JPH1067765A - 新規なヘテロ環ビアリール化合物及びその医学または獣医学並びに化粧品における使用 - Google Patents

新規なヘテロ環ビアリール化合物及びその医学または獣医学並びに化粧品における使用

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JPH1067765A
JPH1067765A JP9169243A JP16924397A JPH1067765A JP H1067765 A JPH1067765 A JP H1067765A JP 9169243 A JP9169243 A JP 9169243A JP 16924397 A JP16924397 A JP 16924397A JP H1067765 A JPH1067765 A JP H1067765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製薬組成物あるいは化粧品組成物として用い
られる新規な化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式で表される新規なヘテロ環ビ
アリール化合物。 【化1】 この化合物を含有する、特に皮膚科的、リウマチ性、呼
吸性、心臓血管系、または眼科的な医学または獣医学的
医薬用製薬組成物並びに化粧品組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野及び発明が解決しようとする課
題】本発明の主題は、新規な芳香族ヘテロ環ビアリール
(heterocyclic biaryl)化合物に関し、その化合物の製
法、並びに、その化合物の医学又は獣医学的医薬及び化
粧品組成物における使用を提供することを目的とする。
【0002】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明の化合物は、細胞分化及び増殖の分野で活性を示
す。従って、これらの化合物は、角質形成疾患を伴う皮
膚科的症状、炎症性、ウイルス性及び/または免疫アレ
ルギー性要素を持つ皮膚科的(又は他の)症状、及び、
良性または悪性の表皮又は真皮増殖の局所及び全身処置
に用いることができる。更に、これらの化合物は、光誘
発性または経時的皮膚老化と闘うための接続組織変性疾
患の処置、及び、瘢痕化疾患の処置に用いてもよい。ま
た、これらの化合物は、眼科的分野、特に角膜炎(corne
opathy)の処置にも応用できることがわかった。これら
の化合物は、身体又は毛髪ケア用化粧品にも用いられ
る。
【0003】本発明の化合物は、下記の一般式(I)で
表される。
【化16】
【0004】上記式中、Z1はO、S、N−r’を示
す。R1及びR2は、ともに隣接する芳香環とともに、5
または6員環を形成し、該5または6員環は、任意に1
以上のメチル基で置換されていてもよく、及び/また
は、任意にSO基、SO2基、酸素原子、またはイオウ
原子で分断されていてもよい。
【0005】R3は、(i)ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ハロゲン
原子、シアノ基、または、−O−R7基(ただし、R
7は、下記で定義する)、(ii)下記式で表される基
(ただし、R8は下記で定義する)、
【化17】 (iii)下記式で表される基(ただし、r及びr’は
下記で定義する)を示す。
【化18】
【0006】R4は、(i)水素原子、(ii)低級ア
ルキル基、(iii)ハロゲン原子、(iv)−OR7
(ただし、R7は下記で定義する)、または、(v)低
級アシル基を示し、
【0007】Arは、下記式(a)から(h)で表され
る基から選択されるで表される基を示す。
【化19】
【化20】
【0008】
【化21】
【化22】
【0009】
【化23】
【化24】
【0010】
【化25】
【化26】
【0011】ここで、R5は、(i)−CH3基、(i
i)−(CH2p−O−R7基、(iii)下記式で表
される基、
【化27】 (iv)下記式で表される基、
【化28】 (v)下記式で表される基、
【化29】 を示す(ただし、R7、R8、R9、R10、R11及びpは
下記の意味を有する)。
【0012】R6は、水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アシル基、又は−OR7基(ただし、R7
は下記で定義する)を示す。R7は、同一でも異なって
もよく、水素原子、低級アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、ポリヒドロキシル基、またはポリエーテル
基、低級アシル基を示す。R8は、同一でも異なっても
よく、(a)水素原子、低級アルキル基、(b)下記式
で表される基(ただし、r及びr’は下記で定義す
る)、
【化30】 (c)−OR12基を示す。R9は、水素原子、低級アル
キル基、又は低級アシル基を示す。R10及びR11は、同
一でも異なってもよく、水素原子または低級アルキル基
を示す。
【0013】R12は、水素原子、低級アルキル基、モノ
−又はポリヒドロキシアルキル基、アリールまたはアラ
ルキル基であって、それらは任意に置換されたもの、ま
たは糖残基、またはアミノ酸残基を示す。r及びr’
は、同一でも異なってもよく、アミノ官能基の保護基、
水素原子、低級アルキル基、アミノ酸又は糖残基、ある
いは共同してヘテロ環を形成するものを示す。mは、0
または1を示す。pは、同一でも異なってもよく、0、
1、2、または3を示す。さらに、本発明の化合物は、
前記式(I)で表される化合物の塩、ラセミ体、純粋な
光学異性体、又はそれらの任意の比率の混合物である。
【0014】本発明の化合物が、塩基の付加によって得
られる製薬上又は化粧品に許容される塩の形態で存在す
る場合、それらは、特にアルカリ金属又はアルカリ土類
金属の塩、又は亜鉛塩、又は有機アミン塩である。化合
物が酸の付加による塩の形態で存在する場合、それらは
特に、無機又は有機酸、特に塩酸、硫酸、酢酸、クエン
酸、フマル酸、ヘミコハク酸、マレイン酸、及びマンデ
ル酸等の製薬上又は化粧品に許容される塩である。
【0015】低級アルキル基とは、線状又は分枝状の、
任意に1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されてい
てもよい1から6個の炭素原子を有する基と解され、好
ましくは、メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、te
rt-ブチル及びヘキシル基である。低級アルケニル基と
は、線状又は分枝状の、1またはそれ以上の二重結合を
有する1から6個の炭素原子を有する基と解され、好ま
しくは、アリール又はビニル基である。
【0016】低級アルキニル基とは、線状又は分枝状
の、1またはそれ以上の三重結合を含有する1から6個
の炭素原子を有する基と解される。低級アシル基とは、
1から6個の炭素原子を有する基と解され、好ましく
は、アセチル、プロピニル又はピバロイル(pivaloyl)基
である。アミン官能基の保護基とは、「有機合成におけ
る保護基 (Protecting groupsin organic synthesi
s)」、T.W.Greene 編、John Wiley and Sons(198
1)に記載された対応する基であると解される。
【0017】シクロアルキル基とは、任意に1又はそれ
以上のハロゲン原子あるいは1又はそれ以上のヒドロキ
シル基で置換されていてもよい1から10の炭素原子を
有する環状又は多環状アルカンと解され、好ましくは、
アダマンチル又は1−メチルシクロヘキシル基である。
ポリエーテル基とは、メチキシメチルエーテル、メトキ
シエトキシメチルエーテル、又はメチルチオメチルエー
テル基等の、1から6個の炭素原子及び1から3個の酸
素又はイオウ原子を有する基と解される。ポリヒドロキ
シアルキル基とは、2,3−ジヒドロキシプロピル、
2,3,4−トリヒドロキシブチル、又は2,3,4,
5−テトラヒドロキシペンチル基又はペンタエリトリト
ール残基等の、1から6個の炭素原子及び1から5個の
ヒドロキシル基を有する基と解される。
【0018】任意に置換されていてもよいアリール基と
は、任意の1又はそれ以上のハロゲン原子、ヒドロキシ
ル官能基、又はニトロ官能基、メチル基、または任意に
置換されていてもよいアミノ官能基で置換されていても
よいフェニル基と解される。任意に置換されていてもよ
いアラルキル基戸は、任意に1μm他はそれ以上のハロ
ゲン原子、ヒドロキシルまたはニトロ官能基、又はメチ
ル基で置換されていてもよいベンジル基又はフェネチル
基と解される。
【0019】アミノ酸残基とは、例えば、哺乳類タンパ
ク質を構成するL又はD体の20のアミノ酸の一つから
誘導される残基と解される。糖残基戸は、例えば、グル
コース、ガラクトース、マンノース又はグルクロン酸か
ら誘導される残基と解される。ヘテロ環とは、好ましく
は、4位においてC1−C6アルキル基又は上記で定義
したポリヒドロキシアルキル基で任意に置換されていて
もよいピペリジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペラジ
ノ基と解される。
【0020】本発明では、式(I)で表される化合物の
中で、より好ましいのは、以下の条件の少なくとも1
つ、好ましくは全ての条件を満足する化合物である。R
3が水素原子であること、R4が水素原子であること、R
5が化学式(iii)、(iv)又は(v)で表される
基であること、R6が水素原子であること、R8がOR12
基であること、R12が水素又は低級アルキル基であるこ
と、Arが式(a)で表される基であること、Z1が酸
素原子であること、m=1であること、及び、p=1で
あること。
【0021】本発明の範囲内にある化合物の中で、特
に、下記の化合物を挙げることができる。4−(3,
5,6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イ
ル)安息香酸、(+)−4−(3,5,6,7,8−ペ
ンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナ
フト[2,3−b]フラン−3−イル)安息香酸、4−
(3,5,6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]チオフ
ェン−3−イル)安息香酸、(−)−4−(3,5,
6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−
ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)
安息香酸、4−(3,5,6,7,8−ペンタメチル−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3
−b]フラン−3−イル)安息香酸エチル、(+)−4
−(3,5,6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン
−3−イル)安息香酸エチル、(−)−4−(3,5,
6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−
ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)
安息香酸エチル、[5−(3,5,5,8,8−ペンタ
メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−3−イ
ル]カルボン酸メチル、[5−(3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
3−イル]カルボン酸、[5−(3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
2−イル]カルボン酸、[5−(3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
3−イル]メタノール、[5−(3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
3−イル]カルボアルデヒド、[5−(3,5,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオ
フェン−3−イル]アクリル酸エチル、[5−(3,
5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イ
ル)チオフェン−3−イル]アクリル酸、[5−(3,
5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イ
ル)チオフェン−3−イル]プロピオン酸メチル、[5
−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン
−3−イル)チオフェン−3−イル]プロピオン酸。
【0022】また、本発明の主題は、式(I)で表され
る化合物の製造方法、特に図1に示した機構による製造
方法である。即ち、一般式(I)で表される化合物は、
例えば臭素などのハロゲン化試薬によって、ケトンII
から得られる(図1)。得られた化合物IIIは、次い
で、炭酸カリウムまたは水素化ナトリウムといった塩基
の存在下で化合物IVとカップリングする。カップリン
グした誘導体Vは、塩基の存在下でホスフィンマタハホ
スホナートの作用を受け、化合物VIを生ずる。化合物
VIは、ギ酸等の水素(hydride)ドナー又はビニルトリ
ブチル錫や酢酸リチウムなどの求核剤、必要ならば塩基
の存在下で、二酢酸パラジウムなどの金属触媒の作用で
環化する。銀塩又はAg3PO4等の銀置換ゼオライト、
あるいは、Binap等のキラルホスフィンを添加すること
により、非対称の環化を導入することが可能になる。
【0023】一般式(I)で表される生成物は、他の化
合物の製造のための出発物質を与える。これらの誘導体
は、「進歩した有機化学(Advanced Organic Chemistr
y)」、J. March、John Wiley and Sons、1985、に
記載されているような化学分野で通常用いられる合成法
に従って得られる。例えば、R1基の官能基修飾は、以
下に示すように行うことができる。 カルボン酸 → エステル エステル → カルボン酸 酸塩化物 → アミド 酸 → アミド 酸 → アルコール アルコール → アルデヒド アミド → アミン チオール → チオエーテル チオエーテル → スルホキシド チオエーテル → スルホン スルホン酸 → スルホン酸エステル スルホン酸 → スルホンアミド スルフィン酸 → スルフィン酸エステル
【0024】また、本発明の主題は、医薬としての、上
記式(I)で表される化合物である。1995年6月1
9日に出願された仏国特許出願95−07301号に記
載されているように、これらの化合物のいくつかは、R
XR類のアゴニストである分子を同定することからなる
試験において活性を示す。この試験は、以下の工程から
なる。 (i)RXRレセプターに特異的なリガンドを除くステ
ロイド/チロイドレセプターのスーパーファミリーの少
なくとも1つのレセプターの活性リガンドであり、RA
R類のアゴニスト分子等のRXR類とのヘテロ二量体化
を可能にする化合物の十分な量を哺乳類の皮膚の部分に
局所的に適用し、(ii)工程(i)の前、最中、また
は後に、RXR類のアゴニスト活性を示すことのできる
分子を哺乳類の皮膚の同部分に渡って全身又は経口経路
で投与し、(iii)このように処理した哺乳類の皮膚
の部分での反応を評価する。即ち、哺乳類の耳へのRA
R類のアゴニスト分子の局所適用に対する反応は、この
耳の厚みの増加に対応するが、それは、RXR類のアゴ
ニスト分子の、全身または局所による投与によって増加
する。また、本発明の化合物のいくつかは、マウス胚の
奇形癌細胞(F9)の分化試験(Cancer Research, 43,
p.5268, 1993)、及び、マウスにおいてTPAによっ
て誘発された後のオルニチンデカルボキシラーゼの阻害
試験(Cancer Research, 38, p.793-801, 1978)におい
ても活性を示す。これらの試験は、各々、これらの化合
物の細胞分化及び増殖ドメインにおける活性を示す。
【0025】本発明の化合物は、皮膚科学的、リウマチ
性、呼吸性、及び眼科的疾患の処置において特に好まし
く、中でも、以下の分野の処置において好ましい。 1)分化及び増殖に関連する角質形成疾患を伴う皮膚科
学的症状の処置、特に、尋常性座瘡、コメドタイプ(com
edo-type)座瘡、多形性座瘡、しゅさ、結節性座瘡、集
族性座瘡、老人性座瘡、陽光座瘡のような二次的座瘡、
医薬座瘡、または職業座瘡の処置。 2)他のタイプの角質形成疾患の処置、特に、魚鱗癬、
魚鱗癬様状態、ダリア病(Darier's disease)、掌蹠角皮
症、白斑症、白斑症様状態、皮膚の粘膜(buccal)苔癬の
処置。 3)炎症及び/または免疫アレルギー性要素を持つ角質
形成疾患を伴う他の皮膚科学的症状の処置、特に、皮
膚、粘膜又は爪の乾癬、乾癬リウマチ、湿疹などの皮膚
アトピー、呼吸性アトピー、歯肉肥大の処置。これらの
化合物は、ある種の角質形成を示さない炎症性症状にも
用いられる。 4)良性又は悪性の、ウイルス起源あるいはウイルス起
源ではない、表皮または真皮の増殖の処置、例えば、尋
常性ゆうぜい、偏平ゆうぜい、及び、いぼ状の表皮異形
成、経口または鮮紅色乳頭腫症、及び、紫外線照射に誘
発される増殖、特に、基底細胞又は棘細胞上皮腫の処
置。 5)水疱性皮膚病及びコラーゲン疾患等の皮膚科学的疾
患の処置。 6)ある種の眼科的疾患、特に角膜炎(corneopathy)の
処置。 7)光誘発または経時的皮膚老化の回復、または、色素
沈着、化学線角化症、又は経時的あるいは化学線老化を
伴うあらゆる病原の低減。
【0026】8)表皮の斑点及び/または局所的又は全
身のコルチコステロイドによる皮膚の萎縮症、または他
のあらゆる皮膚の斑点の予防または治療。 9)瘢痕形成疾患の予防又は治療、あるいはビビス(vib
ices)の予防又は回復。 10)座瘡の過剰脂漏又は単純脂漏症等の皮脂機能異常
と闘うこと。 11)癌または前癌状態、特に前骨髄細胞白血病の治療
又は予防。 12)関節炎等の炎症症状の処置。 13)カポジ症候群(Kaposis' syndrome)又は一般の皮
膚レベルでのウイルス起源のあらゆる症状の処置。 14)脱毛症の予防又は治療。 15)免疫的要素を持つ皮膚化学的又は一般的な症状の
処置。 16)細動脈硬化症又は高血圧、及びインシュリン非依
存性糖尿病といった心臓血管系の症状の処置。 17)紫外線照射への暴露による皮膚疾患の処置。
【0027】上記の治療的分野では、本発明の化合物
は、レチノイドタイプの活性を持つ他の化合物、ビタミ
ンD誘導体、酸化防止剤とともにコルチコステロイド又
はエストロゲン、α−ヒドロキシ又はα−ケト(ceto)酸
又はそれらの誘導体、あるいは、カリウムチャンネルブ
ロック剤とともに用いるのが好ましい。ビタミンD又は
その誘導体とは、例えば、ビタミンD2又はD3の誘導
体、特に1,25−ジヒドロキシビタミンD3等を意味
すると解される。抗−フリーラジカル剤とは、例えば、
α−トコフェロール、スーパーオキシドジスムターゼ、
ユビキノール、又はある種の金属キレート剤を意味する
と解される。α−ヒドロキシ又はα−ケト酸又はそれら
の誘導体とは、例えば、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、グ
リコール酸、マンデル酸、コハク酸、グリセリン酸、ア
スコルビン酸、又はサリチル酸誘導体、それらの塩、ア
ミド、又はエステルを意味すると解される。カリウムチ
ャンネルブロック剤とは、例えば、ミノキシジル(2,
4−ジアミノ−6−ピペリジノピリミジン−3−オキシ
ド)及びその誘導体などを意味すると解される。
【0028】従って、本発明の主題は、上記の症状を処
置するための新規な製薬組成物であり、製薬上許容され
うる担体中に、上記式(I)の化合物を少なくとも1つ
含有することを特徴とする。本発明の化合物の投与は、
経腸、非経口、局所、又は眼経路で行うことができる。
経腸経路においては、医薬は、錠剤、ゼラチンカプセ
ル、糖衣錠、シロップ、懸濁液、溶液、粉体、顆粒、エ
マルション、制御された放出のできる脂質又はポリマー
小球対又は微小球体(nanospheres)又は小胞体の形態で
提供することができる。非経口経路においては、組成物
は、吸入又は注射用の溶液又は懸濁液の形態で提供する
ことができる。本発明の化合物は、一般的には、1日に
体重1kg当たりに約0.01から100mgの投与量
で、1から3回投与する。
【0029】局所経路においては、本発明の化合物に基
づく製薬組成物は、皮膚又は粘膜処置用とされ、塗り
薬、クリーム、乳液、軟膏、粉末、含浸パッド、溶液、
ゲル、スプレー、ローションまたは懸濁液の形態で提供
される。これらは、制御された放出の可能な脂質又はポ
リマー小球体または微小球体または小胞体、あるいはポ
リマーパッチ及びヒドロゲルの形態で提供してもよい。
局所投与用のこれらの組成物は、臨床的徴候に従って、
無水の形態又は彗星形態で提供してよい。眼経路では、
主に洗眼薬である。これらの製薬組成物は、上記式
(I)で表される少なくとも1つの化合物を、好ましく
は、組成物の全重量に対して、0.001から5重量%
の濃度で含有する。
【0030】式(I)で表される本発明の化合物は、化
粧品分野での応用、特に、身体及び毛髪ケア、中でも、
座瘡を形成しやすい皮膚の処置、毛髪再成長、抗脱毛、
皮膚又は毛髪の脂ぎった外観に抗すること、太陽の悪影
響に抗する保護、生理学的な乾燥肌の処置、光誘発性又
は経時的な老化の防止及び又はそれと闘うために用いら
れることが見いだされた。化粧品分やでは、本発明の化
合物は、レチノイドタイプの活性を有する他の化合物、
ビタミンD及びその誘導体、抗フリーラジカル剤ととも
にコルチコステロイド、α−ヒドロキシ酸又はα−ケト
酸またはそれらの誘導体、又はイオンチャンネルブロッ
ク剤と組み合わせて用いるのが好ましい。種々の製品
が、上で定義したような本発明の化合物と共同して得ら
れた。
【0031】従って、本発明は、化粧品に許容されうる
担体に、上記式で表される化合物の少なくとも1つを含
有する化粧品組成物にも関する。この組成物は、特に、
クリーム、乳液、ローション、ゲル、脂質又はポリマー
小球体又は微小球体又は小胞体、石鹸、またはシャンプ
ーの形態で提供される。化粧品組成物における式(I)
で表される化合物の濃度は、組成物の全重量に対して、
0.001から3重量%とするのが好ましい。
【0032】本発明の医薬品及び化粧品組成物は、不活
性、もしくは、薬力学的又は化粧品的に活性な添加剤、
又はこれらの添加剤の組み合わせをさらに含んでもよ
い。特に、湿潤剤;ヒドロキノン、アゼル酸(azelaic a
cid)、カフェイン酸、コウジ酸等の脱色素剤;皮膚軟化
薬;グリセリン、PEG400、チアモルホリノン及び
その誘導体、又は尿素等の加湿剤、S−カルボキシメチ
ルシステイン、S−ベンジルシステアミン、それらの塩
及びそれらの誘導体、又は過酸化ベンゾイル等の抗脂漏
剤又は抗座瘡剤;エリスロマイシン及びそのエステル、
ネオマイシン、クリンダマイシン及びそのエステル、テ
トラサイクリン等の抗生物質;ケトコナゾール又は4,
5−ポリメチレン−3−イソチアゾリノン等の抗かび
剤;ミノキシジル(2,4−ジアミノ−6−ピペリジノ
ピリミジン−3−オキシド)及びその誘導体、ジアゾキ
シド(7−クロロ−3−メチル−1,2,4−ベンゾチ
アジアジン−1,1−ジオキシド)及びフェニトイン
(5,4−ジフェニル−2,4−イミダゾリジンジオ
ン)等の毛髪再生促進剤;非ステロイド抗炎症剤;β−
カロチン等のカロチン類;アンスラリン及び誘導体等の
抗乾癬剤;最後に、5,8,11,14−エイコサテト
ライノン酸(5,8,11,14-eicosatetraynoic acid)及び
5,8,11,−エイコサトリノン酸(5,8,11,14-eicos
atrynoic acid)、及びそれらのエステル及びアミド等で
ある。
【0033】また、本発明の組成物は、味覚向上剤、パ
ラ−ヒドロキシ安息香酸等の保存剤、安定剤、湿度調節
剤、pH調節剤、浸透圧修正剤、乳化剤、UV−A−及
びUV−B−遮蔽剤、酸化防止剤、例えば、α−トコフ
ェロール、ブチル化ヒドロキシアニソール、又はブチル
化ヒドロキシトルエンを含んでもよい。本発明の式
(I)の活性化合物のいくつかの合成例、並びに、それ
らを含有する組成物の例を以下に例示するが、決して本
発明を限定するものではない。
【0034】
【実施例】
A.図1に示した合成経路に従う化合物の例 実施例1 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]安息香酸エチ
ル 3−ヨード−5,5,8,8−テトラメチル−5,6,
7,8−テトラヒドロナフタレン−2−オール メタノール(115ml)中の、5,5,8,8−テト
ラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−
2−オール(6.35g、31.1mmol)、水酸化
ナトリウム(1.23g、34.2mmol)、ヨウ化
ナトリウム(4.6g、31.3mmol)の混合物
に、3.6%の過塩素酸ナトリウム溶液を0℃で滴下し
た。この混合物を0℃で2時間撹拌した。33mlの1
0%チオ硫酸ナトリウム溶液を添加した。撹拌した後、
この混合物を塩酸でpH1まで酸性化した。200ml
のエチルエーテルで抽出した。有機相を、400mlの
水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、
40℃においてロータリー・エバポレータで濃縮した。
生成物をヘプタンから再結晶させた。 白色固体。重量:5.67g。収率:55%。融点=1
03℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.23(6H,
s),1.24(6H,s),1.64(4H,s),5.04(1H,s),6.93(1H Ar,s),
7.59(1H Ar,s)13 C NMR(CDCl3、250MHz);31.49, 3
1.75, 33,53, 34,19, 34.63, 34.76, 82.86, 112.47, 1
35.93, 139.73, 147.67, 152.16
【0035】4−ブロモアセチル安息香酸エチル 4−アセチル安息香酸エチル(5.28g、27mmo
l)のジオキサン(30l)及びエチルエーテル(30
ml)溶液に、臭素(1.6ml)の15mlのCH2
Cl2溶液を滴下した。撹拌を1時間続けた後、混合物
を100gの氷に投入し、100mlのエチルエーテル
で抽出した。有機相を100mlの水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、真空下、ロータリー・エバポレー
タで濃縮した。生成物は、ヘプタンからの再結晶で精製
した。 白色固体。重量:5.03g。収率:69%。融点=7
1℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.42(3H,t,
J=7.5Hz),4.42(2H,9, J=7.5Hz),4.48(2H,s),8.04(2H A
r,d, J=8.75Hz),8.16(2H Ar,d, J=8.75Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);14.18, 3
0.64, 61.50, 128.74, 129.87, 134.90, 136.97, 165.3
7, 190.76
【0036】4−[(3−ヨード−5,5,8,8−テ
トラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン
−2−イロキシ)−アセチル]安息香酸エチル メチルエチルケトン(150ml)中の、3−ヨード−
5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロナフタレン−2−オール(5.6g、17mm
ol)、4−ブロモアセチル安息香酸エチル(4.6
g、17mmol)、及び炭酸カリウム(2.4g、1
7.4mmol)溶液を、還流下で8時間加熱した。反
応媒体を濾過し、次いでロータリー・エバポレータで濃
縮した。200mlの水と200mlのエチルエーテル
を添加した。撹拌及びデカンテーションの後、有機相
を、200mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、真空下、40℃においてロータリー・エバポレ
ータで濃縮した。生成物を、シリカカラム上でのフラッ
シュクロマトグラフィ(80%CH2Cl2、20%ヘプ
タン)によって精製した。 白色固体。重量:4.7g。収率:53%。融点=13
7℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.20(6H,
s),1.22(6H,s),1.42(3H,t,J-7.5Hz),1.63(4H,s),4.41(2
H,q, J=7.5Hz),5.21(2H,s),6.68(1H Ar,s),7.64(1H Ar,
s),8.11(2H Ar,d, J=8.75Hz),8.14(2H Ar,d, J=8.75Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);14.05, 3
1.41, 31.53, 33.53, 34.55, 34.60, 61.30, 72.58, 8
3.27, 110.75, 128.41, 129.60, 134.62, 137.44,137.6
5, 140.88, 146.68, 154.12, 165.40, 194.86
【0037】4−[(3−ヨード−5,5,8,8−テ
トラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレ
ン−2−イロキシ)−1−プロペニル]安息香酸エチル THF(40ml)中の、4−[(3−ヨード−5,
5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イロキシ)−アセチル]安息香酸
エチル(3.6g、7mmol)及び臭化メチルトリフ
ェニルホスフィン(3.4g、9.5mmol)混合物
に、30%ナトリウムメトキシド溶液を、8時間かけて
滴下した。この混合物を室温で36時間撹拌した。この
混合物を、真空下、40℃においてロータリー・エバポ
レータで濃縮した。90mlの水と90mlのエチルエ
ーテルで抽出した。デカンテーションの後、有機相を、
90mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、真空下、40℃においてロータリー・エバポレータ
で濃縮した。生成物を、シリカカラム上でのフラッシュ
クロマトグラフィ(60%CH2Cl2、40%ヘプタ
ン)によって精製した。 白色固体。重量:2.79g。収率:77%。融点=8
8℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.24(6H,
s),1.25(6H,s),1.40(3H,t,J=7.5Hz),1.65(4H,s),4.39(2
H,q, J=7.5Hz),4.91(2H,s),5.71(2H,s),6.76(1H Ar,s),
7.57(2H Ar,d, J=8.75Hz),7.65(1H Ar,s),8.04(2H Ar,
d, J=8.75Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);14.33, 3
1.71, 31.80, 33.72, 34.56, 34.90, 60.95, 70.60, 8
3.93, 110.70, 116.98, 126.18, 126.24, 129.71,129.7
5, 129.88, 137.58, 140.25, 142.26, 142.77, 146.61,
154.70, 166.33
【0038】[5−(3,5,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−3−イ
ル]安息香酸エチル アセトニトリル(40ml)中の、トリブチルアミン
(0.55ml,3.8mmol)、二酢酸パラジウム
(22mg、0.1mmol)、及び4−[(3−ヨー
ド−5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−
テトラヒドロ−ナフタレン−2−イロキシ)−1−プロ
ペニル]安息香酸エチル混合物を、60℃で4時間加熱
した。反応媒体を、真空下、40℃においてロータリー
・エバポレータで濃縮した。20mlの水と20mlの
エチルエーテルを添加した。デカンテーションの後、有
機相を、20mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、真空下、40℃においてロータリー・エバポ
レータで濃縮した。生成物を、シリカカラム上でのフラ
ッシュクロマトグラフィ(80%CH2Cl2、20%ヘ
プタン)によって精製した。 白色固体。重量:315mg。収率:80%。融点=1
39℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.18(3H,
s),1.22(3H,s),1.28(6H,s),1.38(3H,t, J=7.5Hz),1.66
(4H,s),1.75(3H,s),4.36(2H,q, J=7.5Hz),4.42(2H,d, J
=7.5Hz),4.52(2H,d, J=8.75Hz),6.81(1H Ar,s),6.94(1H
Ar,s), 7.36(2H Ar,d, J=8.75Hz),7.98(2H Ar,d, J=8.
75Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);14.34, 2
6.07, 32.01, 32.09, 32.28, 34.15, 34.72, 35.14, 3
5.24, 50.27, 60.87, 85.69, 107.07, 121.74, 126.48,
128.69, 129.66, 132.20, 137.78, 145.61, 151.84, 1
57.63, 166.43
【0039】実施例2 4−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]安息香酸 5mlのTHF中の、4−(3,5,5,8,8−ペン
タメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフ
ト[2,3−b]フラン−3−イル)安息香酸エチル
(200mg、0.5mmol)、水酸化ナトリウム
(100mg、2.4mmol)、及び水酸化リチウム
(100mg、2.4mmol)の混合物、メタノール
及び水(5/1/1)を、還流下で24時間加熱した。
ロータリー・エバポレータで、真空下、40℃において
濃縮した。5mlの水と5mlのエチルエーテルを添加
した後、濃塩酸でpH1まで酸性化し、有機相を、5m
lの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空
下、40℃においてロータリー・エバポレータで濃縮し
た。生成物をヘプタンで洗浄した。 白色固体。重量:152mg。収率:82%。融点=2
45℃1 H NMR(DMSO、250MHz);1.19(3H,s),
1.23(3H,s),1.29(6H,s),1.66(4H,s),1.77(3H,s),4.44(2
H,q, J=8.5hZ),4.54(2H,d, J=8.5Hz),6.82(1H Ar,s),6.
95(1H Ar,s),7.40(2H Ar,d, J=8.75Hz),8.05(2H Ar,d,
J=8.75Hz)13 C NMR(DMSO、250MHz);26.43, 32.
43, 32.51, 32.70, 34.58, 35.15, 35.54, 35.64, 50.7
7, 86.06, 107.55, 122.16, 127.08, 130.78, 132.48,
138.28, 146.13, 153.45, 158.04, 172.23
【0040】実施例3 (+)−4−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3
−b]フラン−3−イル)安息香酸エチル アセトニトリル(15ml)中の、炭酸カルシウム(2
00mg、2mmol)、二酢酸パラジウム(22m
g、0.1mmol)、ギ酸ナトリウム(136mg、
2mmol)、及び4−[(3−ヨード−5,5,8,
8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナ
フタレン−2−イロキシ)−1−プロペニル]安息香酸
エチル(520g、1mmol)の混合物、(S)−
(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−
1,1’−ジナフチル、及び、銀置換ゼオライト(Aldr
ich 36,660-9)を、60℃で4時間加熱した。反応媒体
を、セライト(celite)上で濾過し、真空下、40℃にお
いてロータリー・エバポレータで濃縮した。20mlの
水と20mlのエチルエーテルを添加した。デカンテー
ションの後、有機相を、20mlの水で2回洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、真空下、40℃においてロー
タリー・エバポレータで濃縮した。生成物を、シリカカ
ラム上でのフラッシュクロマトグラフィ(80%CH2
Cl2、20%ヘプタン)によって精製した。 白色固体。重量:105mg。収率:27%。融点=1
39℃ αd[CHCl3]:+122.41 H NMR(CDCl3、250MHz);1.18(3H,
s),1.22(3H,s),1.28(6H,s),1.38(3H,t, J=7.5Hz),1.66
(4H,s),1.75(3H,s),4.36(2H,q, J=7.5Hz),4.42(2H,d, J
=7.5Hz),4.52(2H,d, J=8.75Hz),6.81(1H Ar,s),6.94(1H
Ar,s), 7.36(2H Ar,d, J=8.75Hz),7.98(2H Ar,d, J=8.
75Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);14.3
4, 26.07, 32.01, 32.09, 3
2.28, 34.15, 34.72, 35.1
4, 35.24, 50.27, 60.87, 8
5.69, 107.07, 121.74, 12
6.48, 128.69, 129.66, 13
2.20, 137.78, 145.61, 15
1.84, 157.63, 166.43
【0041】実施例4 (+)−4−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3
−b]フラン−3−イル)安息香酸 5mlのTHF中の、(+)−4−(3,5,5,8,
8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒ
ドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)安息香酸
エチル(200mg、0.5mmol)、水酸化ナトリ
ウム(100mg、2.4mmol)、及び水酸化リチ
ウム(100mg、2.4mmol)の混合物溶液、メ
タノール及び水(5/1/1)を、還流下で24時間加
熱した。ロータリー・エバポレータで、真空下、40℃
において濃縮した。5mlの水と5mlのエチルエーテ
ルを添加した後、濃塩酸でpH1まで酸性化し、有機相
を、5mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、真空下、40℃においてロータリー・エバポレータ
で濃縮した。生成物をヘプタンで洗浄した。 白色固体。重量:152mg。収率:82%。融点=2
45℃ H NMR(DMSO、250MHz);1.19(3H,
s),1.23(3H,s),1.29(6H,s),1.66(4H,s),1.77(3H,s),4.4
4(2H,q, J=8.5hZ),4.54(2H,d, J=8.5Hz),6.82(1H Ar,
s),6.95(1H Ar,s),7.40(2H Ar,d, J=8.75Hz),8.05(2H A
r,d, J=8.75Hz)13 C NMR(DMSO、250MHz);26.43, 32.
43, 32.51, 32.70, 34.58, 35.15, 35.54, 35.64, 50.7
7, 86.06, 107.55, 122.16, 127.08, 130.78, 132.48,
138.28, 146.13, 153.45, 158.04, 172.23
【0042】実施例5 (−)−4−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3
−b]フラン−3−イル)安息香酸 アセトニトリル(15ml)中の、炭酸カルシウム(2
00mg、2mmol)、二酢酸パラジウム(22m
g、0.1mmol)、ギ酸ナトリウム(136mg、
2mmol)、及び4−[(3−ヨード−5,5,8,
8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナ
フタレン−2−イロキシ)−1−プロペニル]安息香酸
エチル(520g、1mmol)の混合物、(R)−
(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−
1,1’−ジナフチル、及び、銀置換ゼオライト(Aldr
ich 36,660-9)を、60℃で4時間加熱した。反応媒体
を、セライト(celite)上で濾過し、真空下、40℃にお
いてロータリー・エバポレータで濃縮した。20mlの
水と20mlのエチルエーテルを添加した。デカンテー
ションの後、有機相を、20mlの水で2回洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、真空下、40℃においてロー
タリー・エバポレータで濃縮した。生成物を、シリカカ
ラム上でのフラッシュクロマトグラフィ(80%CH2
Cl2、20%ヘプタン)によって精製した。 白色固体。重量:85mg。収率:22%。融点=13
9℃ αd[CHCl3]:−110.21 H NMR(CDCl3、250MHz):1.18(3H,
s),1.22(3H,s),1.28(6H,s),1.38(3H,t, J=7.5Hz),1.66
(4H,s),1.75(3H,s),4.36(2H,q, J=7.5Hz),4.42(2H,d, J
=7.5Hz),4.52(2H,d, J=8.75Hz),6.81(1H Ar,s),6.94(1H
Ar,s), 7.36(2H Ar,d, J=8.75Hz),7.98(2H Ar,d, J=8.
75Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):14.34, 2
6.07, 32.01, 32.09, 32.28, 34.15, 34.72, 35.14, 3
5.24, 50.27, 60.87, 85.69, 107.07, 121.74, 126.48,
128.69, 129.66, 132.20, 137.78, 145.61, 151.84, 1
57.63, 166.43
【0043】実施例6 (−)−4−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3
−b]フラン−3−イル)安息香酸 5mlのTHF中の、(−)−4−(3,5,5,8,
8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒ
ドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)安息香酸
エチル(200mg、0.5mmol)、水酸化ナトリ
ウム(100mg、2.4mmol)、及び水酸化リチ
ウム(100mg、2.4mmol)の混合物溶液、メ
タノール及び水(5/1/1)を、還流下で24時間加
熱した。ロータリー・エバポレータで、真空下、40℃
において濃縮した。5mlの水と5mlのエチルエーテ
ルを添加した後、濃塩酸でpH1まで酸性化し、有機相
を、5mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、真空下、40℃においてロータリー・エバポレータ
で濃縮した。生成物をヘプタンで洗浄した。 白色固体。重量:152mg。収率:82%。融点=2
45℃1 H NMR(DMSO、250MHz);1.19(3H,s),
1.23(3H,s),1.29(6H,s),1.66(4H,s),1.77(3H,s),4.44(2
H,q, J=8.5hZ),4.54(2H,d, J=8.5Hz),6.82(1H Ar,s),6.
95(1H Ar,s),7.40(2H Ar,d, J=8.75Hz),8.05(2H Ar,d,
J=8.75Hz)13 C NMR(DMSO、250MHz);26.43, 32.
43, 32.51, 32.70, 34.58, 35.15, 35.54, 35.64, 50.7
7, 86.06, 107.55, 122.16, 127.08, 127.85, 130.78,
132.48, 138.28, 146.13, 153.45, 158.04, 172.23
【0044】実施例7 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]カルボン酸メ
チル 5−ブロモアセチルチオフェンカルボン酸メチル 塩化アンモニウムの(13.4g、0.105mol)
の50mlのCH2Cl2溶液に、臭化ブロモ酢酸(1
3.52g、0.067mol)の20mlのCH2
2溶液を0℃で滴下した。この混合物を1時間撹拌し
た後、3−チオフェンカルボイイ酸メチル(9.49
g、0.067mol)のCH2Cl2(50ml)溶液
を滴下した。撹拌を12時間続けた後、この混合物を1
00gの氷水に投入し、CH2Cl2で抽出した。有機相
を水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空
下、ロータリー・エバポレータで濃縮した。生成物は、
シリカカラム上でのフラッシュクロマトグラフィ(20
%酢酸エチル、80%ヘプタン)で精製した。 白色固体。重量:5.95g。収率:34%。融点=1
03−104℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);3.91(3H,
s),4.36(2H,s),8.17(1H Ar),8.40(1H Ar)
【0045】5−[(3−ヨード−5,5,8,8−テ
トラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン
−2−イロキシ)−アセチル]−3−チオフェンカルボ
ン酸メチル メチルエチルケトン(100ml)中の、3−ヨード−
5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロナフタレン−2−オール(4g、12.1mm
ol)、5−ブロモアセチル3−チオフェンカルボン酸
メチル(3.18g、12.1mmol)、及び炭酸カ
リウム(1.84g、13.3mmol)溶液を、還流
下で4時間加熱した。反応媒体を濾過し、次いでロータ
リー・エバポレータで濃縮した。この混合物をエチルエ
ーテルで抽出した。有機相を、水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、真空下、40℃においてロータリー・
エバポレータで濃縮した。生成物を、シリカカラム上で
のフラッシュクロマトグラフィ(60%CH2Cl2、4
0%ヘプタン)によって精製した。 白色固体。重量:6.2g。収率:68%。融点=97
1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.21(6H,
s),1.23(6H,s),1.63(4H,s),3.89(3H,s),5.05(2H,s),6.7
1(1H Ar,s),7.66(1H Ar,s),8.39(1H Ar,s),8.57(1HAr,
s)
【0046】5−[1−(3−ヨード−5,5,8,8
−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフ
タレン−2−イロキシメチル)−ビニル]−3−チオフ
ェンカルボン酸メチル THF(50ml)中の、5−[(3−ヨード−5,
5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イロキシ)−アセチル]−3−チ
オフェンカルボン酸メチル(4.1g、8mmol)及
び臭化メチルトリフェニルホスフィン(3.8g、1
0.8mmol)混合物に、30%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール(1.68ml)溶液を、8時間かけて
滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌した。この
混合物を、真空下、40℃においてロータリー・エバポ
レータで濃縮した。エチルエーテルで抽出した。有機相
を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、40℃において
ロータリー・エバポレータで濃縮した。生成物を、シリ
カカラム上でのフラッシュクロマトグラフィ(60%C
2Cl2、40%ヘプタン)によって精製した。 白色固体。重量:3.51g。収率:86%。融点=9
4℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.23(6H,
s),1.25(6H,s),1.64(4H,s),3.85(3H,s),4.86(2H,S),5.5
9(1H,s),5.67(1H,s),6.77(1H Ar, s),7.58(1H Ar,s),7.
66(1H Ar,s),7.96(1H Ar,s)13 C NMR(CDCl3、250MHz);32.28, 3
2.19, 34.18, 35.03, 35.36, 52.29, 70.54, 84.37, 11
5.22, 111.17, 124.76, 132.14, 138.08, 134.12,136.6
5, 140.81, 142.76, 147.11, 155.03, 163.44
【0047】[5−(3,5,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−3−イ
ル]カルボン酸メチル アセトニトリル(100ml)中の、トリブチルアミン
(3.64ml、25.16mmol)、二酢酸パラジ
ウム(74mg、0.33mmol)、ギ酸(0.28
ml、7.28mmol)及び5−[1−(3−ヨード
−5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テ
トラヒドロナフタレン−2−イロキシメチル)−ビニ
ル]−3−チオフェンカルボン酸メチル混合物を、60
℃で4時間加熱した。反応媒体を、真空下、40℃にお
いてロータリー・エバポレータで濃縮した。水で処理
し、エチルエーテルで抽出した。デカンテーションの
後、有機相を、水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、真空下、40℃においてロータリー・エバポレー
タで濃縮した。生成物を、シリカカラム上でのフラッシ
ュクロマトグラフィ(70%CH2Cl2、30%ヘプタ
ン)によって精製した。 白色固体。重量:2.12mg。収率:83%。融点=
117℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.20(3H,
s),1.23(3H,s),1.26(3H,s),1.27(3H,s),1.65(4H,s),1.7
7(3H,s),3.84(3H,s),4.40(1H,d, J=8.6Hz),4.52(2H,d,
J=8.6Hz),6.79(1H Ar,s),7.06(1H Ar,s), 7.30(1H Ar,
d, J=1.2Hz),7.93(2HAr,d, J=1.2Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);27.2
5, 31.95, 32.02, 32.08, 3
2.26, 34.17, 34.75, 35.1
1, 35.19, 48.27, 51.78, 8
5.42, 107.23, 121.42, 12
4.04, 131.50, 131.80, 13
3.00, 137.93, 146.13, 15
2.87, 157.19, 163.29
【0048】実施例8 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]カルボン酸 30mlのTHF中の、[5−(3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
3−イル]カルボン酸メチル(2.1g、5.4mmo
l)、水酸化リチウム(2g、48mmol)の混合物
溶液、メタノール(1ml)及び水(1ml)を、還流
下で6時間加熱した。ロータリー・エバポレータで、真
空下、40℃において濃縮した後、水とエチルエーテル
を添加し、濃塩酸でpH1まで酸性化し、有機相を、水
で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、4
0℃においてロータリー・エバポレータで濃縮した。生
成物をヘプタンで洗浄した。 白色固体。重量:1.8g。収率:92%。融点=23
7℃ H NMR(DMSO及びCDCl3、250MH
z);1.20(3H,s),1.23(3H,s),1.26(3H,s),1.27(3H,s),
1.65(4H,s),1.76(3H,s),4.40(1H,d, J=8.65Hz),4.52(2
H,d, J=8.6Hz),6.77(1H Ar,s),7.07(1H Ar,s),7.29(1H
Ar,s),7.93(1H Ar,s)13 C NMR(DMSO及びCDCl3、250MH
z):27.17, 31.84, 31.90, 31.98, 32.13, 34.02, 3
4.59, 34.97, 35.05, 48.10, 85.29, 106.99, 121.34,
124.23, 131.36, 131.78, 134.00, 137.73, 145.85, 15
2.39, 157.05, 164.59
【0049】実施例9 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−2−イル]カルボン酸 2−ブロモアセチル−5−ブロモチオフェン 2−アセチル−5−ブロモチオフェン(10g、49m
mol)のジオキサン(55ml)及びエチルエーテル
(55ml)溶液に、臭素(2.9g、56.5mmo
l)の30mlのCH2Cl2溶液を滴下した。撹拌を1
時間続けた後、この反応混合物を氷/水に投入し、エチ
ルエーテルで抽出した。有機相を水で2回洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、真空下、ロータリー・エバポレ
ータで濃縮した。生成物は、ヘプタンから再結晶させて
精製した。 白色固体。重量:9.63g。収率:70%。融点=9
2℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);4.28(2H,
s),7.14(1H Ar,d, J=4Hz),7.55(1H Ar,d, J=4Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):29.83, 13
1.74, 133.92, 183.60,
【0050】5−ブロモ−2−[(3−ヨード−5,
5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イロキシ)アセチル]チオフェン メチルエチルケトン(100ml)中の、3−ヨード−
5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロナフタレン−2−オール(4g、12.1mm
ol)、2−ブロモアセチル−5−ブロモチオフェン
(3.44g、12.1mmol)、及び炭酸カリウム
(1.8g、13.3mmol)溶液を、還流下で3時
間加熱した。反応媒体を濾過し、次いでロータリー・エ
バポレータで濃縮し、水とエチルエーテルを添加した。
撹拌及びデカンテーションの後、有機相を、水で2回洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、40℃にお
いてロータリー・エバポレータで濃縮した。生成物を、
シリカカラム上でのフラッシュクロマトグラフィ(5%
CH2Cl2、95%ヘプタン)によって精製した。 白色固体。重量:4.86g。収率:75%。融点=9
0℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.20(6H,
s),1.22(6H,s),1.63(4H,s),4.97(2H,s),6.69(1H Ar,s),
7.14(1H Ar,d, J=4Hz),7.65(1H Ar,s),7.96(1H Ar,d, J
=4Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz);31.74, 3
1.61, 33.76, 34.80, 73.09, 83.07, 124.32, 141.20,
147.10, 154.20, 110.70, 131.60, 134.90, 137.90, 18
7.70
【0051】5−ブロモ−2−[1−(3−ヨード−
5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロナフタレン−2−イロキシメチル)ビニル]チ
オフェン THF(45ml)中の、5−ブロモ−2−[(3−ヨ
ード−5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8
−テトラヒドロナフタレン−2−イロキシ)−アセチ
ル]−3−チオフェン(4.3g、7.9mmol)及
び臭化メチルトリフェニルホスフィン(3.8g、1
0.7mmol)混合物に、30%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール(1.65ml、8.66mmol)溶
液を、8時間かけて滴下した。この混合物を室温で12
時間撹拌した。この混合物を、真空下、40℃において
ロータリー・エバポレータで濃縮した。エチルエーテル
で抽出し水で洗浄した。次いで有機相を硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、真空下、40℃においてロータリー・エバ
ポレータで濃縮した。生成物を、シリカカラム上でのフ
ラッシュクロマトグラフィ(20%CH2Cl2、80%
ヘプタン)によって精製した。 白色固体。重量:3.26g。収率:78%。融点=7
1℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.24(12H,
s),1.64(4H,s),4.81(2H,s),5.47(1H,s),5.56(1H,S),6.7
5(1H Ar, s),6.96(2H Ar,s),7.65(1H Ar,s)13 C NMR(CDCl3、250MHz);32.10, 3
2.20, 34.13, 34.96, 35.27, 70.76, 84.21, 111.13, 1
25.15, 130.74, 138.03, 112.03, 136.60, 140.78, 14
3.64, 147.05, 154.99
【0052】5−ブロモ−2−(3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン アセトニトリル(75ml)中の、トリブチルアミン
(2.66ml、18.39mmol)、二酢酸パラジ
ウム(53mg、0.24mmol)、ギ酸(0.20
5ml、5.32mmol)及び5−ブロモ−2−[1
−(3−ヨード−5,5,8,8−テトラメチル−5,
6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イロキシメ
チル)−ビニル]チオフェン混合物を、60℃で4時間
加熱した。反応媒体を、真空下、40℃においてロータ
リー・エバポレータで濃縮した。水及びエチルエーテル
を添加した。デカンテーションの後、有機相を、20m
lの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空
下、40℃においてロータリー・エバポレータで濃縮し
た。生成物を、シリカカラム上でのフラッシュクロマト
グラフィ(20%CH2Cl2、80%ヘプタン)によっ
て精製した。 白色固体。重量:2mg。収率:44%。融点=110
1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.24(6H,
s),1.26(6H,s),1.66(4H,s),1.72(3H,s),4.36(1H,q, J=
8.6Hz),4.48(1H,d, J=8.6Hz),6.55(1H Ar,d, J=3.7Hz),
6.78(1H Ar,s), 6.86(1H Ar,d, J=3.8Hz),7.07(1H Ar,
s)13 C NMR(CDCl3、250MHz);27.1, 31.
1, 32.0, 32.1, 32.3, 34.2, 34.7, 35.1, 35.2, 48.5,
85.4, 107.2, 121.5, 124.0, 129.6, 110.5, 131.4, 1
37.9, 146.1, 153.4, 157.3
【0053】[5−(3,5,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−2−イ
ル]カルボン酸 0.5mlのTHF中の、ヨウ素及びマグネシウム結晶
(58.3mg、2.39mmol)を加熱し、次い
で、5−ブロモ−2−(3,5,5,8,8−ペンタメ
チル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン(770
mg、1.9mmol)のTHF(7ml)溶液を滴下
した。この混合物を、還流下で4時間加熱した後、室温
に冷却した。二酸化炭素を15分間バブリングし、撹拌
を12時間続けた。溶液をエチルエーテルで処理し、2
N塩酸でpH1まで酸性化し、有機相を、水で2回洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、40℃におい
てロータリー・エバポレータで濃縮した。生成物をヘプ
タン/エチルエーテル混合液から再結晶させることによ
って固体を得た。 白色固体。重量:383mg。収率:54%。融点=2
16℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22(6H,
s),1.24(3H,s),1.66(4H,s),1.79(3H,s),4.42(1H,d, J=
8.6Hz),4.54(1H,d, J=8.6Hz),6.80(1H Ar,s),6.85(1H A
r,d, J=3.9Hz),7.08(1H Ar,s),7.72(1H Ar,d, J=3.9Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.1, 32.
0, 32.1, 32.3, 34.8, 34.2, 35.1, 35.2, 48.8, 85.4,
107.4, 121.4, 124.9, 131.2, 135.2, 138.1, 146.3,
157.3, 161.6, 166.9
【0054】実施例10 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]チオフェン−
3−イル]メタノール トルエン(30ml)中の、5−(3,5,5,8,8
−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒド
ロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン
−3−カルボン酸メチル(737mg、1.92mmo
l)溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウムの1Mト
ルエン(4.2ml、4.2mmol)溶液を0℃で添
加した。この溶液を0℃で2時間撹拌し、次いで、ナト
リウム及びカリウムの二酒石酸塩で処理し、濾過し、エ
チルエーテルと水の混合液中に取り込んだ。有機相を、
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、40
℃においてロータリー・エバポレータで濃縮した。 白色固体。重量:720mg。収率:定量的。融点=1
27℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22(3H,
s),1.24(3H,s),1.27(6H,s),1.66(4H,s),1.75(3H,s),4.3
8(1H,d, J=8.5Hz),4.52(1H,d, J=8.5Hz),4.60(1H,s),6.
78(1H Ar,s),6.82(1H Ar,s),7.07(1H Ar,s),7.10(1H A
r,s)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.58, 3
1.98, 32.03, 32.11, 32.28, 34.18, 34.16, 35.25, 4
8.37, 61.01, 85.62, 107.09, 120.73, 121.57, 123.5
0, 132.06, 137.72, 141.87, 145.86, 152.98, 157.27
【0055】実施例11 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]カルボアルデ
ヒド CH2Cl2(100ml)中の、5−(3,5,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオ
フェン−3−イル]メタノール(1.4g、3.93m
mol)及び塩化ピリジニウム(2.8g、7.4mm
ol)混合物を室温で3時間撹拌し、次いでシリカ上で
濾過し、真空下、40℃においてロータリー・エバポレ
ータで濃縮した。 白色固体。重量:1g。収率:72%。融点=138℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.21(3H,
s),1.24(3H,s),1.27(3H,s),1.28(3H,s),1.66(4H,s),1.7
9(3H,s),4.41(1H,d, J=8.6Hz),4.53(1H,d, J=8.6Hz),6.
80(1H Ar,s),7.06(1H Ar,s),7.31(1H Ar,s),7.96(1H A
r,s),9.81(1H Ar,s)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.02, 3
1.96, 32.02, 32.10, 32.27, 34.19, 34.78, 35.10, 3
5.18, 48.35, 85.30, 107.34, 121.16, 121.38, 131.5
5, 136.08, 138.07, 142.79, 146.34, 154.66, 157.22,
185.19
【0056】実施例12 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]アクリル酸エ
チル THF(10ml)中の、[5−(3,5,5,8,8
−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒド
ロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン
−3−イル]カルボアルデヒド(400mg、1.13
mmol)及びトリエチルホスホノアセタート(304
mg、1.35mmol)混合物に、オイル(44m
g、1.47mmol)中の80%水素化ナトリウムを
添加した。この混合物を室温で4時間撹拌し、エチルエ
ーテルで抽出して水で洗浄した。乾燥の後、有機相を真
空下、40℃においてロータリー・エバポレータで濃縮
した。生成物をシリカカラム上のフラッシュクロマトグ
ラフィで精製した。 白色固体。重量:430mg。収率:90%。融点=1
04℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22から1.
35(5H,m),1.67(4H,s),1.76(3H,s),4.24(2H,q, J=7.3H
z),4.40(1H,d, J=8.6Hz),4.52(1H,d, J=8.6Hz),6.17(1
H,d, J=16Hz),6.80(1H Ar,s),7.01(1H Ar,d, J=1.3Hz),
7.08(1H Ar,s),7.34(1H Ar,d, J=1.3Hz),7.55(1H,d, J=
16Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):14.32, 2
7.31, 31.95, 32.03, 32.09, 32.30, 34.19, 34.76, 3
5.12, 35.21, 48.35, 60.40, 85.43, 107.23, 117.69,
121.47, 121.49, 127.08, 131.70, 137.32, 137.89, 13
8.36, 146.10, 153.66, 157.24, 167.22
【0057】実施例13 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]アクリル酸 THF(10ml)中の、[5−(3,5,5,8,8
−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒド
ロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン
−3−イル]アクリル酸エチル(430mg、1mmo
l)及び水酸化リチウム(430mg)混合物を、還流
下で12時間加熱した。この混合物を濃硫酸でpH1ま
で酸性化し、エチルエーテルで抽出して水で洗浄した。
乾燥の後、有機相を真空下、40℃においてロータリー
・エバポレータで濃縮した。生成物をシリカカラム上の
フラッシュクロマトグラフィで精製した。 白色固体。重量:330mg。収率:82%。融点=2
42℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22(3H,
s),1.25(3H,s),1.27(3H,s),1.29(3H,s),1.67(4H,s),1.7
7(3H,s),4.41(1H,d, J=8.8Hz),4.53(1H,d, J=8.8Hz),6.
17(1H,d, J=16Hz),6.80(1H Ar,s),7.03(1H Ar,s),7.09
(1H Ar,s),7.40(1H Ar,s),7.66(1H Ar,d, J=16Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.72, 3
1.41, 32.48, 32.54, 32.76, 34.65, 35.22, 35.57, 3
5.65, 48.83, 85.85, 107.72, 117.04, 121.92, 128.6
7, 132.06, 137.45, 138.41, 141.15, 146.63, 154.44,
157.68, 172.82
【0058】実施例14 [5−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
ラン−3−イル)チオフェン−3−イル]プロピオン酸
メチル 3−[4−(2,2−ジブロモビニル)チオフェン−2
−イル]−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,
3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−
b]フラン ジクロロメタン(5ml)中の、トリフェニルホスフィ
ン(440mg、1.68mmol)及び亜鉛(74m
g、1.13mmol)の混合物に、テトラブロモメタ
ン(375mg、1.13mmol)を0℃で添加し
た。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、[5−
(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン
−3−イル)チオフェン−3−イル]カルボアルデヒド
(200mg、0.56mmol)のジクロロメタン
(2ml)溶液を0℃で添加した。撹拌を30分間続
け、次いで、懸濁液をシリカで濾過した。濾液を、真空
下、ロータリー・エバポレータで濃縮した。 白色固体。重量:286mg。収率:定量的。融点=1
24℃1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22(3H,
s),1.25(3H,s),1.26(3H,s),1.27(3H,s),1.66(4H,s),1.7
5(3H,s),4.39(1H,d, J=8.5Hz),4.51(1H,d, J=8.5Hz),6.
79(1H,s),7.07(1H,s),7.10(1H,s),7.36(1H,s),7.53(1H,
s)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.84, 3
2.38, 32.48, 32.75, 34.58, 35.15, 35.52, 35.62, 4
8.70, 85.87, 88.52, 107.59, 121.89, 124.62, 124.8
7, 131.97, 136.06, 138.23, 146.45, 152.22, 157.66
【0059】[5−(3,5,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−3−イ
ル]プロピオン酸メチル THF(5ml)中の、3−[4−(2,2−ジブロモ
ビニル)チオフェン−2−イル]−3,5,5,8,8
−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒド
ロナフト[2,3−b]フラン(478mg、0.94
mmol)溶液に、2.5Mのブチルリチウムのヘキサ
ン(0.82ml、2.45mmol)溶液を、−78
℃で添加した。−78℃で1時間撹拌を続け、次いで、
メチルクロロホルマート(80μl)を添加した。この
混合物を室温で1時間撹拌を続け、飽和塩化アンモニウ
ム溶液で処理し、エチルエーテルで抽出した。水で洗浄
した後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下、
ロータリー・エバポレータで濃縮した。生成物はカラム
クロマトグラフィで精製した。 白色固体。重量:90mg。収率:24%1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22(3H,
s),1.24(3H,s),1.27(3H,s),1.28(3H,s),1.66(4H,s),1.7
6(3H,s),3.81(3H,s),4.38(1H,d, J=8.5Hz),4.49(1H,d,
J=8.5Hz),6.80(1H,s),6.93(1H,d, J=1.1Hz),7.06(1H,
s),7.59(1H,d, J=1.1Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.00, 3
1.96, 32.02, 32.12, 32.28, 34.19, 34.77, 35.10, 3
5.19, 48.23, 52.74, 79.98, 82.30, 85.35, 107.31, 1
18.33, 121.33, 126.51, 131.43, 132.87, 138.03, 14
6.30, 153.12, 154.48, 157.23
【0060】[5−(3,5,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−3−イ
ル]プロピオン酸 実施例13記載の方法を、[5−(3,5,5,8,8
−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒド
ロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン
−3−イル]プロピオン酸メチルに適用した。 白色固体。収率:70%1 H NMR(CDCl3、250MHz);1.22(3H,
s),1.25(3H,s),1.27(3H,s),1.28(3H,s),1.66(4H,s),1.7
6(3H,s),4.39(1H,d, J=8.5Hz),4.50(1H,d, J=8.5Hz),6.
80(1H,s),6.96(1H,d, J=1.3Hz),7.06(1H,s),7.66(1H,d,
J=1.3Hz)13 C NMR(CDCl3、250MHz):27.34, 3
2.31, 32.36, 32.47, 32.63, 34.54, 35.13, 35.45, 3
5.54, 48.59, 80.09, 85.07, 85.68, 107.70, 118.36,
121.68, 126.87, 131.74, 134.14, 138.46, 146.71, 15
3.68, 157.53, 158.22
【0061】B.製剤の例 1)経口経路 (a)以下の組成物を、0.8gのタブレット形態で調
製した。 実施例1の化合物 0.005g ゼラチン化した澱粉 0.265g 微結晶セルロース 0.300g ラクトース 0.200g ステアリン酸マグネシウム 0.030g 座瘡の治療のために、成人に対して、1日1から3錠の
タブレットを、処置すべき重篤性に応じて3から6ヶ月
投与した。
【0062】(b)5mlのアンプルに詰められる経口
用懸濁液を調製した。 実施例2の化合物 0.050g グリセリン 0.500g 70%ソルビトール 0.500g サッカリン酸ナトリウム 0.010g パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.040g 香料 適量 精製水 5 ml 座瘡治療のため、成人に対して、1日1アンプルを処置
すべき重篤性に応じて3ヶ月間投与した。
【0063】(c)ゼラチンカプセル用の下記の組成物
を調製した。 実施例3の化合物 0.025g トウモロコシ澱粉 0.060g ラクトース 全体を0.300gとする量 用いたゼラチンカプセルは、ゼラチン酸化チタン及び保
存剤からなる。乾癬の治療において、成人に対して、1
日1個のゼラチンカプセルを30日間投与した。
【0063】2)局所経路 (a)下記の日イオン性油中水型クリームを調製した。 実施例4の化合物 0.100g 乳化性ラノリンアルコール、ワックス、及び精製油の混合物 (BDF社から"Ecerine anhydre"の名称で市販) 39.900g パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.075g パラヒドロキシ安息香酸プロピル 0.075g 滅菌下脱塩水 全体を100.00gとする量 このクリームを、1日に1回または2回、乾癬皮膚に3
0日間適用した。
【0065】(b)以下の組成のゲルを調製した。 実施例5の化合物 0.050g エリスロマイシン塩基 4.000g ブチル化ヒドロキシトルエン 0.050g ヒドロキシプロピルセルロース (Hercules社から"KLUCEL HF"の名称で市販) 2.000g エタノール(95%) 全体を100.000gとする量 このゲルを、皮膚病に罹患した皮膚及び座瘡を持つ皮膚
に、処置すべき重篤性に応じて、1日1から3回、6か
ら12週間適用した。
【0066】(c)以下の成分から抗脂漏ローションを
調製した。 実施例10の化合物 0.030g プロピレングリコール 5.000g ブチル化ヒドロキシトルエン 0.100g エタノール(95%) 全体を100.000gとする量 このローションを、脂漏性頭皮に、1日2回適用したと
ころ、2から6週間の間に、かなりの改善が見られた。
【0067】(d)以下の成分を混合することにより、
日光の悪影響に抗する化粧品組成物を調製した。 実施例11の化合物 1.000g ベンジリデンショウノウ 4.000g 脂肪酸トリグリセリド 31.000g グリセリン-モノステアラート 6.000g ステアリン酸 2.000g セチルアルコール 1.200g ラノリン 4.000g 保存剤 0.300g プロピレングリコール 2.000g トリエタノールアミン 0.500g 香料 0.400g 脱塩水 全体を100.000gとする量 この組成物を、毎日適用したところ、日光誘発性老化に
抗することができた。
【0068】(e)以下の非イオン性水中油型クリーム
を調製した。 実施例8の化合物 0.500g ビタミンD3 0.020g セチルアルコール 4.000g グリセリン-モノステアラート 2.500g PEG50ステアラート 2.500g シェア・バター 9.200g プロピレングリコール 2.000g パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.075g パラヒドロキシ安息香酸プロピル 0.075g 滅菌した脱塩水 全体を100.000gとする量 このクリームを、乾癬皮膚に、1日に1または2回、3
0日間適用した。
【0069】(f)以下の成分を混合することにより、
局所用ゲルを調製した。 実施例15の化合物 0.050g エタノール 43.000g α−トコフェロール 0.050g カルボキシビニルポリマー (Goodrich社から"Carbopol941"の名称で市販) 0.500g 20重量%のトリエタノールアミン水溶液 3.800g 水 9.300g プロピレングリコール 全体を100.000gとする量 座瘡の治療において、処置すべき重篤性に応じて、この
ゲルを1日に1から3回、6から12週間適用した。
【0070】(g)以下の成分を混合して抗脱毛及び毛
髪の再成長用ローションを調製した。 実施例12の化合物 0.05g "Minoxidil"の名称で市販の化合物 1.00g プロピレングリコール 20.00g エタノール 34.92g ポリエチレングリコール(分子量=400) 40.00g ブチル化ヒドロキシアニソール 0.01g ブチル化ヒドロキシトルエン 0.02g 水 全体を100.00gとする量 このローションを、1日に2回、3ヶ月間、かなりの脱
毛がみられる頭皮に適用した。
【0071】(h)以下の成分を混合して、抗座瘡クリ
ームを調製した。 実施例9の化合物 0.050g レチン酸 0.010g ステアリン酸グリセリドとポリエチレングリコール(75mol)の混合物 (GATTEFOSSE社から"Gelot 64"の名称で市販) 15.000g 6モルのエチレンオキサイドを含むポリオキシエチレン化穀粒油 (GATTEFOSSE社から"Labrafil M2130 CS"の名称で市販) 8.000g ペルヒドロスクアレン 10.000g 保存剤 適量 ポリエチレングリコール(分子量=400) 8.000g エチレンジアミン四酢酸の二ナトリウム塩 0.050g 精製水 全体を100.000gとする量 このクリームを、皮膚病に罹患した皮膚または座瘡を持
つ皮膚に、1日に1から3回、6から12週間に渡って
適用した。
【0072】(i)以下の組成の水中油型クリームを調
製した。 実施例6の化合物 0.020g ベタメタゾン17ベララート(betamethasone 17-velerate) 0.050g S−カルボキシメチルシステイン 3.000g ポリオキシエチレン-ステアラート(エチレンオキシド40モル) (ATLAS社から"Myrj 52"の名称で市販) 4.000g ソルビタン-モノラウラート、 20モルエチレンオキサイド含有ポリオキシエチレン (ATLAS社から"Tween20"の名称で市販) 1.800g グリセリンのモノ及びジステアラート混合物 (GATTEFOSSE社から"Geleol"の名称で市販) 4.200g プロピレングリコール 10.000g ブチル化ヒドロキシアニソール 0.010g ブチル化ヒドロキシトルエン 0.020g ケトステアリルアルコール 6.200g 保存剤 適量 ぺルヒドロスクアレン 18.000g カプリル酸-カプリン酸トリグリセリド混合物 (DYNAMIT NOBEL社から"MIglyol 812"の名称で市販) 4.000g トリエタノールアミン(99重量%) 2.500g 水 全体を100.000gとする量 このクリームを、皮膚病に罹患した皮膚に、1日に2
回、30日間適用した。
【0073】(j)以下の水中油型クリームを調製し
た。 乳酸 5.000g 実施例1の化合物 0.020g ポリオキシエチレン-ステアラート(40モルのエチレングリコール) (ATLAS社から"Myrj 52"の名称で市販) 4.000g ソルビタン-モノラウラート、 20モルエチレンオキサイド含有ポリオキシエチレン (ATLAS社から"Tween20"の名称で市販) 1.800g グリセリンのモノ及びジステアラート混合物 (GATTEFOSSE社から"Geleol"の名称で市販) 4.200g プロピレングリコール 10.000g ブチル化ヒドロキシアニソール 0.010g ブチル化ヒドロキシトルエン 0.020g ケトステアリルアルコール 6.200g 保存剤 適量 ぺルヒドロスクアレン 18.000g カプリル酸-カプリン酸トリグリセリド混合物 (DYNAMIT NOBEL社から"MIglyol 812"の名称で市販) 4.000g 水 全体を100.000gとする量 このクリームを、1日に1回適用すると、光誘発性また
は経時的に関わらず老化に抗するのを補助した。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化合物の反応経路を示すブロック図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 333/60 C07D 333/60 409/04 307 409/04 307 // A61K 7/06 A61K 7/06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I): 【化1】 (式中、Z1はO、S、N−r’を示し、R1及びR
    2は、ともに隣接する芳香環とともに、5または6員環
    を形成し、該環は、任意に1以上のメチル基で置換され
    ていてもよく、及び/または、任意にSO基、SO
    2基、酸素原子、又はイオウ原子で分断されていてもよ
    く、R3は、(i)ハロゲン原子、低級アルキル基、低
    級アルケニル基、低級アルキニル基、ハロゲン原子、シ
    アノ基、または、−O−R7基(ただし、R7は、下記で
    定義する)、(ii)下記式で表される基(ただし、R
    8は下記で定義する)、 【化2】 (iii)下記式で表される基(ただし、r及びr’は
    下記で定義する)を示し、 【化3】 4は、 (i)水素原子 (ii)低級アルキル基 (iii)ハロゲン原子 (iv)−OR7(ただし、R7は下記で定義する)、ま
    たは、 (v)低級アシル基を示し、Arは、下記式(a)から
    (h)で表される基から選択されるで表される基、 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 ここで、R5は、(i)−CH3基、(ii)−(C
    2p−O−R7基、(iii)下記式で表される基、 【化12】 (iv)下記式で表される基、 【化13】 (v)下記式で表される基、 【化14】 を示し(ただし、R7、R8、R9、R10、R11及びpは
    下記の意味を有する)、R6は、水素原子、ハロゲン原
    子、低級アルキル基、低級アシル基、又は−OR7
    (ただし、R7は下記で定義する)を示し、R7は、同一
    でも異なってもよく、水素原子、低級アルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基、ポリヒドロキシル基、またはポ
    リエーテル基、低級アシル基を示し、R8は、同一でも
    異なってもよく、(a)水素原子、低級アルキル基、
    (b)下記式で表される基(ただし、r及びr’は下記
    で定義する)、 【化15】 (c)−OR12基を示し、R9は、水素原子、低級アル
    キル基、又は低級アシル基を示し、R10及びR11は、同
    一でも異なってもよく、水素原子または低級アルキル基
    を示し、R12は、水素原子、低級アルキル基、モノ−又
    はポリヒドロキシアルキル基、アリールまたはアラルキ
    ル基であって、それらは任意に置換されたもの、または
    糖残基、またはアミノ酸残基を示し、r及びr’は、同
    一でも異なってもよく、アミノ官能基の保護基、水素原
    子、低級アルキル基、アミノ酸又は糖残基、あるいは共
    同してヘテロ環を形成するものを示し、mは、0または
    1を示し、pは、同一でも異なってもよく、0、1、
    2、または3を示す)で表されるヘテロ環ビアリール化
    合物、その塩、そのラセミ体、その純粋な光学異性体、
    及びそれらの任意の比率での混合物からなる群から選択
    されることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 R3が水素原子であること、R4が水素原
    子であること、R5が化学式(iii)、(iv)又は
    (v)で表される基であること、R6が水素原子である
    こと、R8がOR12基であること、R12が水素又は低級
    アルキル基であること、Arが式(a)で表される基で
    あること、Z1が酸素原子であること、m=1であるこ
    と、及び、p=1であることの少なくとも1つの条件を
    満足することを特徴とする請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R3が水素原子であること、R4が水素原
    子であること、R5が化学式(iii)、(iv)又は
    (v)で表される基であること、R6が水素原子である
    こと、R8がOR12基であること、R12が水素又は低級
    アルキル基であること、Arが式(a)で表される基で
    あること、Z1が酸素原子であること、m=1であるこ
    と、及び、p=1であることなる条件を全て満足するこ
    とを特徴とする請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 4−(3,5,6,7,8−ペンタメチ
    ル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
    [2,3−b]フラン−3−イル)安息香酸、(+)−
    4−(3,5,6,7,8−ペンタメチル−2,3,
    5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フ
    ラン−3−イル)安息香酸、(−)−4−(3,5,
    6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−
    ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)
    安息香酸、4−(3,5,6,7,8−ペンタメチル−
    2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3
    −b]フラン−3−イル)安息香酸エチル、(+)−4
    −(3,5,6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,
    6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン
    −3−イル)安息香酸エチル、(−)−4−(3,5,
    6,7,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−
    ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)
    安息香酸エチル、[5−(3,5,5,8,8−ペンタ
    メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフト
    [2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−3−イ
    ル]カルボン酸メチル、[5−(3,5,5,8,8−
    ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
    ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
    3−イル]カルボン酸、[5−(3,5,5,8,8−
    ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
    ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
    2−イル]カルボン酸、[5−(3,5,5,8,8−
    ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
    ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
    3−イル]メタノール、[5−(3,5,5,8,8−
    ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
    ナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオフェン−
    3−イル]カルボアルデヒド、[5−(3,5,5,
    8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,8−ヘキ
    サヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イル)チオ
    フェン−3−イル]アクリル酸エチル、[5−(3,
    5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,
    8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イ
    ル)チオフェン−3−イル]アクリル酸、[5−(3,
    5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,6,7,
    8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン−3−イ
    ル)チオフェン−3−イル]プロピオン酸メチル、[5
    −(3,5,5,8,8−ペンタメチル−2,3,5,
    6,7,8−ヘキサヒドロナフト[2,3−b]フラン
    −3−イル)チオフェン−3−イル]プロピオン酸から
    なる群から選択されることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の式
    (I)で表される化合物からなる医薬。
  6. 【請求項6】 皮膚科的、リウマチ性、呼吸性、または
    眼科的症状を処置するための医薬の製造のための請求項
    1から4のいずれかに記載の式(I)で表される化合物
    の使用。
  7. 【請求項7】 製薬上許容される担体と、請求項1から
    4のいずれかに記載の式(I)で表される化合物の少な
    くとも1つのとを含有することを特徴とする製薬組成
    物。
  8. 【請求項8】 前記式(I)で表される化合物の少なく
    とも1つが、組成物の全重量に対して0.001から5
    重量%の濃度で含有されることを特徴とする請求項7記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 化粧品として許容される担体と、請求項
    1から4のいずれかに記載の式(I)で表される化合物
    の少なくとも1つを含有することを特徴とする化粧品組
    成物。
  10. 【請求項10】 前記式(I)で表される化合物の少な
    くとも1つが、組成物の全重量に対して0.001から
    3重量%の濃度で含有されることを特徴とする請求項9
    記載の組成物。
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