JPH07258042A - 新規な発毛・育毛促進剤 - Google Patents

新規な発毛・育毛促進剤

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JPH07258042A
JPH07258042A JP6080827A JP8082794A JPH07258042A JP H07258042 A JPH07258042 A JP H07258042A JP 6080827 A JP6080827 A JP 6080827A JP 8082794 A JP8082794 A JP 8082794A JP H07258042 A JPH07258042 A JP H07258042A
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hair
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acid
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Mitsuo Murayama
光雄 村山
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Sanwa Shoyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】一般式(I)で表わされる化合物を有効成分と
して含有する発毛・育毛促進剤。 〔式中、RはH,OH,C〜Cアルキルオキシ、
〜Cアルキル、アリール、又はC〜Cのアル
キル基で置換されていてもよいアミノ基であり;R
よびRはH,OHまたはハロゲンであり;RはH,
OH、脂肪族又は芳香族のアシルオキシ、C〜C
ルキルオキシ又はβ−D−グルコピラノシルオキシであ
り;RはH,OH,C〜Cアルキルオキシ又は脂
肪族又は芳香族のアシルオキシである〕 【効果】式(I)の化合物は著しい発毛・育毛促進作用
を示すことが認められた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、前記一般式(I)で表わされる
シンナモイル型化学構造を有する化合物を有効成分とし
て含有する発毛・育毛促進剤に関するものである。
【0002】
【背景技術】脱毛症の原因としては、栄養摂取のアンバ
ランス、ふけの過剰発生による頭皮の生理機能の低下、
末梢血管の血流量の減少による毛乳頭部位への血液供給
不足による新陳代謝の低下、皮脂線及び毛包、毛根部に
おける男性ホルモンの関与による毛包機能の低下、精神
的ストレス等が知られており、さまざまな薬剤が脱毛症
等の治療に用いられている。例えば、抗アンドロジェン
作用を示すエチニルエストラジオール、末梢の血管血流
促進作用を示すビタミンE、センブリエキス、ニンジン
エキス、セファランチン等、局所刺激作用を示すトウガ
ラシチンキ、ハッカ油、1−メントール等が挙げられる
が、いまだ満足すべきものがないのが現状である。
【0003】本発明者は、先に、トリカブトの根より得
られる非アコニチン型アルカロイド成分を含有する画分
に顕著な発毛・育毛促進作用のあることを見出した(特
開平5−255099号)。その後、トリカブトの根を
加熱処理して毒性を減らした加工ブシに含有されている
非アコニチン型アルカロイド成分より一物質を単離し、
その化学構造を決定した。さらに、その化学構造に基づ
き種々誘導体を合成して検討を重ねた結果、前記の一般
式(I)で表わされるシンナモイル型化学構造を有する
化合物が発毛・育毛促進作用を有することを見出した。
本発明は、かかる知見に基づくものである。
【0004】
【発明の開示】本発明は一般式(I)
【化2】 〔式中、Rは、(i) 水素原子であるか、又は、
(ii)水酸基であるか、又は、(iii)炭素数1〜
3のアルキルオキシであるか、又は、(iv)アリール
又は炭素数1〜5のアルキル(v)炭素数1〜6の鎖状
もしくは環状のアルキルを置換基として有し、又は有し
ないアミノであり、
【0005】R及びRは、それぞれ、(i) 水素
原子であるか、又は、(ii)水酸基であるか、又は、
(iii)ハロゲンであり、
【0006】Rは、(i) 水素原子であるか、又
は、(ii)水酸基であるか、又は、(iii)脂肪族
又は芳香族のアシルオキシであるか、又は、(iv)炭
素数1〜5のアルキルオキシであるか、又は、(v)β
−D−グルコピラノシルオキシであり、
【0007】Rは、(i) 水素原子であるか、又
は、(ii)水酸基であるか、又は、(iii)炭素数
1〜5のアルキルオキシであるか、又は、(iv)脂肪
族又は芳香族のアシルオキシである。
【0008】但し、式中、 1) 7位及び8位の炭素原子に結合する水素原子の配
位はシス又はトランスであり、 2) R又はRが水酸基である場合は、その水酸基
の酸素原子は9位カルボニル炭素原子と共にラクトンを
形成してもよい。〕で表わされるシンナモイル型化学構
造を有する化合物を有効成分として含有することを特徴
とする発毛・育毛促進剤を提供するものである。
【0009】一般式(I)で表わされる化合物は、相当
する置換基を有するベンズアルデヒド型化合物と下記式
(II)で表わされる化合物の縮合反応を行うことによ
り得ることができる。この縮合反応では、触媒として弱
塩基、例えば溶融酢酸カリウムあるいは溶融酢酸ナトリ
ウム等を用い、適当な温度条件下で行うことができる。
例えば、相当する置換基を有するベンズアルデヒド型化
合物を無水酢酸に溶解し、これに触媒として溶融酢酸カ
リウムを加え、加熱することにより、相当する置換基を
有するシンナモイル型化学構造を有する化合物を得るこ
とができる。
【0010】前記の相当する置換基を有するベンズアル
デヒド型化合物は、市販品を用いることができる他、ベ
ンズアルデヒドのp−位、m−位あるいはo−位に水酸
基を有する市販のベンズアルデヒド型化合物を出発物質
として、通常化学反応で用いられるアルキル化反応、ア
シル化反応、グルコシル化反応等を行うことにより得る
ことができる。
【0011】又、一般式(I)で表わされる化合物は、
前述の縮合反応で得られるシンナモイル型化学構造を有
する化合物を出発物質として、あるいは市販のケイヒ
酸、p−クマル酸又はo−クマル酸及びそれらの誘導体
を出発物質として、通常化学反応で用いられるアルキル
化反応、アシル化反応、グルコシル化反応、エステル化
反応又はアミド化反応を行うことにより得ることができ
る。
【0012】一般式(II)
【化3】 〔式中、Rは、水素原子又はアルキル又はアリール又は
アルコキシ又はアリールオキシ又はアシルオキシであ
る〕
【0013】前記のアルキル化反応は、相当する化合
物、例えばp−クマル酸あるいはm−ヒドロキシベンズ
アルデヒドを適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランに
溶解し、適当な温度、例えば−60℃にて、n−ブチル
リチウムを加えた後、ハロゲン化アルキル、例えばヨウ
化エチルを加え撹拌することにより行うことができる。
【0014】前記のアシル化反応は、相当する化合物、
例えばp−クマル酸あるいはm−ヒドロキシベンズアル
デヒドを適当な溶媒、例えばピリジンに溶解し、アシル
化剤、例えば酸塩化物あるいは酸無水物を加え、適当な
温度、例えば室温にて撹拌することにより行うことがで
きる。
【0015】前記のグルコシル化反応は、相当する化合
物、例えばp−クマル酸を適当な溶媒、例えばメタノー
ルに溶解し、ジアゾメタン/エーテル溶液を加え、カル
ボン酸をメチルエステルとした後、このものを適当な溶
媒、例えばジクロロメタンに溶解し、これにグルコース
誘導体、例えば2,3,4,6−0−テトラベンゾイル
ジフェニルフォスフォリルグルコシドを加え、さらに触
媒として、例えばテトラメチルウレア及びトリフルオロ
メタンスルホン酸トリメチルシリルを加え、適当な温
度、例えば室温にて撹拌し、得られた化合物をメタノー
ルに溶解した後、これにアルカリ、例えば10%水酸化
ナトリウム水溶液を加え、加熱還流することにより行う
ことができる。
【0016】前記のエステル化反応の中で、カルボン酸
のエステル化反応は、硫酸等を用いた酸性条件下にて、
相当する化合物、例えばケイヒ酸に任意のアルコールを
加え、撹拌することにより行うことができる。又、相当
する化合物、例えばp−クマル酸を塩化チオニル、三塩
化リンあるいは五塩化リン等の塩化物と反応させ、構造
式中のカルボン酸を酸塩化物とした後、任意のアルコー
ルを加え、撹拌することによりエステル化反応を行うこ
とができる。又、相当する化合物に適当なアルカリ、例
えば水酸化ナトリウムを加え、カルボン酸を塩とした
後、このものにハロゲン化アルキルを加え、撹拌するこ
とにより、カルボン酸のエステル化反応を行うことがで
きる。
【0017】前記のエステル化反応の中で、水酸基のエ
ステル化反応は、前述のアシル化反応と同様の操作で行
うことができる。
【0018】前記のアミド化反応は、相当する化合物、
例えばp−クマル酸を適当な溶媒、例えば無水エーテル
に溶解し、塩化チオニルを加え撹拌し、構造式中のカル
ボン酸を酸塩化物とした後、このものを適当な溶媒中、
例えばクロロホルム中にて、任意のアミン化合物、例え
ばアンモニア水、メチルアミンあるいはジメチルアミン
等を加え、適当な温度条件下にて撹拌することにより行
うことができる。
【0019】又、前記一般式(I)で表わされるシンナ
モイル型化学構造を有する化合物は、前述の有機合成に
よる手法の他、トリカブト属植物の塊根を加熱処理して
毒性を減らした加工ブシ、炮附子あるいは修治附子から
分離・精製し、単離することができる。例えば、加工ブ
シ末(三和生薬製)の50%エタノールエキスを、ポリ
アミドカラム及びシリカゲルカラムを用いて、分離・精
製することにより、p−グルコピラノシルオキシケイヒ
酸を得ることができる。さらに、この分離・精製過程の
分画エキスは、一般式(I)で表わされる化合物を高濃
度で含むものである。このものは、本発明の発毛・育毛
促進剤の有効成分として用いることができる。
【0020】前記の式(I)で表わされるシンナモイル
型化学構造を有する化合物は、本発明に係る発毛・育毛
促進剤の有効成分として、原体のまま、あるいは適当な
基剤を使用して、その基剤に対し希釈して使用すること
ができる。又、トリカブトの根を加熱処理して毒性を減
らした加工ブシ、炮附子あるいは修治附子から得られる
画分で、上記式(I)の構造を有する化合物を含むもの
を有効成分として用いることができる。この発毛・育毛
促進剤の基剤としては、化粧品、医薬品等の業界で通常
用いられる任意所要の担体、乳化剤、懸濁化剤、芳香剤
等の添加剤が用いられ、慣用の方法で製剤化する。
【0021】これらの材料の例としては、オレイン酸、
トリエタノールアミン、サラシミツロウ、セチルアルコ
ール、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、アルギン
酸ナトリウム、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、メチルセルロース、ベントナイト、ワ
セリン、流動パラフィン、アルコール及びそのエステ
ル、例えば、エタノール、プロピレングリコール、セト
ステアリルアルコール、ソルビタンモノステアレート等
があげられ、剤形は、ヘヤートニック、ヘヤークリー
ム、ヘヤーローション、ヘヤーシャンプー等、その他種
々の形で提供することができる。又、軟膏用組成物、あ
るいは硬膏用組成物の形でも提供することができる。こ
れら各製剤は周知の製剤用担体、例えば、ワセリン、パ
ラフィン、加水ラノリン、プラスチベース、親水ワセリ
ン、マクロゴール類、ロウ、樹脂、精製ラノリン、ゴム
類を含有していてもよい。
【0022】これ等外用剤に含有させる前記の式(I)
の化合物の含量は約0.005〜1%、好ましくは0.
01〜0.5%である。
【0023】以下に、本発明に用いる前記の式(I)の
化合物の製造実施例、薬理作用試験、安全性試験及び処
方例について述べる。尚、以下の表中の化合物No.と
その化合物名の対照表を表1に示す。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕加工ブシ1kgに50%エタノール51を
加えて30分間加熱還流抽出し、冷後ろ過する。ろ液を
減圧下濃縮乾固し、抽出エキス300gを得る。これを
水300mlに懸濁し、ポリアミド(300g)を充填
したカラムに付す。カラムを水31にて洗浄後、40%
エタノール21にて溶出する。この溶出液を減圧下濃縮
乾固し、残留物(9.0g)をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(500g)に対し、クロロホルム/メタ
ノール/水混液(60:35:4)2.51にて洗浄
後、クロロホルム/メタール/水混液(60:35:
7)にて溶出する。溶出液を減圧下濃縮乾固した後、残
留物を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(分離
液:クロロホルム/メタノール/水=6:4:1)によ
り繰り返し精製し、p−β−D−グルコピラノシルオキ
シケイヒ酸20mgを得る。
【0025】〔実施例2〕グルコース2gにピリジン1
0ml及び塩化ベンゾイル10gを加え、室温にて1時
間攪拌する。反応液中の析出物を分取し、メタノールか
ら再結晶し、ヘキサ−O−ベンゾイルグルコシド6.4
gを得る。ヘキサ−O−ベンゾイルコシド6.4gを無
水ベンゼン40mlに溶解し、これにチオフェノール1
ml及び塩化第二スズ1mlを加え、室温にて2時間撹
拌する。反応液中の折出物を分取した後、ベンゼンにて
洗浄し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイルフェ
ニルチオグルコシド5.8gを得る。
【0026】次に、このものをテトラヒドロフラン/水
混液(85:15)70mlこ溶解し、これに酸化第二
水銀7.32g及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル
4.32mlを加え、60℃にて12時間還流する。反
応溶液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固する。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g,ベンゼ
ン/酢酸エチル=90:10→85:15)にて分離・
精製し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイルグル
コース2.543gを得る。次に、このものを無水テト
ラヒドロフラン70mlに溶解し、これにn−ブチルリ
チウム5.88ml及びジフェニルフォスフォリルクロ
リド1.86mlを加え、窒素気流下−60℃にて20
分間撹拌する。反応溶液に水50mlを加えた後、エー
テル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾
固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(80g,ベンゼン/酢酸エチル=92:8)にて分
離・精製し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル
ジフェニルフォスフォリルグルコシド2.18gを得
る。
【0027】次に、市販のp−クマル酸510mgをメ
タノール10mlに溶解する。別に、p−トルエンスル
ホニル−N−メチル−N−ニトロソアミドに10%水酸
化カリウム水溶液を加えて加熱したときに発生するジア
ゾメタンを、エーテル中に通過させ、ジアゾメタン/エ
ーテル溶液を得る。このジアゾメタン/エーテル溶液を
前述のp−クマル酸のメタノール溶液に、シリカゲル薄
層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=1
0:1)にて確認しながら適当量を加え、p−クマル酸
メチルエステル450mgを得る。
【0028】p−クマル酸メチルエステル139mgと
先に得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル
ジフェニルフォスフォリルグルコシド588mgを無水
ジクロロメタン30mlに溶解した後、これにテトラメ
チル尿素0.19ml及びトリフルオロメタンスルホン
酸トリメチルシリル0.93mlを加え、室温にて1時
間撹拌する。反応溶液に水50mlを加え、エーテル5
0mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7
5g,ベンゼン/酢酸エチル=96:4)にて分離・精
製し、p−クマル酸メチルエステルの配糖体75mgを
得る。このものに10%水酸化ナトリウム/メタノール
溶液5mlを加え、20分間加熱還流した後、反応溶液
を減圧下濃縮乾固する。残留物に1N塩酸30mlを加
えた後、n−ブタノール30mlにて抽出する。抽出液
を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/水混液
=6:5:1.5)にて分離・精製し、p−β−D−グ
ルコピラノシルオキシケイヒ酸21mgを得る。
【0029】〔実施例3〕o−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド1.2g及び酢酸ナトリウム0.82gを無水酢酸
10mlに溶解し,140℃にて8時間加熱還流する。
反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性と
した後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を
減圧下濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、クロロホルムにて洗浄した後、クロ
ロホルム/メタノール混液(95:5)にて溶出し、o
−アセチルオキシクマル酸315mgを得る。o−アセ
チルオキシクマル酸315mgを10%水酸化ナトリウ
ム/メタノール溶液5mlに溶解し、20分間加熱還流
する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物に1N塩酸
30mlを加えた後、n−ブタノール30mlにて抽出
する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール混液=95:5)にて分離・精製し、o−クマル酸
268mgを得る。
【0030】〔実施例4〕m−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド1.0gを無水酢酸1mlに溶解し、これにトリエ
ルアミン1mlを加え、140℃にて1.5時間加熱還
流する。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注
ぎ、10%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて
2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム
/メタノール混液=90:10)にて分離・精製し、m
−ヒドロキシケイヒ酸367mgを得る。
【0031】〔実施例5〕p−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド1.22g及び酢酸ナトリウム0.82gを無水酢
酸10mlに溶解し、140℃にて8時間加熱還流す
る。反応終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、1
0%塩酸で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽
出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタ
ノール混液=90:10)にて分離・精製し、p−クマ
ル酸325mgを得る。
【0032】〔実施例6〕実施例3のo−ヒドロキシベ
ンズアルデヒドの代わりに、4−ヒドロキシ−3−メト
キシベンズアルデヒド1.0gを用いて、他は実施例3
と同様に操作し、4−ヒドロキシ−3−メトキシケイヒ
酸435mgを得る。
【0033】〔実施例7〕トランス−p−クマル酸30
mgをアセトン3mlに溶解し、室温にて2時間紫外線
を照射した後、減圧下濃縮乾固する。残留物を分取用シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(分離液:クロロホル
ム/メタノール混液=5:1)にて分離・精製し、シス
−4−ヒドロキシケイヒ酸17mgを得る。
【0034】〔実施例8〕ベンズアルデヒド1.0gを
無水酢酸1mlに溶解し、これにトリメチルアミン1m
1を加え、140℃にて1.5時間加熱還流する。反応
終了後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸
で酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。
抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混
液=90:10)にて分離・精製し、ケイヒ酸402m
gを得る。
【0035】〔実施例9〕p−クマル酸30mgをメタ
ノール3mlに溶解する。別に、p−トルエンスルホニ
ル−N−メチル−N−ニトロソアミドに10%水酸化カ
リウム水溶液を加えて加熱した時に発生するジアゾメタ
ンを、エーテル中に通過させ、ジアゾメタン/エーテル
溶液を得る。このジアゾメタン/エーテル溶液を前述の
p−クマル酸のメタノール溶液に、シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:
1)にて確認しながら適当量加えた後、減圧下濃縮乾固
する。残留物を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(分離液:クロロホルム/メタノール混液=10:
1)にて分離・精製し、p−クマル酸メチルエステル2
7mgを得る。
【0036】〔実施例10〕p−クマル酸164mgを
無水エーテル20mlに溶解する。この溶液にジメチル
ホルムアミド0.1ml及び塩化チオニル0.5mlを
加えた後、室温にて2時間撹拌する。反溶液を減圧下濃
縮乾固し,残留物をn−プロパノール5mlに溶解した
後、室温にて10分間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮
乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ベンゼン/酢酸エチル混液=2:3)にて分離・
精製し、p−クマル酸−n−プロピルエステル135m
gを得る。
【0037】〔実施例11〕p−アニスアルデヒド1.
0g及び酢酸ナトリウム0.70gを無水酢酸10ml
に溶解し、140℃にて8時間加熱還流する。反応終了
後、反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸
性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出
液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=
90:10)にて分離・精製し、4−メトキシケイヒ酸
436mgを得る。
【0038】〔実施例12〕p−ヒドロキシベンズアル
デヒド1.2gをアセトン20mlに溶解した後、炭酸
カリウム2.5g及び臭化エチル2.2gを加え、15
時間加熱還流する。反応溶液を冷後ろ過し、ろ液を減圧
下濃縮乾固する。残留物をエーテルより再結晶し、4−
エトキシベンズアルデヒド0.82gを得る。このもの
に酢酸ナトリウム0.54gを加え、無水酢酸10ml
に溶解した後、140℃にて8時間加熱還流する。反応
終了後、反応液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で
酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽
出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液
=90:10)にて分離・精製し、4−エトキシケイヒ
酸320mgを得る。
【0039】〔実施例13〕p−ヒドロキシベンズアル
デヒド1.2gをジメチルスルフォキシド15mlに溶
解した後、0℃にて水素化ナトリウム265mgを加
え、この温度条件下にて30分間撹拌する。この反応溶
液に、室温にてヨウ化n−アミル2.2gを加え、5時
間撹拌する。反応溶液を水50ml中に注いだ後、エー
テル50mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾
固した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム)にて分離・精製し、4−アミロキシ
ベンズアルデヒド500mgを得る。このものに酢酸ナ
トリウム350mgを加え、無水酢酸10mlに溶解し
た後、140℃にて8時間加熱還流する。反応終了後、
反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸で酸性と
した後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽出液を
減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=9
0:10)にて分離・精製し、4−アミロキシケイヒ酸
203mgを得る。
【0040】〔実施例14〕p−クマル酸330mgを
ピリジン2mlに溶解した後、無水酢酸0.5mlを加
え、室温にて30分間撹拌する。反応溶液を氷水50m
l中に注いだ後、エーテル50mlにて2回抽出し、抽
出液を減圧下濃縮乾固する。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール混液=
98:2)にて分離・精製し、4−アセトキシケイヒ酸
166mgを得る。
【0041】〔実施例15〕p−クマル酸102mgを
メタノール5mlに溶解する。別に、p−トルエンスル
ホニル−N−メチル−N−ニトロソアミドに10%水酸
化カリウム水溶液を加えて加熱したときに発生するジア
ゾメタンを、エーテル中に通過させ、ジアゾメタン/エ
ーテル溶液を得る。このジアゾメタン/エーテル溶液を
前述のp−クマル酸のメタノール溶液に過剰量加えた
後、室温にて1時間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾
固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム/メタノール混液=98:2)にて分離
・精製し、4−メトキシケイヒ酸メチルエステル96m
gを得る。
【0042】〔実施例16〕p−クマル酸164mgを
無水エーテル20mlに溶解した後、ジメチルホルムア
ミド0.1ml及び塩化チオニル0.5mlを加え、室
温にて2時間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、
残留物をクロロホルム5mlに溶解した後、アンモニア
水1mlを加え、室温にて1.5時間撹拌する。この反
応溶液を減圧下濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチル混液=2:
3)にて分離・精製し、p−ヒドロキシシンナムアミド
16mgを得る。
【0043】〔実施例17〕p−クマル酸164mgを
無水エーテル20mlに溶解した後、ジメチルホルムア
ミド0.1ml及び塩化チオニル0.5mlを加え、室
温にて2時間撹拌する。反応溶液を減圧下濃縮乾固し、
残留物をクロロホルム5mlに溶解する。この溶液にト
リエチルアミン150mg及び1%メチルアミン/クロ
ロホルム溶液10mlを滴加した後、室温にて2時間撹
拌する。反応溶液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固した
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベ
ンゼン/酢酸エチル混液=2:3)にて分離・精製し、
N−メチル−p−ヒドロキシシンナムアミド24mgを
得る。
【0044】〔実施例18〕実施例17の1%メチルア
ミン/クロロホルム溶液の代わりに、1%エチルアミン
/クロロホルム溶液10mlを用いて、他は実施例17
と同様に操作し、N−エチル−p−ヒドロキシシンナム
アミド11mgを得る。
【0045】〔実施例19〕実施例17の1%メチルア
ミン/クロロホルム溶液の代わりに、1%ジメチルアミ
ン/クロロホルム溶液10mlを用いて、他は実施例1
7と同様に操作し、N−ジメチル−p−ヒドロキシシン
ナムアミド13mgを得る。
【0046】〔実施例20〕p−クマル酸60mgを無
水テトラヒドロフラン2.5mlに溶解した後、無水ジ
クロロエタン2.5mlを加え、この溶液に0.4%ジ
シクロヘキシルカルボジイミド/ジクロロメタン溶液2
mlを滴加し、室温にて15分間撹拌する。次に、反応
溶液に1%ジメチルアミン/クロロホルム溶液10ml
を滴加した後、室温にて2時間撹拌する。反応溶液をろ
過し、ろ液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノー
ル=98:2)にて分離・精製し、N−シクロヘキシル
−p−ヒドロキシシンナムアミド24mgを得る。
【0047】〔実施例21〕実施例17の1%メチルア
ミン/クロロホルム溶液の代わりに、1%シクロヘキシ
ルアミン/クロロホルム溶液10mlを用いて、他は実
施例17と同様に操作し、N−シクロヘキシル−p−ヒ
ドロキシシンナムアミド18mgを得る。
【0048】〔実施例22〕O−ヒドロキシベンズアル
デヒド1.2g及び酢酸ナトリウム0.82gを無水酢
酸10mlに溶解し、140℃にて8時間加熱還流す
る。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、10%塩酸にて
酸性とした後、エーテル50mlにて2回抽出する。抽
出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて分離・精製
し、クマリン250mgを得る。
【0049】〔実施例23〕p−クマル酸164mgを
ピリジン2mlに溶解し、この溶液に塩化ベンゾイル1
00mg滴加した後、室温にて1時間撹拌する。反応溶
液を氷水50ml中に注ぎ、エーテル50mlにて2回
抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固した後、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メ
タノール混液=99:1→98:2)にて分離・精製
し、p−ベンゾイルオキシケイヒ酸19mgを得る。
【0050】〔実施例24〕ベンズアルデヒド1.06
g及びアセトン1.0mlを10%水酸化ナトリウム/
メタノール溶液15mlに加えて混和した後、室温にて
1時間撹拌する。反応溶液中の析出物を分取し、このも
のをベンゼンから再結晶し、ベンジリデンアセトン1.
03gを得る。
【0051】〔実施例25〕ベンズアルデヒド1.06
g及びアセトフェノン1.32gを10%水酸化ナトリ
ウム/メタノール溶液15mlに加えて混和した後、室
温にて1時間撹拌する。反応溶液中の析出物を分取し、
このものをベンゼンから再結晶し、フェニルスチリルケ
トン1.75gを得る。
【0052】〔実施例26〕ベンズアルデヒド1.06
g及びアセトアルデヒド0.46gを10%水酸化ナト
リウム/メタノール溶液15mlに加えて混和した後、
室温にて1時間撹拌する。反応溶液中のメタノールを留
去した後、このものに水50mlを加え、エーテル50
mlにて2回抽出する。抽出液を減圧下濃縮乾固し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム)にて分離・精製し、ケイヒアルデヒド0.75g
を得る。
【0053】〔実施例27〕3−ヒドロキシケイヒ酸3
0mgをピリジン1mlに溶解し、この溶液に無水酢酸
0.3mlを加えた後、室温にて2時間撹拌する。反応
溶液を氷水50ml中に注ぎ、エーテル50mlにて2
回抽出し、抽出液を減圧下濃縮乾固する。残留物をメタ
ノールから再結晶し、3−アセトキシケイヒ酸18mg
を得る。
【0054】〔実施例28〕3−ヒドロキシケイヒ酸6
4mgをピリジン1mlに溶解し、この溶液に無水安息
香酸300mgを加えた後、室温にて12時間撹拌す
る。反応溶液を氷水50ml中に注ぎ、エーテル50m
lにて2回抽出し、抽出液を減圧下濃縮乾固する。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム/メタノール混液=98:2→96:4)にて分離・
精製し、3−ベンゾイルオキシケイヒ酸15mgを得
る。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】
【表13】
【0068】
【表14】
【0069】
【表15】
【0070】
【表16】
【0071】
【表17】
【0072】
【表18】
【0073】
【表19】
【0074】
【表20】
【0075】
【実験例】
〔実験例1〕この実験においては、Std:ddY系雄
性マウス(体重30〜35g)を1群7匹として使用し
た。動物は室温24〜25℃、自由な摂水、摂食及び1
2時間周期の明暗条件下で飼育した。マウスは実験開始
前日に脱毛クリームにて背部を除毛して用いた。被検化
合物0.1gを、ジメチルスルホキシド100mlに溶
解し、試料溶液とした。試料溶液の約0.1mlを、毎
日朝夕の2回、除毛した背部に塗布し、ジメチルスルホ
キシドのみを試料として用いたものを陰性対照群とし
た。判定は肉眼的観察により行い、判定基準は下記の基
準に従った。
【0076】 結果を表2に示す。表2の結果から見られるように、本
発明の発毛・育毛促進剤で用いるシンナモイル型化学構
造を有する化合物は、優れた発毛・育毛促進効果を示す
ことが認められた。又、実験経過中及び実験終了後にお
いて、上記のシンナモイル型化学構造を有する化合物の
試料溶液塗布群には皮膚刺激性、アレルギー性は全く認
められなかった。
【0077】
【表21】
【0078】〔実験例2〕この実験においては、St
d:ddY系雄性マウス(体重30〜35g)を1群7
匹として使用した。動物は室温24〜25℃,自由な摂
水、摂食及び12時間周期の明暗条件下で飼育した。マ
ウスは実験開始前日に脱毛クリームにて背部を除毛して
用いた。被検化合物の試料溶液は実験例1で使用したも
のと同じものを用いた。陰性対照群では、ジメチルスル
ホキシドのみを試料として用いた。試料溶液の約0.1
mlを、毎日朝夕の2回、除毛した箇所に塗布し、塗布
後21日及び28日に除毛部位から発生した新生毛につ
いてサンプリングを行い、体毛長を測定した。体毛長の
測定は実体顕微鏡を用いて行い、サンプリングした任意
の20本の中から最も長いものを5本選び、その平均値
を求め、マウスの体毛長とした。群間比較による薬物投
与群の有意差検定は、ステューデントのt−検定により
行った。結果を表3に示す。表3に見られるように、上
記のシンナモイル型化学構造を有する化合物は、陰性対
照群に対して、いずれもP<0.01の有意な毛成長促
進効果を示した。
【0079】
【表22】
【0080】
【表23】
【0081】〔実験例3〕(急性毒性) この実鹸においては、Std:ddY系雄性マウス(2
0〜25g)を使用した。被検化合物は表1で示したも
のを用いた。被検化合物は、0.9%生理食塩水を用い
て、さらにアラビアゴムを3%の濃度で添加し、100
mg/10mlの濃度になるよう懸濁し、試料溶液とし
て調製した。この懸濁液を100ml/kgの割合で皮
下投与し、投与後72時間の致死数を求めた。その結
果、いずれの化合物においても死亡例は見られず、低毒
性であることが認められた。
【0082】〔実験例4〕(安全性) 試験方法は24時間人体前腕クローズドバッチテストを
用いた。被試験者は成人男子3名、成人女子1名であ
る。判定基準は下記の基準に従った。試料は、実施例1
で得られた化合物(1)を用い、処方例1に従って調製
したものを用いた。試料溶液を毎日、朝及び夕方2回、
1週間頭皮に塗布した。 ++:強紅斑 ± :微かな紅斑 + :紅斑 − :陰性 結果を表4に示す。表4に見られるように、本発明に係
る化合物からなるヘヤートニックでは、皮膚刺激性、ア
レルギー性は全く認められず、皮膚に対する安全性は極
めて高いものであった。又、被検者において、試験中、
副作用は特に認められなかった。
【0083】
【表24】
【0084】以下に本発明に係る発毛・育毛促進剤の処
方例を示す。 〔処方例1〕ヘヤートニック エタノール 60ml プロピレングリコール 3g 化合物(1) 0.05g香料 適量 精製水を加えて、100mlとする。
【0085】 〔処方例2〕ヘヤーローション エタノール 2g グリセリン 0.5g イソプロピルメチルフェノール 0.4g レゾルシン 2g 1−メントール 1g 化合物(1) 0.02g香料 適量 精製水を加えて、100mlとする。
【0086】 〔処方例3〕ヘヤークリーム (A)下記の組成により、油相成分を調製する。 流動パラフィン 40g サラシミツロウ 2.5g ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O.)1.5g ポリオキシエチレンステアリルエーテル(5E.O.) 3.0g モノステアリン酸ソルビタン 1.5g 化合物(1) 0.1g (B)下記の組成により、水相成分を調製する。 ホウ砂 0.4g エデト酸四ナトリウム 1g プロピレングリコール 5g 精製水 適量(全量が100mlとなるように加える) (A)の油相成分を75℃に、(B)の水相成分を77
℃に、加温、撹拌し、撹拌しながら(A)に(B)を徐
々に加えて乳化液とする。
【0087】 〔処方例4〕ヘヤーシャンプー (A)成分 ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン 15g ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5g エチレングリコールモノステアレート 2g (B)成分 化合物(1) 0.02g ラウリル硫酸ナトリウム 5g 精製水 適量(全量が100mlとなるように加える) (A)成分及び(B)成分をそれぞれ、加温、撹拌した
後、撹拌しながら(B)成分を(A)成分に徐々に加え
シャンプー用溶液を調製する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07C 57/42 9450−4H 59/52 59/68 69/618 9279−4H 69/73 9279−4H 69/732 Z 9279−4H 233/11 7106−4H C07H 15/20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 〔式中、Rは、(i) 水素原子であるか、又は、
    (ii)水酸基であるか、又は、(iii)炭素数1〜
    3のアルキルオキシであるか、又は、(iv)アリール
    又は炭素数1〜5のアルキル (v)炭素数1〜6の鎖状もしくは環状のアルキルを置
    換基として有し、又は有しないアミノであり、R及び
    は、それぞれ、(i) 水素原子であるか、又は、
    (ii)水酸基であるか、又は、(iii)ハロゲンで
    あり、Rは、(i) 水素原子であるか、又は、(i
    i)水酸基であるか、又は、(iii)脂肪族又は芳香
    族のアシルオキシであるか、又は、 (iv)炭素数1〜5のアルキルオキシであるか、又
    は、 (v)β−D−グルコピラノシルオキシであり、 Rは、 (i) 水素原子であるか、又は、 (ii)水酸基であるか、又は、 (iii)炭素数1〜5のアルキルオキシであるか、又
    は、 (iv)脂肪族又は芳香族のアシルオキシである。 但し、式中、 1) 7位及び8位の炭素原子に結合する水素原子の配
    位はシス又はトランスであり、 2) R又はRが水酸基である場合は、その水酸基
    の酸素原子は9位カルボニル炭素原子と共にラクトンを
    形成してもよい。〕で表わされるシンナモイル型化学構
    造を有する化合物を有効成分として含有することを特徴
    とする発毛・育毛促進剤。
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