JP3544223B2 - 新規な発毛・育毛促進剤 - Google Patents

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JP3544223B2 JP08082794A JP8082794A JP3544223B2 JP 3544223 B2 JP3544223 B2 JP 3544223B2 JP 08082794 A JP08082794 A JP 08082794A JP 8082794 A JP8082794 A JP 8082794A JP 3544223 B2 JP3544223 B2 JP 3544223B2
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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、前記一般式(I)で表わされるシンナモイル型化学構造を有する化合物を有効成分として含有する発毛・育毛促進剤に関するものである。
【0002】
【背景技術】
脱毛症の原因としては、栄養摂取のアンバランス、ふけの過剰発生による頭皮の生理機能の低下、末梢血管の血流量の減少による毛乳頭部位への血液供給不足による新陳代謝の低下、皮脂線及び毛包、毛根部における男性ホルモンの関与による毛包機能の低下、精神的ストレス等が知られており、さまざまな薬剤が脱毛症等の治療に用いられている。例えば、抗アンドロジェン作用を示すエチニルエストラジオール、末梢の血管血流促進作用を示すビタミンE、センブリエキス、ニンジンエキス、セファランチン等、局所刺激作用を示すトウガラシチンキ、ハッカ油、1−メントール等が挙げられるが、いまだ満足すべきものがないのが現状である。
【0003】
本発明者は、先に、トリカブトの根より得られる非アコニチン型アルカロイド成分を含有する画分に顕著な発毛・育毛促進作用のあることを見出した(特開平5−255099号)。その後、トリカブトの根を加熱処理して毒性を減らした加工ブシに含有されている非アコニチン型アルカロイド成分より一物質を単離し、その化学構造を決定した。さらに、その化学構造に基づき種々誘導体を合成して検討を重ねた結果、前記の一般式(I)で表わされるシンナモイル型化学構造を有する化合物が発毛・育毛促進作用を有することを見出した。本発明は、かかる知見に基づくものである。
【0004】
【発明の開示】
本発明は一般式(I)
【化2】
Figure 0003544223
〔式中、Rは、
(i) 水素原子であるか、又は、
(ii)水酸基であるか、又は、
(iii)炭素数1〜3のアルキルオキシであるか、又は、
(iv)アリール又は炭素数1〜5のアルキル
(v)炭素数1〜6の鎖状もしくは環状のアルキルを置換基として有し、又は
有しないアミノであり、
【0005】
及びRは、それぞれ、
(i) 水素原子であるか、又は、
(ii)水酸基であるか、又は、
(iii)ハロゲンであり、
【0006】
はβ−D−グルコピラノシルオキシであり、
【0007】
は、
(i) 水素原子であるか、又は、
(ii)水酸基であるか、又は、
(iii)炭素数1〜5のアルキルオキシであるか、又は、
(iv)脂肪族又は芳香族のアシルオキシである。
【0008】
但し、式中、
1) 7位及び8位の炭素原子に結合する水素原子の配位はシス又はトランスであり、
2) R又はRが水酸基である場合は、その水酸基の酸素原子は9位カルボニル炭素原子と共にラクトンを形成してもよい。〕で表わされるシンナモイル型化学構造を有する化合物を有効成分として含有することを特徴とする発毛・育毛促進剤を提供するものである。
【0009】
一般式(I)で表わされる化合物は、相当する置換基を有するベンズアルデヒド型化合物と下記式(II)で表わされる化合物の縮合反応を行うことにより得ることができる。この縮合反応では、触媒として弱塩基、例えば溶融酢酸カリウムあるいは溶融酢酸ナトリウム等を用い、適当な温度条件下で行うことができる。例えば、相当する置換基を有するベンズアルデヒド型化合物を無水酢酸に溶解し、これに触媒として溶融酢酸カリウムを加え、加熱することにより、相当する置換基を有するシンナモイル型化学構造を有する化合物を得ることができる。
【0010】
前記の相当する置換基を有するベンズアルデヒド型化合物は、市販品を用いることができる他、ベンズアルデヒドのp−位、m−位あるいはo−位に水酸基を有する市販のベンズアルデヒド型化合物を出発物質として、通常化学反応で用いられるアルキル化反応、アシル化反応、グルコシル化反応等を行うことにより得ることができる。
【0011】
又、一般式(I)で表わされる化合物は、前述の縮合反応で得られるシンナモイル型化学構造を有する化合物を出発物質として、あるいは市販のケイヒ酸、p−クマル酸又はo−クマル酸及びそれらの誘導体を出発物質として、通常化学反応で用いられるアルキル化反応、アシル化反応、グルコシル化反応、エステル化反応又はアミド化反応を行うことにより得ることができる。
【0012】
一般式(II)
【化3】
Figure 0003544223
〔式中、Rは、
水素原子又はアルキル又はアリール又はアルコキシ又はアリールオキシ又は
アシルオキシである〕
【0013】
前記のアルキル化反応は、相当する化合物、例えばp−クマル酸あるいはm−ヒドロキシベンズアルデヒドを適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランに溶解し、適当な温度、例えば−60℃にて、n−ブチルリチウムを加えた後、ハロゲン化アルキル、例えばヨウ化エチルを加え撹拌することにより行うことができる。
【0014】
前記のアシル化反応は、相当する化合物、例えばp−クマル酸あるいはm−ヒドロキシベンズアルデヒドを適当な溶媒、例えばピリジンに溶解し、アシル化剤、例えば酸塩化物あるいは酸無水物を加え、適当な温度、例えば室温にて撹拌することにより行うことができる。
【0015】
前記のグルコシル化反応は、相当する化合物、例えばp−クマル酸を適当な溶媒、例えばメタノールに溶解し、ジアゾメタン/エーテル溶液を加え、カルボン酸をメチルエステルとした後、このものを適当な溶媒、例えばジクロロメタンに溶解し、これにグルコース誘導体、例えば2,3,4,6−0−テトラベンゾイルジフェニルフォスフォリルグルコシドを加え、さらに触媒として、例えばテトラメチルウレア及びトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルを加え、適当な温度、例えば室温にて撹拌し、得られた化合物をメタノールに溶解した後、これにアルカリ、例えば10%水酸化ナトリウム水溶液を加え、加熱還流することにより行うことができる。
【0016】
前記のエステル化反応の中で、カルボン酸のエステル化反応は、硫酸等を用いた酸性条件下にて、相当する化合物、例えばケイヒ酸に任意のアルコールを加え、撹拌することにより行うことができる。又、相当する化合物、例えばp−クマル酸を塩化チオニル、三塩化リンあるいは五塩化リン等の塩化物と反応させ、構造式中のカルボン酸を酸塩化物とした後、任意のアルコールを加え、撹拌することによりエステル化反応を行うことができる。又、相当する化合物に適当なアルカリ、例えば水酸化ナトリウムを加え、カルボン酸を塩とした後、このものにハロゲン化アルキルを加え、撹拌することにより、カルボン酸のエステル化反応を行うことができる。
【0017】
前記のエステル化反応の中で、水酸基のエステル化反応は、前述のアシル化反応と同様の操作で行うことができる。
【0018】
前記のアミド化反応は、相当する化合物、例えばp−クマル酸を適当な溶媒、例えば無水エーテルに溶解し、塩化チオニルを加え撹拌し、構造式中のカルボン酸を酸塩化物とした後、このものを適当な溶媒中、例えばクロロホルム中にて、任意のアミン化合物、例えばアンモニア水、メチルアミンあるいはジメチルアミン等を加え、適当な温度条件下にて撹拌することにより行うことができる。
【0019】
又、前記一般式(I)で表わされるシンナモイル型化学構造を有する化合物は、前述の有機合成による手法の他、トリカブト属植物の塊根を加熱処理して毒性を減らした加工ブシ、炮附子あるいは修治附子から分離・精製し、単離することができる。例えば、加工ブシ末(三和生薬製)の50%エタノールエキスを、ポリアミドカラム及びシリカゲルカラムを用いて、分離・精製することにより、p−グルコピラノシルオキシケイヒ酸を得ることができる。さらに、この分離・精製過程の分画エキスは、一般式(I)で表わされる化合物を高濃度で含むものである。このものは、本発明の発毛・育毛促進剤の有効成分として用いることができる。
【0020】
前記の式(I)で表わされるシンナモイル型化学構造を有する化合物は、本発明に係る発毛・育毛促進剤の有効成分として、原体のまま、あるいは適当な基剤を使用して、その基剤に対し希釈して使用することができる。又、トリカブトの根を加熱処理して毒性を減らした加工ブシ、炮附子あるいは修治附子から得られる画分で、上記式(I)の構造を有する化合物を含むものを有効成分として用いることができる。この発毛・育毛促進剤の基剤としては、化粧品、医薬品等の業界で通常用いられる任意所要の担体、乳化剤、懸濁化剤、芳香剤等の添加剤が用いられ、慣用の方法で製剤化する。
【0021】
これらの材料の例としては、オレイン酸、トリエタノールアミン、サラシミツロウ、セチルアルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ベントナイト、ワセリン、流動パラフィン、アルコール及びそのエステル、例えば、エタノール、プロピレングリコール、セトステアリルアルコール、ソルビタンモノステアレート等があげられ、剤形は、ヘヤートニック、ヘヤークリーム、ヘヤーローション、ヘヤーシャンプー等、その他種々の形で提供することができる。又、軟膏用組成物、あるいは硬膏用組成物の形でも提供することができる。これら各製剤は周知の製剤用担体、例えば、ワセリン、パラフィン、加水ラノリン、プラスチベース、親水ワセリン、マクロゴール類、ロウ、樹脂、精製ラノリン、ゴム類を含有していてもよい。
【0022】
これ等外用剤に含有させる前記の式(I)の化合物の含量は約0.005〜1%、好ましくは0.01〜0.5%である。
【0023】
以下に、本発明に用いる前記の式(I)の化合物の製造実施例、薬理作用試験、安全性試験及び処方例について述べる。尚、以下の表中の化合物No.とその化合物名の対照表を表1に示す。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕
加工ブシ1kgに50%エタノール51を加えて30分間加熱還流抽出し、冷後ろ過する。ろ液を減圧下濃縮乾固し、抽出エキス300gを得る。これを水300mlに懸濁し、ポリアミド(300g)を充填したカラムに付す。カラムを水31にて洗浄後、40%エタノール21にて溶出する。この溶出液を減圧下濃縮乾固し、残留物(9.0g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(500g)に対し、クロロホルム/メタノール/水混液(60:35:4)2.51にて洗浄後、クロロホルム/メタール/水混液(60:35:7)にて溶出する。溶出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(分離液:クロロホルム/メタノール/水=6:4:1)により繰り返し精製し、p−β−D−グルコピラノシルオキシケイヒ酸20mgを得る。
【0025】
〔実施例2〕
グルコース2gにピリジン10ml及び塩化ベンゾイル10gを加え、室温にて1時間攪拌する。反応液中の析出物を分取し、メタノールから再結晶し、ヘキサ−O−ベンゾイルグルコシド6.4gを得る。ヘキサ−O−ベンゾイルコシド6.4gを無水ベンゼン40mlに溶解し、これにチオフェノール1ml及び塩化第二スズ1mlを加え、室温にて2時間撹拌する。反応液中の折出物を分取した後、ベンゼンにて洗浄し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイルフェニルチオグルコシド5.8gを得る。
【0026】
次に、このものをテトラヒドロフラン/水混液(85:15)70mlこ溶解し、これに酸化第二水銀7.32g及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル4.32mlを加え、60℃にて12時間還流する。反応溶液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g,ベンゼン/酢酸エチル=90:10→85:15)にて分離・精製し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイルグルコース2.543gを得る。次に、このものを無水テトラヒドロフラン70mlに溶解し、これにn−ブチルリチウム5.88ml及びジフェニルフォスフォリルクロリド1.86mlを加え、窒素気流下−60℃にて20分間撹拌する。反応溶液に水50mlを加えた後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g,ベンゼン/酢酸エチル=92:8)にて分離・精製し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイルジフェニルフォスフォリルグルコシド2.18gを得る。
【0027】
次に、市販のp−クマル酸510mgをメタノール10mlに溶解する。別に、p−トルエンスルホニル−N−メチル−N−ニトロソアミドに10%水酸化カリウム水溶液を加えて加熱したときに発生するジアゾメタンを、エーテル中に通過させ、ジアゾメタン/エーテル溶液を得る。このジアゾメタン/エーテル溶液を前述のp−クマル酸のメタノール溶液に、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)にて確認しながら適当量を加え、p−クマル酸メチルエステル450mgを得る。
【0028】
p−クマル酸メチルエステル139mgと先に得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイルジフェニルフォスフォリルグルコシド588mgを無水ジクロロメタン30mlに溶解した後、これにテトラメチル尿素0.19ml及びトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル0.93mlを加え、室温にて1時間撹拌する。反応溶液に水50mlを加え、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(75g,ベンゼン/酢酸エチル=96:4)にて分離・精製し、p−クマル酸メチルエステルの配糖体75mgを得る。このものに10%水酸化ナトリウム/メタノール溶液5mlを加え、20分間加熱還流した後、反応溶液を減圧下濃縮乾固する。残留物に1N塩酸30mlを加えた後、n−ブタノール30mlにて抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/水混液=6:5:1.5)にて分離・精製し、p−β−D−グルコピラノシルオキシケイヒ酸21mgを得る。
【0029】
〔実施例3〕
o−ヒドロキシベンズアルデヒド1.2g及び酢酸ナトリウム0.82gを無水酢酸10mlに溶解し,140℃にて8時間加熱還流する。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムにて洗浄した後、クロロホルム/メタノール混液(95:5)にて溶出し、o−アセチルオキシクマル酸315mgを得る。o−アセチルオキシクマル酸315mgを10%水酸化ナトリウム/メタノール溶液5mlに溶解し、20分間加熱還流する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物に1N塩酸30mlを加えた後、n−ブタノール30mlにて抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=95:5)にて分離・精製し、o−クマル酸268mgを得る。
【0030】
〔実施例4〕
m−ヒドロキシベンズアルデヒド1.0gを無水酢酸1mlに溶解し、これにトリエルアミン1mlを加え、140℃にて1.5時間加熱還流する。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、m−ヒドロキシケイヒ酸367mgを得る。
【0031】
〔実施例5〕
p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.22g及び酢酸ナトリウム0.82gを無水酢酸10mlに溶解し、140℃にて8時間加熱還流する。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、p−クマル酸325mgを得る。
【0032】
〔実施例6〕
実施例3のo−ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド1.0gを用いて、他は実施例3と同様に操作し、4−ヒドロキシ−3−メトキシケイヒ酸435mgを得る。
【0033】
〔実施例7〕
トランス−p−クマル酸30mgをアセトン3mlに溶解し、室温にて2時間紫外線を照射した後、減圧下濃縮乾固する。残留物を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(分離液:クロロホルム/メタノール混液=5:1)にて分離・精製し、シス−4−ヒドロキシケイヒ酸17mgを得る。
【0034】
〔実施例8〕
ベンズアルデヒド1.0gを無水酢酸1mlに溶解し、これにトリメチルアミン1m1を加え、140℃にて1.5時間加熱還流する。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、ケイヒ酸402mgを得る。
【0035】
〔実施例9〕
p−クマル酸30mgをメタノール3mlに溶解する。別に、p−トルエンスルホニル−N−メチル−N−ニトロソアミドに10%水酸化カリウム水溶液を加えて加熱した時に発生するジアゾメタンを、エーテル中に通過させ、ジアゾメタン/エーテル溶液を得る。このジアゾメタン/エーテル溶液を前述のp−クマル酸のメタノール溶液に、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)にて確認しながら適当量加えた後、減圧下濃縮乾固する。残留物を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(分離液:クロロホルム/メタノール混液=10:1)にて分離・精製し、p−クマル酸メチルエステル27mgを得る。
【0036】
〔実施例10〕
p−クマル酸164mgを無水エーテル20mlに溶解する。この溶液にジメチルホルムアミド0.1ml及び塩化チオニル0.5mlを加えた後、室温にて2時間撹拌する。反溶液を減圧下濃縮乾固し,残留物をn−プロパノール5mlに溶解した後、室温にて10分間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチル混液=2:3)にて分離・精製し、p−クマル酸−n−プロピルエステル135mgを得る。
【0037】
〔実施例11〕
p−アニスアルデヒド1.0g及び酢酸ナトリウム0.70gを無水酢酸10mlに溶解し、140℃にて8時間加熱還流する。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、4−メトキシケイヒ酸436mgを得る。
【0038】
〔実施例12〕
p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.2gをアセトン20mlに溶解した後、炭酸カリウム2.5g及び臭化エチル2.2gを加え、15時間加熱還流する。反応溶液を冷後ろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固する。残留物をエーテルより再結晶し、4−エトキシベンズアルデヒド0.82gを得る。このものに酢酸ナトリウム0.54gを加え、無水酢酸10mlに溶解した後、140℃にて8時間加熱還流する。反応終了後、反応液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、4−エトキシケイヒ酸320mgを得る。
【0039】
〔実施例13〕
p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.2gをジメチルスルフォキシド15mlに溶解した後、0℃にて水素化ナトリウム265mgを加え、この温度条件下にて30分間撹拌する。この反応溶液に、室温にてヨウ化n−アミル2.2gを加え、5時間撹拌する。反応溶液を水50ml中に注いだ後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて分離・精製し、4−アミロキシベンズアルデヒド500mgを得る。このものに酢酸ナトリウム350mgを加え、無水酢酸10mlに溶解した後、140℃にて8時間加熱還流する。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、4−アミロキシケイヒ酸203mgを得る。
【0040】
〔実施例14〕
p−クマル酸330mgをピリジン2mlに溶解した後、無水酢酸0.5mlを加え、室温にて30分間撹拌する。反応溶液を氷水50ml中に注いだ後、エーテル50mlにて2回抽出し、抽出液を減圧下濃縮乾固する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=98:2)にて分離・精製し、4−アセトキシケイヒ酸166mgを得る。
【0041】
〔実施例15〕
p−クマル酸102mgをメタノール5mlに溶解する。別に、p−トルエンスルホニル−N−メチル−N−ニトロソアミドに10%水酸化カリウム水溶液を加えて加熱したときに発生するジアゾメタンを、エーテル中に通過させ、ジアゾメタン/エーテル溶液を得る。このジアゾメタン/エーテル溶液を前述のp−クマル酸のメタノール溶液に過剰量加えた後、室温にて1時間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=98:2)にて分離・精製し、4−メトキシケイヒ酸メチルエステル96mgを得る。
【0042】
〔実施例16〕
p−クマル酸164mgを無水エーテル20mlに溶解した後、ジメチルホルムアミド0.1ml及び塩化チオニル0.5mlを加え、室温にて2時間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物をクロロホルム5mlに溶解した後、アンモニア水1mlを加え、室温にて1.5時間撹拌する。この反応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチル混液=2:3)にて分離・精製し、p−ヒドロキシシンナムアミド16mgを得る。
【0043】
〔実施例17〕
p−クマル酸164mgを無水エーテル20mlに溶解した後、ジメチルホルムアミド0.1ml及び塩化チオニル0.5mlを加え、室温にて2時間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物をクロロホルム5mlに溶解する。この溶液にトリエチルアミン150mg及び1%メチルアミン/クロロホルム溶液10mlを滴加した後、室温にて2時間撹拌する。反応溶液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチル混液=2:3)にて分離・精製し、N−メチル−p−ヒドロキシシンナムアミド24mgを得る。
【0044】
〔実施例18〕
実施例17の1%メチルアミン/クロロホルム溶液の代わりに、1%エチルアミン/クロロホルム溶液10mlを用いて、他は実施例17と同様に操作し、N−エチル−p−ヒドロキシシンナムアミド11mgを得る。
【0045】
〔実施例19〕
実施例17の1%メチルアミン/クロロホルム溶液の代わりに、1%ジメチルアミン/クロロホルム溶液10mlを用いて、他は実施例17と同様に操作し、N−ジメチル−p−ヒドロキシシンナムアミド13mgを得る。
【0046】
〔実施例20〕
p−クマル酸60mgを無水テトラヒドロフラン2.5mlに溶解した後、無水ジクロロエタン2.5mlを加え、この溶液に0.4%ジシクロヘキシルカルボジイミド/ジクロロメタン溶液2mlを滴加し、室温にて15分間撹拌する。次に、反応溶液に1%ジメチルアミン/クロロホルム溶液10mlを滴加した後、室温にて2時間撹拌する。反応溶液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=98:2)にて分離・精製し、N−シクロヘキシル−p−ヒドロキシシンナムアミド24mgを得る。
【0047】
〔実施例21〕
実施例17の1%メチルアミン/クロロホルム溶液の代わりに、1%シクロヘキシルアミン/クロロホルム溶液10mlを用いて、他は実施例17と同様に操作し、N−シクロヘキシル−p−ヒドロキシシンナムアミド18mgを得る。
【0048】
〔実施例22〕
O−ヒドロキシベンズアルデヒド1.2g及び酢酸ナトリウム0.82gを無水酢酸10mlに溶解し、140℃にて8時間加熱還流する。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸にて酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて分離・精製し、クマリン250mgを得る。
【0049】
〔実施例23〕
p−クマル酸164mgをピリジン2mlに溶解し、この溶液に塩化ベンゾイル100mg滴加した後、室温にて1時間撹拌する。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=99:1→98:2)にて分離・精製し、p−ベンゾイルオキシケイヒ酸19mgを得る。
【0050】
〔実施例24〕
ベンズアルデヒド1.06g及びアセトン1.0mlを10%水酸化ナトリウム/メタノール溶液15mlに加えて混和した後、室温にて1時間撹拌する。反応溶液中の析出物を分取し、このものをベンゼンから再結晶し、ベンジリデンアセトン1.03gを得る。
【0051】
〔実施例25〕
ベンズアルデヒド1.06g及びアセトフェノン1.32gを10%水酸化ナトリウム/メタノール溶液15mlに加えて混和した後、室温にて1時間撹拌する。反応溶液中の析出物を分取し、このものをベンゼンから再結晶し、フェニルスチリルケトン1.75gを得る。
【0052】
〔実施例26〕
ベンズアルデヒド1.06g及びアセトアルデヒド0.46gを10%水酸化ナトリウム/メタノール溶液15mlに加えて混和した後、室温にて1時間撹拌する。反応溶液中のメタノールを留去した後、このものに水50mlを加え、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて分離・精製し、ケイヒアルデヒド0.75gを得る。
【0053】
〔実施例27〕
3−ヒドロキシケイヒ酸30mgをピリジン1mlに溶解し、この溶液に無水酢酸0.3mlを加えた後、室温にて2時間撹拌する。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、エーテル50mlにて2回抽出し、抽出液を減圧下濃縮乾固する。残留物をメタノールから再結晶し、3−アセトキシケイヒ酸18mgを得る。
【0054】
〔実施例28〕
3−ヒドロキシケイヒ酸64mgをピリジン1mlに溶解し、この溶液に無水安息香酸300mgを加えた後、室温にて12時間撹拌する。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、エーテル50mlにて2回抽出し、抽出液を減圧下濃縮乾固する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=98:2→96:4)にて分離・精製し、3−ベンゾイルオキシケイヒ酸15mgを得る。
【0055】
【表1】
Figure 0003544223
【0056】
【表2】
Figure 0003544223
【0057】
【表3】
Figure 0003544223
【0058】
【表4】
Figure 0003544223
【0059】
【表5】
Figure 0003544223
【0060】
【表6】
Figure 0003544223
【0061】
【表7】
Figure 0003544223
【0062】
【表8】
Figure 0003544223
【0063】
【表9】
Figure 0003544223
【0064】
【表10】
Figure 0003544223
【0065】
【表11】
Figure 0003544223
【0066】
【表12】
Figure 0003544223
【0067】
【表13】
Figure 0003544223
【0068】
【表14】
Figure 0003544223
【0069】
【表15】
Figure 0003544223
【0070】
【表16】
Figure 0003544223
【0071】
【表17】
Figure 0003544223
【0072】
【表18】
Figure 0003544223
【0073】
【表19】
Figure 0003544223
【0074】
【表20】
Figure 0003544223
【0075】
【実験例】
〔実験例1〕
この実験においては、Std:ddY系雄性マウス(体重30〜35g)を1群7匹として使用した。動物は室温24〜25℃、自由な摂水、摂食及び12時間周期の明暗条件下で飼育した。マウスは実験開始前日に脱毛クリームにて背部を除毛して用いた。被検化合物0.1gを、ジメチルスルホキシド100mlに溶解し、試料溶液とした。試料溶液の約0.1mlを、毎日朝夕の2回、除毛した背部に塗布し、ジメチルスルホキシドのみを試料として用いたものを陰性対照群とした。判定は肉眼的観察により行い、判定基準は下記の基準に従った。
【0076】
Figure 0003544223
結果を表2に示す。表2の結果から見られるように、本発明の発毛・育毛促進剤で用いるシンナモイル型化学構造を有する化合物は、優れた発毛・育毛促進効果を示すことが認められた。又、実験経過中及び実験終了後において、上記のシンナモイル型化学構造を有する化合物の試料溶液塗布群には皮膚刺激性、アレルギー性は全く認められなかった。
【0077】
【表21】
Figure 0003544223
【0078】
〔実験例2〕
この実験においては、Std:ddY系雄性マウス(体重30〜35g)を1群7匹として使用した。動物は室温24〜25℃,自由な摂水、摂食及び12時間周期の明暗条件下で飼育した。マウスは実験開始前日に脱毛クリームにて背部を除毛して用いた。被検化合物の試料溶液は実験例1で使用したものと同じものを用いた。陰性対照群では、ジメチルスルホキシドのみを試料として用いた。試料溶液の約0.1mlを、毎日朝夕の2回、除毛した箇所に塗布し、塗布後21日及び28日に除毛部位から発生した新生毛についてサンプリングを行い、体毛長を測定した。体毛長の測定は実体顕微鏡を用いて行い、サンプリングした任意の20本の中から最も長いものを5本選び、その平均値を求め、マウスの体毛長とした。群間比較による薬物投与群の有意差検定は、ステューデントのt−検定により行った。結果を表3に示す。表3に見られるように、上記のシンナモイル型化学構造を有する化合物は、陰性対照群に対して、いずれもP<0.01の有意な毛成長促進効果を示した。
【0079】
【表22】
Figure 0003544223
【0080】
【表23】
Figure 0003544223
【0081】
〔実験例3〕(急性毒性)
この実鹸においては、Std:ddY系雄性マウス(20〜25g)を使用した。被検化合物は表1で示したものを用いた。被検化合物は、0.9%生理食塩水を用いて、さらにアラビアゴムを3%の濃度で添加し、100mg/10mlの濃度になるよう懸濁し、試料溶液として調製した。この懸濁液を100ml/kgの割合で皮下投与し、投与後72時間の致死数を求めた。その結果、いずれの化合物においても死亡例は見られず、低毒性であることが認められた。
【0082】
〔実験例4〕(安全性)
試験方法は24時間人体前腕クローズドバッチテストを用いた。被試験者は成人男子3名、成人女子1名である。判定基準は下記の基準に従った。試料は、実施例1で得られた化合物(1)を用い、処方例1に従って調製したものを用いた。試料溶液を毎日、朝及び夕方2回、1週間頭皮に塗布した。
++:強紅斑 ± :微かな紅斑
+ :紅斑 − :陰性
結果を表4に示す。表4に見られるように、本発明に係る化合物からなるヘヤートニックでは、皮膚刺激性、アレルギー性は全く認められず、皮膚に対する安全性は極めて高いものであった。又、被検者において、試験中、副作用は特に認められなかった。
【0083】
【表24】
Figure 0003544223
【0084】
以下に本発明に係る発毛・育毛促進剤の処方例を示す。
〔処方例1〕ヘヤートニック
エタノール 60ml
プロピレングリコール 3g
化合物(1) 0.05g
香料 適量
精製水を加えて、100mlとする。
【0085】
〔処方例2〕ヘヤーローション
エタノール 2g
グリセリン 0.5g
イソプロピルメチルフェノール 0.4g
レゾルシン 2g
1−メントール 1g
化合物(1) 0.02g
香料 適量
精製水を加えて、100mlとする。
【0086】
〔処方例3〕ヘヤークリーム
(A)下記の組成により、油相成分を調製する。
流動パラフィン 40g
サラシミツロウ 2.5g
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O.)1.5g
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(5E.O.) 3.0g
モノステアリン酸ソルビタン 1.5g
化合物(1) 0.1g
(B)下記の組成により、水相成分を調製する。
ホウ砂 0.4g
エデト酸四ナトリウム 1g
プロピレングリコール 5g
精製水 適量(全量が100mlとなるように加える)
(A)の油相成分を75℃に、(B)の水相成分を77℃に、加温、撹拌し、撹拌しながら(A)に(B)を徐々に加えて乳化液とする。
【0087】
〔処方例4〕ヘヤーシャンプー
(A)成分
ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン 15g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5g
エチレングリコールモノステアレート 2g
(B)成分
化合物(1) 0.02g
ラウリル硫酸ナトリウム 5g
精製水 適量(全量が100mlとなるように加える)
(A)成分及び(B)成分をそれぞれ、加温、撹拌した後、撹拌しながら(B)成分を(A)成分に徐々に加えシャンプー用溶液を調製する。

Claims (1)

  1. 一般式(I)
    Figure 0003544223
    〔式中、Rは、
    (i)水素原子であるか、又は、
    (ii)水酸基であるか、又は、
    (iii)炭素数1〜3のアルキルオキシであるか、又は、
    (iv)アリール又は炭素数1〜5のアルキル
    (v)炭素数1〜6の鎖状もしくは環状のアルキルを置換基として有し、又は有しないアミノであり、
    およびRは、それぞれ、
    (i)水素原子であるか、又は、
    (ii)水酸基であるか、又は、
    (iii)ハロゲンであり、
    はβ−D−グルコピラノシルオキシであり、
    は、
    (i)水素原子であるか、又は、
    (ii)水酸基であるか、又は、
    (iii)炭素数1〜5のアルキルオキシであるか、又は、
    (iv)脂肪族又は芳香族のアシルオキシである。
    但し、式中、
    1)7位及び8位の炭素原子に結合する水素原子の配位はシス又はトランスであり、
    2)R又はRが水酸基である場合は、その水酸基の酸素原子は9位カルボニル炭素原子と共にラクトンを形成してもよい。〕で表されるシンナモイル型化学構造を有する化合物を有効成分として含有することを特徴とする発毛・育毛促進剤。
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