウノプロストン酸が,メラノサイトにおいて内因性
プロスタグランジンの形成を刺激し,次にこれがメラニン形成を何らかの形で引
き起こすことが明らかである。このプロスタグランジン誘導性メラニン形成は,
NSAIDタイプの抗炎症剤によりブロックすることができる。
【0038】 最後に,本発明者らは,現在進行中の研究において,インビトロのデータによ
り示唆されたメカニズムを支持するインビボのデータを得た。この研究において
は,15匹のマカークザルを市販のラタノプロスト(0.005%)目薬で1日
に2回処置し(対照群),一方,別の15匹のマカークザルを市販のフルルビプ
ロフェン(0.03%)目薬および同じ用量のラタノプロストで1日に2回処置
した(実験群)。フルルビプロフェンは,シクロオキシゲナーゼ酵素を阻害し,
したがって内因性プロスタグランジン形成を阻害する抗炎症剤である。3ヶ月の
処置の後,対照群(2/15)の2匹の動物が虹彩の色素沈着の明確な増加を示
したが,実験群では認められなかった(0/15)。すなわち,虹彩におけるプ
ロスタグランジンの内因性形成のブロックは,外因性プロスタグランジン,例え
ばラタノプロストにより誘導される虹彩の色素沈着の増加を予防するようである
。この研究はより長い12か月の期間について計画されていることに注目すべき
である。
【0039】 本発明をその好ましい態様に関して説明してきたが,これは本発明者らが現在
知るベストモードを構成するものであり,特許請求の範囲に記載される本発明の
範囲から逸脱することなく当業者に自明の種々の変更および改変が可能であるこ
とを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、プロスタグランジンの構造を示す。
【図2】 図2は、ラタノプロスト,イソプロピルウノプロストンおよびト
ラバプロストの分子構造を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 27/06 A61P 27/06 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA17 AA21 AA24 NA06 ZA33 4C086 AA01 AA02 BC15 DA14 MA01 MA04 MA58 NA06 ZA33 4C206 AA01 AA02 JA11 MA01 MA04 MA78 NA06 ZA33

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目のプロスタグランジン治療の間の虹彩の色素沈着の増加を
    予防するための医薬組成物の製造における抗炎症剤の使用。
  2. 【請求項2】 抗炎症剤がステロイドタイプのものである,請求項1記載の
    使用。
  3. 【請求項3】 抗炎症剤が非ステロイドタイプのものである,請求項1記載
    の使用。
  4. 【請求項4】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ阻害剤
    である,請求項3記載の使用。
  5. 【請求項5】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ−2阻
    害剤である,請求項3記載の使用。
  6. 【請求項6】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が以下の群:インドメタシン,
    スリンダク,エトドラク,ジクロフェナク,ケトロラク,アセクロフェナク,ピ
    ロキシカム,テノキシカム,ロルノキシカム,メロキシカム,フェノプロフェン
    ,イブプロフェン,ナプロキセン,ケトプロフェン,フルルビプロフェン,ナブ
    メトン,アザプロパゾン,メフェナム酸,オキサプロシン,トルメチン,アセチ
    ルサリチル酸,サリチル酸,サルサラート,バレリルサリチル酸,ビスマス次サ
    リチル酸,アセトアミノフェン,6−MNA,ニネスリド,DuP697,L7
    45337,NS−398,セレコキシブ,ロフェコキシブおよびこれらの組み
    合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ阻害剤である,請求項3記載の使用
  7. 【請求項7】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が以下の群:メロキシカム,ナ
    ブメトン,NS−398,DuP697,L745337,セレコキシブ,ロフ
    ェコキシブおよびこれらの組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ阻害
    剤である,請求項3記載の使用。
  8. 【請求項8】 ステロイドタイプ抗炎症剤が,デキサメタゾン,プレドニゾ
    ロン,メチルプレドニゾロン,プレドニゾン,コルチゾン,ヒドロコルチゾン,
    フルオロメトロン,トリアムシノロール,ベータメタゾン,フルドロコルチゾン
    ,デフラザコートおよびこれらの組み合わせからなる群より選択されるステロイ
    ド抗炎症剤である,請求項2記載の使用。
  9. 【請求項9】 緑内障の治療のための医薬組成物の製造における,プロスタ
    グランジンと組み合わせた抗炎症剤の使用。
  10. 【請求項10】 抗炎症剤がステロイドタイプのものである,請求項9記載
    の使用。
  11. 【請求項11】 抗炎症剤が非ステロイドタイプのものである,請求項9記
    載の使用。
  12. 【請求項12】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ阻害
    剤である,請求項11記載の使用。
  13. 【請求項13】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ−2
    阻害剤である,請求項11記載の使用。
  14. 【請求項14】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が,以下の群:インドメタシ
    ン,スリンダク,エトドラク,ジクロフェナク,ケトロラク,アセクロフェナク
    ,ピロキシカム,テノキシカム,ロルノキシカム,メロキシカム,フェノプロフ
    ェン,イブプロフェン,ナプロキセン,ケトプロフェン,フルルビプロフェン,
    ナブメトン,アザプロパゾン,メフェナム酸,オキサプロシン,トルメチン,ア
    セチルサリチル酸,サリチル酸,サルサラート,バレリルサリチル酸,ビスマス
    次サリチル酸,アセトアミノフェン,6−MNA,ニネスリド,DuP697,
    L745337,NS−398,セレコキシブ,ロフェコキシブおよびこれらの
    組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ阻害剤である,請求項11記載
    の使用。
  15. 【請求項15】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が,以下の群:メロキシカム
    ,ナブメトン,NS−398,DuP697,L745337,セレコキシブ,
    ロフェコキシブおよびこれらの組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ
    阻害剤である,請求項11記載の使用
  16. 【請求項16】 ステロイドタイプ抗炎症剤が,デキサメタゾン,プレドニ
    ゾロン,メチルプレドニゾロン,プレドニゾン,コルチゾン,ヒドロコルチゾン
    ,フルオロメトロン,トリアムシノロール,ベータメタゾン,フルドロコルチゾ
    ン,デフラザコートおよびこれらの組み合わせからなる群より選択されるステロ
    イド抗炎症剤である,請求項10記載の使用。
  17. 【請求項17】 目のプロスタグランジン治療の間の虹彩の色素沈着を予防
    する方法であって,プロスタグランジン治療の間に抗炎症剤を目に投与すること
    を特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 抗炎症剤がステロイドタイプのものである,請求項17記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 抗炎症剤が非ステロイドタイプのものである,請求項17
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ阻害
    剤である,請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ−2
    阻害剤である,請求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が,以下の群:インドメタシ
    ン,スリンダク,エトドラク,ジクロフェナク,ケトロラク,アセクロフェナク
    ,ピロキシカム,テノキシカム,ロルノキシカム,メロキシカム,フェノプロフ
    ェン,イブプロフェン,ナプロキセン,ケトプロフェン,フルルビプロフェン,
    ナブメトン,アザプロパゾン,メフェナム酸,オキサプロシン,トルメチン,ア
    セチルサリチル酸,サリチル酸,サルサラート,バレリルサリチル酸,ビスマス
    次サリチル酸,アセトアミノフェン,6−MNA,ニネスリド,DuP697,
    L745337,NS−398,セレコキシブ,ロフェコキシブおよびこれらの
    組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ阻害剤である,請求項19記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が,以下の群:メロキシカム
    ,ナブメトン,NS−398,DuP697,L745337,セレコキシブ,
    ロフェコキシブおよびこれらの組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ
    阻害剤である,請求項19記載の方法。
  24. 【請求項24】 ステロイドタイプ抗炎症剤が,デキサメタゾン,プレドニ
    ゾロン,メチルプレドニゾロン,プレドニゾン,コルチゾン,ヒドロコルチゾン
    ,フルオロメトロン,トリアムシノロール,ベータメタゾン,フルドロコルチゾ
    ン,デフラザコートおよびこれらの組み合わせからなる群より選択されるステロ
    イド抗炎症剤である,請求項18記載の方法。
  25. 【請求項25】 プロスタグランジンがプロスタグランジン類似体である,
    請求項17−24のいずれかに記載の方法。
  26. 【請求項26】 プロスタグランジンがラタノプロストである,請求項17
    −24のいずれかに記載の方法。
  27. 【請求項27】 プロスタグランジンがイソプロピルウノプロストンである
    ,請求項17−24のいずれかに記載の方法。
  28. 【請求項28】 プロスタグランジンがトラバプロストである,請求項17
    −24のいずれかに記載の方法。
  29. 【請求項29】 プロスタグランジンが,AGN190910,AGN19
    1129またはAGN192024のいずれかである,請求項17−24のいず
    れかに記載の方法。
  30. 【請求項30】 緑内障を治療する方法であって,抗炎症剤をプロスタグラ
    ンジンとともに目に投与することを特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 抗炎症剤がステロイドタイプのものである,請求項30記
    載の方法。
  32. 【請求項32】 抗炎症剤が非ステロイドタイプのものである,請求項30
    記載の方法。
  33. 【請求項33】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ阻害
    剤である,請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 非ステロイドタイプ抗炎症剤がシクロオキシゲナーゼ−2
    阻害剤である,請求項32記載の方法。
  35. 【請求項35】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が,以下の群:インドメタシ
    ン,スリンダク,エトドラク,ジクロフェナク,ケトロラク,アセクロフェナク
    ,ピロキシカム,テノキシカム,ロルノキシカム,メロキシカム,フェノプロフ
    ェン,イブプロフェン,ナプロキセン,ケトプロフェン,フルルビプロフェン,
    ナブメトン,アザプロパゾン,メフェナム酸,オキサプロシン,トルメチン,ア
    セチルサリチル酸,サリチル酸,サルサラート,バレリルサリチル酸,ビスマス
    次サリチル酸,アセトアミノフェン,6−MNA,ニネスリド,DuP697,
    L745337,NS−398,セレコキシブ,ロフェコキシブおよびこれらの
    組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ阻害剤である,請求項32記載
    の方法。
  36. 【請求項36】 非ステロイドタイプ抗炎症剤が,以下の群:メロキシカム
    ,ナブメトン,NS−398,DuP697,L745337,セレコキシブ,
    ロフェコキシブおよびこれらの組み合わせより選択されるシクロオキシゲナーゼ
    阻害剤である,請求項32記載の方法。
  37. 【請求項37】 ステロイドタイプ抗炎症剤が,デキサメタゾン,プレドニ
    ゾロン,メチルプレドニゾロン,プレドニゾン,コルチゾン,ヒドロコルチゾン
    ,フルオロメトロン,トリアムシノロール,ベータメタゾン,フルドロコルチゾ
    ン,デフラザコートおよびこれらの組み合わせからなる群より選択されるステロ
    イド抗炎症剤である,請求項31記載の方法。
  38. 【請求項38】 プロスタグランジンがプロスタグランジン類似体である,
    請求項30−37のいずれかに記載の方法。
  39. 【請求項39】 プロスタグランジンがラタノプロストである,請求項30
    −37のいずれかに記載の方法。
  40. 【請求項40】 プロスタグランジンがイソプロピルウノプロストンである
    ,請求項30−37のいずれかに記載の方法。
  41. 【請求項41】 プロスタグランジンがトラバプロストである,請求項30
    −37のいずれかに記載の方法。
  42. 【請求項42】 プロスタグランジンが,AGN190910,AGN19
    1129およびAGN192024のいずれかである,請求項30−37のいず
    れかに記載の方法。
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